鶴瓶の家族に乾杯 | 岐阜県美濃市(市村正親さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成27年7月27日放送 「岐阜県美濃市(前編)」(ゲスト:市村正親さん)

今回の旅のゲストは、俳優の市村正親(いちむら まさちか)さんです。 市村さんは、昨年に胃がんの手術をして病気を克服、みごとに復帰を果たしました。早期発見が出来たのは、妻である篠原涼子さんの一言だったとか。ちなみに、ウエディングパークが2015年4月に、映画『夫婦フーフー日記』とのコレボキャンペーンで実施した、「理想の芸能人夫婦1位は? 」の調査で、「市村正親&篠原涼子」夫婦が2位に選ばれました。その市村さんが、鶴瓶さんと一緒に、1300年も昔から和紙産業のまちとして歴史を刻んできた、岐阜県美濃市 を旅します。

まず前編。 平成11年に廃線となり、以後保存されている「旧名鉄美濃駅」で待ち合わせた、鶴瓶さんと市村さん。先に到着した鶴瓶さんは、さっそく旧駅舎でお孫さんを遊ばすご家族と交流しますが、一方の市村さんは、旧駅舎に向かうロケバスの中で、『美濃と言えば、斎藤道三の娘、絶対ノーと言わないのに”濃姫”』、『味噌ラーメンかと思ったら、美濃ラーメンだった!』と、しょーもないダジャレを連発していて、なかなか登場しません。

そんな、ダジャレ・マニア?の市村さんが、『日本の伝統技術である紙すきを体験したい』ことと、『アユが大好きで、6月1日から長良川のアユが解禁になった』ことから、行ったことがない美濃市を、旅の目的地に選びました。
美濃市の「本美濃紙」は、昨年(2014年)11月27日、「石州半紙」(島根県)と、「細川紙」(埼玉県)と共に、『和紙 日本の手漉和紙技術』として、ユネスコの無形文化遺産に登録されました。全国に100もあると言われる和紙の中でも、この3つの和紙は、世代を超えて伝統的な技が受け継がれ、地域社会のつながりを生んでいることが、評価されたからです。

やっと合流できた二人は、さっそく旧駅舎で出会った町の人から、”紙すき”は「蕨生(わらび)地区」、”鵜飼”は岐阜市か関市の方と教えてもらいました。鶴瓶さんが、”地元で美味しい定食屋”について尋ねると、”とんちゃん”料理が人気の「ニュー柳屋食堂」を紹介してもらいました。するとそこへ、なんとその柳屋のご主人が現れ、一緒に店へ。お店は、ちょうどお昼時で、たいへん繁盛しています。そこで鶴瓶さんと市村さんは、ご主人から店の成りたちやご家族の話を聞きながら、”とんちゃんにピッタリ!?”の女性店員さんに焼いてもらって、とんちゃんとご飯を頬張りました。(鶴瓶さん、失礼!)

食後、鶴瓶さんと市村さんが、町を散策していると、麗しい女性二人に声を掛けられます。話を聞くと、お一人は「ヨシダ印刷」の奥さんで、早くにご主人を亡くし、印刷業をしながら息子二人を育て上げたそうです。ぜんぜんそんな苦労人に見えない、お茶目で可愛らしい奥さんに、鶴瓶さんは一目ぼれしたのか、いろいろとチャチャを入れながら、なんとか家に上がらせてもらおうとします(笑)。

ここでスタジオから、”美濃市の宝”をビデオで紹介。 まず、全国的にも珍しい川(長良川)に立つ灯台「川湊灯台」。江戸時代には、ここから名古屋方面へと、紙や生糸などが運ばれたそうです。
次は、1300年の歴史がある「和紙」。美濃の和紙は全国から注目され、インテリアやドレスなど、様々なものに活用されています。
最後は、毎年4月に町を彩る「花みこし」。江戸時代の雨乞いが起源とされ、和紙の花で飾られた大小30の花みこしが町を練り歩きます。

その後、再び町を歩いていると、二人は「立食い 梅寿司」という看板が気になり、店の中を覗きますが、カギがかかっていて戸は開きません。そこへ偶然、その店の女将さんが現れ、話を聞くと、立って食べるわけではなく、カウンター席しか無いから”立食い”なんだそうです。しかし残念ながら、ご主人が足を悪くして、店は少し前に閉店してしまったとのこと。二人は、店の中に入れてもらい、店の歴史や留守のご主人について、女将さんにしつこく質問しました。

ここで二人は別れ、別行動に。 鶴瓶さんは、和紙を生産している”蕨生(わらび)地区”へ向かいます。すると、家の中を水が流れる「市指定有形民俗文化財 勘兵衛さんの川屋」を見つけ、その母屋を訪ねると、在宅で酸素吸入をしている老人が現れ、昔の紙すきの”ちり取り”の作業小屋とその行程について、教えてくれました。鶴瓶さんが、水に手を入れてもいいかと尋ねると、ご老人はいきなり、顔から酸素吸入器具を引きはがして、鶴瓶さんを案内しに表に出てきてくれました。それを見た鶴瓶さんは、『そんなことして大丈夫なんですか?』と、びっくり仰天してしまいます!。そして鶴瓶さん、水虫だという足を、冷たい水に気持ちよく浸けさせてもらいました(笑)。

