DIYでバイクにUSB電源を取り付ける方法!

VERSYS-X 250にUSB電源を自分で取り付けました!その取り付け方を紹介します。

バイク: Kawasaki VERSYS-X 250 (2018)
タンクバック: TANAX モトフィズ ラリータンクバッグ MFK-180
シートバック: タナックス motofizz ミドルフィールドシートバッグ MFK-233

 1.取り付けるUSB電源を選ぼう!

バイクに乗ってツーリングに行く時には、スマホのカーナビ・アプリを使うと便利です。私が使っているナビアプリは、損保ジャパンが提供している無料でも使える「PSR」(ポータブルスマイリングロード)というアプリで、おすすめですよ!。これまで、グーグルマップ、Yahoo!カーナビ、ナビタイムと使ってきましたが、どれも一長一短あり、今のところ私は、PSRが一番使いやすいと感じています。

また、スマホをバイクに固定するパーツ(スマートフォンホルダー)は、アマゾンで2千円ほどで買うことが出来ました。『安物のホルダーを買ったら爪が折れて、スマホを落としてしまい高い買い物になってしまった…』なんて話もチラホラ耳にしますが、私の場合は今のところ全く支障ありません。

しかし、朝からナビを起動させて走っていると、出掛ける前には満充電だったスマホのバッテリーも、昼過ぎには底をつきます。うっかり、スマホのバッテリーを完全に切らしてしまったら、ナビどころか、メールも通話も出来なくなってしまい、とても困ったことに…(汗)。一応、急速充電ができる「モバイルバッテリー」を買ってはみましたが、充電するにはバイクを停めないとならないし、充電している時間は無駄だし、出掛ける前にバッテリーの残量をチェックして、必要なら再充電をする必要があり、結局面倒くさくなって、使っていません…。そこで、スマホに常時電気を送れるように、自分でUSB電源をバイクに取り付けることにしました!。ちなみに USB とは、「ユニバーサル・シリアル・バス(Universal Serial Bus)」の略称だそうです(笑)。

ヴェルシスの電源ソケット私が乗っているバイクは、カワサキ VERSYS-X 250(2018年型)。ツアラーモデルには、標準アクセサリーとして、パニアケースやエンジンガード等と一緒にDC電源ソケット(シガーソケット)が標準装備されていますが、私のスタンダードモデルには、カウルにそれ用の穴はあるものの、電源ソケットは装着されていません。カワサキから別売されている、この純正アクセサリー「DC電源ソケット」(メーカー希望小売価格 7,854円、別途リレーが必要)を買って取り付けるのが、一番手間がかからず間違いも無さそうですが、価格は高いし、今どきシガーソケットがあっても結局はUSB変換アダプターを別に買う必要があり、無駄です…。そこで、社外品のUSB電源で代替できないか、探してみることに!。バイクに取り付けるためのUSB電源にも、いろいろなタイプがあって、どれを選ぶか悩ましいところですが、私の場合はカウルに付いている電源ソケット用の穴にジャストフィットすることが、何より先決です(笑)。

