NHK『鶴瓶の家族に乾杯』 放送内容とロケ場所の情報!(平成30年度 1~3月放送分)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

※ これ以前の放送内容は、放送回毎の放送内容(個別ページ)をご覧ください。
※ 今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成31年3月4日(月)放送 震災から8年 五郎丸歩と岩手県釜石市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、ラグビー選手の五郎丸歩(ごろうまる あゆむ)さん。福岡県福岡市出身の32歳。3歳からラグビーを始め、佐賀工業高校時代には3年連続で花園に出場。早稲田大学でプレーしていた2005年に日本代表に選出され、2008年にはヤマハ発動機に入団。トップリーグで得点王をはじめ数々の賞を受賞し、2015年にイギリスで開催されたワールドカップ2015の日本代表に選ばれると、大会ベストフィフティーンに選出されるなど活躍し、世界中から注目される選手に。プレースキックを蹴る前に、胸の前で両手を組み精神統一を図るルーティンが特徴的で、「五郎丸ポーズ」と称され、2015年の新語・流行語大賞でトップテン入りするほど話題になりました。2016-17年シーズンは、フランスの強豪クラブ「RCトゥーロン」でプレーしましたが、2017年7月から再びヤマハ発動機に復帰しています。

旅の舞台は、毎年この時期に訪れている東北、岩手県の南東部にあり、三陸海岸沿いに位置する釜石市(かまいしし)。震災による復興の足取りを追うこの企画も、今年で8年目。昨年は伊達公子さんと宮城県利府町を、一昨年は北島康介さんと宮城県東松島市を旅しています。2011年3月11日に発生した東日本大震災で震度6弱の地震に見舞われた釜石市では、死者888人、行方不明者152人、家屋倒壊3,656棟という甚大な被害が発生しました。震災から8年が経ち、徐々に復興も進み、3月23日にはJR東日本から山田線宮古-釜石間(55.4キロ)の移管を受けた三陸鉄道では、盛-釜石-宮古-久慈間の163キロを結ぶ「リアス線」が全線で開業します!また、ラグビーワールドカップ2019日本大会(9/20~11/2)では、釜石市に新設された「釜石鵜住居(うのすまい)復興スタジアム」において、2試合が開催されます。

釜石といえば、漁業や鉄鋼が思い浮かびますが、「ラグビーのまち」としても有名。主将・松尾雄治さんが率いた新日本製鐵釜石製鉄所ラグビー部は、1979年から1985年にかけ7連覇という偉業を成し遂げ、その圧倒的な強さから「北の鉄人」とも呼ばれていました。現在、チームは釜石シーウェイブスへと変わっていますが、その釜石SWと五郎丸さんが所属するヤマハ発動機ジュビロとは、震災後に初めて釜石市でラグビーの試合を開催した盟友チーム。これがきっかけで、2018年8月19日に開催された復興スタジアム・オープニングイベントでは、両チームによる竣工記念試合が行われました。当日の試合には出場できなかった五郎丸さんですが、再び釜石市を訪れ、復興とW杯成功に向けた願いを届けたようです。


ロケが行われたのは、平成31年1月30日(水)。釜石復興のシンボル、「釜石鵜住居復興スタジアム」で待ち合わせた、鶴瓶さんと五郎丸さん。五郎丸さんによると、ここはW杯開催に向けて唯一新設されたスタジアムで、元々は小・中学校があった場所ですが、津波に流され小・中学校は高台に移転し、その跡地に建てられたんだそうです。釜石にはお世話になった人が沢山いるので、会って感謝を伝えたいと、旅の目的を語ってくれました。

吹きっさらしのスタジアム周辺を歩き出した鶴瓶さんと五郎丸さんですが、ムチャクチャ寒くて凍えてしまいそうと、早々と車に戻ることに。『喫茶店に行こう!いやいや意味あるよ、よう復興して喫茶店やらはったなぁって』と、いい加減な言い訳をしつつ、何としても暖かい場所に向かいたい鶴瓶さん(汗)。すると、車の中から「PAN cafe」の看板を発見。「沢口製パン」の工場に併設された、パン屋さん直営のカフェでした。実は鶴瓶さん、映画撮影のために7キロ痩せなければならず、大好きなパンを絶っている最中で、喫茶店には行きたいけど、パンには近づきたくないと、苦しい葛藤が!(笑)。店を訪ねた鶴瓶さん、ホットコーヒーを頂きながら、ご夫婦から震災当時のことと、2年後にパン屋を再開した経緯など、話を聞くことができました。ただし、おすすめのパンケーキは、五郎丸さんだけが頂くことに(笑)。次は何処に行こうかと鶴瓶さん、すると去年スタジアムのこけら落としに参加した五郎丸さんが、その時に聞いた高校生のスピーチに胸を打たれ、ぜひ彼女に会いたいと、二人は釜石高校へ向かうことに。すると沢口さん、この時間は釜石高校で息子がパンを販売していると(驚)。

ここでスタジオから、釜石市の魅力をビデオ紹介。『五郎丸さんと言えば、ルーティーンの中でのポーズが有名ですよね?こういうやつ!』と、両手を組み人差し指を立てた小野アナウンサー。しかし五郎丸さん、『実は、今はやってないんですよ』と(驚)!。残念なことに、あの五郎丸ポーズは、もう見られないそうです(泣)。とは言え、釜石市の皆さんにも、とっても大事にしているルーティンがあるそうです。紹介してくれたのは、地元の子供ラクビーチーム「釜石シーウェイブス・ジュニア」の、佐々くん、小丸くん、小澤くん、前見くん、土橋くん。
 まずは、「釜石製鐵所 山神社」。製鉄業で栄えてきた”鉄の街・釜石”では、鉄と神社が、がっちりスクラム!鳥居や灯篭、賽銭箱まで、み~んな鉄で出来ています。ここへのお参りは、製鉄所の人達とラグビー選手の熱いルーティーン。
 次は、「釜石ラーメン」。麺とスープが、がっちりスクラム!特徴は、極細のちぢれ麺。忙しい製鉄マンのために、直ぐ茹で上がる極細麺が広がったとか。昼休みに釜石ラーメンをさっと食べるのが、釜石の人達の、美味しいルーティン。
 ラーメンの後は、「かまだんご」。おだんごと黒蜜が、がっちりスクラムした、釜石のご当地おやつです。もちもちの生地の中に、黒蜜とクルミが入った家庭の味。釜石では、これが食後のルーティーン(笑)。

岩手県立釜石高校・釜石祥雲支援学校高等部を訪れた、鶴瓶さんと五郎丸さん。玄関に出て来てくれた高橋先生にお願いして、五郎丸さんが感動したというスピーチをした、女子生徒に会わせて貰えることに。2018年8月19日に行われた、スタジアムのこけら落としのイベントで、試合の前にキックオフ宣言したのが、高校2年生(当時)の洞口さん。スタジオでは、その時のスピーチの映像を、小野アナウンサーが紹介してくれました。震災当時、洞口さんは、この場所にあった小学校に通う、小学3年生だったそうです。
このスタジアムがあるのは 私の小学校があった場所。入学するはずだった 中学校があった場所。そして 離ればなれになってしまった友達と また会える大切な場所。(中略)日本中の釜石を愛する人たちと 世界中のラグビーを愛する人たちと この日を迎えられたことを祝い そして感謝したい。(前・後略)
洞口さんと対面した五郎丸さん、可愛いくてきれいな女子高生を前に、柄にもなくド緊張(笑)。洞口さんに話を聞くと、当時の夢はキャビンアテンダントでしたが、なんと今では、あの時の経験を活かして、アナウンサーを目指しているとか!それを聞いた五郎丸さん、カメラに向かって『NHKさん、よろしくお願いします』と(笑)。放課後に、洞口さんの自宅を訪ねさせてもらう約束を取り付けた、五郎丸さんでした。一方の鶴瓶さんは、沢口さんの息子のかんぺいさんが販売しているパン売り場を訪れ、自分は食べられないけどストレス発散と、スタッフ分のパン3,400円分をお買い上げ!(笑)。

ここで鶴瓶さんと五郎丸さんは別れ、それぞれ一人旅に

五郎丸さんは、かつてお世話になった「宝来館」の女将、岩崎さんに会いに行くことに。ワールドカップの釜石招致にも、たいへん尽力された方だそうです。旅館の従業員の方々とも、すっかり顔馴染みの様子の五郎丸さん。女将さんとは、さらに気の置けない仲の様で、会うなり『僕まだお昼ごはん食べてないんですよ』と、食事の催促(笑)。五郎丸さんが用意してもらった御膳を頂いていると、この番組をよくご存知の女将さん、家族を紹介しましょうと旅館を手伝っている次女と三女を呼び、『どんなお母さんですか?』と、インタビュアーの役まで買って出てくれました(笑)。

一方、鶴瓶さんは、山手の甲子町砂子渡地区を訪れますが、寒さ厳しい折、家もまばらな山間の住宅地で、なかなか人に出会えそうもありません(汗)。ついに諦めて戻ろうとした時、たまたま家から出てきた年配の男性を見つけ、再び車を降りて話し掛けてみることに。金子さんに、震災当時の話を聞くと、山手のこの地区では地震の被害はほとんど無かった様ですが、停電でテレビが映らなかったため、都会では放送されていた津波がまさに今押し寄せている様を、近くに居ながら逆に知ることが出来なかったと(汗)。鶴瓶さんが金子さんと道で立ち話をしていると、近所に住む藤井さんや小野寺さんも出て来てくれて、山村での暮らしぶりなど、いろいろな話を聞くことができました。

五郎丸さんの食事が終わると、女将の岩崎さん、『町内会長をしている前川さんがやっている民宿が、村の迎賓館的な役割を担っていて、他にも家族を震災で亡くした方がやっているゲストハウスなど、宿つながりの人達を紹介したいので、一緒に訪ね歩いてもらっていいですか?』と誘ってくれました。そこで五郎丸さんは、女将さんの案内に任せ、ただただ後に付いて行くことに(笑)。
民宿 前川」を訪れた五郎丸さん、岩崎さんの案内で、震災で亡くなった娘さんの肖像画が置かれた食堂に通してもらうと、前川さんの奥さんは、『みんなが来て下さるので、励みに仕事を一生懸命やりながら、どうにか立ち直りました。本当にありがたいです』と、笑顔で語ってくれました(涙)。
次に岩崎さんが案内してくれたのは、震災で家族4人を亡くされた佐々木さんのお宅。ワールドカップに向けて、「民泊」を始めたそうです。ドラムセットなどライブ設備の整ったコミュニティスペースのリビングで、佐々木さんと前川さん、岩崎さんから、震災後の釜石の復興について、いろいろ話を聞いた五郎丸さん。佐々木さんは、とにかく前に進むしかないので、岩崎さんや前川さんの様に元気いっぱいにガンガンやってくれるお姉さま方もいれば(笑)、まだまだ震災の傷跡があちこちに残る中で、立ち直れずにいる人もいるので、そうしたことに気を付けながら、徐々にみんなで元気になっていければなぁと、復興への思いを語ってくれました。

ここでちょっと一息、岩手県釜石市の「家族に一杯」の時間です。
 訪ねたのは、釜石駅前にある市場、「サン・フィッシュ釜石」。キンキやホタテ、タコ、カニなど、町自慢の豊富な海の幸が揃っています。2階にテナントで入っている「和の膳 みや川」で頂く本日の一杯は、「海鮮丼」(2,400円)。ブリにヒラメにイクラにマグロ。他にもご飯が見えないほど魚介がぎっしり!。その日に水揚げされた旬のネタが載っており、季節によって変わる味も楽しんで欲しいと、板前さん。一期一会の味なんですね!。

