紅葉絶景トレッキングコース Best20

山好きな5万人が選んだ、この秋行きたいトレッキングコースのベスト20の紹介。

 

平成27年10月3日(土)の午後8時からNHKで放送された番組、『ザ・プレミアム にっぽんトレッキングBest20!秋▽紅葉・錦秋・絶景コース』で、全国の山好き5万人に聞いたアンケート『この秋行きたいトレッキングコース』で選ばれた、ベスト20トレッキングコースが発表されました。その第20位から第1位までを、順番に紹介していきます。

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今年の紅葉の見頃は?

昨年の各地の紅葉の見ごろは、残暑が厳しかった影響で、北日本では平年より1週間ほど遅く、東~西日本は平年並との予報でした。

ウェザーニュースによる『紅葉の見頃予想2017』が、いよいよスタートしました!。日本気象協会による『2017年の紅葉見ごろ予想』は、10月初旬ごろの発表予定です。

秋の絶景トレッキングコースBEST20を日本地図で一覧

おすすめトレッキングコースの一覧

 秋の絶景トレッキングコース <第20位~第11位>

第20位 屋久島(世界遺産)
涼しくなる秋、高温多湿の屋久島を楽しむにはピッタリのシーズンです。
屋久島トレッキング基礎知識(山と渓谷社)
第19位 大雪山・旭岳
山頂付近は9月下旬に初冠雪を迎えます。日本で最も早く紅葉が楽しめる大雪山。ハイマツの緑にナナカマドの赤、鮮やかなコントラストは北海道ならでは、見ごたえ十分です。
自然探勝路・周遊コース『秋』(大雪山・旭岳ロープウェイ)
第18位 京都一周トレイル
秋のおすすめは、およそ11kmの西山コース。平安貴族も愛した錦秋の山々。見頃は11月末までです。
「京都一周トレイル」コース(京都府山岳連盟)
第17位 熊野古道(世界遺産)
いにしえより皇族から庶民まで多くの人で賑わった熊野詣の道。その伊勢路にある丸山千枚田、黄金色に輝く幾重もの棚田は、日本の秋の原風景です。
熊野古道を歩くモデルプラン(和歌山県観光情報)
第16位 鳥海山
10月下旬までブナ林が美しい紅葉に彩られます。陽光きらめく森には、ブナの実を求めて可愛い動物たちがひょっこり顔を出します。
鳥海山登山ガイド(鳥海国定公園観光開発協議会)
第15位 大菩薩嶺
心地よい稜線歩きを満喫できるコースです。秋、登山道はブナや楓の落葉の絨毯に。大菩薩峠から望む富士山はまさに絶景です。
登山マップ(大菩薩観光協会)
第14位 信越トレイル
長野と新潟の県境を歩く、今注目のロングトレイルです。湿原や池、ブナの森など、変化に富んだ80kmのコース。気候の良い10月からベストシーズンを迎えます。
信越トレイルオフィシャルサイト
第13位 蔵王
山形と宮城の県境に連なる紅葉の名所です。10月に入ると 山頂から麓にかけて草木が染まり、ハイマツやナナカマドが山肌を彩ります。
トレッキング(蔵王ロープウェイ)
第12位 霧ヶ峰・美ヶ原
二つの高原を歩く絶景コースです。国の天然記念物に指定されている八島が原湿原の美しい草紅葉は、10月からが見頃。仰ぎ見る八ヶ岳、空気が澄み渡る秋ならではの美しさです。
トレッキング(美ヶ原観光連盟)
霧ヶ峰外周満喫コース(車山高原観光協会)
第11位 白神山地(世界遺産)
ブナの森が錦に染め抜かれるこれからが、まさに見頃。手つかずの大自然に圧倒されます。12湖・青池は、底が抜けるほどの美しさ。秋ならでは風情です。
散策・登山コース案内(白神山地ビジターセンター)
白神山地トレッキングツアー(白神なび)
トレッキングコース(世界遺産白神山地トレッキング最新情報)

