【スキー比較】 中上級・オールラウンドマウンテンモデル ’22-23

グルームバーンからコブ・パウダーまでオールラウンドに使え、腕前以上の滑りが魅せられるようなスキー板は無いものでしょうか!?

新着記事 2022-2023年モデルに更新しました(2022/10/30)。
※ 過去モデルのページは、’21-22モデル’20-21モデル’19-20モデル’18-19モデル’17-18モデル’16-17モデルへ。
新着記事 デモ系・基礎系のスキー板の情報は、「NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?」のページをご覧ください。

 はじめに

以前、年に数回ほど遊びとしてスキーに行っていた頃は、ビンディングとセットで3-4万円位のオールラウンド系(コンフォート系とも)と表示されたスキー板を買っていました。ところが、地元・長野に戻って頻繁にスキー場に通うようになったら、一から 基礎スキーを学び直すほどハマってしまい、そこそこ腕前(脚前)が上がってきた昨今は、定価で15万円以上もする様なデモ系(基礎系、技術系とも)と呼ばれるスキー板を、取っ替え引っ替えしています…(汗)。しかし、スキー場に通う回数が増えると、新雪(パウダー or 重いドカ雪)に当る日もあれば、春先にはザラメ雪に当たる日も増えます。また最近は、パウダー人気もあってか、わざと圧雪車を入れない、非圧雪のゲレンデも増えてきました。さらに温暖化の影響か、近年は冬でも雨が降ることがあり、そうすると後日、酷い悪雪状態になることも!。そうなると、私程度の技量では、膝下や膝上まで積もった新雪や、凸凹やガッチガチに悪雪化したゲレンデを、センター幅70mm前後の細身のスキー板で滑るのは困難ですし、何より疲れます…(汗)。そこで、幅広の ALL MOUNTAIN(オールマウンテン)系 のスキー板が欲しくなり、どれがいいのか探してみることに!。

※ 基礎スキーとは、日本で独自に発展してきたスキーのカテゴリーです。アルペンスキーにおいて、タイムを争うアルペンレースや、技の難易度を争うフリースタイルスキー(モーグル、エアリアルなど)とは異なり、ターンの質やスピード、合理性といった滑りの美しさや効率性で高みを目指します。全日本スキー連盟(SAJ)や全日本職業スキー教師協会(SIA)に所属する多くのスキー学校が指導しているスキーの技術が、まさに基礎スキーです。その技術レベルを認定してもらう制度がSAJのバッジテストやプライズテスト(テククラ検定)といった技術検定で、さらに競技としての技術選(デモ選)なども開催されています。つまり、一般の多くのレジャースキーヤーが滑ろうとしているのは基礎スキー以外の何ものでもありませんが、敢えてスキー学校に入って教程に沿った指導を請い、日々検定合格を目指して練習に励むスキーヤーを、基礎スキーヤーと呼んでいます。

 ここで対象にする板は?

ここで対象にしているスキー板は、『中上級者向け』の、『オールラウンド』な、『オールマウンテン系』のモデルです。略して、「オールラウンドマウンテンモデル」!(笑)。

中上級者向けとは、初心者や初級者ではないので、圧雪された急斜面で、そこそこのスピードを出しても、安定して滑れるスキー板である必要があります。しかし、レース用やデモモデルのエキスパート向けともなると、フレックスが硬すぎて、たわまないし曲がらないし、私には歯が立ちません(汗)。気が付けば、そろそろシニアの仲間入り。一日中楽しく滑れる“寛容さ”も大事です(笑)。

次に オールラウンドとは、小回りは得意だが大回りは苦手といった特徴的な板ではなく、緩斜面や急斜面でのハイスピードのロングターンもショートターンも、コブでも、様々なゲレンデの状況に応じた滑りに対応できる、万能的な性格のスキーのこと。朝一の、キレイに圧雪されたゲレンデで足慣らししたら、急斜面に移動して高速ターンやショートターンを楽しみ、疲れる前に(本当はお昼のビールを飲む前に)コブを攻め、午後はリフトを乗り継ぎながらまったりと滑りたい向きには最適です(笑)。

最後に オールマウンテン系とは、私の場合はバックカントリーまではやらないけど、圧雪されたオンピステ(グルームバーンのゲレンデ)から、未圧雪の新雪ゲレンデや非圧雪の深雪ゲレンデ、さらには野沢温泉のやまびこエリアの様なパウダーのオフピステまで、様々なスキー場のシチュエーションを満喫できる、欲張りなスキー板のこと。もちろん、春先の悪雪やザラメといった雪質にも順応しやすいのが嬉しいですね(笑)。

