【スタッドレス】タイヤを比較、おすすめはこれ!

主なメーカーの人気スタッドレスタイヤを一覧にまとめました。

 タイヤメーカー別の市場シェア

アメリカのゴム・タイヤ業界の専門紙「Rubber & Plastics News」が、毎年調べて発表している『世界タイヤ売上高ランキング』(上位75社)によると、2016年の世界のタイヤ市場規模は$151,000百万ドル(約16兆4千億円*1)でした。

このうち、最もタイヤの売り上げが大きかったタイヤメーカーは、日本のブリヂストンで、世界市場におけるタイヤの売上高は$22,121百万ドル(約2兆4千億円*1 *2)、世界全体(75社の合計売上)の14.6%を占め、9年連続で世界第1位の売上高を誇っています。2位はフランスのミシュラン(MICHELIN、14.0%)、3位はアメリカのグッドイヤー(GOODYEAR、9.0%)で、この3社で世界市場の約4割を占めています。しかし近年は、上位の世界的大企業の市場シェアは、下位の新興国メーカーの発展と規模拡大に押され、低下傾向にあります。

日本のタイヤメーカーでは、ブリヂストン(世界シェア 14.6%、1位)に続き、ダンロップやFALKENブランドの住友ゴム工業(同 4.0%、6位)や、YOKOHAMAタイヤの横浜ゴム(同 2.8%、8位)、TOYOタイヤの東洋ゴム工業(同 1.8%、13位)などが、世界TOP14にランクインしています。

*1 売上高は、非タイヤ製品を含まない、各企業・メーカーのタイヤのみの年間売上に基づく。円換算した為替レートは、2016年の年間平均為替レート(TTSとTTBの平均=108.84円/US$)による。
*2 株式会社ブリヂストンの決算報告書による、タイヤ部門の売上高は 2兆7,657億円(2016年)。

2016年の世界タイヤ売上高

世界のタイヤ市場シェア(2016年)
 1位()ブリヂストン   14.6%
 2位(仏)ミシュラン    14.0%
 3位(米)グッドイヤー   9.0%
 4位(独)コンチネンタル  7.1%
 5位(伊)ピレリ      4.2%
 6位()住友ゴム工業   4.0%
 7位(韓)ハンコック    3.3%
 8位()横浜ゴム     2.8%
  ・・・・・・
13位()東洋ゴム工業   1.8%

 人気・売れ筋のスタッドレスはこれ!

価格.com自動車保険 比較・見積もり

2018年9月末現在、ネットでの売れ筋のスタッドレスタイヤは何か?と調べてみると、価格.com「スタッドレスタイヤ 人気売れ筋ランキング」では、1位がブリヂストン「BLIZZAK VRX」(2013年発売)、2位が同じくブリヂストンの「BLIZZAK VRX2」(2017年発売)、3位がやはり同じくブリヂストンの「BLIZZAK DM-V2」(2014年発売)でした!(2018/9/25調べ、サイズ違いによる順位は除く、発売年はその商品が発売された年でタイヤの製造年ではありません)。昨年(2017年11月末現在)は、3位にダンロップの「WINTER MAXX 01」(2012年発売)がランクインしていましたが、今年はなんと上位をブリヂストンが独占(汗)。

また、楽天市場「スタッドレスタイヤランキング」(週間)でも、昨年の1位(VRX2)と2位(VRX)が入れ替わり、1位がブリヂストン「BLIZZAK VRX」(2013年発売)、2位がブリヂストン「BLIZZAK VRX2」(2017年発売)、3位がダンロップ「WINTER MAXX 01」(昨年3位は、台湾・NANKANG/ナンカンの「ESSN-1」)でした。

やはり、世界1位のトップメーカーで、日本での『スタッドレスタイヤ装着率で16年連続No.1』と宣伝するブリヂストンが、人気No.1で間違いない様です。


 フジコーポレーション

しかし、ブリヂストンのタイヤは、確かに人気No.1かもしれませんが、値段もNo.1です(汗)。実績と信頼、人気に裏打ちされた強気の値段設定と、その高値が維持し続けられるブランド力は、『立派』と褒めるしかありません!。

