鶴瓶の家族に乾杯 | 福井県越前市(長瀬智也さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成30年6月11日放送 長瀬智也と福井県越前市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、いま何かと話題のTOKIOのメンバーで俳優の長瀬智也(ながせ ともや)さん。神奈川県出身の39歳。1994年に、TOKIOに15歳の最年少でメンバー入りし、ボーカリストとして「LOVE YOU ONLY」でCDデビュー。TOKIOでは、ボーカルの他にギターやブルースハープも演奏し、作詞や作曲等も手掛けています。8歳も年上で温厚そうなリーダーの城島さんとは反対に、ジャニーズではめずらしく強面でワイルドなスタイルが魅力で、ドラマや映画にも多数出演していますが、NHKの番組に出演するのは久しぶりのようです。

長瀬さんが「家族に乾杯」に出演するのは、今回が初めて。長瀬さんと鶴瓶さんは、2005年のTBSドラマ『タイガー&ドラゴン』で、鶴瓶さんがヤクザの組長役で共演しているんですね(笑)。「家族に乾杯」には、TOKIOのメンバーでは過去に一度だけ、2010年5月放送の千葉県市原市への旅で、リーダーの城島茂さんが出演しています。今回、長瀬さんが旅先に選んだ場所は、福井県越前市(えちぜんし)。福井市からは南に20kmほど、一昨年に藤井フミヤさんが旅した鯖江市を挟んで、すぐ南側に位置しています。2005年に、旧・武生市(たけふし)と旧・今立町(いまだてちょう)が合併し誕生しました。奈良時代に越前国の国府が置かれ、越前和紙や越前打刃物、越前タンスなどの伝統産業も有名です。鶴瓶さんと長瀬さんは、駅前商店街や、「越前和紙の里」などで目撃されていますよ。

実は、TOKIOが出演する日本テレビの人気バラエティ番組『ザ!鉄腕!DASH!!』では、越前市と以前から繋がりがあります。2009年10月放送の水鉄砲合戦の2回目の決戦地が、”天空の城”として知られる「越前大野城」(越前市の近く)でした。また、2015年7月放送の”DASHご当地PR課”では、城島リーダーと前メンバーの山口達也さんが越前市を訪れ、「越前和紙」の手すきに挑戦。さらにPRのため、和紙のパラシュートを作って、城島人形を上空4,000mからスカイダイブさせることにチャレンジ!(笑)。そんな思い出が、何か今回の旅先の選択に関係しているのでしょうか?(汗)。放送は、長瀬さん主演の映画「空飛ぶタイヤ」が公開(6/15)される直前の、6月11日(月)。テレビも映画も、お楽しみに!(笑)。


SOPHNET

ロケが行われたのは、平成30年5月13日(日)。江戸時代に栄えた商家の白壁の蔵を活かし、新たに観光名所として整備された「蔵の辻」で待ち合わせた、鶴瓶さんと長瀬智也さん。なぜか家族に乾杯のロケ日は、雨がよく降ります(汗)。この日も生憎の雨で、雨宿りしながら挨拶を交わしていると、二人は孫を連れた地元の飛坂さんと出会います。孫とボルガライスを食べに近くの食堂に来たら、まだ開店前だと断られ、店が開くのを待っているんだそうです。二人ともボルガライスは初耳でしたが、ちょうどお腹が空いていた長瀬さん、大好きなオムライスの上に、これまた大好きなカツが載った”最強コンビ”の料理と知り、食べたくて仕方がありません(笑)。

ボルガライスちょうど11時半の開店時間になったので、二人は飛坂さんと一緒に「ヨコガワ分店」に行き、ボルガライスを頂くことに。「ボルガライス」とは、武生地区で30年以上前から食べられてきた人気のご当地グルメですが、その発祥や名前の由来は諸説あり不明です。ヨコガワ分店の奥さんに話を聞くと、ボルガライスは7年ほど前までは3軒の店でしか出していませんでしたが、市役所の職員の方が「日本ボルガラー協会」を立ち上げて、地元グルメとして普及活動に取り組んでくれたおかげで、今では15~16の店舗で、それぞれ工夫したボルガライスが食べられるそうです。

