鶴瓶の家族に乾杯 | 岐阜県大垣市(山本耕史さん)
~真田丸スペシャル~

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

大垣城

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成28年7月4日放送 岐阜県大垣市 ぶっつけ本番旅

今回の旅のゲストは、俳優の山本耕史(やまもと こうじ)さん。現在、NHK大河ドラマ「真田丸」で、”石田三成”役を演じています。私の中では、山本さんは、2004年の大河ドラマ「新選組!」で”土方歳三”役を演じて以来、妙にちょん髷・着物姿のイメージが(汗)。もちろん、現在放送中のフジテレビ「OUR HOUSE」では、芦田愛菜ちゃんやシャーロット・ケイト・フォックスさんと共演中で、現代物のドラマでも活躍していますよ!。

ロケ当日、鶴瓶さんと山本さんは、「大垣城」(大垣市)で待ち合わせをしました。大垣城は、関ケ原の戦いにおいて、西軍・石田三成の本拠地にもなり、本戦部隊が関ケ原に移動した後も壮絶な攻防戦が繰り広げられた城です。また、山本さんは、「笹尾山」に登って、景色を眺められたそうです。笹尾山は、関ヶ原の合戦の決戦地の北西に位置し、石田三成が陣を張った場所です。現在、「石田三成陣跡」の碑が建てられ、眼下には関ヶ原合戦場の景色が広がっています。

関ケ原合戦に敗れた石田三成は、最後は「伊吹山」で捕えられてしまいます。そして、六条河原で打ち首になる際に、役人から差し出された”干し柿”を、三成は『胆の毒だ』と断ったという逸話が残っています。『これから処刑される者が』と嘲笑されると、三成は『大志を遂げようとする者は、絶命するまで自分の命を大切にしなければならない。』と語ったとか。享年41歳でした。


大垣公園ロケが行われたのは、5月27日(金)。大垣城のある大垣公園で待ち合わせた、鶴瓶さんと山本さん。山本さんは、石田三成の転機の地となった大垣城に行ってみたいと大垣市を訪れたのですが、鶴瓶さんは歴史にまったく興味を示しません。一応、公園にあった大垣藩の初代藩主・戸田氏鉄(うじかね)の銅像を見学しますが、さっさと大垣公園を後にし、街へと出かけてしまいました。鶴瓶さんについて歩く石田さんは、大垣城の見学もままならず、とても残念そうです(笑)。

家造りには興味がある鶴瓶さん、公園の前にあった黒い「船板塀」に囲まれた建物が気になり、”撮影禁止”と書かれているのもお構いなしに、「大垣市郷土館」を訪ねました(笑)。すると、すてきな案内人の種田さんが出迎えてくれ、「船板塀」は大垣城の外堀(水門川)を行き交う船の底板を利用したものであることや、芭蕉が友人・谷木因を訪ね生涯に4度も大垣を訪れ、『蛤の ふたみに別れ 行く秋ぞ』(大垣から二見浦へと旅立つ松尾芭蕉が、友人との別れの辛さを詠んだ)といった句を残していることなどを教えてくれました。また、郷土館の庭では、ちょうど樹齢300年や500年もある”さつき”の盆栽が満開を迎えており、それは見事でした。鶴瓶さんが大垣の名物を尋ねると、赤坂の「金生山」(きんしょうざん)や、養老の「焼肉通り」、「水まんじゅう」、試飲も出来る「酒蔵」など、すらすらと教えてくれました。実は種田さん、「ふるさと大垣案内の会」の会長さんで、彼女以上に大垣に詳しい人は居ないとか。この日は、たまたま郷土館でボランティアをされていたようです。趣味でロープマジックをしているということなので、マジックが得意な山本さんは、お礼を兼ねて、500円玉を使ったマジックを披露しました。

