【スキー板】2019NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?

2018-19年ニューモデルのキーワードは、「軽量化」を超えた「超軽量化」!?。ブーツの軽量化と相まって、異次元の世界へ!。

2018年2月に、韓国のピョンチャンで開かれた冬季五輪「平昌オリンピック」のアルペンスキー競技(男子・女子・混合、全11種目)で、金銀銅メダリストが使っていたスキー板のメーカー(ブランド)シェアを調べてみました!。人気というより、各メーカーの投下資本力の差が一番物言う世界なので、一概に比較できませんが、昨今の競技スキー界では、「HEAD」の存在感がますます増してきている様です・・・(汗)。

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平昌五輪、アルペンスキー競技でメダリストが使ていたスキー板は?

 1.小賀坂スキー (OGASAKA)

日本 小賀坂スキー (OGASAKA)
小賀坂スキーのロゴ小賀坂スキー製作所は、昭和33年(1958年)に設立された、日本のスキーメーカーです。本社は、長野県長野市にあります。家具職人だった先代が、明治45年に、国内第一号のスキーメーカーとして創業し、平成24年には創業100周年を迎えました。
財力的な制約からか、世界的な知名度は高まりませんが、国内においては、特にデモ系(基礎系・技術系)のモデルの人気は、歴史と伝統と、Made in Japanのマイナーさも加わって、確固たる地位を築いています。

オガサカの2018/2019スキーカタログ
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長年、国内の基礎スキー界や技術選を牽引してきた小賀坂スキー。技術志向のモデルとして知られるKeo’s(ケオッズ)シリーズでは、今年はオガサカ独自のツインキール構造を採用している3モデルがフルモデルチェンジ(シェルトップ構造のモデルは来季モデルチェンジ予定)。フラッグシップモデルの「KS-RT」は、オールランド性に優れたエキスパート向けモデル。セカンドモデルの「KS-CT」はより扱いやすく、サードモデルの「KS-TT」はより軽量化され軽快な乗り味に仕上がっている。

一方、ゲレンデスキーでオールラウンド性を追及した、「UNITY」(ユニティ)シリーズもフルモデルチェンジ。全機種、昨年モデルと比較して、バランス、アーチベンドを変更。トップモデルの「U-OS/1」は、サイドカーブを変更することでシルエットがややワイドになり、雪質や雪面状況を選ばない圧倒的な乗りやすさに加え、ハイスピードでの安定性と操作性が向上しました。

また、今年新たに登場したモデルが、”Mountain Line”のラインナップに加わった「CF」。スキー本体の重量が非常に軽く、ゲレンデを楽しく、安全に快適に滑ることをテーマに開発された、新しいコンセプトのスキーです。ずらしながらのスピードコントロールがとてもやりやすく、コブなどの不整地でも筋力に頼ることなく、自重を活かしたターンコントロールが可能で、シニアには強い味方になりそうです!。

Keo’s KS-RT

Length: 155・160・165・170cm   ¥99,000から(税別)

(165: R=15.0m、 118/69/99、 1,006g/m)

オガサカ独自のツインキール構造を持つ、ケオッズ「KS」シリーズは、技術志向のコアユーザーをターゲットにした、高いオールラウンド性と雪質を選ばない安定した滑走性能が人気。

今年新たにランナップしたのは、1級からテクニカル&クラウンまでカバーするエキスパート向けの「KS-RT」と、より扱いやすい「KS-CT」、軽量化された「KS-TT」の3モデル。他に、「KS-RT」「KS-CX」「KS-TX」の3モデルが、引き続きランナップ。

Keo’s TC-SA

Length: 155・160・165・170cm   ¥104,000から(税別)

(165: R=12.9m、 120/67/101、 967g/m)

シェルトップ構造の「TC」シリーズは、技術選で戦うアスリートのためのハイスペックシリーズ。ハイスピードでのどっしりとした安定性としなやかさをあわせ持ち、たわみ出しの早さと抜けの良い走りを実現。

特に人気は、技術選小回り用モデルの「TC-SA」。ターン初期からたわみを引き出しやすく、縦方向への推進力と走りが向上、加速感のあるターンを実現。トータルバランスが高く、急斜面でのスピードのコントロールが容易です。足元のグリップが安定しているため多様なターンサイズを求められる規制種目においてもその実力を発揮します。他に、技術選大回り用モデルの「TC-LA」と、オールランドモデルの「TC-MA」がラインナップ。

UNITY U-OS/1

Length: 155・160・165・170cm   ¥97,000から(税別)

(165: R=16.3m、 119.5/76.5/103.5、 1,006g/m)

UNITYシリーズの最高峰モデルが「U-OS/1」。昨年からベースカラーにブラックを追加。最新モデルはバランス、アーチベンドを変更。サイドカーブを変更することでシルエットがややワイドになり、雪質や雪面状況を選ばない圧倒的な乗りやすさに加え、ハイスピードでの安定性と操作性が向上しました。セカンドモデル「U-OS/2」と、サードモデル「U-OS/3」の何れも、今年フルモデルチェンジ。

CF

Length: 150・155・160・165cm   ¥70,000から(税別)

(160: R=17.3m、 108/72/93、 763g/m)

今年新たに Mountain Line に新登場した、コンセプトスキー。軽い操作性と回しやすさ、コントロール性が高いモデルです。ずらしながらのスピードコントロールがとてもやりやすく、コブなどの不整地でも筋力に頼ることなく、自重を活かしたターンコントロールが可能。スキー本体の重量が非常に軽く、ゲレンデを楽しく、安全に快適に滑ることをテーマに開発したモデルです。シニアにもおすすめの一台。

