直木賞-歴代受賞作- 全作品一覧

これまで直木三十五賞を受賞した作品の一覧です。

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直木三十五賞」(通称 直木賞)は、無名・新人及び中堅作家による大衆小説、エンターテインメント作品の単行本(長編小説もしくは短編集)に与えられる文学賞です。かつては芥川賞と同じく、無名・新人作家に対する賞でしたが、現在では中堅作家が主な対象とされていて、ベテランが受賞することも珍しく無くなりました。文藝春秋社社長の菊池寛が、友人の直木三十五(なおきさんじゅうご)を記念して1935年に芥川龍之介賞(芥川賞)とともに創設し、年2回発表されます(上半期は前年12月から5月までに発表された作品、下半期は6月から11月までに発表された作品から選出)。


 第160回直木賞 候補作を予想

正直、まったく自信は無いのですが、これまでの受賞歴などから、そろそろと感じる著者と今年話題やベストセラーになった小説から、第160回・2018年下半期の直木賞の候補作を予想してみます(汗)。

まず筆頭は、今年上半期の第159回を含め過去に3回候補に挙がっている、湊かなえ氏の『ブロードキャスト』。また、2016年・第156回の候補にも挙がっている垣根涼介氏の『信長の原理』も、同じくKADOKAWA。話題性では、「乃木坂46」から初の小説家としてもデビューした、高山一実ちゃんの『トラペジウム』や、中国放送(RCC)アナウンサー・横山雄二氏の『ふるさとは本日も晴天なり』に、要注目!。ゲゲゲ、全部KADOKAWA絡み!?。私は決して回し者ではありません(汗)。


 第159回直木賞 受賞作品決定!

日本文学振興会は、2018年7月18日(水)、「第159回芥川賞・直木賞」の選考会を築地・新喜楽で開催し、直木三十五賞に、島本理生(しまもと りお)氏(35)の『ファーストラヴ』を選出したと発表しました。島本氏は、1983年東京都板橋区生まれ。都立新宿山吹高等学校に在学中の2001年に、『シルエット』で第44回群像新人文学賞の優秀作を受賞し、デビュー。これまで芥川賞候補に、『リトル・バイ・リトル』『生まれる森』『大きな熊が来る前に、おやすみ。』『夏の裁断』が選ばれており、さらに直木賞候補には『アンダスタンド・メイビー』がノミネートされた経験のある人気作家で、今回は嬉しい初受賞となりました。

ファーストラヴ』は、絶対君主"だった父を殺した娘が抱えていた思いとは、「家族」という名の迷宮を描く長編小説、手に汗握るミステリーです!。

なお、直木賞の選考委員は、浅田次郎氏、伊集院静氏、北方謙三氏、桐野夏生氏、高村薫氏、林真理子氏、東野圭吾氏、宮城谷昌光氏、宮部みゆき氏の9氏です。

直木三十五賞 第159回(2018年上半期) ノミネート作品と受賞作
候補作品       直木賞 受賞    
2018年
上半期
第159回
候補作


破滅の王
上田早夕里(著)
双葉社


宇喜多の楽土
木下昌輝(著)
文藝春秋


じっと手を見る
窪美澄(著)
幻冬舎


ファーストラヴ
島本理生(著)
文藝春秋


傍流の記者
本城雅人(著)
新潮社


未来
湊かなえ(著)
双葉社

候補作の作品紹介(内容、あらすじ)

