鶴瓶の家族に乾杯 | 石川県輪島市(常盤貴子さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成27年3月30日放送 「石川県輪島市門前町(前編)」(ゲスト:常盤貴子さん)

今回の旅のゲストは、女優の常盤貴子さんです。常盤貴子さんは、新しくスタートしたNHK連想テレビ小説『まれ』に、主人公の”希(まれ)”の母親”津村藍子”役で出演しています。連続テレビ小説「まれ」のロケ地でもある石川県輪島市門前町を、鶴瓶さんと二人で旅をします。

まず前編。 石川県能登半島の奥能登に位置する門前町は、2006年に輪島市と合併して、輪島市の一部となりました。まれの舞台となった輪島市でも、輪島にはロケで何度も訪れた常盤さんですが、輪島市のまだ知らない場所に行きたくさんの人々と触れ合いたいと、門前町を訪れることにしました。

總持寺祖院で待ち合わせた鶴瓶さんと常盤さん。たいへん風情のあるお寺で、お参りをしている間、11時を知らせる鐘が鳴っています。鐘を打ち終わった修行僧に話を聞くと、11時には鐘を18回鳴らすそうです。

ここでスタジオから、門前町の”まれ”なるものを、町のマスコット「もんちゃん」と住民が、ビデオで紹介。門前町の名の由来ともなった「總持寺祖院」は、約700年前に創建され、曹洞宗の大本山として栄えました。明治31年の大火の後、本山は横浜市に移されましたが、建て直された寺では、創建当時の荘厳な佇まいの中、大勢の修行僧が研鑽を積んでいます。これぞ、稀なるお寺です。
続いては、「天領黒島」。日本海に面した黒島地区では、狭い路地の両側に、黒い瓦と格子の伝統的な家屋が建ち並びます。ここは、江戸時代に幕府の直轄地=天領とされ、北前船の船主や船員の居住地として栄えました。船が一航海すると、今の価値で約1億円もの儲けがあったとか。能登半島に富みを運んだ、稀なる場所です。
最後は、高さ45mの「深見の桜滝」。この滝は、周囲を回ることができ、滝の裏から見えるのは、まさに稀な景色です。

鶴瓶さんと常盤さんは、門前でコーヒーを勧められて、「持寺珈琲」店に入ります。珈琲を、輪島塗のコーヒーカップで出してもらい、常盤さんは喜びます。鶴瓶さんが、有名な「門前そば」に話題を振ると、ご主人は『門前そばを今日は仕入れできなかった』と。それを聞いて、鶴瓶さんは『ちょっと、あかんで!』と言い、その場の全員が残念がります(笑)。

二人がカフェを出ると、昼間でしたが今日はテスト日だったと、門前高校の女子生徒に出会います。そこは学校の裏門前で、女生徒が呼びかけると、女子ソフトボール部の部員が大勢集まってきて、てんでに黄色い歓声が起こり、鶴瓶さんは思わず、『やかましいわ!』と(笑)。部員たちは、監督の室谷先生に会って欲しいと訴えます。通りかかったバレーボール部の先生から、ソフト部の生徒20人全員が監督の家に下宿していて、さらに門前高校の女子ソフトボール部は「私たちの時代」という映画にもなったと教えられ、鶴瓶さんは二度もビックリ!。

二人は、監督が食事に行っているだろうと教えられた「お食事処 安」を訪ねてみますが、室谷先生は来ていませんでした。店のご主人が調べてくれると、室谷先生は自宅に居るとのことで、二人は食事の注文をキャンセルして、室谷家に向かうことにします。タクシーの運転手さんに話すと、運転手さんは室谷家の場所を知っていて、鶴瓶さんはまたビックリします。聞くと、運転手さんは室谷先生の後輩で、先生は学生時代に女子ソフトボールの世界選手権に初めて学生として選ばれた、地元でも有名な選手だったそうです。

