【エアコン】のランニングコスト | 電気代は幾ら?

地球温暖化で熱中症患者が急増中!そこでエアコンの電気代を計算してみました。

関連ページ、「暖房器具のランニングコストを比較、安いのはどれ?」、「暖房器具ランニングコスト対決、安いのはどっち?」、「石油ファンヒーターの選び方、比較して賢く選ぼう!」も、ぜひご覧ください。
※ エアコンのランニングコストを、これまでの1/2出力から定格出力で計算する方式に変更しました(2018/12/1)。

地球温暖化の影響か、熱中症で倒れたり、亡くなる人が、年々増加しています。なかには、電気代がもったいないからと、エアコンを使わずに、熱中症になってしまうお年寄りも。エアコンの電気代を正しく知り、適正に使いましょう!

 1.エアコンの電気代を計算してみよう!

a. 家電量販店のポップ広告に示される、「年間電気代」とは?

家電量販店に行くと、よくエアコンに、「年間電気代 19,359円/年」といったシールが貼られています。どうやって計算された金額か、ご存知ですか?

エアコンの場合、現在の室温から設定温度になるまで、急速に冷やしたり・暖めたりするスタート時に、とても大きな電気を消費します。その後、室温が設定温度になって安定すれば、省エネモードなどの働きで、比較的消費電力は少なくて済むようになっています。そのため、カタログに掲載されている性能値から、どうやって電気代を計算するのかによって、実際にかかる電気代とは、大きく違ってしまう可能性も!。

一般的に、「年間電気代」は、カタログに示された期間消費電力量に、平均的な電気料金(約27円)を掛けて、計算されています。この「期間消費電力量」とは、東京の外気温をモデルに、こんな使い方をしたケースというのを想定して、メーカーが算出している値ですが、あまり現実的な使い方で無いという指摘もあります。

例として、今年のパナソニックの売れ筋商品である、「CS-228CF」(冷房能力2.2kW/木造6畳~鉄筋9畳、暖房能力2.2kW/木造5畳~鉄筋6畳用、2017年モデル、安値目安45,000円位~)で、詳しく見てみましょう!。

電気料金の内訳CS-228CFのカタログ(スペック表)によると、「期間消費電力量」(消費電力量の目安、JIS C 9612:2013)は、717kWh(=冷房時 225kWh+暖房時 492kWh)です。
この、期間消費電力量に、平均的な電気代(約27円/kw)を掛けると、「年間電気代」は、717kWh×27円/kWh= 19,359円/年 と計算できます。

期間消費電力量(JIS C 9612:2013)とは、東京地区(JIS C 9612)にある南向き木造住宅で、冷房期間は5月23日~10月4日(135日間)、暖房期間は11月8日~4月16日(160日間)で、冷房なら22℃以上となる日、暖房なら14度以下となる日を対象に、朝6時から24時までの18時間、エアコンを冷房は27度に、暖房は20度に設定して自動運転すると想定して、算出されます。(細かい条件は別にありますので、日本冷凍空調工業会のHPをご確認ください。)

ただし、この計測期間中、実際にどれだけの時間、どの様な負荷でエアコンが動いているのかは、定かでありません(汗)。つまり、この年間電気代からランニングコストを計算しようとしても、割るための運転時間のデータが無いので、求められません。そこで、もし年間を通じて、夏(冷房)でも冬(暖房)でも同じ負荷・同じ使い方をしたとして、想定期間内に半分の日数のみ運転したと仮定して、強引に時間あたり平均電気代を計算してみると・・・、

1日あたり電気代は、19,359円 ÷ 148日{(冷房期間135日+暖房期間160日)÷2}= 131円/日 となります。1日あたりのエアコンの電気代は、ジュース1本分程度です。また、1時間あたり電気代は、もし18時間動いたとすれば 7.3円/時間 です。

果たして、本当に、こんなに安いのでしょうか??

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b. 夏の冷房時だけ、均してランニングコストを計算すると?