五郎丸さんが、「根浜民泊sasaki」で見つけたのは、スタジアムのこけら落しでスピーチしている洞口さんが写ったポスター。すると前川さん、『洞口さんは、うちのお父さんの船の乗組員のお孫さんで』と、世間は狭いものです(汗)。それを聞いた岩崎さん、『こりゃあ、お祖父さんを訪ねなきゃ!』と、五郎丸さんの次の行先までアテンドしてくれました(笑)。岩崎さんの車で、洞口さんの祖父母のお宅を訪ねた五郎丸さん、撮影交渉はもちろん岩崎さんにお任せ(笑)。すると、なんと洞口さんのお婆さんと岩崎さんとは旧知の知り合いながら、お孫さんがスピーチした彼女だったとは露知らず・・・(驚)。漁港にお祖父さんを訪ね、お孫さんの話を聞くと、とにかく元気で、よく食べる子だったそうです。なので、『アワビなんか見せられねぇ、全部食べちまう!』と、お祖父さん(笑)。

鶴瓶さんは、車で移動中に道の駅「釜石仙人峠」を見つけ、訪ねてみます。すると、冬の時期で産直の出荷物は少ないものの、ホウレンソウや春菊、ネギや米などがありました。米や梅干しを出荷している佐々木さんのお宅を訪ねたいと、道の駅の職員の菊池さんに電話をしてもらいますが、体調を崩しているそうで断念。また、ネギを出荷している別の佐々木さんのお宅は、電話が通じず、これも断念・・・(汗)。しかたなく、釜石の中心部に戻った鶴瓶さん、駅前近くで「釜石観光総合案内所」を見つけ、訪ねてみます。案内所にいた三浦さんと山﨑さんから、震災当時の話を聞いた鶴瓶さん、山﨑さんがまだ仮設に住んでいると知り、その仮設住宅を訪ねてみることにします。

時間は夕方の5時半、既に日が暮れて辺りは真っ暗になった頃、五郎丸さんは、ソフトボール部の部活を休み帰宅してくれていた、洞口さんのお宅を訪ねます。迎えてくれたのは、洞口さんのほか、野球熱心なお父さんとお母さん、野球少年の弟さんの4人家族。家には、ベンチプレスなど筋トレ器具まである、熱の入れよう(汗)。シニア選抜に選ばれて、この正月には一週間、台湾での大会にも出場したという中学生の野球少年は、ベンチのMAX 50kgだそうですが、五郎丸さんはなんと140~150kg!。でも、『筋トレは全然焦らなくていいよ。それよりも、よく食べてよく寝て、身長を伸ばし骨格を大きくする方が先』と、アドバイスする五郎丸さんでした。

案内所の三浦さんに案内され、上中島町応急仮設住宅を訪ねた鶴瓶さん。だいぶ部屋は空いてきた様ですが、まだ退去できずに仮設で暮らしている人達も大勢いるそうです。そこで出会ったのは、明るくとても楽しそうに笑う、85歳のお婆ちゃんの藤井さん。仮設の家に上がらせてもらい、コタツに入って話を聞くと、ご主人は震災前に亡くして一人暮らしで震災を乗り越えたそうですが、弟さん夫婦を震災で亡くしたそうです。震災を経験した藤井さん、とにかく笑って生きていこうと決意し、今では笑いが絶えない生活を続けられているそうです!。その話を聞いた鶴瓶さん、『笑うっていいよ、イヤなことは笑ろうていたらいいねん』と(笑)。

再放送は、3月8日(金)午前1時00分~午前2時15分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 釜石市の名物など

 平成31年2月18日(月)放送 シャーロット・ケイト・フォックス山口防府市ぶっつけ本番

旅のゲストは、女優で歌手のシャーロット・ケイト・フォックス(Charlotte Kate Fox)さん。アメリカ合衆国・ニューメキシコ州サンタフェ出身の33歳。大学で演技とダンスを学び、卒業後は米国で女優として、舞台や映画に出演しキャリアを積みます。28歳の時に、日本のNHKが、2014年下半期の朝の連続テレビ小説『マッサン』のヒロイン、ニッカウヰスキー創業者の妻・竹鶴リタをモデルとした白人女性を募集していることを知り、オーディションに応募。それまで日本に行ったことはなく、日本語も全く話せないにも係わらず、500人以上もの国内外からの応募者の中から、みごとヒロインに抜擢!。2014年3月からは、東京に単身で移住し、5月のクランクインまでの間に、日本語の猛特訓を受けて撮影に臨んだそうです。以降は日本に活動の拠点を移し、ドラマや映画、舞台にも出演するほか、歌手としてもデビュー。1月6日からスタートした2019年NHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』では、竹野内豊さんが演じる大森兵蔵の妻で、アメリカ人の大森安仁子(Annie Shepley Omori)役を演じています。

大森兵蔵氏は、留学先の米国・国際YMCAトレーニングスクールで体育を学び、現地で結婚して夫婦で帰国、日本に初めてバスケットボールとバレーボールを伝えました。その後、大日本体育協会(現日本体育協会)を設立し、1912年に日本が初めて参加したストックホルムオリンピックでは日本選手団監督を務めましたが、その帰国途上に病気で亡くなってしまいます。妻の安仁子氏もストックホルムに同行し、金栗四三と三島弥彦に、英語やテーブルマナーを教えたとか。後に大森安仁子氏は、新宿にめぐまれない子供のための福祉施設「有隣園」を設立。その後この施設は空襲で焼失してしまいますが、今では社会のために学ぶ人々を支援する研修施設として生涯学習開発財団により再興され、資料館も併設されています。シャーロットさんは、生田斗真さん、神木隆之介さんに続いて、いだてんの番宣の役を担っての出演ですね(笑)。

旅の舞台は、山口県の中南部にあり周防灘(瀬戸内海)に面する、防府市(ほうふし)。下関市と広島市の中間に位置し、古くは交通の拠点として栄えました。代表的な特産品はハモで、近年防府市では「天神鱧」のブランド化に取り組んでいます。2015年NHK大河ドラマ『花燃ゆ』で、井上真央さんが演じた主人公・杉文(後の楫取美和子)が晩年を過ごした場所としても知られ、大河ドラマ館も建てられました。その大河ドラマ館が置かれた施設「ルルサス防府」で開催されていたクリスマスイベントや「お笑い講世界選手権」に、鶴瓶さんとシャーロットさんが来場したそうです(笑)。何やら、花燃ゆの脚本変更にあたり、NHKと防府市とで一悶着あったそうで、最終話の放送時には、井上真央さんをゲストに迎えて、ルルサス防府でパブリックビューイングが開催されたとか?。今の所、そんな話題しか旅先の理由が思いつきません(汗)。ちなみに、ロケの翌日、12月16日(日)には、”若手の登竜門”と呼ばれる「防府読売マラソン」が開催され、川内優輝選手が4度目の優勝を果たしていますが、何か関係があるかも?。他に、『マッサン』の主人公・亀山政春の父役を演じた前田吟さんが防府市出身だから・・・とかは、無いですよね~(汗)。


ロケが行われたのは、平成30年12月15日(土)。フグが大好きというシャーロットさんは、前々から山口県を一度訪ねてみたいと思っていたそうです。また、海も山もある大好きな日本の風景の中で、アクティブな旅がしたいと、旅の目的を語ってくれました。

富海(とのみ)海水浴場」で待ち合わせた、鶴瓶さんとシャーロットさん。砂浜でトレーニング中の野球部の中学生らと出会った後、ベンチに座って初対面の挨拶を済ませます。シャーロットさんから、サンタフェの出身で、最近結婚してサンタフェで結婚式を済ませたばかりと聞いた鶴瓶さん、案の定、『あの、宮沢りえの・・・』という反応に、『はいはい』とうんざりしつつも、『裸でね』と冗談を返すシャーロットさんでした(汗)。

さっそく出会いを求めて歩き始めた二人ですが、鶴瓶さんが海岸から住宅街に出られる道と勘違いした先は、民家で行き止まり。よく見ると、そこには『私有地につき”立入禁止”』との看板が!。ちょうど庭で、草取りをしていたお婆ちゃんを見つけ、遠くから声を掛けてみると、なんと『私は101歳よ』と聞かされビックリ。敷地内に入って話を聞きたいと鶴瓶さん、近所に住む旅館組合の組合長をしている原田さんの助けを借りて、101歳になる浅村さんの元へ。原田さんによると、以前は浅村さんの家も旅館を営んでいて、鶴瓶さんが道と勘違いしたのは、旅館から海水浴場へと出るために作られた私設通路だった様です。テレビで見る顔と鶴瓶さんに気が付いた浅村さんは、スポーツ番組が大好きと、フィギュアで優勝した16歳の紀平選手や、卓球で活躍する15歳の張本選手などの名前や年齢がスラスラと出てきます。また、シャーロットさんを紹介されると、長野にいる4歳の孫が英語を習っていて、電話で『ハー ワー ユー』と話しかけたら、『アイム ファイン サンキュー』と答えたと、楽しそうに英語まで披露してくれました!(驚)。

ここでスタジオから、防府市の魅力をビデオ紹介。紹介してくれたのは、カナダ出身のライアンさん。大好きな防府に移り住んで15年、子供たちに英語を教えているそうです。
 まず最初は、「ふぐ」。ふぐの産地、山口県では、新鮮なふぐを手頃な値段で食べることができます。防府市でも、11月から3月まで、旬のふぐが味わえます。That's delicious!
 次は、「蓬莱桜」。日本でもここでしか見られない、新種の桜です。3月上旬に咲き始め、濃いピンク色で大きな花弁が特徴。It's Beautiful!
 最後は、「防府天満宮」。1100年以上の歴史があり、学問の神様・菅原道真を祀った天満宮には、毎年多くの受験生が集まります。さらに、毎年11月に集まるのは、5000人の男衆。日本屈指の豪快な祭り「裸坊祭」。神輿が階段を階段を滑り落ちる様子は、Amazing!。

海辺の砂浜に戻った、鶴瓶さんとシャーロットさん。そこで出会った刃祢さんから、奥さんが地元のコミュニティFMでパーソナリティをしていて、ちょうどこの時間、ラジオ番組に出演中で、さらに放送局が入っている施設の2階では、お笑い講の世界選手権が開催されていると教えられ、訪ねてみることに。その道すがら、出会った関谷さんのご主人から、『さきほど撮影していた海岸は、南沙織さんの「17才」で、”誰もいない海~”と歌われた場所ですよ』と教えられ、ビックリ。作詞をした有馬三恵子さんが、防府市の出身なんだそうです。

2006年に再開発された防府駅前の複合商業施設「ルルサス防府」を訪れた、鶴瓶さんとシャーロットさん。1階に入っている「ぷらざFM」(愛称:FMわっしょい)を訪ねると、ちょうど刃根さんはミキサー室でラジオ番組を放送中。二人は収録スタジオに入らせてもらうと、アナウンサーの河谷さんのフリを受けて、マイクの前でラジオの生番組に飛び入り出演!。現在も2本のラジオ番組にレギュラー出演している鶴瓶さん、慣れた様子でマイクに向かって喋り始めます。FMわっしょいの人達も驚いた様子でしたが、ラジオを聞いていたリスナーも、さぞビックリしたことでしょう(笑)。ラジオ局のスタッフにお笑い請の会場を訪ねると、『案内しましょう』と申し出てくれたのは、サンタクロースの格好をした、まさにサンタらしい恰幅の中年男性。なんと、ぷらざFMの社長さんだそうです(笑)。

お笑い講世界選手権」は、3人1組で”笑い方”を競う大会で、防府で町おこしのために9年前に始まったイベントだそうです。そもそも「笑い講」とは、防府市の台道小俣地区に古くから伝わる、収穫の感謝と来年の豊作を祈願する神事で、”天下の奇祭”とも言われています。開演真っ最中の会場に、またしても飛び入り参加することになった鶴瓶さんとシャーロットさん、会場いっぱいに集まっていた観客や参加者から、『キャー、キャアー』と黄色い歓声が巻き起こります(笑)。過去3回も世界チャンピオンに輝いた経験を持つ片山さんの笑いを手本に、行司の『笑って、笑って、笑って!』の掛け声に、『わぁーはっはっは~、わぁーはっはっは~、わぁーはっはっは~』と上品な笑いを披露したシャーロットさんと、だみ声笑いの鶴瓶さんでした(笑)。その様子をスタジオで見て笑っていた小野アナウンサー、逆に鶴瓶さんから『ちょっとやって~や』と振られてしまいビックリしますが、そこは初任地が山口局だった縁で山口県の「ふるさと大使」も務める小野さん、さすが見事な笑いっぷりでした!(笑)。