 2.Salomon (サロモン)

フランス Salomon (サロモン)
サロモンのロゴサロモン(Salomon Group)は、1947年にフランスで設立されました。当初はビンディングの専業メーカーでしたが、その後、ブーツや板の生産も手掛けるようになりました。一時期、ゴルフ用品メーカーのテーラーメイドと合併して事業を拡大させますが、業績に陰りが出始めると、アディダスに買収され、さらにアディダスから、フィンランドのコングロマリットであるアメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に売却されて、今はアメアポーツ・グループの傘下に納まっています。同じアメアスポーツの傘下には、アトミックも所属しており、サロモンの板は現在、アトミック系の工場でOEM生産されているようです。アメアが、今後もスキー用品を性格を代えて2つのブランドで展開していくのか、アトミックに統合していくのかは、今のところ不明です。
サロモンの板は、日本ではレジャー嗜好で人気がありますが、欧州、特に本拠地フランスでは、競技界でも人気があります。2014年のソチ冬季オリンピックでは、サロモンレーシングチームは5カテゴリで8つのメダルを獲得しています。

サロモンのスキーカタログから、ライナップ一覧図
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サロモンには、以前はとても多くのシリーズとモデルが複雑にラインナップしていましたが、最近はシリーズが絞り込まれ、だいぶスッキリとした体系にまとまってきました。レース系は「S/RACE」シリーズ、デモ系は「S/MAX」シリーズ、オールラウンド系はセミワイドな「XDR」シリーズと、ファットな「QST」シリーズと、非常にシンプルで分かりやすいです。その他、ツーリング系の「S/LAB」シリーズやフリースキー、レディース(ウーマン)モデル等があります。

今年のサロモンのスキー板では、オンピステモデルのレース系(S/RACE)とデモ系(S/MAX)が、フルモデルチェンジ。ロゴとデザインが統一化され、ヘッドの形状も独創的な形に仕上がっています。最大の注目点は、スキーのセンター部分に搭載された、「エッジアンプリファイア」というニューテクノロジー。プレートの形状やセンター部の両サイドを高くすることで 、エッジへのパワー伝達をより効率的に増幅し、エッジング時の雪面からの抵抗を30%も軽減。力を効率的に伝えてスキーをたわませることで、正確なカービングターンを可能にします。
一方、オールラウンドモデルのXDRは、昨シーズン新しくランナップされたシリーズで、ファットなQSTよりセンター幅を狭め、オンピステでのカービング性能を高めたモデルです。XDRとQSTシリーズは、昨シーズンからはカラーリングの変更などに留まっています。

S/RACE RUSH SL + X12TL

Length: 155・160・165cm   ¥130,000(税別)

(165: R=13m、 121/68/104、 2,305g)

SL系のフラッグシップモデルが「S/RACE RUSH SL」。強さとシャープさを兼ね備えた、レーシングフィーリングが特徴のオンピステスキー。特にセンター部分のエッジグリップがしっかりとしていて、小回りコブよりもミドルターンでRUSHの良さでもあるスキーの走りを感じることができます。X12TL付き。P80プレート搭載モデルも。同じくGS系のフラッグシップモデルが「S/RACE RUSH GS」(170・175cm)。

S/MAX BLAST + X12 TL

Length: 160・165・170cm   ¥140,000(税別)

(165: R=15m、 121/72/106、 2,135g)

スキーの加速、操作性を追及できるハイスペックオールランドモデル。雪質対応の広さと高速ロングクルージングが得意。雪質に左右されない高速クルージングが楽しめるスキー。トーションもしっかりしており、アイスバーンもストレス無く切り込んでいける。スキーは軽く足元は適度な重量感で切り替え操作がしやすい。特に小回り系では安定した操作とターンリズムを保ちながら滑ることができます。

S/MAX 12 + Z12 WALK

Length: 160・165・170・175cm   ¥125,000(税別)

(170: R=15m、 121/72/106、 1,990g)

あらゆるスノーコンディションでも安定した操作性を発揮するオールラウンドモデル。ハードなバーン状況下ではしっかりグリップし、ソフトなバーン状況下ではしっとりとオートマチックに動いてくる。強さとしなやかさを持ち合わせ、スキッド系からカービング系まで幅広いスキー操作に対応してくれるスキーです。

XDR 84 TI + WARDEN MNC13

Length: 165・172・179・186cm   ¥95,000(税別)

(172: R=14m、 130/84/113、 1,520g)

グルーミングされたゲレンデだけではなく、パウダーが積もったゲレンデまで、ハイスピードで滑り降りる際に、新たに採用されたC/FXがスキーの安定性を導き出し、スムーズなターンを醸し出してくれる。XDRには、よりパウダーでも心強い、もっともワイドなセンター幅を持つ「XDR 88 TI」もラインナップ。価格は84Tiとほぼ一緒なので、好みに応じてチョイスが可能。一方、よりグルーミング重視派には、「XDR 80 Ti」がおすすめ。ほどよいセンター幅の80Tiは、C/FXにチタニウムを採用したスキー構造が特徴で、軽量スキーの常識を覆すスムーズな乗り心地と安定感、軽快なステアリングが魅力。ゲレンデでの一日の中で、異なるバーン状況や様々なシチュエーションにおいて、常に同じ滑走フィーリングを体感させてくれます。


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 3.ATOMIC (アトミック)

