鶴瓶の家族に乾杯 | 福島スペシャル(高橋尚子さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和3年3月8日放送 特別編 高橋尚子と福島スペシャル

現在、コロナ禍の影響で番組ロケが出来ないなか、『特別編』と題して、これまで訪れた各都道府県での出会いを再編成して放送しています。

2011年(平成23年)3月11日 14時46分18.1秒、東北地方太平洋沖地震が発生し、巨大な地震による直接的な災害だけでなく、この地震に伴う福島第一原子力発電所事故による大災害が発生!。あの東日本大震災から、今年(2021年)で10年。これまでの旅の中から、東北地方での名場面を選りすぐり、3週にわたってお届けします。2週目は、「福島スペシャル」。スタジオゲストは高橋尚子さんです。

今回のスタジオゲストは、前回に続き、元女子マラソン選手で2000年シドニーオリンピックの金メダリストでもある、 高橋尚子(たかはし なおこ)さん。岐阜県岐阜市出身の48歳。大学卒業後に門を叩いた小出義雄監督に見出され、マラソン選手としての実力が開花。2000年9月24日のシドニー五輪女子マラソンでは、18km付近で先頭集団を抜け出すと、26km辺りからリディア・シモン(ルーマニア)と激しくデッドヒートを演じ、34km過ぎで沿道の父親にサングラスを投げ飛ばすと同時にラストスパート!。最後は、16年ぶりに当時の五輪最高記録を更新する2時間23分14秒でゴールテープを切って、日本女子陸上界においては史上初、日本陸上界では64年ぶり(戦後初)となる金メダルを獲得しました!。こうした功績により、同年10月30日には、女子スポーツ界で初となる、国民栄誉賞を受賞しました。私の地元で開催の「長野マラソン」にも、何年にも渡り参加してくださり、感謝感謝です!。今は、日本陸上競技連盟の理事の他、日本オリンピック委員会の理事をはじめ、様々な立場で、東京オリンピックの開催実現に向けて尽力されている所です。

今回の『特別編』、旅の舞台は 福島県。これまで、当番組で福島県を訪れた回数は 14回です。最近では、間寛平さんが新地町(2016年2月15日放送)を、向井理さんが棚倉町(2017年6月19日放送)を、キムラ緑子さんが南会津町(2019年9月9日放送)を、菊池桃子さんが川俣町(2020年4月20日放送)を旅しています。

高橋尚子さんは、2014年3月放送の「福島県いわき市の旅」で、被害が大きかった震災後の福島県を訪れました。そこで出会った、復興支援のスポーツイベントに参加した少年は、いま?。今回、8年の時を経て彼とリモートで再会した高橋さん、夢に向かって努力する姿に大感激します。一方の鶴瓶さんは、2004年、2011年の2回にわたって相馬市で出会った女の子たちと、三度目の再会!。ほか、綾瀬はるかさん、向井理さんなど、豪華ゲストの旅も。放送をお楽しみに!(笑)。


プレイバック、福島の旅

高橋尚子さんは、震災後に初めてスポーツの復興支援イベントを開催したのが福島県いわき市で、今でも年に一度は福島県富岡町でスポーツイベントを開催し、各地から大勢の人が集まってくれて楽しませてもらっており、福島には特に思い入れがあるそうです。

JR湯本駅を出てすぐ右手にある、源泉掛け流しのあし湯「愛湯物語」で待ち合わせた、鶴瓶さんと高橋尚子さん。そこで出会ったのは、「食事処おかめ」の女将、伏見さん。震災以降、ワンコインの”がんばっぺランチ”を始めたと聞き、高橋さんが店を訪ねることに。一方の鶴瓶さんは、美味い豆腐を買いに来たという武田さんに腕を引っ張られ、「とうふ工房 分家 奈良屋 湯本駅前店」を訪れます(笑)。

