鶴瓶の家族に乾杯 | 三重県松阪市(佐野史郎さん)
~あこがれの人SP~

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成28年11月14日放送 三重県松阪市 ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優で映画監督の佐野史郎(さの しろう)さん。我々アラフィフ世代には、「冬彦さん」ブームが懐かしく思い出されますが、もう24年も前のことなんですね(汗)。1992年放送のTBS金曜ドラマ「ずっとあなたが好きだった」で、佐野史郎さんが演じたのが、マザコンの新婚男性「桂田冬彦」役です。その名演技ぶりから、「冬彦さん」は'92年の流行語大賞(金賞)にも選ばれるほど、流行りました。ちなみにその年の大賞は、「きんさん・ぎんさん」でした。ドラマの主題歌は、サザンオールスターズの「涙のキッス」。懐かし~。

佐野史郎さんは、平成24年12月の放送で石川県羽咋市を訪れており、今回が2度目のぶっつけ本番旅です。今回の旅の舞台は、三重県松阪市。私的には”松阪”と言えば「松阪牛」しか思い浮かびませんが(汗)、小津安二郎監督が、9歳から映画界入りするまで過ごした場所でもあります。小津監督を敬愛(リスペクト)する佐野さんは、小津監督が青春時代を過ごした松阪を感じたいと、今回の旅先に松阪市を選びました。


ロケが行われたのは、10月12日(水)。「松坂城跡」(松坂公園、古くは”松阪”ではなく”松坂”と表記したそうです)で待ち合わせた、鶴瓶さんと佐野さん。
この場所が何かすら分からない鶴瓶さんは、公園内にあった第一売店のご主人に話を聞くと、「日本100名城」のひとつと教えられます。さらに、城跡から城が見えるのは松坂城だけと、住宅街にそびえるお城を教えてもらいました。何とそれは、歯医者さん(清水歯科、閉院)が建てた建物だそうです。渡哲也似のご主人の、とても72歳に見えない若さに魅せられた鶴瓶さんは、出だしから売店でコーヒーを頂き、ご主人の人生話しに花を咲かせ、ここでロケが終わってしまいそうな雰囲気です(笑)。
その後、公園内で出会った高齢の男性方は、売店のご主人のスカーフの巻き方といい、次に出会った方のトレーナーのデザインといい、次の方のタオルの巻き方といい、皆さんご高齢なのに若々しく素敵な出で立ちに、松阪の魅力を垣間見せられた二人でした。

三越・伊勢丹オンラインストア

ここでスタジオから、松阪商人の子孫が、町を売り込むビデオ紹介。江戸時代、伊勢街道が通った松阪には、豪商たちが数多く誕生し、商人の町として栄えました。その代表的な名残りが、「三井家発祥の地」。三井高利が江戸に開いた呉服店が”越後屋”、現在の三越のルーツです。三越のシンボルであるライオン(獅子)の銅像は、この地にもあり、跨ると願いが叶うと謂われています。
松阪と言えば、やはり「松阪牛」。きめ細やかな霜降りと、深みのある香りが、その特徴。松阪牛を食べた後のお楽しみは、「松阪茶」。松阪は茶所としても有名で、今年の伊勢志摩サミットでも振る舞われました。

鶴瓶さんと佐野さんは、小津監督ゆかりの愛宕町に向かう途中、まずは松阪城址から見えた清水歯科のお城に立ち寄ることに。清水歯科は、今年4月に閉院しており、誰も見当たりません。そこで、隣の事務所の社員に話を聞いてみると、『一人の人だけで建てたと噂の、謎だらけの城』とのこと。ミステリー話に興味深々の二人は、向かいの元靴屋の大西さんに尋ねてみると、清水歯科の先代が建てたもので、建てたのは工事会社だと判明(笑)。この大西さんも面白い方で、『若さの秘訣は牛肉。ただし、高いいい肉は食べちゃダメ。悪い肉、細切れよ!』と。
後日スタッフが調べたところ、城の名前は「回天山暁ノ城」といい、清水歯科の先生のお父さんが、太平洋戦争で人間魚雷”回天”で戦死した長男の供養塔として、個人で建てた建物だそうです。

二人が、小津監督の記念館「小津安二郎青春館」に到着してみると、なんと休館日(金~月曜および祝日に開館)。そこで、隣の「八百清商店」を訪ねてみると、これまた年齢にしては若くて美人の娘さんと、とても80歳には見えないご主人と出会い、松阪市民の若さに驚かされた二人でした。そこに、カラオケ仲間のご近所が集まって来て、歌の上手い娘さんはカラオケ大会で「ベサメ・ムーチョ」を歌ったと聞いた鶴瓶さんは、『♪ベサメ~ ベサメム~チョ~』と歌い、腰を振り踊りながら、『ここで別れますよ!』と佐野さんに伝え、そのまま去って行ってしまいました(笑)。

佐野さんと別れ、一人旅になった鶴瓶さんは、八百清のすぐ隣の村上麹店で、大きな袋に入った大豆を幾つも運び込む男性を見かけ、話を聞くと、お味噌を造るために麹を付けてもらうんだそうです。男性は、隣の多気町で、農村料理のバイキングレストランをやりながら、手作りの豆腐や味噌を造っているそうです。そこで鶴瓶さんは、男性と一緒に、その「せいわの里 まめや」訪ねることに。まめやでは、20代の息子夫婦から、80代のお婆ちゃんまで、一家総出で出迎えてくれました。肉も魚も無い、大豆と野菜のバイキング料理ですが、特に何もつけずに頂く寄せ豆腐は絶品だそうです。

