【刈払機】選び方とメーカー別比較、おすすめはどれ?

最低でも月に1回は、何反歩もある畑の畦や百メートル以上もある川の土手の草刈をする私が選んだのは、ホンダの4サイクルエンジン式の刈払機。その理由は?

 1.電動式かエンジン式か?

刈払機」(かりはらいき)とは、草や笹など細い木を刈り払うための機械で、先端の回転する刈刃を左右に振ることで、雑草等を刈り倒していきます。動力は、2サイクルあるいは4サイクルのエンジン式のほか、電動式(100V電気コード式や充電バッテリ式)のものがあります。広義には「草刈機」とも呼べなくもないですが、園芸用機械の分類で草刈機というと、乗用式や手押し式で、刈払機より広範囲の面積の草を刈るための専用機を指すことが一般的です。

ここで紹介するのは、先の刈払機。畑や田の畔草や果樹園の下草、駐車場や空き地・土手等の雑草などを刈り取るための機械です。生垣バリカン(ヘッジトリマー)では、充電式をイチオシでおすすめしましたが、刈払機に関しては、私はエンジン式をおすすめします。

バッテリ式かコード式かを問わず、電動の園芸用具でも、エンジン式とさほど遜色ないパワーが得られる時代となりましたが、動作時間と耐久性では、やはりエンジン式が上回ります。逆に、使用時間が少ない工具だと、エンジン式より電動式の方が、圧倒的にメンテナンスが楽です。エンジン式の工具は、長期間使わないでいると、燃料の供給系が詰まったり、消耗品の劣化が進み、故障の原因になりやすいからです。剪定バリカンなどは、一般家庭であれば、年に数回、せいぜい数時間使うのが関の山なので、メンテナンス面と取扱いやすさから、充電式の生垣バリカンが、絶対におすすめです。しかし刈払機は、必要とする人にとっては、冬季を除き、毎月何時間も使うのが一般的です。一回当たりの作業時間も、いくら長時間使用が可能な大容量バッテリをもってしても、とても私の作業時間には及びそうもありません。

一般的なエンジン式刈払機(排気量23~35ccクラス)での作業能率(作業能力または作業効率)は、草丈や草密度、平地か傾斜地かによって異なり、1時間あたり 300m2/h~800m2/h(平方メートル/時間、=100坪/h~250坪/h)程度と幅があります。100坪(=330m2)のあまり草の繁ってない空地であれば、800m2/hの作業効率で刈れば約25分で済みますし、背の高い草がボウボウに生い茂っていて300m2/hしか刈れない状態だとすると、1時間以上も掛かってしまいます。草の生い茂った畔道だと、作業効率は400m2/hくらいでしょうか。もし、真四角な100坪の畑があった場合、その外周は約73mで、その外周に沿って2メートル幅の畦や法面の草刈りをするとなると、約22分掛かる計算です(73m×2m÷400m2/h=0.365時間=22分)。わが家の場合、毎回2~3時間の草刈り作業は当たり前に掛かりますので、どうしてもエンジン式が必要です。

 2.エンジン刈払機を選ぶ際のポイントは?

エンジン式の刈払機にも、いくつかの種類やタイプの違いがあり、購入目的や用途に合った機種を選ぶようにしましょう。

2ストか4ストか?

まず、エンジンの違いとして、2ストローク(2サイクル)エンジンと、4ストローク(4サイクル)エンジンがあります。エンジンは、ガソリンなどの燃料を、吸入・圧縮・燃焼・排気しながら動力を生み出しますが、この4つの行程が一つのサイクルとなっているエンジンが4ストローク(4スト)で、この間にエンジン内のピストンは2往復し、クランクは2回転します。この4行程を、2つ同時進行させることで2行程に効率化し、1回のピストン運動で一つのサイクルを完結させられるエンジンが、2ストロークです。