バイク用電源ソケットの種類

DC電源ソケット(シガーソケット)
DC電源ソケットとは、元々はタバコに火をつけるシガーライターを加熱するための装置のことで、シガーソケットとも呼ばれています。昔は自動車には必ずシガーソケットが付いていたので、後付けの車内電装品はここから電源を取る方式が普及しました。自動車用のポータブル・カーナビや、ドライブレコーダーなどをバイクで使う場合には、シガーソケットタイプの電源が必要になる場合があります。通常、2アンペア前後のUSB電源に比べて、DC電源ソケットは10A/120Wくらいの大きな電流を供給することが出来ます。しかし逆に、少ない電流で済むスマートフォンなどに電気を供給しようとすると、「USB変換アダプター」が必要になります。
USB電源ソケット
USB接続口の数が、1ポートのものと、2ポートあるものが一般的です。スマホ以外に、アクションカメラなども使いたい場合には、2口あった方が便利です。容量的には、1口あたりの最大電流が2A(アンペア)以上の電源を選ぶようにしましょう。1A以下だと、バッテリーへの負担は少ないですが、スマホの充電にすら、とても時間が掛かってしまいます。あまり低すぎると、スマホの充電ランプが点滅を繰り返し、充電が出来ないケースもあり得ます。激安商品の中には、2Aと表示されていても、実際には1Aすら流れない製品もあったりしますので、ご注意ください(汗)。
その他
DC電源ソケットとUSB電源ソケットの両方が付いたもの、バッテリーに直結しても手元で電源をON/OFF出来るスイッチ付きのもの、バッテリーの電圧が測れる電圧計が付いたものなど、他にも様々なタイプの電源ソケットがあります。バイクへの取り付け方は、ハンドルバーなどに付属のクランプで固定するものが一般的です。バイク用ですので、使わない時には雨やホコリが入らない様に、必ず防塵防水キャップが付いているものを選びましょう!。

kijima USBポートKIT結局、ネットで検索してみると、カワサキのヴェルシスやニンジャのカウルにある電源ソケット用の穴には、キジマの「USBポートキット」(ツインポートタイプ、定価 3,800円)がちょうど合うみたいなので、これをチョイス!。もし合わなかったら、ハンドルなど別な場所に取り付けることにします…。有り難いことに、2ポートタイプですし、なんとキャップを開けるとLEDランプが緑色に点灯、なんだかカッコイイです!(笑)。ちなみに、LEDランプはオートオフ機能付きで、キャップを閉めると消灯するそうです。


 2.必要な道具を揃えよう!

VERSYS-X 250 純正バッテリーバイクに自分でUSB電源を取り付けるには、USB電源だけでなく、幾つかの電装パーツと工具類などが必要です。ただし、取り付け方によって必要になる部品が違うため、まず、どこから電気を取り出すのかを決める必要があります!。

電源の取り出し方

USB電源に必要とされる電気の供給量は数アンペア、電源ソケットなら10Aくらいですが、USBとのデュアル(併用)タイプだと15Aくらい必要になります。取り付けるUSB電源の最大電流量に合わせて、電源供給元を選ばなければなりません。一番手っ取り早いのは、USB電源を取り付けるハンドル周りにある、ホーンやライトなどの電装品から、余っている電気を拝借する方法です。しかし、素人が既存の配線をむき出しにして加工する必要があり、最悪の場合、接続先の電装品を壊してしまったりしたら、元も子もありません。出先でヘッドライトが点かなくなったりしたら、最悪です…(汗)。他にも、バッテリーから直接電気を取る方法などもありますが、バッテリー上りのリスクが大きく、おすすめ出来ません。どうせバッテリーまで配線を伸ばすのであれば、ちょっとだけ手間は余分に掛かりますが、ちゃんとイグニッションキーと連動するようにリレーを噛ませ、USB電源に雨水が入ってショートしたり配線が断線して過剰電流が流れたとしても、電気系統に影響を及ぼさないようにヒューズを設置して、安全対策を講じることにしましょう!。

配線図

私がUSB電源を取り付けた時の配線図は、以下の通りです。

USB電源の取付配線図

 

この形でUSB電源を設置して電源コードを配線するには、以下のような部品や工具が必要になります。

実際のところ、「配線コード」は20cmもあれば事足りたので、代替品を探すか切り売りを買うと安上りです!。また、せっかく買った「結束バンド」は、後述のとおりヴェルシス250では使う必要がありませんでした…。USBポートKITに1本付いてきたので、シート下で配線を束ねるのに使っただけです(笑)。「ソケットレンチ」と「六角レンチ」は、カウルを外すのに必要です。ネイキッドのバイクの場合、ガソリンタンクを外すなら必要ですが、タンクを外さなくて済むなら不要です。カウルを外す際には、ボルトがカウルの隙間の奥に隠れている場合があり、エクステンションバーが付属しているソケットレンチ・セットを揃えましょう。六角レンチは、百円ショップでも売られていますが、粗悪品を使ってネジ穴をなめて(潰して)しまったりしたら最悪です(汗)。ホームセンターなどで売られている、精度の高い、ちゃんとした工具を使いましょう!。百均のレンチセットを使っている場合には、最低でも使用頻度が高い 4mm六角レンチだけでも、買い替えることをおすすめします!。100円もしないと思いますよ(笑)。