しかし、実際のところ、木造か鉄骨造りか、最上階か低層階か、南向きか北向きかによって、エアコンの稼働率はだいぶ異なります。さらに、同じ夏でも日や時間帯によって気温や湿度は違うので、エアコンの出力はその時々で異なります。ここでは、部屋の大きさに合ったエアコンを設置して、平均的な使い方で「冷房運転」している場合を想定して、電気代を計算してみましょう。したがって、ここで試算したランニングコストは、ある条件下で計算したひとつの目安の値であるとを、ご理解ください。
 

エアコンの定格出力とはここでは、エアコンのカタログに示されている「定格出力時の消費電力」を基に、ランニングコストを試算してみます。定格出力とは、国際規格に準じてJIS(日本工業規格)で決められている条件下での、そのエアコンの能力(定格能力)のことです。その条件下とは、冷房時は、室内温度が27℃で、室外温度は盛夏での使用を想定して35℃の時の能力を示します。一方、暖房時は、室内温度が20℃で、室外温度は冬の使用を想定して7℃(暖房標準能力)と、2℃(暖房低温能力)の2つの条件での能力を表示しています。なお、さらに寒い地域用のエアコンでは、-7℃(湿球温度-8℃)という条件でも設定されている場合があります。(細かい条件は別にありますので、日本冷凍空調工業会のHPをご確認ください。)

さて、先の小型エアコンで売れ筋トップの、パナソニック「CS-228CF」の冷房能力は 2.2(0.5~2.8)kW とカタログに示されているので、定格能力は 2.2kWです。一方、冷房の消費電力は 635(135~720)Wですから、定格出力時の消費電力は 635Wであることが分かります。

すると、定格出力で冷房運転している時の、1時間あたりの消費電力量は 0.635kwh(=635W÷1000×1h)。これに、下記で計算した「現在の東京の平均的な一般家庭における、1時間あたり電気料金単価(運転電気代)」=29円/kwhを掛けると、1時間あたりの電気代(ランニングコスト)は、約 18円/時間であると計算できます。

c. 冬の暖房時だけ、均してランニングコストを計算すると?

次は、冬の暖房時のエアコンのランニングコストです。

ここでも同じく、小型エアコンで売れ筋トップの、パナソニック「CS-228CF」で試算してみます。このエアコンの暖房能力は 2.2(0.4~4.0)kW とカタログに示されているので、定格能力は 2.2kWです。一方、暖房の消費電力は 470(125~1220)Wですから、定格出力時の消費電力は 470Wであることが分かります。

すると、定格出力で冷房運転している時の、1時間あたりの消費電力量は 0.47kwh(=470W÷1000×1h)。これに、電気代単価 29円/kwhを掛けると、1時間あたりの電気代(ランニングコスト)は、約 14円/時間であると計算できます。これは、外気温が7℃時の「暖房標準能力」での電気代です。

外気温が7℃と言えば、例えば長野では小春日和のポカポカ陽気!『暖房なんか要らねー』と言われてしまいそうなので(笑)、外気温が2℃時の低温能力でも電気代を計算してみます。ただ、外気温2℃時の暖房能力(暖房低温能力)は、カタログに 2.9kWと示されていますが、消費電力は示されていません。そこで、暖房標準能力(7℃時)での暖房能力2.2(0.4~4.0)kWと消費電力470(125~1220)Wの範囲を参考に、2.9kW時の消費電力を勝手に 725Wと仮定してみます。すると、1時間あたりの消費電力量は 0.725kwh。これに、電気代単価 29円/kwhを掛けると、1時間あたりの電気代(ランニングコスト)は、約 21円/時間となります。

d. エアコンの大きさで、「ランニングコスト」はどれくらい違う?

次に、大きな部屋を効率的に冷やすことができる大型エアコンと、小さい部屋でも十分冷房効果が得られる小型エアコンでは、どれくらいランニングコスト(電気代)が違うのか、比較してみましょう。

ただし、電気代が安いからと、15畳や20畳もあるような広いリビングに、小型エアコンを付けても、何の意味もありません。むしろ逆に非効率で、フル運転を続けることで、電気代が高くなってしまう可能性もあります。
使用環境や、設置する部屋の広さに応じた、適切な出力のエアコンを選びましょう!。その方が、効率的で、かつ快適です。

そもそも、冷房能力(出力W)が違うので、小型エアコンと大型エアコンの電気代を単純に比べること自体、あまり意味がありません。大型のベンツや、スピードの出るポルシェと、660ccの軽自動車とで、最高速度を競ったり、燃費を比べても、意味が無いのと一緒です。ただ、我が家にあるエアコンの電気代が、それぞれ幾らくらいか把握する目安として、ご覧ください。

ここでは、最新で売れ筋の、小型、中型、大型のエアコンを例に、それぞれのランニングコストを計算してみます。

7.1kWクラス(大型エアコン)

