【卓球】ラージボール用ラバー12選を比較、おすすめはどれ?

ラージ用のラバーは硬式と比べると価格が高め。安くてスピードが出て回転も掛かるラバーって無いの?

新製品2023新発売のラバーや廃盤情報を踏まえてページを更新しました!(2022/11/6)

※ ラージボール用ラケットについては、「ラージボール用ラケット8選を比較、おすすめはどれ?」のページをご覧ください!

 ラージボールの特徴


ラージボール(ラージボール卓球)は、1998年に日本卓球協会が卓球の普及を目的として考案した「卓球」の新ルールです。つまり現在、広義の意味での「卓球」には、従来から行われてきた狭義の卓球(硬式卓球)と、ラージボール(略してラージとも)の2種類があります。テニスにおける、硬式テニスと軟式テニス(ソフトテニス)の違いや、野球における硬式野球と軟式野球の違いと同じ様なものです(笑)。硬式と軟式で、基本的なルールはほぼ同じですが、一番大きな違いは、使用するボールですね!。

硬式卓球で使用するボール(硬式球あるいは硬球、写真上)は、プラスチック製(以前はセルロイド製)で、直径は40mm、質量は2.7gと決められています。一方、ラージボールで使用するボール(≒ラージボール、写真下)は、同じくプラスチック製ですが色はオレンジ、直径が44mm、質量は2.2~2.4gです。ラージボールでは、使用するボールが硬球より大きくて軽いため、空気抵抗によりボールのスピードや回転量が減り、初心者でもラリーが続きやすく、高齢者でも手軽に楽しめる生涯スポーツとして、普及が計られました。硬式卓球とラージボールでのルールの違いは、①ボールの違いのほか、②ラケットのラバーは表ソフト(粒ラバー)のみ利用可(粒高ラバーは不可)、③ネットの高さが硬式より2cm高いくらいで、使用する卓球台やゲームの進め方などは基本的に同じです。より詳しくは、『ラージボール用ラケット8選を比較、おすすめはどれ?』のページをご覧ください。

 ラージ用のラケットとラバー

さて、ラージボール卓球を始めようと思ったら、まずはラケットとラバーを揃えなければなりません。ラージボールは、硬式ボールと比べて直径が1割も大きいのに重量は逆に軽いため、大きな空気抵抗を受けてボールのスピードが遅く、かつ柔らかくて弾みも弱く、ボールを遠くまで飛ばすにはラケットを振る力やスピードが必要になります。そこで、硬式卓球を始めたばかりの初心者には、基本的にボールのスピードよりもコントロール性能を重視したラケットやラバーがお勧めですが、逆にラージボールに関しては、初心者でもスピードが出るラケットやラバーがお勧めです。

ラージボールで使うラケットについては、ラバーの様に特別な決まりはありません。硬式卓球で使えるラケットを、そのままラージボールでも使うことができます。したがって、既に硬式卓球の経験者で、使っていないラケットが余っていたら、まずはそのラケットにラージボール用のラバーを貼って、使ってみましょう。概して、ブレードが厚くて重く、弾むラケットの方が、ラージボールには向いています。詳しくは、「ラージボール用ラケット8選を比較、おすすめはどれ?」のページをご覧ください。なお、卓球用のラケットを一本も持っていない入門者には、「ラージボール用」と表記されたラケットを購入することをお勧めします。ラージボール用に開発され、「ラージ用」として売られているラケットやラバーは、需要が少ないため、初心者用でも結構な値段がします…(汗)。一方、通常売られているラケット(硬式用)であれば、性能も評判も良いのに安いラケットは沢山あります。しかし、どうしてもラージボールで使用すると弾みが不足しがちなので、硬式とラージの両方に精通して道具に詳しい方のアドバイスが得られない限り、ラージボール用のラケットを買っておいた方が無難です…。

