鶴瓶の家族に乾杯 | ぶっつけ本番25年!鶴瓶の旅SP(常盤貴子さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 令和4年3月14日放送 特別編 ぶっつけ本番25年!鶴瓶の旅SP!ゲストは常盤貴子!

現在、コロナ禍の影響で番組ロケが出来ないなか、『特別編』と題して、これまで訪れた各都道府県での出会いを再編成して放送しています。今回は、特定の都道府県に限らず、放送開始からの25年に繰り広げられた”ぶっつけ本番の旅”にこだわって、全国各地を旅してきた中から、忘れられない名場面や思い出深いシーンを振り返ります。ぶっつけ本番の原点の旅とは?。番組初期、鶴瓶を知らない人の反応に、大爆笑!(笑)。さらに、鶴瓶さんが仕掛けたサプライズ旅も!。東日本大震災の後、被災地を訪ねた鶴瓶さんに投げかけられた言葉とは?。ゲストは常盤貴子さん。鶴瓶さんと一緒に旅した回から、思い出の場面をともに振り返ります。

今回のスタジオゲストは、女優の 常盤貴子(ときわ たかこ)さん。神奈川県横浜市出身の49歳。高校を卒業してすぐに芸能事務所の門を叩き、芸能界に入りましたが、2年ほどは下積み時代が続いたそうです。その後、徐々に演技力が認められ、ドラマや映画に出演。2009年のNHK大河ドラマ「天地人」では、直江兼続(妻夫木聡)の妻でヒロイン、お舟役を演じました。2016年4月からは、家族に乾杯の「家族に一杯」のコーナーのナレーションも務めています。今回は、番組の身内からのゲスト出演ですね!(汗)。常盤さんは、ナレーションの最後に毎回、『それでは私も、いただきます』と言ってますが、実は一度も食べたことは無いそうです(笑)。常盤さんがナレーション以外で”家族に乾杯”にゲスト出演したのは、これまで2回あります。


素晴らしきニッポン

1995年8月16日放送 岐阜県谷汲村(さだ&鶴瓶のぶっつけ本番ふたり旅)
”鶴瓶の家族に乾杯”の番組の原点は、平成7年(1995年)8月16日に放送された特別番組『素晴らしきニッポン さだ&鶴瓶のぶっつけ本番ふたり旅』です。以前、さだまさしさんが村の歌を作ったことがある岐阜県谷汲村(たにぐみむら、現在は合併して揖斐川町(いびがわちょう)となる)を旅することにした、さださんと鶴瓶さん。消防署で紹介してもらった喫茶店「アイドル」を訪れた鶴瓶さんは、マスターの高橋さんから三浦鉄工の息子さんらがバンドを作って活動していると聞き、鉄工所を訪ねることに。作業の手を止め出て来てくれた三浦さん、趣味でエディーズというバンドを組んでいるそうです。すると鶴瓶さん、村のグラウンドを借りて今夜、エディーズのデビューライブを即興で開催することを勝手に決めてしまいます(笑)。そこにたまたま通りがかったのは、大きなライトを積んだパワーライトの軽トラック。夜にやるにはライトも必要と、その軽トラを追いかけた鶴瓶さん、信号待ちで追いつくと、レンタル代を払うから車を貸して欲しいと強引に頼み込みます…(汗)。さらに、谷汲小学校では子供たちが伝統の踊りを習っていると聞き、今夜踊りを披露して欲しいと校長先生に直談判!。鶴瓶さんが思い付きで当日に開催を決めたイベントにも係わらず、夕方になると大勢の村人が総合グランドに集まってくれて、子供たちによる「谷汲踊り」が披露され、ライブ音楽では皆で踊り合うなど、大いに盛り上がりました(笑)。
谷汲村を訪れて日本の良さを再発見した鶴瓶さん、谷汲みたいな所が他にもいっぱいあるはずと、さださんに『日本を見直すために、一緒に回わらへん?』と提案します。するとさださん、『まわろぉか?』と同意しかけますが、当の鶴瓶さんは、『いや・・・ちょっと考えさせ・・・』と躊躇(笑)。