まずは、冷房能力7.1kWクラスの大型エアコン。2018年6月現在、価格.comの”エアコン・クーラー”で、高価格帯ながら「売れ筋ランキング」上位に食い込んでいる2018年新製品モデルは、ダイキンのスタイリッシュエアコン「risora(りそら)のS71シリーズ」。冷房能力は7.1kW、冷房の目安は、木造和室20畳~鉄筋洋室30畳です。お値段は、最安価格で 23万円位からです。

このエアコンの冷房時の消費電力(定格)は 2,710Wなので、1時間あたりの消費電力量は 2.71kwh。これに電力量料金として29円/kwhを掛けると、1時間あたりの電気代は、約 79円/時間となります。ちなみに、このエアコンを25畳の部屋で使用したとすると、1畳あたりでは、3.1円/時間・畳となります。

一方、暖房時の消費電力(定格)は 2,520Wなので、1時間あたりの電気代は、約 73円/時間(暖房標準能力)です。


4kWクラス(中型エアコン)

次は、4kWクラスの中型エアコン。 2018年6月現在、価格.comの”エアコン・クーラー”で、「売れ筋ランキング」上位に食い込んでいる2018年新製品モデルは、パナソニックの「エオリア CS-EX408C2」です。冷房能力は4.0kW、冷房の目安は、木造和室11畳~鉄筋洋室17畳です。お値段は、最安価格で 13万円位からです。

このエアコンの冷房時の消費電力(定格)は 1,340Wなので、1時間あたりの消費電力量は 1.34kwh。これに電力量料金として29円/kwhを掛けると、1時間あたりの電気代は、約 39円/時間となります。ちなみに、このエアコンを14畳の部屋で使用したとすると、1畳あたりでは、2.8円/時間・畳となります。

一方、暖房時の消費電力(定格)は冷房と同じく 1,340Wなので、1時間あたりの電気代は、約 39円/時間(暖房標準能力)です。


2.2kWクラス(小型エアコン)

最後は、2.2kWクラスの小型エアコン。 先に紹介した、パナソニックの「CS-228CF」です。冷房能力は2.2kW、冷房の目安は、木造和室6畳~鉄筋洋室9畳です。お値段は、最安価格で 5万円前後です。

このエアコンの冷房時の消費電力(定格)は 635Wなので、1時間あたりの電力量は 0.635kwh。これに電力量料金として29円/kwhを掛けると、1時間あたりの電気代は、約 18円/時間となります。ちなみに、このエアコンを7.5畳の部屋で使用したとすると、1畳あたりは、2.5円/時間・畳となります。

一方、暖房時の消費電力(定格)は 470Wなので、1時間あたりの電気代は、約 14円/時間(暖房標準能力)です。


当然ながら、大型エアコンの標準電気代より、小型エアコンの標準電気代の方が、だいぶ安く済みます。しかしながら、大型ベンツと軽自動車の燃費を比較しても意味が無い様に、エアコンも部屋の大きさに合った適切な出力(能力)のエアコンを設置しなければ、意味がありません。1畳あたりの単価で比べれば、あまり差が無いことがお分かりいただけるかと!。広い部屋に小さなエアコンを設置して、常にフル稼働させていたら、きっと早く壊れて、修理代や買い替え代で高く付くのがオチです・・・(汗)。

e. 「寒冷地専用エアコン」の暖房能力はどれほど違う?

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最後は、寒冷地での暖房にエアコンを使用することを想定して、「寒冷地専用エアコン」で、その暖房能力を、一般的なエアコンとの違いを比べてみましょう。

最初にも書きましたが、エアコンのカタログに載っている、定格出力(暖房)は、外気温が7℃の時の暖房標準能力です。寒冷地で真冬の朝晩に、暖房を使うとなると、外気温は氷点下ということも当り前!。そこで、寒冷地向けのエアコンでは、外温度が2℃の時の「暖房低温能力」の他に、外気温が-7℃や、-15℃といった条件での出力が示されています。(ただし、消費電力量は示されていないので、出力から推定しなければなりません。)

ここでは、寒冷地向けエアコンで定評のある、ダイキンの「スゴ暖」で、その暖房能力を調べてみます。寒冷地仕様で一番重要なポイントは、室外機の結露対策。ただし、これは寒冷地仕様なら当たり前。部屋にいる人には、その機能は見えないし、気にすることもありません。それよりは、エアコンのスイッチを入れてから早く部屋が暖まるという、ダイキンの「ヒートブースト制御」や、不在時や夜間の室内の低温防止のために、設定温度が10℃位から可能な機能がありがたいです(笑)。