仮設住宅で出会った子供たち

鶴瓶さんと高橋が訪ねたのは、いわき市内の仮設住宅。ちょうど、自治会による子供会のプレゼント配りをしに来た高木さん母娘と出会い、一緒に3人の小さいお子さんがいる長沼さんのお宅を訪ねます。原発から20kmほど離れた広野町に住んでいたという長沼さんは、避難指示を受けていわき市の仮設住宅に移り住みましたが、避難解除後もまだ子供が小さいため心配と、ここで暮らしているそうです。3人の子供それぞれにプレゼントを手渡した鶴瓶さん、一番下の女の子は、震災時は生後2週間だったとか。ちょうどこの日は終業式だったそうで、小学1年生の子が通知表(修了証書)を見せてくれました。勉強はそこそこ優秀で、体育の持久走記録会では1位になったと褒められていますが、学習発表会では”だんごむし”役だったと知った鶴瓶さん、『だったら、なりたかった”かぶとむし”役をやらしてや』と憤ります(笑)。プレゼントを配りに来てくれた同級生の女の子は、野菜マスターズの”とうもろこし”役だったそうです(笑)。

それぞれの家族が、7年ぶりにスタジオの二人に、ビデオメッセージを届けてくれました。長沼さん一家は、その後いわき市内のマンションへ移り住み、震災時生後2週間だった女の子は、既に10歳になっています。そして、高木さん一家は、6年前にいわき市内に家を建て、当時プレゼントを配りに来てくれた女の子は中学3年生、新居のキッチンで料理を作って家族に振る舞うのが大好きな女の子に成長していました!。

鶴瓶 衝撃のキスシーン

たまたま旅館のパンフレットを手にすると、そこに載っていた美人の女将に目が留まった鶴瓶さん(笑)。この女将に会いたいと、鶴瓶さんが訪ねたのは、「いわき湯本温泉 旅館こいと」。出迎えてくれたのは、美人女将とご主人の小井戸さん夫婦に、旅館を手伝う女将の弟夫婦。女将さんも美人ですが、ご主人もダンディで、まるでロックスターの様と鶴瓶さんが褒めます。しかし、ご主人の素顔は、鶴瓶さんの横に座ると、『触ってもいいですか?』と鶴瓶さんの身体を撫でまわし、最後は頭に『チュッ』とキスするお茶目キャラ(笑)。

フラ女将

7年ぶりにスタジオの鶴瓶さんと中継で再会した、小井戸さんご夫婦。着物を着た女将さんは変わらず美人で、旅館は建て直されステキなホテルに生まれ変わっていました。現在、いわき湯本の温泉宿の女将さん達が、着物でフラを踊る「フラ女将」として売り出し中で、年末のNHK紅白歌合戦に出ることが目標だそうです(笑)。ここで、実は高橋尚子さんも、この旅館の温泉に入りに立ち寄ったことが判明!。次回は鶴瓶さんと一緒にお風呂に入り、背中を流して後ろからハグしたいとご主人。鶴瓶さんは、『ならば高橋さんも一緒に、混浴で…』と(笑)。


福島県での再会編

いちご狩りがしたいと、「和田観光莓組合」を訪ねた錣山親方。いちごを堪能した後、三世代でいちご農家を営むという岩本さん宅を訪ねると、生いちごジュースを頂き、その美味しさにビックリ!(笑)。

そして2011年、震災から半年後の相馬市で間寛平さんが訪ねたのは、あの岩本さんのお宅。海水が入った莓ハウスは、土を塩抜きし、ハウスを建て替え、なんとか来年に向けて再建中だそうです。そんなご苦労の中、場を和ませ、みんなを元気にしてくれる間寛平さんの笑いが何よりでした(笑)。

そんな和田さんから、スタジオには新鮮な莓が届いたので、NHKではミキサーと莓ジュースの材料を用意。鶴瓶さんと高橋さんは、その場でミキサーにイチゴを贅沢に鷲掴みして投入、牛乳と一緒に砂糖を少し入れてミキサーにかけると、まぁ『美味しい!』(笑)。

綾瀬はるかと仲良し夫婦

鶴瓶さんと綾瀬はるかさんが訪ねたのは、老舗の畳屋さん「稲忠」。突然の訪問にも係わらず、気さくに明るく迎えてくれたおじいさんとおばあさん。さらりと『この人はオレの宝物だから』と話すおじいさんの話を聞いて、仲良し夫婦にあてられっ放しの鶴瓶さん。一方、綾瀬さんは、二人が食べていた美味しそうな”かぶ汁”のご相伴に預かり、2013年のNHK大河ドラマ「八重の桜」主演で覚えた会津弁を駆使して、食レポをします(笑)。

