auのガラケーから、格安スマホのmineoにNMPで乗り換えました。
auのガラケーを10年以上使ってきましたが、今使っている携帯のカメラの写りが悪くなり、そろそろ買い替え時。機種変更も考えましたが、近年はYahoo!が、携帯サイトのサービスを相次いで撤退してしまい、天気予報を見るにも、テレビ番組表を見るにも、ガラケーでは制約が多くなってしまいました・・・。
もちろん、ガラケーの良い所は沢山あって、メールが打ちやすい。小さく軽いのでポケットに入れておける、ボタン操作が直感的で簡単、等々。
そうなると、「ガラホ」(ガラケーの姿をしていて、中身はスマホという機種)にするという選択肢もあり得るのですが、料金体系はスマートフォンと同等になってしまい、ガラケーで10年前の安い料金プランを継続して使っている私には、何の恩恵もありません!。
そんな折り、ちょうどauの2年縛りの更新月がやってきました。せっかくの機会ですから、思い切って、ガラケーからスマートフォンに変えることを決意!。
ただ、auのスマホ料金体系は、最低でも月額6千円からです(機種代を除く通信費のみ)。そこで、月額1,600円~2,000円程度と安い、「格安スマホ」に、MNP(Mobile Number Portability;携帯電話番号ポータビリティ)で乗り換えることにしました!。
auから他社(格安スマホ)に変えても、MNPすれば、携帯の電話番号は変わりません。ただし、最大の問題は、キャリアメールが使えなくなること。しかしこの際、今後継続的にスマホで使えるメールアドレスをひとつ作ってしまえば、将来また他社に乗り換えても、二度と友人・知人に新しいメルアドを知らせるような手間は発生しません。ここは、決断の時です!。
- ※ 料金プランの比較(データ通信量3GB/月とした場合の一例)
- au:
- 基本使用料 1,836円(スーパーカケホ)+通話料 0円(定額)+データ定額(3GB)4,536円+ネット接続料(LINE NET)324円
=6,696円(税込)- mineo:
- データ定額(3GB)972円+音声通話使用料 659円+通話料(通話アプリ利用20円/分×3分間×5回/月=300円と仮定)
=1,931円(税込)
以前は、Docomoやau、Softbankといった携帯電話会社(移動体通信事業者、キャリアとも)は、顧客を囲い込むため、自社の通信ネットワークを使えるのは、自社仕様の携帯電話だけに制限し、料金体系もブラックボックスにして、顧客獲得競争を繰り広げていました。
しかし、世界の移動体通信サービスは日々新たな次元へと進化するなか、旧態依然とした日本の情報通信サービスが、世界から取り残されつつある状況を危惧した国(総務省)は、ようやく重い腰を上げ、日本でも「SIMフリー」が、2015年以降、本格的にキャリアに義務化されることになったのです。
「SIM」とは、携帯電話に挿入するICカードのことで、電話番号などの識別情報が書き込まれています。「SIMフリー」になることで、消費者(利用者)は、キャリア(通信サービス事業者)も、携帯電話本体も、自由に選んで組み合わせて使えるようになりました。
そこで登場したのが、「格安スマホ」と呼ばれる、キャリアから通信回線をまとめ買いして安く仕入れ、格安のSIMに仕立てて、消費者に安く二次転売する業者です。
現在、格安スマホの通信サービス事業者は、二十数社もあります。新たに、日本郵便でもIIJと組んで、お年寄り向けサービスを充実させた格安スマホ窓口を展開するとの新聞報道が!。自分の利用環境にあった業者を選ぶことで、スマートフォンの機種代金を別にすれば、月々数百円(データ通信のみ利用の場合)から、月々2千円前後(090音声通話+3GB前後のデータ通信)で、移動体通信のサービスを利用することが可能です。
ガラケーではなく、スマートフォン(スマホ)で、携帯電話の料金を安く抑えたいとなると、ドコモやau、ソフトバンクなどの移動体通信サービス事業者、いわゆる「キャリア」のスマホ(ガラホ)を契約するのに比べたら、「格安スマホ」を利用した方が、通常の利用料(通信料)は、圧倒的に安いです!(3分の1から半額になる可能性が大)。
もちろん、格安スマホのデメリットもあって、最大の問題点は、電話かけ放題(カケホ)のサービスが無いことと、キャリアメールが使えなくなることです。
もし、以下の3点がどれも当てはまるなら、格安スマホに移行することを、ぜひ検討してみては?
