スキー&スノボ|あると便利!とっておきグッズとおすすめ裏技情報

手や足が冷たくて我慢できない人、メガネが曇ってゴーグルが不便な人、etc、これがおすすめですよ!

 1.足が冷たくて我慢できない場合の対応策は?

去年までは手が冷たくて我慢できず、せっかくスキーをしに来たのに早々に撤収することがありましたが、今年は手袋をちょっとお高めで革製のヘストラ ミトンに新調したら、だいぶ温かく感じられます。その代わり、今度は足先が冷たく感じることが多くなり、我慢できずにまたまた撤収する羽目に…(笑)。

元気な若い男性は経験ないかもしれませんが、シニアの年齢になると、また肌肉量の少ない女性でも、リフト乗り場の気温計でマイナス7度以下になって吹雪く様な日は、足先が冷えてきて、だんだん我慢できなくなることが多々あります。1時間毎、あるいは30分毎に暖を取って休憩を繰り返している内に、『もう帰ろう…』なんて気に・・・(汗)。

そんな時に役立つのが、マスキーのスキーブーツマスク「MASKI-II」(定価 4,500円)。リニューアルした新商品「マスキー2」では、ファスナーが装着され従来品より着脱が簡単で、バックルも調整し易くなりました。更に保温性もアップしたそうです。サイズは3種類あり、適用するブーツのソールサイズは260mmから328mmまでカバー。保温性だけでなく、防水性もあるので、春のザラメ雪や雨降りのスキーでも、ブーツ内に水が侵入するのを防ぐ効果が期待できます。

ただ、このマスキー、あれば助かるのですが、1シーズン中に何回かしか出動機会が無いにしては、買うにはちょっと躊躇するお値段がします…(汗)。それに、スノーボードのブーツには転用できませんよね?(たぶん…)。

1シーズン中に、50日・100日と滑る人でなければ、我慢できないほど足のつま先が冷えるという日は限られます。そんな場合の便利グッズが、エステー/マイコールから販売されている靴用の使い捨てカイロ「オンパックス 上から貼るつま先用」です!。これなら、スキーヤーでもスノーボーダーでも、足先の冷たさを回避することが出来ます。価格は5足入りで350円位から、15足入りだと1,000円位から(送料別)なので、1足あたりだと70~80円くらい。このカイロを、靴下のつま先に上から貼ってブーツを履くと、流石に暖かく感じることは出来ませんが、冷たくて我慢できなくなる事はだいぶ解消できます。同様の商品では、小林製薬の桐灰カイロからも、「くつ下用・甲に貼るタイプ」として販売されています。

ただ、足のつま先に足の甲側、靴下の上から貼るタイプのカイロは、需要が少ないせいか、一般的な汎用品と比べると値段がちょっと高い…。そこで私のおすすめは、安価な足の裏側から靴下に貼るタイプで、保温持続時間が9時間と長い、「ホッカイロ ぬくぬく当番 くつ下用」。靴下の下側、つまり足の裏側に貼るタイプですが、私はこれをつま先の甲側に貼ってスキーブーツを履いています!(笑)。

なお、ブーツを履く際に取れてしまいそうですが、ブーツのベロに対して斜めに足先を入れていくので、滅多に剥がれることはありません!。また、足が甲高で、よっぽどブーツがキツイ人でなければ、結構しっかりとバックルを締めても、意外と違和感は少ないです。多少のゴワゴワ感は、寒さや冷たさに比べれば我慢出来ます(笑)。貼った場所やズレ方によっては、どうしても痛くて我慢できない場合もあり、その時は一旦ブーツを脱いで、貼りなおしましょう。なお、携帯カイロは酸素(空気)と反応して発熱しますので、ブーツの中でキツキツだと、酸素不足で温まらない場合があります。そんな感じがした時には、リフトに乗っている間はバックルを緩めて、ブーツ内に空気を送ってあげましょう(笑)。

ネットショップ(通販)で買うと送料が別に掛かりますが、何時も使う普通のホッカイロ(使い捨てカイロ)等と一緒にまとめ買いすれば、送料無料ラインまで達して、ネットでもお得に買うことが出来ますよ(笑)。


 2.手が冷たくて我慢できない場合の対策は?

