鶴瓶の家族に乾杯 | 石川県宝達志水町(奥田瑛二さん)
~笑いと涙SP~

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

千里浜海岸

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成28年9月26日放送 石川県宝達志水町 ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優で映画監督の奥田瑛二(おくだ えいじ)さん。NHK大河ドラマにも数多くの出演歴があり、最近では2015年放送の「花燃ゆ」で、吉田松陰(幼名は寅次郎、伊勢谷友介さん)の叔父で、松下村塾を興し、寅次郎らに厳しく学問を仕込んだ”玉木文之進”役を演じていました。

奥田さんは、平成21年6月の放送で、鶴瓶さんと長野県上田市を訪れて以来、家族に乾杯は7年ぶり、2度目の出演だと思います。実は前回も、お酒を飲みながらのぶっつけ本番旅であったとか(汗)。

今回、奥田さんが訪れたのは、石川県にある宝達志水町(ほうだつしみずちょう)。日本で唯一、海岸線の8kmの砂浜をクルマで走ることができる、奇跡のようなドライブウェイ「千里浜海岸」(千里浜なぎさドライブウェイ)がある場所です。能登半島の付け根に位置し、海と山に囲まれた宝達志水町では、スモモやイチジク、ブドウなどの果物の栽培が盛んです。奥田さんは、9月23日にスタートしたNHKドラマ10「運命に、似た恋」(毎週金曜、夜10時~)で、能登半島に住みながら、世界的に活躍している天才デザイナーの”深見芳孝”役を演じていますが、その役作りも兼ねて、能登地方を訪ねてみたいと思ったそうです。


ロケが行われたのは、7月10日(日)。石川県宝達志水町の出浜の海岸で待ち合わせた鶴瓶さんと奥田さん。砂浜を走る自動車にビックリしますが、スピードの出ている車を気にしながら砂浜を横切ると、早くも海水浴に訪れていた若い4世代の家族に出会いました。

海岸を離れ、『毎日夕方になると、今日は何処で飲もうか?と考えるのが日課』と話す、酒好きの鶴瓶さんと奥田さんが道を歩いていると、車で通りかかった人から、今から近くでバーベキューを始めるところと聞かされます。すると二人は、さっそくその場所を訪ね、自らコップに焼酎と氷を足して、御相伴に与ることに。このバーベキューの集まりは、今朝、地域で道のゴミ拾い等を行った『道路愛護デー』の打ち上げだそうで、何組ものご夫婦が準備を手伝ってくれている上に、次から次へと町の人達が訪ねてきてくれました。鶴瓶さんと奥田さんは、ただ座って酒を飲んでいるだけで、多くの家族と出会えることができ、ますます上機嫌です(笑)。
二人に、デラウェアやサニールージュなど、採ったばかりのブドウを持って来てくれる農家の人も。そこで、能登地方の風習で、別の家族との関で親子の関係を結ぶ「烏帽子親制度」(”よぼし親”とも)が、今でも残っていると聞き、鶴瓶さんはビックリします。(こうした風習は、私の実家のある長野県北信地域にもあり、「親分子分慣行」と呼ばれています。能登で言う”烏帽子親”のことを、”親分”と呼ぶので、ちょっと品がありませんが、けっしてヤクザな関係ではありませんよ。)
奥田さんが、地域の氏神様である「神明神社」のことについて話を聞いていると、当地の木遣りは伊勢神宮と同じという話になり、全員で木遣りを歌ってくれることに。そうこうしている内に、金沢からも新婚夫婦が駆けつけ、総勢50名の大バーベキュー会となりました。

ここでスタジオから、宝達志水町の魅力をビデオ紹介。
 まず、何をおいても町の”宝”は、「ルビーロマン」。今年の初セリで、一房で何と110万円という値段がついた高級ブドウです。14年前に石川県で開発された品種で、宝達志水町はその最大産地。粒の大きさ、糖度、見た目など、厳しい出荷基準が設けられており、その希少さから、『赤い宝石』とも呼ばれています。
 次の宝は、町の名前の由来にもなった、能登地方の最高峰、「宝達山」(ほうだつさん、標高637m)。山頂付近では、毎年9月ごろ、「アサギマダラ」を見ることができます。山頂付近の山小屋から見渡す、日本海と能登半島の大パノラマも、絶景です。

一人旅になった鶴瓶さんは、ブドウを持って来てくれた方のブドウ畑を訪れることに。そこで、デラウェア サニールージュ の他にも、シャインマスカット 、ブラックオリーブ、安芸クイーン など様々な品種が成っているぶどう畑を見学させてもらいました。奥さんも出てきてくれて、お二人に馴初めや、ブドウ作りについて話を聞くことができました。