オーストリア ATOMIC (アトミック)
アトミックのロゴアトミック(Atomic Austria GmbH)は、1955年にオーストリアで設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、その後はビンディングやブーツへと、事業を多角化していきました。スキー版では一時、フランスのロシニョールと双璧をなすメーカーとして君臨しましたが、スノーボード市場に押されて、1994年に破産に陥ってしまいました。そこで、アメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に買収されて、再建が図られ、現在はサロモンと共に、アメアスポーツ・グループの傘下に納まっています。2013年のスキー生産本数は160万ペアとなり、現在では、世界最大のスキーブランドへと復活を遂げました。
日本を代表するアルペンスキーヤーの皆川賢太郎選手が、ATOMICとスキー用具使用契約を結んでいます。アトミック=アルペンレーサーというイメージですが、2015年2月のワールドカップ・女子フリースタイル種目別(ハーフパイプ)で初優勝した小野塚彩那選手(ソチ銅メダリスト)は、ATOMICで空を舞っていました。

アトミックのスキーカタログから、ライナップ一覧図
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アトミックのアルペンスキーのラインナップは、サロモンとは逆に、ますます複雑さを増しているようで、チョイスがとても難しいです(汗)。オンピステモデルでは、2016-17年まではレース系の”REDSTER”シリーズと、デモ系の”BLUESTER”シリーズという二つの潮流がありましたが、2017-18カタログからはBLUESTERの名が消え、デモラインも「REDSTER i」シリーズというレッドスターラインの派生形へと名を変えました。この背景にあるのが、最新テクノロジーの「SERVOTEC」(サーボテック)を搭載したレッドスターのフルモデルチェンジです。軽量化に加え、プレートからトップに向けて伸びたロッドの「サーボテック」が、ターンの正確性、安定性、グリップ力を飛躍的に高めてくれます。低速滑走時には、クルマのパワーステアリングのように、スキーのフレックスを引き出しコントロールしやすくしてくれる一方、高速滑走時には、衝撃を吸収して安定した滑りをサポートしてくれます。

また、「REDSTER X」シリーズは、ダブルデック構造ではなく通常のサンドイッチ構造を採用した基礎スキーとして、より素直なたわみと回しやすさがその特徴。Redstarレーステクノロジーを搭載しつつ、よりオールラウンド性を高めたピスト(ピステ)スキーです。

2018-19年モデルでは、レッドスターiシリーズ、レッドスターXシリーズとも、サイドウォールの素材を高密度なものにするなど、バージョンアップ。オールマウンテン系のバンテージシリーズ(VANTAGE X/VANTAGE)はフルモデルチェンジしています。バンテージは、オンピステからフリーライドまで幅広い滑りが楽しめるシリーズとして開発され、広めのウェスト幅が雪質を選ばずにパフォーマンスを発揮。”VANTAGE X”は、”Vantage”から更に約20%も軽量化し、スポーティなフォルムがハイスピードでの滑走性能を一層高めてくれます。

REDSTER G9i + X12 TL-R

Length: 165・171・177・183cm   ¥139,000(税別)

(171: R=17.6m、 109/68/95.5、 2,090g)

REDSTER i シリーズは、日本の基礎スキーヤーのために開発されたDEMOモデル。サーボテック搭載で、スムーズなターンと軽快なコントロールを発揮します。今季、サイドウォール素材を従来よりも高密度なレッドウォールに変更するなど更なる進化を遂げ、よりタフな状況下や高い要求に適応しやすくなりました。G9iは大回り系ですが、トップとテール幅が小回り系のS9iよりシェープで、安定性とターン導入や抜けの良さが両立。

REDSTER S9i + X12 TL-R

Length: 155・160・165・170cm   ¥139,000(税別)

(165: R=12.7m、 118/68/104、 2,000g)

小回り系のS9iは、サーボテック搭載でスムーズなターンを実現するとともに、芯材のスペシャルカルバウッドコアが、これまでにない軽快さとしなやかさを提供。今季、「S9i PRO」(定価 117,000円、ビンディング別売り)モデルがラインナップ。サイドウォールには最強のパワーを引き出す黒バージョンを採用し、芯材にはレーシングテイストにアレンジしたスペシャルカルバウッドコア・プロを採用した、フラッグシップモデルです。また、「REDSTER S8i」(定価 117,000円)は、サーボテックを搭載し、軽量なうえに日本の雪質にもベストマッチ。

REDSTER X9 + X12 TL

Length: 169・175・181cm   ¥139,000(税別)

(169: R=14.6m、 113.0/65.5/98.5、 2,357g)

「レッドスターX」シリーズは、通常のサンドイッチ構造を採用。Redstarレーステクノロジーを搭載しつつ、よりオールラウンド性を高めた、ゲレンデ・オールラウンダーです。昨年新登場したニューモデルX9/X7/X5、今シーズンはカラーリングが一新。最上位の「REDSTER X9」(定価 139,000円)は、レーステクノロジー「サーボテック」を搭載し、GSとSLを融合したパフォーマンスで、抜群のターンと安定性、軽快な滑りを提供します。セカンドモデルの「REDSTER X7」(定価 96,000円)は、芯材には硬質なアッシュ材とポプラ材を使用し、安定性とスポーティさを両立。サーボテックは搭載していないが、衝撃吸収性は抜群。パワー伝達に優れ、正確なエッジグリップを提供。また「REDSTER X5」(定価 76,000円)は、これからレベルアップを図るスキーヤーや基礎スキーヤーに最適のモデル。スキーセンターにスタビライザーを搭載しているため、アトミックらしい安定感とグリップ力で一段上の滑りへと導きます。

VANTAGE X 80 CTI + FT 12 GW

Length: 159・166・173cm   ¥96,000(税別)

(173: R=15.2m、 125.5/80/110、 1,840g)

