奄美大島でのダイビング

奄美大島はでかかった! 台風通過後で残念なダイビングにリベンジ誓う。

奄美大島の風景写真

 1.奄美大島ダイビング旅行記

2012年9月17日から21日までの4泊5日で、奄美大島へダイビングをしに行ってきました。

奄美大島の地図今回、沖縄ではなく奄美大島を選んだ理由は、JALマイレージで行くのに羽田から1日1便ですが直行便があるので便利だろうと思ったからです。

ところが、日程を決めて便を予約してから知ったのですが、奄美大島は私の予想よりも遥かに大きい島でした。首都圏にまたがるほどの規模です! (→地図参照
島の北部・中部・南部と一体どこをダイビングポイントに選んだらよいのか?、また何時間もかかるような島内の移動手段をどうしたものか?。
さらに運悪く、前夜には大型台風が奄美大島を直撃する予報が・・・。

いろいろ悩んだものの埒が明かず、結局「行き当たりばったり」のダイビング旅行を決め込んで、旅立つことにしました。

1日目羽田空港11:25発→奄美空港14:30着、
空港→(路線バスで1時間)→名瀬泊
2日目午前 名瀬市内サイクリング
午後 安木屋場まで送迎、安木場泊
3日目午前 笠利湾で2ダイブ (RELAX リラックス・ダイビング・サービス
午後 名瀬まで送迎→(路線バスで1時間半)→古仁屋泊
4日目午前 大島海峡で2ダイブ (Dive cico(ダイブチコ))
午後 古仁屋市街散策、古仁屋泊
5日目古仁屋7:00発フェリー→加計呂麻島(スクーター観光)→古仁屋11:20帰着、
古仁屋→(路線バス、名瀬乗換で2時間20分)→奄美空港、奄美空港14:40発→羽田空港16:40着

1日目

初日は、羽田空港を11時25分に発ち、奄美空港着が午後1時半過ぎ。空港ビルを出たら名瀬行きのバスが発車するとの声が聞こえ、思わず飛び乗りました。島の北東にある空港から奄美大島の拠点都市である奄美市名瀬の中心部「ホテルウエストコート前」バス停までは約1時間(\1,100円)、その間「奄美パーク」や「ばしゃ山村」、「ビックⅡ」などを車窓から見ながらのバス旅です。

前夜の台風は一過、空は晴れていますが海岸には白波が打ち寄せダイビングは出来そうにもないので早々と名瀬での投宿を決め、携帯で安宿をググってバス停から徒歩数分の「すみ旅館」さんに素泊(\2,500/泊)させて頂きました。
部屋に入り翌日のダイビングの段取りをしてから、市街を散歩。夜は名瀬の繁華街「屋仁川やにがわ」にある居酒屋で塩豚や油そば等でグビっと。(ネットでの評価が高い「喜多八」というお店にも行ってみたかったのですが、早い時間で開いていなかったので今回はパス、次回ぜひ。)


2日目

安木屋場の夕日翌2日目の予定は、午前中は「奄美セントラルホテル」でレンタル自転車(300円/半日)を借りて名瀬の近隣をサイクリング。昼は「鳥しん」で奄美名物の「鶏飯」を食べましたが、「お飲み物は?」と問いについ「ビールを」と。そこで差し出された突き出し(お通し)でしっかり\300円も請求されたのにはショック!。

午後は2本のダイビングの予定を立てました。笠利湾内なら台風の余波も少ないだろうと、前日のうちに島北部の龍郷町たつごうちょう安木屋場あんきゃばにある「リラックス・ダイビング・サービス」さんにガイドを依頼、宿も手配して頂きました。
RELAXの前田さんに12時半に名瀬まで迎えに来ていただき、安木屋場までは車で約40分。途中、笠利湾の奥に退避中のボートでポイントの様子を見に連れてって頂きましたが、透明度は悪く、2日目のダイビングも断念せざるを得ませんでした。

2日目も早々と、RELAXで手配して頂いたショップの2軒隣にある「なべき屋」さんに投宿。夕食までは、宿の目の前に広がる安木屋場海岸を散策しました。


アオウミガメの産卵の写真安木屋場(あんきゃば)は、数十軒の民家と小さな商店が一軒あるだけの『のどか』以外は何もないような集落ですが、背後に迫る山にはソテツが群生し、目の前に広がる安木屋場海岸では東シナ海に沈む夕日を見ることができる絶景ポイントです。