ここで探すのは、こんな欲張りなオールラウンドなオールマウンテン系モデル、略して「オールラウンドマウンテンモデル」です。果たして1枚の板で、これほど幅広いカテゴリーをカバーできるでしょうか?…。数多く売りたいスキーショップもメーカーも、きっと『違う性格の板を、2~3枚使い分けた方がいい』と言うでしょう。しかし、スキーヤーにしてみれば、こんなお助けスキーがあったら、少々お金を払ってでも買いたい!(でも本音は出来るだけ安く…w)。

 オールマウンテン系のスキー選びのコツ

スキー板の主な種類(ラインナップ)

まずは、スキー板の主なラインナップ(用途別のカテゴリー構成)を整理してみましょう。まずスキーには、ノルディックスキーとアルペンスキーがありますが、ここで対象にしているのは後者のアルペン用のスキー板です。そして、ロシニョール(ROSSIGNOL)など競技用から子供用まで、多種多様な種類のスキー板を発売している大手スキーメーカーでは、多くの場合、以下のようなカテゴリーでスキー板を分類していますが、その境界は曖昧で、あまり固まった定義などはありません。

こうした主な用途に応じて、目に見えるところでは、スキー板の形や長さが変わってきます。もちろん体格や体重、年齢に応じて、スキー板の適正な長さは違いますが、あくまで用途に応じた相対的な長さという意味で。さらに、素材や構造、重量、強度やロッカーの割合等、目に見えない違いも多々あり、メーカー間で特に技術で工夫が凝らされているところです。

スキー板のスペックの見方

スキー板のスペック表には、長さ(Length)、ラディウス(Radius:R)、スリーサイズ(トップ/センター/テール部の各板幅)、重量(Weight)などの数値が記載されています。なお、ラディウスやスリーサイズは、同じ型番でも長さが違うと異なる場合がありますが、代表的な長さのスキー板の数値しか記載されていない場合があります。また、重量の表示が無い場合、表示されていても、メーカーによって計量方法が違っている場合があり、注意が必要です。

基本的に、スキー板のセンター幅で、雪質(深雪か圧雪か)に対応して、サイドカーブの回転半径(ラディウス)とウェストのくびれ具合で、曲りやすい回転の大小に対応しています。一般的に、圧雪ゲレンデで滑る初級者から中級者レベルのスキーヤーには、おおよその目安として、センター幅が70mm~80mmで、ラディウス(R)が14m~17m前後のスキー板が、オールマイティで扱いやすく、滑りやすいとされています。ただし、同じスキー板でも長さが変わるとラディウスも変わるのが一般的なので、ラインナップされている長さの中間辺りのモデルに着目する様にしてください。ちなみに、中上級者クラスの基礎スキーヤーの多くが履いているショートターン用のデモ系モデルだと、165cm前後の長さでRは13m前後が主流。170cmくらいでRが16mを超えてくると、ミドルターンからロングターン用に分類されることが多くなります。

しかし、ここで対象としているスキーは、オンピステの圧雪ゲレンデだけでなく、新雪ゲレンデやパウダーのオフピステまで、雪山全体とは言わないまでも、広大なスキー場を丸ごと楽しめる、オールマウンテン系のスキー。いわゆる、パウダーをメインとする「ファットスキー」も含みます。センター幅が何ミリ以上を「ファット」と言うのかは、ウィキペディアにも定義されていませんが、80mmを超えてくると「セミファット」と呼び、90mmを超えるとほぼ「ファット」、100mm以上なら正真正銘の「ファットスキー」と言えるでしょう。さらにその上には、120mmを超える「スーパーファット」と呼ばれる板もありますが、正真正銘のパウダースキーとしてオールラウンド性能は期待しない方がいいでしょう…(汗)。

ところで、センター幅が少し広めだからと言って、一般ゲレンデから深雪&パウダーも滑れるオールマイティ&オールマウンテンなスキーかと言うと、一概には判断できません。トップやテールが相対的に細ければ、沈みがちになりますし、逆にトップが広すぎると、ターンの導入が難しくなり、テールが広いとターンからの抜けが引っかかり気味になってしまいます。でも、高速安定性は増すというメリットも…。また、メタルが入って張りが強い(硬い)板だと、特に圧雪ゲレンデでの高速安定性やキレ、アイスバーンや悪雪下での粘りも増しますが、重量が重くなりますし、たわみ難いので新雪では取り回しが難しくなります。逆に、柔らかい板やロッカーが多めのファット板の方が、深雪での操作性は楽になります。いやはや、複雑すぎて困ったものです…(汗)。


