鶴瓶の家族に乾杯 | 石川県加賀市(温水洋一さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年11月13日放送 温水洋一と石川県加賀市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の温水洋一(ぬくみず よういち)さん。宮崎県出身の53歳。独特のキャラクターで人気を博し、個性派俳優として舞台やドラマに出演するだけでなく、バラエティ番組にも引っ張りだこです。NHKの朝の連続テレビ小説では、2015年前期の『マッサン』をはじめ、大河ドラマでは2016年の『真田丸』など、幾つもの作品に出演されています。

温水さんは、平成22年(2010年)1月放送(ロケは2009年11月)の「秋田県八峰町(はっぽうちょう)」への旅で、”家族に乾杯”に出演して以来、約7年半ぶり2度目の登場です。前回、温水さんは、『一度も行ったことがない秋田県で、海の暮らしや本場のきりたんぽを知りたい!』と、八峰町を訪れました。

今回の旅の舞台は、石川県加賀市。石川県の海沿いの最西端、福井県との県境に位置しています。市内には、片山津温泉山代温泉山中温泉という有名な温泉街があり、お隣りの小松市にある粟津温泉を加えた”加賀四湯”を総称して、「加賀温泉郷」とも呼ばれている場所です。温水さんは、プライベートでは北陸を訪れたことがないので、どうせなら海沿いの街を旅して海の幸を味わいたいと希望して、旅先に加賀市が選ばれたとのこと。他に特段の目的が無い温水さんは、目的を探しながら、加賀市をゆっくり旅したいそうです(汗)。


ロケが行われたのは、平成29年9月8日(金)。石川県加賀市の大聖寺大新道にある「大聖寺ふれあい公園 古九谷の杜」で待ち合わせた、鶴瓶さんと温水さん。ベンチに座り、宮崎空港に設置された「ひなたぬくぬくベンチ」の話題で盛り上がります。温水さんから、加賀市が九谷焼の名産地であることを聞いた鶴瓶さん、通りすがりの人に、この近所に九谷焼をやっている人がいないかと尋ねると、楽焼の体験工房ならあると案内してくれますが、残念ながら留守の様子。

その後、二人が住宅街を歩いていると、きれいな白髪のご主人と出会います。このご主人、山中温泉の出身だそうで、鶴瓶さんが有名な旅館を尋ねると、料亭旅館の「花紫」や、芸能人もよく泊まるという「かよう亭」を紹介してくれました。また、この方の生家のある山中温泉荒谷町(あらたにまち)は、重伝建(重要伝統的建造物群保存地区)に指定されており、その案内もされているとのこと。すると、たまたま隣のお宅を訪ねていた女性から、『歩いて ちょんちょんちょんの所で、パッチワークのキルト展を開いているので見に行って欲しい』と声を掛けられます。自分から鶴瓶さんに声を掛けておいて、カメラを向けると恥ずかしがって顔を隠しますが、関西出身だそうで、とても楽しい方でした(笑)。

ここでスタジオから、加賀市の魅力をビデオ紹介。紹介してくれるのは、「レディー・カガ」の会員番号001、甘池さんです。レディー・カガとは、地元の旅館や飲食店で働く女性たちで平成23年に結成された、加賀温泉をPRするグループです。
 まず紹介されたのは、加賀市にある3つの温泉。「山代温泉」は、明治時代の共同浴場を再現した古総湯がシンボル。ステンドグラスや九谷焼のタイルで飾られたお風呂は、雰囲気が抜群。「片山津温泉」は、加賀三湖のひとつ柴山潟に面し、美しい景色を眺めながら温泉を楽しむことができます。「山中温泉」は、文字通り山に囲まれた温泉地。共同浴場の横には、山中座という芝居小屋があり、山中節の唄と踊りが上演されています。
 次は、加賀の魅力的なグルメ、「香箱蟹」(こうばこがに)。香箱ガニは、北陸地方で獲れるメスのズワイガニのこと。濃厚で旨みたっぷりのその味を楽しめるのが、2年前に誕生した「加賀カニごはん」。市内5店舗で、各店こだわりの加賀カニごはんが食べられます。
 つづいては、市内6店舗で食べられる「加賀パフェ」。地元の伝統工芸である山中漆器のお盆と九谷焼の皿に載ったパフェには、加賀市特産のブロッコリーアイスや温泉卵がトッピングされています。