広めのウェスト幅のバンテージは、オンピステからフリーライドまで幅広い滑りが楽しめます。バンテージXは、バンテージから更に約20%も軽量化。軽さと力強さをあわせ持つバンテージに、新しいラジカル3D設計を加えることでスイングウェイトを減らし、剛性を高めています。キズにも強い。


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 4.ROSSIGNOL (ロシニョール)

フランス ROSSIGNOL (ロシニョール)
ロシニョールのロゴロシニョール(Skis Rossignol SAS)は、フランスの老舗スキーメーカーです。ロシニョール氏が、フランスで創業して初めてスキー板を作ったのは1907年のことですが、1955年に買収されてから、本格的にスキー分野に注力して、事業を拡大させました。1969年には、フランスのスキーメーカーのDynaster(ディナスター)を買収、1990年代にはスキーブーツのLange(ラング)、ビンディングのLook(ルック)やEmeryを買収し、事業の多角化を進めます。しかし、2005年には、サーフィンやスノーボードのブランドで知られる米国のQUIKSILVERに買収されてそのグループ傘下に入りますが、2008年にはオーストラリアのファンドに、その後はスウェーデンのファンドに転売されてしまいます。ただし、Skis Rossignol SAS社の本拠は、今でもフランスです。
1998年の長野冬季オリンピックのスキージャンプで、金メダルを獲った原田選手と岡部選手が、ロシニョールの板を使っていました。

オガサカの2018/2019スキーカタログ
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ロシニョールのスキーのラインナップは、FREERIDE、ALL MOUNTAIN(EXPERIENCEシリーズ)、ON PISTE(PURSUITシリーズ)、RACE(HEROシリーズ)、FREESTYLEに分かれていて、非常に明解です。が、これ以外にも、ワールドワイドのカタログには載っていない、日本のデモナイズドされたスキーヤー向けに、「DEMOシリーズ」というモデルが存在しています。これがいわゆる、”ジャパンモデル”ってやつですね!。

今季ロシニョールは、レーシング系とデモ系の上位モデルで、従来GSモデルに搭載されていたDLC(ダイナミック・ライン・コントロール)を内蔵型にした、新開発のLCT(ライン・コントロール・テクノロジー)が搭載され、フルモデルチェンジしました。振動吸収だけでなく、トーションもサポートして理想のラインをトレースしてくれます。

このジャパンモデルのDEMOシリーズ、評判はすこぶる良いので、『我々がターゲットとすべきは”DEMO”モデルです!』と言い切りたいところなのですが、上位モデルはなかなか手強そうです(汗)。そこで、レクリエーション・スキーを楽しみたい向きには、ON PISTE系の”PURSUIT”シリーズか、ALL MOUNTAIN系の”EXPERIENCE”シリーズのセンター幅80mm前後のモデルが、ハードすぎず・幅広過ぎず、ゲレンデビギナーにも扱いやすそうでお薦めかと。

DEMO ALPHA Ti(KONECT)

Length: 161・166・171cm   ¥135,000(税別)

(166: R=13m、 122/68/104、 -g)

デモシリーズのトップモデル「DEMO ALPHA」は今季フルモデルチェンジし、フラッグシップモデルの「DEMO ALPHA Ti Ltd」と「DEMO ALPHA Ti」、「DEMO ALPHA PLUS Ti」の3モデルになりました。今季のデモモデルは、「LCT」の効果により、スキーがきれいにたわむことでターン前半の捉えがよくなり、バタつきも少なく、安定感が非常に高いモデルに仕上がっています。

DEMO ALPHA PLUS Ti(KONECT)

Length: 160・167・174cm   ¥135,000(税別)

(167: R=13m、 129/77/109、 -g)

「デモ アルファ プラス Ti」は、今シーズン新たに DEMO ALPHA 兄弟に登場した、センター幅77mmのデモモデルです。従来のデモシリーズには無かった幅広モデルで、様々な雪質への対応能力が高まっています。柔らかい雪から硬い雪まで、オールラウンドに活躍できる一台。

DEMO BETA Ti(KONECT)

Length: 156・167・173cm   ¥123,000(税別)

(167: R=14m、 121/72/107、 -g)

従来「デモ ベータ」はメタル抜きのモデルでしたが、今季からチタンが入り、ニューテクノロジーの「LCT」を搭載、昨シーズンまでの「デモ アルファ soft」を代替するモデルに。LCTの採用で、コントロール性が非常に高く、オートマチックな感覚でターンが描ける。SAJ1級を目指すスキーヤーに最適の一台。

DEMO DELTA(X Press2

Length: 156・163・170cm   ¥86,000(税別)

(163: R=13m、 126/74/110、 -g)

デモ ガンマ」と、「デモ デルタ」は、LCTを搭載しないデモモデル。とても軽量ながら、素直な反応で安定感もあり、SAJ2級クラスの人におすすめの一台。


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 5.HEAD (ヘッド)

米国オランダオーストリア HEAD (ヘッド)
ヘッドのロゴヘッド(HEAD)は、1950年に米国で設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、1960年代後半にはテニスラケットの生産も開始しました。1970年に米AMF社が、HEADスキーのほか、オーストリアのビンディングメーカーであるチロリア(Tyrolia)や、イタリアのダイビング用品のマレス(Mares)を傘下に治め、事業を多角化します。その後も、投資家による何回もの合併や転売が繰り返され(1989年には、スキーブーツのSan Marcoも合流)、1998年にHTMの傘下でオランダに本拠を置くHEAD NV社が設立され、現在に至ります。日本での総代理店となるHEADJapan社は、オーストリアに拠点を持つHEAD Sport GmbHの子会社です。
スキーをしない人には、ジョコビッチ選手やシャラポワ選手が使うテニスラケットの方が有名になってしまいましたが、2018年のピョンチャン冬季オリンピックでは、アルペンスキー競技のメダリストになった42人が使用していたスキー板のシェアで42.9%を占め、断トツの使用率でした。

