鶴瓶の家族に乾杯 | 熊本県南阿蘇村(佐渡裕さん)~再び熊本県南阿蘇村へ~

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年4月17日放送 再び熊本県南阿蘇村へ 佐渡裕とぶっつけ本番旅

旅のゲストは、指揮者の佐渡裕(さど ゆたか)さんです。日曜日のテレビ朝日『題名のない音楽会』で、2008年から2015年まで司会者を務められていた方です。『鶴瓶の家族に乾杯』のゲストとしても大ベテランで、すっかり顔なじみになりました。2011年(平成23年)1月の放送で、宮崎県宮崎市を訪れたのが最初で、次に2014年(平成26年)11月の放送で熊本県南阿蘇村を訪れました。ゴルフはシングルの腕前ながら、初挑戦のパークゴルフでは地元のオジサン達に敗けたこと、出会った村の方々とカフェでミニコンサートを開き、リコーダーで”タイガーマスク”の曲を披露してくれたこと等が懐かしく思い出されます。

前回の詳しい放送内容は、ここをクリック鶴瓶の家族に乾杯 | 熊本県南阿蘇村(佐渡裕さん)」をご覧ください。

その南阿蘇村が、平成28年4月に発生した熊本地震で、大きな被害を受けてしまいます。被災地を心配した鶴瓶さんと佐渡さんは、平成28年9月に、再び二人で南阿蘇村を訪れる計画を立てましたが、今度はロケ予定日に台風が熊本県に上陸する恐れが発生。地元に迷惑をかけては元も子もないと、二人は急遽旅先を変更し、お互いの地元である兵庫県西宮市を旅の舞台に選びました。今回の旅は、去年のリベンジですね!震災からちょうど1年、満を持しての再訪です。

佐渡さんは、2011年の東日本大震災以降、被災地の方々の心の復興を願った活動を続けてきていますが、2017年度は「佐渡裕&スーパーキッズ・オーケストラ(SKO) 2017年度復興祈念演奏活動 こころのビタミンプロジェクト in くまもと~東北」と題して、3月30日から4月3日にかけて熊本県、宮城県、岩手県の各地でコンサートを開催します。ロケ翌日の3月30日には、熊本県南阿蘇村にある「阿蘇ファームランド」で、とても楽しく盛大なコンサートが開かれたようです!。


ロケが行われたのは、平成29年3月29日(水)。鶴瓶さんと佐渡さんは、前回の旅のスタートと同じく、南阿蘇鉄道の「白水高原駅」で待ち合わせをしました。ただし前回、佐渡さんは、西側に3つ手前の駅・長陽駅から列車に乗り白水高原駅へとやってきましたが、震災発生から1年経った現在、まだ白水高原駅に列車は通っていません。2016年7月31日より、高森駅~中松駅間(7.1㎞)は部分運転を再開しましたが、中松駅から西側の全線、立野駅までの10.6㎞区間に関しては、今のところ再開の見通しすら立っていない状況です。ちなみに、白水高原駅の正式名は「南阿蘇水の生まれる里白水高原駅」で、茨城県鹿嶋市にある、鹿島臨海鉄道の「長者ヶ浜潮騒はまなす公園前駅」と並んで、日本一長い駅名(読み仮名が22文字)だそうです。

佐渡さんは、前回の旅では昼に食事が摂れず、散々な思いをしたことから、白水高原駅の駅前で見つけた定食屋さん「田舎ごはん きしゃぽっぽ」の”ちゃんぽん”の幟旗を、まず先にチェック(笑)。前回、2年半前に二人が来た時には無かった店なので、ご主人に話しを聞くと、18歳で南阿蘇を出て、東京で板前の修業をし、20年前に熊本に戻って熊本市内のホテルの料理長に。そして2年前に、40年ぶりに南阿蘇に帰ってきて、この店をオープンさせたんだそうです。

次に二人は、赤牛農家の戦勝さんに会いに行くことに。戦勝さんの苗字は住吉さんと言うのですが、変わった名前なので二人は”戦勝さん”と覚えていたようです(笑)。だんだんと、道の様子を思い出した鶴瓶さん、戦勝さんの家を見つけ訪ねてみると、ご夫婦ともどもお元気そうで、何よりでした。鶴瓶さんは、戦勝さんの牛を『びゃーびゃー』と呼んでいましたが、びゃーびゃーは別な赤牛農家での呼び方で、戦勝さんの呼び方は『ボーシボシ』だったかと?(汗)。実は戦勝さん、2年半前に鶴瓶さんと出会い、その後生まれた雄牛に”鶴瓶”と名前を付けたそうです。それを聞いた鶴瓶さん、その牛に会いたいと言いますが、戦勝さんいわく『その牛はもう売った』と(笑)。佐渡さんに、『今ごろドブにはまってるかもしれませんよ』と笑われた鶴瓶さん、肥育農家に託された”鶴瓶”を想い、涙ながらに『ツルベ~』と叫びました(笑)。