そこで、実際に、ブリヂストンのタイヤが、他のメーカーのタイヤと比べて、どれくらい高いのかを比較してみることにしました。下のグラフは、多く売れている主な3種類のタイヤサイズ(ノア・ヴォクシー等の 205/60R16、カローラやフィット等の 195/65R15、軽自動車に多い 155/65R14)について、価格.comに登録されている店舗の最安値を比較したものです。最も価格が高いのは、2017年に新発売されたブリヂストンの「VRX2新商品。その最安値は、それぞれ、18,805円(205/60R16)、13,200円(195/65R15)、7,800円(155/65R14)でした。その価格を100とした場合の、各メーカー・ブランドの同サイズのタイヤの最安値を、指数化したグラフです。

同じく、2017年に新発売されたスタッドレスタイヤで比較してみると、トーヨータイヤの「Winter TRANPATH TX新商品は、VRX2に比べると5%ほど安く、ミシュランの「X-ICE 3+新商品は10%ほど安く、ヨコハマの「iceGUARD 6新商品やグッドイヤーの「ICE NAVI 7新商品は、VRX2より14%ほど安く買える状況です。

スタッドレスタイヤの価格比較
※ 2017/11/28調べ(売れ筋の3種類のサイズについて、価格.comに登録されている最安値を比較。VRX2の価格を100とした場合)。カッコ内の発売年はサイズにより異なる場合があります。

 タイヤはネットで買った方がお得?

私はこれまで、30年間もクルマに乗ってきて、タイヤも何本も買い替えていますが、今までインターネットでタイヤを買ったことはありませんでした(汗)。ネットで買うと、送料が余分にかかり、逆に高くなるのでは?と思っていたくらいです。

タイヤのタイヤの製造年と製造週の見方・調べ方ところが、昨年買い替えたクルマは、1.6Lのダウンサイジングターボ車なのに、17インチ(215/50R17)が標準で、サマータイヤ用には18インチ(225/45R18)のオプション設定もあるくらいです。そこで、店頭でスタッドレスタイヤを見積もってもらうと、ネットショップの方が格段に安い!。結局、ホイール4本セットのスタッドレスタイヤを、店頭よりだいぶ安い価格でネットショップから買うことにしました。配送は、2本ずつダンボール板に挟まれ、全体をビニールに包まれ、ヤマト運輸さんが丁寧に運んでくれたので、品質的には全く問題なし。問題は、「製造年」。現物が確認できないので、古い製造年のタイヤが送られてこないか心配でしたが、私は幸い前年製造で、全く問題なし。ただし、店頭で買えば無料で履き替えてもらえるのが当たり前ですが、ネットで買ったら、自分で履き替えなければなりません・・・。一部、実店舗のあるネットショップでは、ネットで買って、店頭で受け取り、取り付けて貰えるサービスもありますよ!

そこで、タイヤのサイズごとにインターネットショップでの価格帯と、店頭での価格帯で、どのくらい違うのか、調べてみることに。比較するタイヤは、12インチから18インチまでの、代表的なタイヤサイズをピックアップ。タイヤ専門ネットショップ最大手と思われる某ショップで、売れ筋で値段も安定化しているブリヂストンの「VRX」について、ホイール付きの4本セットの、最安値と最高値をチェック(同一ショップなので、この価格差はセットになっているホイールの値段によります)。一方、店頭価格AとBは、近所のタイヤ専門店の折り込み広告に載っていた、2種類のホイール付きのVRX4本セットの価格(2017/12/2調べ)。結果は、以下のグラフの通りです。

セットのホイール価格に左右される部分は大きいと思われますが、それでもタイヤサイズ毎にその価格帯の傾向を見比べると、明らかに、14インチ以下ではネットも店頭も安値に大差ありませんが、15インチ以上、特に17インチ以上のサイズになると、最安値ではネットショップの方が数万円も安く買える状況です。17インチ以上のタイヤをホイールセットで買う人は、必ずネットで価格をチェックすることをオススメします!

タイヤのネット価格と店頭価格の比較

 おすすめ別にスタッドレスタイヤを比較

ところで、私の様なフトコロ寒い消費者が、『ブリヂストンのタイヤは高過ぎる!』とひがんでみても、『何とかの遠吠え』と言われかねません(泣)。そこはきちんと、『イヤ、違うんです! 私は、自分の住んでいる地域の気候条件や、タイヤの性能や特性、価格を総合的に判断して、合理的に選んだんです!』と、胸を張って反論できる根拠を持たねば・・・(汗)。

