鶴瓶の家族に乾杯 | 東京都奥多摩町(北島康介さん)後編

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和3年9月27日(月) ミラクルな出会い連発! 北島康介と東京都奥多摩町ぶっつけ本番旅

コロナ禍で緊急事態宣言が再度発出されロケが出来なくなってしまったため、今回も特別に2週にわたっての放送です。

ここをクリック前編(9月13日放送)はこちら


旅のゲストは、元競泳選手の 北島康介(きたじま こうすけ)さん。北島さんが”家族に乾杯”に出演するのは、今回で3回目。2017年3月には東松島市を、昨年4月には琴平町を、旅しています。今回の旅の舞台は、東京都の最西端に位置する 奥多摩町(おくたままち)。町の面積は東京都内で最も広いのですが、その大部分は山林で、人口は5千人ほど。3回目の番組出演となる北島さんは、ぶっつけ本番旅のコツをつかんだらしく、『鶴瓶さんを困らせてやろう』と、敢えて人に出会い難そうな奥多摩町を旅先に選んだそうです(笑)。ところが、ロケの当日は大荒れの天気で、二人はそろって困惑する羽目に…(汗)。前編では、なんとか町の人と触れ合うことに成功したのも束の間、番組史上初のハプニングに見舞われます!。果たして後編では、二人はそれぞれ、大家族との出会いに成功したのでしょうか!?。


ロケが行われたのは、7月2日(金)。前編(9月13日放送)に続き、あいかわらず出会いに恵まれずに我慢の時間が続く北島さんは、形勢逆転を狙って、ついに勝負に出ます!。人がいそうな駅周辺を離れ、あえて東京都の西の端、人が少ない奥多摩湖周辺へ。そこで、ふるさとを愛する人々とミラクルな出会いを果たしました!。一方の鶴瓶さんは、長年培ったスキルをフル稼働し、出会いを連発。さらに、旅の途中で発見した「雨の中たたずむ大勢の人影」の正体を探ろうと、現場を訪れます。そこで待っていたのは・・・!?。

さて、奥多摩湖へとやってきた北島さん。スタッフが案内して車を降りたのは、東京都の最西端、奥多摩町の留浦(とずら)地区、山梨県との県境です。北島さんが、人の気配を求めて歩き出すと、行く手の橋の向こうには住宅街が広がり、暖簾が掛かるお店なども見えますが、なんとそこは、山梨県丹波山村。スタッフから『山梨県はダメです』と言われてしまい、北島さんは仕方なく引き返すしかありません…(汗)。

一方、抜け目ない鶴瓶さん、先に通りかかった際に店の中に置かれていたラン鉢を見つけ、開店したばかりの店だろうと目星を付けていた飲食処「ヤナギコージ」を目指します。出迎えてくれたのは、店主の春田さん。土木業から転職し、2週間前にこの店をオープンして、一人で店を切り盛りしているそうです。早朝から訪れる登山客のために朝6時から店を開けているそうですが、雨降りのこの日のお客さんは、なんと鶴瓶さんで2人目とか…(汗)。鶴瓶さんが注文したのは、「海苔山葵入り冷やしうどん」(600円)。腰の強いうどんと、目が大きくなるほどピリリと辛いワサビがポイントの様です(笑)。

東京都の最西端、山梨県との県境まで来てしまった北島さん、寂しい青梅街道を歩いて東京方面へと引き返します…(汗)。すると、途中で通りがかった道沿いのお宅の玄関先で、日向ぼっこをしていたお婆ちゃんを見つけ、声を掛けます。もうすぐ90歳になるという、奥多摩で生まれ育ちここに嫁に来たという柴田さん。町場に出た子供たちから、山を下りて来いと言われているそうですが、山がいいと独り暮らしを続けているそうです。辺鄙な場所で生活するには不便そうに思いますが、柴田さん曰く、『ここは通り沿いで峰谷よりはいいし、魚屋さんは家の前まで来てくれるし、病院の送り迎えもあるし、不便じゃないよ』と。また、近くで食堂を営んでいる島勝さんも時々様子を見に訪ねてくれるので、寂しくないそうです。

一方の鶴瓶さんは、VERTERE(バテレ)の社長に会いたいと、再びビア・カフェを訪ねます。再び出迎えてくれたのは、スタッフの植木さん。鶴瓶さんのことは社長の鈴木さんに伝えてくれたそうで、社長も会いたがっていたらしいのですが、やはり今回も植木さんは自分から鶴瓶さんを社長の所まで案内をしてくれる気配はなく、『あっちの店に行ってみてください』と…(汗)。鶴瓶さんが鈴木さんを探しに門を出たところで出会ったのは、カナダ人スタッフのエミルさん。スペインで出会った日本人の彼女と長年付き合ったそうで、日本語がとても堪能です。そこで鶴瓶さん、エミルさんに社長のところまで案内してもらうことに!。