2ストのエンジンは、4ストに比べメリットも多く、エンジンの部品点数が少なく小型・軽量化でき、排気量が同じであれば高出力が得られる優れ物ですが、燃費が悪く、音や振動が大きいというデメリットもあります。特に問題となるのが、排気ガス。昭和世代にとっては、『クルマのエンジンは4ストで、オートバイ(バイク)は2スト』というのが常識でしたが、環境問題がクローズアップされ排ガス規制が厳しくなる中で、2000年(平成12年)頃までに2ストのオートバイはほぼ姿を消し、今ではバイクも4ストロークのエンジンが当たり前になっていますよ(笑)。ただし、刈払機やチェンソーの様に、小型で軽量なエンジンが重要視される農業用機械では、今でも2ストが主流です。

一方で、4ストロークエンジンでも、小型・軽量化が進んでおり、2ストに比べ振動が少ない音が静か、排気ガスがクリーンで排気臭が少ないといった、4ストの特性を活かした刈払機も増えつつあります。特にホンダやマキタなどでは、4ストの刈払機が主力製品となっています。部品点数が少ない2ストのエンジンに比べ、機構が複雑な4ストのエンジンを積む刈払機は、価格面で割高感は否めませんが、振動が少なく静かというのは、作業者にとっては大変助かります。草刈りを専業とするプロの業者や林業従事者には、重さがネックとなり4ストの刈払機は普及していませんが、1日中草刈りをするわけではない一般の農業者には、さほど苦になる程の重さの違いはありません。むしろ、振動や騒音の少なさで疲労度は軽減されるので、重量増による疲労分くらいはカバーできそうです!。

さらに、何と言っても4ストの刈払機では、燃料がガソリンなので、2ストの様に混合ガソリンを入手したり、調合する手間が必要ありません。例えば、4L入りの混合ガソリンをホームセンター等で買うと1,000円位しますから、1リッターあたり250円で、ガソリンより100円も高いです。1年で10リットル使えば1千円の差ですから、数年で刈払機本体の価格差も償却できます。ただ、4ストではガソリンとは別にオイルを充填する必要がありますが、その量はとても僅かです!。オイル交換の手間も、混合ガソリンを調達する手間に比べれば、ぜんぜん気になりません。

ハンドルの形状は?

刈払機のハンドルは、U字型をした両手Uハンドルが最も一般的ですが、ループハンドルや、ツーグリップハンドルの機種もあります。新ダイワでは、Uタイプのグリップ部を前側に倒したユニバーサルハンドルもラインナップに加えています。またUハンドルでも、左右対称のものと左右非対称の物があったりします。さらに、エンジン部と回転刃が一本の棒軸シャフトで繋がった肩掛け型ではなく、フレキシブルシャフトで繋がれた、背負式(背負い型)の刈払機もあります。

ループハンドルや2グリップハンドルのメリットは、Uハンドルに比べて取り回しが便利なことです。傾斜地での草刈作業や、傾斜している法面などの草を刈る場合、平地に比べ刈払機を左右上下に大きく動かす必要がありますが、U字ハンドルに比べてシャフトを持ち上げやすく、作業効率も高まります。しかし逆に、平地での作業効率は、刈刃を左右に振るのに便利なU字型のハンドルに比べると劣ります。背負い式の刈払機は、このハンドルの取り回しやすさを、より一層高めてくれることが出来ます。重量感のある機械を、片方の肩からぶら下げて作業する刈払機を長時間使っていると、腰痛や肩こりの原因にもなりますが、背負い式であれば、それも軽減することが出来ます。

すると、背負式刈払機か、棒軸シャフトの刈払機でも、ループハンドルや2グリップハンドルの方が、Uハンドルより使い勝手が良さそうに思われますが、プロの造園業者や林業従事者でない、一般的な草刈り作業の用途であれば、棒軸シャフト(肩掛け型)のUハンドルの刈払機がおすすめです!。

ループハンドルや2グリップハンドルは、取り回しが便利な反面、危険さが増します。刈払機は、高速回転する刈刃がむき出しになった機械ですので、使い方を誤ると、大きな事故につながりかねません(汗)。その点、棒軸シャフトのU字ハンドルの刈払機は、左右への動きがメインで刈っていく方向が基本的に一方向という点と、棒軸シャフトにより回転刃が足元から遠くに離れることで、他者を傷つけたり、自分の足を切ってしまうといった事故が生じ難くなっています。逆に、ループハンドルや2グリップハンドルの刈払機だと、周りの他の作業者を誤って傷つけてしまったり、背負い式だと回転刃が自分に当りやすくなってしまうなど、危険性が増します。したがって、一般的な草刈で使用するなら、両手でグリップするUハンドルにしておくのがベストです。

チップソーと笹刃、ナイロンカッターの違いは?

