DIY リフォームに挑戦②-柱と扉の塗装

油性塗料と水性塗料を使って、鉄骨の柱と土蔵の扉を塗装します!

 1.鉄骨の柱と土蔵の扉を塗装

掃除が済んだら、いよいよリフォーム工事の本工程に入ります。最初にすべきは、床を汚しても構わないうちにする、「ペンキ塗り」の作業です。

ペンキ塗りの作業で重要なポイントは、まず、①使うペンキを水性にするか油性にするか?、です。
ペンキには、水性塗料と油性塗料がありますでの、それぞれの特徴を押さえて、目的に合った塗料を選択しましょう。

一般的に、水性に比べ油性の方が、密着性や耐久性に優れていると言われていますが、水性塗料も技術が進歩して、昔よりは性能が向上しています。また、油性は臭いがきつく、その臭気がなかなか消えないので、内装への使用は出来ません。ただ、最近は油性塗料にも「弱溶剤タイプ」のものが登場して、だいぶ臭気が抑えられています。なお、水性だと水(雨)のかかる場所に不向きのように思われがちですが、水性塗料は乾燥すると水をはじく性質があるので、その点については、油性よりむしろ優れているとされます。

ペンキを塗った鉄骨の柱と土蔵の扉
塗装後の鉄骨と土蔵の扉の写真

次は、②使う量(塗る面積)を見積もりましょう。ペンキは、少量でも結構な値段がします。ただし、量が多くなればなるほど、単価は劇的に下がります。次にいつ使うか分からないペンキを残すのは勿体ないですが、かといって、後から少量を買い足すのは、一番コストが高くつきます。塗る面積が分かれば、おおよその必要量が分かりますので、買いに行く前に、塗る面積を計算します。1回塗りであれば、塗る面の素材や凹凸によりますが、一般的に塗料1Lあたりで、約5~10m²を塗ることができます。少し多めに買って、使い切りで終わらすのが得策です。刷毛も、安い「万能刷毛 」(油性にも水性にも使える万能用)であれば100円もしないものがありますので、使って終わりにした方が、後片付けが楽です。

そして、ペンキを塗る前には、③養生が必要です。床や壁は張り替え前なので、全然汚れても構いませんが、あまりペンキがこぼれるようであれば、新聞紙を敷いておきましょう。また、サッシの窓枠や、出入り口の枠には、ペンキで汚れないように、「マスキングテープ 」を貼っておきます。マスキングテープには、6mm、9mm、・・・、20mm、・・・、30mm~50mmまで、様々な幅のものがあります。一巻はだいたい18m。必要な幅と、必要な長さを見積もってから、買いに行くようにしましょう。

 2.水性塗料と油性塗料の違い

水性塗料と油性塗料のメリット・デメリット
種類 メリット デメリット
水性塗料
  • 臭いが少ない、臭いが残りにくい
  • 使った刷毛が水で洗え、服等についた汚れを落としやすい。
  • 一般的には(汎用商品では)、耐久性や耐候性は油性に比べ劣る。
  • 乾燥が遅い(乾くまで時間がかかる)。
  • 金属や樹脂などとの密着性が低く、素地調整が必要な場合がある。
  • 気温や湿度の影響を受けやすい(寒い時期や湿気の多い日の施工は不可)。
  • 油性塗料
  • 乾燥が早い(早く乾く)。
  • 一般的に、耐久性や耐候性は水性より優れている。
  • 金属や樹脂との密着性が良い。
  • 臭気が強く、臭いが残りやすい。
  • 刷毛等を洗う溶剤にはシンナーが必要で、環境や人体にあまりよくない。
  • DIYにおすすめの塗料(ペンキ)

     

     このコーナーの目次

    リフォームの手順の図 リフォームの概要と手順 鉄骨の柱と土蔵の扉を塗装 ブロック塀に石膏ボードを貼る Cチャンネルにプリント合板を張る 床板の張り換え(上張り工法)

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