ここでスタジオから、越前市の魅力をビデオ紹介。紹介してくれるのは、ボルガラー協会を立ち上げたこの方、会長の”ボルガチョフ”さんです(笑)。
直虎の菊人形 まずは、「コウノトリ」。コウノトリの里・白山地区では、昭和45年に嘴が折れたコウノトリが飛来したことをきっかけに、地域ぐるみで保護活動に取り組んできました。そして今年5月、初めて卵からヒナが誕生し、再びコウノトリに熱い注目が集まっています!。
 続いては、越前市民が熱くなるイベント、昭和27年から続く「たけふ菊人形」。約2万株の菊と、その年の大河ドラマをなぞらえた菊人形がずらり!。今年の開催期間は、2018年9月28日(金)~11月4日(日)です。西郷どんの面々を模した菊人形が展示されますよ!(笑)。

食事を終えた鶴瓶さんと長瀬さん、京町のアーケード商店街をぶらぶら歩いていると、上方落語会のポスターが目に留まり、そのポスターが貼られていた雑貨屋「ヤマモト5」を訪ねてみます。すると、二人が風情あると関心していたアーケードですが、どの商店も後継者が無く、次の代に負の遺産を残さないために、来月には取り壊しが始まるそうです(汗)。6月15日公開の映画「空飛ぶタイヤ」では、大企業の不正に立ち向かう運送会社の社長を演じる長瀬さん。役柄と同じく、同じような年代の中小企業の社長さんや、家業を継いだ人に会って話を聞きたいと、商店街の皆さんに相談すると、この辺りは伝統的な地場産業の中小企業が沢山あり、刃物や和紙、タンスなどの職人さんも多くいるそうです。そこで、まずはタンスが見たいと鶴瓶さん、山本さんのご主人に案内してもらうことに。途中、「メガネの沢田」を見かけた鶴瓶さん、『ちょっと待って、前に斉藤さんと一緒に俺、この辺来たよ』と。そこで、店を訪ね、奥さんに確認してみますが、どうやら以前旅した、隣の鯖江市のメガネ屋さんと勘違いしている様子(汗)。

二人が山本さんに案内してもらったのは、「タンス町通り」。およそ200mの間に、タンスなどの家具を製造・販売する店が集まっています。その内の一軒、山本さんの知り合いという、「三崎タンス」を訪ねた二人は、亡くなった先代や現社長の息子さんが制作した箪笥を拝見しますが、生憎と社長は不在。通りに出た鶴瓶さんは、こちらをじぃっと見ている、お腹の大きな女性が気になり、声を掛けます。来月出産予定だそうですが、生まれるまでは美容室で働くそうです(汗)。彼女が働く近所の「TOSHI HAIR」(トシ美容室)を訪ねてみると、先生と呼ばれる店のご主人は、なんと彼女のお母さんのトシさん。スタッフで働いている女性は、トシさんの3人の娘さんだそうです(笑)。

ここで鶴瓶さんと長瀬さんは別れ、それぞれ一人旅に。

美容室にいたお客さんから、野木御菓子屋に若社長がいると教えられた長瀬さんは、近所の子供たちに案内してもらい、「御菓子司 野木」を訪ねることに。奥さんに話を聞いた長瀬さん、社長に会いたいと相談すると、若社長は御菓子の製造が朝までかかり奥で休んでいた所でしたが、急いで店に出て来てくれました。映画関係の仕事がしたかったというご主人ですが、22歳の時には家業を継いで、既に30年ほど社長業をしているそうです。

一方の鶴瓶さんは、多くの呉服屋さんが目につき、その内の一軒、「奥野呉服店」を訪ねてみます。この辺りは、古くからの呉服町だそうですが、今ではその店もだいぶ減ってしまったそうです。店の玄関に飾られていた、着物を着た昔ながらの和風美人のマネキンが大そう気に入った鶴瓶さん、名前は無いと聞き、『フジコさんでしょうね、これ』と(笑)。

