鶴瓶の家族に乾杯 | 愛知県瀬戸市(内山理名さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年12月4日放送 内山理名と愛知県瀬戸市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、女優の内山理名(うちやま りな)さん。神奈川県出身の35歳。17歳の頃に、テレビドラマ『美少女H』で女優デビューし、その後は舞台や映画にも出演、多方面で活躍しています。全米アライアンスRYT200というヨガのインストラクター(講師)の資格を持ち活動しているほか、書道は7段の腕前だそうです。

内山さんは、11月17日(金)からスタートするNHKドラマ10『マチ工場のオンナ』(連続7回)で、10年ぶりにドラマの主演を務めます。役どころと内容は、32歳の専業主婦(内山さん)が、突然急死した父(舘ひろしさん)の残した町工場の社長になり、主婦目線の現実処理能力と決断力で奮闘する、サバイバルヒューマンドラマ!だそうです(w)。内山さんが”家族に乾杯”に出演するのは、7年前の平成22年(2010年)12月の放送で北海道日高町を旅して以来、2回目。今回は、マチ工場の番宣を兼ねての出演ですね。

今回の旅の舞台は、愛知県瀬戸市。愛知県北部に位置し、名古屋駅から車で45分ほど。「せともの」(=瀬戸で作られた物)という言葉が通じるほど、言わずと知れた、やきもののまち。内山さんは現在、ドラマ「町工場のオンナ」の撮影のために名古屋に住んでいて近かったことや、以前にロケで訪れた際に町の風情が気に入り、今度はゆっくり歩いてみたいと、瀬戸市を旅先に選んだそうです。内山さんは、ご自身のInstagramに、鶴瓶さんと一緒に「赤津焼 霞仙」の前で撮った写真を投稿していますよ。
また、瀬戸市と言えば、今年話題になった藤井聡太(15)棋士の出身地。地元の銀座通り商店街では、シャッター街となってしまった状況を逆手にとって、藤井四段の対局を大盤解説する「シャッター大盤 対局解説」が話題に!。鶴瓶さんは銀座通り商店街で、瀬戸市の人気B級グルメ「瀬戸焼きそば」を頂きました。


ロケが行われたのは、平成29年10月6日(金)。ロケバスから降りてきた内山理名さんは、大きく肩を露出したオフショルダーの肩出しファッション。その姿を見た鶴瓶さん、『アカンやろ こんな格好』と、目が一層細まります(笑)。そんな鶴瓶さんの衣装も、内山さんと同じく袖口から長いリボンが垂れ下がり、生憎の雨模様に傘を差す手が邪魔そうです・・・(汗)。

鶴瓶さんと内山さんの待合せ場所は、瀬戸市窯神町にある、九州有田から磁器の製法を瀬戸に伝えたという磁祖・加藤民吉を祀った「窯神(かまがみ)神社」。その入り口で、【← 北川民次アトリエ 500m】と書かれた案内看板を見つけた鶴瓶さん、てっきり焼き物のアトリエだと思い込んだ二人は、訪ねてみることに。途中で出会った、犬を散歩中の女性に案内してもらい、二人がそのアトリエを訪ねると、そこはまるで廃墟の様。このアトリエは、平成元年に没した画家・北川民次氏の元住居で、近所の人たちが「北川民次のアトリエを守る会」を設立し、以前は春と秋に公開をしていたのですが、会のメンバーの高齢化に伴い現在は非公開となってしまい、敷地内も荒れてしまっています。そこで鶴瓶さん、看板に書かれていた「守る会」に電話をしてみることに。すると、その会長さんは入院中だそうですが、代わって電話に出てくれた息子の加藤さんは、車で10分ほどの所で、そのお父さんから窯元を継いでいるそうです。偶然にも窯元の方と知り合えた鶴瓶さん、『それを見たいんです、ほんまは』と、さっそく加藤裕重さんに会いに、赤津焼(あかづやき)の窯元、「喜多窯 霞仙」(かせん)を訪ねることに。