そして、毎年5月のGW明けから8月下旬まで、安木屋場海岸にはウミガメが上陸し、産卵の様子を見ることができるそうです。昨年は約1千匹ものウミガメの産卵上陸が確認されたそうで、RELAXの前田さんの話では、ピーク時の6月から7月中旬にかけてはほぼ毎夜、高確率で観察できるとのことです。来年はこの時期に、今回の台風のリベンジをしに安木屋場を再訪したいと思っています。


3日目

奄美3日目にして、ようやくダイビングです。重い器材を抱えて大島をさまよっただけでは悲しすぎますから、これで人心地つけます。

8時半にRELAXのショップ(宿の2軒隣)に集合。普段なら、直ぐ目の前にある船着場にボートを係留しているそうですが、この時は台風の影響で車で15分ほどの笠利湾奥にある別の港からの出航となりました。

ダイビングスタイルは、当日のポイントやゲストの到着時間にもよりますが、この日は1本目が終わったら港に戻って休憩、昼前には2本目を終了。昼はショップに戻ってシャワーを浴びて着替えてから、生モズク入りのそうめん等の手作りランチをご馳走になりました。
台風が通過して丸2日経ちましたが、まだ透明度は10m前後と悪く、他のゲストと相談して午後の3本目は中止となりました。

ダイビング中の写真1気象条件等
  • 天気:曇り、気温:21~28度、水温:26度
  • 風:北寄りの風、波:静穏(湾内)
  • 透明度:7~13メートル前後
潜ったポイント
  • (奄美北部、笠利湾) コーラルガーデン
  • (奄美北部、笠利湾) 山本スペシャル

(この日の一本目、電池交換を済ませたスウォッチ FUN SCUBAが、早々に水没・・・。)

さて、明日のダイビングの予定ですが、この海況だと潜ってみたいと願っていた太平洋側は波が高くて難しそうですし、北部の東シナ海側にある湾内の透明度の回復もあまり期待できそうにありません。
そこで、せっかくの旅行も兼ねて、島南部の瀬戸内町せとうちちょう古仁屋こにやまで思い切って足を延ばしてみることを決断。

翌日の古仁屋でのサービスは、RELAXの前田さんに紹介してもらった「Dive cico(ダイブチコ)」さんと午後3時頃に電話が繋がり、急な話ではありますが引き受けてもらうことができました。
昭和荘の外観ついでに、当日の宿「昭和荘」さん(素泊まり\1,500円/泊)を紹介してもらい、こちらも運よく泊めていただけることになりました。

安木場から古仁屋までの移動は、ダイビングで一緒したゲストさんに名瀬まで車で送ってもらい、名瀬から古仁屋までは道の島交通の路線バスで向かうことに。名瀬「道の島交通本社前」バス停(16:45)から古仁屋「海の駅」バス停(18:04)までは路線バスで約1時間20分(\1,550円)。道すがら「マングローブパーク」を通り過ぎ、伊須湾の風景美を車窓から写メで撮影していたら、運転手さんが景色の良い場所にわざわざバスを停車させ眺望を楽しませて下さいました(感謝)。

「どこで食事したらいいですかね?」とバスで一緒になったおばちゃんに尋ねたら、「私の妹がやっている居酒屋があって、娘も働いているよ」と教えてくれました。バスを降りて、ダイビング器材を担いでスーツケースをゴロゴロと転がしながら昭和荘へ向かう途中、わざわざ店まで案内してくれて。一緒に店内を覗いてみると、お父さんまで仲間と一緒に飲んでいるではありませんか!。その晩は、居酒屋「旬」さんで酔っ払いました。


4日目

この日は、奄美大島と加計呂麻島の間にある大島海峡で2ダイブしました。

ゲストは、同じく昭和荘に泊まっていた女性と私の二名。9時半に宿までダイブチコの榎本さん(奥さんのマコさん)が迎えに来てくれて、車内で申込書を記入。ボートは、直ぐ近くにあるA・コープの脇から出航です。

ダイビングスタイルは、まず港に向かう途中で弁当屋に立ち寄り昼食の弁当と飲み物を購入。港では、その日の予定本数のタンクを全部ボートに積み込んで出航。そして基本的に、一日中海へ出っぱなしとなります。休憩や昼食時は、波の静かな浅瀬やビーチに係船して過ごします。

ダイビング中の写真2気象条件等
  • 天気:曇り、気温:22~26度、水温:26度
  • 風:北寄りの風、波:静穏
  • 透明度:15メートル前後
潜ったポイント
  • (奄美南部、大島海峡) 黒崎西
  • (奄美南部、大島海峡) 安脚場

(この日の2本目、なんとも間抜けなミスでダイビング中にデジカメを流してしまいました・・・。)