知られていない!? 初期のハプニング

2000年放送 群馬県六合村(現・中之条町)(ゲスト:長嶋一茂さん)
入山小学校を訪ねた鶴瓶さん、校長先生自ら迎えてくれて感激しますが、鶴瓶さんの名前がどうしても思い出せない様子の校長先生。最初は文珍さんと間違え、次はどうやら鶴光さんと間違えているらしく、「なに光」かと思案…。そこで鶴瓶さん、『笑福亭、鶴…』とヒントを出しますが、『鶴ば、鶴び、鶴ぶ、…、鶴ぼ』と、上手いこと「べ」を飛ばした校長先生にずっこける鶴瓶さんでした(笑)。
2003年放送 愛媛県今治市大島(阿川佐和子さん)
道で出会った年配のおとうさんに話し掛けた鶴瓶さん(当時51歳)、『笑福亭鶴瓶という人が出ているNHKの番組です』と紹介すると、『知っていますよ、面白い人で、私と同じ70歳くらいでしょ』と…。誰かと間違えているんだろうと、『私が鶴瓶、本人です!』と明かしますが、『違います、違います』と、どう説明しようと全く信じてもらえません(笑)。

鶴瓶が仕掛けた! サプライズ旅

2006年放送 新潟県上越市高田(春風亭昇太さん)
上越市に住む佐藤さんという方から、頻繁にハガキが届くという鶴瓶さん。内容はというと、『前略・・・いつも家族で鶴瓶さんの番組を拝見しています。これからも応援しています、頑張ってください。お手紙ください。5月20日までに至急出して下さい。』と…。ロケが行われたのは、5月12日。ちょうど都合がいいと、佐藤さんの家を直接訪ねることにした鶴瓶さん。鶴瓶さんが葉書に書かれていた住所を頼りに差出人の家を訪ね当て声を掛けると、誰が来たかと玄関に出てきたお母さんは鶴瓶さんを見てビックリ(笑)。手紙を出した息子さんは、障碍者の就労施設に働きに行っていて留守だそうですが、絵を描くのが大好きで、2005年2月に長野で開催された「スペシャルオリンピックス 第8回冬季世界大会」にはアルペンスキーの日本代表として出場したそうです!。そこで、佐藤さんの職場「かなやの里 ワークス」を訪ねた鶴瓶さん、佐藤さんから何故5月20日までなのかと、スペシャルオリンピックスで出会った外国人のキレイな女性のことについて、根掘り葉掘り聞き出します(笑)。
2004年放送 千葉県勝浦市(夏休みスペシャル再会編)
1998年に千葉県勝浦市への旅(ゲスト:宮本和知さん)で鶴瓶さんが出会ったのは、雨が降るなか駅伝の練習をしていた勝浦中学2年生の生徒たち。その中で、お父さんは漁師で自分も漁師を継ぐと話す中ノ谷くんの家を訪ねることにした鶴瓶さん。家にいたお父さんに、漁船や市場を案内してもらい、漁師の仕事について話を聞くと、これまでの最高の釣果はカジキマグロ18本だそうです。すると中ノ谷くんは、自分は20本を目指すとか(笑)。
あれから6年ぶりに中ノ谷くんの家を再び訪ね、再会を果たした鶴瓶さん。相変わらずマイペースな雰囲気は変わっていませんが、立派な漁師の若者へと成長していました。もうすぐ新船をおろす予定で、これまでの最高釣果を訊ねると、カジキマグロ30何本の時があったそうです!。それを聞いた鶴瓶さん、『勝った親に?、お前なんや、ボーっとしててやるんやなぁ』と関心すると、釣ったのはお父さんで、自分は横で見ていただけだとか…(笑)。でも、一昨年にプロの海人(あま)になったし、本マグロを釣り上げたことがあるそうです。ただ、お父さんに話を聞くと、『プロと言うには10年早い。その年の仕事が終わって翌年潜る時は、また初心者としてやるわけだ。それで商売を引退した時に、これで俺は一人前で終わったんだなと言える』と語ってくれました。
そして、あれから12年経ったいま、スタジオと中継で繋がった中ノ谷さん親子の前には、小さな息子さんが!。最初に出会った中学2年生が今は38歳と聞き、70歳になった鶴瓶さんは当時を懐かしみます。ただ、あの時に造った新船は、事故で壊してしまったとか。しかし、また新しい船を造るつもりで、造船所の空きを待っているところだと聞いて、再び夢に向かって歩き出したことを知った鶴瓶さん。ちょうど中ノ谷くんに出会った当時、自分も落語で苦労して円形脱毛症になっていたことを思い出し、だから今があると、涙ながらにエールを送る鶴瓶さんでした。

