鶴瓶の家族に乾杯 | 京都府宇治田原町(黒木華さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成30年10月1日放送 秋の京都SP!黒木華と宇治田原町ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、女優の黒木華(くろき はる)さん。大阪府出身の28歳。高校時代から演劇部で活躍し、京都造形芸術大学の映画学科俳優コースに進学。大学在学中の2009年に、野田秀樹氏の演劇ワークショップに参加し、オーディションに合格して演劇デビュー。以後、映画に数多く出演し、第64回ベルリン国際映画祭最優秀女優賞(銀熊賞)をはじめ、数々の賞を受賞。2016年のNHK大河ドラマ「真田丸」では、堺雅人さん演じる主人公・真田信繁(幸村)の最初の妻となった梅を演じていましたが、間もなくして、戦で死んでしまいます(泣)。しかし4月には、TBS系の火曜ドラマ「重版出来!」(じゅうはん しゅったい)に主人公で連続ドラマ初主演!。私はその懐かしい顔に再び会えて、大喜びしたのを覚えています(笑)。現在は、大河ドラマ「西郷どん」で、西郷隆盛の幼馴染で3番目の妻となる、”糸(いと)”役を演じています。鶴瓶さん演じる”岩倉具視”と”西郷糸”の初絡みを、お楽しみに!。

黒木華さんが”家族に乾杯”に出演するのは、今回が初めて。家族に乾杯のロケは7月30日(月)に行われましたが、10月13日公開の主演映画『日日是好日』(にちにちこれこうじつ)の完成披露イベントとヒット祈願の奉納が、翌日の31日(火)に、京都の建仁寺で行われ、それに併せての京都入りだった様です。今回の旅の舞台は、京都府の南西部にある宇治田原町(うじたわらちょう)。言わずと知れた、宇治茶の名産地で、江戸時代中期に日本緑茶の製法を考案した永谷宗円の生家があることから、「日本緑茶発祥の地」とも称されています。また、町の形がハート型をしていることから、「ハートの町」とも呼ばれています。黒木さん主演の映画『日日是好日』は、エッセイストの森下典子さんが通い続けた茶道教室の日々を綴ったエッセイ『日日是好日―「お茶」が教えてくれた15のしあわせ』を映画化した作品。やはり今回の旅のテーマは、「お茶」でしょうか?(笑)。


ロケが行われたのは、平成30年7月30日(月)。宇治田原町にある「三宮神社」で待ち合わせた、鶴瓶さんと黒木さん。映画で茶道を習う役を演じることになり、お茶に興味があったことと、お茶を飲むことも好きなので、美味しいお茶が飲める、お茶で有名な町に行ってみたいと、宇治田原町を旅先に選んだそうです!(^^)v。

神社の鳥居の前で、何やら音がすると振りむいてみると、長い棒にナタを振り下ろしている人を見つけた鶴瓶さん。声を掛けてみると、家庭菜園で使う杭を削っていたのは、造園業を営んでいたという84歳になっても元気な永谷さん。未だに矍鑠として、顔は真っ黒に日焼けしており、長い棒を持って立つ姿は、鶴瓶さん曰く『まるでどっかの種族の長(おさ)の様』(笑)。お茶が飲みたければ、「壱之庄」(いちのしょう)に行ったらいいと教えてくれました。

ここでスタジオから、宇治田原町の魅力を紹介。ゲストの黒木さんは、大河ドラマ「西郷どん」で、とにかく全力で走る姿が印象的(笑)。そこで、宇治田原町の魅力を、地元の皆さんがリレー形式で紹介してくれます。
 まず、宇治田原町といえば、やっぱり「お茶」。100軒以上の農家がお茶作りに情熱を注ぐ、お茶どころ。毎年5月~6月にかけては、借りた衣装で茶摘み娘になりきって、茶摘み体験をすることもできます。
 続いては、お茶うけにピッタリの、「古老柿」(ころかき)。古老柿は干し柿の一種で、宇治田原町の名産品。お茶との相性もバッチリ!古老柿は、皮を剥いた柿を、柿屋と呼ばれる小屋に並べて乾燥させ、手箕で振ることで躍らせて柔らかくするのが特徴です。古老柿が販売されるのは、12月になってから。
 最後にバトンが渡ったのは、「田原祭り」。毎年10月に行われる町で最大の祭りで、700年の歴史があり、五穀豊穣を願って町内を神輿が練り歩きます。その迫力は圧巻!。今年は、10月4日と7日に神輿が出るそうです。