破滅の王
1943年6月、上海。かつては自治を認められた租界に、各国の領事館や銀行、さらには娼館やアヘン窟が立ち並び、「魔都」と呼ばれるほど繁栄を誇ったこの地も、太平洋戦争を境に日本軍に占領され、かつての輝きを失っていた。上海自然科学研究所で細菌学科の研究員として働く宮本敏明は、日本総領事館から呼び出しを受け、総領事代理の菱科と、南京で大使館附武官補佐官を務める灰塚少佐と面会する。宮本はふたりから重要機密文書の精査を依頼されるが、その内容は驚くべきものであった。「キング」と暗号名で呼ばれる治療法皆無の新種の細菌兵器の詳細であり、しかも論文は、途中で始まり途中で終わる不完全なものだった。宮本は治療薬の製造を依頼されるものの、それは取りも直さず、自らの手でその細菌兵器を完成させるということを意味していた――。
宇喜多の楽土
父・直家の跡を継ぎ豊臣政権の覇者となった秀家。関が原で壊滅し、八丈島で長い生涯を閉じるまでを描く傑作長編。
じっと手を見る
大切な人を、帰るべき場所を、私たちはいつも見失う――。読むほどに打ちのめされる! 忘れられない恋愛小説。 富士山を望む町で介護士として働く日奈と海斗。老人の世話をし、ショッピングモールだけが息抜きの日奈の生活に、ある時、東京に住む宮澤が庭の草を刈りに、通ってくるようになる。生まれ育った町以外に思いを馳せるようになる日奈。一方、海斗は、日奈への思いを断ち切れぬまま、同僚と関係を深め、家族を支えるためにこの町に縛りつけられるが……。
ファーストラヴ
夏の日の夕方、多摩川沿いを血まみれで歩いていた女子大生・聖山環菜が逮捕された。彼女は父親の勤務先である美術学校に立ち寄り、あらかじめ購入していた包丁で父親を刺殺した。環菜は就職活動の最中で、その面接の帰りに凶行に及んだのだった。環菜の美貌も相まって、この事件はマスコミで大きく取り上げられた。なぜ彼女は父親を殺さなければならなかったのか? 臨床心理士の真壁由紀は、この事件を題材としたノンフィクションの執筆を依頼され、環菜やその周辺の人々と面会を重ねることになる。そこから浮かび上がってくる、環菜の過去とは? 「家族」という名の迷宮を描く傑作長篇。
傍流の記者
格好つけるな。?をつくな。強がるな。おまえも本当は、部長になりたいんだろう? 優秀な記者ばかりがそろった黄金世代。しかし、社会部長になれるのはひとりだけだった。生き残っているのは得意分野が違う五人の男。部下の転職や妻との関係、苦悩の種に惑いながら出世レースは佳境を迎えるが、会社が倒れかねない大スキャンダルが男たちを襲う。組織を守るか、己を守るか、それとも正義をとるか。勝つのは、誰だ?
未来
「こんにちは、章子。わたしは20年後のあなたです」ある日、突然届いた一通の手紙。送り主は未来の自分だという……。『告白』から10年、湊ワーールドの集大成!待望の書き下ろし長編ミステリー!!

