鶴瓶の家族に乾杯 | 福島県棚倉町(向井理さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年6月19日放送 祖父母ゆかりの地へ 向井理と福島県棚倉町ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の向井理(むかい おさむ)さん。横浜市出身の35歳。奥さんは、『ちゅらさん』でヒロインの恵里(えりぃ)役を演じた国仲涼子さんです。2010年度上半期、NHK朝の連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』では、ヒロイン役の布美枝(松下奈緒さん)の夫である村井茂(水木しげる)役を演じていました。

向井理さんが前回「家族に乾杯」に出演したのは、今から7年も前の、平成22年(2010年)5月31日(前編)と6月7日(後編)の放送で、島根県安来市(やすぎし)を旅して以来となります。前回、向井さんが安来市を旅先に選んだ理由は、『ゲゲゲの女房』で向井さんが演じていた村井茂の奥さん、つまり主人公の布美枝さんの故郷が安来市だったからで、向井さんは布美枝さんの生家も訪れました。

今回、向井さんが旅先に選んだのは、福島県白川郡棚倉町(たなぐらまち)。福島県の中通り地域の南部、白河市の東に位置し、南側の一部は栃木県と茨城県に接しています。棚倉町は、向井さんも出演する今年6月公開の映画、『いつまた、君と 何日君再来』(ホーリージュンザイライ)で、一舞台となっている場所です。映画『いつまた、君と~』の原作者は、向井理さんの祖母である芦村朋子さんで、彼女の語る半生を向井さん自身がまとめあげ、15年程前に家族で自費出版したものです。そして今回、向井理さんがその映像化を熱望し、自ら企画に係わって、ついに映画化が実現しました。主演は、向井さんの祖母・朋子役を演じる尾野真知子さんと、その夫・吾郎役を演じる向井理さんです。昭和15年に結ばれた二人は、戦時中は南京・上海へと渡り、敗戦後に引き揚げ船で帰国した一家は、職を求めて愛媛、茨城、福島(棚倉)、大阪と移り住みます。戦中戦後の波乱に満ちた道のりと、深い絆によって結ばれた、50年におよぶ夫婦と家族の歴史を描いた物語です。主題歌は、タイトルにもなっている昭和の大ヒット歌謡曲「何日君再来」で、今回、『とと姉ちゃん』のヒロイン・小橋常子役を演じた高畑充希さんが歌っています。


ロケが行われたのは、平成29年4月28日(金)。棚倉城跡(亀ケ城公園)で、鶴瓶さんと待ち合わせた向井さん。鶴瓶さんを待つ間、棚倉城についての案内看板を読むと、”二代将軍徳川秀忠が築かせた”と記されています。なんと向井さん、2011年のNHK大河ドラマ『江~姫たちの戦国~』では、その”秀忠”役を演じていました。棚倉(たなぐら)町は、戦後まもなく向井さんの祖父母が暮らしていた町ということで訪れたのですが、そんなことは全く知らなかった向井さん。棚倉町と、何やら運命的な繋がりを感じさせられました(笑)。

公園で、遊びに来ていた棚倉保育園の園児らとしばし戯れた向井さんと鶴瓶さんは、向井さんの祖父母が暮らしていたという駅前に向かうことに。当時、もらった寒天を元手に、駅近くの通りで、ところてん屋を開いていたそうです。磐城棚倉駅の駅前広場で、募金活動をしていた女性に、向井さんが棚倉町の”面白い所”を尋ねると、『町長が面白い』と(笑)。また、『”つばめや”のおばちゃんとおじちゃんが面白い』と教えられた二人は、早速、その食堂を訪ねてみることに。

つばめや食堂」を訪れた、鶴瓶さんと向井さん。お客さんは居ず、ひとり店に居たご主人に話を伺うと、以前は旅館業も営んでいたこの食堂を引き継いで、41年になるそうです。そこで鶴瓶さん、『41年もやってたら、これがウマイでという自慢料理があるでしょ?』と尋ねると、『何もないです』と・・・。向井さんが人気メニューを尋ねると、再び『何もないです』(笑)。『チャーハンは炒めるだけだし・・・』と、どのメニューもテキトーに作っているとご主人は謙遜しますが、向井さんは野菜を炒めてからスープとルーを入れて作るという”カレー”を、鶴瓶さんは”親子丼”を注文することに。