刈払機で使用する回転刃には、一般的な用途では主にチップソーが使われています。また、草刈りを専業とする造園工事業者や林業従事者では、笹刈刃(笹刃)が多く使われています。これ以外にも、二枚刃や四枚刃、八枚刃、80枚刃の鋸刃などもありますが、用途が限られます。

チップソーとは、金属の円盤形をしたノコギリ状の刃先部分に、チップと呼ばれる超硬金属の小片を溶接(正確には”ろう付”)したもので、刃が回転することで研磨されたチップ部分が草木の幹や枝を切り裂きます。規格としては、直径が230mm(9インチ)のものと255mm(10インチ)のものとがあり、刃の数は36個のものと56個のものがあります。サイズや刃数だけでなく、切れ味を左右するチップの材質や、軽量化のための鋼の材質や形状等により、1枚当たり数百円から数千円と、値段はピンキリです。

一方、笹刈刃(笹刃)は、円盤状の鋼の外周に付けられたノコギリ状の刃そのものが鋭く研がれていて、その刃先が回転することで草や笹を切断します。サイズ的には255mmが基本で、刃の数は30個のものと40個のものがあります。

チップソーと笹刃の違い素人的には、超硬金属が埋め込まれたチップソーの方が優れ物の様に思いがちですが、切れ味としては、笹刈刃の方が上です。ただし、ヤスリを使って刃を常に研いでおかないと、すぐに切れ味が悪くなってしまいます。その点チップソーは、ろう付けされた超硬金属が石等に当って取れてしまわない限り、長期間その切れ味が持続するメリットがあります。もちろん、グラインダーを使ってチップを研げば、より切れ味は増します。したがって、ヤスリで刈刃を研ぐことに慣れていない素人には、チップソーの方が便利です。そのうえ、一般的に多く使われているエンジン排気量が26cc以下の小型の刈払機に合う回転刃の大きさは230mmが基本で、このサイズの笹刈刃はほとんど出回っていないため、必然的にチップソーを使うことになります。逆に、排気量の大きな刈払機を使っている、草刈りを生業としているプロの人達は、230mmより大きな255mmの回転刃を使った方が、一回あたりの旋回で刈れる面積が大きいですし、頻繁に研いだ笹刃に交換した方が、作業効率がだんぜん高くなるので、笹刈刃を愛用する人が多いです。

回転刃以外に、刈払機では、ナイロン(コード)カッターを使う場合があります。回転軸の中から、ひも状のナイロンコードを引き出し、その紐を高速回転させることで、草をぶった切ることができます。金属の刃で切るのではなく、ナイロンの紐で叩き切るので、切り口は決してキレイには仕上がりません(汗)。しかし、チップソーや笹刃の金属刃とは違い、ナイロンで出来ているので、石やコンクリートに刃が当たって、チップが飛んでしまったり、鋼が欠けたりすることも無いため、縁石のある庭の隅や、ガードレールの支柱が建ち並ぶ道路脇の草刈りには便利です。また、ジャリの敷かれた庭に生えた小さな細い草を、出来るだけ短く刈りたい時にも、ナイロンカッターが重宝します。ただし、作業者にとって安全かと言うと、逆にナイロンコードに当った小石が凄い勢いで回りに飛び散りますので、やはり危険な作業であることに変わりはありません。大型の飛散防護カバーを付けて、防災面(フェイスガード)やエプロンなども装着して作業する必要があります。