先に、『今年は手袋をちょっとお高めで革製のグローブ、ヘストラ ミトンを新調したら、だいぶ温かく感じられます』と書きましたが、それでも手の指先が冷たくて我慢できないほど寒い日が、全く無くなった分けではありません(汗)。それでも、凍えそうなほど寒い日はやって来ます…。

そこで、ヘストラのグローブとは別に私が新たに購入したのは、極寒の冬山登山用のアイテム、BLACK DIAMOND(ブラックダイヤモンド)の「ソロイスト」(希望小売価格 16,060)。私が買ったのは、3本指のミトンタイプ(ロブスタースタイル)のトリガーフィンガーモデル「ソロイスト フィンガー」ですが、5本指の「ソロイスト」と2種類あります。ブラックダイヤモンドのグローブは、商品毎に対応温度域が示されていて、私が買った型落ちの’21年モデルだと、5本指のソロイストの温度域は -26/-9℃、3本指ミトンのソロイスト フィンガーは -29/-12℃で、3本指の方が3度程ですが低温に耐え得る仕様なので、迷わず後者を選択(笑)。ただ、2022年モデルの商品はモデルチェンジして、耐久性も操作性も向上したうえに、厚みはそのままに最低温度域が、それぞれ -29℃と -31℃にレベルアップ!。これなら、5本指タイプでも良いかもしれません。

今シーズン、さっそく出番が登場したソロイスト。新調したロイシュのグローブでも指先が冷たくて我慢できず、車に一旦戻って、ソロイストにグローブを交換することに。すると、さすがに暖かいとは言いませんが、我慢できないほどの冷たさは感じずに、スキーを続けることが出来ました!(笑)。ただし、そこそこのボリューム感があり、軽快にストックを操るには、多少の違和感は否めません。スマホの電源ボタンを押すにも、苦労するほどです…(汗)。しかし、極寒の雪山アルパインクライミング用で定評のあるグローブは多々あれど、スキーでストックを握れるほど操作性のよいグローブは限られます。その中でも、ブラックダイヤモンドのソロイストは、値段も通常のスキー用グローブと大差ないか、むしろ安いくらいで買えて、かつマイナス29度からマイナス31度まで耐えてくれるという品物ですから、これは買わない手は無いです(笑)。手や指先が冷たくて困っているあなたに、是非おすすめのアイテムです!。サイズ感は、利き手の周囲の長さ(22cm)でMサイズを選びましたが、ちょっと大きめでした…(汗)。

ブラックダイヤモンドのグローブ・サイズ表

 3.みぞれや雨、春スキーの雪解けで手袋が濡れてしまう場合は?

最近は温暖化のせいか、冬でもスキー場で雨が降る日があります。また、11月や12月のシーズンイン直後だと、気温が高く霙(みぞれ)が降って、リフトに乗っている間にウェアに降り積もった雪が次々に溶けて、ウェアや手袋がびっしょりなんてことも。霙や雨が降るくらいですから、冬のスキー場としては気温は高めなのですが、それでもグローブがびしょ濡れになっては、手指はとっても冷たく冷えます…。また、気温が高くなった4月-5月の春スキーだと、スノ―ボーダーはもちろん、滅多に転ばないスキーヤーでも、ブーツのバックルを締め直したりするだけでザラメ雪が溶けて直ぐにグローブが濡れてしまいます。

そんな時には、防寒仕様の防水手袋を使いましょう。リフト乗り場で椅子に積もった雪を掃くなどアシストしてくれるスキー場の職員や、パトロール隊員がよく使っているアレです!(笑)。

一番代表的で人気なのは、ダイヤゴム株式会社の防寒用手袋「ダイローブシリーズ」。黄色いので、よく目立ちます(今年から新色でブラックも追加されました)。-60℃でも割れないポリウレタン製で、使用可能温度は100℃~-20℃。寒くてもゴワつかないのが人気の秘訣です。特におすすめなのは、「ダイローブ102F」(メーカー希望小売価格 4,600円+税)。ベーシックな「ダイローブ102」(同 4,100円+税)にファスナーが付いたタイプです。少し価格は高くなりますが、ファスナーはあまり関係なく、102Fだとインナーが着脱可能な点が、とても大きなメリットです。さすがにダイローブを使っても、インナーまで全く濡れずに済むことはありません。ストーブの前に吊るして乾かすことになるのですが、インナーグローブが取り外せない102だと、一晩吊るしておいても、なかなか乾きません…(汗)。その点、102Fなら、インナーを外して吊るしておけば、たいていは翌朝には乾いています。洗濯も容易ですね!。ちなみに、冬の雪かき作業や、雪下ろしなどでも、ダイローブは活躍してくれます。雪国の家庭では、今やどの家にもある必需品かもしれませんよ(笑)。