そこで、各スタッドレスタイヤのメーカーやブランド毎に、ネットで口コミや評判を参考に、メリットやデメリットを探って、一覧表にまとめてみました。

スタドレスタイヤを勝手に比較!
メーカー 特徴
ブリジストン ブリヂストン
ブリザック VRX2
(2017新商品
【価格指数】 100
メリット・プラス評価
  • タイヤの売上高で世界第1位のトップメーカー!
  • 北海道など5都市での装着率16年連続No.1スタッドレス!
  • 悩むのは面倒、安心と信頼をクルマの保険料より安く足せると思えばお買い得?
デメリット・マイナス評価
  • 価格が高い。価格差ほど性能差もあるの?
  • 高性能ゆえ、減りが早いらしい。距離を走る人は出費が嵩みそう。
  • 雪上走行が多い豪雪地ならともかく、降雪量が少ない地域でドライの道を多く走るようだと勿体ない。

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ブリジストン ブリヂストン
ブリザック VRX
(2013)
【価格指数】 77
メリット・プラス評価
  • タイヤの売上高で世界第1位のトップメーカー!
  • 新製品VRX2は高いけど、そこまで必要性は感じないので前VRXで十分と言うなら、価格もこなれてお買い頃!
  • 悩むのは面倒、人気のブリザックをお手頃価格でゲット!
デメリット・マイナス評価
  • 新製品VRX2と比べると、価格は2割ほど安くても、氷上ブレーキは10%長く、摩耗ライフは22%低く、静粛性は31%も悪いって…。
  • 凍結路での評判は高いも、雪道での評判は今ひとつ…。北海道など極寒地ではイイかもしれませんが、気温があまり下がらない降雪地には向かない?
  • 高性能ゆえ減りも早いらしく、ドライで長距離走る人には勿体ない。

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住友ゴム ダンロップ
WINTER MAXX 02
(2016)
【価格指数】 85
メリット・プラス評価
  • 発売から1年が経ち、価格の割安感がアップ!
  • 01の高い雪上性能に加え氷上性能もMAXX。寿命も延びてグッド!
  • 非対称パターンが際立ち、ドライでのワインディングにも期待。走行距離が長く、ウェット・ドライのバランス重視で選ぶなら!
デメリット・マイナス評価
  • ダンロップのスタッドレスは、以前のDSX時代に評判が悪かったイメージが…。
  • ゴムは柔らか目ですが、タイヤ構造自体は固め。軽量な小型車での評判より、重い大型車ほど好評価?
  • エナセーブに代表される様に、エコと経済性がウリのダンロップ。距離を走る人にはいいだろうけど…。

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住友ゴム ダンロップ
WINTER MAXX 01
(2012)
【価格指数】 57
メリット・プラス評価
  • 2012年発売から5年目、安い価格に目が奪われます!
  • 国産スタッドレスなのに、ブリザックの半値ほど!
  • 滅多に雪は降らないけど、降った時のために国産でと言うならベストマッチ?
デメリット・マイナス評価
  • 氷上ブレーキ性能が、新商品「02」より12%も劣るの?
  • 値段に釣られたと後悔するような人は止めておいた方が…。
  • DSX-2に比べライフ性能は1.5倍にアップしたのに、それでも硬化が早めとの評価も…。

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横浜 ヨコハマ
ice GUARD 6
(2017新商品
【価格指数】 86
メリット・プラス評価
  • 2017年新発売、それなのにVRX2より1.5割~2割も安い!
  • 横浜のスタッドレスは、日陰や住宅街では根雪になるけど幹線道路は除雪と融雪で数日で雪が溶ける長野周辺では、雪上・ドライ・価格の3バランスが一番良いと高評価!
  • 雪上だけでなく、iG50より氷上性能が15%もアップ。非対称パターンが様々なシーンで活躍!
デメリット・マイナス評価
  • なぜか、アンチ・ブリヂストン派が多いような気が…?
  • 新商品のiG60が出たのに、評判が良いせいか、前モデルiG50(5 PLUS)の値段があまり落ちない…。
  • タイヤガーデンが近くにあって便利だが、価格設定が強気すぎ…。

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PIRELLIi ピレリ
ICE ASIMMETRICO
(2014)
【価格指数】 48
メリット・プラス評価
  • ブリヂストン「VRX2」の半値以下と、超激安!
  • 『日本の雪質には・・・』とか言われますが、世界5位の売上を誇る、今や公式F1の単独サプライヤー。ちゃんと日本の環境データに基づき開発し、日本でテストし、ユーザ評価も得ています!
  • 特にアイス(氷上)性能に特化。雪道での高速安定性には定評あり。ヨーロピアンウィンターDNAを謳うだけあって、スタッドレス特有の腰崩れ感が少ない点が好評。
デメリット・マイナス評価
  • 主要顧客は、フェラーリやポルシェ。日本の小型車や軽には向かないのか…?。でも、高級車に乗る人は、もっと高価なタイヤを選ぶと思うけど…(汗)。
  • 雪道でも走って何ぼというセンスは、日本人には好き嫌い激し?