ページ移動 ラケットについてはこちらのページ


一方、ラバーに関しては、表ソフトラバーに相当詳しい人を除いて、必ず「ラージボール用」と表記されたラバーを使いましょう!。硬式用の表ソフト(ツブまたはイボとも、ただしツブ高は違反)ラバーを使ってもルール上は問題無いのですが、一般的な表ソフトラバーだと多くの場合、たとえ特厚のラバーを使っても、ラージボールは全然弾んでくれません…(汗)。そして、ラージボール用ラバーの厚さは、初心者ほど「特厚」や「MAX」など、その製品で一番厚いスポンジのラバーを選びましょう!。硬式では、中とか薄いラバーから始めて、腕が上がって来たら厚いラバーに変えていくのが一般的ですが、ボールが飛ばないラージボールでは、まずは一番厚いラバーから始めて、ボールの回転量や微妙なボールタッチなど高いコントロール性が必要になってきたら、逆にスポンジの厚さを薄くしていきます。

ちなみに、私のラージ仲間の女性が、弾みがいい檜単板のペンラケットに硬式用表ソフトのTSP「スペクトル」(高弾性、スポンジ硬度35)を貼っています。ボールを擦ってネット際に落としたり、ストップで短くサイドエンドを切るリターンの上手さに何時も翻弄されます。強打もナックルボールで返しづらいのですが、いざという時のスマッシュではオーバーミスが多くなります。『ラージボール用に変えたら?』と勧めてはみますが、頑なに今でも使い続けています…。なお、TSPブランドは廃盤になり現在の後継モデルは、VICTASの「SPECTOL S1」です。定価で4,180円、ネットの安値だと3千円ちょっとで買えて安いので、硬式で表ソフトを使っている人は、一度試してみるのもありかもしれません。


 おすすめのラージ用ラバー12選を比較

ここでは、私の様なへたっぴーが、入門者や初心者向けに分かりやすい様に解説していますので、誤解を生じる表現や内容があるかもしれません。上級者やベテランの方は、所々スルーしていただけると有り難いです…(笑)。

さて、硬式卓球では、基本的にへたっぴーが試合に勝つためには、自分が攻撃して得点を重ねるより、如何にしてミスを減らして失点をしないかの方が、何倍、いや何十倍も重要です!。そのため、上級者が使う高級な特殊素材入りの弾みのよいラケットに、オリンピック選手や全日本のトップ選手が使っている様なテナジーやディクニスといった高級なラバーを貼ってみたところで、1ゲーム中に何点かはブチ抜けるスマッシュが出せるかもしれませんが、逆に何十点も自分のミスによる失点を重ね、散々たる結果に陥ることは明白です…(汗)。

ところが、ラージボールでは、その実情が(ちょっと)逆転します…(汗)。よく弾む高級なラケットに、値段の高いラバーを貼ると、なぜか自分のへたっぴーな腕前を、道具がカバーしてくれる場面に、結構出会える機会が増えます!。もちろん、”過ぎたるは猶及ばざるが如し”の側面もありますので、程度はわきまえてくださいね(笑)。なので、懐に余裕のある人は、金に糸目を付けず、少し背伸びをして、自分には勿体ないかな?と感じるくらいの評判のよい上位モデルのラバーを選択することをお勧めします。とは言え、私の様に懐が寂しいシニアも多く、そこは頑張って、安くても自分に合った満足のいくラバーを探し当てましょう!(笑)。

もちろん、以下に挙げたラバー以外にも、様々な特徴を持ったラージボール用のラバーは沢山あります。例えば、カットマンにも適した守備重視のラバーであれば、DONIC(ドニック)の「L-マイスター DEF」(2021年9月新製品オープン価格)とか。また、”変化系”とか”異質”と呼ばれる硬式での粒高ラバーに近い形状の表ソフトラバーであれば(ラージボールでは粒高ラバーは使用禁止です)、JOOLA(ヨーラ)の「スコルダート」(定価¥4,950)とか、ナックル系だとニッタクの「ドナックル44」(¥5,280)等々…。ただ、硬式卓球では攻撃用ラケットに高弾性かテンション系の裏ソフトラバーしか使ったことがない私には未知の世界なので、ここでは簡単に紹介だけさせて貰います(汗)。