スゴ暖のベーシックモデル(KXシリーズ)と、一般的なルームエアコンのエントリーモデル(Eシリーズ)の「10畳向け」モデルでスペックを比較すると、スゴ暖の暖房時の最大出力(2,860W)は一般モデル(1,390W)の2倍以上もあります!。逆に、冷房時の出力は抑えられ、省エネ性能も一般モデルに比べ劣っています。暖房の能力を最大限に引き出すために、冷房能力には少し目をつむらざるを得ませんね。

蛍光灯とLEDのランニングコスト比較(8年間で)
比較機種 暖/冷房 畳数目安 能力 消費電力
エントリーモデル
Eシリーズ
AN28VES-W
暖房 8~10畳 3.6(0.7~4.8)kW 860(135~1,390)W
冷房 8~12畳 2.8(0.6~3.2)kW 780(125~930)W
スゴ暖
KXシリーズ
S28WTKXP-W
暖房 9~11畳 4.0(0.7~8.7)kW 850(140~2,860)W
冷房 8~12畳 2.8(0.7~3.2)kW 620(130~780)W

スゴ暖のベーシックモデル(KXシリーズ)の10畳用「S28WTKXP-W」の暖房時のランニングコスト(電気代)は、消費電力が850W(140~2,860W)なので、定格(暖房標準能力)で約 25円/時間。外気温2℃時の暖房低温能力は6.3kWなので、その消費電力をアバウトに1,800kWと想定すると、電気代は約 52円/時間となります。しかし、さらに外気温が下がって-15℃ともなると、室外機の能力が制約を受けるため、低温暖房能力(外気温-15℃時)は最大能力ピーク時で4.6kWしか出せません。

 2.エアコンの電気代を節約しよう!

① 冷房の設定温度を1度上げてみる

エアコン(冷房)の設定温度を1度上げると、おおよそ 10%の電気代節約 になります。

もし、1時間あたりエアコンの電気代が10円/hとすると、それが9円/hになるので、1時間あたり1円の節約となります。
一日あたり8時間エアコンを使ったとすると、8円/日 の節約。
ひと月では、約 240円/月 の節約になります。
年間を通じて、冷房と暖房で約9ヶ月≒270日間、毎日8時間エアコンを使ったとすると、2,160円/年節約となります。

もし、一家にエアコンが数台あり、中には大型エアコンもあることでしょう。そうすると、直ぐに年間で1万円くらいは、節約することが出来そうです!。

ちなみに、エアコンを上手に使う際の設定温度の目安は、「28度」とされています。熱中症を防止し、電気代もセーブしつつ、身体にも優しい冷房になります。

扇風機やカーテンを併用してみよう!

「28度じゃ暑い」という場合は、扇風機や、サーキュレーター を併用すると、体感温度が下がり、エアコンの電気代も節約できます。

同様に、エアコン使用環境を工夫して電気代を賢く節約するには、カーテンで直射日光を遮ること、室温が非常に高温の際は、まず窓を開けて熱気を逃がしてからエアコンを使うようにしましょう!。

② 古いエアコンを、新しいエアコンに買い換える

最近の省エネ技術の発達により、最新のエアコンと古いエアコンでは、同じ冷房能力でも、消費する電力量が全然違っています。

【PDF】省エネ性能カタログ2014年夏版-資源エネルギー庁へリンク

古いエアコンをお使いで、電気代が気になる方は、一度ご自分で、お使いのエアコンの消費電力から、年間電気代を計算してみて、最新のエアコンとの差が幾らになるのか、計算してみることをお勧めします。

しんきゅうさん環境省では、CO2排出量を削減して地球温暖化を防止するため、古い製品から新しい省エネ製品への買換えを促すことを目的として、”省エネ製品買換ナビゲーション”である『しんきゅうさん』を運用しています。
「しんきゅうさん」は、省エネタイプの最新家電に買い替えると、年間電気代やCO2排出量がどれだけ削減されるかを教えてくれる、シミュレーターです。まずは、「かんたん比較」で「エアコン」を選び、今お使いのエアコンと、購入予定のエアコンの、冷房能力、メーカー名、型番を入力して、「比較する」ボタンをクリックしてください。
どれだけ、「年間消費電力量」、「年間電気代」、「年間CO2排出量」、「年間CO2吸収量」(スギの本数)が“おトク”になるか、計算できます。

