ニンニクの育て方

都会からリタイアして地元の田舎に戻り始めた家庭菜園、少しずつ学んだ野菜の育て方のコツをまとめてみました。

 1.ニンニク栽培のキモとコツ

ニンニクとは

ニンニク(大蒜、葫)は、ヒガンバナ科ネギ属の多年草で、球根(鱗茎)を香辛料として用います。なお、「ジャンボニンニク」(無臭ニンニク、エレファントガーリックとも呼ばれている種類)は、ニンニクとルーツは似ていますが、学術分類上はリーキに分類され、ニンニクとは違う種だそうです。お間違えなく(汗)。

【品種】
早生・晩生、球の大小、寒冷地向き・暖地向きと品種は幾つかありますが、それほど多くはありません。そもそも、以前から家庭菜園をしている多くの家は、その年に収穫したニンニクの鱗片を秋に植えることで、長年栽培を繰り返しているので、今となっては何の品種か分からないのが実情かと(汗)。とは言え、最近では”黒にんにくブーム”にあやかって、「(福地)ホワイト六片」が大人気。ただし、青森県のような寒冷地でないと上手く栽培できません。暖地では、「上海早生」が作りやすく人気のようです。私もブームにあやかろうと、昨年からホワイト六片を買ってきて育ててみましたが、6倍になるだろうと目論んだものの、粘土質で水はけの悪い我が家の畑では、幾つか傷んでしまい、その半分ほどしか収穫できませんでした(汗)。しかし、ホワイト六片の種球は、他のニンニクの種に比べてとても高価で、そう簡単には諦められません。そこで今年は、超高畝にすることで、さらなる収穫増を狙って、再チャレンジ!。
【連作障害】
ほとんど影響ありません。
【病害虫】
特に影響を受けません。アブラムシやハダニが付くことはありますが、早めに対処すれば、大きな被害に繋がるようなことはありません。ただし、水はけが悪い場所だと、収穫まぎわに球根部が腐敗してしまうことがあります。

 2.植え付け

冷涼な気候を好むニンニクは、秋に植え付けて、翌年の春から初夏に収穫となります。春になるとトウが立ち、花を咲かせますが、種(種子)はまず採れません。球根部分を1つずつ鱗片(りんぺん)に分け、それを種球として植えて、栽培します。


【気象環境】
発芽適温は22~23度、生育適温は15~20度。冷涼で、日照を好みます。
耐寒性はさほど高くはありませんが、寒冷地向きの品種であれば、北海道でも栽培されていますので、相当の低温には耐えられます。ただし、耐暑性は低く、25度以上で生育は停止してしまいます。
【播種の適期】
ニンニクの種球を植え付ける適期は、品種にもよりますが、最高気温が生育に影響を及ぼす25度を上回らなくなってくる時期が、ひとつの目安となります。長野くらいの寒冷地では9月下旬、関東では10月中旬ごろ。関東以南では、暖地向きの品種を選び、やはり10月上旬~中旬くらいまでに植え付けます。
種まきと収穫時期
 
【土壌・施肥】
排水性・保水性がよく、有機質に富んだ深土を好みます。栽培には長い期間を要する野菜なので、植え付け前には堆肥を鋤き込み、できるだけ深くまで、よく耕しておきましょう。
【植え付け】
種球から鱗片(小球)を1つずつ外して、定植(植え付け)します。大きい鱗片も、小さな鱗片も、1ヶ所に1個。あまり小さな鱗片は、植えずに捨てます。鱗片の周りの薄皮は、剥いてはいけません。付けたまま植えて下さい。
植え付けの間隔は、条間・株間とも、約20cm。天地を間違えないように、発根部を下にして、植え付ける深さは、覆土の厚さが3~5cm。柔らかい土であれば、頭を指先で押しながら、指の第二関節が土の表面に達するくらいの深さです。
植えてから芽が出るまでの日数は、覆土の厚さにもよりますが、早い品種だと10日間ほど。寒い地方で栽培されているホワイト6片は遅く、長野で9月末に植え付けても、芽が揃うまでに3週間から1ヶ月近くもかかってしまいました。もっと遅く植えつけるべきでしたね(汗)。
保水性を好むので、雑草除けにマルチしても構いませんが、葉を茂らせる野菜ではないので、草取り作業はさほど大変ではありません。ただし、極寒地では保温対策としてマルチを使います。

 3.育て方

ニンニクの芽雑草除けや寒さ除けに、黒マルチを使用する人も多いですが、我が家の畑は粘土質で水はけが悪いので、マルチはしません。葉が茂る野菜ではないので、中耕を兼ねて鍬を入れれば、草取り作業はさほど大変ではありません。その代わり、多少は雑草除けになると、植え付けと同時に、畝には籾殻を撒いています。

種球を植え付けてから、10日から15日ほどで芽が出始めます。以前から代々作ってきた我が家のニンニクと、昨年買ったホワイト六片の種球を、同じ9月末に、同じように植えたのですが、ホワイト六片の方が、芽が出てくるのが10日から2週間も遅くなりました。ホワイト六片の植え付けは、標準より10日くらいは遅らせた方が良さそうです。


【追肥】
追肥は、植え付け後に1回、早春に1回、合計2回行います。苗の生育状況を見ながら、株元に、軽く鶏糞などを撒いてあげましょう。
【脇芽かき】
1つの鱗片を植えたのに、1ヶ所から2本以上の茎(脇芽)が出てくることがあります。脇芽が出てきたら、早めにかき取りましょう。太く大きい茎の根元を押さえながら、細い方の脇芽を指で挟んで引っ張り、抜き取ります。
春になると、トウ立ちする株が出てきます。トウが立ち、花が咲くと、株が弱ってしまうので、摘んでしまいます。しかし、このトウ立ちした茎が、中華料理でよく出てくる、「ニンニクの芽(茎)」になります。あまり早々とは摘まずに、花殻になる膨らんだ部分が葉より高くなるくらいまで伸びてきたら切り取り、美味しく頂いてしまいましょう。

収穫

葉の部分が、半分ほど枯れてきたら、収穫適期です。まずは試し掘りしてみて、収穫可能であれば、天気の続く日を見計らって、収穫します。

収穫したら、タマネギと同様に、天気が続く様であれば2~3日間は畑に置いて、乾かします。その後、根と葉先を切り取り、茎の部分を束ねるか、ネットに入れて、日陰の風通しの良い軒下などに吊るして貯蔵します。

なお、大きな球から順番に食べてしまってはいけません。むしろ大きな球ほど、次に植える種球として、必要な数だけ別にして、保存しておきましょう(笑)。

 


▲ページTOPへ