続いて二人は、前回の旅で柿を貰った隣の甲斐さんのお宅を訪ねることに。しかし、残念ながらお留守で会えず、鶴瓶さんは出てきてくれた隣家の方に伝言を託して、そこを後にしました。

ここでスタジオから、南阿蘇村の魅力を歌で紹介。総勢91名による、大合唱です!。
「カルメン 第1組曲より闘牛士」のメロディーにのせて、まずは南阿蘇村の御婦人方が、『熊本県の真ん中にある南阿蘇村は~♪』と歌いだし、『冬でもあったか ゴルフも最高 絶景がだいご味♪』のくだりでは、キャディさんが『ナイスショーット』の合いの手(笑)。南阿蘇鉄道の駅員さんと運転手さんの二人による、『南阿蘇鉄道は 運転再開しています~♪』から『ぜ~ん線開通を 迎える日まで♪』と大きく変調する難しい箇所の音程確保が、とても見事でした!(驚)。

ここからは、一人旅です。

鶴瓶さんは、南阿蘇村に移住して奥さんの理想だった南フランスの家庭料理の店を開業した田中さんご夫妻に会いに、「ボンジュール・プロヴァンス」を訪れます。春になって、お客さんも徐々に戻ってきてくれているそうで、昼時とはいえ平日なのに、とても繁昌している様子。ご夫婦ともに元気で、とても忙しそうに働いていらっしゃいました。前回は休みで会えなかったというスタッフの君ちゃんは、4人も孫が居るそうですが、とても若くてお美しい!鶴瓶さんは、赤牛のランチを頂きながら、震災後のご家族の暮らしぶりについて話を聞きました。

一方、佐渡さんは、前回の旅では午後4時ごろになってようやく昼食を食べることができて助かったと、お蕎麦屋の「明神そば」を訪ねることに。その時は、佐渡さんとの話に夢中になったご主人、蕎麦を茹ですぎて失敗したことが、懐かしく思い出されます。このお店は、被害を免れたとのことで、当時と変わらない佇まいのまま、賑わっているようでした。佐渡さんは、温かい”海老天そば”を頂きながら、隣席した村のご家族に、地震のことについて話を聞きました。奥さんは明るく話してくださいましたが、自宅は全壊、ご主人の歯医者があった場所は立ち入り禁止地区に指定されてしまったそうです。でも今は、『役場に勤めながら、毎日ここの蕎麦を食べて、元気出しながら再建していこうと思っている』と。佐渡さんは、『もう少し時間が経って落ち着いたら、被災した方々の命を助けてくれた警察や消防、自衛隊、お医者さんなど、それぞれの音楽隊や楽器を演奏する人たちを募って、オーケストラを編成して、南阿蘇で演奏会が出来たらいいな~と思っている』と、心に秘めた構想を語ってくれました。元気に挨拶に出てきてくれた店のご主人、前回は”さの先生”でしたが、今回は『さど先生』と呼んでくれました。前回茹ですぎて失敗したことで、店の評判を落としたとか(笑)。さらにご主人、『お隣のご家族は、自宅が全壊して、今度宮崎に移って歯医者さんを再開されるそうで、頑張っていらっしゃる。息子さんはちょうど高校受験で・・』と話したところで、佐渡さんから『いま、全部聞きました』と。相変わらず、間の悪いご主人でした!(笑)。

次に鶴瓶さんは、前回も訪れた田中さん夫妻の娘さんの店、「のほほんカフェ ボワ・ジョリ」を訪ねることに。こちらも被害を免れ、今は親の店よりお客さんが多くなってしまったとのこと。しかしスタッフが欠け、ひとりで料理を賄いきれなくなってしまった娘さんが下した決断は、日曜と祝日は店を閉め、親の「ボンジュール・プロバンス!」で出張料理を作ることに。鶴瓶さんが、賑わう店のお客さんに何処から来たのかと尋ねると、南陽町からこの奥にある美容室「アズール」に髪を切りに来たついでとのこと。こんな山奥にある美容室に興味を持った鶴瓶さん、そこを訪ねてみることに。

ここで、ちょっと一息、「家族に一杯」の時間です。
 訪ねたのは、復興に向けて大規模な工事が進む黒川地区。地震を乗り越え半年前に再開した、「おふくろ亭」で頂く本日の一杯は、ほっかほかのご飯に阿蘇の名産・赤牛のお肉がたっぷり載った、「牛丼」(600円)。東海大学の学生さん達に、お腹いっぱい食べてもらいたいと始めた”おふくろの味”の牛丼は、ご飯の量もたっぷりですが、今は阿蘇キャンパスが閉鎖されてしまっていて、とても寂しいそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、合唱曲「あなたへ」のピアノ伴奏曲かと。

