都会からリタイアして地元の田舎に戻り始めた家庭菜園、少しずつ学んだ野菜の育て方のコツをまとめてみました。
ワケギ(分葱)は、ネギとタマネギ(エシャロットという説も)の混雑種で、球根性の多年草です。名前からワケネギ(分けつネギ)や、姿形からラッキョウやエシャロット(エシャレット)と混同されがちですが、別物です。とは言え、似たようなものです(笑)。主に葉の部分を収穫しますが、球根も美味しく頂けます。
ワケギの球根を最初に買ったのは、ホームセンターで時期遅れになって、値引き販売されているのを見つけたから。それでも『高いなぁ』と思いつつ、買って植えてみた所、翌年には1球が20倍に増え、翌々年には、それがまた20倍に増え・・・(汗)。とても食べきれないので、掘り起こして、その辺に積み上げておくのですが、それでもなお、どんどんと芽が出て・・・。そのうえ、葉の部分は年内に1回以上、年明けには2回以上収穫し、最後に球根まで食べられます。これほど生産性の高い野菜が、他にあるでしょうか?。ニンニクやジャガイモと掛け合わせて、何か新品種が出来ないかと、よからぬ算段がちらつきます(笑)。
味噌汁や麺類に添えたら便利と、乾燥ワケギが結構な値段で売られていますが、ワケギはベランダとかのプランター栽培でも、簡単に育てられますので、ぜひ作ってみて欲しい野菜のひとつです。
肥料好きの野菜です。翌年の春まで何回も収穫させてもらうので、基肥はたっぷり与えてあげてください。
植え付けから1ヶ月も過ぎると、葉が20cm程までに成長します。そうしたら、ニラのように、地上から数センチ上、葉が分岐しているあたりで刈り取り、味噌汁の具やあえ物として、美味しく頂きましょう!。
1回刈り取っても、すぐにまた、芽が伸び始めます。暖かい地方であれば、年内にもう一度収穫可能かもしれません。
冬になると、葉は枯れますが、翌春になって暖かくなってくると、また葉が成長を始めます。早い地域では3月になると、また収穫することが出来ます。
ワケギはとても生産性が高く、1株(1球)が、翌年には20球以上に分球します。次回、50球を植え付けるとすると、3株も残せば、種球が収穫できる計算です。
そこで、種球を取るための株だけは、4月に入ったら収穫を止めて肥やし、他の株は、成長が止まる4月いっぱい、ギリギリまで収穫し続けるか、球根ごと掘り起こして、球根も頂いてしまいましょう!。
ただし、ご注意を!。ワケギの球根は、生でもエシャロットの様に美味しく食べられるのですが、沢山食べ過ぎると、胸やけを起こします(実体験済み・・・)。火を通しても、1回にせいぜい数個までにしておいた方が無難です(汗)。
次の栽培の種にするための球根を採るために、温暖地なら5月下旬に、冷涼地なら6月に入ってから、タマネギの収穫と同時期に、株ごと球根を掘り起こします。特に、根や葉の処理をする必要はありません。そのまま必要な数だけ、枯れた葉の部分を縛るか、ネットに入れて、雨のあたらない風通しの良い日陰に吊るしておきます。
暑さが収まった8月下旬以降に、また翌年に向けて、その種球を植え付けます。