しかし、普段は雪かきなんかしない都会住まいのスキーヤーだと、やはり年に数回出番があるかどうかの防寒用防水手袋に、『4,500円はちょっと高いな~』と感じてしまいますよねぇ…(汗)。

そんな人に次におすすめなのが、ショーワグロープ株式会社の「防寒テムレス」。オープン価格ですが、ネット通販だと最安値で1,300円位から、だいたい1,500円前後で買うことが出来ます(送料は別途)。こちらは、家庭の台所用のゴム手袋によくある、ブルーの色合いが定番ですが、新色のオリーブグリーンを選べば、スキー場でも違和感は少ないかと…(笑)。ムレ難いように透湿性と防水性を兼ね備えた、特殊ポリウレタンを採用したオールコート手袋で人気の「テムレス」の内側に、柔らかいボアタイプの裏起毛を施した防寒タイプで、ダイローブと同じくマイナス60℃の環境下でも柔軟性を保ち、手の曲げ伸ばしがスムーズです。インナーグローブは付属しないので、防寒性を高めるためには、薄手のインナー手袋を別に用意すると、より寒さには快適になります。その代わり、はめ心地は窮屈になりますので、ワンサイズか2サイズ大き目がおすすめです。私の場合は、サイズ表では”手のひらまわり=22.0cm”のMサイズですが、インナーグローブをはめるとLLサイズでも小さめです…。ただし、春スキーではインナーをはめないので、Lサイズがちょうどいいですね!。

さて、そのインナー手袋ですが、数多の種類があり価格もピンキリです。10双で1千円もしない安い白綿手袋から、汗を熱に変えて発熱すると謳う数千円もする様な手袋まで…(汗)。私の経験だと、使い古してへたれたスキーグローブの下にはめたり、寒い時期にバイクに乗るときでもグローブの下に付けたり、もちろんテムレスの下でも、色々雑多に使て、安くて薄手、洗濯してもいいし使い捨てにもできる、安い綿の「スムス手袋」(マチ無し)がおすすめです!。12双組で600円前後から買えるので、1双あたり50円ほど(笑)。近所のホームセンターや、今人気のワークマンでも売られている、とても汎用的な手袋ですが、暖かさは、数千円するインナー手袋と大差ないというか、左右別にして比べでもしない限り、ほとんど差を感じることは出来ないと思いますよ、たぶん…(汗)。


 4.眼鏡が曇って仕方ない方におすすめなのは?

普段眼鏡を使用している方だと、スキーやスノーボードでゴーグルを着けるのが、結構面倒ですよね?。そのうえ、ゴーグルより眼鏡の方が曇りやすくて、難儀します…(汗)。私は、スキーをする時にはコンタクトを使いますが、コンタクトが苦手な人も多い様です。ゴーグルの下の眼鏡が曇らない、魔法の様な解決策は無いものでしょうか!?。

そんな方におすすめなのが、近年徐々に広まり出した、「バイザー付きヘルメット」。ヘルメットに、ゴーグルの代わりになるバイザーが付いていて、ヘルメットをかぶったままでも、バイザーは簡単に上げ下げすることが出来ます。ヘルメットとゴーグルが一体化した、バイク用のオープンフェイスタイプのヘルメットの様な感じです。バイザー付きヘルメットは、ヘルメット単体で比較したら割高ですが、別にゴーグルを買わなくて済むと思えば、逆に割安かもしれませんよ(笑)。その上、バイザーのレンズ面積が広く、顔との間の空間も広いため、ゴーグルより熱がこもり難く、眼鏡を付けていても曇り難いのが最大のメリットです。もちろん、ゴーグルに比べれば、バイザーの装着は眼鏡を掛けていてもずっと簡単で楽に出来ます。

しかし、私が最初に疑問に思ったのは、バイザーの下から風や雪が舞いこまないのか?という点…(汗)。ショップで店員さんに確認したら、ちゃんとバイザーの下側が顔にフィットする様に、ゴーグルのスポンジを代替するパーツが付いているんだそうです。でも、そのバイザーの下側のカーブに顔が合わないと、隙間が出来て、そこから風が入ったりして、目がしょぼつくこともあるそうです…(汗)。とは言え、眼鏡を掛けている人にはとても便利なアイテムなので、是非一度店頭で、自分の顔のサイズやカーブに合っているか、試着してチェックしてみてください!。別売りになりますが、見え方(可視光線透過率)やレンズカラーが異なる交換用のバイザーが用意されている商品もありますよ。

 5.車内でご飯を食べるのに便利なグッズは?