一般的なスキーのセンター幅選択の目安
センター幅 適用
70mm未満 よりタイトでビビッドな滑りを目指す、デモ系。上級者・エキスパート向け。
70~75mm オンピステ(圧雪されたゲレンデ)向き。初心者から中級者でも扱いやすい、コンフォートタイプに多い。
75~80mm よりゲレンデや雪質への対応、滑りの幅が広がる、オールラウンドタイプに多い。
80mm以上 オンピステよりオフピステ(圧雪されていないゲレンデ)や悪雪で能力を発揮。オールマウンテンタイプに多い。
ファットスキーのセンター幅選択の目安
センター幅 適用
80~90mm セミファット。オンピステの圧雪ゲレンデがメインだが、パウダーや非圧雪も滑りたい向き。
90~100mm パウダーや非圧雪がメインだが、オンピステでのカービングも楽しみたい向き。
100~
  120mm
深雪&パウダーがメイン。オフピステに向かう途中にゲレンデがあったら滑る程度。
120mm以上 スーパーファット。パウダー命!(笑)。
一般的なスキーのサイドカーブ選択の目安
ラディウス 適用
14m未満 小回りしやすい。
14~17m 中周り、オールラウンド向き。
17m以上 大回りが得意。
30m以上 FIS対応GS板。SGは45m以上。
スキーのサイドカーブのラディウス(R)とは

自分が欲しいスキーの条件は?

では、以上を踏まえて、自分が欲しい、自分に合ったスキーを考えてみましょう。

まず一般的に、ファットスキーでもキレッキレのカービングがこなせるという上級者はさておき、スキーに行くのは年に数回~十数回、オールマウンテン系のスキー1本で、主に圧雪されたゲレンデを中心に、時にはリフト下や非圧雪のゲレンデにも足を運びたい、せっかくスキーに来たのだから雪がガンガン降っている日でも滑りたいというスキーヤーには、センター幅が80mm台のスキーが扱いやすいと思います。特に、まだ深雪での滑りに不安がある中級者だと、非圧雪ゲレンデに向かう回数は減るでしょうから、80mm台前半までに留めた方が、圧雪ゲレンデでの取り回しが楽でしょう。新雪や深雪、コブでの回しやすさを重視するなら、堅い芯材やメタル入りのハードな板は避け、金額的にはビンディング込み(定価ベース)で 10万円未満が一つの目安になるかと思います。

一方、スキー板の長さも、メインとするシチュエーションによります。一般的な身長・体重の男性の場合、ハードバーンでのショートターンをメインに楽しみたいなら160cm台まで、のんびり・まったりとロングクルーズを楽しみたいなら170cm前後、深雪での浮力とスピードを求めるならMAX 170cm台後半までがおすすめです。板を長くしても、板の幅ほどは浮力は得られませんし、180cmを超えると途端に扱い難さが際立ちます。もちろん、エキスパートの方はこの限りでありませんので悪しからず…。

逆に、腕に覚えのあるベテランスキーヤーやリターンスキーヤーなら、センター幅が90mm台のファットスキーでも、ロッカーが少な目でメタル入りのハリの強い板を選べば、圧雪ゲレンデではキレッキレの高速カービングターンも楽しむことが出来ます。さらに、深雪でも板を浮かせられるスピードと技量があるなら、最近流行のセンター幅が広いワイドボディのデモモデルも検討対象になるでしょう。ロシニョールの「SUPER VIRAGE VII OVERSIZE(オーバーサイズ)」(センター幅 78mm)は、トップデモも履くスパーヴィラージュ VII LTD(センター幅 68mm)の仕様をインスパイアーした幅広モデルで、2022-2023年新登場のニューモデルです。アトミックからも、REDSTERスターシリーズにセンター幅が75~85mmの「REDSTER Qシリーズ」が2023年からニューラインナップ。ジャパンモデルの「REDSTER Q9i REVOSHOCK」(センター幅 75mm)も新登場しました!。


ところで、ファットスキーになると、一般的には深い雪の中でも回せるように、そもそも柔らかく作られていますので、ハードバーンやアイスバーンでは少々心もとないです。特に、ハイクにも適した軽量なファットスキーほど、その傾向が強くなります。その代わり、トップもテールにも長めのロッカーが入るので、スキーの長さが気にならなければ、意外とコブにも入っていけたりします。一方、同じファットスキーでも、広大なゲレンデやロングな尾根をハイスピードで滑降するのに適した、メタル入りでロッカー少なめ、張りの強いフリーライド系のファット板もありますが、逆に林の中での回転性能やコブでの操作性は、多少目をつむらなければなりません…(汗)。なお、フリースタイルスキーをする人や、ハイクやツアーに出かける人は、ロッカー度や重量などそれぞれ必要なスペックが異なると思うので、あくまでご参考までに…。


 おすすめのオールマウンテン系スキーを比較してみよう!

