【直木賞2022】候補作・受賞作 紹介

令和4年度の直木三十五賞において、候補作として選考にノミネートされた全小説の一覧です。

※ 2022年度の芥川龍之介賞の候補作・受賞作は、【芥川賞2022】のページへ!

 2022年上半期 直木賞

候補作 一覧

第167回(2022年上半期)直木賞にノミネートされたのは、5作品。著者5人のうち、窪美澄(56)氏と呉勝浩(40)氏、深緑野分(38)氏の3人は3度目の候補入り、河崎秋子(42)氏と永井紗耶子(45)氏は初の候補入りです。なお、今回の芥川賞では史上初めて候補者5人全員が女性でしたが、直木賞でも候補者の5人中4人が女性で、昨今の女性作家の勢いを感じます。ちなみに、直木賞では過去に、第161回(2019年上半期)の候補者6人全員が女性だったことがあります。

そして、直木賞に選ばれたのは、窪美澄さん(56)の『夜に星を放つ』でした。

窪さんは、1965年生まれ。フリーの編集ライターを経て、2009年に『ミクマリ』で第8回女による女のためのR-18文学賞大賞を受賞しデビュー。2011年に受賞作を収録した『ふがいない僕は空を見た』で第24回山本周五郎賞を受賞。同作は本屋大賞第2位、本の雑誌が選ぶ2010年度ベスト10で第1位となります。直木賞は、3回目のノミネートでした。


第167回直木賞 候補作一覧
 

絞め殺しの樹
河崎秋子
直木賞 受賞

夜に星を放つ
窪美澄
 

爆弾
呉勝浩
 

女人入眼
永井紗耶子
 

スタッフロール
深緑野分

候補作紹介(内容、あらすじ)

絞め殺しの樹

著者:河崎かわさき秋子あきこ

あなたは、哀れでも可哀相でもないんですよ

北海道根室で生まれ、新潟で育ったミサエは、両親の顔を知らない。昭和十年、十歳で元屯田兵の吉岡家に引き取られる形で根室に舞い戻ったミサエは、ボロ雑巾のようにこき使われた。しかし、吉岡家出入りの薬売りに見込まれて、札幌の薬問屋で奉公することに。戦後、ミサエは保健婦となり、再び根室に暮らすようになる。幸せとは言えない結婚生活、そして長女の幼すぎる死。数々の苦難に遭いながら、ひっそりと生を全うしたミサエは幸せだったのか。養子に出された息子の雄介は、ミサエの人生の道のりを辿ろうとする。数々の文学賞に輝いた俊英が圧倒的筆力で贈る、北の女の一代記。(小学館)

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夜に星を放つ(受賞作)

著者:くぼ美澄みすみ

かけがえのない人間関係を失い傷ついた者たちが、再び誰かと心を通わせることができるのかを問いかける短編集。

コロナ禍のさなか、婚活アプリで出会った恋人との関係、30歳を前に早世した双子の妹の彼氏との交流を通して、人が人と別れることの哀しみを描く「真夜中のアボカド」。学校でいじめを受けている女子中学生と亡くなった母親の幽霊との奇妙な同居生活を描く「真珠星スピカ」、父の再婚相手との微妙な溝を埋められない小学生の寄る辺なさを描く「星の随に」など、人の心の揺らぎが輝きを放つ五編。(文藝春秋)

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爆弾

著者:勝浩かつひろ

東京、炎上。正義は、守れるのか。

些細な傷害事件で、とぼけた見た目の中年男が野方署に連行された。たかが酔っ払いと見くびる警察だが、男は取調べの最中「十時に秋葉原で爆発がある」と予言する。直後、秋葉原の廃ビルが爆発。まさか、この男“本物”か。さらに男はあっけらかんと告げる。「ここから三度、次は一時間後に爆発します」。警察は爆発を止めることができるのか。爆弾魔の悪意に戦慄する、ノンストップ・ミステリー。(講談社)

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女人入眼

著者:永井ながい紗耶子さやこ

「大仏は眼が入って初めて仏となるのです。男たちが戦で彫り上げた国の形に、玉眼を入れるのは、女人であろうと私は思うのですよ」建久六年(1195年)。京の六条殿に仕える女房・周子は、宮中掌握の一手として、源頼朝と北条政子の娘・大姫を入内させるという命を受けて鎌倉へ入る。気鬱の病を抱え、繊細な心を持つ大姫と、大きな野望を抱き、それゆえ娘への強い圧力となる政子。二人のことを探る周子が辿り着いた、母子の間に横たわる悲しき過去とは――。「鎌倉幕府最大の失策」と呼ばれる謎多き事件・大姫入内。その背後には、政治の実権をめぐる女たちの戦いと、わかり合えない母と娘の物語があった。(中央公論新社)

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スタッフロール

著者:深緑ふかみどり野分のわき

戦後ハリウッドの映画界でもがき、爪痕を残そうと奮闘した特殊造形師・マチルダ。脚光を浴びながら、自身の才能を信じ切れず葛藤する、現代ロンドンのCGクリエイター・ヴィヴィアン。CGの嵐が吹き荒れるなか、映画に魅せられた2人の魂が、時を越えて共鳴する。特殊効果の“魔法”によって、“夢”を生み出すことに人生を賭した2人の女性クリエイター。その愛と真実の物語。(文藝春秋)

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 2022年下半期 直木賞

2022年下半期、第168回直木三十五賞(直木賞)の候補作は 2022年12月15日頃に、直木賞受賞作は 2023年1月15日頃に発表される予定です。

候補作 一覧

候補作紹介(内容、あらすじ)

 

【関連ページ掲載】
※ これまで、「本屋大賞・芥川賞・直木賞」の全受賞作を、一覧(リスト)にしていましたが、あまりに数が多くなってしまったので、各賞を切り出した、それぞれのページを作りました。
 → 芥川賞-歴代受賞作|全作品一覧
 → 直木賞-歴代受賞作|全作品一覧
 → 本屋大賞-歴代受賞作|全作品一覧

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