さらに注意しなければいけないのが、金属刃よりナイロンカッターの方が、刈払機にかかる負荷が大きいこと!。刈払機は、金属刃に草が絡みついたりすると、負荷がかかるためクラッチが滑って回転力が制御されますが、ナイロンカッターの場合は回転が阻害されるほどの力が働かないため、逆にクラッチが滑らず、高温になってクラッチが焼けついてしまうことが往々にして生じます。例えば、ホンダの汎用機UMK425(25cc)には価格の安いUMK425H(ナイロンコード仕様)と、価格の高いUMK425(チップソー仕様)とがあります。型番に「H」が付いている機種は、クラッチ部品が金属製で、重量が増えますが高熱耐久性があるため、ナイロンカッターが使えるのですが、無印の型番の機種では、軽量化のために樹脂製パーツが使われているため、価格的には高いのに、ナイロンカッターの使用による高温負荷に耐え切れません。とは言え、まったく使えない分けではなく、私も少しずつ使っていたのですが、作業効率を上げたいがため、この猛暑の夏場に、ナイロンコードを2本出しから4本出しに増やして、ちょっと出ているコードを長めにセットして使っていたところ、20~30分ほどして突然エンジンが停止してしまいました!?。その後はエンジンが再起動せず、修理を依頼したところ、クラッチが焼き切れていて、部品交換で1万5千円近くも取られてしまいました・・・(汗)。ナイロンカッターを低排気量の刈払機で使用する際は、コードの長さは短めに2本出し程度で長時間の使用は避け、できれば猛暑の炎天下では使用しない方が賢明です(笑)。同様に、小型の刈払機で255mmの刈刃を使うと、高負荷により故障の原因となりますので、取扱説明書で指定されているサイズの刈刃を使うようにしましょう!。

排気量とシャフト長

刈払機で最もポピュラーで一番の売れ筋商品は、2ストロークのエンジン式刈払機で、排気量が「23cc」(cm3 or mL)前後の機種です。一般用途で使うには、パワー、重さ、価格などのバランスが、一番手頃だからです。刈刃には、一般的に230mm径のチップソーを使うことができますが、255mm径の刈刃やナイロンコードカッターを使うには、能力が不足しがちです(機種によっては使用可能です)。2ストの23ccクラスと同等のパワーを得るには、4ストだと25ccクラスになります。しかし4ストの機種は、重さが増え、価格も少々割高になるので、ちゃんと自分なりの基準でスペックや機能を比較できる人でないと、なかなか買う気にはならないようです(汗)。また、その下の「20cc」クラスになると、軽量なので女性が使うには楽でしょうが、どうしても非力感が否めません。

その上のクラスとなると、「26cc」前後の機種が売れ筋です。26cc以上になると、多くの機種で255mm径のチップソーや笹刈刃を使うことができるようになります。もちろん、ナイロンコードカッターも、問題なく使用することが出来るようになります。26cc未満で使う直径230mmの刈刃と、255mmの刈刃とでは、たった25mm=2.5cmしか違いませんが、約1割の刈幅の増加は、エンジンのパワーアップと相まって、ビックリするほど格段に、刈払機の能力(性能)がアップします!。より広い面積の草刈りをする必要がある場合や、太くて硬い草木を刈る必要がある場合には、26ccクラスがおすすめです。ただし、重量増には目をつぶって下さい(汗)。さらに上には、「30cc」オーバーのクラスの刈払機もあります。こうした大排気量の刈払機は、造園工事業者や林業従事者などプロの人達が使う機種で、一般用途で使うには、逆に重くて不便です。

したがって、一般用途で使う刈払機は、草刈りする面積がそれほど広くなく、使用頻度が少ないなら「23cc」前後のクラスがおすすめで、草刈りする面積がとても広く、使用頻度も多いなら「26cc」クラスがおすすめです。また、ナイロンコードカッターも日常的に使いたいなら、26ccクラスの機種の方が無難です。それ以下の排気量の機種でも、絶対使えない分けでは無いと思いますが、故障の原因になりますので、ご使用の機種の取扱説明書をご確認ください!。

なお、機種によっては、棒軸シャフトの長さが長い、ロングパイプ仕様のモデルを選べる製品もあります。シャフト(竿)が長くなることで、同じ振り幅でもより広い面積の草を刈ることが出来るようになり、作業効率がアップします。しかし、刈払機自体の重さが増加するだけでなく、その長さの刈払機を草に負けずに振り回す力も必要になり、とても疲れるので、一般用途で使うには、あまりおすすめできません。肉体派で、力があり余っている方に・・・(汗)。

片肩掛けバンド or 両肩掛けバンド?