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GOODYEAR グッドイヤー
ICE NAVI 7
(2017新商品
【価格指数】 84
メリット・プラス評価
  • 2017年新発売、それなのにVRX2より1.5割~2割も安い!
  • 『日本の雪質には・・・』とか言う人がいますが、日本専用に設計され、日本の工場で製造するメイドインジャパン・タイヤ!
  • 特に優れた評判は聞きませんが、トータルバランスと価格を比較すれば、コスパ的には横浜に次ぎます!
デメリット・マイナス評価
  • どうせ日本では住友ゴムが製造するなら、自社ブランドのダンロップの方がイイのでは?
  • アイスナビ7はゴムの柔らかさを唱えていますが、それでも国内ブランドのスタッドレスと比べると硬め。広い米国と狭い日本では、そもそも走る距離の前提が違うのか?

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東洋 トーヨー
TRANPATH TX
(2017新商品
【価格指数】 95
メリット・プラス評価
  • 2017年新発売。ミニバンやSUV専用のハイト系スタッドレスタイヤで新製品をお探しなら、これ一択!
  • データ偽装に揺れる東洋ゴム工業。今なら逆に品質管理の徹底を期待し、市場挽回の低価格戦略にお買い得感もアップ?
デメリット・マイナス評価
  • 天然の「鬼クルミの殻」って、本当にそれほど効果があるの? ロードノイズが多いという評価も気になります(ただ、SUVに乗っていてロードノイズ云々言うってのもね~)。
  • 「トランパス」に「ガリット」、ネーミングは秀逸だけど露出がイマイチ。そこに「オブザーブ」って・・・、ブランド戦略に難があるのでは? CM打つにも、データ偽装のマイナスイメージ脱却が急務!

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 メーカー別スタッドレスタイヤの特徴と違い

各タイヤメーカーから、2017-2018年の冬シーズン用に新発売された最新スタッドレスタイヤだけでなく、昨年以前に発売された前期モデルも含めて、それぞれ商品ごとの特徴や人気の理由、価格などを比較してみます。

① ブリヂストン ブリヂストンタイヤ

ブリヂストンのスタッドレスタイヤ・カタログ

ブリヂストンは、世界中のタイヤの売上高で9年連続世界1位を誇る、日本のトップメーカーです。1988年に、当時世界3位だったブリヂストンは、3,300億円で米国第2位のタイヤメーカー・ファイアストンを買収し、ミシュランと対峙する世界最大手に登りつめました。

ブリヂストンのスタッドレスタイヤの技術的最大の特徴は、「発泡ゴム」です。その歴史は、1998年に発売された「PM-10」に始まり、1997年には連鎖発泡ゴムの「MZ-02」、2000年のメガ発泡ゴムの「MZ-03」へと進化し、2003年にはレボ発泡ゴム「REVO 1」が発売されました。2006年にはレボ発泡ゴムZの「REVO2」が、2009年にはレボ発泡ゴムGZの「REVO GZ」が発売。そして、2013年にアクティブ発泡ゴムの「VRX」が、2017年にはアクティブ発泡ゴム2へと進化した「VRX2」が発売されました。

それぞれのタイヤの性能比較は、その都度のテスト環境が違うため一概には比較できませんが、ブリヂストンが公表しているカタログデータから、REVO GZ/VRXと、VRX/VRX2のそれぞれのテスト数値を相対的に合算してみると、以下の様な結果となっています(REVO GZの氷上制動距離を1とした場合)。