スタジオに届いたのは、あれから7年経ったご夫婦のポートレート写真。82歳と89歳になったお二人は、ともにお元気で、今でも仲良く店番を続けているそうです。お二人の朝の挨拶は、『I love you』だとか(笑)。

ゆうれいと綾瀬はるか

大龍寺の幽霊の足跡綾瀬はるかさんが訪ねたのは、大河ドラマで演じた山本八重ゆかりのお寺、「大龍寺」。寺の前に立っていた看板で、「ゆうれいの足跡」があると知り、恐る恐る庫裡を訪ねると、嬉しそうに出迎えてくれたのは、住職の奥さんの増子さん。綾瀬さんがゆうれいの足跡を見せて欲しいとお願いすると、ジャンケンで勝ったらと増子さん。すると、綾瀬さんはジャンケンに負けてしまいますが、『会津では負けた人はかいわいそうだからって言って優遇されるだから、見らんしょ』と、本堂に案内してくれました(笑)。暗い本堂に入ると、『ここは賢い人が歩くと音がするんだわ』と増子さん。綾瀬さんが歩いてみると『キュ!』と音が鳴り、『お!、出た、ゆうれいの声だべ』と、増子さんは綾瀬さんを怖がらせます。背が低い増子さんを手伝って、灯りを点けようと蛍光灯の紐を引く綾瀬さん、すると電気が点くと同時に増子さんが、『(ということで・・・、)ほれこれだ!』と足元を指さし叫び、それにビックリして逃げ惑う綾瀬さん…。『たまげたべ、アハハハ』と、増子さんはとても嬉しそう(笑)。そこには、板の間に、無いはずのゆうれいの足跡と呼ばれる、ひょうたん型のくぼみがありました。恐る恐る、そのくぼみに足を重ねる綾瀬さんに増子さんは、『今晩、おねしょしないでよ』と(笑)。

この放送後、ゆうれいの足跡が人気スポットになったそうですが、それもこれも、増子さんの絶妙で楽しい案内があってのことだと思います!(笑)。

向井理と驚きの瞬間芸

向井さんは、出会った子供たちから町の情報を仕入れます。すると、『なぎちゃん家』、『イセキ肉屋です』、『お父さんが超おもしろい』と、皆がこぞって推薦してくれました(笑)。子供たちと一緒に「伊勢喜肉店」を訪ね、店内にいた鈴木さんに、『面白い人が居るって聞いて来たんですが』と向井さんが訊ねると、『かっこいい人ならいるんですけど・・・』と、鈴木さん(笑)。ならばと、向井さんと並んで足の長さを比べると、背も低ければ腰の高さは段違い。そこで、座高ならばと二人並んで椅子に座ってみると、あら不思議、背が低いはずのお父さんの方が、椅子に座るとだんぜん向井さんより背が高く見えます!。これぞ、「座高マジック」(笑)。ご主人曰く、『高校の時から、なぜか自分が座高を計る時になると、クラス中の皆が集まって来るんですよ』と(笑)。

家族に一杯 おかわり

新地町のニラキムチ汁2016年放送の新地町の旅で、間寛平さんは農産物直売所「味菜ひろば よりみち」を訪ねました。そこで出会ったのは、笑顔がステキな、ニラ農家の林さん。今も元気かと5年ぶりに訪ねてみると、ご夫婦そろって元気にニラを栽培されていました。しかし話を聞いてみると、震災後は原発の風評被害でニラが出荷停止になってしまい、ご苦労されたそうです(汗)。その後、町の産業イベントなどで、新地町のニラをPRし続けた甲斐もあって、今では震災前の7割くらいまで回復したとか。そこで今日は、当時のPRイベントでも大人気だった、ニラたっぷりのキムチ鍋を作ってもらいました。寒い避難所生活の中で、辛いものを食べると温まるし、スタミナも付くと、大好評だったそうです。新地町のニラは、温暖な気候で育つから、茎が太くて葉の幅もあり、甘みも強いそうです。林さんご夫婦の汗と涙の結晶、美味しいニラがたっぷり入ったキムチ汁。林さん、ありがとうございました、これからも頑張ってくださいね(笑)。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、『Tied Together With a Smile』(Taylor Swift)と、いきものがかりの『笑顔』のコラボバージョンでした。