肩掛け型の刈払機を購入する際には、通常は付属品として、肩掛けバンドが付いてきます。安価なタイプでは、片方の肩から刈払機をぶら下げるタイプの「片肩掛けバンド」が一般的ですが、上位機種や、質量が重い大排気量の刈払機には、両肩に均等に負荷が架かるように両肩から回して腰ベルで留める「両肩掛けバンド」が付属するモデルもあります。

どちらのタイプのバンドがいいか?と問われると、そりゃあ後者の「両肩掛けバンド」の方が、腰痛予防や肩こりになり難くのでイイに決まっていますが、ちょっと刈払機を使いたい場面では、装着に手間取るため、「片肩掛けバンド」の方が便利です(笑)。したがって、両方持っているのがベストなので、どっちかのタイプのバンドが付属していたら、後から、違うタイプのバンドを買い足すことをオススメします。その場合、片肩掛けバンドはモノによって大差ありませんが、両肩掛けバンドは、メーカーやモノによって、装着具合が大きく異なります。そこで、付属品には期待せず、安い「片肩掛けバンド」が付属するモデルにしておいて、別に自分好みの「両肩掛けバンド」を後日購入するというのが、賢い選択かと思います!。

 3.人気の刈払機メーカーを比較、その特徴は?

日本国内の刈払機の市場規模は、主な農機具メーカーが加盟する「一般社団法人日本農業機械工業会」の統計によると、2017年の出荷台数は約120万台で、うち国内向けが半数の約60万台、残り半数が輸出向けとなっています。ちなみに、2017年の普通・小型・軽四輪車を合せた乗用車の国内販売台数は約440万台ですから、その7分の1程度です。しかし、自動車メーカーは国産車で軽四輪車を含めても10社に満たないのに、刈払機のメーカーはそれ以上にあります(汗)。

とは言っても、エンジンやシャフトなど刈払機の主要なパーツを供給しているメーカーは、国内はもちろん世界的にみても数社しかありません。特にシャフトは、国内ではほとんど中実シャフトが使われていますが、その90%ものシェアを、大阪にある従業員数45名程度の中小企業である末広工業が独占しています。多くの刈払機メーカーは、こうした部品を調達して主に海外の工場で組み立て、国内で販売しています。自ら企画や設計もせず、すべてOEMで完成品を調達し、自メーカーのブランドで販売している企業も少なからずあるようです。

したがって、単純な構造の刈払機は、エンジンの排気量以外に、メーカーや機種によって、機構的に大きな違いがある分けではありません。一番の違いと言えば、耐久性とその信頼性(汗)。安価な製品を数年ごと買い替えるか、値は張りますが良いものを5年・10年と長く使うかは、人それぞれです。ここでは、国内での刈払機の販売台数が多く、よく名の知れたメーカーをピックアップしてみました。(あいうえお順)