コロナ禍にあって、混み合うスキー場のレストランや食堂での食事は避けたいところです。私は、昨年シーズンから弁当持ちでスキーに出かけ、クルマの中で昼食をとる機会が多くなりました。たまに、雪や霙が降ってスキーウェアが濡れて車内にそのまま入りたくない時には、時間帯をずらしたり空いている食堂を探して食事をする事もありますが、長時間の滞留は感染リスクが高まるため、急いで食事を済まそうとして、なんだか全然食べた気がしないし、落ち着きません…(汗)。だったら、多少ぬるくなったお弁当や、安いカップラーメンでも、落ち着いて車内で食べる食事の方が、よっぽど美味しく感じます(笑)。もちろん、レストランでテイクアウトメニューを注文して、クルマに戻って食事をしても良いですね!。

そんな時に役に立つのが、「車内テーブル」といった便利グッズ。運転席で食事をするには、ハンドルに引っ掛けるタイプのテーブルが便利です!。助手席では膝の上に置くタイプのものとか、後席用には前席の背もたれに引っ掛けるタイプのテーブル等があります。商品の種類は沢山ありますが、値段もピンキリ。メーカーや製品によっては、乗っているクルマに合わない場合もあったりして面倒ですが、商品の口コミ(レビュー)をよく確認して、良いものを選びましょう(笑)。


運転席で食事をするために私が購入したのは、楽天市場で売られていた「ハンドルテーブル」。類似品は多々あり、ハンドルの形状や角度に合わず使えないといった商品もあるようですが、こちらであればスバルのレヴォーグでは問題なく使えていますよ。価格も、送料無料で1,680円と格安でした。ただ、車内に置きっぱなしにしているので、食事をする際には、タオルを掛けたり、新聞紙を敷いたりして使っています(笑)。

さて、いくら車内テーブルが便利とお勧めしても、さほど広いスペースは期待できません(汗)。上記の私が買ったテーブルでも、幅400mm×奥行295mm。ちょうど今使っている、17インチのノートパソコンと同じ位の大きさです。実際に物を置けるスペースは、15インチのノートパソコンより狭いと思います。お弁当箱1つと、おかず入れ1つ、飲み物(マグボトルやペットボトル等)を1つ置いたら、ほぼほぼテーブルはいっぱいです。暖かいお弁当が食べたいからと、大きな魔法瓶の保温弁当箱、ランチジャーやランチボックスを持って行って、ご飯容器におかず容器、更にはスープ容器などを広げたら、たぶん間違いなく手が当たって、何時かは車内で弁当をひっくり返す羽目になるのでは?と…(汗)。

そこで私が目に付けた保温弁当容箱は、丼タイプの弁当箱、アスベル(ASVEL)の「カフェ丼ランチ」という商品。大きさは、500ml、620ml、800mlの3種類ありますが、500mlだとおかず容器が小さすぎと感じ、800mlだと全体の体積が大きすぎ、私は真ん中の620mlのを買いました。シニア男性が食べるランチの量としては、ご飯もおかずも適量です。大食いの人は、迷わず一番大きいのを選びましょう(笑)。カフェ丼専用の「保温バック」も別売されていますよ!(セット販売も)。

この丼タイプの保温弁当箱の良い点は、ご飯容器とおかず容器の2つのみのシンプルな構造で、大きさも手ごろ。外容器にご飯容器を入れたまま食べられ、外蓋をひっくり返してその上におかず入れの容器を置けば、テーブルに広げるのは、たった2種類の容器!。本体の大きさは、百円ショップで買った保温袋にちょうど入る大きさで、弁当箱の他に箸入れや携帯醤油さし、水筒やミカンまで入れられます(笑)。保温性も結構高く、朝に弁当を詰めてから昼までは5時間ほど、スキー場の氷点下の車内に3時間くらい置いておいても、さすがに湯気が立つほど温かくは無いですが、冷たくもなく、そこそこの温度のご飯が食べられます!。その代わり、お弁当を詰める前に、外容器に熱湯を注いで事前に温めておいて、ご飯をレンジで温める際にはちょっと熱めにチンするのがコツです(笑)。


 6.ストックが長い・短いと感じたら?