ヘッドの2018/2019スキーカタログ
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以前のヘッドのラインナップはとても複雑でしたが、昨今はシリーズが絞り込まれ、2018-19カタログでは、一層シンプルになっています。オンピステでは、レース系の「WORLDCUP REBELS」シリーズ、パフォーマンス(デモ)系の「SUPERSHAPE i」シリーズ、そして今シーズン新登場したオールライド系の「V-SHAPE」シリーズが、その3本柱。ほかに、女性向けの「JYO」シリーズと、フリーライド系のモデルがあります。

ヘッドのデモ系モデルとして人気なのが、「i.スパーシェイプ」シリーズ。i.スピード、i.マグナム、i.ラリー、i.チタンという4つのモデルがライナップし、何れも定価は128,000円(税別)で同じです。今季はトップシールが変わったのと、バインディングがグリップウォークに対応しました。

今シーズン新しくラインナップした、注目のニューモデルが、「V-シェイプ」シリーズ。昨シーズン登場した、世界最軽量の「SUPERLIGHT INSTINCT」の人気を受けて、テーパーレシオの違いでビギナーから上級者まで楽しめるモデルを、新たにラインナップしました。トップモデルのV11は、SUPERLIGHT INSTINCTのコンセプトを継承した、最軽量ハイパフォーマンスマシン。V8/V6には、軽量カルバウッドとグラフィンを融合させた新開発のライテックを採用し、重量の削減とパフォーマンスの向上が図られています。何れも一日中、スキーの楽しさを思い出させてくれる板です。

SUPERSHAPE i.SPEED

Length: 156・163・170・177cm   ¥128,000(税別)

(170: R=14.0m、 124/68/104、 -g)

ハイスピードなヘッドの中にあって、「i.スパーシェイプ」シリーズ中で最もかっ飛び性能の高い、ハイスピードモデルが「i.SPEED」。頭の回転が速い? しゃべりが早口? スキーを滑るのが速い? もっと速くなりたい? このフロントサイド(オンピステ)の達人を履いて人生をスピードアップさせてください。

SUPERSHAPE i.MAGNUM

Length: 156・163・170cm   ¥128,000(税別)

(170: R=13.1m、 131/72/110、 -g)

「i.スパーシェイプ」シリーズの中で、操作がしやすくオーラウンド性が高いと評判で、一番人気なのが、「i.MAGNUM」。高速から低速まで、ターンを自在に操ることが出来る至極の一台。高級シャンパンのボトルと同様この上なく価値あるサイズ、それがマグナムです。コルクを抜いて今まで味わったことのない浮揚感に浸ってください。

この他に、パウダーから悪雪、コブまで、ゲレンデのシチュエーションを更に広げたいオールマウンテン色を求めるなら、「i.RALLY」(センター幅 76mm、R=13.7m、@170)や、「i.TITAN」(センター幅 80mm、R=14,1m、@170)がおすすめ。

V-SHAPE V8

Length: 156・163・170cm   ¥102,000(税別)

(170: R=13.2m、 130/75/112、 -g)

スキーがこれほど楽しかったことはいまだかつてありません(笑)。V-Shape LYT は無理の無いコントロールを実現して、操作性とカービング性能を向上させます。また、雪上での即座のグリップ安定性の向上、振動を抑えたコントロールを実現します。言い換えれば一日中笑顔でいられるということ。

新開発の超軽量カルバ・ウッドコアとグラフィンを採用し、軽量と安定性を両立させたトップモデルが「V-SHAPE V8」。オールマウンテンを走破するパワフルなスキー。オフピステ、オンピステ、低速、高速何でもござれの銀世界における最も多才な武器です。一方、昨年のSUPERLIGHT INSTINCT コンセプトを継承する世界最軽量ハイパフォーマンススキー「V-SHAPE V11」(定価 102,000円)は、コロイドカーボン構造を採用し、更なる軽量化が図られています。

V-SHAPE V6

Length: 149・156・163・170cm   ¥82,000(税別)

(170: R=13.5m、 132/78/113、 -g)

V-SHAPEシリーズ中で最もセンター幅が広い(78mm)セカンドクラスの「V-SHAPE V6」は、楽しく遊び心溢れるオールテレイン対応のオールマウンテン・スキー。スキーがあなたの楽しい滑りを自然にサポートしてくれるので、あれこれ考える必要はありません。構造的には「V-SHAPE V8」と同じ、カルバウッドコア&カーボンを採用。

ビギナーがスキーを大いに楽しむなら、「V-SHAPE V4」(定価 62,000円)や「V-SHAPE V2」(定価 52,000円)がお薦め。素晴らしいコントロール性能を備え、簡単かつ無理の無いターンができます。


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 6.Völkl (フォルクル)

