鶴瓶の家族に乾杯 | 埼玉県深谷市(満島真之介さん)パート2

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和3年5月17日(月) 大河・青天SPパート2 満島真之介が埼玉・深谷でぶっつけ本番旅

ここをクリックパート1(5月10日放送)はこちら


久々の地方ロケ、今回は大河ドラマ・青天スペシャルで特別に2週に亘っての放送で、先週(2021/5/10放送)の前編に続き、今週は後編をお送りします。旅のゲストは、引き続き、俳優の 満島真之介(みつしま しんのすけ)さん。現在放送中のNHK大河ドラマ『青天を衝け』では、主人公の渋沢栄一(吉沢亮さん)の従兄の、尾高長七郎 役を演じています。旅の舞台は、渋沢栄一ならびに尾高長七郎の生誕地でもある、埼玉県深谷市(ふかやし)です。

前編も早々に、鶴瓶さんと満島さんは別れ、一人旅に。尾高家の墓地を後にした満島さん、今度は『青天を衝け』の舞台にもなっている「血洗島(よみ・読み方ちあらいじま)」地区を訪ねます。そこで、次々と渋沢家ゆかりの人々との出会いを繰り広げます。そして、名産の深谷ねぎの生産者には、とれたてネギをおねだり(笑)。しかも、生のネギにかぶりついた満島さんは、その後・・・。さらに、渋沢栄一直伝のお宝にも遭遇します!。一方の鶴瓶さんは、旧中山道沿いに、かつて立川談志師匠が落語会を開いた老舗旅館があると聞き、訪ねることに。なんとそこには、志ん朝師匠や円楽師匠らも訪ねていたと知り、鶴瓶さんは大感激します!。


ロケが行われたのは、3月24日(水)。大河の番組名にふさわしい青天の日和に、満島さんのテンションも上がります(笑)。先週に続いて後半は、鶴瓶さんの一人旅から番組がスタートします。

鶴瓶さんは、映画館「深谷シネマ」の館長・竹石研二さんから、『商店街にある古い旅館に、立川談志さんが疎開していた』と教えられ、その旅館を訪ねることに!。鶴瓶さんが訪ねたのは、深谷駅にほど近い、旧中山道沿いの商店街にある「きんとう旅館」。玄関を開けると、正面の壁には、五代目三遊亭円楽・立川談志・古今亭志ん朝・橘家圓蔵(月の家円鏡)師匠の立派な墨筆署名が額に入れられて飾られており、その錚々たる顔ぶれに度肝を抜かれる鶴瓶さんでした(笑)。出迎えてくれたのは、六代目ご主人の石川さん。同じ通り沿いに談志師匠のお母さんの実家があり、戦時中に小学生だった談志さんがその実家に疎開、同じ小学校に通っていた石川さんの先代と仲良しになり、その縁から旅館で落語会が開かれるようになったそうです。石川さんも、小学生の頃に談志師匠と会っているそうですが、どうやら子供嫌いだったらしく、『小さい子は入るんじゃねぇや』と、よく怒られていたとか。さらに、談志師匠の高座の前座で、小学生の石川さんが舞台に立ってドリフの真似をして会場中を笑わせてしまった時には、周囲の大人からこっぴどく叱られたそうです(笑)。古い落語会のネタ帳を見せて貰うと、毒蝮三太夫師匠や円楽師匠の写真も出て来て、鶴瓶さんは大そう懐かしがり大喜びします。

高座が開かれていた広間を見せてもらっていると、石川さんの妹で女将をしている原田さんが出てきてくれました。原田さんが子供の頃に出会った談志師匠のイメージは、”酔っぱらっている気前のいいおじさん”だったそうです。旅館に来ると、べろんべろんに酔っぱらって、子供と廊下ですれ違うと、必ずお小遣いをくれたそうです。そこで原田さん、談志さんが来るとずっと廊下に立っていて、トイレに行くときに1千円、トイレからの帰りに1千円と、酔っぱらった師匠たち全員から、一晩で2~3万円はまき上げたとか(笑)。すると、82歳になる先代の大女将と、高校2年生の原田さんの娘さんも鶴瓶さんに会いに出てきてくれました。そこで明かされた、娘さんの将来の夢は、女将を継ぐことだそうです!。ちょうど数日前に、来年の進路決めに向けて高校から作文を書くようにと言われた娘さん、その夢を書いた作文を、そっとお母さんに見せたとか。娘が旅館を継ぎたいと思っているとは、これっぽっちも考えたことが無かった女将さんは、思わず涙が溢れ出したそうです。隣りで、その話を初めて聞いた大女将も、思わず涙がこぼれ、孫の手を握ると、『おばあちゃんが教えられることがあったら何でも教えて応援するから』と、大そう嬉しがります。小野アナウンサーによると、現在きんとう旅館がある場所は、区画整理のために立ち退きが迫られており、これを機に旅館をたたもうと考えていた石川さんは、姪御さんのこの思いを聞いて、再び旅館を続ける決意をしたそうです!。