まず、スキー用に買ったストック(ポール)が、実際に使ってみたら短かいと感じた場合、私が知る限り、これはどうしようもありません…(汗)。出来るだけ早いうちに、キレイな状態のまま、ヤフオクやメルカリで売ってしましましょう(笑)。

ストックの選び方

一方、長かった場合ですが、こちらはシャフトを切って、短くすることができます!。たいていのスキー用のストック(ポール)は、5センチ刻みの長さが一般的ですが、自分の身長や手足の長さに合わない場合も多いです。適正なストックの長さは、身長×0.65~0.67位と言われています。店頭で買う際には、ストックを逆さにして、雪面に刺さる部分を持って床に突いた状態で、肘の角度がほぼ90度になる状態が、適正な長さとされていますが、滑り方も人それぞれですので、一概には決められません。実際に滑ってみて、自分の滑りにフィットするかどうかが重要です。ちなみに私は、昭和生まれの典型的な胴長短足の日本人体形で、身長171cmですが、切り詰めたストックのジャストフィットは、111.5cmでした(実際に計った分けではなく、115cmから3.5cm切ったので…)。身長×0.652です。なお、スキー初心者や、コンフォートなスキーを楽しみたい方には、長めのストックがおすすめで、スキーが上達するに従い短めになり、コブなどの不整地では更に短めなストックの方が扱いやすいです。

じゃあ、最初から長さを調節できる「伸縮ポール」を買ったらいいじゃないか?と思いますが、せっかく伸縮ポールを買っても、私はゲレンデの状況に応じて長さを調整しているスキーヤーを、まだ一度も見たことがありません…(汗)。皆さん、都度長さを変えるのは面倒なので、一度セットした長さで、そのまま使い続けているのだと思います。それなのに、伸縮ポールだと価格は倍にも跳ね上がり、時と場合によっては圧でズレたりして、踏んだり蹴ったりです…。だったら、自分の長さに合った一本ものの軽くて使いやすい「カーボンポール」を選んだ方が、よっぽどマシだと思いませんか?(笑)。ただし、身長が毎年伸びるお子さんには、伸縮ポールの方が理に敵っていると思います。

では、ストックをどうやって短く切り詰めるのか?。私も試行錯誤でトライしましたが、結構面倒で、数回は断念しました…(汗)。まず、グリップ頭部のネジを外し、ストラップを抜いてから、単に手で引っ張ったり、グリップの隙間に接着溶剤を流し込んだりしてみたところで、ポールのシャフトからグリップを引き抜こうとしても、ビクともしません…。やっと本腰を入れて、屋外にカセットコンロを持ち出し、要らなくなった鍋にお湯を沸かし、ストックのグリップ部分を浸けて煮て待つこと5分間くらい、沸騰直前の湯加減で、良い出汁が出るんじゃないか的に煮詰めます(笑)。その後、グリップとポールの隙間に先の尖った金物の先端を刺してグリップを引き抜くと、あれ?ってくらいにスルーっと、グリップが抜けます!。

ポールの頭には、ネジ止めのアンカーが刺さっているので、それを抜き取ってから、百均で売っている様な金属切断用のノコギリで、ポールを適切な長さに切ります。ここで短く切り過ぎると、もう元には戻せませんので、慎重に!(笑)。長さが決められない人は、まずは少しだけ切ってみて、再度実際に使ってから、もう一度同じ作業を繰り返す方が安全です。ポールを切ったら、その頭部に外したねじ止めアンカーを刺し、グリップをポールに差し込んで、ストラップをはめて、ネジを止めて、元の形に戻します。最終的に長さが決まったら、グリップをポールに差し込む際に、両面テープを貼るか、瞬間接着剤を塗って固定してしまいましょう!。

 7.ブーツが小さい・大きいと感じた場合には?