ここでは、オンピステをメインに、グルーミング(圧雪)ゲレンデはもちろん、ハードパックから春のザラメまで、さらには非圧雪の新雪や悪雪、深雪パウダー、オフピステまで、1台のスキー板で様々なシチュエーションに対応できるという、私のわがままな要求「オールラウンドマウンテンモデル」に応えてくれそうなスキーをピックアップしてみました。センター幅は 80~90mm 前後で、かつそこそこの急斜面ゲレンデでも小回りから中・大回りまでオールラウンドにこなせそうな、ラディウス(R)が 15~18m 前後のスキーを対象にしました。基本はオールマウンテンスキーですが、一部にゲレンデモデル(デモとかオールラウンド、オンピステ等)に分類されているスキーやフリーライドのスキー板も含まれています。

圧雪から非圧雪・パウダーまで1台で楽しむなら、おすすめのスキー板は?
メーカー
モデル名
コスメ
デザイン
スペック
価格(税込)

摘要(特徴やおすすめポイント等)
ROSSIGNOL
ロシニョール

EXPERIENCE
80 CARBON

+ XPRESS 11 GW
L:142~8cm刻~182
R:14m(166)
3size:125-80-113
定価:79,200円/B付
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ロシニョールのオールマウンテン系モデル「EXPERIENCEシリーズ」は、比較的リーズナブルな価格設定ながら、センター幅が76/78/80/86mmとWOMENモデルの76/78/80/82mmがあり、ラインナップが豊富なうえ、サイズ展開も142/150/158/166/174/182cmと充実。中間幅の「EXPERIENCE 80 CARBON」は、センター部分にだけサイドウォールを備え、カーボンを採用したことでとても軽量。エアチップ採用で、軽快でイージーな操作性とより多くの浮力を実現しています。
HEAD
ヘッド

SUPERSHAPE
E-TITAN

+ PRD 12 GW
L:163/170
R:15.7m(170)
3size:133-84-115
定価:148,500円/B付
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ヘッドの「SUPERSHAPE(スーパーシェープ)シリーズは、オールマウンテン系モデルではなく、ヘッドの新技術EMCを搭載したハイスペックなオンピステ系モデルで、基礎スキーでも人気のシリーズです。センター幅が66mmから84mmまで個性ある5機種がラインナップする中で、最も幅広の「E タイタン」は、整地からパウダーまでスキー場内のあらゆる雪質で優れた操作性を発揮します。浮力も高く、パウダーや悪雪をかっ飛びたいオールラウンダーにもおススメです。
小賀坂
オガサカ

E-TURN
ET-8.5
L:158/166/174/182
R:15.6m(174)
3size:126-85-108
定価:110,000円
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『雪山を思う存分気ままに楽しみたい。』そんなスキーヤーの要望に応える、オールシチュエーション対応のオガサカのマウンテンスキー「E-TURN(イーターン)シリーズ」がALLリニューアル。2023年モデルでは、センター幅 85/98/108/115mmの4機種がラインナップ。最細の ET-8.5の旧モデルET-8.6は、『月刊スキーグラフィック(2021年07月号)』でテスターが選んだオールマウンテンでおすすめのスキー No.3に選ばれました。最新のET-8.5では、前モデルから構成材やサイズまで全部が見直され、ターン導入がしやすく、軽快でゲレンデユースでのポテンシャルが更に高まりました。
HEAD
ヘッド

KORE 87
コア
L:163/170/177
R:16m(177)
3size:130-87-110
定価:88,000円
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ヘッドの「KORE(コア)シリーズ」は、オン・オフ問わずあらゆるフィールドを攻略できるフリーライド・パウダースキーです。グラフィンを採用して軽さとハイパフォーマンスを両立、オンピステをメインにパウダーやコブも滑るスキーヤーにもお勧めで、軽量なので女性やシニアでも扱いやすいモデルです。センター幅は 87/93/99/105/111/117mmと、女性向けの85W/91W/97Wまでラインナップ。最細の KORE 87は、『月刊スキーグラフィック(2021年07月号)』で、テスターが選んだオールマウンテンでおすすめのスキー No.2に選ばれました。トップや足元に硬さがなく、フレックスがしなやか、操作がしやすく悪雪で頼りになるモデルだそうです!。2023年モデルは22年モデルからトップシートのデザイン変更のみの様で、サイズが3レングスに絞り込まれました。
ATOMIC
アトミック