ここでスタジオから、棚倉町と向井さんの深いご縁を、棚倉町に住む鶴瓶さんのそっくりさんがビデオ紹介。
 棚倉町は、お城の周りの城下町の名残りや、八槻都々古別神社蓮家寺など、歴史ある神社やお寺が数多くあることから、「東北の小京都」とも呼ばれています。向井さんは京都が好きだそうで、何かご縁がありますね!(笑)。
 次は、町自慢の特産品、「おばけせんべい」。棚倉町産コシヒカリを油で揚げたお菓子で、白く平べったい形から、”おばけせんべい”の名で30年以上も親しまれています。オバケと言えば、そう、ゲゲゲですよね!。
 最後、”蛍の光”を作詞した「稲垣千穎」(いながき ちかい)は、棚倉町の出身。そこで町では、3年前に蛍で町おこしを考えたのですが、その蛍が激減。そんな時、友好都市の埼玉県川越市の方から蛍が贈られたそうで、棚倉町の人達は、本当に『♪ありがとうって伝えたくて~』(いきものがかり「ありがとう」、ゲゲゲの女房の主題歌)と思ったそうです!(笑)。

つばめやの厨房で、向井さんが注文したカレーを、ご主人がタマネギを切って炒め始めるところから最後の仕上げまで拝見した鶴瓶さん。それを少し、小皿に盛ってもらい味見させてもらうと、『辛っ!』。カレーをひと箸舐めただけなのに、あまりの辛さに、麦茶を何杯もお代わりする鶴瓶さんでした(笑)。そこに、二人の女性が来店。毎日来ているという常連さんは、毎日注文するというチャーハンをオーダー。そのチャーハンが、あっという間に出来たので、向井さんが『すげえ早い!』と吃驚すると、『ただ炒めるだけだもんね』とご主人(笑)。でも、鶴瓶さんと向井さんが、少しチャーハンを分けてもらい試食させてもらうと、これが一番美味しかったそうです。ちなみに、小野アナウンサーが仕入れた情報によると、お客さんの間では、”同じ味は2度と食べられない店”として有名なんだとか(笑)。

つばめやを出たところで、二人は別れることに。一人旅になった向井さんは、食堂で一緒になった女性に、いちご大福が美味しいという近所の大福屋さんを教えられ、訪ねてみます。「甘盛堂」(かんせいどう)のカウンターで、おススメのいちご大福をキレイに二つに切ってもらい、食後のデザートに頂いた向井さん。ご主人に、さらにおススメの場所を尋ねると、ちょうどお祭りで、今朝赤飯を納めてきたばかりと、山本不動尊を教えてもらいました。

一方の鶴瓶さんは、町の観光案内看板を見て、興味を抱いた「馬場都々古別神社」(ばばつつこわけじんじゃ)を訪ねてみることに。馬場都々古別神社(陸奥一の宮)は、約1900年前に日本武尊(やまとたけるのみこと)が鉾(ほこ)をまつったのが始まりとされ、本殿は国の重要文化財に指定されている、由緒と歴史を感じさせられる立派な神社でした。

次に向井さんが訪れたのは、「山本不動尊」。807年に弘法大師が開創したと伝えられる霊場で、樹齢100年を超える杉並木を抜け、130段の石段の上にある”奥の院”の巨岩の洞窟に祀られているのは、空海の御持仏と謂われています。霊場内には、久慈川支流の宮川渓流が流れ、南北約5kmの渓谷は「奥久慈県立自然公園」に指定されており、春はしゃくなげや山桜、岩つつじなどが咲き、秋にはもみじの紅葉が有名です。復興祈願向井さんは、本堂の脇に立てられた”東日本大震災復興不動剣”に、『想いは福島と共に』とメッセージを記した後、奥の院を目指して130段の階段を上っていきます(汗)。お参りを済ますと、たまたまロケ日が毎月28日のお不動様の御縁日ということで、この日にしか突けないという鐘を突かせてもらいました。

鶴瓶さんは、都々古別神社の周辺で新たな出会いを求めて歩いていると、桜に似たキレイな花を咲かせている”ハナカイドウ”を見つけ、そのお宅を訪ねます。するとそこに、下校途中の近所の小学生らが立ち寄り、『本物ですか?、テレビで見るより目が細い』とからかわれてしまいます(笑)。男の子には、目を細めた顔真似までされて、子供らに言い負かされてしまう鶴瓶さんでした。

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。
 やってきたのは、駅の近くの商店街にある喫茶店の「武駒」。この店で頂く本日の一杯(一皿)は、昔ながらのナポリタン。美味しさの秘訣は、濃い目のケチャップソース。40年間変えていない、ご主人の拘りのソースだそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「Till We Meet Again」(by Doris Day)でした。