常盤が感動!鶴瓶が”縁をつないだ”旅

2015年放送 石川県輪島市(常盤貴子さん)
鶴瓶さんと常盤さんが門前高校の前で会った女子生徒に話し掛けると、体育館の前で作業をしていた女子ソフトボール部のさくらちゃんを見つけ、呼んでくれました。すると、次々にソフトボール部の女子生徒が大勢集まってきて、てんでに黄色い歓声が沸き起こります!。その突然の出来事に、常盤さんは大丈夫なのかと心配しますが、一方の鶴瓶さんは『やかましいわ!』と叫びながら、喜々としてその様子を楽しみます(笑)。すると部員たちが、45年間もここの監督をしている室谷先生に会って欲しいと訴えます。なんと、ソフト部の生徒20人全員が、室谷監督の家に下宿しているとか!。
室谷家に向かうことにした鶴瓶さんと常盤さん、ロケバスの運転手さんから、室谷先生は女子ソフトボールの世界選手権に初めて学生として選ばれた方だと教えられ、再びビックリ!。室谷家に到着すると、さっそく勝手に玄関を開けて中を覗き込み声を掛ける鶴瓶さんを後ろで見ていて、ビックリする常盤さん…。家にいた貫禄ある女性二人(監督とコーチ)も、気兼ねなく招き入れてくれました(笑)。監督に話を聞くと、20人もの生徒と一緒にずうっと生活していたら、本当に困ることも沢山ありますが、そこは監督と部員との関係、親子の様に反発は無いそうです。ただ長い人生の中でたった3年間くらい、そんな時期があってもいいし、逆に無いとダメだと思うと語ってくれました。
ビデオを見ながら、流れに乗ってみたらスゴイ人に辿り着いたと当時を振り返る常盤さん。鶴瓶さんは、『流れに乗るのは大事よ、人生は成り行きだと思う。たまたま出会った人に教えられ、自分も成長してきたのもある』と!。

鶴瓶が”幸せをもらった”出会い

2009年放送 青森県八戸市(前田吟さん)
この日、青森の市場を散策していた鶴瓶さん。ここは何の店かと訪ねたのは、草履屋さんでした。崩れそうなほどうず高く積まれた草履に埋もれる様に狭い店内にいたのは、店主の81歳という金田さん。10代で始めた店は今年で68年だとか。青森弁丸出しで話す金田さんですが、『生きていることそのものが幸せだもの、働けるんだものまだ…』と、話しの内容がすごく自然体。金田さんと話していると何だか幸せになると鶴瓶さん、楽屋で履くための草履を買って帰ることに。その鶴瓶さんが「幸せの草履」と呼んだ畳の草履は、今だに使えず、そのまま家にあるそうです。

ここで、25年間の思い出の映像をフラッシュバック!。これまで訪ねた市町村、423。出会った方々、約25,500。『町よりも人、人がよかったら その町 好きになるからね』と鶴瓶さん。2007年から海外にも…。ロシアのウラジオストック、ブータン王国といった世界各地で、言葉は全く分からないのに、地元の人たちの歌を真似て一緒に歌い踊る鶴瓶さん(笑)。『子どもが本当に楽しく笑ってくれる、よかったと思う瞬間ですよね』と…。

小野アナウンサーによると、ここまでが鶴瓶さんにとっての25年の約半分を振り返ったところ。この番組にとって、後半の一番の出来事といえば、2011年の東日本大震災でしょう。『あそこでどうなっているのか?』という心配とともに現状を知りたいという思いと、一方で『あの大震災の後で、この番組が行っていいの?、迷惑になっちゃいけないし…』と悩んだ時期があったそうです。『すぐ行くべきじゃないか』『いや、どうだろう』と。でも鶴瓶さんは、『とりあえず行こう、一番近いときに行かないと!』と思ったそうです。そして、その時に出会った被災したご家族の方のある言葉がきっかけになって、この番組はその後も繰り返し被災地を訪れる様になったとのこと。