MAVERICK
88 TI

マーベリック
L:161/169/176/184
R:18.2m(176)
3size:124.5-88-109.5
定価:87,890円
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2022年シーズンから新発売された「MAVERICK(マーベリック)シリーズ」は、VANTAGE(バンテージ)の後継にあたるアトミックの新しいオールマウンテンスキーです。88/95/100mmと、センター幅が異なる3モデルがラインナップ。精密に粉砕されたポプラ材とチターナルレイヤーなどにより、剛性とフレックスの究極のバランスを生み出し、優れたコントロール性能と安定したパフォーマンスを約束。オールマウンテンロッカーにより、朝一のパウダーからグルーミングへとスムーズに移行できます。MAVERICK 88 TIは、『月刊スキーグラフィック(2021年07月号)』で、テスターが選んだオールマウンテンでおすすめのスキー No.1に選ばれました。強さがあるうえ何でもできる扱いやすさ、テスター4人から高評価を得た文句なしのNo.1だそうです。2023年モデルはトップシートのデザイン変更のみの様です。
K2
ケーツー

MINDBENDER
89 Ti

マインドベンダー
L:164/170/76/182/88
R:16.6m(182)
3size:130-89-114
定価:82,500円
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K2の人気オールマウンテン「PINNACLE(ピナクル)」が2000年シーズンにフルモデルチェンジして誕生したのが、「MINDBENDER(マインドベンダー)シリーズ」。薄くて軽量なのに、Yビームシステムの効果で剛性が高く、太いのにオンピステでのエッジグリップ力とカービング性能が魅力の一台です。センター幅は85mmから 89Ti/90C/99Ti/108Ti/116C まであり、WOMEN’Sモデルも6種類と豊富。高速域での安定性とカービングのキレを求めるならTi(チタン、メタル入り)モデルを、軽量で扱いやすさを求めるならメタル無しのカーボン(Cタイプ)モデルをチョイス。フルモデルチェンジした2023年モデルの「MINDBENDER 89Ti」なら、荒れたパウダーを蹴散らし、ハードパックのバーンでも確かなターンを刻み、スポーツカーのような感覚でビッグマウンテンを攻められます。
L:Length(長さサイズのラインナップ、cm)、R:Radius(サイドカーブの回転半径、m)
※ ファット系のオールマウンテン用のスキー板の場合、ビンディングは別売のケースが多いので、価格を比較される際はご注意ください。定価(メーカー希望小売価格、税込み)が「円/B付」の場合はビンディング付きセットの価格、それ以外は「板のみ」の価格です。

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ファット系の細身で選ぶなら

しかし、1台のスキー板で、全てのゲレンデからオフピステまでをカバーしようというのは、ちょっと虫が良すぎます…(汗)。そこで、さらにスキーの楽しみを広げるためにも、デモ板との2台持ち、あるいは3台持ちを前提として、パウダーをメインに、オンピステでもキレのあるカービングを楽しめるような、センター幅が100mm弱の、細めのファットスキーまでターゲットを広げてみましょう!。探した条件は、ファットスキーが初めてという入門者でも扱いやすいセンター幅 90mm台、パウダーはもちろんオンピステの圧雪バーンでもキレのあるターンが楽しめ、悪雪や春先のザラメまでカバーできるオールマイティさを希望。長さは、パウダーを本格的に楽しむには180cmオーバーと言いたい所ですが、様々なシチュエーションでの扱いやすさを考慮すると、175cm前後くらいがベストでしょうか?(笑)。

デモ板との2本持ち、3本持ちが前提なら、100mm以上のもっと太いファットスキー、何ならパウダーオンリーに120mmオーバーのスーパーファットを選ぶという手もあります!。でも、日本のスキー場のゲレンデを滑る限りにおいては、幾ら前夜に新雪パウダーがたっぷり積もったとしても、オープンから2時間もすれば、大概のパウダーは食い尽くされてしまいます…。それでも、なんとか午前中は凸凹に荒れた新雪ゲレンデを滑ったら、午後には圧雪ゲレンデに戻ってカービングスキーを楽しみたいところ。そんな時、さてデモ板に履き替えるか?、それともそのままファットスキーで滑り倒すのか?。前者なら何も問題ありませんが、大概は遠い駐車場まで戻って板を履き替えるのは結構面倒です…。そんな時、100mm以内のファットスキーでハリが強めの板なら、圧雪バーンでのカービングもそつなくこなしてくれます!。むしろ、デモ板と性格が被りがちなので、勿体ないという人もいます。どっちにするか悩ましい所ですが、パウダーオンリーに100mmオーバーのファットスキーを選ぼうって人は、次の「本格的なファットスキーを楽しみたいなら」をご覧ください。何れにしても、オンピステでのカービングを快適に楽しもうとすると、幾らハリのあるファットスキーでも、センター幅は100mmまでが目安だと思います。