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ドコモやau、ソフトバンクの携帯電話を長く使ってきた多くの人は、通常「2年縛り」の割引サービス契約に加入させられていると思います。2年縛りとは、月々の料金を割引する代わりに、更新月(もしくは翌月までの2か月間等)以外のタイミングに他社に乗り換えたり、契約を解約したりすると、違約金が発生する契約です。
もし、2年縛りにあっていて、契約更新月以外に格安スマホにMNPしようとすると、違約金(幾らかというと、約9,500円くらい)、従来のキャリアに支払うMNP転出費用(2千円~3千円)、格安スマホに支払う新規契約の事務手数料(3千円位)が最低限かかります。
これ以外にも、もしスマートフォン本体を変えるとなると、従来使っていたスマートフォンの未払金があった場合はその全額と、新規スマートフォンの購入代金が発生しますので、相当な金額になりかねません。
幾ら、従来のキャリア(月6千円)から格安スマホ(月2千円)に乗り換えることで、月額支払金額が4千円も減ったとしても、元を取るには1年、2年と掛かってしまう可能性があります。
したがって、2年縛りのキャリア契約をしている方が、格安スマホに乗り換えるタイミングは、基本的に解約の違約金の発生しない、契約更新月ということになります!。
答えは、『今でしょ!』。諺にも、「思い立ったが吉日」とある通りです。
なぜなら、月々の携帯料金を安く抑えるために携帯会社を変えるのですから、今の高い「キャリア」との契約はさっさと解除して、一日でも早く安く「格安スマホ」に切り替えた方が、イイに決まっています!
特に、更新月まで日のある人は、いまから準備を始めて、更新月の月初めの日、つまり当月1日にNMPするようにスケジュールを組むことをお薦めします。
- メリット:
- 既存のキャリアとの契約で、高い従量料金分がある場合、それを最低限に抑えることができる。
- さっさと安い料金体系で、スマホを使うことができる。
- 注意点:
- NMPの手続き上、1週間程度は時間がかかりますので、更新月までその日数が残っていることが前提です。
- 既存のキャリアと高額な定額割引サービスを契約している場合は、前月の変更可能な期限までに、解約する翌月の契約内容を、最低限の料金体系に変更しておきましょう。
- MNPするためには、今契約しているキャリアに、「MNP予約番号」を発行してもらう必要があります。MNP予約番号には有効期限があり、番号発効日を含めて15日間です。ただし、私が申し込んだmineoの場合、申し込み時点で、有効期限残日数が10日必要とのことです。もし、契約更新月の1日に切り替え予定で、それより一週間くらい前にmineoに申し込みをすると想定すると、既存のキャリアにMNP予約番号を発行してもらうのは、できるだけ、その直前に発行してもらうようにしましょう。
- MNP予約番号は、例えばauの場合であれば、auショップ、問い合わせセンターへの電話、EZwebの何れかで申請できます。私は確実性を期すために、電話で申請しましたが、至れり尽くせりの引き留め工作を受けますので、MNP予約番号が発行されるまでに、約20分も時間が掛かりました・・・。
(もう2~3日ほど早めに動きだした方が、安心だと思います。私は、スマホ本体はau回線のSIMフリー機(シャープ AQUOS SERIE SHL25)を既に所有していたので、mineoとの契約プランは「Aプラン デュアルタイプ 3GBパケット制限:1,630円/回線・月」です。
既に、更新月に入ってしまったが、まだ月末まで1週間ほど日があるという人は、月末日にNMPできるよう、スケジュールを組むことをお薦めします。
ただし、契約中のキャリアの通話料や通信費が定額制を組んでいて、月末まで使おうが使わないが関係なく料金が変わらない場合です。従量制で、使えば使うほど、湯水のごとく料金がどんどん嵩んで行くって人は、さっさと切り替えた方が安い場合もあり得ます。
それと、月末日にと狙ってNMPしようとしたら、何かのトラブルで、回線切り替えができず、結局翌月になってしまった・・・なんてなると、翌月分の既存キャリアの料金が発生してしまうので、ご注意を!