被災地に通うきっかけとなった言葉

2015年放送 2011年放送 宮城県石巻市(だまさしさん)
鶴瓶さんとさだまさしさんが、被災地である宮城県石巻市に足を踏み入れたのは、震災から50日が経った、2011年5月1日のこと。ある家族との約束を果たすために訪れました。それは、2009年12月2日に鶴瓶さんがたまたま訪れた、宮城県石巻市にあるお寺「洞源院」。落語好きのご一家に大歓迎され、何時かお寺で落語会を開く約束をした鶴瓶さん。これが、震災の1年半前。そのお寺に二人が駆け付けると、そこは地元の方々の避難所になっていて、大勢の地域住民に迎えられました。そこで涙ながらに再会を果たした小野﨑住職の奥さんから鶴瓶さんに投げられたのは、『なに今ごろ来てんの、もっと早く来なくっちゃ!』という、思いがけない言葉…。そして、約束通りお寺で落語会を開いた鶴瓶さん。避難していた子どもたちにも、鶴瓶さんの落語で笑いが戻ります。

震災以降、翌年からも、岩手、宮城、福島と被災地に通い、声を聴き続けてきました。

そして2020年、ある家族と出会いました。

2020年放送 宮城県山元町(吉岡聖恵さん)
たまたま見つけた文具屋「鈴や」を訪ねた鶴瓶さんが出会ったのは、ちょうど買い物に来ていた菅野さんと孫のルイちゃん。小学3年生になるというルイちゃんに誕生日を尋ねると、2011年の3月8日、なんと震災の3日前に生まれたそうです。2歳にしてお祖父ちゃんの葬儀で弔辞を読んだと聞き、その利発さとカワイらしさに感心した鶴瓶さん、きっとお母さんは美人なんだろうと想像すると、27年前のミス山元だとか!。47歳にして看護学校に受かり、今日は「宮城病院」で勤務していると聞き、ぜひ会ってみたいと3人で訪ねることに。明るく優しそうな、よく似たお婆ちゃん・娘・孫娘の三世代と出会い、楽しい話を聞くことが出来た鶴瓶さん、とても幸せそうでした(笑)。
2年ぶりに祖母の菅野さんと千歳さん母娘の3人と中継で再会した鶴瓶さん、成長したルイちゃんに会えて嬉しそうです。小野アナウンサーが、立派なお母さんをどう思うかとルイちゃんに訊ねると、『人前では優しいけど、家では鬼です』と(笑)。そしてお祖母ちゃんは、『能天気』だとか(笑)。

最後に番組スタッフが、沢山ある出会いの中から、鶴瓶さんにとって忘れられない出会いはどれかと、25年間の映像の中から選び出したそうです。

25年の旅 忘れえぬ出会い

2013年放送 栃木県佐野市(唐沢寿明さん)
鶴瓶さんと唐沢さんがラーメンを食べに訪れたのは、人気のラーメン店「二代目 おやじの店 昌」。美味しいラーメンを頂いて帰ろうとした鶴瓶さんですが、店主の藤川さんに頼まれて、寝たきりというお祖母ちゃんに会いに棟続きの住まいを訪ねます。92歳になるそうですが、身体が不自由な以外は明るく幸せに暮らしていらっしゃる様で、『酉年生まれのトリ』と、ご自分の名前を答えてくれました(笑)。また、お祖父ちゃんと二人で屋台からラーメン屋を開いた昔話などを語ってくれました。
2016年放送 栃木県佐野市(草刈正雄さん)
そして3年後、再び佐野市を旅することになった鶴瓶さんは、再びラーメン屋「二代目 おやじの店 昌」を訪ね、3年ぶりに94歳になった藤川さん家のお祖母ちゃんと感動の再会を果たすことができました。認知症が進んでいるそうですが、鶴瓶さんが熱心に話し掛けると、ぼんやりと”ツルさん”のことを思い出してくれた様子です。鶴瓶さんと抱き合い、『また来てね』と涙ぐむトリさんでした…。

 

再放送は、3月17日(木)午後11時35分から、NHK総合で放送予定です。

 


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