一方の満島さんは、渋沢栄一の生家である旧渋沢邸「中の家」を目指して、血洗島(ちあらいじま)地区へと向かいます。ロケ車を降りた所で出会ったのは、吉岡さん。84歳になるそうですが、とてもお元気で、畑でねぎや法蓮草などを栽培しているそうです。子供の頃には、干し藁が積まれていた中の家の蔵でよく遊んでいたとか!(驚)。続いて隣で出会った方も、吉岡さんという苗字だそうですが、向かいの三軒はみな渋沢さんだそうです(笑)。

煮ぼうとうここでちょっと一息、埼玉県深谷市の「家族に一杯」の時間です。
 今日は、鶴瓶さんが出会った「きんとう旅館」のご家族の皆さんが作ってくれる一杯を頂きに、旅館を訪ねます。作ってくれたのは、代々受け継がれてきた賄いの一杯で、深谷の郷土料理の「煮ぼうとう」。おいしい野菜がたくさん採れる深谷では、それぞれの家にある野菜を沢山鍋に入れて、煮ぼうとうを作るそうです。野菜を炒めて煮込んだら、醤油と隠し味程度のミリンで味付け。味付けも、各家庭で違うそうです。最後にほうとうを入れて、煮込んだら出来上がり!。あの渋沢栄一も、帰省すると必ず煮ぼうとうを食べていたとか。深谷で愛され続ける、素朴でやさしい煮ぼうとう。その家それぞれの味が受け継がれていて、とても美味しいそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、『面白きかな人生』(大橋トリオ)でした。

ここで小野アナウンサーによる、「旅が100倍楽しくなる渋沢家講座」(笑)。旧・血洗島村は、渋沢家だらけ。そこで、同じ渋沢家でも、「中の家」(なかんち)とか「東の家」(ひがしんち)、「前の家」(まえんち)、「古新家」(ふるしんたく)、「新屋敷」(しんやしき)などと呼んで、区別していたそうです。

吉岡さん宅を後にした満島さん、向かいにあったのは確かに渋澤さんのお宅。庭にいたご主人に話を聞くと、現在でも血洗島地区には20軒ほどの渋澤家があるそうです。新屋敷の家は、はす向かいにある蔵のある家だとか。そして当家が建つ場所には、以前、平泉成さん演じる渋澤宗助氏の家(東の家)があったそうです。まさに、この辺り一帯が、大河ドラマの舞台になっている場所なんですね!(笑)。渋澤さんから、まさに今が深谷ねぎの収穫の真っ盛りと聞いた満島さん、深谷ねぎを買って帰りたいと相談すると、2-3日前に収穫して出荷できなかったはね出しのネギが残っているから持っていけばいいと、ネギを分けてくれました。はね出し品と言っても、とても立派でキレイなネギです。新鮮なネギは生でも美味しいと聞いた満島さん、貰ったネギを丸かじりしてみると、最初は甘みが感じられ『スナック菓子のよう』と喜びますが、だんだんと辛味が口中に広がり、涙が出てきます…(汗)。ネギの皮むきは機械ですると聞き、その様子を見させてもらう満島さんですが、いきなり強烈な風圧で飛ばされたネギの皮を見て、ビックリ仰天!。沢山の深谷ねぎをお土産に貰って喜ぶ満島さんですが、あれから2日間、ずっと口からネギの匂いが取れなかったとか…。ちなみに小野アナウンサーによると、生でも甘いのは冬の深谷ねぎで、春の深谷ねぎは辛みが増して薬味にしても美味しいネギなので、勧めた渋澤さん本人も、『本当は辛いだろうな~』と思っていたそうです(笑)。