向井さんは、人が居そうな駅前に戻ると、鶴瓶さんらがロケをしているとの噂を聞きつけ二人を探し回っていた、棚倉小学校の6年生の児童たちと出会います。エンドウスポーツ店の子は、お母さんが『向井さんが居たら、早く会いたい』と言っていたと。向井さんが、『面白い家族を紹介してくれたら、皆と出会った場面はカットせずオンエアするよ』と話すと、『なぎちゃんちのイセキ肉屋のお父さんが、メッチャおもしろい』という情報をゲット!(笑)。そこで向井さんは、遠藤くん家のスポーツ店に寄ってから、伊勢喜くん家の肉屋さんに行ってみることに。

一方、鶴瓶さんは、田んぼの中にポツリとある集落が気になり、社川福井地区でロケバスを降りて歩いてみることに。そこで、お寺かと見間違うほど立派な一軒の民家を訪ねると、たまたま訪ねてきていた近所に住む親せきの文夫さんのお宅は、さらに大家族と聞き、文夫さんのお宅も訪ねてみることに。すると、隣の家の二階のベランダから、奥さんに声を掛けられた鶴瓶さん、そのお宅にも立ち寄ります。すると奥さんから、偶然にも先日、弟家族が羽田空港で鶴瓶さんと出会ったと、弟から送られてきたスマホの写メを見せてくれました。その写真を覚えていた鶴瓶さん、あまりに偶然の出来事に、自分はいったいどれだけ出会った人と写真を撮っているのかと、自分のことながら呆れる鶴瓶さんでした(笑)。

向井さんが、小学生らと一緒に「エンドウスポーツ店」を訪ねると、向井さんを見てビックリしたお母さんは、目をキラキラさせながら出迎えてくれました(笑)。震災の時の話を聞くと、子供は当時幼稚園に居て、1回目の揺れで先生に手を引かれ皆で外に飛び出たところに本震が来て、振り返ったら園舎が崩れ落ちたとのこと(驚)。サッカー少年だった向井さんは、子供の頃に、こうした町のスポーツ店をよく訪れたと、懐かしく店内を見させてもらいながら、奥さんに、復興の様子や、ご家族の話などを聞きました。

ようやく、文夫さんのお宅に辿り着いた鶴瓶さん。立派な家と家とに挟まれた家と、謙遜した文雄さんですが、このお宅も十分に立派!。庭には蔵があり、2階には蔵座敷があるそうです。そこで鶴瓶さん、ロープを掴まないと後ろに倒れてしまいそうなほど急な階段を上り、蔵座敷を見せてもらうことに。山登りが趣味という81歳の文夫さんは、わざわざ鍛練のために、今でもこの2階で寝ているそうです。そこに訪ねてきたのが、孫の家庭訪問に来た小学校の先生。今時の小学校は、担任の先生が2人いる”複数担任学級”というのがあるそうで、びっくりさせられました。

次に向井さんは、子供たちと一緒に「伊勢喜肉店」を訪ねると、見るからに美味しそうな肉屋さんといった風貌の、面白いご主人が出迎えてくれました(笑)。生憎とメンチカツは売り切れてしまったそうで、向井さんは子供たちの分までコロッケを注文して、奢ってあげることに。ご家族のアルバムを見せてもらいながら、ご主人に話を聞くと、ここの小学校の運動会では毎年6年生の親御さんが出し物をすることになっているそうですが、なぜかご主人だけは、特別に毎年参加することになっているそうです!(笑)。ご主人と奥さんとの馴初めのくだりでは、店の奥でコロッケを揚げながら、その話を聞いていた奥さん、『向井さんに そんな話をしなくてもいいんじゃないの?』とツッコミが(笑)。揚げ立てのコロッケを、皆でかぶりついていると、お父さんから、最後に足の長さを比べさせて欲しいと。向井さんとご主人が並んで立つと、比べるまでもなく、結果は歴然。『残念、負けたかぁ~』とご主人(笑)。でも座高ならと、二人が椅子に座ってみると、あら不思議、背の低いお父さんの方が、だんぜん高い!。ご主人曰く、『高校の時から、座高をはかると、なぜかクラスのみんなが集まってきた』そうです(笑)。とても楽しい、イセキのお父さんでした。最後にスタジオでは、伊勢喜さんから送られてきた、ロケ後に行われた今年の運動会の写真が映されました。お父さんが今年の運動会で扮したキャラクターは、恰幅そのままに”稀勢の里”、お母さんは立派な体格の”風の谷のナウシカ”でした(笑)。

再放送は、6月23日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

棚倉町の紹介ビデオ

鶴瓶さん

向井さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 棚倉町の名物など

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