伝統工芸作家/加藤裕重 盛鉢/大鉢 灰釉大吉尺二足付大鉢

喜多窯 霞仙」では、滞在型の陶芸体験をしているそうで、スイスやフランス、シンガポール等、大勢の外国人が陶芸を学びに訪れています。また、英語教師から転じて釉薬(うわぐすり)を塗る作業を手伝っているという女性や、青森から修行に来たというお弟子さんなど、二人はいろいろな方々との交流を楽しむことが出来ました。作業場で、お弟子さんがガス釜に詰める作業をしていた器は、名古屋名物の味噌カツで有名なトンカツ専門店の「矢場とん」で使ってもらっているトンカツ皿だそうです。近所では、お蕎麦屋さんの「志庵」でも霞仙の器を使ってもらっていると聞いた内山さん、『行きたい!』と(笑)。喜多窯は、裕重さんの代で12代になるそうです。先代は一時、50人もの従業員を雇って輸出用の瀬戸物を大量生産する工場を営んでいたそうですが、経営難から一旦は倒産。しかし裕重さんが、当時社員寮だった場所を買い戻して、得意の英語を活かすなど新しい取り組みで喜多窯を立て直し、ようやく12年になるそうです。ギャラリーを拝見した、料理好きの内山さん、このお皿に何を載せようか考えながら作品を見ていると、とても楽しいそうです(笑)。

ここでスタジオから、瀬戸市の魅力をビデオ紹介。今回は、落語界のスターである鶴瓶さん(?)と、ドラマ界のスターである内山さんにちなんで、瀬戸市在住の元気な女性陣が、瀬戸市自慢の地元のスターを紹介してくれました(笑)。
 まず最初は、「藤井蒼汰」くん!。瀬戸市で生まれ育った天才棋士・藤井蒼汰四段は、中学生にして今年、日本中の話題をさらったニューヒーローです。史上最多となる公式戦29連勝を達成し、藤井棋士のふるさと瀬戸市も大フィーバー。
 次は、瀬戸市を代表するグルメのスター、「うなぎ」。むかし焼き物の職人達は、三日三晩徹夜で窯の番をしたと言います。その活力の元として、食べられてきたのがウナギ。瀬戸市内には、今も多くのうなぎ店が軒を連ね、自慢の味を競い合っています。
 最後に紹介する地元のスターは、「招き猫」。むかしから、『運を呼び、幸せを運ぶ』と言われる、縁起物の招き猫。明治の終わりごろ、全国の陶磁器の産地の中で一番最初に大量生産を始めたのが瀬戸市でした。女性達に大人気の「招き猫ミュージアム」も作られ、5千点の招き猫が展示されています。

次に、鶴瓶さんと内山さんは、加藤さん(霞仙)の器を使っているというお蕎麦屋さん、「手打ち蕎麦 志庵」を訪れました。店内はお客さんでとても賑わっていましたが、幸いカウンターの席が空いており、二人は蕎麦を頂くことが出来ました。二人が頂いたのは、店主おすすめの、由比から取り寄せた桜海老のかき揚げ膳(1,480円)。セットに付くお寿司やかき揚げが、霞仙の器に盛られているそうです。たまたまカウンターで隣に座っていた、上品な年配の女性から、『我が家には、霞仙の最後の登り窯の日に焼かれた土瓶がありますの。鶴瓶さんなら差し上げたいわ』と!。この女性、窯業原料等の輸入販売を行っている「株式会社 マル一」の先代社長の奥さまらしく、いそいそとお蕎麦を食べ終えると、『取ってきますから』と一旦自宅に戻り、同席していた会社の常務さんに運ばせて、霞仙の登り窯で最後の日に焼かれたという、大きな土瓶と花瓶を鶴瓶さんに惜しげもなくあげてしまいました(驚)。