一方の市村さんは、古い町並みで「うだつ」を見学していると、和紙を売る「日進堂書店」を見つけ、訪ねます。すると、紙糸で作られた「和紙タオル」を見つけ、市村さんは購入して、さっそく首に巻いて汗を拭いていました。

 平成27年8月3日放送 「岐阜県美濃市(後編)」(ゲスト:市村正親さん)

後編では、 市村さんは、地元・川越の雰囲気にも似た、古い町並みを歩きながら、観光案内所「番屋」を見つけ、中に入ってみます。紙すきの体験をしたいと相談すると、電話で午後3時の予約を取ってくれました。また、美濃の歴史に触れられる場所を尋ねると、近くにある、昔の和紙問屋「旧今井家住宅」が美濃史料館となっていて、地元に伝わる伝統芸能「にわか」の説明もあると紹介され、訪ねることにします。

市村さんが「旧今井家住宅」を訪ねると、ちょうどボランティアガイドを終えたばかりの方が事務所に居られて、市村さんのために“一人にわか”を演じてくれることに。「にわか」とは、「落ち」のついた即興の喜劇で、2~3人の役者が登場して、ユーモアたっぷりに物語を展開し、最後に「落ち」がつく寸劇です。
にわかが終わると、演者も囃子方も声を揃えて大声で「エッキョウ」と叫びます。これは終了を示す囃子言葉ですが、「ええ興じゃった」がなまって“エッキョウ”になったとの説もあり、この話を聞いて気に入った市村さんは、ダジャレが冴える度に、「えっきょう!」と叫ぶことに。

一方、鶴瓶さんは、山里を歩いていると、普通の民家の軒先に、小さく「やまぼうし」と書かれた看板が気になり、訪ねてみます。やまぼうしは、ご主人が定年後にコーヒーの趣味を活かして、民家を改装して開いた喫茶店で、地元の方々のサロン(交流の場)としての役割も兼ねています。この日は生憎と休業日でしたが、ご主人が淹れてストックしてあった、美味しいアイスコーヒーを、鶴瓶さんは頂くことができました。

喫茶やまぼうしを出て、町を歩いていた鶴瓶さんは、畑作業をしていた男性に声を掛けます。定年後、趣味で家庭菜園をしているそうですが、本職の農家ほどの面積の畑で、色々な作物を栽培していて、その手がける農作物の数や熱心さに、とても驚かされました。

これから市村さんが「和紙の里」に行くと知った、旧今井家住宅に居たにわかのボランティアガイドの方が、実際に本美濃紙をすいている方を紹介してくれることになり、市村さんは「和紙の里会館」で待ち合わせて、一緒に紙すき工房「美濃竹紙工房」に伺いました。
市村さんが、奥さんが紙をすいている作業を見させてもらっていると、ご主人が現れ、平成19年の春の褒章の授賞式で、お婆さんが市村さんと一緒に受賞式に出ていて、そこでお会いしたとのこと。市村さんはこの時、紫綬褒章を受章したそうですが、「ダジャレ」で受章したわけでは無いそうです(笑)。

蕨生の里では、一般の工房で紙すき体験は出来ないそうですが、特別な計らいで、市村さんは美濃竹紙工房で、紙すき体験をさせてもらうことになりました。紙すきは、厚さを揃えるのが一番難しく、何年修行したベテランでも、「日々精進」なんだそうです。
そのうち、ディサービスから帰ったお婆ちゃんとも出会うことができ、市村さんは、伝統の技を守り続ける家族の思いにふれられ、とても感動しました。

鶴瓶さんが訪ねた畑で、農作業する男性と一緒に居た従兄弟は、農作業は手伝いませんが、畑を荒らす猿を追い払う“猿追い隊”の隊長として、畑を手伝っているそうです。お宅に上がって、スイカを頂いていると、この方の母方の実家(親戚)が、紙すきをしていると教えられ、案内してもらうことに。その紙すき工房に行くと、偶然にもそこは市村さんが訪ねている美濃竹紙工房で、工房の前に市村さんの使っているロケ車が停まっているのを見つけた鶴瓶さんは、一緒にならないようにと、訪問を諦めました。

最後にスタジオでは、市村さんが挑戦した手すきの和紙が届けられ、飾られました。市村さんは、この和紙に『家族みんなで絵を描きたい、え(絵)ーやろ!』(笑)と。鶴瓶さん、『なんで大阪弁やね!』。

後編の再放送は、8月24日(月)、NHK総合第一で、午後2時05分からの放送です。

 


番組内で紹介された 美濃市の名物など

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