ISEKIアグリ
メーカーHP
1997年に、井関農機と川崎重工業による合弁企業として設立され、2013年に社名変更。流通経路は限定され、ネットショップでの入手には不適。
最大排気量29.5cc、高機能モデル(SZ318)で定価90,600円(税別)
ホンダ(本田技研工業、東証1部上場)
メーカーHP
言わずと知れた世界のHONDA。本田宗一郎が1946年に静岡県浜松市に起業した本田技術研究所が前身で、最初の製品は2サイクルの本田エントツ型エンジンを自転車に搭載した「バタバタ」。二輪・四輪だけでなく、そのエンジンを搭載した農業機械や、電動カートなどの汎用製品も製造・販売する。刈払機は、全機種が水冷4ストローク単気筒OHCのエンジンを搭載。
最大排気量35.8cc、高機能モデル(UMK435)で実売価格45,000円位~
ハスクバーナ・ゼノア
メーカーHP
前身は1910年に設立された「東京瓦斯電気工業」で、ガス器具の製造からまり、後に鉄道車両や自動車、航空機まで手掛けた殖産興業の一社です。1979年に小松部品と合併し、社名を小松ゼノアと改称。その後、農林機器部門を分離して、農林機器で世界的トップメーカーであるスウェーデンのハスクバーナ社に全株式を売却、2007年にハスクバーナ社の日本法人と合併し、ハスクバーナ・ゼノア株式会社となる。
最大排気量41.5cc、高機能モデル(SGCZ231、22.5cc揺動式草刈機)で実売価格10万円~
日立工機(現:工機ホールディングス、旧:日工タナカエンジニアリング)(東証1部、2017/7上場廃止)
メーカーHP
1918年創業の「タナカ工業」(千葉県)が2006年に倒産し、その事業を日立工機の100%出資子会社として2007年に設立された「日工タナカエンジニアリング」が継承するが、2015年に会社を解散。以後、日立工機のタナカ・ブランドとして製品を販売しているが、今後は日立工機に吸収され、TANAKAブランドは消滅する見通し(2018年8月現在、日立工機ブランドもタナカブランドも同じ型番のエンジン刈払機を販売)。
なお、日立工機は2017年3月に米投資会社KKRに買収され、日立グループから離脱。2018年6月より新社名を「工機ホールディングス」と変更、10月より新ブランド名は「HiKOKI(ハイコーキ)」となる。
最大排気量27cc、高機能モデル(CG27EBSP)で実売価格67,000円位~
マキタ(東証1部)
メーカーHP
1938年に愛知県で設立された国内最大の電動工具メーカーで、国内シェアで60%、世界でも第2位のシェアを誇る。
リチウムバッテリーを搭載した充電器式電動工具に強みを持ち、バッテリー式の刈払機をウリとしているが、マキタのエンジン式の刈払機も信頼性と耐久性で定評がある。エンジン式では、特に4ストロークの製品に注力し、4スト機種のラインナップが豊富だが、2ストの機種もある。
最大排気量30.5cc、高機能モデル(MEM303T)で実売価格54,000円位~
丸山製作所(東証1部上場)
メーカーHP
1895年に、新潟県で消火器を製造・販売する丸山商会として設立。消火器や噴霧器、スピードスプレーヤ等の主要製造メーカーだが、2010年にはチェンソーを自社開発。今では、大型の農業トラクターなども扱う、農業機械の総合機械メーカーである。
最大排気量30cc、高機能モデル(MB301ESU)で実売価格65,000円~
やまびこ(共立・新ダイワ・エコー)(東証1部上場)
2008年に、1947年設立の「共立」(東京都、東証1部)と、1962年設立の「新ダイワ工業」(広島県、東証2部)が経営統合により持株会社として設立され、翌2009年に両社を吸収合併。ただし、製品に関しては、現在もそれぞれが別ブランド名(KIORITS/shindaiwa)で製造・販売を行っている。
エコー(ECHO)は、旧共立の時代から続く低燃費がウリの「ecoエンジン」を搭載する機種をラインナップしたブランド。ただし、ecoエンジンは振動レベルを表す3軸合成値が大きいため、高価格帯が中心の共立ブランドの機種と比べると、オープン価格の設定でリーズナブルな商品構成になっている。
  • KIORITZブランドHP
    最大排気量34cc、高機能モデル(SRE3600UT)で実売価格64,000円位~
  • shindaiwaブランド
    最大排気量33.6cc、高機能モデル(RM350-2E)で実売価格60,000円位~
  • ECHOブランドHP
    最大排気量30.5cc、高機能モデル(EGT300DX)で実売価格47,000円位~
リョービ(京セラ インダストリアルツールズ)
メーカーHP
世界的なダイカストメーカーのリョービの前身は、1943年に広島で創業した菱備製作所。その後、釣具やパワーツール、ゴルフクラブなどまで業容を拡大するも、近年は不採算事業の見直しを進めており、2000年には釣具事業を上州屋に譲渡、現在は上州屋が「RYOBI(リョービ)」ブランドの釣具の製造・販売を行う。2018年には、パワーツール事業を京セラに譲渡、新会社の京セラインダストリアルツールズがその事業を引き継ぎ、やはり「RYOBI(リョービ)」ブランドの刈払機など、農業機械や工具の製造・販売を行っている。
最大排気量25.6cc、高機能モデル(EKM-270)で実売価格34,000円~
その他
こうした大手以外にも、「キンボシ株式会社」(兵庫県、年商25億円、従業員数52名)や、「株式会社 高儀」(新潟県、2016年売上高322億円、従業員数369名)、「株式会社 工進」(京都府、資本金9,800万円、従業員数190名)などでも、刈払機を取り扱っています。