誰しもスキーブーツやスノーボードブーツを買う際は、店頭で何足ものブーツを試し履きし、商品が決まったら今度は前後のサイズも試してみて、じっくり時間を掛けて選んでいると思います。しかし、実際に履いて滑ってみると、『あれ?、ちょっと小さかった』とか、『ちょっと大き過ぎた』なんてことが、往々にしてあり得ます。また、使いこんでいくうちに、インナーブーツが馴染んで圧迫感が緩んだり、滑りが上達するにつれてブーツが緩くなったと感じることもあります!。

そんな時には、まず、インソールを見直してみましょう!。ブーツのシェルから、インナーブーツを引き抜いて、インナーブーツの底に手を入れてみると、通常はインソールが入っていると思います。また、インソールの下には、更に紙の下敷きみたいな物が入っていることもあります。スキーブーツの多くは、外側のシェルは1cm刻みで同じものが使われていて、足の0.5cm刻みの大きさに対しては、インナーブーツの厚みや、このインソールの厚さで調整している事が多いです。

まず、ブーツが大き過ぎた、緩くなったと感じた場合には、今のインソールの下に、同じ形状に切った厚紙か、フェルト生地を入れてみましょう。たかが1-2mmの厚みでも、結構ブーツのサイズ感が変わりますよ!。適当な厚紙やフェルトが見つからなければ、要らなくなったスニーカーの底に入っていたペラのインソールを代用するのが手っ取り早いです(笑)。

次に試していただきたいのは、インソールを市販の専用の物に変えてみましょう!。通常、最初からブーツに入っているインソールは、正直言ってちゃちな安物が使われています。ほとんどの上級者は、それを自分好みのインソールに取り替えて使っています。このインソールは、滑りに対して、とても大きな影響を与えると言われていますよ。ぜひ貴方も、ウインタースポーツ用の「インソール」をお試しあれ!(笑)。ウインタースポーツ用だと、身体のバランスを整えて板への圧が掛けやすくなることや、疲労軽減効果などと同時に、保温性能が加味されていたりします。価格は、数千円から1万円前後のものが多く、高いものだと2万円を超えるものまで様々です。自分専用にカスタム成型してもらえる、オーダーメイド・インソールもあります。

スキーやスノーボードなどウインタースポーツ用で人気のある代表的なインソールとしては、シダスBMZスーパーフィートBaNe(バネ)、等々。それぞれメーカー毎に、他社製品との差別化を図る持論が展開されていますが、解説を読んでも、正直よく解りません…(汗)。ですが、インソールを変えることで、板を踏みやすくなるのは確かです!(笑)。まずは、自分のイメージに合ったもので構わないので、一度お試しあれ。ただし、注意して欲しいのは、自分の足の土踏まずのアーチタイプ。一般的に3種類に分けられていて、人よりアーチが低い偏平足か、逆に人よりアーチが高いハイアーチか、平均的なナチュラルアーチか?です。良いインソールであれば、大抵は対応するアーチの種類が示されているので、自分の足のアーチに合った商品を選びましょう!。ちなみに、偏平足だけど矯正したいからハイアーチのインソールを使おうなんて思ったら、本末転倒です。たぶん、痛くて使い物になりませんよ…(汗)。

次は逆に、ブーツが小さすぎた、きつくて足が痛いと感じた場合の対処法です。まずは上記と同様、シェルからインナーブーツを外して、インソールを引っ張り出してみてください。インソールの下に、もし厚紙が入っていたら、これを外してみます。しかし、厚紙が入っていなかったら、これ以上はブーツに隙間を作ることは困難です。次は、靴下を少しでも薄いものに変えましょう!。単に薄い靴下にすると、保温力が低くなり、足の指先が冷えて我慢できなくなることがあります。そのため、多少お値段は張りますが、スキー専用の極薄ソックスをお勧めします。薄いソックスほど、足裏の感覚をダイレクトに感じやすくなり、滑りもワンランク上がると言われています(笑)。私が使っているのは、ミコ(MICO)の「X-RACE」(定価 3,190円)というスキーソックスです。ホールド性能にこだわったという超薄型のMICOのベストセラーモデルで、女性のストッキングの様な靴下ですが、極薄なのに、そこそこ温かいです(笑)。なお、スキーブーツに最初から入っているインソールより薄い市販のスキー用インソールは滅多に無いのですが、それでも出来るだけ薄い専用インソールを見つけて交換してみると、足の位置がしっくり嵌まり、意外ときついブーツが馴染む可能性もあり得ます。


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