スタッドレスタイヤ性能比較


ブリヂストン
BLIZZAK VRX2
ブリザック史上最高性能を実現するプレミアムテクノロジー 新製品
ブリザック VRX2のトレッドパターン
  • ブリザックは、北海道・北東北主要5都市での一般ドライバー装着率45.8%と、装着率で16年連続No.1。札幌市のタクシー装着率は73.3%。
  • VRX2は、2017年発売のブリザックの新製品。シリカを配合することで路面水膜の除去をアップし接地性を高め、氷上ブレーキ性能をVRXより10%短縮。
  • 非対称パタンも進化し、静粛性はVRXに比べ約3%向上。耐摩耗性(摩耗ライフ)は22%向上。
BLIZZAK VRX
信頼と実績のブリザック
ブリザック VRXのトレッドパターン
  • 2013年発売。「アクティブ発泡ゴム」は、水路の表面を親水性素材でコーティングすることで、気泡の内壁に沿って水を入り込みやすくして路面の水膜を積極的に除去し、氷上でのグリップ力を高める新技術。
  • VRXは、2009年発売の「REVO GZ」に比べ、氷上ブレーキ性能・ウェットブレーキ性能を10%短縮。(逆にVRX2に比べると10%ダウン。)
BLIZZAK DM-V2
SUVの冬が楽しくなる
ブリザック DM-V2のトレッドパターン
  • 2014年発売のSUV/4×4専用スタッドレスタイヤ。
  • VRXと同じく「アクティブ発泡ゴム」を採用。

② ミシュラン ミシュラン

ミシュランのスタッドレスタイヤ・カタログ

ミシュランは、1949年に世界で初めてラジアルタイヤを製品化した、フランスのタイヤメーカーです。1982年に、日本で最初にスタッドレスタイヤを発売したのもミシュランでした。以前は世界最大の売上高を誇っていましたが、2005年にブリヂストンに抜かれて以降、世界2位となっているものの、この2社は現在でもトップシェアで拮抗しています。

ミシュランのスタッドレスタイヤは、2004年に発売された「X-ICE」シリーズが主力製品です。2008年に「X-ICE XI2」が、2012年に「X-ICE XI3」が発売され、2017年には最新技術Mチップがたくさん詰まった「表面再生ゴム」を採用した「X-ICE3+」が発売されました。


ミシュラン
X-ICE 3+
アイスで止まる安心感。永く効き続ける信頼感 新製品
ミシュラン Xアイス 3プラスのトレッドパターン
  • X-ICE 3+は、2017年発売の新商品。ツルツルの氷路面に効く「トリプル・エフェクト・ブロック」に加え、最新技術の「表面再生ゴム」により、無数の穴が氷の表面にある水分を除去し氷にピタッと密着。すり減っても常に表面の穴が再生されるため、アイスブレーキ性能が長期間に渡って続きます。
  • X-ICE 3+は、新技術「表面再生ゴム」により、アイスブレーキ性能を2012年発売の「X-ICE XI3」より、約4.5%向上(新品時)。さらに1万キロ走行後の摩耗時では、約11.5%も向上。使い続けても安心感が長く続きます。
X-ICE XI3
「止める力」が永く続く。冬のドライブに安心感を
ミシュラン Xアイス XI3のトレッドパターン
  • 2012年発売。3つの技術で強力アイスグリップを実現した「トリプル・エフェクト・ブロック」がウリ。
  • X-ICE XI3は、2008年発売の「X-ICE XI2」に比べ、アイスブレーキ性能を9%向上。(逆に3+に比べると4.5%ダウン。)

③ グッドイヤー グッドイヤー

グッドイヤーのスタッドレス・カタログ2016-2017

グッドイヤーは、アメリカにある世界最大のゴムメーカーで、タイヤでもブリヂストンやミシュランに次いで世界3位のシェアを誇ります。グッドイヤーは、1999年に日本の住友ゴム工業と包括的資本提携を結び、両社の「グッドイヤー」と「ダンロップ」ブランドについて、北米・欧州市場ではグッドイヤーが、アジア市場では住友ゴム工業がそれぞれ製造・販売することとなりました。この提携は2015年に解消することになりましたが、その後も日本国内を含むアジア市場向けグッドイヤー製品の開発と製造・販売は、住友ゴム工業が担当しています。

グッドイヤーのスタッドレスタイヤは、「ICE NAVI」(アイスナビ)シリーズが主力製品です。2013年に発売された「ICE NAVI 6」に続き、2017年には7代目となるが「ICE NAVI 7」が日本市場に投入されました。また、SUV用の「ICE NAVI SUV」や、商用車(バン)用の「ICE NAVI CARGO」もラインナップされています。