ここから一人旅になった鶴瓶さんは、貰った土瓶と花瓶を持って、再び「喜多窯 霞仙」を訪ねることに。すると工房では、名古屋外国語大学の外国人留学生が大勢で陶芸体験の真っ最中で、鶴瓶さんもビックリ。登り窯の最後の日に焼かれたという花瓶を、鶴瓶さんから手渡された加藤さんは、その作品をよく覚えていて、『僕が作ったものです、すごい!』と。15年前の作品で、これはガスの釜では作れないと懐かしがる加藤さんに、鶴瓶さんはその花瓶をあげ返し、土瓶だけ貰って帰ることにしました。

一方、内山さんは、美しい景色が見られると志庵の店主から教えてもらった、「窯垣の小径」を訪れます。窯道具を積み上げた石垣や塀が並ぶ小路が続き、周辺には窯元も多くあって、風情を楽しむことができる場所です。「窯垣の小径資料館」を訪ねた内山さんは、資料館の方に陶芸体験の出来る場所が無いかと尋ねると、通常は予約制ですが、水野半次郎さんの所なら、『NHKが来たって言えばやってもらえますから』と(笑)。

内山さんが、教えられた七代目・水野半次郎さんの「瀬戸本業窯」を訪ねると、体験はやはり予約制との事ですが、息子の雄介さんが快く陶器作りを教えてくれることに。雄介さんも、ゆくゆくは八代目・半次郎の名を継ぐ予定で、その際は戸籍の名前も改名するんだそうです。

新たな出会いを求めて町の中心部に戻った鶴瓶さんは、大きな鳥居の先に土産物屋などが建ち並んだ参道が続く大きな神社、「深川神社」を見つけ、車を降ります。神社にお参りを済ませてから、宮前商店街を歩いていると、帽子好きの鶴瓶さんは、一軒の小さな帽子屋が目に留まり、中を覗いてみることに。5年程前にこの店を出したと話す若い店主の酒井さんに、鶴瓶さんが出店の経緯を訊ねてみると、『あんまやる気なかったんですけどぉ、なんか流れでそうなっちゃってぇ』と、話しぶりも全然やる気が無さそうな雰囲気・・・(呆)。表の看板は、前の店のままで、新しい店の名も分かりません(汗)。鶴瓶さんが、飾ってあった沢山の帽子の中から、気に入った帽子を選んで被ってみると、それは酒井さんが奥さんのために型紙を起こして作った帽子だそうで、髪の毛がぺちゃんこにならないように作ってあるので、『鶴瓶さんには、あまり関係ない』と(笑)。しかし、その帽子が気に入った鶴瓶さんは、『何ぼなん?』と値段を尋ねると、『僕は注文受けてから全部作るんで、店に飾ってある帽子は本当は売りたくないです。また作んなきゃいけないから・・・』と(唖然)。結局、気に入って貰えて嬉しいと、8千円でその帽子を譲ってもらった鶴瓶さん。その後、奥さんとの馴初めや人柄について話を聞くと、また面白い話が続々と登場し、とても楽しいひと時を過ごすことが出来ました。後日、スタッフがお邪魔して、奥さんと二人で鶴瓶さんへのビデオメッセージを撮影すると、『鶴瓶さんのために、帽子を作りましたので、もう二度と会うことは無いと思いますが、よかったら使ってください。お元気で!』と(笑)。スタジオには、酒井さんが型紙から作ってくれた帽子が届けられ、それを被ってみた鶴瓶さん、とても気に入ったようで、『あんな所から貰えんやん、ちゃんと買います』と(笑)。

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。
 本日の一杯は、「五目めし」。この辺りでは、特別な日に食べるそうで、「ごも飯」とも呼ばれています。訪ねたお宅のお婆ちゃんが、昔から変わらない作り方と味を守り続けて、秋祭りで久しぶりに訪ねてきた孫たちに振る舞ってくれました。ゴボウや油揚げをじっくり煮込み、こ(具)にしっかり味がついたのを混ぜることで、五目飯の味もしっかりするそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「にじ」(新沢としひこ作詞、中川ひろたか作曲)でした。