ドイツ Völkl (フォルクル)
フォルクルのロゴフォルクル(Volkl Group)は、1923年にドイツで設立されました。当初は、スキーの専業メーカーでしたが、スノーボードやアウターウェア、テニス用具などに事業を拡大していきました。ボリス・ベッカー選手が、フォルクルのテニスラケットを使っていたことで、一躍名を馳せ、後にベッカー氏は、フォルクル・テニス社のオーナーとなっています。
フォルクルは、同じドイツのビンディングメーカーのマーカー(Marker)や、イタリアのブーツメーカーのテクニカと共同で、スキーシステムの開発を行っていましたが、2004年に、フォルクル・スキーとマーカーは、米国のアウトドア用品のマーモット(Marmot)とともに、K2に買収されてしまいました。マーカーは、1952年にドイツで設立された、ビンディングメーカーです。現在のビンディングの基礎となるシステムを開発した、Hannes Marker氏により設立されました。そして上記のとおり、K2は、2007年にJarden Corporationに買収されてしまいましたので、フォルクルもマーカーも、今はジョーダン社の傘下の一ブランドとなっています。
現在、フォルクルの契約選手の中に日本人は見当たりませんが、2012年には皆川賢太郎選手と選手契約をしています(皆川選手は2014年に、以前も契約していたアトミックに再移籍)。

フォルクルの2018/2019スキーカタログ
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フォルクルのスキーのラインナップは、レース系の「RACETIGER」シリーズ、オンピステ系の「DEACON」シリーズ、オールマウンテン系の「RTM」シリーズのほか、フリーライド系やレディースモデルがラインナップ。

日本では、ジャパンセレクションの「プラチナムシ」リーズがフォルクルのデモモデルでは人気のシリーズでしたが、今シーズンから、「レースタイガー デモ」と名前を変え、デザインも一新し、フルモデルチェンジしました。キャンバースキー時代から続く古い設計概念を絶ち、新開発「3Dグラス構造」を採用した、ロッカースキー専用設計に根本から変更。また、ターン前半のバタつきを押さえながらトップのグリップ感をターン後半まで維持させる、新「UVO 3D」を搭載。理想的なロッカースキーが誕生しました。

RACETIGER GS DEMO

Length: 170・175・180cm   ¥140,000(税別)

(175: R=18.3m、 114/69/97、 -g)

ロッカースキー専用に新開発された「3Dグラス構造」と、UVO 3D、新サイドカットにより、フルモデルチェンジした「レースタイガー デモ」シリーズ。そのフラッグシップモデルで、ハイスピードでの安心感が際立つ1台が、ロングターンモデルの「RACETIGER GS DEMO」。ワンランク上のスピード領域に挑戦できます。短いサイズをチョイスすれば、ショートターンもこなすオールラウンドスキーとしても楽しめます。

RACETIGER SL DEMO

Length: 160・165・170cm   ¥140,000(税別)

(165: R=12.6m、 127/68/103、 g)

新「レースタイガー デモ」シリーズのうち、フォルクル史上最高のショートターン専用モデルと言える「RACETIGER SL DEMO」。スウィングウェイトが非常に軽く感じられ、ロッカースキーらしいスムーズなターン導入と、キャンバースキーのようにターンを描き切るフィーリングをあわせ持つこのスキーは、未体験のキレと走りをもたらします。

RACETIGER SX DEMO

Length: 163・168・173cm   ¥137,000(税別)

(168: R=15.0m、 125/74/104、 -g)

抜群の操作性を持ちながら、スキーのたわみもコントロールできる、新感覚のオールラウンドモデルが「RACETIGER SX DEMO」。キャンバーゾーンが短い、XTDチップ&テールロッカー形状を採用。3Dグラス構造と、UVO 3Dとの組み合わせで、ハードバーンでもしっかりグリップする安定感と、悪雪でもスキーが走る軽快さを感じることができます。同じくXTDチップ&テールロッカーを採用する「RACETIGER MX DEMO」は、より中回りから大回りを得意とします。

その他、オールラウンドスキーのセカンドモデルとなる「RACETIGER SC DEMO」(定価 115,000円)や、UVOを搭載しない軽量の「RACETIGER SRC DEMO」(定価 95,000円)もラインナップ。

RTM 79

Length: 156・163・170・177cm   ¥98,000(税別)

(170: R=15.6m、 129/79/109、 -g)

オールマウンテン系の「RTM」シリーズに、今シーズンはセンター幅79mmの「RTM 79」が新しくラインナップに加わりました。もたつくことなくスキーをコントロールでき、様々なスキーコンディションに対応します。


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 7.FISCHER (フィッシャー)

オーストリア FISCHER (フィッシャー)
フィッシャーのロゴフィッシャー(Fischer Sports GmbH)は、1924年にオーストリアで設立されました。ノルディックスキー、アルペンスキー、アイスホッケー用品などを製造しています。スキー業界は、時代の変化や事業拡大の失敗等により、買収や転売が繰り返された会社が多い中で、フィッシャーは、創業家一族が今でも経営を続けている、世界でも数少ないスキーメーカーのひとつです。日本にはFischer社の支社や支店はなく、スポーツ用品大手のゴールドウィンが、輸入総代理店となっています。
フィッシャーは、日本の競技スキー界では、ノルディックでもアルペンでも、最も人気が高いスキーメーカーのひとつに挙げられます。日本のスキージャンプ界を背負うレジェンド、葛西紀明選手をはじめ、日の丸飛行隊の多くの選手が、フィッシャーの板を使っています。

フィッシャーの18/19スキーカタログから、ライナップ一覧図
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特にノルディックスキーで名を馳せているフィッシャーですが、アルペンのラインナップも充実しています。以前のカタログでは、結構複雑な体系でしたが、2018年シーズンのカタログ以降、だいぶスッキリしてきました。レース&デモ系の「RC4」シリーズ、オンピステ系の「PROGRESSOR」シリーズ、オールマウンテン系の「PRO MTN」シリーズ、フリーライド系の「RNG」シリーズがあります。また、フィッシャーのプロダクトの中からトップモデル5機種を選択し、プレミアムにふさわしい完成度を追求し洗練させた「ザ・ブリリアント・セレクション」には、ユーザーネームを刻印したパーソナルバッジが装着されます。