しあわせやまもり抹茶ソフトクリーム地元の方におすすめされたお茶屋「壱之庄」を訪ねることにした鶴瓶さん、一人旅の予行演習に、まずは黒木さん一人で店に入ってみるようにと、愛の鞭?。不安そうに店を訪れる黒木さんですが、黒木さんと分かった店員さんは『えぇ、キャー、本物?』と大喜びし、社長は『大好きな華ちゃんが来てくれはった、ちょっと待って、服着替えてくる!』と浮き足立ち、鶴瓶さんの心配をよそに、黒木さんの初取材交渉は難なくOKが貰えました(笑)。賑やかになった店内の様子を確認した鶴瓶さんが、遅れて店に入っていくと、社長や店員さんはさらに大喜びし、店内はてんやわんやの大騒ぎに(汗)。自分から『オレ、華ちゃんの横に座る』と言って座った社長と奥さんに、鶴瓶さんが店のことなど話を聞いていると、近くに立ってその様子を見ていたのは、役場勤めなのになぜか平日に店にいた社長の弟さん。鶴瓶さん並みの目の細さが気になり話を聞くと、偶然にも鶴瓶さんの大学の後輩だそうです。それを聞いた鶴瓶さん、『京産みんなこんな目や』と(笑)。弟さんから、大学の落研で鶴瓶さんの奥さんと一緒だった上野さんが直ぐ目の前に住んでいると聞いた鶴瓶さん、上野さんの電話番号は知らないので、同期の山元さんに電話すると、『上野に電話して、前のお茶屋に来てって言って』と、人伝に呼び出します(汗)。すると間もなくして、上野さんが走って店にやってきて、皆で京産大の話で盛り上がります。その席に出して頂いたのは、華やかにデコレーションされた抹茶のソフトクリーム。トッピングされている色とりどりの丸いものは、香川県の”おいり”というお菓子だそうです。

正寿院の猪目窓ここで別れることにした、鶴瓶さんと黒木さん。一人旅になった黒木さんは、壱之庄で教えてもらった、ハート形の窓があるという「正寿院」に行ってみることに。800年の歴史がある正寿院は、夏の時期に飾られる風鈴や、客殿の猪目(いのめ)窓が人気で、この日も大勢の観光客で大そう賑わっていました。ご住職の奥さんに話を聞くと、毎年7月1日~9月18日に開催している「風鈴祭り」は、5年ほど前から始め、最初は500個ほどだった風鈴が、今では約2000個にもなっているそうです。また、「猪目窓」は3年前に造られたそうですが、”猪目”とは1400年ほど前から使われている伝統紋様で、いわゆる今で言う”ハート型”のこと。寺の様々な古い装飾品にもあしらわれています。

一方の鶴瓶さんは、これまた壱之庄で教えてもらった「永谷宗円の生家」に行こうと車を走らせていると、運転手さんがリンデンさんの所で、道を間違えてしまったようです(汗)。『リンデンさんって何?』と気になった鶴瓶さんが尋ねると、近くに「リンデンバウム」というレストランがあるそうです。こんな山の中にレストランがあると聞いて驚いた鶴瓶さん、看板を頼りに訪ねてみると、それは山村の何処にでもある様な民家でした(驚)。生憎とランチの時間も終わり、食材も尽きたと話すご主人に、話だけでも聞かせて欲しいと、鶴瓶さんは店内に居た一組のカップルに気を使いながらも、店に上げてもらうことに。この家は、日本総領事館の料理人としてドイツに2年半行っていたご主人の実家だそうで、父親が亡くなり母親一人になったのを機に、実家に戻ってこの店をオープンさせたそうです。洋食が大好きな鶴瓶さん、食べられないと分かると、余計に店の人気メニューが知りたくなります(笑)。ハンバーグが一番人気と言うご主人、鶴瓶さんが大好きなオムライスも裏メニューで出しているそうです。昨日は謝恩会のお客さんに出したカレーが好評だったと聞いた鶴瓶さん、大そう食べたかったと悔しがると、なんと昨日のカレーなら少し残っているそうです!。『だったら、はよ出してーや!』と、みごとカレーにありつけた鶴瓶さんは、『俺ってすごいなぁ』と自画自賛(笑)。

黒木さんは、正寿院で出会った立命館大学の写真サークルの学生さんに声を掛けてみることに。風鈴祭りを題材に写真を撮ろうと、浴衣姿で正寿院を訪れていた男女5人のサークルのメンバーは、みな同期の2回生だそうです。そこで黒木さん、自分をモデルに写真を撮って欲しいと提案すると、学生さん達は大喜び。風鈴の下で佇む黒木さんを、それぞれが思い思いのアングルで、黒木さんに向けてシャッターを切ってくれました(笑)。

カレーを出してもらう間に、店にいたカップルを茶化しに席を移った鶴瓶さん、そこにようやく念願のカレーが登場!。メッチャ美味しいと食べていると、ご飯より先にルーが無くなってしまいました。するとご主人、『従業員で食べようと思っていた、それが最後のルーです』と・・・。賄いを全部食べてしまったと知った鶴瓶さんは、さすがに申し訳なさそうに平身低頭。風鈴祭りを訪れた帰りに立ち寄ったというカップルは、京都駅で貰った「宇治田原町 いいとこガイド(PDF)」という観光パンフレットを頼りに、この店を訪れたそうです。その観光ガイドを見せてもらった鶴瓶さん、そこに載っていた「農家民宿」が気になります。