購入した電装部品類

※ 主要な電装部品は 楽天市場(ヒロチー商事)で注文し、約5千円(送料別)。端子や配線コードなどの汎用品は近所のホームセンターで購入し、800円くらい。したがって、掛かった費用としては、全部で約6千円ほどの出費でした。

必要な工具、あると便利な工具


リレーとは、外部から電気信号を受けて、電気回路のオン/オフを切り替える部品です。リレースイッチとか、継電器とも呼ばれます。バイクにUSB電源を取り付ける際に、ヒューズボックス内の配線にリレーを噛ませておくと、イグニッションキーのスイッチに連動して、USB電源にもバッテリーから電気が供給される様になります。キーを切れば電気は流れないので、バッテリー上りの心配が要らなくなります!。今回私は、エーモンの【3235】リレー(DC12V車専用、使用可能電力:MAX 240W/20A)を選びました。【3234】コンパクトリレー(MAX 120W/10A)の方が小さくて邪魔にならず良さげですが、防水性を考慮すると【3235】に歩があります。

ヒューズ電源取り出しは、ヒューズボックス内にある同じ形・同じアンペアのヒューズと入れ替えることで、ヒューズに流れる電気を分岐して取り出すことができる部品です。私は、ミニ平型の10A-5A(エーモン【E511】)を選びました。外したヒューズは、捨ててはいけませんよ(笑)。なお、ヒューズそのものに向き(極性)はありませんが、ヒューズの差込口には、電気が流れる向きがあります。電源取り出しヒューズを挿入する際には、既存の電装品に影響を与えない様に、+極側に取り出しコードが来るように挿入します。+側がどっちか調べるには、イグニッションキーをONに回し、テスターの黒テスタ棒を車体の鉄製部品にアースさせてから、赤テスタ棒を2つのヒューズ口(ヒューズが刺さっていた電極)に当てて電流が流れるか調べます。電流は+側から-側へ流れますので、針が振れた方が+側です。

ヒューズホルダーは、配線コードに過剰な電気が流れた時に電流を切断してくれるヒューズを噛ませるための部品です。ヒューズの形やアンペア数に応じて選ぶ必要があります。防水防塵のため、ヒューズキャップが付いたヒューズホルダーを選びましょう。私が購入したのは、エーモンの【E424】ミニ平型ヒューズホルダーです。なお、このヒューズホルダーには、ヒューズ自体は付属していないので、別途購入するか、先ほどの電源取り出しヒューズと差し替えて余ったヒューズを、再利用しましょう!(笑)。

配線同士を接続するには、ギボシと呼ばれる端子を使うのが一般的です。ギボシには、オス端子とメス端子があり、抜き差しすることで配線を容易に脱着できます。配線コードにギボシ端子を取り付けるには、電工ペンチがあると便利です。ギボシの取り付け方(かしめ方)や電工ペンチの使い方が分からない場合は、YouTubeなどで探してみてください。ちなみに、オスメス端子を外した時に、常に被覆材に覆われている方がメス端子です。これは、ギボシ端子が金属部などに接触しても電気が流れない様にするためで、電気が流れる元になる(電圧が掛かっている)+側にメス端子を接続するのが鉄則です!。