出会いは「たいようのおなら

2004年に、畑が広がる相馬市の田舎道を歩いていた鶴瓶さんが出会ったのは、ランドセルを背負ったかわいい小学生の女の子3人組み。麻美ちゃんが持っていた「たいようのおなら」という本に目が留まった鶴瓶さんは、麻美ちゃんに読んでもらうと、その内容に大そう感動します(笑)。サインを頼まれた鶴瓶さん、3人それぞれにサインを書きながら『きょうは2月2日や』と記すと、『今日は2月3日です』と麻美ちゃんに間違いを指摘され、あわてて訂正します(笑)。

あれから7年、2011年の震災の半年後に、再び相馬市を訪れた鶴瓶さん、2004年の旅で出会った麻美ちゃんに再会したいと、自宅を訪ねました。そこで待っていてくれたのは、あの時の3人の子供たち。今も同じ高校に通う仲良し3人組は、それぞれ短大や就職で卒業したらバラバラになってしまうそうです。震災時は、津波は来なかったものの、1週間くらい断水したため、山や川へ水汲みに通ったのが大変だったと、当時を振り返ってくれました。ものの大切さや、便利な当たり前の生活に実は普段どれだけ自分が支えられていたのか、身に染みて知ることが出来たそうです。

そして、あれから10年。今日は麻美ちゃんと、中継が繋がっています!。画面に登場した麻美ちゃん、もとい麻美さんは、既に27歳。10年前に宮城県の短大に進学した麻美さんは、地元の相馬市に戻って保育士の仕事をしながら結婚、今やご主人と男の子がいるお母さんで、6月には二人目を出産予定だそうです。すると鶴瓶さん、『オレが生きている限り、この番組はずっと麻美ちゃんをストーカーの様に10年毎に追い続けますよ』と(笑)。

7年ぶりの再会!陸上少年の渡邉くんはいま?

高橋尚子さんは、2011年5月にいわき市で開催した「TEAM NIPPON 復興支援イベント」に参加した際に出会った子供たちに会いたいと、渡邉くんの自宅を訪ねました。あの時に高橋さんに教えてもらったトレーニング方法を今も実践していると話す渡邉くん、将来は「日の丸」を背負う選手になりそうと、期待を膨らます高橋さんでした(笑)。

あれから7年、高橋さんがリモートで再会した渡邉くんは、背の高い高校生に成長していました!。高校生になった今でも、陸上部に入って陸上を続けていると話す渡邉くん、今は短距離の選手としてリレーにも出させてもらっているそうです。渡邉くんは、『震災の時は(外で)運動しちゃダメっていう感じだったのに、高橋さんとあのイベントに参加したことで、(外で)運動していいんだって初めて気づいて、変わっていくことができました』と、当時を振り返ってくれました。すると、『質問されてばかりなんで…』と、今度は渡邉くんから高橋さんに質問があるそうです(笑)。『周りに強い選手が沢山いる中で、飲み込まれないために高橋さんはどうしていましたか?』という質問に、高橋さんは、『スタートラインに立った時に、脚の長いケニアの選手など、周りに強そうな選手は沢山います。その時に、自分が世界で一番なのは何かなって、ちゃんと言えること。1日2000回腹筋をやっていた私は、”この中で一番多く腹筋をやってきたのは私だ”という思いがありました。自分が、これだけは他の選手に負けないというものを作りさえすれば、決して飲み込まれません』と!。

しかし、『腹筋2000回って、どうやったら出来るのか?』という疑問に高橋さんは、『歯を磨く、顔を洗う、腹筋1000回。歯を磨く、顔を洗う、腹筋1000回。と、日常生活のローテーションに入れてしまえば、決して大変じゃないですよ(笑)』と・・・(汗)。いやいや、大変です(笑)。今では腹筋2000回は止めてしまったそうですが、今でも毎日21kmは走っていると話す高橋さん、普通の人には真似できません(笑)。

忘れられない涙

高橋尚子さんが、2011年5月にいわき市で「TEAM NIPPON 復興支援イベント」を開催することになったきっかけは、ある人からの一通の手紙だったそうです。『子供たちが寂しい思いをしているから、どうかいわきに来てください、福島のためにどうか力を貸してください』と手紙を送ってくれたのが、自分や家族も被災しながら、ガレキの撤去や支援物資の仕分けなど被災者支援に奔走していた紺野さん。