 直木三十五賞 受賞作品 1935年~現在

直木賞 受賞者『受賞作』 一覧
受賞年 受賞者 『受賞作』
2018年 下半期 第160回 候補作発表:12月20日頃
受賞作発表:翌年1月20日頃
上半期 第159回 島本理生 『ファーストラヴ』 直木賞受賞作が決定
2017年 下半期 第158回 門井慶喜 『銀河鉄道の父
上半期 第157回 佐藤正午 『月の満ち欠け
2016年 下半期 第156回 恩田陸 『蜜蜂と遠雷
上半期 第155回 荻原浩 『海の見える理髪店
2015年 下半期 第154回 青山文平 『つまをめとらば
上半期 第153回 東山彰良 『
2014年 下半期 第152回 西加奈子 『サラバ!
上半期 第151回 黒川博行 『破門
2013年 下半期 第150回 朝井まかて 『恋歌』、 姫野カオルコ 『昭和の犬
上半期 第149回 桜木紫乃 『ホテルローヤル
2012年 下半期 第148回 朝井リョウ 『何者』、 安部龍太郎 『等伯
上半期 第147回 辻村深月 『鍵のない夢を見る
2011年 下半期 第146回 葉室麟 『蜩ノ記
上半期 第145回 池井戸潤 『下町ロケット
2010年 下半期 第144回 木内昇 『漂砂のうたう』、 道尾秀介 『月と蟹
上半期 第143回 中島京子 『小さいおうち
2009年 下半期 第142回 佐々木譲 『廃墟に乞う』、 白石一文 『ほかならぬ人へ
上半期 第141回 北村薫 『鷺と雪
2008年 下半期 第140回 天童荒太 『悼む人』、 山本兼一 『利休にたずねよ
上半期 第139回 井上荒野 『切羽へ
2007年 下半期 第138回 桜庭一樹 『私の男
上半期 第137回 松井今朝子 『吉原手引草
2006年 下半期 第136回 該当作品なし
上半期 第135回 三浦しをん 『まほろ駅前多田便利軒』、 森絵都 『風に舞いあがるビニールシート
2005年 下半期 第134回 東野圭吾 『容疑者Xの献身
上半期 第133回 朱川湊人 『花まんま
2004年 下半期 第132回 角田光代 『対岸の彼女
上半期 第131回 奥田英朗 『空中ブランコ』、 熊谷達也 『邂逅の森
2003年 下半期 第130回 江國香織 『号泣する準備はできていた』、 京極夏彦 『後巷説百物語
上半期 第129回 石田衣良 『4TEEN フォーティーン』、 村山由佳 『星々の舟
2002年 上半期 第127回 乙川優三郎 『生きる
下半期 第128回 該当作品なし
2001年 下半期 第126回 山本一力 『あかね空』、 唯川恵 『肩ごしの恋人
上半期 第125回 藤田宜永 『愛の領分
2000年 下半期 第124回 山本文緒 『プラナリア』、 重松清 『ビタミンF
上半期 第123回 船戸与一 『虹の谷の五月』、 金城一紀 『GO
1999年 下半期 第122回 なかにし礼 『長崎ぶらぶら節
上半期 第121回 佐藤賢一 『王妃の離婚』、 桐野夏生 『柔らかな頬
1998年 下半期 第120回 宮部みゆき 『理由
上半期 第119回 車谷長吉 『赤目四十八瀧心中未遂
1997年 下半期 第118回 該当作品なし
上半期 第117回 篠田節子 『女たちのジハード』、 浅田次郎 『鉄道員(ぽっぽや)
1996年 下半期 第116回 坂東眞砂子 『山妣
上半期 第115回 乃南アサ 『凍える牙
1995年 下半期 第114回 小池真理子 『』、 藤原伊織 『テロリストのパラソル
上半期 第113回 赤瀬川隼 『白球残映
1994年 下半期 第112回 該当作品なし
上半期 第111回 中村彰彦 『二つの山河』、 海老沢泰久 『帰郷
1993年 下半期 第110回 佐藤雅美 『恵比寿屋喜兵衛手控え』、 大沢在昌 『無間人形 新宿鮫
上半期 第109回 高村薫 『マークスの山』、 北原亞以子 『恋忘れ草
1992年 下半期 第108回 出久根達郎 『佃島ふたり書房
上半期 第107回 伊集院静 『受け月
1991年 下半期 第106回 高橋義夫 『狼奉行』、 高橋克彦 『緋い記憶
上半期 第105回 宮城谷昌光 『夏姫春秋』、 芦原すなお 『青春デンデケデケデケ
1990年 下半期 第104回 古川薫 『漂泊者のアリア
上半期 第103回 泡坂妻夫 『蔭桔梗
1989年 下半期 第102回 星川清司 『小伝抄』、 原尞 『私が殺した少女
上半期 第101回 ねじめ正一 『高円寺純情商店街』、 笹倉明 『遠い国からの殺人者
1988年 下半期 第100回 杉本章子 『東京新大橋雨中図』、 藤堂志津子 『熟れてゆく夏
上半期 第99回 西木正明 『凍れる瞳』『端島の女』、 景山民夫 『遠い海から来たCOO
1987年 下半期 第98回 阿部牧郎 『それぞれの終楽章
上半期 第97回 白石一郎 『海狼伝』、 山田詠美 『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー
1986年 下半期 第96回 逢坂剛 『カディスの赤い星』、 常盤新平 『遠いアメリカ
上半期 第95回 皆川博子 『恋紅
1985年 下半期 第94回 森田誠吾 『魚河岸ものがたり』、 林真理子 『最終便に間に合えば』『京都まで
上半期 第93回 山口洋子 『演歌の虫』『演歌の虫
1984年 下半期 第92回 該当作品なし
上半期 第91回 連城三紀彦 『恋文』、 難波利三 『てんのじ村
1983年 下半期 第90回 神吉拓郎 『私生活』、 高橋治 『秘伝
上半期 第89回 胡桃沢耕史 『黒パン俘虜記
1982年 下半期 第88回 該当作品なし
上半期 第87回 深田祐介 『炎熱商人』、 村松友視 『時代屋の女房
1981年 下半期 第86回 つかこうへい 『蒲田行進曲』、 光岡明 『機雷