デモ系や基礎系として人気の「ザ・カーブ」シリーズと「PROGRESSOR」シリーズともに、デザインを一新、さらなる軽量化も達成しています。

RC4 THE CURV CURV BOOSTER

Length: 164・171・178・185cm   ¥150,000(税別)

(178: R=18m、 120/74/104、 2,500g)

フィッシャー・デモ・カテゴリーのフラッグシップモデル。レーシングモデル直系のパワフルなスキー。カバーパーツの交換で好みのグリップ感を得られる(数量限定でABS製交換カバーが付属)。様々な雪面コンディションでの、トップクラスの安定性とエッジホールド力が魅力。

RC4 THE CURV DTX

Length: 157・164・171・178cm   ¥128,000(税別)

(171: R=16m、 121/72/106、 2,100g)

高速でのターンを可能にするサイドカット設定と、プロ仕様のカーボン・ラミネート技術を採用。しなやかなフレックスと強めのトーションが、たわみを使ったターンを導きます。

他に、昨年新登場したセンター幅80mmの「RC4 THE CURV GT」(定価 145,000円)と、エントリーモデルの「RC4 THE CURV TI」(定価 100,000円)、テクニカル志向の女性に向けた「MY CURV」(定価 100,000円)ラインナップ。

PROGRESSOR F19 TI

Length: 163・170・177・182cm   ¥120,000(税別)

(170: R=13-17m、 122/75/104、 1,950g)

オンピステ系「プログレッサー」シリーズのスキーは、軽量設計が積極的に導入され、数あるオンピステモデルの中でも軽さが際立った存在。F19は、プログレッサーの最上位モデル。軽さと強さを両立し、トップの捉えとテールの程よいスライド感がオールラウンド性能を実現。カーボンテックスはトーションをたかめつつ、フレックスは阻害しない新機能を採用。セカンドGSや、マスターズ、大回り用として最適。

PROGRESSOR F18

Length: 153・160・167・174cm   ¥96,000(税別)

(167: R=12-15m、 122/74/103、 1,800g)

オンピステ系「プログレッサー」シリーズのセカンドモデル。Ti(チタニウム)を使用せず、軽さと柔らかさを追及。カーボンテックスはトーションをたかめつつ、フレックスは阻害しない新機能を採用。軽さが最大の特徴で、非常に軽快で高い快適性をもたらします。


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 8.その他のメーカー・ブランド

米国 K2 (ケーツー)

K2のロゴK2(K2 Corporation)は、1962年に米国で設立されました。その後、数々の買収と転売が行われつつ事業を多角化、社名もK2 Incと変更されました。2007年に、Jarden Corporationに買収され、今ではフォルクルやマーカーと並んで、Jardenグループの傘下の一ブランドになってしまいました。現在、K2 Sportsのブランドで、スキーやスノーボード用品、インラインスケート、自転車、アパレル等が扱われています。

1984年のサラエボ冬期オリンピックのスラロームでは、米国のメイヤー兄弟が、K2の板で金メダルと銀メダルに輝き、その名が世界に轟きました。

親会社の米Jarden Corporationは、2001年に米国で設立された、消費者向け商品を販売する会社です。設立間もない企業ですが、既に120以上のブランドを持ち、世界的規模の小売流通業者へと、急成長を遂げています。

K2の2018/2019スキーカタログ
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K2のオンピステの主力モデルは、「チャージャー」シリーズ。今シーズンはデザインも一新しフルモデルチェンジ。特に、メタルレスモデルの「Charger」(定価 80,000円)は、キャップ+サイドウォールの新構造を採用、フレックスがよりしなやかになり、軽量化と相まって、中上級者が一層気楽に楽しめる一台に仕上がっている。

安定性とパワーを兼ね備えた、中~大回りが得意な「Speed Charger」(定価 110,000円)、小~中回りが得意な「Super Charger」(定価 100,000円)、よりショートターンの回転性を高めた「Turbo Charger」(定価 90,000円)も、コスメを一新。

スロベニア elan (エラン)

エランのロゴエラン(elan)は、1948年にスロベニアで設立されました。スキーやスノーボードのブランドとして知られていますが、他にもヨットやスポーツ用具、アパレルなども生産している、スポーツ用品の総合メーカーです。中央ヨーロッパの、人口が206万人しかない国、スロベニアの会社ですが、エラン・グループの製品は、世界中の46カ国で代理店を通じて販売されています。フィッシャーと同じく、浮き沈みの激しいスキー業界において、大手資本に買収されずに自立経営を続けている数少ない一社ですが、2013年には、エラン・オーストリアの子会社が破産して、大きな打撃を受けました。

1970年代にアルペンスキー・ワールドカップで3連覇を成し遂げ、「史上最強の天才スラローマー」と呼ばれた、スウェーデンのステンマルク選手が、現役の間ずっとエランの板を使い続けたことで、世界に広く知られるようになりました。最近では、ジャンプの若きエース・高梨沙羅選手が、エランの板で活躍していた記憶がありますが、エランは2016年にスキージャンプ用のスキー板の製造から撤退することとなり、同事業は同じスウェーデンのスラットナー(Slatnar)社に移管されました。2017年シーズン以降、沙羅ちゃんはSlatnarブランドの板で、引き続き世界トップの飛躍を見せてくれています。