さて、これらの部品を選ぶ際に注意しなければいけない事は、ヒューズの種類とアンペア数、配線コードの太さです。通常の2ポートタイプのUSB電源であれば、2口合計で4アンペア程度ですので、5A~10Aのヒューズで事足ります。バイクで使用されているヒューズボックス内のヒューズの容量は、5A~25Aまでの様です。ヒューズに関しては、小は大を兼ねても、大が小を兼ねることはありません!。既存で使われている5Aまでなら問題ありませんが、それ以上のアンペアのヒューズを使う場合には、特に注意が必要です。一方、配線の太さは、日本では通常「sq」(スケア)という単位で表示されています。自動車のDIY電装配線で一般的に多く使用されているのは、0.5sqの細線です。エーモンの0.5sq細線のスペック(使用可能電力)は、DC12V60W以下、つまり 60W÷12V=5A まで使用できます。太い配線を使った方が丈夫ですが、配線するのは面倒になりがちです。一方、細すぎても扱い難くなりますし、バイクだと風雨に晒される可能性もあり、使用環境は決して良くないので、少し太目の配線コードを選ぶのもアリです!。ちなみに、配線同士の接続には、通常はギボシ端子を使いますが、汎用的なギボシ端子が使用できる配線コードの太さは、0.5sqから2sqまでです。3sqの配線コードを使う場合には、「太線用」のギボシ端子を選ぶ必要があり、ちょっとだけ価格も高くなります。

 3.取り付け方と作業手順を解説!

バイクにUSB電源を取り付ける作業手順は、以下の通りです。

  1. カウルを外してUSB電源を設置する
  2. USB電源のコードをバッテリー箇所まで配線する
  3. 電装部品の端子加工と配線接続
  4. テスト

上記の作業手順に沿って、それぞれの取り付け方を、詳しく説明していきましょう。

①カウルを外してUSB電源を設置

フロントカウルを外すのは手間ですが、せっかくカウルに電源ソケット用の穴が開いているのですから、そこに設置した方がスマートでスッキリします!。しかし、最初は簡単に考えていたのですが、実際にカウルを外しにかかると、思いのほか大変で、後悔しきり…(汗)。やっぱり、USB電源はハンドルバーに取り付けた方が、何十倍も手っ取り早くて楽です!。まぁ、この作業自体も、バイク乗りの楽しみのひとつと考えれば、苦になるどころか、楽しい趣味の時間になりますが…(笑)。

ヴェルシスのカウルの外し方は、charyyamaさんがYouTube『Versys-x ライト周りをバラしてみた』で紹介してくれています!。charyyamaさんは、カウルをバラすのに手探りで1時間以上かかったそうですが、もし私が最後までトラブル無く外し切ったとしても、たぶん2時間以上かかり、戻すのに1時間くらいは必要だったと思います…(汗)。

プッシュリベットの外し方カウルを外すのに必要な工具は、主に4mmの六角レンチですが、一部奥まった所で8mmの六角ボルトが使われていて、足の長いソケットレンチが必要です。カウルの裏側、ラジエターの横では、片側3ヶ所にプッシュリベットが使われています。真ん中のオヘソ部分をプラスドライバーで軽く突っついて押し込むと、リベットが外れます。周りのナット状の部分とリベット芯はバラバラになるので、無くさない様に注意してください。取り付ける時は、芯を外側から挿して、頭を少し出した状態ではめ込み、最後に頭を指で押し込めば留まります。

サイドカウルの固いネジがある場所さて、ここからが肝心要の注意箇所です!。私は、前面のスクリーンとアッパーカウルから外し始め、ようやくサイドカウルへと辿り着いた所で、スタック…。右写真のダクトの奥にある六角穴付ボルトが、固くて、どうしても回りません(汗)。潤滑油(KURE 5-56)を吹きかけたり、ボルトの横にポンチを当てて金槌で叩いてみたりしましたが、左にも右にもビクとも動きません…。手が自由になる場所なら、もっと力を入れられると思うのですが、いかんせんダクトの奥で、ペンチで六角レンチの頭を挟んで、筋トレで鍛えたパワーで回そうとしても、限界があります。これ以上やったら、ボルトの穴をなめてしまいそうなので、ここまで2時間近くすったもんだした挙句、ついにカウルを外すのを断念することにしました…(涙)。もし、ヴェルシスのカウル外しにチャレンジしようとする場合は、まず一番最初に、このボルトが外れるかどうかを確認することをおすすめします!。