いよいよ、陶芸にチャレンジすることになった内山さん。土をこね、轆轤(ろくろ)の前に座って茶碗を成形してみますが、袖口から垂れた長いリボンが邪魔そうで、ほとんど水野さんに手伝ってもらっての作業でした(汗)。

鶴瓶さんは、新たな出会いを求めて「銀座通り商店街」を歩いていると、一軒の店の前で男性から、『瀬戸焼きそばです』と声を掛けられました。「瀬戸焼きそば」とは何かと尋ねると、男性は鶴瓶さんを店の中に招き入れ、瀬戸焼きそばを解説した看板を持ち出して、延々とその説明を始めてしまいました(汗)。この店、「瀬戸焼そば ~りえの焼そばチントンシャン~ ぱんだ家」は、シャッター街になってしまった商店街の活性化のために、空き店舗を活用したチャレンジショップ1号店として先日オープンしたばかりだそうです。経営者は、店長の男性と、民謡歌手の檀上りえさんのお二人。檀上さんは、コミュニティFM「RADIO SANQ」(ラジオサンキュー)で”りえの民謡チン・トン・シャン”という15分番組を担当しているそうで、その番組名から店名を付けたとか。ところで、長いこと焼きそばと店の名前についてウンチクを語ってくれたこの男性、小野アナウンサーによると、実は店長でもなければ経営者でもなく、たまたま手伝いに来ていた檀上りえさんのお父さんだそうです(笑)。瀬戸焼きそばは、豚肉の煮汁をダシにした醤油ベースの焼きそばだそうで、頂いた鶴瓶さんによると、『普通のと違うね、うまいわ』とのこと。

瀬戸本業窯 七代目 水野半次郎作干支 唐三彩 福未(特大)

陶芸体験を済ませた内山さんは、雄介さんに2階に案内してもらい、七代目・水野半次郎さんにお会いすることができました。『江戸中後期のノウハウが継承され続ければいいので、誰がやろうといいんですよ』と話す半次郎さん。特に雄介さんを厳しく指導するようなこともせず、質さえよければ誰が作ったとか関係ないという考えの下、瀬戸本業窯の作品には、いっさい銘は入っていないそうです。小野アナウンサーによると、水野さんの作った器は、瀬戸本業窯の登り窯の隣にある、「窯横カフェ」で使われているそうで、内山さんもそのカフェで、お茶とケーキを頂いたそうです。

次に内山さんは、気になっていた雄介さんの奥さんに会いたいと、雄介さんに奥さんの実家の「瀬戸陶芸社」に案内してもらうことに。奥さんは、午前中は瀬戸本業窯で仕事をして、午後は実家の会社の手伝いに来ているそうです。年末に向けて、干支の置物作りが最盛期を迎えており、大量生産の工場は24時間フル稼働で、多忙なシーズンだそうです。絵付けの作業場を見学させてもらうと、何人もの女性が机に向かって、一日に何百という干支の焼き物に同じ絵付けを繰り返す作業をしているそうです。肩凝りが辛いと聞いた内山さん、『私、ヨガのインストラクターをしているんです』と、女性に肩こり解消のためのヨガを教えようとしますが、狭い作業場の中で腕を上に伸ばすと、腕が蛍光灯に当たってしまい、上手くできません(汗)。

銀座通り商店街を抜けた鶴瓶さんは、あてどもなく町を歩いていると、旅の初めに訪ねた「手打ち蕎麦 志庵」の前に、再び辿り着きました。先に訪ねた時は、昼の営業中でゆっくりご主人に話を聞くことが出来なかった鶴瓶さん、再び店を訪ね、中條さんご夫婦に、家族の話などを、今度はゆっくり伺うことが出来ました。

再放送は、12月8日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

瀬戸市の紹介ビデオ

鶴瓶さん

内山さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 瀬戸市の名物など

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