おすすめのラージ用ラバー 比較一覧表
商品名
(メーカーHP)
格安入門用 コスパ重視 スピード&回転 バランス重視 スピード&破壊力 攻撃力重視
バタフライ
ラージ44DX
バタフライ・ラージ44DX
VICTAS
Vラージ L1
ヴィクタス・Vラージ L1
STIGA
マグニファイ LB
スティガ・マグニファイLB
ニッタク
モリスト44
ニッタック・モリスト44
Juic
プラージュIII
ジュイック・プラージュ3
ニッタク
ロイヤルラージ
ニッタク・ロイヤルラージ
VICTAS
Vラージ L3
ヴィクタス・Vラージ L3
DONIC
L-マイスター44
ドニック・L-マイスター44
JOOLA
アレグロ
ヨーラ・アレグロ
TIBHAR
リンフォートパワー
ティバー・リンフォート パワー
ニッタク
ハヤテ44
ニッタク・颯44
ニッタク
ロイヤルプリンス
ニッタク・ロイヤルプリンス
定価 (税込) 2,750円 4,950円新製品 5,280円 5,830円 6,050円新製品 6,160円 6,380円新製品 6,600円 6,600円 6,820円新製品 6,930円 7,150円新製品
安値目安
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タイプ*1 高弾性 高弾性 テンション テンション テンション アクティブチャージ テンション テンション アクティブチャージ アクティブチャージ
スピード*2 8.5 7.0 8.5 15.0 15 15.0 8.5 / 9(L2) 10+ 10 125 / 95(spin) 16.0 16.5
スピン*2 9.0 8.5 8.0 12.5 12 14.0 8.5 / 8(L2) 10++ 10 100 / 120(spin) 13.5 15.5
コントロール*2 9.0 7.5 8.0 / 8(L2) 8+ 95 / 115(spin)
スポンジ厚 厚/特厚 1.5/2.0/MAX 中/中厚/厚/特厚 中/厚/特厚/MAX 厚/極厚 厚/特厚/MAX 2.0/MAX 2.1/MAX+ 2.2/MAX 2.0/MAX 厚/特厚/MAX 厚/特厚/MAX
硬度*3 25 25±3 33±3 25(独30) MH 20 30±3 ソフト 25 30 / 28(spin) 22.5 22.5
製造国 日本 日本 日本 ドイツ 中国 日本 日本 日本 日本 日本 日本 日本
備考 まず最初は安いが一番!
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癖がなくて練習に最適!
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硬式から移行しやすい!
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スピードあるスマッシュ!
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パワフルなドライブを!
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安定感抜群、往年の王道!
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めざせ、打倒ロイヤル!
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硬式の如くラージを打て!
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時代は次のステージへ!
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全日本チャンピオンわった監修!
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颯が如くのスピードで!
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ロイヤル伝説再び世界へ!
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※1 ニッタクのアクティブチャージ(AC)とはテンションとほぼ同義の様ですが、ニッタクではテンションラバーとACラバーを敢えて区別しているので、それに準じました。

※2 スピード/スピン/コントロールの指標(数値)の基準は、メーカー毎に異なります(横並びでは比較できません)。各ラバー毎に、重視しているポイントがスピードなのか、スピンなのか、コントロール(安定性)なのかの参考にして下さい。

※3 スポンジ硬度は、日本基準(日)、ドイツ基準(独)、中国基準、さらにはバタフライ(BF)基準等があり、メーカーによっても計測や表示の仕方(スポンジのみか、スポンジとシートの両方か)が異なっているのが実情で、単純に横並びで比較することは出来ません。また、製品によってもバラツキがあります。一応の目安として、ドイツ基準は日本基準の数値より+5程高いとされ、バタフライ基準は日本基準より更に-5程低いと言われています(ドイツ>日本≒中国>BF)。ここに挙げたラバーは基本的に日本製もしくは日本メーカーの商品なので、日本基準に沿っていると思われます。

安さ重視、とにかく安いラバーが欲しいなら?