お食事処 島勝お腹が空き過ぎたという北島さん、近くに食堂があると知り、さっそく訪ねることに。ようやくたどり着いた「お食事処 島勝」ですが、なんと玄関には『本日は終了しました』の看板が…(汗)。さすがの北島さんも諦めがつかず、玄関を開けて声をかけると、番組のことも北島さんのこともよく知っていた島崎さんご夫婦が、気さくに出迎えてくれました。優しそうなお二人に、馴れ初めやご家族の話を伺う北島さん。お父さんの代から始めた食堂ですが、二代目で店じまいとなるようで、お二人が元気なうちに、ぜひ人気メニューのかつ丼(900円)やとろろめし定食(1,000円)、やまめ定食(1,500円)を食べに寄りたいと、結局鶴瓶さんの様に食事を強要することが出来ず、お腹を空かしたまま食堂を去る北島さんでした…(笑)。

島勝のカツ丼ここでちょっと一息、東京都奥多摩町の「家族に一杯」の時間です。
 訪ねたのは、北島さんが東京の西の端、奥多摩湖で出会った島崎さんご夫婦が営なんでいる、「お食事処 島勝」。この日は、奥多摩湖に遊びに来た人たちで大変賑わっています。皆さんが揃って注文しているお目当ての品は、カツ丼(900円)。本日の一杯は、この「東京最西端のカツ丼」です(笑)。実は島崎さんにとって、奥多摩湖の目の前で店を営むことには、特別な想いがあるそうです。湖に沈んでしまった場所には、かつて幾つもの集落があり、島崎さんも10歳の頃までそこで暮らしていました。同じ集落の人たちは、ダム建設のため移転で散り散りになってしまいましたが、島崎さんのお父さんはこの地に残ることを選択し、ここに店を開いたんだそうです。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、『湖底の故郷』(東海林太郎)と、『おうちに帰ろう』(SUKISHA)でした。

ちなみに小野アナウンサーによると、北島さんと同級生という、奥多摩町に残って保育園に務めている島崎さんの一番下の息子さんは、奥多摩町の町おこしのために、仲間と一緒に『まちおこしモンスター』(Ogouchi Banban Company)といったオリジナルソングを作って、ネットで公開したり、地元の子どもたちと一緒に踊るイベントなどを開催しているそうです。

北島さんは、島勝で教えてもらった浮橋に行ってみることに。浮橋とは、沢山のドラム缶や発砲スチロールを浮きにして繋ぎ、その上に橋げたを並べた橋で、水面に浮いているのでフワフワと揺れます。奥多摩湖には、麦山と留浦の2箇所に浮橋があり、北島さんが訪れたのは、観光客も少ない奥多摩湖の上流にある留浦の浮橋。案の定、小雨が降る中では、誰一人として観光客は見当たりません…(汗)。橋の中程まで渡った北島さんですが、ここでは人に出会えそうもないと諦め、岸に引き返します(笑)。すると、島勝の裏手の高台に、何軒かの家がある小さい集落を見つけた北島さん、坂道を登ってみることに。すると、そこで見つけたのは、柵で囲われた一区画と、「東京エミュー牧場」と書かれた簡素な看板!。確かに動物が飼われていた気配はしますが、肝心のエミューは一頭も見当たりません…。小野アナウンサーによると、ここはオーストラリア原産のエミューを新たな食用肉として普及させようと作られた牧場だそうですが、なんとこのロケの2日前に、牧場主の加藤さんがエミューを連れて埼玉県秩父市に引っ越してしまったとか!。重ね重ね、なんと運の悪い北島さんでしょう(笑)。仕方なく先に進む北島さんですが、神社の鳥居には立ち入り禁止のロープが張られ、残された家々はすべて空き家の様で、エミューどころか、人の気配すらまったく感じられません…(汗)。ズタズタに心が折れたという北島さん、すっぱりと諦め、新たな出会いを求めて別の場所へ移動することに!。

エミルさんに案内してもらい、VERTERE(バテレ)の社長がいるという事務所兼倉庫を訪ねた鶴瓶さん、ようやく鈴木さんご夫婦に会うことができました。会社を立ち上げて丸7年、缶ビールを醸造し出して2年ほど経つそうですが、なんとコロナのおかげで宅飲み需要が急増し、缶ビールの出荷が急増しているとか!。高校の同級生だった辻野さんと一緒に事業を立ち上げようと、大学卒業後に辻野さんは醸造を学び、鈴木さんはサラリーマンとして営業を学び、いよいよ起業となった段階で、都内では家賃が高すぎるから奥多摩でどうかと知人から誘いを受けて、こちらで起業したそうです。一つだけデザインが異なる缶ビールは、イギリスの醸造所とコラボレーションで作ったビールだそうで、エミルさんがイギリスの醸造所とビデオ会議でレシピを作り上げたクラフトビールだとか!。お店をオープンする直前に、お子さんも生まれて、ここ数年はドタバタの人生ですが、とても楽しんでいるそうです(笑)。ちなみに、「ロエアス」という商品は、アメリカ西海岸スタイルのウエストコーストIPAで、「アンソカリス」は乳酸菌を使用したサワーIPAだそうですが、鶴瓶さんにはチンプンカンプンだった様で…(笑)。ちなみにIPAとは、India Pale Ale(インディア・ペールエール)の略で、18世紀末に誕生した、イギリス発祥のビアスタイルであるペールエールのひとつです。イギリスからインドまで運ぶ長い航海でも品質が劣化しない様にと、大量のホップを使いアルコール度数も高めに醸造することで、菌が増殖するのを抑制する目的で開発されました。そのため、ホップの強い香りと苦味、アルコール感が特徴的な味わいになっているそうです。