 4.おすすめの刈払機を比較してみよう!

4ストの刈払機でおすすめは、ホンダの「UMK425」と「UMK425H」シリーズ。どちらも同じ25m3のエンジンを搭載していますが、「425H」の方が500gほど重くなる代わりに、5千円ほど安くなります。「425」は、「425H」の金属製のクラッチ部分のパーツを樹脂製に変えることで、軽量化を図っており、そのため値段は高くなっています。

ただし、ナイロンコードカッターを使う場合は、負荷によりクラッチ部分が高温になるので、金属製モデルの「425H」を使うことをオススメします。私は「425」モデルを使いながら、作業効率を上げたいがため、ナイロンコードを2本出しから4本出しに増やし、さらにコードも長めにセットして、今年の猛暑の中、30分ほど草刈りをしていたら、みごとクラッチを焼き切ってしまい、修理に1万5千円近くも払う羽目になりました・・・(泣)。

4ストの刈払機、おすすめはどれ?
製品名 ホンダ
UMK425 UVJT
ホンダ
UMK425H UVHT
マキタ
MEM2651UHT
ホンダ
UMK435 UWJT
排気量 25.0 cm3 25.0 cm3 25.4 mL 35.8 cm3
最大出力 0.72kW [1.0PS] 0.72kW [1.0PS] 1.0kW [1.4PS]
乾燥重量*1
装備重量*2
4.9 kg
6.0 kg
5.4 kg
6.6 kg
5.3 kg
6.7 kg
8.0 kg
3軸合成値 5.0 m/s2 *3 5.0 m/s2 4.8 m/s2 5.0 m/s2
備考 (軽量モデル)
クラッチハウジング
一体構造
安心ファイントリガー
(ナイロンコード対応)
クラッチハウジング
ラバーマウント
安心ファイントリガー
ダブルスロットルレバー
ダンパーシャフト
楽らくスタート
オートデコンプ
(ナイロンコード対応)
クラッチハウジング
ラバーマウント
両肩掛けバンド
安心ファイントリガー
定価 ¥56,500+税 ¥52,300+税 ¥55,200+税 ¥68,100+税
ネット安値
(目安)*4
37,100円位~
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32,000円位~
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32,000円位~
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44,000円位~
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*1 乾燥重量は、刈刃、飛散防護カバー、肩掛けバンド、オイル、ガソリンを含まない状態の重量。
*2 全装備重量は、刈刃、飛散防護カバー、オイル、ガソリン(規定量)を含んだ重量(肩掛けバンドは除く)。
*3 振動3軸合成値(周波数補正振動加速度実効値の3軸合成値)とは、手持ち工具による作業者の振動障害予防のため、振動ばく露時間を管理できるよう各メーカーに公表が義務付けられている数値で、振動をXYZ軸の3方向で測定して、周波数別に手腕に伝わる係数を乗じて求められる合成値です。3軸合成値の値が小さいほど、単位作業あたりの振動ばく露時間は少なくなります。
*4 販売価格(ネット安値)は2018/9/8調べ。
リーズナブルなエントリー機、おすすめはどれ?
製品名 リョービ
EKK-2200
マキタ
MEM2300U
日立工機
CG24ECP(AS)
ホンダ
UMK425H UVHT
エンジン 2スト(混合) 2スト(混合) 2スト(混合) 4スト(ガソリン)
排気量 21.2 mL 22.2 mL 23.9 mL 25.0 cm3
最大出力 0.72kW 0.72kW [1.0PS]
乾燥重量*1
装備重量*2
4.7 kg
4.6 kg
4.2 kg
5.4 kg
6.6 kg
3軸合成値 3.3 m/s2 3.2 m/s2 4.4 m/s2 5.0 m/s2
備考 低燃費
軽いKスタート
安全レバー
低振動ダンパーシャフト
高耐久仕様
楽らくスタート
超軽量
回転数調整式
スロットルレバー
かるがるスタート
(ナイロンコード対応)
クラッチハウジング
ラバーマウント
安心ファイントリガー
定価 ¥43,800+税 ¥36,200+税 ¥42,300+税 ¥52,300+税
ネット安値
(目安)
20,000円位~
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19,000円位~
楽天市場へ
amazonへ
YAHOO!へ
26,000円位~
楽天市場へ
amazonへ
YAHOO!へ
32,000円位~
楽天市場へ
amazonへ
YAHOO!へ
パワフルな中・大排気量で選ぶなら、おすすめはどれ?
製品名 日立工機
CG27ECMP(AS)/
新ダイワ
RM2130-2TD
ゼノア
BC3410ST-FW-EZ
ホンダ
UMK435 UWJT
エンジン 2スト(混合) 2スト(混合) 2スト(混合) 4スト(ガソリン)
排気量 26.9 mL 28.1 mL 33.6 cm3 35.8 cm3
最大出力 0.81kW 1.0kW [1.4PS]
乾燥重量*1
装備重量*2
4.4 kg
5.7 kg
7.1 kg
6.7 kg
8.0 kg
3軸合成値 4.4 m/s2 3.9 m/s2 5.0 m/s2
備考 超軽量
ガバナ機構搭載
左右非対称Uハンドル
かるがるスタート
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安全レバー
左右非対称ハンドル
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 5.事故にご注意ください!