ここでちょっと一息、京都府宇治田原町の「家族に一杯」の時間です。
 やってきたのは、お茶の栽培が盛んな湯屋谷地区。町の交流施設「宗円交遊庵 やんたん」に集まってくれた地元のお母さん達が、お茶どころならではの一杯を作ってくれるそうです!。器に、だし入りの味噌と、三つ葉、鰹節、そして地元で採れた野菜を入れます。そこに、京番茶の煎れたてを食べる直前に注いだ本日一杯が、「茶汁」(茶じる茶漬け)。番茶を使ったお味噌汁です。『お番茶の香りと、焼きナスの香ばしい香りがなんとも言えなくて、すごく美味しい』と、地元の若い奥さん。昔は、茶摘みの休憩の時に食べていた、賄い料理だそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「English Tea」(Paul McCartney)でした。

黒木さんが次の出会いを求めて車で移動していると、奥山田地区の道沿いに、何やら何枚もの看板が立ち並ぶ場所を発見し、車を降りてみることに。訪ねたのは、野生の猪肉をウリにしていますが、地元の野菜なども売っている「大福家」さん。『殿』と呼ばれている社長は、江州音頭(滋賀県発祥の民謡、関西では盆踊りなどで歌われる)の名取だそうですが、残念ながら畑に水やりに出ていて留守だそうです。殿のことが気になった黒木さん、店にいた大澤さんに案内してもらい、南向田地区にある畑に行ってみると、畑にいたのは気のよさそうな社長の芦田さん。ウリやらナスやら、畑で採れた野菜を沢山分けてくれました。そこに山ほどのキュウリを足してくれたのは、隣の畑にいた田中さん。近所で息子さんが看板屋さんを営んでいるそうです。そこで黒木さん、皆さんを引き連れて、看板・ステンレス加工の「田(デン)工芸」を訪ねることに。しかし工場に行ってみると、息子さんは出掛けていて留守だそうで、それを聞いた黒木さん、『いないんかい!』と大阪弁でみごとなツッコミ!(笑)。

鶴瓶さんは、観光ガイドで気になった農家民宿を訪ねて、大型のロケ車で細い路地を登っていきますが、道幅が狭く、途中で車を降りることに。すると目の前にあったのは、まみち園の「西川製茶場」。農家民宿の場所を尋ねようと事務所を覗くと、そこで出会ったのは、明るく楽しいお婆ちゃんと息子のお嫁さん。『息子さんも呼んでーな』と鶴瓶さんがお願いすると、加工場では機械が回っているため、誰か付いていないとならないそうで、息子さんが出て来てくれた代わりに、息子さんの奥さんとお母さんが交代で加工場に入って行ってくれました。鶴瓶さんのために、自らほうじ茶を淹れてくれた長身のご主人、見かけに似合わず、5年ほど前から合唱を始めたそうです(笑)。そこで鶴瓶さん、ご主人に先日の合唱会で歌った『花に寄せて』を歌ってもらおうと、司会者よろしくご主人の名前を奥さんに訊ねると、なんと『西川きよし』さんだそうです!。そこで鶴瓶さん、きよしさんのモノマネで、『お願いします~、花に寄せて、西川きよしです~』と名司会ぶり(笑)。

まみち園のお婆ちゃんに案内してもらい、農家民宿「MARU+JYU(マルジュウ)」を訪ねた鶴瓶さんですが、生憎と留守の様子。諦めて帰ろうとしたところで声を掛けてくれたのは、午前中に地鎮祭をしたという、近所の細谷さんのお婆ちゃん。来年3月の入居予定まで、今は隣の小屋で家族6人重なって住んでいるそうです(笑)。今時3世代同居は珍しいと鶴瓶さん、息子さんとお嫁さん、子供たちにも集まってもらい、ご家族の暮らしぶりなど話を聞くことができました。

黒木さんは、”殿”に勧められた「永谷宗円生家」に行ってみることに。しかし、内部の見学は土日祝日のみだそうで、閉まっていて誰もいない様子(汗)。そこで黒木さん、人生一生分の勇気を振り絞り、近所の一軒のお宅を訪ねてみることに(笑)。すると偶然にも、そのお宅は宗円さんの親戚の家で、奥さんは生家でボランティアをしている方のお宅でした。少し待っていただければ、生家を開けて、中でお茶を出してくれるそうです!。淹れて頂いたのは、40度のお湯で2分間待つという煎茶。その昔は、番茶とお抹茶しかなかったそうですが、宗円さんが15年かけて緑茶を考案してくれたおかげで、こうして今では緑のお茶を飲むことができる様になりました。お茶を振る舞うボランティアは、8人ほどで10年前から行われているそうですが、平成27年には日本遺産にも指定されたそうです。黒木さんは、奥さんとご主人に、馴初め話などを聞きながら、美味しいお茶を頂きました。

再放送は、10月5日(金)午前0時55分~午前2時10分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

宇治田原町の魅力を紹介

鶴瓶さん

黒木さん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 宇治田原町の名物など

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