鶴瓶さんと温水さんが再び歩き出すと、先ほど訪ねて留守だった「らくやき体験工房」の荒木さんが、案内してくれた方から電話を貰い、探しに来てくれました。荒木さんは、市から払い下げてもらった窯を使い、公民館などで楽焼を教える陶芸指導員をされているそうです。楽焼とは、ろくろを使わずに手とへらだけで形を作る焼き物のことで、九谷焼の原料は石(陶石)ですが、楽焼は粘土、それも柔らかい粘土を使い、焼く温度が低いのが特徴だそうです。そこで鶴瓶さん、さっそく楽焼づくりに挑戦し、温水さんと作品の出来栄えを競って勝負することに!(笑)。二人が思い思いに、粘土で”ぐい呑み”(らしき物)を形作り、釉薬の色を選んで荒木さんに託すと、後日スタジオには、焼かれた二人の作品が届いていました。どちらも形はいびつですが、釉薬の色味がステキで、何やら良い焼き物の雰囲気に(汗)。鶴瓶さんは、自分の作品を『2000万円くらいやろ~』と自画自賛。二人の勝負の判定は、小野アナウンサーに託されますが、『どっちが欲しいか?と言われれば、う~ぅ、微妙・・・』と、勝敗はドロー(引き分け)ということになりました(笑)。

ここで鶴瓶さんと温水さんは別れ、一人旅に。温水さんは、町をぶらぶら歩いていると、細呂木谷さんという珍しい名前のタクシー運転手さんと出会い、これから仕事に向かうというタクシーに乗車させてもらい、海の幸を食べに行きたいと、橋立港まで連れて行ってもらうことに。石川県漁業協同組合加賀支所を訪ね、美味しい魚が食べられる店を教えて欲しいと温水さんが相談すると、「マルヤ水産」を教えてもらいました。さっそく温水さんは、マルヤ水産を訪ね、1階の魚屋さんで調理してもらう魚を選びますが、威勢のよい店員の女性に勧められるがまま、「白トラ海老」を2匹ずつ刺身と焼きに、最高に甘いという「バイ貝」2個をお刺身に。次は、今の時期は何と言っても「メバル」が最高と、片身を刺身で片身を煮付けに。さらに、日本で一番大きいんじゃないかと、1匹で3,300円もする「かさご」も加えられて、2階の食堂へと移動します(汗)。刺身だけで3皿も出されますが、海を眺めながらそれらを口に運ぶ度に、温水さんの顔からは笑みがこぼれます(笑)。

一方の鶴瓶さんは、重伝建に指定されていると教えられた、山中温泉荒谷町(加賀市加賀東谷伝統的建造物群保存地区)を訪ねることに。荒谷町は、4つの町からなる加賀市東谷地区の一つで、明治前期から昭和30年代に建てられた、赤瓦の屋根に煙出しを設けた家が今も多く残っていて、その文化的価値が認められ、平成23年に重要伝統的建造物群保存地区に選定されました。滅多に人に出会えそうもない山奥の集落で、表に軽トラが停まり、戸に鍵が刺さったまま開けられている一軒のお宅を見つけ訪ねてみますが、誰もいません。家の周りを歩き回っていると、ようやく裏の畑で、この家の家主である前田さんと出会うことが出来ました。荒谷町では、昭和47年に小学校が廃校となり、前田さん一家は子供のために山中温泉に引っ越してしまいましたが、畑作業に山中温泉から通って来ているそうです。大正4年に建てられたこの古い家は空き家となってしまいましたが、今はリフォームをして、婦人部の人たちが採ってきた山菜などを料理して提供する「山野草かふぇ」として利用してもらっているそうです。鶴瓶さんが、荒谷町に来る途中で、電柱の看板を見て気になっていた「娘娘万頭」は何かと尋ねると、この地域の方言で、若い娘さんのことを『にゃあ』と呼ぶそうで、その名を冠した名物の饅頭と教えてもらいました。

前田さんから、裏手の古民家では翌月に蕎麦屋「和楽庵」が開業すると聞いた鶴瓶さん、オープンに向けて準備作業中の石川さんを訪ね、ここで開業するに至った経緯など話を聞きました。すると、飼い犬の”たまちゃん”(オス)が、なぜか男性カメラマンを好きになってしまったようで、抱きつき舐めまわし、鶴瓶さんを写すカメラワークもおぼつきません(汗)。