一方、佐野さんは、小津監督の何かの縁に出会えないかと、あても無く街をぶらつきます。すると、個人的な興味から見つけたのは、ノスタルジックな外観の写真館「ミスズ写真館」。カメラや写真に目が無い佐野さんは、前回の羽咋市への旅に続き、また写真館を訪れてしまいました(汗)。犬の散歩から帰ったご主人に話を聞くと、小津監督の住んでいた実家が、今の小津安二郎青春館だそうです。小津監督が子供時分に登った夏みかんの木があり、飾られている写真は、ご主人が撮影したものとのこと。

松阪牛おろし蕎麦、三重県松阪市

ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。
 やって来たのは、松阪市の中心部から車で40分の、静かな山間にひっそり佇む伊勢山上 飯福田寺。その隣にある風情のあるお店が、「蕎楽 悠庵」(きょうらく ゆうあん)です。この店で頂く本日の一杯は、”松阪牛おろし蕎麦”。地元名産の牛肉がたっぷり。冷たい清流で、そばがよくしまっていて美味しいそうです。隣の飯福田寺の住職も、ちょくちょく来ては、”般若湯”と言いながら日本酒を一杯頂いているそうです(笑)。

佐野さんは、松阪市の中心部から車で1時間ほどかけ、小津監督が代用教員として暮らした山間の飯高地区へ。その道端で、たまたま出会った人に話を聞くと、なんとこの女性、”小津安二郎の会”に関わっているいるとのこと。あまりの偶然の出会いに、”仕込み?”とスタッフに疑いの眼を向ける佐野さんでした(笑)。
この女性に案内してもらい、佐野さんは、小津ファンにとっては聖地とされる、小津監督が教鞭をとっていた「宮前小学校」(当時は宮前尋常高等小学校)を訪ねることに。この女性、隣の中学校で教師をしていた方で、佐野さんのために、小学校の校長先生まで呼んできてくれました。その後、小津先生が当時、教え子たちと一緒に出掛けていたという、小学校の裏手にある秋葉山(公園)へ案内してもらいました。小津ファンでも知る人が少ないであろう、小津監督の縁の地を訪れることが出来たことに、感激する佐野さんでした。

次に、女性が佐野さんを案内してくれたのは、「花岡神社」。この境内で、小津先生は体育の授業で子供たちと相撲を取ったりしていたらしいと、佐野さんに、ここも写真を撮っておくように勧めてくれました(笑)。

次に女性、『いよいよ、資料館へ行きますよ!』と(笑)。「小津安二郎資料室」(飯高オーヅ会)が開設されているのは、飯高老人福祉センター内。この日は休館日でしたが、女性の案内で開けてもらい、佐野さんは資料室を見学することが出来ました。職員の方に話しを聞くと、このセンターのある場所が、当時の宮前尋常高等小学校があった場所で、センターの前に建つ記念碑の所が、小津先生が教えた5年生の男組の教室があった場所だそうです。現在の宮前小学校は、昭和17年に移築され、その後建て替えられたとのこと。資料室には、小津先生が当時、子供たちと一緒に川で流し釣りをしていた頃のイメージ写真が飾られており、その構図がまさに映画「父ありき」の一場面でした。なぜ”オーヅ会”かと言うと、この地では方言で、手(てー)、歯(はー)と伸ばす発音をするので、小津先生は子供たちから”おーづ先生”と呼ばれていたからだそうです。映画「東京物語」の中で、”松阪”が当地の方言のままに”まっさか”と発音されているのを聞くのが、飯高の人にとっては嬉しい限りだとか(笑)。

一方、松阪市内に戻った鶴瓶さんは、なぜか呉服屋さんが多いことに気が付き、そのうちの一軒、「浅井呉服店」を訪ねてみます。すると松阪は、縞模様と藍染が特徴の「松阪木綿」の名産地で、江戸時代には倹約令により絹などが禁じられたため、松阪木綿が庶民に大流行したことから、呉服屋がとても多いそうです。

鶴瓶さんは、浅井呉服店より古いという「みなとや呉服店」を探して、道で出会った男性に場所を尋ねると、この男性、「平八画房」という看板屋をやっているとのこと。気になった鶴瓶さんは、店を訪ね話しを聞くと、なんと牛や豚を育てる勉強をしに”農業高校”を卒業して、看板屋になったそうです。そこに、鶴瓶さんに会いに訪ねてきたのが、隣で不動産屋を営む、88歳の元気なお婆ちゃん。鶴瓶さんの膝の上に座って、『い~い気持ち!』と(笑)。

鶴瓶さんは、次に見かけた「八幡屋呉服店」を訪ねると、松阪木綿を着物に仕立て、観光客にレンタルで貸し出しているそうです。そこで鶴瓶さん、レンタルの浴衣に袖を通し、帯を締めさせてもらうと、さすがに着慣れた着物姿で、とても様になっています!。皆に似合っていると褒められ、気分をよくした鶴瓶さんは、雪駄を鳴らしながら街を闊歩し、今まで出会った方々に見せびらかして歩き回ることに(笑)。

二人旅

鶴瓶さん

佐野さん

家族に一杯

 

再放送は、11月18日(金)午前0時10分~午前1時25分に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 松阪市の名物など

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