USB電源の取り付け箇所カウルが外れないとすれば、ハンドルバーにUSB電源を取り付けるしかありません。しかし、ヴェルシスは低めのアップハンドルで、ほとんどストレート部分が無いため、斜めに取り付けることになります。さらにカウルが邪魔になって、クランプの裏側のネジすら、容易に締めることもできません。短いドライバーを探してきて、逆さま状態で仮締めしてから、なんとか固定できました…(汗)。

②バッテリー箇所まで配線

サイドカウルの固いネジがある場所USB電源からシート下のバッテリーまでの配線は、カウル付きのヴェルシスの場合、とても簡単でした!(笑)。タンクを取り外す必要もありません。外したのは、サイドカバーのみ、ボルトは2カ所ですが、この右下のボルトも固かった…。

配線を通す場所には、要所要所に細い金属製のフックが設置してあるので、そのフックを潜らせながら通していきます。まず、USB電源の後ろから出ている配線を下に垂らし、①ハンドルの後ろ(前側)にあるフックを通して、ハンドルの左下から手前側へと引き出します。次に、②ハンドル左下横にあるフックを通したら、左サイドカウル内を通してエンジンの左横へと引っ張り出しますが、短い区間なので、ほぼ両側から指先が届きます。③エンジン左上にあるフックを通してから、④タンク左下を這わせて、シート下のバッテリー箇所まで引っ張り出します。USB電源に付いていたコードの長さは、みごとにピッタリ!(笑)。フックを通したおかげで、結束バンドは一本も使う必要もありません。ハンドルの左右の動きによる遊び分も、そのままで全く支障が無さそうです。

USB電源の配線を通す場所(ハンドル周り)
USB電源の配線を通す場所(タンク横)

③電装部品の端子加工と配線接続

バッテリーのマイナス端子まず、安全に作業するために、バッテリーのマイナス端子(黒)に接続されている電源コードを外します。なお、端子の赤/黒の色は、バッテリーによって違うこともあり得るので、注意が必要です!。ただ、その前に、ヒューズの電流の向きだけ確認しておきましょう。私は、ホーン&ブレーキランプの10Aヒューズから、イグニッション(IG)に連動するアクセサリー(ACC)電源としての通電電流を拝借することにしました。対象のヒューズを、ヒューズクリップかラジオペンチで挟んで引き抜きます。テスターのダイヤルをDC12Vが計れる位置にセットしてから、テスターの黒テスタ棒を車体のボルトに当ててアースし、赤テスタ棒をヒューズが刺さっていた2つの電極に順番に当てて、どっちの電極で針が振れるかを確認します。テスターの針が振れた方が+極なので、そちら側にヒューズ電源取り出しコードが来るように、後で電源取り出しヒューズを挿入します。

ヒューズボックスの+極側電源取り出しヒューズを差し込む向きが分かったら、イグニッションキーをOFFにし、バッテリーのマイナス端子(黒)に接続されている電源コードを外します。バッテリー端子の留めボルトを外すには、軍手か皮手袋をはめた上で、絶縁ドライバーを使ってネジを回します。-端子の電源コードが外れたら、念のため、再度先ほど測ったヒューズの電極に電流が流れていないかを、確認してみましょう!。そんなことは無いはずですが、もし流れたりしたら大問題なので、即入院・手術が必要です!(汗)。