パウダー・オン・オフ全て楽しむなら細めのファットスキー、おすすめは?
メーカー
モデル名
コスメ
デザイン
スペック
価格(税込)

摘要(特徴やお勧めポイント等)
LINE
ライン

BLADE
ブレイド
L:169/176/181
R:Tight
3size:154-95-124
定価:110,000円
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従来、LINEのオールマウンテンといえば「SICK DAY(シックディ)」が大人気でしたが、代わって一昨年から登場した「BLADE(ブレイド)」も、フリースタイルなスキーを作り続けてきたLINEにとって新基軸となるスキー。今季はデザインが一新されました。3サイズ(154-95-124)のボリューム感と、前後のロッカーを低く取った長い有効エッジが、ターン時のグリップ力と安定感をもたらし、高いスピード域での操作性とカービング性能にシチュエーションを選ばないオールマウンテン要素を掛け合わせた、注目のスキーです。Gas Pedal Metalにより、どんなコンディションにも屈することなく、超タイトなサイドカットが小刻みなターンにも対応します。まさに #morefunner というタグが似合う一台です。センター幅92mmの女性モデル「BLADE W」もラインナップ。
LINE
ライン

BLADE OPTIC
96
ブレイド・
オプティック
L:163/170/177/184
R:18m(176)
3size:129-96-119
定価:102,300円
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2022-2023年、ラインから新たに誕生したシリーズが「BLADE OPTIC(ブレイド・オプティック)コレクション」。業界から高い評価を得たVisionの持つフリーライド向けの性能と、Bladeに採用したエッジグリップとねじれの安定性を向上させたGas Pedal Metal構造の特殊技術を融合させた Blade Opticは、固いコーデュロイから深いパウダースノーまで、妥協なく滑るために作られました。センター幅は92/96/104/114mmの4機種。96mmの「BLADE OPTIC 96」は、自信を持って高速滑走を楽しみたい人に最適なモデル。スキー幅全体に内蔵されたチタン製プレートを採用した最細モデルで、硬い雪の上では絶大なエッジ・グリップを発揮し、切り立った雪や不整地ではパワフルでスムーズなライディングが楽しめます。
ELAN
エラン

RIPSTICK 96
リップスティック
L:164/172/180/188
R:18m(180)
3size:136-96-110
定価:93,500円
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超軽量スキーとしてエランが他社に先駆けて市場に送り出した、今や伝説の「RIPSTICK(リップスティック)シリーズ」。一昨年にサイドカットやサイズ展開を見直してフルモデルチェンジし、今季はデザインが一新。センター幅の違いで 88/96/106/116mmがあり、WOMENモデルの 88W/94W/102Wに加えて、2023年モデルにはプレミアムスタイルの Black Edition(94W/96/106)が仲間入りしました。センター幅 96mmの「RIPSTICK 96」は、しなやかなフレックスと適度なセンター幅で、オンオフ問わず滑り倒せる究極のパウダースキーです。左右非対称のアンフィビオカーボンラインテクノロジーが、ターンにおける安定性を確保。カーボンロッドを内蔵するウッドコアなどにより、180cmで約1,650gと超軽量ながら、あらゆる斜面に挑んでいける優れた運動性能と快適でスムーズなターンを提供します。2023年ニューモデルとして、バックカントリー向けに更に軽量な「RIPSTICK TOUR シリーズ」(88/94mm)も新登場!。
VOLKL
フォルクル

M6 MANTRA
マントラ
L:163/170/177/184
R:30/18/24m(177)
3size:135-96-119
定価:96,800円
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フォルクルのフリーライドスキーの代名詞とも言える「マントラ」。2021/22シーズンに第6世代モデル「M6 MANTRA」がリリースされました。M6のスキートップ部分には、新開発のカーボン素材が網目のように広がるテイラード・カーボンチップを採用、トップが雪面からくる衝撃に叩かれないように制御します。シリーズ共通のフレーム構造を更に進化させたテイラード・チターナルフレームも注目です。ハードコアからオールマウンテンフリーライドまでをカバー。ハードコンディションのオフピステ、圧雪バーンはもちろんオンピステでも、スキーの楽しさを最大限に体感できます。さらにパウダー重視なら、センター幅102mmの「MANTRA 102」もラインナップ。
SALOMON
サロモン