上半期 第85回 青島幸男 『人間万事塞翁が丙午
1980年 下半期 第84回 中村正軌 『元首の謀叛
上半期 第83回 向田邦子 『花の名前』『かわうそ 』『犬小屋 』、 志茂田景樹 『黄色い牙
1979年 下半期 第82回 該当作品なし
上半期 第81回 田中小実昌 『浪曲師朝日丸の話』『ミミのこと』、 阿刀田高 『ナポレオン狂
1978年 下半期 第80回 宮尾登美子 『一絃の琴』、 有明夏夫 『大浪花諸人往来
上半期 第79回 津本陽 『深重の海』、 色川武大 『離婚
1977年 下半期 第78回 該当作品なし
上半期 第77回 該当作品なし
1976年 下半期 第76回 三好京三 『子育てごっこ
上半期 第75回 該当作品なし
1975年 下半期 第74回 佐木隆三 『復讐するは我にあり
上半期 第73回 該当作品なし
1974年 下半期 第72回 半村良 『雨やどり』、 井出孫六 『アトラス伝説
上半期 第71回 藤本義一 『鬼の詩
1973年 下半期 第70回 該当作品なし
上半期 第69回 長部日出雄 『津軽世去れ節』『津軽じょんから節』、 藤沢周平 『暗殺の年輪
1972年 下半期 第68回 該当作品なし
上半期 第67回 綱淵謙錠 『』、 井上ひさし 『手鎖心中
1971年 下半期 第66回 該当作品なし
上半期 第65回 該当作品なし
1970年 下半期 第64回 豊田穣 『長良川
上半期 第63回 結城昌治 『軍旗はためく下に』、 渡辺淳一 『光と影
1969年 下半期 第62回 該当作品なし
上半期 第61回 佐藤愛子 『戦いすんで日が暮れて
1968年 下半期 第60回 陳舜臣 『青玉獅子香炉』、 早乙女貢 『僑人の檻
上半期 第59回 該当作品なし
1967年 下半期 第58回 野坂昭如 『アメリカひじき 』『火垂るの墓 』、 三好徹 『聖少女
上半期 第57回 生島治郎 『追いつめる
1966年 下半期 第56回 五木寛之 『蒼ざめた馬を見よ
上半期 第55回 立原正秋 『白い罌粟
1965年 下半期 第54回 新橋遊吉 『八百長』、 千葉治平 『虜愁記
上半期 第53回 藤井重夫 『
1964年 下半期 第52回 永井路子 『炎環』、 安西篤子 『張少子の話
上半期 第51回 該当作品なし
1963年 下半期 第50回 安藤鶴夫 『巷談 本牧亭』、 和田芳恵 『塵の中
上半期 第49回 佐藤得二 『女のいくさ
1962年 下半期 第48回 山口瞳 『江分利満氏の優雅な生活』、 杉本苑子 『孤愁の岸
上半期 第47回 杉森久英 『天才と狂人の間
1961年 下半期 第46回 伊藤桂一 『螢の河
上半期 第45回 水上勉 『雁の寺
1960年 下半期 第44回 寺内大吉 『はぐれ念仏』、 黒岩重吾 『背徳のメス
上半期 第43回 池波正太郎 『錯乱
1959年 下半期 第42回 司馬遼太郎 『梟の城』、 戸板康二 『團十郎切腹事件』他
上半期 第41回 渡辺喜恵子 『馬淵川』、 平岩弓枝 『鏨師
1958年 下半期 第40回 城山三郎 『総会屋錦城』、 多岐川恭 『落ちる
上半期 第39回 山崎豊子 『花のれん』、 榛葉英治 『赤い雪
1957年 下半期 第38回 該当作品なし
上半期 第37回 江崎誠致 『ルソンの谷間
1956年 下半期 第36回 今東光 『お吟さま』、 穂積驚 『勝烏
上半期 第35回 南條範夫 『燈台鬼』、 今官一 『壁の花
1955年 下半期 第34回 新田次郎 『強力伝 』、 邱永漢 『香港
上半期 第33回 該当作品なし
1954年 下半期 第32回 梅崎春生 『ボロ家の春秋 』、 戸川幸夫 『高安犬物語
上半期 第31回 有馬頼義 『終身未決囚
1953年 下半期 第30回 該当作品なし
上半期 第29回 該当作品なし
1952年 下半期 第28回 立野信之 『叛乱
上半期 第27回 藤原審爾 『罪な女』他
1951年 下半期 第26回 久生十蘭 『鈴木主水 』、 柴田錬三郎 『イエスの裔
上半期 第25回 源氏鶏太 『英語屋さん』『颱風さん』『御苦労さん
1950年 下半期 第24回 檀一雄 『長恨歌』『真説 石川五右衛門
上半期 第23回 今日出海 『天皇の帽子』、 小山いと子 『執行猶予
1949年 下半期 第22回 山田克郎 『海の廃園
上半期 第21回 富田常雄 『 』『刺青』他
1945~
1948年
(第二次世界大戦のため中断)
1944年 下半期 第20回 該当作品なし
上半期 第19回 岡田誠三 『ニューギニヤ山岳戦
1943年 下半期 第18回 森荘已池 『山畠』『蛾と笹舟
上半期 第17回 山本周五郎 『小説日本婦道記』(受賞辞退)
1942年 下半期 第16回 田岡典夫 『強情いちご』他、 神崎武雄 『寛容 』他
上半期 第15回 該当作品なし
1941年 下半期 第14回 該当作品なし
上半期 第13回 木村荘十 『雲南守備兵
1940年 下半期 第12回 村上元三 『上総風土記』他
上半期 第11回 堤千代 『小指』他 、河内仙介 『軍事郵便
1939年 下半期 第10回 該当作品なし
上半期 第9回 該当作品なし
1938年 下半期 第8回 大池唯雄 『兜首 』『秋田口の兄弟
上半期 第7回 橘外男 『ナリン殿下への回想
1937年 下半期 第6回 井伏鱒二 『ジョン万次郎漂流記』他
上半期 第5回 該当作品なし
1936年 下半期 第4回 木々高太郎 『人生の阿呆』他
上半期 第3回 海音寺潮五郎 『天正女合戦』『武道傳來記 』(武道伝来記)
1935年 下半期 第2回 鷲尾雨工 『吉野朝太平記』他
上半期 第1回 川口松太郎 『鶴八鶴次郎』『風流深川唄』『明治一代女