刈払機は、大変便利な機械であると同時に、高速回転する刈刃がむき出しになっているため、使い方を誤ると、とても危険な凶器にもなります(汗)。刈払機を使用する際は、初心者はもちろん、ベテラン作業者でも自分を過信することなく初心に戻って、作業の準備や手順の確認を入念に行うようにしましょう!。とは言っても、どうしても起きてしまうのが、事故・・・。どんな事故が起こりやすいかを知っておくことも、事故防止のためには重要です。

刈払機を使ていて起きた事故で、最も多いのは、傾斜地や法面からの転落・転倒と、刈刃の自身あるいは他者への接触によるケガです。こうした事故では、た取り返しのつかない重篤な事故に繋がるケースもあります。例えば、2013年8月には自宅の庭の草刈りをしていた父親の刈払機の刃が近くにいた娘の首にあたり死亡するという痛ましい事故が起きています。2015年12月には、村人が共同で神社で草刈作業をしていたところ、作業仲間の刈払機の刃が男性にあたり亡くなる事故がありました。刈払機を使用する際は、周囲や足元の確認を常に怠らないことが重要です。

次に多いのは、飛散物による事故。飛散した小石やチップが、自身や周囲の他者に当りケガをする場合があります。共同作業者など他者との間隔は15メートル以上離れ、作業する際にはヘルメットや保護メガネ、防振手袋など、保護具を必ず装着し、刈刃に絡まった草などを取り除く際は、面倒がらず必ずエンジンを停止してから行います。

刈払機事故の4つの特徴
斜面・法面での不安定な姿勢による事故29.5%
回転刃による事故(接触、飛散物)29.5%
詰まりなどの除去時の事故18.2%
周辺環境に起因する事故15.9%
(出所)農林水産省「こうして起こった農作業事故」より
刈払機による事故の原因別件数
接触・巻き込みによる事故67.9%
飛散物による事故17.9%
刈刃に草などっが詰まった際の事故4.6%
キックバックによる事故3.6%
(出所)消費者庁・国民生活センター「刈払機(草刈機)の使用中の事故にご注意ください!」より
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