QST 98
キューエスティ
L:169/176/183/189
R:16m(176)
3size:132-98-120
定価:93,500円
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サロモンのオールマウンテンスキーと言えば、従来のXDRシリーズが一昨年フルモデルチェンジして新登場した「STANCE」(スタンス)シリーズ。オンオフを問わず、どんな斜面も切り裂く優れたグリップ力が魅力です。一方、フリーライドの「QST」シリーズも、昨季デビューした QST BLANK、QST 98 に続き、今季は QST 106、QST 92、そしてウィメンズモデルが第3世代にアップデート。ロッカー部分を長くした遊び心あふれる最先端のシェイプと、高いグリップ力を発揮するダブルサイドウォールを採用したことで、従来の QSTよりも大幅に性能が向上しています。日本の雪質には STANCE より QST がマッチ、多くのシチュエーションで扱いやすいスキーになっています。中でも「QST 98」は、最も多様性に富んだ98㎜ウエストモデル。
DYNASTAR
ディナスター

M-PRO 99
エムプロ
L:162/170/178/186
R:20m(178)
3size:127-99-117
定価:101,200円
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ディナスターのフリーライドモデル「M-LINE」シリーズには、パワフルで機敏な動きが可能ながら遊び心のある「M-FREE」レンジと、ロケットフレームを備えたハイブリッドコアによりあらゆる雪質へのハイスピード・ランディングに対応す「M-PRO」レンジ、とても軽量な「M-TOUR」レンジがラインナップ。中でも、センター幅 99mmの「M-PRO 99」は、足元では板幅いっぱいに入ったメタルがトップとテールに向かって細くなっていく構造で、足場はしっかりとしつつテールの抜けがよく、大回りで滑るクルージングが気持ちいい。あらゆる状況で完璧なエッジグリップを提供しつつ、深いパウダーでの浮力感を備え、山全体を楽しむスキーヤーの期待に応えた汎用性の高いフリーライドスキーです。
※ ファット系のオールマウンテン用のスキー板の場合、ビンディングは別売のケースが多いので、価格を比較される際はご注意ください。

本格的にファットスキーを楽しみたいなら

オンピステでのカービング性能はあまり気にしない、とにかくパウダーを快適に楽しみたいという人は、センター幅 100mm超のファットスキーを探しましょう!。100mm以上だとカービングスキーが出来ないという分けではありませんが、そこそこの技量ではスキーを切り返す際に“どっこいしょ”となるので、どうしてもキレのあるスムーズなカービングは期待できません…。でも、パウダーでの浮力は段違いにアップしますよ(笑)。

全力でパウダーを楽しみたいなら100mmオーバーのファットスキー、おすすめは?
メーカー
モデル名
コスメ
デザイン
スペック
価格(税込)

摘要(特徴やお勧めポイント等)
LINE
ライン

SAKANA
サカナ
L:166/174/181
R:15m(174)
3size:150-105-138
定価:114,400円
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フリーライドスキーが真骨頂のLINEの中で、世界のメディアから高評価を受け数々の賞を受賞したオールマウンテンスキーが「SAKANA」。スワローテイルが特徴のフィッシュシェイプは、ディレクショナルスキーの長所であるスピード時の安定性と長いエッジグリップに加えて、オーリー、バター、フロート、ターンの能力を兼ね備えたハードな要求にも応えます。雪抜けをよくしてトップの浮力を増すユニークなスワローテイル、アーリーライズチップ、バックマウントスタンス、極太のファットスキーにも劣らない150mmのワイドショベル形状により、ディープパウダーをサーフィン感覚で楽しめる高い浮力を確保。一方で、15mという小さ目のラディウスとキレを損なわない絶妙なセンター幅とフレックスが軽快な小回りを可能にしてくれます。そして、しっかりとしたキャンバー形状により、硬い雪の上でもしっかりとしたカービングターンが可能。1台でゲレンデの様々なコンディションを楽しめる、他に類を見ない多目的オールマウンテンモデルです。
FACTION
ファクション

AGENT 3
エージェント3
L:172/178/183/188
R:18m(172)
3size:134-106-124
定価:115,500円
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ファクションの「AGENT(エージェント)シリーズ」は、モダンかつ軽量なツアーリングスキーで、気持ちの良い滑り心地と登りの効率性を併せ持ち、シーズン初めのバックカントリーから春のビッグミッシヨンまで全てに対応。中でも「AGENT 3」は、軽さと滑走性能の高さを追求したモデルで、昨今のフリーライドのアグレッシブさとツアーの軽さを兼ね備えたプロダクトの潮流を生み出したとも評されます。ディープパウダーでも、荒れた斜面でも、春のコーンスノーでも同じように滑ることができ、登りの快適性も失われない汎用性を持つこの1台は、今シーズンも最も注目を集めるツアーリングスキーのひとつです。
BLIZZARD
ブリザード