お笑い請の会場を出た鶴瓶さんとシャーロットさん、刃祢さん夫婦とばったり再会し、ご夫婦に詳しく話を聞くことに。そこで鶴瓶さん、ひとり旅になるシャーロットさんの勉強のためと、自分は『しょんべん行ってくる』と言い残して、インタビューをシャーロットさんに一任(笑)。夫婦円満の秘訣を聞き出そうと、四苦八苦するシャーロットさんですが、逆に新婚生活のことを聞かれ、日本の家庭には乾燥機が無くて、毎日洗濯物を干すのが『超 めんどくさい・・・』と(笑)。

一方、少し離れた場所でシャーロットさんの様子を窺っていた鶴瓶さん、モデルをしていると自分の名刺を差し出す8歳のKUONくんと出会います。近くに居た若いお母さんから、家はういろう屋と聞いた鶴瓶さん、『ういろうって、名古屋ちゃうの?』と訊ねると、『いや山口なんですよ!、山口はわらび粉を使っていて柔らかいんです』とのこと。すると、後から山口ふるさと大使の小野アナウンサーも、『そうなんです、山口のういろうも美味しいんですよ!』と(笑)。実は鶴瓶さん、『正直言って、ういろうが好きやないねん』と(汗)。そこでお母さん、実家のういろうを鶴瓶さんに食べて欲しいと、近くに居たご主人や娘さんらと一緒に、店に案内してくれることに。「山口乃外郎 数井製菓」を訪ねた鶴瓶さん、さっそく美味しい外郎を頂きながら、ご家族に暮らしぶりなどの話を聞くことが出来ました。

鶴瓶さんと別れることになったシャーロットさんは、ハイキングトレイルなどが出来る自然が一杯の場所に行きたいと、たまたま車窓から見えた里山の「桑山」に向かうことに。すると、「桑山公園」で、小さな子供を連れて散歩をしていた貞森さんご夫婦を見つけ、思い切って話し掛けてみると、奥さんがシャーロットさんと出会えてうれしいと喜び、気兼ねなく話を聞かせてくれました。次に出会ったのは、遊具にぶら下がっておかしな動きを続けている年配の男性。再び声を掛けてみますが、今度は『私はだめぇ~』と断られてしまい、『心が痛い・・・』とシャーロットさん(笑)。すると今度は、道端の木に巣を張った大きなクモを見つけて、『オーマイガー』と仰け反りつつも、クモに向かって話し掛ける練習をするシャーロットさんでした(笑)。

ここでちょっと一息、山口県防府市の「家族に一杯」の時間です。
 やってきたのは、タコ漁が盛んな牟礼地区。今日は、この地区ならではの晩御飯を頂けるそうです!。暗くなり冷え込んできたところで、『寒いだろう、おでん食べていき』と誘われた家にお邪魔すると、出して頂いたのは、タコの旨みがたっぷりの「おでん」。防府のタコは新鮮で、甘いそうです。継ぎ足しながら、ここ最近ずっとおでんなんだけどと話す奥さん。お弁当のおかずにもおでんのタコが入っているくらい、毎日よく食べていると娘さん(笑)。でも、タコが入ってこそ、おでんって感じがするそうです!。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「Stay(I Missed You)」(Lisa Loeb)でした。

再び出会いを求めて桑山を登ることにしたシャーロットさん、今度は雲梯にぶら下がって揺れている年配の男性を見つけ声を掛けてみると、防府に生まれ育って72年という山根さんは、気さくに答えてくれました(笑)。防府でおすすめの場所としては、近くでなら「防府天満宮」、山だったら「右田ケ岳」とか。しかし、シャーロットさんが『もうすぐ暗くなる』と躊躇すると、番組の趣旨をよーくご存知の山根さん、近所に3世代同居の大家族が居ると、知り合いの松原さんのお宅を紹介してくれました!(笑)。

一方の鶴瓶さん、ロケ車に揺られウトウトしていると、着いた先は「向島」の漁港。車を降りて漁港を歩いていると、ちょうど釣りから帰ってきた船に居た2人の男性と出会います。柳さんが生簀からすくい上げて見せてくれたのは、体長が1メートルもあろうかという大きなブリ。『こんな迫力 見たの初めてやわ、そばで』と鶴瓶さんもビックリ!。船を持っていて、釣り歴は保育園からと聞き、てっきり漁師さんかと思いきや、釣りは趣味なんだそうです(汗)。

港近くを歩き出した鶴瓶さん、ジョギング中のスリムな女性と出会います。『走らんでいいやん、スリムなんだから』と鶴瓶さん(汗)。松井さんが『いえいえ、太ってますから~』と言うのを聞いて、『スリムな人がみな走って、走らなあかん人がジッとしてるんやな』と、ようやく鶴瓶さんもガッテンした様です(笑)。松井さんから、この先に、かまぼこや魚ろっけが美味しい練り物のお店があると教えられ、案内してもらうことに。途中、ちょうど松井さんのお宅の前を通りがかり、息子さんやご両親と会って話を聞くことができました。

松原さんのお宅に上がらせてもらえることになったシャーロットさん、松原さんご夫婦と息子さん、ちょうどサッカーから帰ってきた3番目のお孫さんに、防府の見どころや大家族での暮らしぶりについて話を聞くことができました。松原さんご夫婦に、夫婦円満の秘訣と結婚生活へのアドバイスを訊ねるシャーロットさん、ご夫婦の幸せそうな話を聞き、遠く離れた故郷の家族を思い出した様で、思わず涙がこぼれます。

松井さん親子に案内してもらい、ちくわ・てんぷらの店「松富」を訪れた鶴瓶さん。店先で売られていた、工場で出た2号品(規格外の訳あり品のこと?)の「魚ろっけ」(5~6枚入って 162円)を頂き、松井さん親子と分け合ってつまみ食い。昔の駄菓子屋のような雰囲気も相まって、『おいしい!』と鶴瓶さん(笑)。91歳になるお婆ちゃんも、元気で朝から晩まで店を手伝ってくれているそうです。

シャーロットさんは、防府の町が360度一望できるという桑山の頂上まで、松原さん一家に案内してもらうことに。車止めから頂上まで、登ること20分ほど。元気な子供たちは、走るように先を登っていきますが、シャーロットさんは後から四苦八苦(汗)。すると、後ろで重いカメラを担いで登ってきたカメラマンから、『ちょっと休憩しませんか?』との声が!(笑)。ようやく頂上に辿り着いたシャーロットさん、ちょうど夕焼けの中、防府の町を見下ろす素敵な景色を眺めることができて、『とてもいい人に出会えたし、とてもいい日です』と幸せそうでした。

再放送は、2月22日(金)午前1時00分~午前2時15分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 防府市の名物など

 平成31年2月4日(月)放送 神木隆之介が初登場!愛媛県内子町ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の神木隆之介(かみき りゅうのすけ)さん。埼玉県出身の25歳。幼少の頃、お母さんが芸能事務所の募集に応募して、2歳にして芸能界デビュー。CMやテレビドラマへの出演のほか、10歳の時には映画『お父さんのバックドロップ』でプロレスラーの父親と距離をおく息子役を演じ、鶴瓶さんとも共演を果たしました!(笑)。NHK大河ドラマには、7歳の頃から子役で出演するも、2012年の大河ドラマ『平清盛』では、源義経役を演じました。最近だと、auのCM『意識高すぎ!』の高杉くん役の彼です(笑)。1月6日にスタートした2019年のNHK大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』では、ビートたけしさん演じる古今亭志ん生の弟子の、「五りん」役を演じています(弟子入りした当時は、森山未來さん演じる若かりし頃の志ん生・美濃部孝蔵)。生田斗真さんに続いて、いだてんの番宣役を担っての出演ですね(笑)。

旅の舞台は、四国は愛媛県の中央部に位置する、喜多郡内子町(うちこちょう)。国の重要伝統的建造物群保存地区に指定される、商家が建ち並ぶ「八日市護国」の歴史的町並みが観光名所となっています。また内子町には、大正5年(1916年)に大正天皇の即位を祝い創建された、「内子座」があります。当時の建築技術の粋が集められた建造物でしたが、老朽化のため取り壊されるところを、地元住民の熱意により改修し存続されることとなり、昭和60年(1985年)に芝居小屋として再出発を果たしました。鶴瓶さんも、過去には内子座で落語会を開いたことがあります。

実は、神木さん演じる五りんが弟子入りした、美濃部孝蔵(後の志ん生)を演じる森山未來さん(34)は、2015年に1か月間に渡って内子座に籠り、レジデンス(滞在型制作)によって舞台『Judas, Christ with Soy(ユダ、キリスト ウィズ ソイ)~太宰治『駆込み訴え』より~』を仕上げ、内子座でも2日間の公演を行っています。今回、神木さんがわざわざ愛媛県の内子町まで出かけたのは、こんな理由があったからではないでしょうか?(汗)。もう一つの腹案は、内子町は伝統工芸「大洲(おおず)和紙」の産地で、先日の小川町と同じく『和紙の里』と呼ばれ、なんと町内には「折り紙の自動販売機」(1個10円~50円)があるそうです!(驚)。昨年公開された映画『3月のライオン』で主人公の高校生棋士・桐山零を演じた神木さん、 三女のモモちゃんと一緒に、コタツで折り紙をして遊んでいましたね(笑)。そこで、旅のテーマが「折り紙」ってことは・・・・(汗)。


ロケが行われたのは、平成30年12月3日(月)。『今回はなぜ内子町に?』と問われた神木さん、『みかんが大好きなので、みかんがある場所ということで。すみません単純で・・・』と、私の予想はことごとくハズレ(汗)。また、仕事以外で訪れたことがない四国で、今回はゆっくり景色を眺めたり、子どもの頃にやっていた”竹とんぼ”等の遊びを全力でやってみたいそうです。

内子町のはずれ、柿原地区を流れる小川の土手にある「柿原地蔵堂」の前で待ち合わせた、鶴瓶さんと神木さん。こんな場所でボーっとしていたら、誰にも会えず、チコちゃんに叱られそう(笑)。そこで鶴瓶さん、見付けた人に片っ端から声を掛けて回ります(汗)。すると、元教習所の教官をしていたという六角さんから、”飛ばせば30分”の八幡浜市のミカンが最高と教えられます(笑)。すると六角さん、後から鶴瓶さんらを追いかけ、その八幡浜のみかんをお土産に届けてくれました。さっそく、その大きな八幡浜のみかんを頂いた鶴瓶さんと神木さん、とっても美味しいそうです!。

ここでスタジオから、不思議な魅力がいっぱいの内子町をビデオ紹介。紹介してくれるは、元お笑い芸人の松田光博さん。10年前に大阪から地元の内子町に帰ってきました。
 まず最初は、松田さんの不思議な踊り?。これは「凧踊り」と呼ばれる、内子町の最大の行事「いかざき大凧合戦」を盛り上げるための踊りです。毎年5月5日に開催される大凧合戦は、400年以上の歴史があり、凧糸に付いた刃物で相手の糸を切って落す戦いです。
 次の不思議は、「折り紙の自動販売機」?。お店の人が、昔ながらの遊びを広めたいと始めたものが、地域の子供たちに大好評。今では500種類以上の作品があるそうです。
 最後は、ジャムにドレッシング、歯磨き粉といった、不思議な組み合わせ?。実は、どれも「じゃばら」という不思議な名前の柑橘類が使われています。強い酸味と苦みが特徴の、自慢の特産品です。

二人が道端でみかんを食べていると、急に辺りが賑やかに。近くの介護施設の若い女性職員の方々が、鶴瓶さんがいると聞きつけ見学に集まってきました。そのうちの一人、丸山さんのお宅が目の前と聞いた鶴瓶さん、ちょうど雨が降ってきたからと、強引の家に上がらせてもらうことに(汗)。居間に上がり込んだ二人は、ちょうどお昼を食べに家に戻ってきた理学療法士をしているというご主人に、暮らしぶりや仕事の話などを聞きました。農家や自営業でもないのに、昼ごはんが家で食べられる職住近接の生活は、羨ましい限りです。近くに竹材店があり、そこのご主人は版画でポスターの製作をしていると、その作品を絵柄にした「内子座創建100周年記念」の切手シートを見せてもらった鶴瓶さん、その出来栄えに関心し、さっそくその竹材店を訪ねることに。