グッドイヤー
ICE NAVI 7
より手前で止まる!しっかり曲がる!プレミアムスタッドレスタイヤ 新発売
グッドイヤー アイスナビ7のトレッドパターン
  • 2017年発売の新商品。氷上(アイスバーン)性能には、ゴムの柔らかさが重要。「アクアフィラー」に加え、従来よりさらに柔軟性が高い極小シリカのゴムを採用したことで、氷上の細かい凸凹にも高い密着性を発揮。
  • ゴムの密着効果と新しいトレッドパターンのひっかき効果で、2013年発売の「ICE NAVI 6」より、氷上ブレーキ性能が7%アップ、ウェットブレーキ性能は2%アップ、転がり抵抗は4%低減。
ICE NAVI 6
安全性と経済性を両立した高性能スタンダードモデル
グッドイヤー アイスナビ6のトレッドパターン
  • 2013年発売。撥水シリカとポリマーを結合させるカップリング剤「アクアフィラー」で、よりしなやかになったゴムで路面に密着。走行性能とライフ性能(経済性)の両面を両立させた、スタンダードモデルです。
  • ICE NAVI 6は、従来製品「ICE NAVI ZEA2」に比べ、氷上ブレーキ性能が10%アップ(逆にICE NAVI 7に比べ7%ダウン)し、ライフ性能は35%も大幅に向上。

④ コンチネンタル コンチネンタル

コンチネンタルは、ドイツのタイヤ及び自動車部品メーカーで、タイヤでは世界4位の市場シェアを有しています。しかし近年は、タイヤ以外の車両システム部門の成長が著しく、2016年の同社の売上高のうち、タイヤ部門は26%しかありません。

日本では、過去にはヤナセが、2002年からは横浜ゴムが総輸入販売元となっていましたが、2014年以降は日本法人を設立し、現在は横浜ゴム・ヤナセ・阿部商会の3社が代理店となっています。しかし、日本での流通量はあまり多くなく、カー用品店の店頭でコンチネンタル製のタイヤを見かけることは滅多にありません。

コンチネンタル
ContiVikingContact 6
冬の運転性能をより良くするために
コンチネンタル ContiVikingContact 6のトレッドパターン
  • 現在、日本市場で流通しているコンチネンタルのスタッドレスタイヤは、2015年発売の「ContiVikingContact 6」(乗用車向けとSUV用あり)。
  • スノー・アイス・ドライと互いに相反する3つの性能を、分割型トレッドパターンにより高次元でバランス化。雪上・氷上性能だけでなく、高速巡航もOK!

⑤ ピレリ ピレリ

ピレリは、イタリアのタイヤメーカーで、世界5位の市場シェアを有しています。1991年に一旦はF1から撤退しましたが、2011年からはF1とGP2の単独公式タイヤサプライヤーとなっています。フェラーリやポルシェ、マセラティ、ランボルギーニなど、欧州の多くのプレステージ・スポーツカーが新車にピレリのタイヤを採用しています。

しかし2015年、1,300億円もの負債に苦しんでいたピレリは、中国の国有化学大手「中国化工集団」による買収提案をすんなり受け入れ、中国資本の傘下に下ります。買収額は、71億ユーロ(約9,200億円)で、中国製造業の国外買収では過去最大級。1988年に、当時世界3位のブリヂストンが米国第2位のファイアストンを買収した金額は3,300億円でしたから、その約3倍近い金額です。

ピレリ
ICE ASIMMETRICO
氷上でのトラクション及びブレーキング性能を向上させるように設計
ピレリ ICE ASIMMETRICOのトレッドパターン
  • 現在、日本市場で流通しているピレリのスタッドレスタイヤは、2014年発売の「ICE ASIMMETRICO」(乗用車向けとSUV用あり)。
  • ヨーロピアンウインターのDNAが与えられ、日本市場のニーズに基づいて特別に開発された日本向けスタッドレスタイヤ。特にアイス(氷上)性能が高いスタッドレスタイヤ。

⑥ ダンロップ ダンロップタイヤ

ダンロップ社は、元々は1889年にアイルランド(当時はイギリスに併合)で創業したゴム製品企業です。1909年に、ダンロップ社の工場が日本に誘致され、我が国初の近代的ゴム工場が作られます。この日本工場の組織が、その後にダンロップ護謨株式会社として法人化され、1960年には住友グループが資本参加、1963年に住友ゴム工業と社名が改められました。

一方、本国のイギリスのダンロップ社は、1971年にイタリアのピレリと合併し、当時はGoodyear(米)とFirestone(米、1988年に日本のブリヂストンが買収)に続く世界3位のタイヤメーカーとなりましたが、たった10年でその合併は破綻。ダンロップ社は、この間に積み上がった負債により経営難に陥り、1985年にBRT社に買収されてしまいました。その後、ダンロップ社は世界中の事業部門やブランドごとに解体され、それぞれ売却されてしまいます。