RUSTLER 11
ラスラー11
L:164/72/80/88/92
R:19m(180)
3size:140-112-130
定価:107,800円
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ブリザードのフリーライドスキー「RUSTLER(ラスラー)シリーズ」は、パウダーでのスムーズなターン始動を実現するために、トップとテールのトーションが柔らかくなるようプレートを搭載。カーボン素材による軽量化で、高い浮力と操作性、柔らかい雪での回転性の向上を図っています。「ラスラー11」は、フリーライド・ワールドツアーに出場する多くのトップ選手が使用し、輝かしい成績を残しているモデル。パウダーでは自在なコントロールが可能で、オンピステでもしっかりしたカービング性能を発揮します。ウエスト102mmの「ラスラー10」は、高い操作性と柔らかいトーション設計により、パウダーからフリーライドまで快適にクルージングでき、オン・オフ問わず、あらゆるコンディションで楽しめる汎用性の高いスキーです。
ARMADA
アルマダ

ARV 116 JJ
ジェイジェイ
L:165/175/185/192
R:17m(175)
3size:139-116-135
定価:99,000円
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アルマダを代表するパウダースキーの名機と呼んで過言ではない「JJ」。パウダーをパークのように遊ぶために誕生した ARV 106 JJは、ノーズとテールにエッジレス&3D形状のスミールテックを施すことで、スイングウエイトの軽減と、スムースなターンやパウダーでのバター系トリックを可能にしています。芯材には安定感、耐久性抜群のポプラアッシュを使用し、パウダーから荒れた雪面まで物ともせず突き進みハードな使用にも耐えうるフリースタイルパウダースキーに仕上がっています。
そんなアルマダが満を持して世に送り出したオールマウンテンスキー「DECLIVITY(ディクリビティー)シリーズ」も要注目!。センター幅 115mmの「DECLIVITY X」は、 メタルは入っていませんが芯材に厚みを持たせたパワフルなスキーで安定感は抜群、急斜面をハイスピードで攻めたい方へオススメのスピードマシーン。センター幅 102mmの「DECLIVITY 102 TI」は極薄メタルが入り、ハードパックでも抜群の安定感。パウダーや春のザラメ雪でも足元が埋まることはありません。92mmの「DECLIVITY 92 TI」は、日本のゲレンデに最もマッチしたオールラウンドなマウンテンスキーです。
ATOMIC
アトミック

BENT CHETLER
120

ベンチェトラー
L:176/184/192
R:19m(184)
3size:143-120-134
定価:114,290円
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フリーライドからフリースタイルまであらゆる地形に対応する幅広い性能を備えるアトミックのフリースキー「BENT ファミリー」が、フルモデルチェンジ!。クリス・ベンチェトラーがデザインし、アトミックが開発したベントは、ビッグマウンテンのパウダーでは遊び心にあふれ、パークでは大胆不敵で革新的な滑りをすることができます。トップとテールには、船底の様なロッカー形状である HRZNテックを採用し、スキーの幅や重量を増やすことなく深雪での浮力を高めるために表面積を10%増加させています。フラッグシップモデルのセンター幅 120mmの「BENT CHETLER 120」(¥114,290)は、ATOMICの最高峰のフリーライド・パウダーマシーンとして大人気!。軽量でフレックスも柔らかめ、パウダーの中で扱いやすくセンター幅を感じさせません。2023年フルモデルチェンジした「BENT 110」「BENT 100」「BENT 90」「BENT 85」、何れもベンチェトラーデザインのポップなコスメが滑りに華やかさを彩ります!。
BLASTRACK
オガサカ

SILVA
シルヴァ
L:181/188
R:25.4m(181)
3size:148-132-139
定価:87,890円
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BLASTRACK(ブラストラック)は小賀坂のフリースキー・ブランドで、アルペンスキーと同様に Made in JAPAN を武器に、日本の雪質へのベストマッチが真骨頂。そのブラストラックのビッグマウンテンモデルの中で、最大のセンター幅を誇るのが「SILVA(シルヴァ)」。そのとてつもないサイズで滑るパウダーは圧巻のスピードです。 BLASTRACKで初めて採用したフルロッカー形状は、BT独自のロングノーズを基にテストを重ね開発しました。なめらかなアーチ形状、絶妙なスキーバランスも相まって、イージーハイスピードターンを可能にしました。また、インとアウト側の構成材のバランスを変えた左右非対称の形状により、踏み込みが甘くなってしまいがちな内足の操作を容易にし、安定したターンが描けます。
※ ファット系のオールマウンテン用のスキー板の場合、ビンディングは別売のケースが多いので、価格を比較される際はご注意ください。

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