内子座ポスターの切手シート丸山さんに案内してもらい、「山田竹材店」を訪れた二人。倉庫の中にも外にも、長い青竹が沢山積み重ねられており、ここなら”竹とんぼ”が作れると、神木さんも大喜び。出迎えてくれたのは、ご主人の山田きよ(本名 清昭)さん。版画は30年前に道楽で始めたそうですが、今では生業にもなっているそうです。これまでの作品を見させてもらうと、中にあった一枚は、故・中村勘三郎さんの内子座での襲名披露公演の際のポスター。この襲名公演をきっかけに、鶴瓶さんも内子座で落語会を開いたんだそうです。このロケの2日後が、鶴瓶さんの大親友でもあった勘三郎さんの七回忌で、勘三郎さんに引き合わされたと、不思議な出会いに驚く鶴瓶さんでした。この記念のポスターを差し上げると言う山田さん、そんな貴重な物を頂けないと一度は断る鶴瓶さんですが、まだ枚数有るから言われ、結局ありがたく頂戴する鶴瓶さんでした(笑)。版画は、例えばこの作品で210枚ほど刷ったそうですが、予定枚数を刷り終わった時点で、原版はほかすんだそうです。なぜなら、後で刷り増ししようとしても、もういい色が出ないからだとか。ほかに鶴瓶さんが気に入ったのは、地元の素人による劇団「オーガンス」の旗揚げ公演の際のポスター。ちょうど今月、内子座で定期公演が開かれるそうです。

そんな映像が流れているスタジオに、突然現れたのは、大河ドラマ「いだてん」の撮影でNHK局内にいた中村勘九郎さん。楽屋でモニターを見ていたら、偶然にも親父の話が出てきたので、”家族に乾杯”の収録スタジオを覗きに来たんだそうです(驚)。実は、もう一つ驚きがあると、小野アナウンサー。山田きよさんが、二人のために”家族に乾杯”のポスターも作ってくれていました。鶴と隆の字が隠し絵になった大作、見事です!(汗)。

神木さんが、山田さんに”竹とんぼ”を作ってみたいと相談すると、20分くらいあれば作れるとのこと。すると鶴瓶さん、『俺はイヤじゃ。20分後に帰ったら・・・』とムニャムニャ言い残して、一人どこかに行ってしまいました。すると神木さん、20分経ったら鶴瓶さんが戻ってくるものだと思い込み、竹とんぼを作る山田さんも、20分以内に仕上げなければと焦ります(汗)。ようやく出来上がった竹とんぼを、童心に返って飛ばし合う、神木さんと山田さん。しかし、鶴瓶さんが再びそこに戻ってくることはありませんでした(笑)。

一方、ひとり旅となった鶴瓶さんは、町の中心部にやってくると、何やら人形が置かれた建物が気になり、車を降ります。そこは、「商いと暮らし博物館」(内子町歴史民俗資料館)。昔の薬屋を再現した店内で、鶴瓶さんを出迎えてくれた2体の蝋人形のマネキンは、『おいでなはい!』『おいでなさい!』『みていかれんですか?きのう大阪から荷が着いたばっかりなんで』『これが大阪で人気のケチャップというもんですらい。ソースの親戚みたいなもんで』と、繰り返し繰り返し語りかけてくれます(汗)。

再び、内子座を目指して雨の中を歩き出した鶴瓶さん。内子高等学校の前で出会ったののは、ソフトボール部に所属しているという可愛らしい高校一年生の西さん。彼女も内子座に行ったことがあるというので話を聞くと、なんとお母さんが劇団オーガンスに所属していると!。そこで鶴瓶さん、西さんのお母さんに会いたいと、勤め先の内子小学校まで案内してもらうことに。ちょうど休憩中で会うことが出来た西さんのお母さん、今月の公演には”怪しい占い師”役で出演するそうです(笑)。

一方の神木さん、鶴瓶さんはもう来ないと知り、だったら版画の和紙を作っているという工房が見たいと、再度山田さんにお願いして、「和紙工房ニシオカ」まで案内してもらうことに。出迎えてくれたのは、山田さんとは30年来の付き合いという、紙すき職人の西岡芳則さん。ニシオカさんの所で漉いた和紙に、神木さんが校章等を刷って卒業証書を作ったりしているそうです。さっそく紙すき体験をさせてもらうことになった神木さん、一回目は上手くいかず失敗してしまいますが、『竹のしなりを利用して』とアドバイスを貰ってチャレンジした2回目は、『才能あり!』と褒められるほどの出来栄えでした(笑)。記念に、裁断を失敗したという和紙を数枚頂いた神木さん。素晴らしい触り心地に感動し、何を書こうかと頭の中でイメージしながら、何も書かずにただ触っているだけで、小一時間は楽しめるらしいです(汗)。

小田のたらいうどんここでちょっと一息、愛媛県内子町の「家族に一杯」の時間です(笑)。
 今日お邪魔したのは、静かな山間にある小田地区で、親子で営むうどん屋さん。「なみへいうどん」で頂く本日の一杯は、小田名物の郷土料理、「たらいうどん」(350円)。本当にタライに入った、釜揚げうどん。つけ汁のツユに入っているのは、シイタケといりこと大豆。シイタケといりこのダシに、大豆の甘みがバランスよく合うんだそうです。お祖母ちゃんからお母さんに、そして娘さんへと、代々受け継がれている伝統の味。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「Afterglow」(Ásgeir)でした。

鶴瓶さんは、家の前で出会い『寄って行って』と声を掛けられた、亀岡さんのお宅にお邪魔することに。亀岡さんの話し方から、関西出身と分かった鶴瓶さん、気が置けないと話が弾みます(笑)。間もなくして、ご主人も帰宅。奥さんの趣味というパッチワークやレースの作品を見せて貰いながら、お二人の暮らしぶりについて話を聞きました。

町に戻った神木さん、車で移動していると、カメラ屋の看板の軒下で、なぜか調理をしている人たちを見つけ、何事かと気になり訪ねてみることに。応対してくれたのは、「グッドモーニングファーム」の齊藤さん。元はカメラ屋の店舗だった場所を、先月からジャムやピクルスを作る加工場として使い始めたそうです。以前は東京に出ていた齊藤さん、地元に戻って美味しい野菜を友人に送るようになったのですが、直ぐに鮮度が落ちてしまうので勿体ないと、趣味で瓶詰野菜を作るようになり、それが高じて店を開くことになったとか。お弁当のフライに付いているタルタルソースを、ご飯にかけて食べるというタルタル好きの神木さん。試しに一瓶、マヨネーズを和えてタルタルソースにしたものを試食させてもらうと、『本当においしいです!』と、とても幸せそう(笑)。神木さんと同世代と紹介されたのは、調理場で働いていた杏月(あづき)ちゃん。彼女の両親は農園を経営していて、農園で採れた野菜や果物でお菓子を作って日曜市で売ったりしていると聞いた神木さんは、その農園を訪ねさせてもらうことに。

ようやく、念願の「内子座」に辿り着いた鶴瓶さん。係員の方に、劇団オーガンスの主宰の徳田さんに会いたいと相談すると、電話してくれることに。生憎と留守電になっていましたが、しばらくして徳田さんが内子座に来てくれました。素人劇団が20年も続いてきたことが不思議と鶴瓶さん、その秘訣を尋ねると、年一回の公演なので、毎年なんとか満員に近いお客さんに入って貰えていることと、台本は劇団員が書いた物の中から団員全員で選考会を開いて決めている事ですかねぇと、徳田さん。なので、オーガンスの演劇は、コメディもあれば時代劇もあるそうです。今年の演目「スプラッシュ」を書いたのは、劇団員でもあり内子座に勤めている稲月さん。夜な夜な泣きながら、何とか絞り出して書き上げたそうです(笑)。でも、自分の書いた作品が選ばれ、形になるというのは嬉しいと稲月さん。しかし劇団の活動が忙しすぎて、徳田さんも稲月さんも、家族からは怒られっぱなしだとか。徳田さんに至っては、仕事が休みの日には内子座に来て観光客を案内する「闇ボランティア」をしているそうで、奥さんから『仕事しなさい』と怒られているそうです。稲月さんは、嫁から『うちにはお父さんは居ないと子供に言ってある』と言われると(笑)。それを聞いた鶴瓶さん、『俺らの仕事って、家族がやっぱ犠牲になるよね。”家族に乾杯”っていうてるけど、ほとんど乾杯してないよ・・・』と(汗)。

和田農園を訪ねた神木さん。杏月ちゃんのお父さんに話を聞くと、脱サラをして20年、手探りで自然農法を実践で学びながら、今では野球のグラウンドほどの広さの農園を経営しているそうです。自宅も、土台と骨組みは大工さんに作ってもらい、土壁などは自分で手作りしつつ、8年かけて未だに完成しない、サクラダファミリアならぬ”和田ファミリア”なんだそうです(笑)。遊びも自給と、家の中でミラーボールを回してディスコにするなど、生活そのものを楽しんでいる様子の和田さん。神木さんが何か収穫したものを頂きたいとお願いすると、キウイを出してきてくれました。自然農法では、「一物全体」と言い、皮を剥いたりせずそのまま頂くんだそうです。試しに、皮ごとまるまるキウイに噛り付いた神木さん、『皮じゃない、皮が甘い・・・』と、目からうろこ。

夜の内子座鶴瓶さんから、『神木もやっぱり内子座には行っておいた方がいいよ』と連絡が入ったのか、鶴瓶さんが内子座を後にしてから1時間半、既に辺りは真っ暗になり閉まってしまった内子座ですが、その様子を外から見学しに、神木さんも内子座を訪ねました。暗がりの中に、ライトに映し出された看板がとても幻想的で、違う時代にタイムトリップしたような不思議な感覚を覚えた神木さんでした。

再放送は、2月8日(金)午前1時00分~午前2時15分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。


番組内で紹介された 内子町の名物など

 平成31年1月21日(月)放送 YOUと佐賀県小城市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、女優で歌手でもある、タレントの YOU(ゆう)さん。東京都小金井市出身の54歳。原宿でスカウトされて芸能界入りし、18歳の頃からモデルとして活動。その後80年代には、アイドル歌手とても活躍。90年代にダウンタウンとの共演を経て、その自然体な発言やマイペースな振る舞いが、同性からも支持され、バラエティ番組でもタレントとして人気に。現在、様々なテレビ番組やCMに出演中。とても若く見えますが、実は大学生の息子さんがいるお母さん(シングルマザー)。ところが、今年8月に出演した鶴瓶さんがMCをしているテレビ東京の番組、「チマタの噺」で、YOUさんは鶴瓶さんの息子・駿河太郎さんが”タイプ”で、キスしたいと明かしたとか!?。

旅の舞台は、佐賀県のほぼ中央、佐賀市の西隣にある小城市(おぎし)。有明海の一番奥まった場所に位置しています。2005年に、小城町・三日月町・牛津町・芦刈町の4町が合併し誕生しました。城下町の風情が残る旧小城町は、”九州の小京都”とも呼ばれています。また、桜やホタル、棚田など自然あふれる名所も多く、豊かな自然と歴史に育まれた「小城羊羹」や「鯉料理」が名産品。特に小城羊羹は全国的にも有名で、小城市には『日本一、羊羹屋さんが多い』とされ、毎年秋には「日本一!ようかん祭り」が開催されるほど!。

しかし、お酒好きというYOUさんですから、なかなか羊羹とは繋がり難くい・・・(汗)。ところが、”羊羹”をアルファベット(ローマ字)で書くと、なんと「YOU CAN」(細かいことは気にしてはいけません!)。そこで、受験生の合格祈願にピッタリと、「YOU CAN(大願成就)ようかん」が作られ、小城市観光協会より、市内の中学校3年生全員にその羊羹が配られているそうです!(笑)。YOUさんが小城市を訪れた目的は、きっとこれですね!?。