次に長瀬さんは、刃物の職人さんに会いたいと、池ノ上工業団地へとやってきました。右も左も、地場産業である刃物製造工房が建ち並んでいます。長瀬さんは、その内の一軒、「高村刃物」を訪ねます。応対してくれたのは、こちらも53歳と若い3代目社長さん。弟さん2人と、3人兄弟で家業を継いでいるそうです。ショールームを見せてもらうと、落合務さんや山田宏巳さんなど日本を代表するシェフをはじめ、一昨年と昨年のボキューズ・ドールの優勝者は、高村刃物の包丁を使ってくれているそうです(驚)。包丁の試し切りをさせてもらう長瀬さん、しなりを活かして削ぎ切りすると、透けるような薄さに人参が切れてビックリです。次に工場を見学させてもらうと、見たこともない機械がたくさん並んでいます。真っ赤に焼いたステンレスを打つ機械は、ベルトハンマー。高さを調整するために、人は穴の中に入って作業をするので、さらに暑さが増しそうです(汗)。高村刃物は、福井で最初にステンレスの包丁を手掛けた工場だそうですが、当時はまだ、ステンレスは切れない包丁の代名詞だった時代。しかし、ステンレスでなければ明日は無いと、技術を磨き、今日のような製品が作られるようになったんだそうです。次の見せてもらったは、刃物を研ぐ砥石。砥石といっても、タイヤの様に大きな円形で、それを機械で回して刃物を研ぎます。長瀬さんが体験させてもらったのは、その砥石を叩く作業。研ぐ前に、斧の様な道具で砥石を叩いて、砥石に溝を入れます。すると、少しの小斑(こむら)が出て、表面積が大きくなり、砥石の新しい面が出ることで、よく切れる刃物が研げるそうです。この下準備の作業、実は『たたき3年』と言われており、まともに叩けるようになるまでに3年はかかるそうです(汗)。

一方の鶴瓶さんも、越前刃物を見学しに、「タケフナイフビレッジ」へとやってきました。ナイフビレッジは11社の打刃物の共同工房で、打刃物づくりの体験や見学ができます。共同ショップでは、各工房で作られた包丁などが販売されています。鶴瓶さんがたまたま出会ったのは、共同工房で働く刃物職人の加茂さん。加茂さんに工房を案内してもらった鶴瓶さん、赤めた鉄をベルトハンマーで打つ作業を体験させて貰いますが、あっという間に変形させてしまい、慌てて職人の加藤さんに直してもらう始末(笑)。


ここでちょっと一息、福井県越前市の「家族に一杯」の時間です。
たけふ駅前中華そば やって来たのは、武生駅前。ここから歩いて20分ほど、自転車なら6-7分(笑)の武生中央公園の脇にあるのが、”うどん”と書かれた暖簾がかかった「越前めん処 江戸屋」。うどん屋かと思いきや、この店で頂く本日の一杯は、「たけふ駅前中華そば」。中華そばは、越前おろしそばボルガライスと並ぶ、越前市の”三大グルメ”のひとつ。特に武生駅の周辺には、昔から中華そばを出すお店が多く集まり、味を競い合っているそうです。有志が定めた、”たけふ駅前中華そばの定義”によると、『JR武生駅からチャリンコで11分以内で行ける距離にある』ことが、必須要件なんだとか(笑)。”ラーメン”ではなく、昔ながらの”中華そば”と呼ばれ続ける変わらない味の決め手は、透き通ったスープ。最後の一滴まで、美味しく飲み干せます。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「What Do I Know?」(エド・シーラン)でした。

鶴瓶さんがナイフビレッジで、大阪から体験教室に来て包丁を作ったという若者二人に話しを聞いていると、そこに現れたのは、斉藤さんご夫婦。実は、このメガネの行商をしている斉藤さん、2016年9月放送の福井県鯖江市の旅で、鶴瓶さんが出会って以来、友達付き合いをしている方です。今日は鯖江つつじマラソンに出場し、雨の中を走って疲れて休んでいたら、武生に長瀬さんがいると聞き、急いで探しに来てみたら、偶然にも鶴瓶さんを見つけたそうです(笑)。