2013年のいわき市の旅で、その紺野さん宅を訪ねた高橋さん。高校3年生の娘さんと出会います。震災の時が、ちょうど中学校の卒業式だったとか。春からは東京の大学に進学するそうで、親は『寂しいですね』と言い、子は『全然寂しくありません』と話します(笑)。『震災前までは私の中ではすごく厳しくて怖いお父さんだったけど、震災の時に食料をみんなのために買ってきてくれたんで、すごく感謝しています』と、当時を振り返って話す娘さんの目から、だんだんと涙があふれてくる姿を目の当たりにした高橋さん、娘さんに寄り添い、家族の温かみを強く感じた瞬間でした。

スタジオには、あの時は高校3年生で今は25歳になり、東京で販売員として元気に働いている娘さんから、高橋さん宛に手紙が届いており、小野アナウンサーが代読してくれました。
『(前略) 震災の時に怖かった、不安だった思いをお話しした時、高橋尚子さんから沢山温かいお言葉を頂きました。そのおかげで、前向きに生きていこうと思う事ができました。また、父への思いも取材を通して伝える事ができ、大変うれしく思っています。(中略) これからも当たり前の日々を当たり前と思わず、日々家族に感謝し、毎日を楽しく送りたいと思います。』

心にしみた少女たちのハーモニー

鶴瓶さんが暗くなりかけた道で出会ったのは、二人の中学2年生の女の子、須田さんと斎藤さん。合唱部でクリスマスコンサートの練習をしていて帰りが遅くなったと聞いた鶴瓶さん、『きよしこの夜』を歌って欲しいとお願いすると、二人のハーモニーは鶴瓶さんの想像を遥に越えた上手さで、『すごい!すごい!、心が洗われたわ』と、大そう感動します。家は直ぐ近くと聞いた鶴瓶さん、須田さんのお宅に押し掛けると、留守番をしていたおばあちゃんが『これはこれは鶴瓶先生』と、快く招き入れてくれました(笑)。間もなくして、とても可愛い双子の妹とおじいちゃんも帰宅。今度は祖父母のためにと、二人は『アメイジング・グレイス』を合唱してくれました。再び、二人の天使のような歌声に魅了された鶴瓶さん、感動するおじいちゃんとおばあちゃんを見て、『幸せの嵐が吹きました』と拍手喝采します(笑)。

あれから8年、スタジオには、現在仙台の大学に通っている斎藤さんから、ビデオメッセージが届いていました。今は大学のクラシックギター部に入って、音楽を続けているそうです。一方の須田さんは、東京の音楽大学で声楽を学んでいるとか。そこで、今日は鶴瓶さんに会いに、スタジオに来てくれているそうです!(驚)。8年ぶりに、キレイな大人の女性に成長した須田さんと再会した鶴瓶さん、『なんだか恥ずかしい』と照れます(笑)。須田さんは、『あの時番組で歌ったことで全国から手紙が届き、音楽の力ってすごいんだなって再確認できたことで、もっと音楽を学んでみたいと思うようになり、音楽大学に進学した』そうです。今日は、須田さんがスタジオで、東日本大震災の時に各地で鎮魂の祈りを込めて歌われた『アメイジング・グレイス』を、仙台にいる斎藤さんのギターで歌ってくれるそうです!。

Amazing grace! how sweet the sound!(驚くべき恵みよ なんて甘い響きだろう)

That saved a wretch like me!(私のような不幸なものを救ってくれた)

I once waslost, but now I am found(私は道をみうしなっていた でも今は見つけた)

Was blind, but now I see(何も見えていなかった でも今は見える)

'Twas grace that taught my heart to fear.(その恵は私の心に恐れることを教えてくれた)

And grace my fears relieved(そして 恐怖から解放してくれた)

How precious did that grace appear,(その恵みがあったことは なんてすばらしいことだろう)

The hour I first believed.(そのとき初めて信じることができた)

最後にスタジオでは、『日本は捨てたもんじゃないなって、まだああいう若い子が出て来てんねんから』と鶴瓶さん。高橋さんは、『(出会った子供たちが)どんどん成長していく姿がこの番組を通じて見れたことで、こちらが笑顔になって嬉しくなりました。そして自分の家族のことを思い出して、私もちょっと家族に電話してみようかな、帰りたいなって、そんな思いになりました』と、語ってくれました。

 

再放送は、3月11日(木)午後11時45分~午前0時57分に、NHK総合で放送予定です。

 


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