ロケが行われたのは、平成30年11月11日(日)。「小城公園」で待ち合わせた、鶴瓶さんとYOUさん。放送日は1月21日と、寒さが身に凍みる大寒の翌日ですが、この日のYOUさんはお散歩日和と、なんと半袖すがた(汗)。YOUさんが小城市を旅先に選んだ理由は、スタッフから提示された候補地の中から、自分が行ったことが無くて興味を持ったのが佐賀県で、日曜のロケなので人が集まりすぎない様に地方都市がいいと思ったからだそうです。絶対に、スタッフは「羊羹(YOU CAN)」を絡めて忖度したはずだと思うのですが、その点は完全にスルーされてしまったようです(汗)。初めて訪れる佐賀で、気ままな旅がしたいとYOUさん。プラン等は全くなく、『ダラダラと、風まかせ』(笑)。

池の畔で出会った、鶴瓶さんとYOUさん。空を舞う大きな白い鳥を見つけたYOUさんは、カメラマンから”白鳥っぽい”と教えられ、『私のために白鳥まで出迎えてくれた』と大喜びしますが、『あれ白鳥ちゃうって、サギやがな』と鶴瓶さん。地元の方に確認すると、確かにサギだそうです(笑)。教えてくれた磯辺さんと馬場さんは、11月11日の「介護の日」にちなんだイベントで、これからこの小城公園で、ウォーキング教室を開催するそうです。そういえば、今朝の飛行機の中で会った毒蝮三太夫さんが、『認知症の講演で小城市に行くところ』と話していたのを思い出した鶴瓶さん、まさにその講演会も近くの会場で始まる所だそうです。

しかし、毒蝮さんの講演を聞いている暇はないと鶴瓶さん、近くの「岡山神社」を訪れます。すると、ちょうど拝殿では、河村さんの家族が次女の7歳の七五三のお祝いのご祈祷を受けている最中。そこで鶴瓶さん、おめでたい家族に話し掛けたら絶対に断られないと、YOUさんにぶっつけ本番旅の奥義を伝授(汗)。そこでYOUさん、さっそく子供との記念写真をダシに使って、河村さん一家への突撃インタビューに成功します(笑)。地元の名物などを尋ねると、「鯉料理」か「小城羊羹」と教えられますが、鯉と聞いただけで背筋をゾッとさせる鶴瓶さん、そうとう鯉が苦手な様です(笑)。

二人が次に出会ったのは、小城市民図書館の前にいた、高校3年の青木さんと白井くんのカップル。受験生だそうですが、『二人で一緒にいて、勉強できる?』と心配する鶴瓶さんと、『あら、イチャイチャして!』と二人の関係を勘ぐるYOUさん(笑)。二人がわざわざ小城に来たと聞いて、『何しにですか?』とビックリする青木さん。羊羹ぐらいしか無いところなのに、二人が何しに小城に来たのか、とても不思議そう(汗)。そこで青木さん、友達の家が羊羹屋と、その「八頭司 伝吉」の店の場所を教えてくれました。

こどもおぎなうここでスタジオから、小城市の名物をビデオ紹介。紹介してくれたのは、地元のフリーペーパー「こどもおぎなう」で、こどもライターをしている千優ちゃん、結奈ちゃん、倖ちゃん、楓珂ちゃん、りおんちゃんの5人のカワイイ女の子。子ども目線で、小城の魅力を紹介し、様々な情報を発信しています。
 まず紹介してくれたのは、小城の名物には欠かせない、「清水(きよみず)の名水」。西日本一の名瀑布とも言われる「清水の滝」から流れ出るのは、日本の名水百選のひとつにも選ばれた「清水川」。
 そして、この名水で作られているのが、YOUさんも大好きなこれ、”クィクィ”。そう、日本酒です(笑)。小城は、古くから日本酒造りで栄えた町。今も、「天山酒造」と「小柳酒造」の2軒の蔵元が、伝統の味を引き継いでいます。
 鶴瓶さんやYOUさんが、美味しそうにお酒を飲む姿を見て、『私も早く大人になりたか~!』と思うこどもライターの皆さんですが、安心してください。お酒以外にも、小城の名水を使ったユニークな飲み物が沢山造られています。中でも一番人気なのが、子供たちをトリコにする「こどもびいる」。地元の友桝飲料が製造販売している、リンゴ味のビール風ジュースです。『ぷっはー!、YOUさんも一緒に飲んでみらん?恋の悩み、聞いてほしかぁ~』(笑)。
 最後は、清水の名水が生み出す「鯉料理」。清水におよそ一ヶ月晒した小城の鯉は、癖のないスッキリした味が特徴です。『鶴瓶さんも、好き嫌いせずに、食べてみんしゃい!』(笑)。

次に鶴瓶さんとYOUさんが訪ねたのは、高校生に教えてもらった、小城羊羹の伝承銘菓処「八頭司伝吉本舗」。明治38年創業という、小城市内に28軒ある羊羹屋の中でも老舗の一軒。さっそく試食に出して頂いた羊羹とお茶を頂いた二人は、口をそろえて『おいしい』と(笑)。鶴瓶さんが店員の女性に、伝吉の末裔に会いたいと伝えると、しばらくして社長をしている三代目が、『今日はオフで、こんな格好で申し訳ない』と言いながら、店に来てくれました。しかしその容姿は、サングラスに長髪の白髪をポニーテールにした、伝吉の末裔というより、アーティストといった趣の、八頭司博さん(汗)。

二人が伝吉本舗を出ると、なんと隣には、「八頭司羊羹本舗橘屋」が店を構えています。隣り合う二軒でもめ事でもあるのかと、少しワクワクしつつ鶴瓶さんが店を覗くと、女将のレイコさんが、亡くなった先代の父親が隣の博さんと兄弟で、現在は婿養子のご主人が店を継いでいると教えてくれました。ほつれ髪を直すしぐさが癖らしい、レイコさんの色っぽさが気になった鶴瓶さん(笑)、失礼にも齢を尋ねると、大学1年生の孫がいる還暦と聞き、『美魔女や!』とビックリ(汗)。スタイルもいいレイコさん、午後には友人たちとダンスのレッスンに行くそうです。新年会の出し物で、DA PUMPの「U.S.A.」を踊るとか(笑)。するとレイコさん、小城出身の俳優の荒川良々さんの実家が近所と教えてくれますが、なぜか耳に手を当てそっと話すしぐさに、益々そそられる鶴瓶さん(笑)。そこで二人は、レイコさんに案内してもらい、良々さんのお姉さんのヨシコさんが店を継いでいる、実家の「旭屋呉服店」を訪ねることに。

荒川良々(あらかわ よしよし)さんは、朝ドラ『あまちゃん』で、北三陸駅の副駅長・吉田正義役を演じていたことでお馴染みですが、鶴瓶さんとは大の仲良しだそうです。出迎えてくれた、良々さんのお姉さんのヨシコさん、失礼ながら、とっても弟さんとよく似ています(笑)。亡くなられたお父さんが、趣味で開いた卓球場が小城駅前にあり、そこも成行きでヨシコさんが継いでいるそうですが、今日も誰かが使ってくれているはずと聞いた鶴瓶さん、次はその卓球場を訪ねてみることに。片や、離れたくないと勝手に付いて来ておきながら、鶴瓶さんとヨシコさんの会話を無視して、レイコさんと親しそうに話しているYOUさん。鶴瓶さんはやきもちを焼いたのか、YOUさんに『もう付いて来るなや!』と言い残し、怒ってさっさと立ち去ってしまいました(汗)。

ひとり残されたYOUさんは、レイコさんのダンスレッスンが始まるまでの間、レイコさんに教えてもらった喫茶店「ルージュ・エ・ノアール」で、大好きなコーヒーを頂くことに(笑)。さすがに、ここでアイスコーヒーを飲んで休んでいたら後で鶴瓶さんに叱られると、勇気を振り絞って店内にいた年配の女性二人組に話し掛けてみます。すると平岡さんと平山さん、毒蝮さんの講演会を聞きに行った帰りだそうです。毒蝮さんが、鶴瓶さんと飛行機が一緒だったことや、鶴瓶さんが小城(おぎ)を『こじょう』って読んでいたことまで、話してくれたそうです(笑)。続いて話し掛けた、牟田口さん夫婦のご主人は、かつてYOUさんがボーカルをしていた「FAIRCHILD 」(フェアチャイルド)のファンだったと、わざわざ色紙を用意してYOUさんから声が掛かるのを待っていてくれました(笑)。すると、アイスコーヒーを運んできてくれた店主の岡さんからも、『フェアチャイルドのCDを持っています』と言われたYOUさん、レアなファンに立て続けに出会い、何やら不思議な気分に。まさか、仕込みか!?(汗)。

一方の鶴瓶さんは、小城駅前にあるという卓球場を訪ねてみますが、誰もいません。そこで、向かいの美容室「HAIR MAKE ANDY」(アンディー)の店先にいた松尾さんに尋ねてみると、今日はまだ誰も来ていないとのこと。隣にあった、古民家風の建物が気になった鶴瓶さん、建物の前で子供と遊んでいた野口さんに話を聞くと、本業は建築業だそうですが、副業で家具と雑貨のお店「room design factory」を開いているそうです。店にお邪魔し、野口さん夫婦に話を聞いていると、ご主人の容姿が気になった鶴瓶さん、つい『出身は鹿児島ですか?』と質問してしまいます。なぜなら、野口さんの風貌が、「西郷どん」のイメージにピッタリだから!(笑)。実は野口さん、1週間後に鹿児島で開催される、西郷どんのソックリさん日本一を決める「全国西郷1(せごワン)グランプリ 」の決勝大会に、2百数十名もの応募の中から予選を勝ち抜き、出場が決まっているそうです(驚)。そこで、スタジオの小野アナウンサー、ロケの翌週に開催された、その決勝戦の様子をビデオ紹介。惜しくも優勝は逃しましたが、”野口どん”もウナギのつかみ取りでは大活躍!。ちなみに優勝したのは、鹿児島市内にあるすし店「弥助寿司」の女将、”松延どん”でした(笑)。

ここでちょっと一息、佐賀県小城市の「家族に一杯」の時間です(笑)。
 今日お邪魔したのは、去年出来たばかりの「西九州大学 小城キャンパス」。学生さん達が向かっている先は、学食(ランチルーム)。本日の一杯は、一番人気の「唐揚げ丼」(390円)。これぞ学食って感じの、食べ応えのある一杯!。また、地元の人も入れる学食は、満足そうな明るい笑顔で一杯です。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「La Playa」(Monsieur Periné)でした。

次に鶴瓶さんは、小城駅にピアノが置いてあると聞き、小さい頃に習っていたピアノ奏者の血が騒ぎ?、訪ねてみることに(笑)。小城市では、2020東京オリンピックの開催に併せた佐賀とオランダの交流プロジェクトの一環で、市内の家庭で使われていたピアノを寄贈していただき、駅に設置するという「ピアノの駅」プロジェクトを実施中。普通は、”触らないでください”と書かれているはずですが、このピアノは誰でも自由に、いつでも弾いていいピアノなんだそうです!。鶴瓶さんのピアノの腕前は、ほどほどに紹介したところで(笑)、近所のお好み焼き屋「COO.COO」(クー・クー)の女将、藤川さんから声を掛けられ、訪ねてみることに。すると、女将さんもお客さんも、先ほど訪ねて留守だった卓球場の卓球仲間だそうで、再び皆さんと一緒に、卓球場を訪ねることに。すると、60代・70代の皆さんから一緒にプレーしようと誘われた鶴瓶さん、下手ながら必死に打ち返すと、思わず拍手が(笑)。