なお、日本の住友ゴム工業は、BRT買収前の1983年に、ダンロップ本社からその持ち株を引き取って経営的に独立を済ませており、BRTによる買収・解体の影響を受けることはありませんでした。逆に、1984年にダンロップの英独仏の6工場およびタイヤ技術中央研究所を買収、1986年には米ダンロップを買収し、世界中のダンロップのタイヤブランドを掌握していきます。1999年に、住友ゴム工業は米国のグッドイヤーとタイヤ事業におけるアライアンス契約を締結、アジアでのダンロップタイヤは住友ゴム工業が、北米・欧州ではグッドイヤーがダンロップタイヤの製品を供給することとなりました。2015年にグッドイヤーとの提携は解消されましたが、この供給体制は今も変わっていません。なお、北米における日系の自動車メーカー(四輪・二輪)向けタイヤの供給に限っては、住友ゴム工業がその商標使用権を有しています。

住友ゴム工業では、「DUNLOP(ダンロップ)」ブランドの他に、「FALKEN(ファルケン)」というタイヤのブランドも展開しています。


ダンロップタイヤ
WINTER MAXX 02
ダンロップ史上 最高傑作スタッドレス 新発売
ダンロップ ウィンターマックス02のトレッドパターン
  • 2016年発売。2012年からシリーズ化された「WINTER MAXX(ウインターマックス)」史上で最高傑作と謳う、ダンロップの乗用車用ハイスペック・スタッドレスタイヤ。
  • 新開発の「超密着ナノフィットゴム」と、サイピング(MAXXシャープエッジ)の本数を増やし、最適なパターン形状とした「MAXXグリップパターン」により、2012年発売の「WINTER MAXX 01」と比較して氷上ブレーキ性能が12%向上。
  • 超密着ナノフィットゴムには、経時変化によるタイヤの硬化を抑制する新開発の高機能バイオマス材料「しなやか成分」を配合し、高い氷上性能と長持ち性能を高次元で両立。
WINTER MAXX 01
ちがいは、密着力。よく粘る、長くもつ。
ダンロップ ウィンターマックス01のトレッドパターン
  • 2012年発売。従来「WINTER MAXX(ウインターマックス)」として販売されてきた、ダンロップの乗用車用ベーシック・スタッドレスタイヤ。2016年に上位製品の「WINTER MAXX 02」が発売されたことで、「WINTER MAXX 01」と名称が変更されています。
  • WINTER MAXX 01は、新開発の「MAXXシャープエッジ」と、ダンロップ独自の新材料開発技術により開発された「ナノフィットゴム」を採用。
  • 同社の従来品「DSX-2」と比較して、氷上ブレーキ性能は11%アップ、ウェットブレーキ性能は15%アップ、耐摩耗性能は48%アップ。

⑦ ヨコハマ ヨコハマタイヤ

横浜のスタッドレスタイヤ・カタログ

「ヨコハマタイヤ」は、富士通なども属する旧古河財閥系の古河グループのタイヤ・ゴムメーカーである横浜ゴム株式会社のタイヤブランドです。1971年に、現在の古河電工と米国のBFグッドリッチとの合弁により、横浜に創業しました。ヨコハマタイヤを販売している「タイヤガーデン」は、同社の関連会社の一社です。

ヨコハマ初のスタッドレスタイヤは、1985年に発売された「ガーデックス」(GUARDEX)ですが、2002年からは、凍結路面の水膜を除去する吸水ゴムを開発・採用し、「iceGUARD」(アイスガード)にブランド名を一新。その後、2008年に「iceGUARD 3x」(トリプルZPS、iG30)、2010年に「iceGUARD 3x PLUS」(トリプル プラス、iG30)を発売。2012年には「iceGUARD 5」(ファイブ、iG50)を、2015年に「iceGUARD 5 PLUS」(ファイブ プラス、iG50プラス)を発売。そして2017年、初代GUARDEXから数えて第6世代となる「iceGUARD 6」(iG60)が発売されました。