なかなか人に出会えない北島さんは、どうせなら柴田さんから聞いた更に山深い場所にあるという集落に行ってみようと、その「峰集落」を訪ねることに。険しい山道を登っていくと、出迎えてくれたのは、なんとサルやカモシカ…(汗)。奥多摩町留浦の峰は、東京で一番標高が高い場所にある集落で、最高地点の標高は約970m。畑も手入れされており、空き家もあるようですが車が何台も止まっている家もあり、人は住んでいるらしいのですが、道を歩いていても、なぜか人の気配を感じません…(汗)。

バテレの鈴木さんご夫婦と別れた鶴瓶さん、事務所の向かいにあった店先から『つるべーさ~ん』と声を掛けてくれた若い女性が目に留まり、立ち寄ることに(笑)。「あしなか草履」という、身体にいい草履を作って販売しているという加藤さん。明治5年に建てられた古い旅館を借り受けて、ご主人がリフォームしてレンタル電動バイク店を営み、隣のスペースで奥さんが整体を営んで来たそうですが、コロナ禍で整体のお客さんが激減してしまい、物づくりがしたいと草履作りを習い始め、昨年から作った草履の販売を始めたそうです。男性用は売り切れてしまっていましたが、女性用でも伸ばせば履けるというので、あしなか草履(2,800円)を自腹で買い求めた鶴瓶さん。なんとか伸ばして履いてみると、なぜか具合がいいそうで、身体にも良さ気だそうです(笑)。

先行していたスタッフから、一番奥にある家の灯りが点いていたと教えられた北島さん、その家を目指して山道を登っていきます…(汗)。訪ね当てたのは、河村さんのお宅。最初、胡散臭がられ追い返された北島さんですが、よっぽど北島さんの後ろ姿が哀れに見えたのか、帰りかけた北島さんに河村さんから話しかけてくれました。話すうちに、だんだんと打ち解けた河村さん、峰谷での暮らしぶりについて色々と教えてくれました。人が住んでいる家としては、河村さんのお宅が東京で最高所だとか。畑の作物はサルや鹿などの被害にあわない様に柵で囲っていますが、何をしても、サルには負けるそうです…(笑)。ここで生まれ育ち81歳になった河村さんが通った小中学校は、今はダムの底。当時は道路も無く、学校までの山道を片道1時間半~2時間かけて歩いて通ったそうです…(汗)。

沢山の案山子旅の最後に鶴瓶さんが訪ねたかったのは、奥多摩に来る途中に車窓から見つけた、国道411号(青梅街道)沿いの畑に集まる20人くらいの村人たち。旅の間中、ずっと何の集まりだったのかと気になっていた鶴瓶さん、再びその古里地区まで車で引き返すと、村人だと思っていたのは、なんと全員が案山子でした!(笑)。鶴瓶さんが呆れて案山子を見ていると、声を掛けてくれたのは、隣の家に居た西村さんと、遊びに来ていた同級生という橋本さん。美容学校に通っているという西村さんのお孫さん、教材で使ったマネキンの頭が余っていると言うので2個ほど引き取ると話したところ、20個も持ってきたとか…(汗)。処分に困った西村さん、過疎化する奥多摩町の人口を増やそうと、ポリタンクの上にマネキンの頭を乗せ、要らなくなった服を着せて、沢山の案山子を作ったそうです(笑)。

北島さんが河村さんと話していると、何事かと様子を見に来てくれたのは、少し下の家に住んでいる酒井くん。一緒に酒井くんの家を訪ねると、お父さんとお兄ちゃんが出てきてくれて、ご家族の暮らしぶり等について話を聞くことができました。河村さんは少し上にある実家で生まれ、峰に帰って来てここに家を建てて住んでいるそうです。裏の畑で作っていたのは、鶴瓶さんが訪ねたバテレでビールの醸造に使ってもらうための、奥多摩産のホップ!。木を育てて漸く2年ほど収穫できたそうですが、鹿やイノシシの獣害が広がり、作付けを諦めざるを得なかったとか…(汗)。人と出会えず辛いことだらけの旅の最後に、自然の中で伸び伸びと自由に走り回って遊ぶ、男の子の兄弟と出会えた北島さん、とても幸せな気分になれたそうです(笑)。

再放送は、9月30日(木)の午後11:35から、NHK総合1で放送予定です。


番組内で紹介されたお店や訪問先など

鶴瓶さん

北島さん

家族に一杯


番組内で紹介された 奥多摩町の名物など

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