ガラケー(携帯電話)で使っていた「アドレス帳」のデータを、新しいスマートフォンの「電話帳」に、そのまま丸ごと、移し替えます。
携帯電話で「アドレス帳」を開き、サブメニューから「アドレス帳データ送信」を選びます。送信方法には、①Eメール添付、②赤外線送信、③Bluetooth送信といった方法があります。Eメール添付は簡単ですが、既に新しいスマホに回線が切り替わった後では、携帯電話からメールは送れません。回線を切り替える前に、事前に、パソコンのメールアドレス宛に送っておくとイイでしょう。回線が切り替わってしまった後では仕方ないので、携帯電話と新しいスマホとの間で、赤外線通信かBluetooth通信を確立させて、データを送信します。
携帯電話とスマホとの間で通信が確立できない場合は、間に一旦パソコンを介在させるか、あるいは携帯電話でアドレス帳データをSDカードにコピーして、そのSDカードをスマホに差し換えてから、スマホでSDカードのデータフォルダを開くことでも、データの移動は可能です。
アドレス帳のデータファイルは、拡張子が「.vcf」となっている、vcfファイルです。スマホで、このvcfファイルを見つけ出して「タップ」すれば、自動的にアドレス帳の取り込みが始まります。
電話帳が簡単に移せたら、次は、ガラケー(携帯電話)で使っていた「カレンダー」のデータを、新しいスマートフォンのに、そのまま丸ごと、移し替えたいですよね?
ところがどっこい、これがファイル形式がガラケーとスマートフォンで違っていたり、データベースの項目の並びが違っているために、おいそれと簡単には移すことが出来ません。
パソコンに詳しい人であれば、力技でゴリゴリと変換できると思いますが、結構面倒そうな予感。そこで、私の場合は、必要な先々の予定がせいぜい何十件かだったので、手作業で、携帯のカレンダーを見ながら、新しいスマホに予定を新規作成して、書き込んでいきました・・・(汗)。
ちなみに、Googleカレンダーを複数の端末で予定共有している場合は、パソコンでGoogleカレンダーに予定を入力して、スマホのカレンダーを更新する方が、作業は簡単に済みそうです。
最後は、パソコンのiTuneに入っている楽曲を、新しいスマホにも載せたいと思います。基本的に、iTuneとiPodを同期させると同じように、スマートフォンと同期できればいいのですが、iPhoneならそれが出来るのですが、アンドロイド(Android)のスマホでは、同期できません。
そこで、スマホに、「iSyncr」といったiTune用のアプリ(無料/有料あり)や、「FolderSync」といったファイル共有用のアプリ(無料/有料あり)をインストールして、パソコンのiTuneデータを移す方法があります。しかし、私がやってみると、パソコンとスマホとの間でのWi-Fi同期に失敗して、先に進むことが出来ませんでした・・・(汗)。
最後、私がうまく成功できたのは、パソコンにソニーの「Media Go」というフリーソフト(無料)をインストールして、パソコンとスマホとのUSBケーブルを繋いで、楽曲を転送するという方法です。Media GOの操作方法は、iTuneと酷似しているので、特に難しい操作説明を読まなくても、トライアンドエラーしながら適当に操作していたら、ちゃんと楽曲を移すことが出来ました。
格安スマホの欠点は、電話の通話料が高いことです。キャリア契約だと、カケホなどの定額料金や、同じキャリア同士や家族間では通話無料のサービスが普及していますが、格安スマホの場合は、一般的に「20円/30秒」の通話料金がかかります。1分で40円、3分話したら120円、10分話したら400円もかかってしまいます(汗)。滅多にこちらから電話を掛けることは無いと言っても、どうしても必要な場合があるからこそ、そもそも携帯電話を所有しているわけで・・・。
その電話代を安く抑えて手段が、通話アプリ(電話アプリ)です。通話アプリを使うと、インターネット回線や特定の電話網を中継して電話が通じるようになっていて、格安スマホの通話料が、だいたい半分以下になります(10円/30秒~0円)。使い方は簡単で、一度利用申し込みをして、アプリをインストールしてしまえば、後は通常の受話器のアイコンをタップするのか、通話アプリのアイコンをタップするかの違い程度です。
通話アプリとしては、050の発信者番号を使うIP電話の「050plus」や「LaLa Call」等と、自分の電話番号で発信する電話回線を使った「楽天でんわ」や「LINE電話」等があります。月額基本料は、無料から300円程度で、後は通話時間に応じた利用料金が発生し、クレジットカードから引き落とされる仕組みです。IP電話のサービスの方が料金は安いですが、音声品質に難が生じる場合があり、最近は「楽天でんわ」のような電話回線を使ったサービスの方に人気はシフトしているような気がします。