さいたま市西区から延長35km、3時間から半日程度のお薦めサイクリング・モデルコースです。
11月5日(火曜日)、埼玉上空は高気圧に覆われ南風も入り最高気温は20度、雲一つない快晴のサイクリング日和です。思い立ったが吉日、大きめのおむすびに、卵焼きと余りもののおかずを詰めた弁当を作り、11時頃から荒川にサイクリングに出かけてきました。
さいたま市西区の自宅を出発して、馬宮東小の脇を抜けると2kmほどで荒川の河川敷に出ます。さて、南に向かおうか北に行こうか?。北上した方が帰りは下りになって楽だろうと考え、北にハンドルを切りました。(ただ、この日の午後は南風が吹いたため、本当は南に向かった方が帰りは楽だったのですが・・・)。
走り出すと西遊馬公園が見えてきます。現在、この辺りの土手はスーパー堤防の工事中で、サイクリング道から迂回して、ゴルフ場とテニスコートや野球場の間を抜けて走ります。ネットを挟んですぐ隣に、まさにプレー中のゴルファーの様子が見れます。
その北側には周囲1kmほどの野池(丸堀)があり、平日でも天気がよいとヘラ釣人が大勢います。
大宮武蔵野高校のグランドを過ぎ、川越線の線路を跨ぐと、荒川と入間川を渡る国道16号の「上江橋」のたもとに出ます。上江橋は一般国道の橋で河川に架かる橋としては、全長1,604mで日本最長だそうです。
上江橋の下のトンネルをくぐり、大宮国際カントリーのクラブハウスを過ぎると、清掃工場(西部環境センター)の手前右手に「永安自動車教習所」が見えてきます。ここは日本初の中国人自動車教習所ということで、8月にTBS「がっちりマンデー」で紹介されて初めてその存在を知りました。さいたま市西部環境センターの直ぐ北側には、上尾市の西貝塚環境センターがあります。どちらも大きな清掃工場(焼却施設)で、事前に申し込めば見学させてもらえるそうです。
西貝塚環境センターの横でサイクリング道が大きくカーブしますが、ここで土手の左側、河川敷の田んぼの中に下ります。ここは案内が無く、とても道を間違えやすいので要注意!。
開平橋をくぐったら、サイクリング道は突き当り(うどんの川岸屋)を左に曲がりますが、ここは右に曲がり県道51号を斜めに横切って1kmほど東に向かうと平方小学校があり、その南側200m程のところにある「井上スパイス工業」(スパイス王国)に立ち寄りましょう。ここはカレーとスパイスの工場直売店で、条件が合えば工場見学もできます。ただし大変分かりにくい場所にあるので、行き着くにはスマホか地図が必携です。
開平橋をくぐり、リバーサイドフェニックス(ゴルフ場)の駐車場を抜けると、いったん一般道に合流します。すぐ先でまたサイクリング道に戻るのですが、もし時間に余裕があれば県道を右(北東)方向に進み、「上尾円山公園」に立寄りましょう。上尾円山公園には、桜や紅葉が映る大池や児童遊園地、小動物コーナー、自然学習館、上尾天文台などがあります。
丸山公園からサイクリング道に戻ると、殿山古墳の近くに「榎本牧場」があります。サイクリング道の脇にも『榎本牧場のこだわりアイス』の看板が立っているので気が付くでしょう。牧場の動物とふれ合う子供たちや、アイス目当てのサイクリストの溜り場となっています。ただ今日は昼食前なので、帰り道に立ち寄ることにしましょう。
この北1kmほどの放水路のところでサイクリング道はまた県道に合流し、その先は完全に自転車専用道を見失うことに。しかたなく一般道を通って「富士見ホタル親水公園」脇から「氷川大明神」の境内を抜けて太郎右衛門橋(たろうえもんはし)の左岸たもとに出ます。
太郎右衛門橋を渡り、ここでUターンとなります。太郎右衛門橋の右岸交差点から、北東に2kmほど行くと「遠山美術館」があります。時間があれば立寄ってみましょう。
太郎右衛門橋を渡ってから、荒川右岸のサイクリング道を南下します。1.5kmほどで、「ホンダエアポート(本田飛行場)」が見えてきます。ここは昔、陸軍の飛行場だった場所です。サイクリング道(土手)の右手には飛行場の格納庫が建ち、左手の河川敷には一本の滑走路とセスナの駐機場などがあります。運が良ければ、飛行船が係留されていたり、小型機のタッチアンドゴー訓練、スカイダイビングなどを見ることができます。
滑走路の脇にある管制塔(増水の際に移動できるようトレーラーハウスになっています)の周辺は草地の広場になっており、ベンチもあります。ここでセスナの発着訓練などを眺めながら、お弁当を食べることにしましょう。
ホンダエアポートのすぐ南には、「桶川スポーツランド」があります。ここは全長840mのサーキット場で、週末には2輪や4輪のレースが行われることもあります。平日は主にフリー走行(練習)で使用されていますが、爆音を響かせたマシンを間近に見ることができます。入場料などは必要なく、土手沿いの道からコース脇に入っていけます。
桶川スポーツランドから無舗装の水溜りのあるジャリ道を500mほど南下すると、樋詰橋(ひづめばし)に出ます。この橋は、桶川市道18号線(無舗装)の荒川に架かる鉄骨で出来た全長50mの冠水橋で、幅員制限1.8m、重量制限3.0t、車両は交互通行しかできません。それでも2年ほど前に新しく架け替えられ、立派になりました。
樋詰橋を渡って荒川の左岸に戻り、舗装されたサイクリング道を南下して「榎本牧場」に立ち寄り、こだわりのアイスを頂くことにしましょう。私が食べたのは、バニラのシングル・コーン盛りで262円でした。
この先は、来た道を引き返すだけになりますが、現在建て替え中の指扇駅を見学しに寄り道などをしながら帰路につきました。
走行距離は約35km、ゆっくり走って約3時間のサイクリングコースですが、途中のスパイス王国や榎本牧場、丸山公園などをゆっくり見学すると4~5時間くらいかかります。天気のよい休日に出かけるにはちょうど良いサイクリングコースではないでしょうか。車に自転車を積んで出かける際は、西遊馬公園(さいたま市西区)の駐車場(無料)が便利です。