日本冷凍空調工業会によると、2014年型と10年前の2004年型のエアコンでは、約11%の省エネ化が図られています。さすがに、ここ5年間ほどは、あまり省エネの技術革新は進まなくなりましたが、更に遡って、15年前の2000年頃のエアコンと比較すると、20%前後も省エネが進んでいます。更に20年前の1995年頃のエアコンとでは、40%~50%近くも省エネになっています。

もし、小型のエアコンで年間2万円の電気代が、20%高くなったら4千円です。大型のエアコンで年間3万円の電気代なら、20%で年間6千円です。
エアコンの耐用年数を十数年としたら、さすがに15年以上前の古いエアコンは、さっさと買い替えた方が、直ぐに元が取れそうです!。

エアコンの消費電力量の推移

③ 冷房と除湿、電気代はどっちが安い?

以前、『エアコンをつけっぱなしにする時は、“冷房”でなく“除湿”(ドライ)の方が、電気代は安くすむよ!』と、人から教えられたことがあります。「冷房より除湿の方が電気代が安い」というのは、本当なのでしょうか?

そもそも、エアコンの“冷房”と“除湿”では、エアコンの働き方(使われる機能)が、異なります。また、除湿(ドライ)にも、「弱冷房除湿」(ソフト除湿とも)と「再熱除湿」(カラッと除湿とも)という、2つのタイプがあり、どうやら単純に、”冷房より除湿の方が電気代が安い”と決めつけるのは、間違っているようです(汗)。

昔のエアコンの除湿システムは、「弱冷房除湿」方式だけでした。古いエアコンをお使いで、“除湿”(ドライ)としか書かれていない場合は、「弱冷房除湿」です。しかし最近のエアコンは、より除湿効果の高い「再熱除湿」という方法が採用されています。また、両方の方式を採用していて、いずれかの除湿モードを選べる機種もあります。
さらに、エアコンを使用する環境(空気の湿度や、外気温と設定温度との差など)によっても、どの運転モードを使ったら電気代が一番お得かは、少々異なります。

単純に電気代を比較すると、安い順に 弱冷房除湿 < 冷房 < 再熱除湿 の順番になります。

しかし、我が家にある古いエアコン(「弱冷房除湿」方式)は、“除湿”モードで幾ら設定温度を高くしても、室温が下がりすぎて、居心地が悪くなってしまいます。その点、「再熱除湿」は、部屋の温度をあまり下げずに高効率で除湿できるため、梅雨時や夜間でも、体が冷えすぎずにすむメリットがあります。

したがって、単純に電気代が安い運転モードを選ぶのではなく、その日の外気温や湿度に応じて、例えば高温の日中であれば、まず冷房で室温を下げてから、弱冷房除湿に切り替えるとか、ジメジメと湿度が高くて高温の夜には、「再熱除湿」を選ぶなど、賢く使分けをするのが、一番おトク!ということになります。

参考 ダイキン工業/DAIKIN 空気の学校 「冷房と除湿はどう違う?
参考 日立/HITACHI お客様サポート 「冷房と除湿では電気代が安いのはどちらですか?
参考 東京電力 「「冷房」と「除湿」の違いと、上手な使い方(別紙1)」(PDF)

④ エアコンの運転効率をアップさせよう!

フィルターの掃除

まず、エアコンのフィルターを掃除ましょう。エアコンの運転効率が良くなり、電気代が節約できます。

フィルターの汚れ具合にもよりますが、場合によっては5%~25%も電気代を節約できるそうです。掃除の方法は、それぞれのエアコンの取扱説明書を読んでください。

エアコンの空気フィルターは、冷暖房のシーズン使用前後と、ひと月に一回程度の頻度で掃除すると、電気代が節約できるだけでなく、キレイな空気で、エアコンを使うことができますよ。

室外機の置き方

次に、エアコンの室外機の置き方に注意しましょう。

もし、エアコンの室外機に直射日光が当たると、それだけで室外機が熱を持ち、運転効率が大変低下します。室外機は、日陰に置くか、日陰になるよう、工夫して設置しましょう。

また、室外機の空気の吹き出し口を、塞いではいけません。できるだけ空気の通りがよく、自然の風向きに逆らわない方角に向けて設置するのが、一番効率のよい設置方法です。


⑤ 自動運転がオススメ

エアコンは、スイッチを入れた運転始動時に、とても大きな電気を消費します。そして、室温が設定温度に近づくと、省エネモードが働き、消費電力量は小さくなります。特に最新の高機能エアコンでは、様々な状況を分析して、最も電気代が節約できるように、自動で賢く運転してくれます。
人が、こまめにエアコンのスイッチをオン・オフするより、エアコンの「自動運転」に任せた方が、電気代は安くなります。