バッテリーのマイナス端子を外したら、リレー配線を組み立てて、接続します。最初、「ミニ平型ヒューズホルダー」のバッテリー側には、ギボシで配線コードを繋いで伸ばし、その先にバッテリー端子に留める丸型圧着端子を繋ぐことにしましたが、ヒューズボックスとバッテリーがとても近くて、配線コードを延長させる必要は全くありませんでした。そのため、先の配線図では、ミニ平型ヒューズホルダーのバッテリー側には、直接丸型圧着端子を繋ぐように変更しています。また、この写真の丸型圧着端子は、青カバーの「エーモン M238」(適合コードサイズ:1.25~2.50sq)を使用していますが、たまたま赤カバーの「エーモン M236」(適合コードサイズ:0.50~1.25sq)が在庫切れだったためで、被覆を剥いた芯線を折り返し、2倍の太さにして代用させました(汗)。

端子の加工が終わったら、各電装部品を繋ぎ合わせます。ギボシやヒューズは、ちゃんと奥まで差し込み、多少引っ張っても抜けないことを確認しておきましょう。

電装部品の組み立て

以上のまま、ヒューズボックスの蓋を閉めると、ヒューズ電源取り出しコードを締め付けてしまうので、カッターで蓋の脇に溝を切って、コードを引き出す隙間を作ってあげました。ヒューズボックスの蓋は、フニャフニャしたプラスチックなので、大きめのカッターを使えば、あまり無理することなく切ることが出来ました。

最後に、バッテリーに配線コードを繋ぎます。最初に繋ぐのはプラス側(赤)、マイナス側(黒)が後です。バッテリーを外す順番はマイナスから、逆に繋ぐ順番はプラスからが決まりなので、覚えておきましょう!。

電装部品の接続完了

配線作業が終わっても、すぐに外したカウルやタンクを元に戻してはいけません!。まずは、次のステップであるテストを実施して、ちゃんと動作することを確認してから元に戻しましょう(笑)。

④動作テストと後片付け

以上の配線作業が完了したら、動作テストをします。

テストと言っても簡単で、新しく設置したUSB電源にスマホを繋ぎ、イグニッションキーを回してメインスイッチをONにしたら充電が始まり(スマホの充電ランプが点灯)、キーをOFFの位置に戻せば充電が止まることを確認します(笑)。

スマホとUSB電源を繋ぐ充電コードは、普段使っているのとは別に、バイク用に新しいものを百円ショップで調達しましょう。百均の工具はNGですが、スマホのUSB充電コードなら、百均で十分です。たまに、接続部分が緩んで、直ぐに使い物にならなくなってしまうものもありますが、使い捨てと思えば格安です。私のおすすめは、セリアの「ロングプッシュ」。耐久性を高めるため、端子とケーブルの接続部分の保護が長く(ロング)、ケーブルは断線防止のため金属性のメッシュ素材で覆われており、高耐久で絡みにくいのが、とても良いです!。長さは50cmで、普段使いには『もっと長くしてくれよ~』と言いたいところですが、バイクで使うには、『もっと短くしてくれよ~』と言いたいところです(笑)。ちなみに、出掛ける前に、スマホの充電口のコネクタ形状と、必要なコードの長さをチェックすることを、お忘れなく!。

もし、ちゃんと充電されない場合には、テスターを使って順番に、どこまで電気が来ているか、通電を確認していく必要があります。実は、作業した配線そのものには全く問題が無く、購入したUSB電源そのものに不具合があったなんて可能性も、無きにしも非ずです…(汗)。

問題なく動作することが確認できたら、配線をまとめて結束バンドを使ってフレーム等に固定し、外したカウルやカバー、タンク、シート等を元に戻したら、作業は終了です!。

USB電源取り付け完了


 4.完成!

USB電源を取り付けたら、もうスマホの充電切れを心配する必要ありません。思う存分、遠くまでツーリングに出掛けましょう!。USBポートがもう一つ残っているので、GoProのアクションカメラなんかも、欲しくなったりしますね(笑)。

ちなみに、掛かったコストは、部品代が合計で6千円ちょっと、工賃はDIYなのでタダです(笑)。取り付けに要した作業時間は、カウルを外すのにチャレンジした(失敗)時間を除けば、実質的には2時間ほど。もし、カウルを全部外していたら、丸一日仕事になったかもしれません…(汗)。

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