昼過ぎ、ダイビング終了後に昭和荘まで送って頂き、雨が降ってきたので車内でログ付け。器材は、チコさんのところで洗って干して、翌朝届けてくれるということでしたが、明朝は早々に観光に出掛ける予定なので、昭和荘さんのタライをお借りして自分で洗うことにしました。翌朝まで雨が少し残り、結局ほとんど乾きませんでしたが、そのままスーツケースにパッキングして、ゆうパックで送ってしまいました。

午後は、昼寝をしてから古仁屋の市街地(?)を散策。名物(?)100円お好み焼きを買い食いしながら「トトロのバス停」を探したのですが、結局見つからず仕舞い(帰宅途中の小学生に聞いたら「知らない」と冷たい目線が・・・)。A・コープで鶏刺しを買って、昭和荘で黒糖焼酎「里の曙」をグビっと。鶏刺しに付いていたニンニクが焼酎に合う!


5日目

奄美での最終日です。
当初は3泊4日の予定でしたが、台風直後でダイビングが出来ないかもとの不安から事前に1泊延長しておいて正解でした。

加計呂麻島の於斉にあるガジュマルの巨木奄美大島の日の出時刻は西にあるため遅く、9月でも6時過ぎです。前日のうちにレンタルバイクをお借りして(\1,500円/日)、夜明けとともに昭和荘を出発。古仁屋7時発の「フェリーかけろま」にスクーターと供に乗り込み、瀬相港へ(20分、乗船料350円+原付260円)。

奄美大島の古仁屋と加計呂麻島を結ぶフェリーかけろまは2航路あり、加計呂麻島の瀬相港と生間港を交互に行き来しています。瀬相港と生間港の間は山道で約30キロもあり、行き先を間違えたら大変なことになります。
羽田行きの飛行機は奄美空港14:40発なので、古仁屋11:45発のバスに乗らないと間に合いません。出来れば、一本前の10:33発に乗りたいと思っていました。
そのため、まずは7:20に加計呂麻の瀬相港に渡り、そこからスクーターで1時間かけて生間港へ向かい、生間港8:40発のフェリーで古仁屋9:00着で帰って来る予定を立てました。

で、実際にスクーターで険しく狭い山道を30分ほどかかってようやく生間港が見えてきたと思ったら、な?んと「台風による崖崩れにより、この先通行止め!」と(唖然)。確かに、瀬相港を出て直ぐに「崖崩れで通行止め」との看板はありましたが、その看板に記された行き先には「生間」の「い」の字もなく、地図で確認する限り生間港に行くには問題ないと私は判断してしまったのでした。観光客に優しくない案内表示については、奄美全土で感じたことなので、今後ぜひ改善を望みます。

結局、生間港手前からまた瀬相港へ逆戻り。次の瀬相港発のフェリーは11:00まで無いので、そこから加計呂麻島の太平洋側に出て於斎(右写真のガジュマルの巨木は、男はつらいよシリーズの最終作『寅次郎紅の花』のロケ地にもなる)、秋徳、安脚場までを2時間近くスクーターで放浪。半袖しか持っていなかったため、この日は曇り空で気温も低く、スクーターで風を切ると9月半ばだというのに凍えそうなほど寒かった。南国に行く時でも、長袖を一枚持って行くべきでした。

古仁屋に戻ってきたのは11:20。瀬相で満タン返しの給油を済ませてきたので、そのまま直ぐに昭和荘に戻り、器材と手荷物をパッキング。器材を詰めたスーツケースを近所の商店から発送し、急いでバス停へと向かったのでした。
古仁屋11:45発の路線バスで、13時に名瀬のウエストコート前に到着。奄美空港行き13:10発の空港バスに乗り換え、空港には14時の到着です。

空港ビルの土産物店で「ヤマア 特上島味噌 」(500g、420 円)と「高倉みそ 」(500g、420 円)、「冷凍の生モズク 」(200g、200円)×3個を買って、飛行機に乗り込みました。
お土産にお薦めですよ!。甘めの島味噌を使ったニガウリ味噌、豚味噌、ピーナツ味噌などは、黒糖焼酎 のつまみによく合います。


 2.ダイビングの写真集

上で書きましたが、今回のダイビングの最後の最後のダイブで、デジカメを海に流してしまいました・・・。そのため、海中の写真はもちろん、旅行中の写真も無くなってしまったのですが(幸い携帯写真が少し)、後日、Dive cico(ダイブチコ)さんから当日のダイビング写真を収めたCD-ROMを送って頂きました。その写真をアップさせて貰います。

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