また、冷たい空気は下に、暖かい空気は上に向かうので、冷房運転時のエアコンの吹き出し口は、「上」向きか「水平」にしておきましょう。ただし、この風向(水平方向・垂直方向)や風力、ルーバーなどの設定も、近頃のエアコンであれば、賢いエアコンの「自動モード」に任せるのが、一番いいようです。

さらに、一日の運転時間が比較的長いのに、日中の短時間~数時間だけ留守をする時に、エアコンのスイッチを切ってしまうと、室温が一気に上がってしまい、再度冷やすのに大きな電気を消費してしまいます。外気温が高温の日中に、短時間だけ外出する際は、エアコンのスイッチを切らず、設定温度を高めにして、運転しっぱなしにした方が、逆に電気代は節約できます。

(電気代の単価について)

エアコンのランニングコスト(電気代)を計算するのに、ここでは、1時間あたりの電気料金として 29円/kwh という単価を使用しました。これは、東京電力管内における、平均的な一般家庭での、基本料金を含めた総月額電気料金を、使用電気量で割った、1時間あたり・1kwあたりの平均単価です。

東京電力で、最も契約件数が多い電気料金メニューが、一般家庭の「従量電灯B」です。昼間の在宅が多く、時間帯や曜日を気にせずに電気を使いたい場合、最もスタンダードなメニューとなります。また、一般家庭の契約で最も多いアンペア数は、以前は30Aと言われていましたが、オール電化の家庭も増えて、今では 40A の契約数が多くなっているようです。

電気料金の内訳東京電力の電気料金単価表(従量電灯)によると、従量電灯B(40A)基本料金は、1,123円20銭です。また、電力量料金は、120kWhまでが19.52円/kWh、120kWhを超え300kWhまでは26.00円/kWhとなっています(2018年6月現在)。一世帯あたりの電力消費量(平均)は、1か月でおおよそ300kWh/月ですから、電力量料金(月額)は、7,022円/月となります(=120kwh×19.52+(300-120)kwh×26)。

実はこの他に、燃料費調整(原油・LNG・石炭の燃料費の変動に応じて料金を調整する額)と、再生可能エネルギー発電促進賦課金が加算(減額)されます。2018年6月現在、燃料費調整は-2.14円/kWh(減額)、再生可能エネルギー発電促進賦課金は 2.90円/kWh(加算)となっています。なお、電力自由化に伴い、新しい電気料金プランが登場し、プランによって割引きされる分もあります。

以上を積み上げて計算すると、月に300kwh使用する平均的な一般家庭における月額電気料金(平均)は 8,717円で、電気料金単価は 29円/kwhとなります。

※ これは、あくまで最も契約件数の多い料金体系で、平均的な電力使用量を使った場合から計算した電気料金であり、家族構成等から想定される”平均的な一般家庭”の電気料金とは異なります。

 3.熱中症の症状と予防方法

(1)熱中症の症状

筋肉のけいれん”や“立ちくらみ”、“頭痛”などの症状があったら、「熱中症」の疑いがありますので、注意してください。また、風邪と似たような“悪寒”や“吐き気”、“倦怠感”などの症状が出る場合もあり、風邪と間違えて解熱剤などを飲んでしまうと、かえって熱中症の症状を悪化させてしまう場合がありますので、注意が必要です。

以下のような症状があったら、熱中症を疑いましょう!

軽度
めまい
立ちくらみ
筋肉痛
汗がとまらない
中度
頭痛
吐き気
身体がだるい(倦怠感)
虚脱感
重度
意識がない
けいれん
高い体温である
呼びかけに対し返事がおかしい
まっすぐに歩けない、走れない

(2)熱中症にならないためには?

熱中症の予防には、「水分補給」と「暑さを避けること」が大切です!

また、暑さの感じ方は、人によって異なります。特に、暑さを認識しづらい“高齢者”や、暑さを訴えにくい“乳幼児”は、特に注意が必要です。
のどの渇きを感じていなくても、こまめに水分補給をしたり、暑さを感じなくても、気温や室温が高ければ、扇風機やエアコンを使って温度調整をするように、周りの人が心がけてあげましょう。

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