そこで鶴瓶さん、次は越前和紙を見に行きたいと、斉藤さんに案内してもらい、「越前和紙の里」を訪ねることに。紙漉き家屋「卯立の工芸館」で、職人さんによる和紙作りの工程を見学した鶴瓶さん。そこで紹介されたのは、斉藤さんと一緒に来ていた奥さんのお姉さんの友人で、4年前にアメリカから越前手すき和紙を学びに来日したというニコラスさん。鶴瓶さんは、彼の作品が飾られているという、「記憶の家」を訪ねることに。記憶の家は、長田製紙所が所有していた古民家を昨年アート展示場として開放したギャラリーで、リラックスの部屋には、ニコラスさんの和紙を使ったアート作品が飾られています。なんと座布団も、和紙で出来ているそうです(驚)。まだ日本語はたどたどしいニコラスさんですが、県立大学で日本の伝統工芸の授業を受け持っていて、英語で日本の生徒に教えているそうです。

長瀬さんは、高村さん兄弟に、刃物職人になった経緯などの話を聞きます。父親の背中を見ながら育ったというご兄弟、先代のお父さんは、特に3人の息子には厳しかったそうです。作業途中の包丁を見せに行っても、見てもくれなかったとか。『自分で満足する物が出来たら見せになんか来ない、中途半端な物だから勘弁してもらいたくて見せに来るんだ』と言われたそうです。『カッコイ~ィ おやじさん』と感心する長瀬さんですが、今も工場に来るというお父さんの写真を見せてもらうと、とっても優しそうな笑顔の方でした(笑)。工場で働いている皆さんの集合写真を拝見した長瀬さん、まるでバンドのCDジャケットみたいと、そのカッコよさに関心します。すると、なんと長兄の光一さん、社長業を継ぐまでは、趣味でハードロックバンド「DEETH BREED」のボーカルをしていたんだそうです。当時は結構な人気バンドで、レコード会社からCDを出して欲しいと言われたり、東京から追っかけのファンが付いたこともあるとか(驚)。『やっぱ メタルなんっすね! カッコイイなぁ~』と長瀬さん、『メタル(金属)をバンバン叩いている男がメタル(音楽)やったら、絶対カッコいいにきまってるじゃないっすか!』と感心しきり(笑)。

高村さん兄弟から、越前おろしそばを食べに誘われた長瀬さん。喜んで付いていくと、案内されたのは近所の「御清水庵」(おしょうずあん)。実はこのお蕎麦屋さん、2軒隣の電気屋のご主人が、蕎麦打ちを習って祭りで振る舞ったところ、とても好評で、皆からこの場所で蕎麦屋を開いてくれと懇願され、20年前に開いた店だそうです。長瀬さんが教わったおろしそばの食べ方は、「越前スタイル」。大振りの越前鉢に盛られた、冷たい太めの蕎麦の上に、まずは薬味をのせ、その上から大根おろしの搾り汁でのばしたツユをかけて、よく混ぜてから頂きます。結構大根おろしの辛みが効いていて、先にボルガライスを頂いた長瀬さんですが、大盛りの蕎麦もペロリと美味しく頂きました(笑)。

御清水庵で、若社長ご夫婦に店のことや家族の話を聞いた長瀬さんは、また高村さん兄弟に誘われて、行きつけのライブハウスを訪ねることに。実はこのお店、「ソバーズ(sobar’s)」というお蕎麦屋さんで、2階が手作りのライブハウスになっています。ご主人は、高村さんとは小学校からの同級生で、夜な夜な同年代のアラフィフが、『家に帰りたくない』と、ここで憂さを晴らしているそうです(笑)。

 

再放送は、6月22日(金)午前2時05分~午前3時20分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

越前市の魅力をビデオ紹介

鶴瓶さん

長瀬さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 越前市の名物など

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