室谷家では、食事処安の奥さんが教えてくれたとおり、十分迫力のある女性二人(監督とコーチ)が、鶴瓶さんと常盤さんを迎えてくれました(笑)。室谷先生は、昭和46年に門前高校に赴任してからずっとソフト部の監督を務め、定年退職後も監督として学校に残っているとのことです。部員を下宿させるようになったのは、昭和60年のインターハイ石川県大会で、ソフトボールを門前町で開催することになり、石川県のチームを強くすべく、強い生徒を多く集められる地区に移るようにと言われたことがきっかけでした。自分の故郷の門前にもチームがあるのに、金沢や七尾市でチームを育てて門前に戻ってインターハイに出ることは、自分としては不本意で、たとえ弱くても、ここで頑張ってやって行きたいと、昭和58年に町外から4人の生徒だけ来てもらって、下宿させることに。以来、部員たちを下宿させるようになったそうです。今は、20人もの女子生徒が、監督とコーチと寝食を共にしているそうです。食事は、監督の姉とのその二人の娘が手伝ってくれていて(お姉さんは既に他界)、二人は撮影中もずっと台所で忙しそうに調理していました。

鶴瓶さんと常盤さんが、生徒たちの下宿部屋を覗かせてもらうと、広い部屋中に所狭しと二段ベッドが並べられ、ピンクの布団にぬいぐるみも沢山あり、常盤さんは『女の子のニオイがする~』と、自分の高校生時代を思い出してか、懐かしそうでした。天井や壁には、「笑顔が一番、人を幸せにする!!」とか、「人間、その気になれば、何でもできる!!」と書かれた、ステキな張り紙がいくつも貼ってありました。3年毎に入れ替わる高校生達と、ずっと一緒に生活している室谷先生は、歳をとっても気持ちは若くいられると話すと、鶴瓶さんは羨ましがります。

最後にスタジオでは、後日、彼女たちの練習や下宿の様子を撮影したビデオが、映されました。食事は、監督と生徒が全員揃って、一緒に食べます。この日の夕食メニューは、アジのひらきにつくね串、野菜サラダにフルーツなど、そして山盛りのどんぶり飯!。食事後は部屋に戻ると、グローブを磨く子に、ベッドの上でファッション雑誌を開いてキャピキャピする子と、それぞれです。でも、彼女たちが一様に大切にしているものは、ご両親から届いた何十通もの手紙の束でした。携帯は持っちゃダメなんだそうです。

 平成27年4月6日放送 「石川県輪島市門前町(後編)」(ゲスト:常盤貴子さん)

垣間

後編では、鶴瓶さんと常盤さんは、前編で途中退席してしまった「お食事処 安」に戻って、食事の続きを頂くことに。鶴瓶さんは親子丼(650円)を、常盤さんはカレーライス(650円)をご馳走になりました。

鶴瓶さんと別れて一人旅となった常盤さんは、”まれ”の撮影時に、輪島塗をしている人から『奥能登の冬の間垣の景色が美しいから、ぜひ見に来て欲しい』と紹介された、「間垣」の風景を見に、海辺の皆月地区へ向います。間垣は、冬の日本海から吹きつける強い風から、家屋などを守るための垣根のことです。常盤さんが皆月に到着すると、この地区の間垣は、”まれ”の撮影をした大沢地区の間垣とは、様子が違っています。その景色を見ていた常盤さんは、過去に訪れたことがある場所だと思い出します。皆月地区は、”まれ”で鈴木砂羽さんが演じる「はる」さんの「サロン・はる」のモデルとなる美容室がある場所で、常盤さんも先月、撮影で訪れていました。
周辺はひっそりとしていて、路地を歩いていても、人に出会いそうな雰囲気がありません。たまたま「JAおおぞら七浦支店」を見つけ訪ねてみると、JAの女性職員さんが対応してくれて、向いに「間垣保存会」の会長さんが居ると、案内してくれることに。なんと彼女は、はるさんのモデルとなった美容室の親戚で、そこで髪を切ってもらっているそうです。