一方の奥田さんは、山間の集落を訪れると、立派なお宅の敷地内に建てられていた、市の指定文化財「石組み井戸」という看板が気になり、そのお宅の方に井戸を見させてもらうことに。筑150年という立派な建物の周りには、池もあしらわれた庭園が広がり、とても山間の集落のお宅とは思えない佇まいにビックリです。ご主人に、地元の見所について尋ねると、宝達山の山頂にある「手速比咩神社」(てはやひめ神社)の御神体は、神仏習合の習いから、仏様が祀られると紹介されました。奥田さんは、山頂の上社までは行けないので、麓の下社を訪ね、お参りすることに。

鶴瓶さんが町の中心部を車で移動していると、「オムライスの町」と書かれた、大きな看板を見つけます。そこで、近くにあった「まつ食堂」を訪ねますが、生憎と既に営業時間外。店内にいた女性から、直ぐ先にある「志お食堂」でもオムライスが食べられると教えられ、その店を訪ねることに。店の入口には、『日曜日は3時閉店です』と書かれた張り紙がありましたが、鶴瓶さんが到着したのはその15分前と、ギリギリセーフ!(笑)。お店の方に話を聞くと、大正の終わりに、日本で初めてオムライスを作ったのが、宝達志水町出身の北橋茂男さんだそうです。そこで、オムライスをご当地グルメにしようと、2011年に「オムライスの郷プロジェクト」が始動。現在、町内の8店舗がこのプロジェクトに参加して、各店ごとに伝統とオリジナルのオムライスを提供しているそうです。
鶴瓶さんは、たまたま店内で出会った、ロケ隊と鶴瓶さんの後ろ姿を見て、「あばれる君」が来ていると思い追いかけて来たと話す親子と一緒に、3人で3種類のオムライス(オムライス、ポークソテーオムライス、ボルガライス)を頂くことに。

神社を参拝した奥田さんは、次は世俗にまみれたいと、町の中心部にやってきました。すると、鶴瓶さんと同じく「宝達志水町はオムライス町」と書かれた看板を見つけ、町の人に話を聞いてみることに。そこで、通りかかった人から、『鶴瓶さんは、志お食堂でオムライスを食べていましたよ』と教えられ、先に食われちゃったら仕方ないと、奥田さんはオムライスは諦めることに(笑)。

本日の一杯ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。
 やって来たのは、かつて宿場町として栄えていた今浜地区にある、「蕎麦処 上杉」。ここで頂ける本日の一杯が、「御膳蕎麦」(せいろ、1,080円)です。蕎麦の実の真芯だけを製粉したそば粉で打った「御膳蕎麦」は、とても白いのが特徴。時間の許す限り、お客さんと接するご主人の人柄もあってか、自宅の一部をお店に解放しても、いつも店内はお客さんでいっぱいです。

オムライスを諦めた奥田さんは、誰とも出会えず、ふと見かけた理容店に立ち寄ることに。そこで、コーヒーを頂きながら、店主やお客さんらとの交流を楽しみました。すると、店主の息子さんは、既に結婚を前提に女性と一緒に暮らしているとのこと。その女性に会いたいと、奥から呼んでもらい出てきた女性に、奥田さんが『正式な入籍はいつするの?』と尋ねると、『さぁ、何時でしょう?』とのこと。それを聞いた息子さんは、『じゃぁ、これを機に僕、ひと言述べさせて頂いてよろしいでしょうか』と言うと、おもむろに女性に向かって、『結婚してください』と頭を下げます。それを聞いた女性も、ビックリして、思わず涙。ドラマの様な展開に、スタジオの鶴瓶さんも大喜びでした。

鶴瓶さんは、車で移動していると、古い町並みなのに道幅が異様に広い場所に出ます。気になった鶴瓶さんは、そこにあった雑貨屋さんを訪ねると、なんと御年95歳で一人暮らしというお婆さんと出会います。その昔、この辺りで大火があって、その防火用として柳が植えらたそうですが、昭和の初めごろに切られてしまい、今ではアスファルトで舗装された広い道幅だけが残っているそうです。汗をかいている鶴瓶さんにと、戸棚からタオルを出してくれたその姿に、鶴瓶さんは思わず涙。お婆さんに、電動シニアカーの運転を見せてもらおうと一緒に表に出ると、隣近所の人達が大勢集まって来ていました。でも、とりあえず、隣近所との付き合いが確認できて、鶴瓶さんもホッとしたようです。

 

再放送は、9月30日(金)午前0時10分~午前1時25分に、NHK総合で放送予定です。


番組内で紹介された 宝達志水町の名物など

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