上でも書いた通り、硬式卓球では初心者が上級者向けのラバーを使っても、上達が遅くなるだけで何らメリットはありません。しかし、ことラージボールに限っては、初中級者でも意外と高価なラバーを使った方が、道具が腕をカバーしてくれる場面が多々あります。なので、ある程度ラージボール卓球が身に付いてきて、大会にも出てみたい、試合に勝ちたいと思う様になったら、予算が許す限り、少し背伸びをして、上位のラバーを使ってみましょう!(笑)。

とは言え、初めて卓球をするラージボール入門者に、1枚4~5千円もするラバーは勿体なさすぎます。両面に貼ったら、ラバーだけで1万円を超えるかもしれません…(汗)。ましてや、続けるかどうかも分からない段階であれば、一番安いラバーを探しましょう!。

いま一番安く買えるラージボール用のラバーといえば、バタフライの「ラージ 44 DX」(定価¥2,750)の一択です!。ネットだと、送料込みでも2,200円位から買えるので、両面貼っても5千円でおつりが来ます!。これまで、ニッタクの「スーパーラージ」(定価¥3,520)も、安くて評判がよく、初心者向けとしては定番中の定番商品でしたが、なんと2022年2月に廃盤となってしまいました…(汗)。もし在庫が残っていたら、私的にはこちらの方がお薦めです!。どちらも激安ラバーですが、バタフライもニッタクも、日本を、いや世界をも席巻する超有名な卓球ブランド/メーカーですから、不安に感じる必要は全くありません(笑)。まずは、何れかの「特厚」ラバーで1年間練習して、卓球(ラージボール)を基礎からきちんと覚えましょう。週に1~2回練習するとして、1年ほど経ったらラバーの交換時期が来ますから、今度は以下の様なおすすめのラバーを使ってみてくださいね。


初中級者におすすめ、コスパを重視するなら?

Vラージ L1

TSPからVICTASにブランド名が変わり、ラージボール用の商品が総リニューアルしました。新しく2021年12月新製品に新発売されたVICTASブランドの「Vラージ L1」(定価¥4,950)は、優れたコントロール性能が特長のラージ用表ソフトのスタンダードラバーです。

実は、私がラージボールを始めてから最近まで気に入って長いこと使ってきたラバーが、TSPの「ファイナル」(¥4,510)というラバーです。ボールが上方向に出やすいので、ラージボール初心者でも硬式と同じような感覚で打ち易いうえ、何と3千円を切る値段で買えた超コスパのよいラバーだったのですが、残念なことに2020年10月末で生産が終了、廃盤となってしまいました…(涙)。このファイナルの後継にあたる新しいVICTASブランドの商品が「Vラージ L1」だと思うのですが、昨今の物価上昇の煽りを受けて、定価ベースで値上がりになってしまいました。それでも、発売当初よりは値段もこなれ、だいぶ買い易くなって来たので、願わくば3千円前後まで値下がりしてくれたら、なお嬉しいのですが…(笑)。

高弾性のトップシートと柔らかめのスポンジを組み合わせた、スタンダードタイプのラージ用表ソフトラバー。

柔らかい打球感と優れたコントロール性能が、ラリー戦での安定感をもたらし、ラージボール初級者から安定性を求める上級者まで、幅広い選手のプレーを支える。(メーカーHPより)

マグニファイ LB

あまり聞きなれないブランドですが、STIGA(スティガ)はスウェーデンの卓球メーカーで、ラケット(ブレード)は中国ナショナルチームの御用達、日本の平野美宇選手もスティガとラケット契約を結んでいます。2021年に新登場して話題となり、最近ではラージボールでも人気沸騰の六角形ラケット「サイバーシェイプ カーボン」は、実はスティガのラケットですよ!(笑)。

そのスティガで唯一のラージボール用ラバー「マグニファイ LB」(定価¥5,280)は、固めのスポンジに強めのテンションシートが特徴的で、柔らかなラージボールでも弾き感があって引っ掛かりもよく、硬式に近い感覚で打ちやすいラバーです。スピードと回転(スピン)のバランスもよく、オールラウンドに活躍してくれるラバーです。