一方の鶴瓶さんは、住宅街を歩いていると、道の真ん中で、とてもビックリしたように口を大きく開けて、仰天顔でこっちを見て立っている少年を見つけます。話しかけると、とっても剽軽で利発そうな小学5年生で、その子の家を訪ねることに。家にはお婆ちゃんがおり、三人で玄関先に座って、お婆ちゃんと孫との生活ぶりの話を聞きました。小学生の好きな女の子の話から、お婆ちゃんの若かった時代の話しに発展すると、昔は「スパイダーズ」の大ファンだったとのこと。鶴瓶さんとお婆ちゃんは、出かける子供を見送りながら、玄関先に立って、『夕焼け~♪、海の夕焼け~♪』と、二人はザ・スパイダースの代表曲「夕陽が泣いている」を熱唱します。

間垣保存会の会長さんのお宅は留守だったので、常盤さんはJA職員さんに連れられて「ミヤマエ理容室」を訪ねてみます。理容室のご主人に、地区の生活ぶりなどの話を聞いていると、ご主人は毎年地区の祭りで、その年の話題の人を模した人形の山車を作っていると、写真を見せてくれました。”竜馬伝”や”八重の桜”の等身大の人形の写真を見て、常盤さんは『”まれ”も作ってくださいよ~。それに、私が出た”天地人”も!』と言うと、ご主人は『天地人の人形も作ったはず』と、アルバムをひっくり返しますが、その写真が見つかりません(汗)。常盤さんがアルバムをめくっていると、暫くして偶然にも”天地人”の直江兼続(妻夫木)と正室・お船(常盤)の人形の写真を見つけ、常盤さんは『今でも毎年開いている天地人の忘年会にこの写真を持って行って、妻夫木くんにも見せたい!』と、とても喜びます。

鶴瓶さんは、道で出会ったお婆さんから教えられた、クラフトバンドで手芸を教えてくれている人の家を訪ねることにします。『後で行くから、内緒にしておいてや』と頼んであったので、そのお婆さんは、そこに集まっていた人達に『びっくりする人が尋ねてきた』と、”小芝居”をします(笑)。クラフトバンドを使って編んだ、手作りのバッグやかご等の作品を見せてもらうと、鶴瓶さんは、『ややこしそうやわ~、俺は絶対ようせんわ~』と、お婆さんたちの器用さに感心します。エコクラフトを教えてくれているのは、ご主人に先立たれた方で、『一人で寂しくしているより、こうして近所の人達が集まってきてくれて、お茶をしながら一緒にクラフト作りが出来るのが楽しい』と話します。

常盤さんは、再び間垣保存会の会長さんのお宅を訪ねると、向かいの倉庫から返事がありました。会長さんに聞くと、大沢地区の間垣は苦竹を使っていて、枝がボウボウと出た垣根で、皆月地区は真竹を使うので、揃った形の垣根になっているとのこと。会長の奥さんは、倉庫で「はば」(のり)を干す作業をしている所でした。常盤さんは、干したものをお土産にもらうと、”まれ”の撮影の時に食べたおにぎりに巻いてあったものだと気が付きます。そこで常盤さんは、「はば」を干す作業を手伝わさせてもらうことに。『それじゃダメだ』と叱られながら、何枚か作っていると、ようやくそこそこの海苔の形になりました(笑)。

最後に、後日会長さん宅で撮影させてもらった、「はば」を使った料理の紹介ビデオが放送されました。おむすび、酢のもの等、数多くの”はばのり”の料理が並んでいますが、一番のお薦めは、「はばのりのしゃぶしゃぶ」とのことです。出汁に、酒かすや、能登半島に伝わるイワシなどを原料とした”魚しょう油”の「いしる」を加えた鍋に、さっと湯通しして食べます。奥能登ならではの味だそうです。

後編の再放送は、4月13日(月)、NHK総合第一で、午後2時05分からの放送予定です。

 


番組内で紹介された 能登・輪島の名物など

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