ここでスタジオから、「水の都 大垣」の魅力をビデオ紹介。紹介してくれるのは、先の種田さんです。まず初めに、山本さんのマジックへのお礼と、みごとなロープマジックを披露してくれました。
 大垣の魅力の最初は、美味しい「湧水」。大垣では至るところに湧水があり、遠く名古屋から1時間かけて汲みに来る人もいるほど、美味しいと評判だそうです。
 次は、その美味しい湧水を使った、大垣の夏の風物詩「水まんじゅう」。葛粉で餡を包んだ水まんじゅうは、明治時代に大垣で誕生したものと言われています。湧水で冷やして売られており、独特のツルっとした食感と涼しさが楽しめます。
 最後は、きれいな湧水を使い、山間ではなく住宅地の近くで栽培されている「わさび」。鮮やかな緑に、味も辛さも際立つ大垣のわさびは、全国の品評会で数々の受賞歴を誇る逸品です。
最後に、種田さんが山本さんに、一句プレゼント。『三成に 水都のオススメ みっつなり』(笑)。

鶴瓶さんと山本さんは、郷土館を出た所で、公園に遠足に来ていた「むつみ保育園」の子供たちと出会います。子供たちは、鶴瓶さんがアニメ映画「怪盗グルー」の日本語吹替えで、主人公の声を担当しているのを知ってか知らずか、そのアニメのキャラクター「ミニオン」にソックリだと、鶴瓶さんを取り囲み、大声で『ミニオン、ミニオン』と囃し立てます(笑)。
大垣城公園次に二人は、ベンチに座っていた子供連れのお母さんから、近くにある「餅惣」(もちそう)の、かき氷に水まんじゅうが入った「水まん氷」が美味しいと紹介され、訪ねることに。『まるで、ミッツ・マングローブみたい』と鶴瓶さん、その美味しさにかき氷を頬張りますが、頭がキーン(笑)。よく手伝ってくれるという、一番下の女の子が水を運んできてくれましたが、みごとに前歯が抜けてありません。それを見た鶴瓶さん、『この番組には必ず歯抜けた人が出てくるけど、その中ではいちばん若い』と(笑)。

一人旅になった山本さんは、やはり旅の目的となった大垣城を訪れたいと、再び大垣公園へと戻ります。まず事務所に寄り、撮影許可をお願いすると、さっき郷土館で許可を頂いた続きと、城内を案内してくれることに。 山本さんは、天守の窓から関ヶ原の方を眺め、しばし感慨に耽りました。

一方の鶴瓶さんは、教えられた「金生山」の方へ。車から降りたのは、中山道「赤坂宿」の旧宿場町。そこで、自転車で通りかかった小学6年生のカナト君に声をかけると、とてもしっかりした子で、感心した鶴瓶さんは、ベンチに座って学校のことなど話を聞きました。
次に鶴瓶さんは、赤坂宿の通りで、今時に珍しい、昔ながらのタバコ屋さんを見つけます。あまりの懐かしに、ガラス窓を開け声をかけると、これまた懐かしい”看板娘”さんが出てきてくれて、100年前からの商売と教えてくれました。鶴瓶さんが関心すると、矢橋大理石さんのお宅はもっと古いと。その昔、金生山では大理石が採れたんだそうです。鶴瓶さんが『化石も出るらしいですね』と話すと、近くのオリト時計屋の店先に飾ってあるというので、見に行くことに。

大垣城を出た山本さんは、公園でランチを広げるトリマー仲間という女性たちに、飛騨牛の美味しい店を教えて欲しいと尋ねると、隣町の養老町にある「養老ミート 」を教えてもらいました。お肉屋さんですが、食事できるお店もやっているそうです。
そこで、山本さんは養老町へと移動すると、全国の肉好きから”焼肉の聖地”とも称される「養老焼肉街道」(通称「焼肉ロード」)へ。そこで、養老焼肉街道沿いにあった「養老うまいもん広場」を訪ねると、営業しているのは「養老ハム工房 小林商会ハム」のお店だけ。ハム工房で話を聞くと、焼肉屋の昼間の営業は土日祝日だけで、平日は夜のみの営業とのこと。そこで山本さんは、売られているハムの試食で、小腹を満たすことに(笑)。すると店番をしていたお母さんが、幾つものトレイ一杯に、大量のハムを焼いて出してくれました。

ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。
 本日の一杯は、昭和28年創業の御蕎麦屋さん、「酒井亭」(さかいてい)で頂く、”にしんそば”。京都で修業した先代が作り始めた、創業以来の看板メニューです。開業当時は、名古屋に近い大垣で関西風の薄味は好まれなかったそうですが、それが今では大垣の定番の味となりました。


鶴瓶さんは、化石が見たいと、タバコ屋さんで教えられた折戸時計店を探すことに。すると、店の看板は「赤坂ボランティアガイドセンター」に変わってしまっていますが、ショーウィンドウには数多くの化石が飾られています。留守のようですが、通りすがりの女性から、裏手にあるご主人の自宅を教えてもらい、鶴瓶さんが訪ねると、折戸さんが出てきてくれて、店を開けてくれました。すると、店の中まで金生山で採れた化石や大理石がいっぱいで、全部ご主人が個人的に趣味で集めたんだそうです(驚)。大理石の花瓶だけで、100個くらい並んでいるのを見た鶴瓶さんは、呆れるのを通り越して、だんだん腹立ってきたと、奥さんを説教する始末(笑)。

一方、山本さんは、自宅でも時々、飛騨牛を取り寄せて食べているんだとか。有名なブランド牛は全国に幾つもありますが、山本さん的には、飛騨牛はその中でもトップクラスの美味しさだそうです。そこで飛騨牛の焼肉が、どうしても諦めきれない山本さんは、再び養老焼肉街道で、開けてくれる店がないかと、一軒一軒訪ね歩くことに。
山本さんは、開けてくれる焼肉屋を探して一時間以上も歩きますが、ぜんぜん見つかりません。そこでたまたま出会ったJAの職員さんから、お茶でもどうぞと誘われ、JAの中へ。すると、JAの職員さん総出で、電話をして今から焼肉が食べられる店を探してくれることに!。

鶴瓶さんが宿場町を歩いていると、駆け寄ってきたお婆さんから、自分の作った吊るし雛を見て欲しいと、家に招かれます。この女性、86歳にして多趣味で、飾られている水彩画や水墨画も、見事な出来栄え。演奏してくれた太鼓も、見事なバチ捌きで、鶴瓶さんもびっくりです。

山本さんは、JAの職員さんに紹介されて、「やきにく藤太」さんへ。まだオープン前でしたが、JAの口利きで店を開けてもらい、中に入って椅子に座った山本さんは、開口一番『ビールをください』(笑)。こちらのお店は、養老町でも一番古い老舗精肉店の直営店だそうで、ご主人は4代目になるそうです。山本さんが、サーロインとミスジを注文して、ビールを飲みながら待っていると、スタッフが、山本さんが何時も飛騨牛を取り寄せしている店がここだと教えてくれ、偶然の出会いにビックリです。

次に鶴瓶さんは、立派なお宅を見つけ、近所の方に尋ねると、ここがタバコ屋さんで教えられた「矢橋大理石」の社長さんのお宅だそうです。隣にある会社を訪ねますが、残念ながら社長さんは留守で、会えませんでした。そこへ、先ほど会社を教えてくれた女性のご家族がゾロゾロと集まって来たので、鶴瓶さんはそのお宅に伺うことに。そこで、楽しいご家族の暮らしぶりなど話を聞くことができました。

山本さんは、最後に、決戦の地である「関ヶ原」へやってきました。石田三成陣跡では、たまたま上から降りてきたばかりの歴史好きの青年と出会い、道を尋ねると、再度一緒に「笹尾山」へと登ってくれることに。陣跡に着いて、山本さんは関ヶ原の景色を見下ろしながら、青年に、家族のことなど話を聞きました。その話の流れで、二人の名前が同じ「コウジ」だと分かると、ようやく青年は真田丸の”石田三成役=山本耕史”さんで、”山本耕史=堀北真希のご主人”であることを悟り、山本さんに向かって、『でた~!』と嘆きます。実は彼、堀北真希さんの大ファンで、自分は『結婚のニュースを見て、全国の傷ついた男性のひとり』だと。そして、山本さんが石田三成役をやると知った時には、『ざまぁみろ、やられちまえ!』って思ったと、山本さんに怒りをぶちまけました!(笑)。

再放送は、8月26日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 岐阜県大垣市の名物など

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