コントロール:7.5、スピード:8.5、スピン:8

テンションを強くかけ、独自の技術によりラージボールプレーヤーに求められるスピード、スピン共にハイレベルに実現したラージボールラバー。(メーカーHPより)

★卓球★ラバー★メール便送料無料★マグニファイ LB

価格:3696円
(2024/2/24 15:05時点)
感想(4件)

モリスト44

ニッタク性能数値表(ラージラバー)ラージボール打ちの基本は、フラットにボールを捉えて飛ばすこと。変にドライブで繋いだところで、なかなか打ち抜くことはできません。そこでラージ初中級者ほど、回転重視のラバーでドライブ攻撃を覚えるより先に、ミート打ちで狙ったコースを突いて勝てるラバーを使い、ラージ打法の基本を身に付けることが大事。その点、ネットでなら3千円ちょっとから買えるニッタクの「モリスト44」(定価¥5,830)は、スピン量は多くないですが、フラット打ちでのスピードと威力なら、高価な「ハヤテ44」(¥6,930)にもさほど引けを取らないほど。また、前陣プレーが多い女性にもお勧めですし、バックカウンターなどでも活躍してくれます!。

スマッシュの威力を発揮したい!

前陣でプレーする選手にオススメ。止まるブロックやナックルが出せるのも特徴です。(メーカーHPより)

スピードと回転のバランス重視なら?

プラージュIII

Juicから新製品2022年8月に発売された新ラージラバーが「プラージュIII」(定価¥6,050)。

ラージ用で初のピンクバー色は黒と赤の他に、ラージ卓球で初めてカラーラバー(ピンク)が加わりました。現時点で、ラージ用でピンクラバーが欲しい人は、プラージュIIIの一択です!(笑)。ミッドハードなテンションスポンジによる適度な弾みがありながら、一瞬つかむ感じの球持ちの良さが高いコントロール性能を両立させ、硬式から移行したばかりのラージ初心者でも違和感が少なく扱いやすいクセの無いラバーです。一点、特徴的なのが、ラバー下部にあるブランド名のラベル部分の幅が異様に広く、約2.6cmもあります。シェーク裏面では指が当たる部分なので、スベスベして持ちやすいという人もいますが、ペンやシェークのフォア面で使いたい人には、ツブの面積が狭くなる分ミスが心配と言う人も…。


進化のその先へ。そのパワー、別次元。

さらにハードで、球もちが良く、耐久性も格段に向上したゴムシートを採用。スポンジは大好評の日本製テンションスポンジ。この最強のコンビネーションが、ラージボールにおいて、コートでバウンドしてからのボールの伸び、スピードで相手を圧倒する。パワフルなドライブで、相手をねじ伏せたい、そんな選手向けのラバーである。(メーカーHPより)

ロイヤルラージ

現在、日本のラージボール界を牽引している立役者は、ニッタク(日本卓球株式会社)で間違いないでしょう!。そして、ラージボール競技者から絶大な支持を受けている人気のラバーが、ニッタクの「ロイヤルラージ」(定価¥6,160)と、「ジュエルラージ」(¥6,930)の、2大巨頭です(笑)。

ニッタク性能数値表(ラージラバー)ニッタクのラージラバー性能数値表を見ても、スピード性能はロイヤルラージの方が0.5ポイント高く、スピン性能はジュエルラージの方が1.0ポイント高いのですが、両者はほぼ似たような性格のラバーの様に思われます。シェークハンドの片面にロイヤルラージを、もう片面にジュエルラージを貼って交互に試してみたところ、フォアでは守り・バックで攻撃することが多い私には、フォア面にジュエルラージ、バック面にロイヤルラージの組み合わせがしっくりきました!。ボールが上方向に出やすいのは、スピン量が多くて高めの弧を描きやすいジュエルラージに分があり、スマッシュのスピードやミート打ちの安定感はロイヤルラージが勝る感じです。どっちが人気なのかと調べてみると、ネットショップの売れ筋ランキングでは、若干ロイヤルラージの方が売れている様です。ロイヤルラージは、ジュエルラージより価格が安い点も魅力ですが、適度な回転量のボールだと相手も返しやすいため、ドライブのし易さよりは、打ち抜いて得点力アップに繋げ易いロイヤルラージを選ぶ人が多いのかもしれません…。


バランス重視!