一方のYOUさん、レイコさんがダンス練習に通っているスタジオがある、隣の佐賀市へ移動。賑やかな呉服元町でロケバスを降りると、なぜか偶然にも、大きなゆるキャラの着ぐるみとバッタリ遭遇!。佐賀大学公式マスコットキャラクター「カッチーくん」だそうです。一緒にいたのは、サニー建設商事の二代目。近くの佐賀大学まちづくりサテライト「ゆっつらーと館」で、大学のサークル"Green-Nexus"とコラボしたイベント「キャンドルアクアリウム」を開催しているそうなので、覗かせてもらうことに。魚のことにめっぽう詳しい、理科の先生になりたいという教育学部の学生さんに案内してもらったYOUさん、『こういう子と水族館デートするの楽しそう』と褒めますが、彼女はいないと聞くと、『つくんなさいよぉ~』と(笑)。次に、キャンドルアート作りにチャレンジしたYOUさん。ロウが固まってから再び会場を訪ねると、そこに居たのは、カワイイ女の子の桃菜ちゃん。大人たちの会話に、『男の人はさ、ほとんど足クサイもんねぇ~』と加わるオシャマさが魅力(笑)。『トークがすごいから、このキャンドルあげちゃう』と、桃菜ちゃんに手作りキャンドルをプレゼントするYOUさんでした。その様子をスタジオで見ていた鶴瓶さん、『佐賀は、大人も子供も”色っぽい”』と(笑)。

小城は「みかん」も有名と聞いた鶴瓶さん、みかん畑が広がる山手の地区へと移動し、畑の前で車を降ります。すると、突然カメラが停止してしまい、ここから暫くの間、音声と紙芝居で旅の様子を紹介(汗)。鶴瓶さんが道で出会ったのは、車に自転車を積んだ円城寺さん。今日は孫の誕生日で、プレゼントの自転車を買ってきた帰りとか。家を訪ねると、これから自転車に飾りつけをして、玄関に置いておき、プリキュアの映画を観に行っている孫の帰りを待つそうです(笑)。そこで、撮影スタッフが円城寺さんのお宅に残り、孫の帰りを待って喜びのシーンを撮影してくれました。しかし、突然大勢のスタッフとカメラに取囲まれた結愛ちゃん、自転車にまたがったまま固まってしまい、その自転車をお父さんがただ押すだけという結果に(笑)。一方の鶴瓶さん、円城寺さんに教えられ、みかん農家の北島さんのお宅を訪ねます。すると、道端に成っていたの「せとか」で、他にもデコポンやポンカンを栽培しているそうです。裏の畑に案内してもらい、収穫にはちょっと早そうですが、成っていたポンカンをもいで食べさせてもらった鶴瓶さん、『酸っぱいけど、ウマイ』そうです。

レイコさんがダンスのレッスンに通っている、ダンススタジオ「CARPE DIEM DANCE STUDIO」を訪ねたYOUさん。すると、皆には内緒で段取りをして待っていてくれたレイコさん、『これから音楽をスタートさせるから、踊っているところに入ってきて、皆をビックリさせて』と(笑)。飛び込みで一緒に踊り出したYOUさん、それを見て突然の出来事にビックリする女性陣、振付も頭から飛んでしまった様です(笑)。そこで、再び一緒に「U.S.A.」を踊り始めたYOUさん、一汗かいたところで、今度は皆さんと一緒に床に座って、女子トークを始めることに。この仲良し5人組は、羊羹屋女将のレイコさんのほか、バーのオーナーをしている島田さん、エステサロンのオーナーをしている貞島さん、中学校の英語の教師をしている畑田さん、そしてダンスを教えてくれている菊池さんは、この3階のダンススタジオと、1階のカフェ「LIFT COFFEE」のオーナーをしている息子さんのお母さん。皆さんアラフォーならぬアラシックス世代と教えられたYOUさん、『なんかけっこう、バケモノですね・・・』と(汗)。子育ても終わり、YOUさんいわく『また青春もう一回』の、若さはち切れる皆さんの元気さを目の当たりにしたスタジオの鶴瓶さん、『日本は平和や~』と。皆さん、これからも元気で人生を楽しんでください!(笑)。

再放送は、何時もの時間に全豪オープンテニス2019の中継があったため未定でしたが、2月10日(日)午前1時35分~午前2時50分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送されることが決まりました。

 


番組内で紹介された 小城市の名物など

 平成31年1月7日放送 いだてんSP!生田斗真と栃木県那須塩原市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、俳優の生田斗真(いくた とうま)さん。北海道室蘭市出身の34歳。ジャニーズ事務所に所属し、フジテレビのアナウンサー・生田竜聖さんのお兄さん。SMAPファンのお母さんがジャニーズのオーディションに履歴書を送ったことで、11歳でジャニーズ事務所に入所し、ジャニーズJr.として活動を開始。NHKの朝ドラ『あぐり』で子役としてデビュー。以後、様々なテレビドラマや映画、舞台などに出演しています。1月6日にスタートした今年の大河ドラマ『いだてん ~東京オリムピック噺~』では、W主人公の一人「金栗四三」(かなくり しそう)の盟友で、金栗と共に2人だけの日本初・オリンピック代表選手として、1912年開催のストックホルム大会(陸上短距離)に参加し旗手を務めた、「三島弥彦」(みしま やひこ)役を演じます。

旅の舞台は、栃木県の最北部に位置する、那須塩原市(なすしおばらし)。塩原温泉郷をはじめ、ゴルフ場やスキー場、牧場などでお馴染みの人も多いと思いますが、私的には國村隼さんと同じ趣味のフライフィッシングをしに、以前はよく箒川を訪れていました(笑)。今回、生田さんが目撃された「三島神社」は、三島通庸(みしま みちつね)命を御祭神と祀る神社です。三島通庸は、生田さん演じる弥彦(三男)の父で、元は薩摩藩士。西郷吉之助(隆盛)や大久保正助(一蔵→利通)らと共に、大河ドラマ『西郷どん』でも取り上げられた”精忠組”に属していました。明治時代には、内務官僚として山形県や栃木県等の県令を務めた後、第5代警視総監を務め、今でも警視庁武術の功労者と崇められている人物。長男の彌太郎(弥彦の長兄)は、第8代日本銀行総裁を務めた銀行家という、弥彦はとても名のある家柄の出身で、かつ東大に通う文武両道に優れた運動選手でした。今回ばかりは、旅のテーマは番宣を兼ねた『大河ドラマ縁(ゆかり)の地』で、まず間違いないでしょう!?。


ロケが行われたのは、平成30年11月24日(土)。那須塩原市にある三島地区は、三島家ゆかりの地。家庭料理が大好きという生田さんは、その地を旅しながら、『出会った人の家庭料理を食べてみたい』そうです。今回、鶴瓶さんと生田さんが待ち合わせしたのは、「三島神社」の前。鳥居の横には、『日本人初参加のオリンピックは』と題した看板が掲げられており、生田さん演じる三島弥彦の成績が記されていることに気が付いた鶴瓶さん、「いだてん」のネタがばれると慌てて隠します(笑)。境内に入ると、二人を待っていたかのように、身支度を整えた宮司の相馬さんがこちらを見て立っており、今度はぶっつけ本番旅のはずなのに神主さんを待たせていたのがばれたかと、再び慌ててその場を繕う鶴瓶さんでした。ちょうど七五三の行事を終えたところと宮司さん、二人を拝殿に案内すると、『先日は那須の華族農場に来られて、博物館の元館長が案内されていましたよねぇ』と、何やら鶴瓶さんと話しが噛み合いません(汗)。『オレ?』と確認する鶴瓶さんですが、『那須野が原は何で開けたのかってこと、やったでしょ?』と宮司さん。『それ、ブラタモリですやんか!』と叫びつつも、この番組が宮司さんを待たせていたのでは無いことが分かり、ホッとする鶴瓶さんでした(笑)。

神社の隣にあるボーイスカウトの野営場が、元三島家の住居があった場所で、自分も元ボーイスカウトだったと三指の敬礼をする宮司さん、野営場を案内してくれることに。その道すがら、『こちらが三島公が最後に仕上げたという日本三大疎水の一つ、那須疎水です』と紹介してくれますが、『これ、ブラタモリじゃないんです、地形の話なんてどうでもいいんですよ』と鶴瓶さん(汗)。次に宮司さん、七五三の千歳飴を鶴瓶さんに手渡すと、『タモリさんにあげて』と、どうしてもタモリさんのことが頭から離れない、ブラタモリに御執心の宮司さんでした(笑)。

鶴瓶さんはてっきりボーイスカウトの子供たち会えるものと思い込み、これまた思い込みがキツイ宮司さんに導かれるまま長いこと歩かされ、ようやく「那須野営場」の研修棟に辿り着きます。場長の浅野さんに話を聞くと、今日は子供たちはおらず、大人のリーダー研修が行われているそうです。時間はちょうどお昼時、厨房からはカレーのいい匂いが漂って来ます。厨房を覗き込み、『ボーイスカウトと言えばカレーですよねぇ』と、食事の用意をしているスタッフに話し掛け、ご相伴に預かれることを期待した鶴瓶さんですが、何のお声もかからず、カレーに後ろ髪を惹かれつつも、野営場を後にしました(笑)。

ここでスタジオから、以前にNHK教育テレビで放送されていた「天才てれびくん」に”てれび戦士”として出演していた、11歳当時の生田斗真さんの懐かしい子供時代の映像を紹介。実は、那須塩原市にもヒーローがいると、小野アナウンサー。そのヒーローこそ、日本の古き良きタタミ文化を多くの人に伝えるために活動している、和(輪)の伝道師「タタミマン」(笑)。そんなタタミマンが、那須塩原市の魅力をビデオ紹介してくれました。
 最初に、那須塩原市はなんといっても「温泉」が有名。市内には、「塩原温泉」と、「板室温泉」の2つの温泉街があります。板室温泉にある「綱の湯」は、湯船が120cmほどと深く、上から垂れ下がる綱にぶら下がって入ります。
 続いては、「パン」。那須塩原市は、パン屋さんが多いことでも有名。駅前や街の中心部はもちろん、山の奥にも、モルゲンロート温香クリームパンKANEL BREADCroce等々、沢山のパン屋さんがあります。理由は定かでありませんが、市内には牧場が幾つもあって生乳の生産が盛んなことと関係があるかもしれません。やっぱり、パンには牛乳が合いますよね?(笑)。
 最後は、スキー場「ハンターマウンテン塩原」。首都圏では有数の規模と、都心から2時間半というアクセスの良さが人気。どうやらタタミマンは、滑りは苦手のようです(笑)。

宮司さんから、神職に就く前に勤めていた三島中学校が、陸上競技で全国大会にも出ていると聞いた鶴瓶さんと生田さんは、この日は土曜日でしたが、部活動で生徒がいるかもしれないと、「三島中学校」を訪ねてみることに。校門で出会った先生に話を聞くと、駅伝部は男女とも栃木県大会で優勝し、1か月後の関東大会と、12月の全国大会への出場を決めたそうです(2018年12月16日に滋賀県で開催された第26回全国中学校駅伝大会の結果、三島中学校は男子が全国4位、女子が全国5位で、女子2区では福井さんが区間賞を獲得!)。二人がグラウンドに行ってみると、周りのネットには、陸上部以外にも、科学技術部や合唱部、柔道部など、各部活動の全国大会出場を祝う横断幕が所狭しと掲げられており、公立の中学校なのに、その活躍ぶりには二人も驚かされます。二人を見つけ集まってきた陸上部の生徒の中に居たのは、8月に岡山県で開催された第45回全日本中学校陸上競技選手権大会で、男子100m決勝で4位に入賞した土屋くん。そこで、三島弥彦を演じる生田さんと、並んで一緒に走ってもらうことに。サッカー少年だった生田さんですが、今回の役作りでだいぶ短距離走のフォームを学んだらしく、陸上部の生徒から、フォームがキレイと褒められます。さらに生田さん、土屋くんの走り方を見ただけで、自分は後で走るけど、土屋くんは前でいくタイプと、走り方まで解説してくれました。今から100年前、1912年にオリンピックに出場した三島弥彦のタイムは12秒を切るくらいでしたが、土屋くんのベストタイムは、なんと10秒89だそうです!。

続いて、野営場で嗅いだカレーの匂いが忘れられない鶴瓶さん、朝7時半から昼過ぎまで練習をしていたという野球部の生徒らに、『お腹へったろ?』と話を振ると、前田くんから、家に帰ればお祖母ちゃんがチャーハンかオムライスを作ってくれると聞き、一緒に家を訪ねさせてもらうことに(笑)。図々しいながらも、勝手に家に付いていって、お祖父ちゃん・お祖母ちゃんに怒られるかもと、一応は心配する鶴瓶さんでしたが(汗)、前田くんもお祖母ちゃんも全く気さくで、さっそくオムライスを作って、二人にもご馳走してくれるそうです!。鶴瓶さんも生田さんも、お祖母ちゃんの作ってくれたケチャップでハートマークが飾られたオムライスの味を絶賛、たいへん美味しそうに頂きました(笑)。