次に佐渡さんは、翌日に南阿蘇で開催する「復興祈念演奏会」で協演する吹奏楽部がきっと練習しているだろうと、「南阿蘇中学校」を訪ねることに。顧問の西村先生には会えたのですが、子供達の練習は午前中で終わってしまったそうで、残念でした。

鶴瓶さんは、知っている人でないとまず訪れないような山奥にある、「ヘアサロン アズール(Azur)」を訪ねました。ステキな民家の2階が、美容室になっています。ちょうど、ステキなご夫婦が二人揃ってヘアメイク中で、鶴瓶さんは頭のタオルを取った後の奥さんの姿が楽しみと、シャンプーと仕上げを待つことに。プレッシャーを掛けられシャンプー台に座った奥さんは、まさに”俎板の鯉”状態(笑)。このご夫婦、以前はボンジュール・プロバンス!のすぐ下でご飯屋さん(板さんクチーナ カルデラバッチョ)をやっていたそうですが、震災の被害を受けて休業。それから1年が経ち、ようやく奥さんも、『不謹慎かもしれないが、自分たちにとっては、あの地震も何か意味があったんだ』と捉え、前を向けるようになったそうです。今は、前の場所に煮干しラーメンの店をオープンすべく、奮闘中とのこと。アズールのご主人は、水も空気も美味しいと、熊本市内からこの南阿蘇に移り住んで店をオープンさせたそうです。2階のヘアサロンのベランダから見渡せる、南阿蘇の景色も素晴らしい!。

次に佐渡さんは、前回の旅でパークゴルフ対決をした小山さんのカフェ、「ティッペル」を訪ねることに。前回の旅の最後には、この店をお借りして、出会った村人と一緒にミニコンサートを開きました。しかし、店は定休日で閉まっていて、小山さんは留守。隣にある、やはり一緒にパークゴルフをした吉田さんのペンション「おれんじびーる」は、震災による修復工事中で、吉田さんも生憎と留守。そこで、小山さんの携帯に電話をしてみると、温泉に来ていて、30分で戻ると(笑)。

そこで佐渡さんは、前回長々と薪ストーブの魅力を聞かされた、自称”薪ストーブバカ”の松村さんに会いに、薪ストーブ専門店「くぬぎの森」を訪ねます。しかし、生憎と村松さんも外出中。店にいた、前回の訪問後に入社したという松田くんと話をしていると、間もなくして松村さんが帰ってきて、元気な姿で再会を喜びあうことができました。バイタリティ溢れる松村さん、震災後に全然お客さんが来てくれなくなってしまったので、こちらから売り込みに行こうと、大きなウィングトラックの荷台に移動ショールームを作ってしまい、商売に歩いているそうです!。移動ショールームに展示されている薪ストーブは、ノルウェー、アメリカ、スペイン、イギリス、デンマーク製と、それぞれお国柄があるそうです。ただ、薪ストーブが作られている国は、もともと地震が少ない国ばかりで、地震対策は考えられていないそうです。そこで、今まで想像だけで日本でストーブの設置工事をしてきた村松さんですが、『地震により皮肉にも、今では一番地震に詳しいストーブ屋になってしまった』と。

鶴瓶さんは、河陽地区に建てられた仮設住宅を訪れますが、どのお宅も留守で、入居中の方に出会えません。するとそこへ、ボンジュール・プロヴァンス!のスタッフの君ちゃんが、帰宅途中に車で通りがかり、声を掛けてくれました。そこで、君ちゃんのご自宅に伺うことに。二人が帰宅すると、ちょうどお嫁さんが孫を二人連れて帰ってきました。ドアにあたってケガしたと、オデコに大きな絆創膏を貼った3歳のアコちゃんと、鶴瓶さんにソックリで、しかも誕生日まで鶴瓶さんと同じという赤ちゃんと一緒に炬燵に入り、賑やかで楽しい時間を過ごしました。

佐渡さんが、小山さんのカフェ「ティッペル」に戻ると、電話を貰った時は満願寺温泉で裸だったと話す小山さんのほか、一緒にパークゴルフを楽しんだ吉田さんと井上さんも待っていてくれて、皆さん元気で再会を喜びあいました。自宅を修理するにしろ解体するにしろ、業者が手一杯で、大工さんの手も足りないため、震災から1年経って、ようやく工事が始まった状態だそうです。佐渡さんは、2年前を思い出して、フルートで「ダニー・ボーイ」を皆さんの前で演奏してくれました。


二人旅

鶴瓶さん

佐渡さん

家族に一杯

 

再放送は、4月21日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 南阿蘇村の名物など

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