高いスピード性能とスピン性能を誇り、後陣からでもしっかりとしたボールを打ち合うトップ選手仕様ラバー。

第25回全国ラージボール大会、一般男子シングルスA優勝者使用ラバー。(メーカーHPより)

ジュエルラージ

ニッタクの「ロイヤルラージ」(定価¥6,160)と「ジュエルラージ」(¥6,930)、似たようなラバーなので、どっちが良いのか迷うところです…。性能なのか価格が安いからか、ロイヤルラージの方が人気らしく、実際にロイヤルラージを使っている人の方が多いように見受けられます。安易に、価格が高いのは優れているからだろうと思ってしまう私は、寂しい懐を叩いてでも、ついジュエルラージを選んでしまいがちですが…(汗)。

両方とも大人気のラバーなので、どちらを選んでも間違いは無い思いますが、両者の商品レビューを見比べると、ボールの弧線が高めのジュエルラージに対して、ロイヤルラージの方が直線的といった意見が多い様です。安定してドライブが打ちやすいのはジュエルラージだと思いますが、ラージボールの場合、ドライブ返球だけではなかなか勝ち切れません。そこで、スマッシュで得点力アップを狙いたい人には、ロイヤルラージの方が武器になるのかもしれません。一方、若干スピン性能が高いジュエルラージの方が、擦って打ってもボールが上がってくれるので、硬式からラージボールに移行する人にとっては、扱い易いラバーだと思います。

スピン重視!

ラージボールに対し回転のかけやすい新たな粒形状。”ボールを包み込むようにして回転”をかけることでドライブはもちろん、サーブレシーブや台上でのツッツキの鋭さが一味違うラージボールラバーです。(メーカーHPより)

Vラージ L3/L2

TSPからVICTASにブランド名が変わり、2021年12月新製品に発売された「Vラージ L3」(定価¥6,380)は、トータルバランスに優れた性能がラリーを支配すると意気込むラバーです!(笑)。発売当初は値引きが厳しく、ちょっと手を出す気になれませんでしたが、発売から1年近くが経ち、だいぶ値段もこなれてきました!。なお、スペック的にVICTASのラバーは、ニッタクよりスポンジ硬度が硬めなので、ラージ初心者や硬式からラージに移行する人には扱いやすいかもしれません。

一方、Vラージ L3と同時に発売された新商品新製品、「Vラージ L2」(定価¥6,380)は、L3より高い反発力とスピード性能が特徴で、トータルバランスに優れたL3に対して、破壊力やダイナミックなプレーを重視したラバーです。特にL3よりボールの初速が早く、ナックル系のスマッシュが打ちやすいので、相手に返球されにくいクセ玉も持ち味として活かせます。両面にVラージを貼るなら、一般的にはフォア面にL2、バック面にL3の組み合わせがベストマッチかもしれませんが、へそ曲がりの私的にはその逆ですね…(笑)。

Vラージ L3は、スピン、スピード、コントロール性能を高い水準で兼ね備えたラージ用テンション表ソフト。

放たれた打球は弧線を描きながら相手コートを捉え、前陣から後陣まで全てのプレー領域において、ハイレベルなパフォーマンスを発揮する。(メーカーHPより)

Vラージ L2は、破壊力を重視した性能がダイナミックなプレーを引き出す。

高い反発力とスピード性能、回転のかけやすさが特長で、選手の攻撃的でダイナミックなプレーを引き立てる。爽快な打球感と共に放たれる打球は、相手コート深くに突き刺さる決定打となる。(メーカーHPより)