芥川賞と直木賞の違いについて

ちなみに、「芥川賞と直木賞の違い」についてですが、「芥川賞」(芥川龍之介賞)は純文学の新人に与えられる文学賞で、「直木賞」(直木三十五賞)は大衆文学の無名・新人及び中堅作家による大衆小説作品に与えられる文学賞です。

では、「純文学と大衆文学の違い」についてですが、純文学は娯楽性よりも“芸術性”に重きを置いている小説のことで、逆に大衆文学は芸術性よりも“娯楽性”に重きを置いている小説とされています。
ただし、ここでいう「芸術性とは何にか」についての定義は曖昧で、ある読者が低俗な作品だと感じたとしても、著者自身が「これは芸術である」と思って書いていれば純文学に位置付けられます。

過去には、大衆文学が読者の慰安を目的として興味本位に書かれるのに対して、純文学はあくまで作者の芸術的感性に基づいて生み出される作品であり、“純文学は大衆文学より高級である”との前提が広く受け入れられた時代があり、その後の文学論争に発展した経緯があります。

いずれにしても、これらの分類は“日本の近代文学および文壇における独特の用語”であり、自分が好む小説や作家がどっちに当てはまるかなど、まったく気にする必要は無いってことですね。こうした読者の現代的な感性が、古い拘りに未だに縛られ続けている芥川賞や直木賞の受賞作より、本屋大賞の受賞作の方が売れる時代になった背景の一つにあるのではないでしょうか・・・?。

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