ヨコハマタイヤ
iceGUARD 6
氷に効く・永く効く・燃費に効く+ウェットと音に効く 新発売
ヨコハマ アイスガード6(iG60)のトレッドパターン
  • 2017年発売。新発売されたアイスガード 6(iG60)は、進化した非対称パターンと、従来品より吸水率が6%アップしたプレミアム吸水ゴムにより、氷上性能を2015年発売の「iceGUARD 5plus」に比べ15%向上。ウェット性能では5%向上、ころがり抵抗は2%低減、パターンノイズの騒音エネルギーは33%低減しました。
  • アイスガード6は、冬期の性能だけでなく、新開発の「クワトロピラミッドディンプルサイプ」により、走りのしっかり感もさらに向上。
iceGUARD 5plus
氷に効く・長く効く・燃費に効く
ヨコハマ アイスガード5プラス(iG50)のトレッドパターン
  • 2015年発売。アイスガード 5プラス(iG50 plus)は、従来のアイスガード5の新マイクロ吸水バルーンとブラックポリマー2に加え、従来比で最大30倍の大きさとなるエボ吸水ホワイトゲルを新たに採用。
  • この3つの素材の新たな組み合わせによって進化したiG50プラスの「スーパー吸水ゴム」は、さらに優れた氷上性能を発揮。氷上制動テストデータ(指数)では、2012年発売の「iG50」に比べ7%短く、2008年発売の「iG30」と比べると17%も短い距離で止まります。(逆に、2017年の新製品iceGUARD 6と比べると、氷上性能は15%ダウン。)
iceGUARD 3x PLUS
優れた氷上性能に省燃費性能をプラス
ヨコハマ アイスガード トリプル・プラス(iG30)のトレッドパターン
  • 2010年発売。アイスガード トリプル・プラス(iG30)は、従来のアイスガード3xの優れた氷上性能に加え、タイヤ構造の見直しにより、3xより転がり抵抗を約4%低減[燃費に効く]。

⑧ トーヨー トーヨータイヤ

トーヨータイヤのスタッドレスタイヤ・カタログ

トーヨータイヤは、1904年創業の兵庫県伊丹市に本社を置く東洋ゴム工業のタイヤブランドです。東洋ゴム工業では、売上の約8割を占めるタイヤ事業部門では、トーヨータイヤのほか、ブランド吸収したNITTO(ニットー)とSILVERSTONE(シルバーストン)も生産・販売しています。その他2割のゴム関連事業では、自動車部品や建設資材なども手掛けており、2015年に発覚した「免震ゴム」の性能データ改ざん問題は、まだ記憶に新しいところです。ただし、タイヤ事業に関しては、2008年に世界トップのブリヂストンと業務・資本提携をし、国内では第4位、世界では第13位の売上高を誇っています。

トーヨータイヤのスタッドレスの最大の特徴は、凍った路面を強力にひっかくために独自に配合した「鬼クルミの殻」。中心となるスタッドレスタイヤは、「GARIT」(ガリット)シリーズですが、2009年発売の「GARIT G5」の次に登場した、2014年発売の「OBSERVE GARIT GIZ」(ガリット ギズ)には、新たに”OBSERVE(オブザーブ)”シリーズの名称が冠されました。この他、SUV/CCV専用の「OBSERVE GSi-5」(2013年発売)や、2017年発売の新商品、ミニバンやSUVなどハイト系専用となる「WINTER TRANPATH TX」のウィンタートランパス・シリーズもライナップ。


トーヨータイヤ
Winter TRANPATH TX
ふらつきを抑えた安定感のある走りと、進化したアイス性能 新商品
トーヨー  ウィンター・トランパスTXのトレッドパターン
  • 2017年発売の新製品。従来の吸水・密着・ひっかきの3つの効果が同時に機能する「瞬間」スタッドレスの機能はそのままに、水膜を瞬時に吸水・除去する「NEO吸着ナノゲルゴム」がアイス性能をさらに進化。
  • トリプルトレッド構造と、スーパーハイターンアップ構造により、ハイト系のミニバンやSUVに最適な様に、ふらつきを低減。
OBSERVE GARIT GIZ
「吸水・密着・ひっかき」で、冬のあらゆる路面でも安心
トーヨー オブザーブ・ガリットギズのトレッドパターン
  • 2014年発売。従来の吸水・密着・ひっかきの3つの効果が同時に機能する「瞬間」スタッドレスの機能はそのままに、水膜を瞬時に吸水・除去する「NEO吸着ナノゲルゴム」がアイス性能をさらに進化。
  • アイス制動性能は、2009年発売の「GARIT G5」に比較して10%短縮、アイスコーナリング性能は14%向上。
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