L-マイスター44

私がTSP「ファイナル」の次に使ってみて、『安いのに これは良い!』と感心したラバーが、DONIC(ドニック)の「L-マイスター44」です。恥ずかしながら、ドニックというブランド名は初耳でしたが(汗)、Andro(アンドロ)やJOOLA(ヨーラ)などと同じドイツの卓球用品メーカーだそうです。しかしこのラバー、何と日本製!。滅多に店頭で目にすることは無いと思いますが、ネットショップでなら買うことが出来ます。去年まで、定価はオープン価格になっていて、一番安いショップを選べば 3,300円(送料無料)で買えて、大変お買い得なラバーでした!。ところが、今年からメーカー希望小売価格が 6,600円に改定され、5千円近くも出さないと買えなくなってしまいました…(泣)。でも、裏ソフトで硬式ボールを打っている感覚でラージボールが打てて扱い易く、弾き感もスピードもピカ一、コントロール性能もいいので攻撃力もアップする、文句なしのオールラウンド・ラバーなので、今後も使い続けるか?、自問自答する毎日です…(笑)。

硬式の如く、ラージが打てる。

幅広い年代、レベルのラージボール選手の意見を集め、繰り返しテストを重ねて出来上がったのが L-マイスター44 です。技術のレベルが進みつつあるラージボールで、スピード、スピンのレベルを硬式の感覚に近い状態でありながら、“ミスなく、コース取りのコントロールが第一”というラージボールの醍醐味を存分に味わえるラージボール用ラバーです。(メーカーHPより)

スピードと破壊力重視、攻撃で強い相手に打ち勝つには?

アレグロ

ニッタクのロイヤルラージ&ジュエルラージという、日本のラージラバーの二大巨頭を一気に駆逐するかの勢いで、最近人気を博しているのが、ドイツブランドであるJOOLA(ヨーラ)の「アレグロ(allegro)」(定価¥6,600)です!)。ラージボールの全日本クラスで活躍するヨーラの契約選手はもちろん、県大会などで活躍する選手の中にも、シェークの両面ともにアレグロという選手を多く見かけます。なんと、このラバーも、Made in Japan!。そのスピードと破壊力は、従来のラージボールの概念を根底から覆すほど…。それなのに、スピードもスピンも高次元でバランスが取れた、まさにハイスペックなスーパーラバーです!。

人気のアダジオをベースにさらなるスピード・スピンを求めて開発されたラバーがアレグロです。

圧倒的な反発力はもちろん、球離れが早過ぎず、独特の一瞬ボールが食込む感じがある為、回転も掛け易く、大人気のヨーラのラージボール用ラバーです。(メーカーHPより)

リンフォート パワー/スピン

2022年6月新製品、ラージボールの全日本チャンピオンで第8回全日本スリッパ卓球選手権の覇者でもある(笑)、“わった”こと池田亘通選手が監修したTIBHER(ティバー)初のラージボール用ラバー「リンフォート パワー」(定価¥6,820)と、「リンフォート スピン」(定価¥6,380)が新発売。ティバーの契約選手であるわったも、当然このラバーを使用しています!。リンフォートパワー/スピンの特性比較(数値)は、それぞれ、スピードが 125 / 95、コントロールが 95 / 115、スピンが 100 / 120。私の様な凡人には、コントロール(115)とスピン(120)のバランスが取れたリンフォートスピンの方が扱い易さを感じますが、スイングスピードの早い上級者がミートしたら、スピードに特化したリンフォートパワーは異次元のぶっ飛を見せてくれるとか…。アレグロもリンフォートパワーも、使うべき人が使ってなんぼのラバーかもしれません(汗)。まだ発売されたばかりで、品数も値引きもきつめ。もう少し時間が経って安くなってきたら、今バックに使っているジュエルラージの代わりにリンフォートスピンを使ってみようかな?(笑)。

リンフォート パワーは、ラージボールの全日本チャンピオンの池田亘通選手が使用する最強ラージラバーです。

コントロールを確保したうえで、ラージとは思えないスピードを出すことができます。(メーカーHPより)

リンフォート スピンは、安定と回転を求めるラージラバー。

しっかりとボールに回転をかけ、コントロールに特化したラージボール用ラバーです。よりラージを楽しめます。(メーカーHPより)

ハヤテ44

颯のようなスピード感を出したいと、ニッタクがスピード重視で開発したラバーが、「ハヤテ44」(定価¥6,930)。ジュエルラージと同価格です。前陣主体のプレーヤーに人気で、特に女性がバック面にハヤテを使っているのをよく見かけます。前(台上)からハヤテでバック側に叩かれたら、ラージボールとはいえ、いくら下がっていても拾えません…(汗)。ニッタクのラージラバー性能比較表によると、スピードならロイヤルラージの15.0に対してハヤテ44は16.0と、ニッタクラバーの中で最速を誇ります!。

スピード重視!