ここで二人は別れ、ひとり旅に。

郡司義一商店鶴瓶さんが車で市内を移動していると、「郡司義一商店」という変わった名前の店を見つけ、訪ねてみることに。黄色く目立つ看板から、市会議員の選挙事務所かと思いきや、牧場経営からハム作りまで食肉加工をしているお店でした。創業者の義一さんは既に他界され、今は三代目のお孫さんが社長を継いでいるそうです。すると社長のお母さん、5年程前に鶴瓶さんに会ってサインを貰ったそうですが、何処で出会ったのか全く思い出せません(汗)。お祖母ちゃんや、お嫁さんらが集まり、ようやく「亀のお土産」をヒントに亀治郎(4代目市川猿之助)の明治座での講演だったことを思い出したお母さん、何時も誰だったか名前が出てこずに、話がそこで止まってしまうそうです(笑)。

ノルドフェルド一方の生田さん、オシャレな外観のカバン屋「NORDFELD」(ノルドフェルド)を見つけ、訪ねてみることに。36歳という若いオーナーの北野さんは、脱サラをして東京から夫婦で那須塩原市に移住、1年前にこの店を開いたそうです。この辺りは、若い人達が次々と店を開いて活気があるので、自分も一緒に盛り上げたいと、この挑戦を決断したそうですが、一番の理由は、先達のショウゾウさんへの憧れからだそうです。是非その方に会ってみたいと生田さん、ショウゾウさんがオーナーをしているというカフェを訪ねることに。

1988 CAFE SHOZO急に人通りが多くなった街の一角で、「SHOZO COFFEE」(黒磯本店「1998 CAFE SHOZO」)を見つけた生田さん。店内を覗くと、お客さんでいっぱいです(驚)。店の方にショウゾウさんを尋ねると、応対してくれた妹の松本さん、今日は不在で朝から見ていないそうですが、連絡を取ってくれるそうです。その間、店長の菊池さんに話を聞くと、彼は市内で働いていて休日にこのカフェに通っているうちに、ショウゾウさんの下で働きたいと思うようになり、転職を決断したとか。ますますショウゾウ人気に驚かされる生田さん。するとスタッフの女性が、間もなくショウゾウさんが来ると教えてくれました。

ここでCM、もとい、那須塩原市の「家族に一杯」の時間です(笑)。
那須塩原名物・スープ入り焼きそば やってきたのは、1200年以上の歴史があるといわれる塩原温泉。食堂「釜彦」で頂く本日の一杯は、「スープ入り焼きそば」。ラーメンのスープに焼きそばが入った、那須塩原だけでしか食べられない、ちょっと変わったご当地名物。ラーメンぽいけど本質は焼きそば、両方がうまく融合している感じが大好きと、お客さん。一回食べると、何故かまた食べたくなってしまうそうです。実はこのスープ入り焼きそば、お客さんへの出前がきっかけで誕生したとか?。焼きそばだけでは物足りない、ラーメンのスープも欲しいと頼まれた先代のオヤジさん。しかし、当時はラップや真空の蓋も無い時代で、出前の途中でスープが全部こぼれてしまうのが勿体ないと、スープの中に焼きそばを入れちゃえと始めたのが、スープ焼きそば誕生のきっかけだそうです!(笑)。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「Three Empty Words」(ショーン・メンデス)でした。

しばらくして、生田さんが会いたいと探していた菊地省三さんが、カフェにやって来てくれました。USN(アメリカ海軍)のジャケットに身を包んだ省三さん、地元の海なし県、それも山手にある農家の出身で、海に憧れ海上自衛隊に入ったそうですが、自分で何かやってみたいと思うようになり、カフェを開くことに。30年前に省三さんが店を構えた当時、この黒磯の通りにお店は1軒だけでしたが、今では15-6軒のオシャレな店が並び、「SHOZO ストリート」とも呼ばれるほど、若い人たちに人気の街へと発展を遂げました!。そこで省三さん、通りを案内してくれることに。

一方の鶴瓶さん、再び市内を車で移動していると、商店街らしき場所を見つけ車を降ります。そこにあったのは、「レトロ三丁目」と看板が掛けられた、骨董品ギャラリー。元バイク屋だった店内には、レトロな雑貨からオルゴールや蓄音機などが、所狭しと並べられています。迎えてくれたのは、4年ほど前にバイク屋(鈴木モータース)の代を息子に譲り、趣味で骨董集めを始めたというオーナーの鈴木さんと、友人の山口さん。この山口さん、やかましいほどの喋り好きで、鶴瓶さんが鈴木さんに何か尋ねると、鈴木さんが答える前に、横から尾びれ背びれの付いた話が次々と返ってきます(汗)。向かいの元店舗には、1923年製や1929年製のA型フォードも展示されており、何れもナンバーが付いていて、エンジンも掛かるそうです。そこで、試しにエンジンを掛けてもらった鶴瓶さん、100年近く前のクラシックカーのエンジン音を間近で聞くことができて、大そう感激します。

SHOZO 04 STORE省三さんがまず案内してくれたのは、カフェの隣にあった元は倉庫らしき建物。1階の吹き抜けスペースはテラスとして、2階はリノベーションしてライブ会場や洋服店として利用しているそうです。オシャレなセレクトショップ「04 STORE」も、お客さんでいっぱい。可愛らしい店員の齋藤さんは、なんと地元の主婦の方。ここで働くことになったきっかけを尋ねると、これまた『ショウゾウさんが大好きで』と(笑)。地元を盛り上げたいと、30年前に地元に戻ってカフェを開いた省三さんの人柄を慕って、次々に若い人たちが集まり、その相乗効果で賑わいのある通りへと変貌した「SHOZO ストリート」、今後の街づくりや商店街再生のためのヒントが沢山ありそうです!。

and&BOY次に省三さん、『小樽から引っ越してきて洋服を作っている、すっごいオシャレな人がいる』と案内してくれたのは、小山裕子さんのお店「and&BOY」。以前、ショウゾウノトナリで展示会を開いた際に、ここが気に入り、函館にご主人を残して単身、那須塩原に引っ越してきて店をオープンさせたそうです。小樽というのは、省三さんの勘違い(笑)。小山さんは一人暮らしで自炊していると聞いた生田さん、辺りが暗くなってもまだ昼に嗅いだカレーの匂いが脳裏から離れず、『晩ご飯はカレーだったりしません?』と聞いてみますが、お店が7時まであるのでムリとのこと。そこで省三さん、今夜カレーの家を電話で探してくれることに(笑)。まず電話をしたのが、カフェの建物を借りている大家さんのお宅。すると、なんと偶然にも、大家さん家は今夜はカレーにしようと、ニンジンを刻み始めたところだそうです!。そこで大家さん、出来たカレーをカフェに届けてくれることに(笑)。

商店街を歩いていた鶴瓶さんが次に見つけたのは、ピザ屋の「MAD PERROS PIZZA」。2階でバーを開いているオーナーの平田さんが、以前同僚だった伊藤さんを店長に迎えて、5月にオープンさせたばかりだそうです。ピザを1ピース注文した鶴瓶さん、さっそく伊藤さんが生地から大きなピザを作ってくれて、持ちきれないほど大きな1ピースのピザを出してくれました。生地とチーズとトマトソースに拘っているという平田さん、とても美味しそうなピザでした。

生田さんと省三さんがカフェで待っていると、大家さんご夫婦と娘さんが、カレーを作って届けてくれました。大家さんは時々、カフェの若い従業員のために、こうして食事を振る舞ってくれているそうです。ただし今日は、奥さんと娘さんが、生田さんのロケを見物しに夕方出掛けていたので、晩御飯の準備がだいぶ遅くなってしまったとか?(笑)。確かに、ロケの映像をスローで見返すと、生田さんの後ろに、奥さんと娘さんの姿が映り込んでいます(汗)。ようやく念願のカレーにありつけた生田さん。まさにジャガイモや人参がゴロゴロした家庭料理らしいカレーで、目的の家庭料理を堪能することが出来て、大満足な生田さんでした(笑)。

再放送は、1月11日(金)午前1時00分~午前2時15分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 須塩原市の名物など

 平成31年1月2日放送 新春スペシャルSP!ブラタモリ×鶴瓶の家族に乾杯「太宰府天満宮」

年の初めは「ブラタモリ」と「鶴瓶の家族に乾杯」、2つの旅番組が夢のコラボ!。タモリさんと鶴瓶さん、NHKの看板番組を持つ2人が、「同じ日」「同じ時間」「同じ町」を旅する新春特別番組も、今年の正月で4回目!。第1回目の平成28年1月2日の放送では、『真田丸スペシャル』と銘打って、NHK大河ドラマ「真田丸」で主人公の真田信繁(幸村)役を演じる堺雅人さんをゲストに迎え、タモリさんと鶴瓶さんと3人で、長野県上田市を旅しました。第2回目以降はタモリさんと鶴瓶さんの二人だけとなり、平成29年1月2日は『初詣スペシャル』で成田山新勝寺を、平成30年1月2日は『初夢スペシャル』で富士山・三保松原を旅しました。タモリさんは「土地の歴史・地形」をテーマに、鶴瓶さんは「土地柄・人柄」をテーマに、同じ日、同じ場所で旅します。しかし、二人は犬猿のキャラクター(汗)。旅の様相が、全く異なる所が魅力です(笑)。

今年の『新春スペシャル』の旅の舞台は、福岡県太宰府市宰府(さいふ)にある、太宰府天満宮(だざいふてんまんぐう)。太宰府天満宮は、京都の北野天満宮とともに全国天満宮の総本社とされ、学問の神様と崇められる菅原道真公が祀られていることから、正月には合格祈願の受験生をはじめ、全国から200万人もの初詣客が訪れ、年間には850万人もの参詣者がある、とても大きな神社です。なぜこれほど多くの人が集まるのか?、その秘密にタモリさんと鶴瓶さんが迫ります!(笑)。

今回は、さらにお互いの番組のことをよく知るために、鶴瓶さんが「ブラタモリ」に、タモリさんが「鶴瓶の家族に乾杯」に参加する企画も!?。タモリさんと鶴瓶さんの二人の珍道中を、お楽しみに!。


ロケが行われたのは、平成30年11月5日(月)。番組の冒頭、「太宰府天満宮」の鳥居の前で、タモリさんと林田理沙アナウンサーが並んで、『明けましておめでとうございます』と挨拶してくれますが、続けてタモリさん、『まだ11月ですけども・・・』と(笑)。福岡市出身のタモリさん、太宰府天満宮には子どもの頃は毎年、お祖父さんに連れられて梅の時期に来ていたそうですが、それ以来50年ぶりになるそうです。『当時と変わったことと言えば、周りから聞こえてくるのが全部中国語・・・』と(汗)。しばらくして、鶴瓶さんも到着。昨年は音声トラブルで30分も遅刻した鶴瓶さん、今年は無事にロケが始まりそうです(笑)。そこに差し出されたのは、恒例のタモカメが背負ったタモテバコ。本日のお題は、『なぜ大宰府は”ありがたい”?』だそうです!。

二人の前に最初に登場した案内人は、禰宜を務める傍ら、短期大学で博物館学も教えている、味酒(みさけ)さん。『ありがたい』には、”存在がまれ・珍しい”という意味もあり、本日はそうした”ありがたい”場所を案内して頂けるそうです。太宰府天満宮が祀る神様は、菅原道真(845~903)。学者の出身でありながら、右大臣という高い地位にまで登りつめましたが、陰謀に巻き込まれて太宰府に左遷され、その生涯を終えます。道真ゆかりの地に建てられた天満宮には、ここにしかない”ありがたいもの”があるそうです(ナレーションは草彅剛さん)。