エランの2018/2019スキーカタログ
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昨シーズンは「アローテクノロジー」を投入し、競技系モデル「FUSION」シリーズを一新したエラン。今シーズンは、分子レベルで制御されたムラのない滑走性能を発揮するナノテクランニングベースを採用し、バージョンアップ。オールマウンテン系の「AMPHIBIO」シリーズにも採用されている。その「AMPHIBIO」シリーズには今シーズン、「10 Ti」と「78 Ti」(定価 75,000円)が新登場。同じくオールマウンテン系には、新開発「グルーブテクノロジー」を搭載した、初・中級者向け軽量モデルの「ELEMENT」シリーズが、新しくラインナップしました。


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オーストリア BLIZZARD (ブリザード)

ブリザードのロゴブリザード(Blizzard Sport GmbH)は、オーストリアで1945年に設立されました。その後、オーストリアのスキー界を背負って立つ存在にまで成長し、1996年には世界で最初にカービングスキーを製品化しました。しかし2006年に、テクニカグループ傘下のノルディカSPAに買収され、現在はノルディカと並んで、テクニカグループの傘下にあります。ただし、ブリザード社の本部は、今でもオーストリアです。

テクニカ(Tecnica Group S.p.A.)は、イタリアで1960年に創業した、スキーブーツの老舗メーカーです。1985年にはアウトドアブーツも展開、その後は事業の多角化を図り、1989年にスポーツアパレルのブランド・Think Pinkを買収したのを皮切りに、スキーブーツのドロミテ(DOLOMITE)やノルディカ(NORDICA)、スキー板のブリザード(BLIZZARD)、インラインスケートのローラーブレード(ROLLERBLADE)といった会社を次々に傘下におさめ、今では世界最大のスキーブーツメーカーに成長しました。なお、スキー板メーカーのケスレー(Kastle)や、スキーブーツのノルディカは、一時イタリア最大の衣料品会社のベネトンに買収されていましたが、2003年にベネトンからテクニカグループに売却されました。

テクニカ&ブリザードの2018/2019スキーカタログ
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レース&デモ系の「FIREBIRD」シリーズが一新。FIREBIRDコレクションには、ワールドカップピストンプレートと同じパフォーマンスを備えながら、10%ソフトなFDTレースプレートを採用。新登場の「FIREBIRD COMPETITION」(定価 112,000円)は、GSとSLの中間のサイドカーブをもつ一台で、オールマイティな滑りを可能とするオンピステハイスペックモデル。高速での安定性にも優れる。

イタリアのメーカー NORDICA (ノルディカ)

ノルディカのロゴノルディカ(NORDICA)は、イタリアで1939年に革靴メーカーとして創業しました。その後、スキーブーツを手掛けるようになり、1970年代には世界のスキーブーツ市場で3割のシェアを占める大手ブランドへと成長しました。しかし1990年に、同じイタリアの衣料ブランドのベネトン社が、F1をはじめとするスポーツ業界への事業拡大を続ける中で、ノルディカもベネトンに買収されてしまいます。ベネトンは、1991年にノルディカを介してスキー板のケスレー(KASTLE)を買収すると、1999年にはスキー用品のブランドをノルディカ(NORDICA)に統一。こうして、ノルディカの名を冠したスキー板が登場し、逆にケスレーの板は姿を消すこととなりました。ただし、ケスレーの商標権はオーストリアの会社や日本のゼビオに転売され、今でもその名を冠した板が売られていますが、往年の名機を生み出したケスレーとは全く別物です。

その後ベネトンは、ケスレーを吸収したノルディカを、2003年にテクニカ・グループ(イタリア)に売却。テクニカは、2006年にノルディカを介してブリザードを買収しており、現在ノルディカとブリザードのスキー板は、親子関係というよりは、同じテクニカ・グループに属す兄弟関係と言った方が近いようです。

ノルディカの2018/2019スキーカタログ
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ブリザードと同様に、ノルディカのレース&デモ系の「DOBERMANN」シリーズが一新。ブリザードのFIREBIRDコレクションと同じく、ワールドカップピストンプレートと同じパフォーマンスを備えながら、10%ソフトなFDTレースプレートを採用。ドーベルマン・シリーズには、GSRとSLRのほか、オールシチュエーション対応のSPITFIREモデルがあり、一番の注目株はスピットファイヤーのトップモデル「DOBERMANN SPITRIRE RB FDT」(定価 126,000円)。また、今季新しくラインナップした、DOBERMANN SLRと同じシルエットを持ちながら、メタルの代わりに強化カーボンシートを配した「DOBERMANN SLC FDT」(定価 99,000円)は、軽量かつ高い操作性を併せ持ち、ショートターンの技術を磨くには最適の一台。

フランス DYNASTAR (ディナスター)

ディナスターのロゴディナスター(DYNASTAR、日本語読みでダイナスターとも)は、1963年にフランスで設立されました。1969年に、ロシニョールに買収されてしまい、今ではSkis Rossignol社の、一ブランドになっています。

1990年代から2000年代に活躍し、オリンピックと世界選手権で合わせて20個ものメダルを獲得したアンドレ・オモット選手や、1994年のリレハンメル冬期オリンピックで金メダルを獲ったトミー・モー選手などが、ディナスターの板を使っていました。

ダイナスターの2018/2019スキーカタログ
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ディナスターのデモ系で人気は、「スピードゾーン」シリーズ。昨年までの「SPEED ZONE 16」が消え、今季からのフラグシップモデルは「SPEED ZONE 14 PRO」(定価 131,000円)。日仏共同開発のジャパンモデル。プレートがR22に変更されたことで、フレックスが出しやすく、安定感も増している。

 旧モデル

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