弾力性の高い「ブルースポンジ」から繰り出す、前中陣からのスピードある攻撃!。颯爽としたプレーに磨きがかかる、ラージラバーの誕生です。(メーカーHPより)

ロイヤルプリンス

発売日2022年9月10日に発売されたばかりのニッタクの新商品が、「ロイヤルプリンス」(定価¥7,150円)。その名を聞いて、日本車初の御料車として皇室に納められた、日産自動車の4ドアリムジン「プリンスロイヤル」を思い浮かべた人は、私も含めて結構な年季が入ったプレイヤーですね(笑)。ニッタクが新製品に冠した“ロイヤル”とは、これまで数々の全国タイトルを獲得してきた実績ある往年の大人気ラバー「ロイヤルラージ」を踏襲したから。伝説ラバーの性能を継承しつつ、最新技術を投入し、さらなるスピンとスピードでグレードアップを遂げたラバーが誕生しました。スピードはハヤテ(16.0)を上回る16.5、スピンはジュエル(15.0)の上を行く15.5、高い次元でスピードと回転を両立させた最新ラバー、そのメーカー希望小売価格は、ラージラバーとしては驚愕の 7千円台に突入!…(汗)。

ロイヤル伝説、再び――。数々の全国タイトルを獲得し、人気を博してきた伝説ラバーの性能を継承しつつ、グレードアップを遂げたラバーが誕生しました。さらなるスピンとスピードで、さらなる高みを――。

密度が大きくコシのあるシートで、スピン性能を向上。高いスピード性能を誇るスポンジは、AC(アクティブチャージ)効果を取り入れやすい素材を採用することで実現。相手を弾き飛ばすドライブとスマッシュを繰り出したいトッププレーヤーのために。(メーカーHPより)

変化重視で、相手を翻弄したいなら?

先に書いた通り、私はそもそも変化系のラバーを使ったことが無いので、どれがいいのかお勧めすることが出来ません…(汗)。ここでは、とりあえず目に付いたラバーを紹介しておきます。

L-マイスター DEF

先に紹介した「L-マイスター44」の守備を重視したディフェンダー(DEF)バージョンで、2021年9月に発売された新製品です。カットマンにも適したラバーです。

幅広い年代、レベルのラージボール選手の意見を集め、繰り返しテストを重ねて出来上がったのが L-マイスター44 です。技術のレベルが進みつつあるラージボールで、スピード、スピンのレベルを硬式の感覚に近い状態でありながら、“ミスなく、コース取りのコントロールが第一”というラージボールの醍醐味を存分に味わえるラージボール用ラバーです。その人気のラージ用ラバーに、守備用が新登場しました!。(メーカーHPより)

スコルダート

変化重視のラージ用表ソフトラバーです。粒高に近い粒形状の為、スポンジの厚さは1.5mmと1.8mmに抑えられていますが、シートを含むラバー全体の厚みは、1.5mm表記で通常のラバーの2.0(アツ)、1.8mm表記でトクアツ(MAX)に相当します。定価は4,950円(税込)、日本製です!。

ヨーラ最新のラージボール用ラバーのスコルダートは、粒高に近い粒形状を採用し、変化重視のラバーで、ペンホルダーの裏面や守備型選手におススメです。(メーカーHPより)

ドナックル44

変化系ラージラバー!

ナックルボールで相手を翻弄。回転のかかった相手のボールに対する返球にも有効です。(メーカーHPより)


 

ここをクリックラージボール用ラケットについては、「ラージボール用ラケット8選を比較、おすすめはどれ?」のページをご覧ください!

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