案内してくれる味酒さんの足取りを見て、痛風と気が付いた鶴瓶さん、実は鶴瓶さんも痛風持ちだそうです(汗)。すると、自分は一歩手前とタモリさん。『痛風にはコーヒーがいいみたい』と、いたわり合う高齢者三人組(笑)。手を携え合いながら、どうにかこうにか、池に掛けられた太鼓橋を渡り切ります。神社の境内には池や川がありますが、その橋を渡ることで、手や口を洗わなくても精進潔斎され、身を清めたことになるという、ありがたいご利益があるそうです。国の重要文化財に指定されている、400年以上も前に建てられた本殿(1591年再建)の前で待っていたのは、太宰府天満宮の宮司の西高辻(にしたかつじ)さんと、権宮司の息子さん親子。お二人は、39代目と40代目となる菅原道真の子孫だそうです。学問の神と祀られる家の息子が、まさか受験で落ちるわけにはいかないと、日本の受験生の中で一番しんどいプレッシャーを感じながらも、現役で東大に合格できたと権宮司、学問の神様の面目躍如もひとしおでしょう(笑)。

太宰府天満宮が建てられた場所は、かつてはクスノキの原生林でした。そのため、本殿の周りには、樹齢1500年にもなる大きなクスノキが、100本以上も自生しています。参拝者の増加に伴い昭和43年に拡張工事が行われた際には、以前は建物の外側にあった楠を取り込む形で回廊が建て替えられました。亡くなる前の2年間、菅原道真が住んでいたのは、天満宮より2kmほど南にある南館。その遺体を牛車で運んでいたところ、この楠林で牛が座り込んで動かなくなってしまい、ここに埋葬しお墓が建てられました。その後、都では落雷や疫病が相次ぎ、道真の祟りを噂するようになります。この様な出来事から、道真公は天神様として祀られるようになり、お墓の場所に平安を祈る社殿が造られました。つまり、天満宮の本殿は、菅原道真の遺体が眠るお墓。本殿の脇には、遺体を24時間泊まり込みで守るために設えられた宿直(とのい)があり、明治の時代まで続けられたそうです。道真公の遺体を載せた牛車を引いていたのは、道真公の門弟で、なんと味酒さんの42代前の先祖だそうです。宮司を務める西高辻家と、禰宜をしている味酒家は、臥牛が間を取り持ってから1千年も続く、なが~いお付き合い。

次に二人が案内されたのは、本殿の前にある「飛梅(とびうめ)」。境内には6千本もの梅がありますが、この飛梅が一番早く花を咲かせるそうです。ここで味酒さんが、紙芝居を使って、「飛梅伝説」を語ってくれました。道真公は京都を去る際に、屋敷の紅梅殿で咲く梅に向かって、『東風(こち)ふかば にほいおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春な忘れそ』と詠みました。こうして自宅の梅に別れを告げて道真が大宰府へと旅立つと、梅が道真の後を追うように京都を飛び立ち、一夜にして大宰府へ降り立ったそうです。その話を横で聞いていた鶴瓶さん、『木ごと飛んできた!? それはアカンでぇ』と思いっ切りイチャモンを付けますが、『これは伝説ですから』と嗜める味酒さん(汗)。この伝説にあやかって、太宰府天満宮では「航空お守り」が売られていて、パイロットやキャビンアテンダント(C.A.)さんに、”静かなブーム”だそうです(笑)。太宰府天満宮には、そのシンボルである大事な梅を守る、「梅守(うめもり)」がいます。ここで登場してくれたのが、梅守の古賀さん・木本さん・中島さんの三人。タモリさんと鶴瓶さんに、高枝切バサミを使って、飛梅の剪定作業をしてもらうことに。枯れた枝を枝打ちすると、花芽がキレイに見えるそうです。その作業のお礼に二人が頂いたのは、飛梅の実で作られた大きな梅干し(涎)。

次に二人に体験してもらった”ありがたいもの”は、1月7日のお祭りで使われる、鳥の鷽(うそ)を象った木彫りの「木鷽(きうそ)」作り。「鷽替え神事」は、1年の間に知らずしらずについてしまった嘘も、天神様の真の心に替えて、災いを吉に取り替えてくれるというお祭り。博多の家には、一軒に一個は必ずこの木鷽があるとタモリさん。権禰宜の藤田さんに教わって、ノミを寸止めする作業を体験してみますが、これを100回繰り返すと聞いた鶴瓶さんは、とうとう我慢の限界。その席をタモリさんに譲ると、自分ひとり黙ってその場を離れ、まるでウソのように、どこかに飛んで行ってしまいました(笑)。

天満宮を飛び出た鶴瓶さんは、ありがたい出会いを求めて、太宰府市内を車で走っていると、「水汲み場」と書かれた看板を見つけ、車を降りてみます。”道の駅”ならぬ”水の駅”と書かれたその場所は、水を売っている自動販売機が置かれた「水の駅 国分店」。湧き水でも流れていると思った鶴瓶さんですが、容器代300円と水代100円を払って買った、大きなペットボトルに入った水を抱え、途方にくれます(汗)。すると、ちょうど向かいにあったのは、質屋の「かんてい局(太宰府店)」。若い店員の女性から、何でも売り買いしますと聞き、『水 買うてくれへん?』と(笑)。次に、通りで自転車に乗った女性を見かけた鶴瓶さん、『福岡の人ってキレイよね』と、その女性を追いかけます(汗)。すると、彼女が自転車を降りた場所は、「筑紫看護高等専修学校」。学生の齢には見えない女性や男性が次々と学校に入っていくので、先生かと思いきや、30代ながら新たな天職を求めて看護学校に入ったという学生さんでした。

太宰府天満宮から離れ、タモリさんが次に向かった先は、南西に3kmほどの場所、筑紫野市二日市中央の界隈にある交差点。ここから案内してくれるのは、太宰府市教育委員会の井上さん。ここでタモリさんが気付いたのは、多くの建物が、大通りに沿ってではなく、斜めの方角に向かって建てられていること!。井上さんによると、南北方向に伸びた古い道に沿って建物が建てられていたところに、昭和に入ってから新しい大通りが斜めに横切ったことで、こんな珍しい街並みが生まれたそうです。そこでタモリさん、「道真公が通った道」と手作り感満載の小さな看板が掛けられた、細い路地を北に向かって歩いていると、突然後ろから近付いてきた男性に、『久しぶり!』と声を掛けられます。なんと、この近所に住んでいる小学校の同級生らしいのですが、名前も顔も全く思い出せない森田一義さん、『寄っていきますか?』と誘われますが、『今度また』と(笑)。その先、西鉄の線路の向こう側にあったのは、「榎社(えのきしゃ)」と呼ばれる神社。この地こそ、道真公が余生を過ごし亡くなった「南館」があった場所で、ここから遺体が牛に牽かれ、太宰府天満宮まで運ばれたそうです。

再び車で市内を移動する鶴瓶さん、するとまた、水汲み場を見つけます。今度こそは、祠も建てられ、「晴明の井」と記された看板も掲げられた、由緒ある水飲み場の様です。しかし、その前に設えられた蛇口には、長い水道ホースが巻かれています。怪しいと思いつつ、その蛇口をひねって、ペットボトルに水を汲んで飲んでみた鶴瓶さん、すると『コレ 美味しいし、水道水と違うわ』と!。そこで、近所に居た年配の男性に話を聞くと、もう井戸は枯れており、前にあるのは水道だそうです(笑)。その路地から声を掛けてくれたのは、『せがわえいこでございますぅ』と話すあけみさんと、カラオケ仲間のエミ子姉さん。鶴瓶さんと、『ババババァ~』『ジジジジィ~』と、まるで漫才の様な下ネタ会話を楽しんだあけみさん、タモリさんによると、典型的な博多の女性だそうです(笑)。

北に進むタモリさんが、ようやく辿り着いたのは、「大宰府政庁跡」。ここが、40分かけてタモリさんが歩いてきた、古代の道の始点になります。大宰府政庁は、1300年以上も前に、九州の統括と外交の窓口の役目を果たすために作られた行政機関です。ちなみに、古代の役所を表す場合には「大宰府」と表記し、現在の地名などを表す場合には「太宰府」と、点の有る無しが使い分けられているそうですが、この様に決められたのは最近のことで、以前は曖昧だったとか・・・(汗)。バーチャルリアリティ(VR)の映像で、古代の大宰府政庁の様子を目の当たりにしたタモリさん。太宰府の市街では、奈良の平城京や京都の平安京よりも以前に、整然と区割りされた計画的な都市作りが行われていました。当時、長官の執務室があったであろう場所に腰掛けたタモリさん。長官になりきって、『やっと九州まで来たなぁ、まぁ3年後に帰るからいいや。3年か5年経って都に戻ったら、大納言か大臣になれて万々歳。その間、平穏無事に波風立てないのが一番、これが役人根性!』と、タモリさん(笑)。

次に井上さんが教えてくれたのは、この地に大宰府が築かれることになった、ありがたい理由。それが背後にそびえる、「四王寺山」(しおうじやま)です。四王寺山は、日本が白村江(はくそんこう)の戦いに敗れた後に、大野城が造られた場所です。「白村江の戦い」とは、663年に日本と百済の連合軍が、唐・新羅連合軍に大敗を喫した戦いで、破れた日本はその後、大陸からの侵略による脅威に晒されます。そこで建てられたのが、「大野城」。山の周囲8km以上に土塁を張り巡らせた、日本最大の古代山城です。いざという時に、国を守る防衛拠点がこの地にあったことが、大宰府が置かれた理由です。

次に鶴瓶さんが出会ったのは、家の庭でチューリップの球根を植えていた桑原さん。還暦を過ぎた男性ですが、『鶴瓶さんにお会いできるなら、パックでもしておくんだった』と、キャラクター全開(笑)。玄関先で話を聞いていると、遠巻きに近所の奥様方が集まり出します。その様子に気が付いた桑原さん、『たぶん 鶴瓶さんのファンクラブ、太宰府支部の方々でしょう!』と(笑)。

一方のタモリさんは、大宰府政庁跡から西へ2kmほど、一面にコスモスが咲き乱れキレイな景色が広がる場所へとやって来ました。ここは、タモリさんもご存知の、「水城(みずき)」と呼ばれる場所。大野城と共に守りの要として古代に造られた、巨大な土塁の跡です。その様子を、ドローンを使って上空から眺めてみると、1.2kmもの長さの土塁の両側に、幅60mの堀があった当時の様子を窺い知ることができます。水城が造られたのは、東西から山がせり出し、平野が一番狭くなった場所。大宰府を守るために、短期間で土塁をめぐらせ、海から進攻してくる敵を食い止めるには、最適な場所でした。さらに最近の調査で、太宰府を挟んで水城の反対側にも、大きな土塁の跡が見つかりました。2016年に発見された、「前畑遺跡」です。太宰府政庁の周りには、大野城や水城など、地形を生かした防衛拠点を幾つも設け、町全体を塀でぐるっと取り囲んでいました。その面積は奈良の都の3倍以上、太宰府は巨大な城郭都市だったんです!。太宰府は、とても”ありがたい”場所だったことが、分かっていただけたでしょうか?(笑)。

ファンクラブの方々?と触れ合いを楽しんだ鶴瓶さん、その中の橋口さん・穴井さん母子が近所でちゃんこ屋をしていると知り、定休日の店を訪ねさせてもらうことに。店に向かって歩いていると、偶然にもちょうど後から、店に用事があると歩いてきた、お父さんとも出会います。上がらせてもらった店は、「ちゃんこ和王」。定休日でお客さんもいないので、ご家族に話を聞こうと座敷に上がり込んだ鶴瓶さんですが、娘さんが気を利かせて、ちゃんこを作ってくれるそうです!。家で寝ていたご主人も叩き起こされ、店にやってきました(笑)。鍋の準備が整うまでの間、お父さんから、娘夫婦の馴初め話を聞き出した鶴瓶さん。出されたちゃんこを頂きながら、娘さん夫婦を先ほど聞いた話で弄っていると、そこにタモリさんと林田アナが登場し、座敷にはいっそう大きな笑いが響きました(笑)。

再放送は、1月7日(月)午前0時40分から(日曜深夜)、NHK総合で放送予定です。

 


番組内で紹介された 太宰府市の名物など

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