東白菊きんとう旅館のご主人から、近所の「東白菊」という造り酒屋の若女将が渋沢栄一の大ファンで、深谷愛にすごく富んでいる方だと教えられた鶴瓶さん、その方に会いに、「藤橋藤三郎商店」を訪ねます。出迎えてくれたのは、店主の藤橋さんご夫婦と、息子さんご夫婦。お嫁さんが、商店街の勉強会で渋沢栄一について学んでいるうちに大ファンとなり、手作りのパネルを沢山作って、店中に飾るようになったとか。彼女のイチ押しは、大河ドラマでは岡田健史さんが演じている渋沢平九郎(尾高惇忠・長七郎の弟)だそうです。背が高くてイケメンで、中身も男気が溢れると、ぞっこんの様子!。ご主人もなかなかのイケメンですが、奥さんによるとご主人のいい所は、平九郎と身長がだいたい同じ所だとか…(笑)。

満島さんは、深谷ねぎ農家の渋澤さん家の隣りの、若いご家族が多いというミニトマト農家の渋澤さん家を訪ねます。呼び鈴を鳴らすと、娘さんたちと一緒に、ご主人が出てきてくれて、渋沢栄一の書いた書があるからと、奥から持ってきて見せてくれました。この渋澤さん家は、「前の家」になるそうです。小野アナウンサーによると、渋沢栄一の書という大きな掛軸に書かれていたのは、蚕婦詩(さんぷし)という蚕を育てる女性のうただそうです。

來鵬「蚕婦」

暁夕桑を採りて苦辛多し(一日中 桑の葉を採り 苦労が多く)

好花の時節閑ならざる身(花を見る余裕も無いほど忙しい)

もし繁華の事を愛するを解せしうれば(もし花を観賞する趣味など持ってしまったら)

凍殺せん黄金屋裏の人(あっという間に富貴な家の人を凍えさせるだろう)

藤橋藤三郎商店の表で、鶴瓶さんを出待ちしていたのは、「深谷商店街 若女将の会」の岡部さんと高木さん。『ぜんぜん若くないですけどね』と謙遜するお二人ですが、スタイルもよい美人若女将に惹かれた鶴瓶さん、それぞれの店を順番に訪ねることに(笑)。最初に訪ねたのは、ひな人形の「髙木本店」。全国的にみても、今では雛人形店(お節句の専門店)は、非常に数が少なくなっているそうです。

次に訪ねたのは、和菓子の「濱岡屋」。移転しオープンしたばかりの新店舗では、店内にカフェを併設、店内で人気の和菓子やお茶が頂けます。そこで出して頂いたのは、「深谷 驛舎アイス最中」(450円)。先に放送されたブラタモリでも紹介されていたように、渋沢栄一が興した深谷煉瓦が東京駅で使われたことで東京駅そっくりに建て替えられた深谷駅、その駅舎を模したのが「驛舎最中」ですが、その餡の上に黒豆きなこアイスを挟んだ、カフェ特製のお菓子だそうです。鶴瓶さんによると、餡子もさることながら、最中の皮が最高に美味しいそうです!。鶴瓶さんは、それぞれのご家族から、馴初め話や商売のことなどについて話を聞きました。

満島さんは、渋澤さん家で出会った渋澤さん母娘に案内してもらい、ようやく旧渋沢邸「中の家」(渋沢栄一の生家)に辿り着きます。既に夕方で、閉館時間まで間もないことから、手短に見学を済ませた満島さん。旧渋沢邸より、娘さんの学校生活に興味があるようで、いろいろと私生活の話に食い込みます(笑)。すると、大河ドラマの中でも吉沢亮さんらが踊っていた、「血洗島獅子舞」は地域の伝統文化として保存会により受け継がれ、血洗島の子供たちは全員が獅子舞を習って踊るとか。お母さんの子供の頃は男子だけだったそうですが、今では少子化と男女平等もあって、女の子でも獅子舞を踊るそうです。最後に満島さん、『今度また来た時には、必ず声を掛けるから』と渋澤さん母娘にお礼を伝えますが、『今度は吉沢亮くんを連れて来て下さい』と、逆に二人から頭を下げられてしまいます…。吉沢亮くん推しという渋澤さん母娘、一応、『満島さんの優しさに触れて、推し変しそうです』と言ってはくれましたが、私がみるに、二人とも絶対に”推し変”はしなさそうでした(笑)。

再放送は、5月20日(木)の午後11:40から、NHK総合1で放送予定です。


鶴瓶さん

満島さん

家族に一杯


 

番組内で紹介された 深谷市の名物など

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