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。
 やって来たのは、橋立地区にある、「HASHITATE ZIBA工房」の看板が掛かった、一軒の古民家。この日は、朝から地元のお母さん達が集まって、昆布巻き作りをしています。お昼ご飯の時間になると、賄い用にと準備されたのは、全身をヌルヌルのゼラチン質が覆う深海魚のゲンゲ。水の衣を着ているように見えることから、この辺りでは「水ごろく」と呼ばれています。本日の一杯は、「水ごろくのおつゆ」。昔は、このツルツルが嫌で食べられ無かったというお母さんも、今では美味しく食べられるようになったとか。そのおかげか、全身を覆うゼラチン質に含まれている豊富なコラーゲンで、お肌もツルッツル?(笑)。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「I Drove All Night」(シンディ・ローパー)でした。

温水さんは、マルヤ水産で教えてもらった「スイーツ屋 ハレルヤ」を訪ねます。おすすめは、地元の冨士菊醤油を生地に練り込んだ、”橋立巻き”という名のロールケーキ。カウンターで試食させてもらった温水さん、甘さの後に、ほのかに醤油の味が広がるそうです。店の裏手がご自宅と聞いた温水さん、自宅を拝見しながら、ご家族の話を聞くことに。しかし、3人のお子さんは留守だったので、地元の酒蔵を見学した後に、再度訪ねさせてもらうことにします。

鶴瓶さんは、前田さんに案内してもらい、蕎麦屋の隣にある九谷焼の陶芸家、正木さんのお宅を訪ねることに。ご主人の正木春蔵さんはコーヒー豆を買いに行って留守だそうですが、奥さんの正木道子さんが工房内を案内してくれました。奥さんも陶芸家で、職場結婚だそうです。今では、道子さんが生地を作り、春蔵さんが絵を描いているそうです。鶴瓶さんが『いいでしょ、夫婦2人でやったら』と尋ねると、『いゃ~、それは・・・。奥さんと2人でじっとしてたいと思わないでしょ、普通。でも私たち、諦めているから・・・』と奥さん(笑)。九谷の特徴は、上絵が描かれているのが特徴だそうで、何点か九谷焼の作品を拝見させてもらった鶴瓶さん、特に黄色い釉薬の丼ぶり大の器が気に入ったようです。そこに、コーヒー豆を買いに行ったのではなく、風呂に入ってきたと、春蔵さんが帰ってきました。工房内は門外お断りだそうですが、もう時すでに遅し。鶴瓶さんが、気に入った器が欲しいと懇願しますが、一つしかないので売れないそうです。しかし春蔵さん、『これにカップラーメンを入れて、お湯を注いだら、カップラーメンも一層美味しく食べられる』と(笑)。

温水さんは、日本酒「常きげん」の蔵元、「鹿野酒造」さんを訪ねることに。そこで出会った6代目の会長さんに、仕込みの時期でないからと”仕込み蔵”の中まで案内してもらいました。酒蔵の向かいに広がる田んぼでは、酒米の山田錦が栽培されており、青々と実っています。見学後、蔵の表で原酒「ひやおろし」を試飲させてもらった温水さん、『すごくコクがありますね』と、また幸せそうな顔に(笑)。ちょうどそこに、7代目の息子さん夫婦とお孫さんも帰ってきて、タイミングよく家族に乾杯らしくなりました!。お子さんは3人とも女の子だそうですが、『今は、夏子の酒のように女性の杜氏もいますから』と温水さん。

鶴瓶さんは、気になっていた「娘娘万頭」の店を訪ねようと探していると、先に紹介された「かよう亭」を見つけ、急きょ行き先を変更。敷居の高そうな立派な旅館ですが、突然の訪問にも関わらず、快く中を案内してもらえることに。かよう亭は、今の社長が先代の反対を押し切り、40年前に260人収容の旅館を10室だけの旅館に建て替えたことで、経営も再建されたそうです。当初数年間は、先代とは絶縁状態だったそうですが、母親だけは息子を信じて託してくれたので、その母の名の”かよ”から、旅館の名前を「かよう亭」と名付けたそうです。ラウンジでは、社長自らが裏山で栽培しているミントを使ったハーブティが宿泊客に振る舞われるそうです。そしてその裏山は、旅館から見える景観を崩したくないと、遠くに見える2つ目の鉄塔あたりまで、社長が買い取ってしまったとか(驚)。

旅の最後、温水さんは子供たちに会いに、再び「スイーツ屋 ハレルヤ」を訪ね、将来の夢や学校生活についての話を聞きました。

再放送は、11月17日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

加賀市の紹介ビデオ

鶴瓶さん

温水さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 加賀市の名物など

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