 秋の絶景トレッキングコース <第10位~第6位>

第10位 北アルプス・立山~黒部
険しい“黒部峡谷”は日本秘境百選の一つ、急斜面の岩肌を染める紅葉は思わず息をのむほど!
モデルコース(立山黒部アルペンルート 立山黒部貫光株式会社)
登山・トレッキング情報(立山町観光協会)
第9位 北八ヶ岳
数々の山頂湖を巡る、初級者でも気軽に散策できる魅力のコース。凡そ500種類のコケが自生する日本有数の“苔フィールド”。神秘的な癒しの世界が待っています!
北八ヶ岳周辺登山道MAP(北八ヶ岳ロープウェイ)
北横岳(八ヶ岳)初心者向き登山コース(YATSUトレッククラブ)
第8位 妙高山・火打山
新潟を代表する2つの名峰を楽しめるコース。数多くある高層湿原の中から足を運びたいのが“天狗の庭”。一面の草もみじ。地上の楽園とも呼ばれる光景が広がっています。
妙高山登山コース(妙高高原スカイケーブル)
火打山トレッキング(たびネット信州)
第7位 奥日光
中禅寺湖から流れ出る名瀑“華厳滝”、10月中旬に奥日光の水辺が鮮やかに色づきます。標高1500mの“湯滝”の見頃は10月上旬から中旬。黄金色の草紅葉に染まる広大な湿原の戦場ヶ原では、10月下旬までススキが風にそよぎながら、まばゆい輝きを放ちます。
ハイキングコース(日光湯元ビジターセンター)
大自然を満喫!ハイキング&滝巡りコース(日光市観光協会)
第6位 中央アルプス・木曽駒ヶ岳
3千メートル級の名峰にロープウェイで気軽にアプローチできるのが魅力。一番の見どころは、2600m付近に広がる千畳敷カール。氷河が削った岩肌を彩るのは、ナナカマドなどの高山植物。10月上旬まで紅葉を楽しむことができます。
千畳敷カール(駒ヶ根観光協会)
登山コースの案内(中央アルプス 駒ヶ岳ロープウェイ)

 秋の絶景トレッキングコース <第5位~第1位>

第5位 八幡平
岩手県と秋田県に広がる高原台地。木道で手軽に散策できるのも魅力です。湿原を埋め尽くす草紅葉。赤く色づくミズナラやカエデなどの広葉樹が、水辺を鮮やかに引き立てます。美しい紅葉は今がピーク。長い冬を前に眩い光景を描き出します。
トレッキング(八幡平市観光協会)
第4位 八甲田
青森の豪雪地帯に広がる一面の紅葉。その美しさは東北地方随一。広大な湿原が見せる秋景色。その見頃は10月中旬までと、あと僅か。ハウチワカエデやヤマウルシなどの紅葉もまさに見頃。降り注ぐ秋の日差しが、その景色を際立たせます。
大岳登山コース - トレッキング情報(八甲田ロープウェー)
第3位 尾瀬ヶ原
黄金色に輝く草紅葉の湿原。植物たちが冬に向けて懸命に光を放ちます。水に浮かぶヒツジグサも、その葉を赤く染め上げます。澄んだ空気に立ち上る秋霧、色とりどりの絶景は10月中旬まで楽しめます。
ルート紹介(公益財団法人 尾瀬保護財団)
尾瀬ヶ原(尾瀬檜枝岐温泉観光案内所)
第2位 裏磐梯
磐梯山の北側、五色沼をはじめとする湖や沼を巡ります。コバルトブルーに輝く弁天沼、エメラルドグリーンのみどろ沼など、色彩は様々。300を超える湖沼を包み込むように、水辺が赤や黄色に染まっていきます。この10月からがまさに見頃。なだらかな湖畔を歩き、ゴールとなる曽原湖へ。霧の中に浮かぶ立木。朝の冷え込みが見せる幻想的な光景です。
裏磐梯のトレッキング 19コース(裏磐梯観光協会)
登山・トレッキングコースの紹介(裏磐梯ビジターセンター)
第1位 上高地~涸沢
日本屈指の山岳リゾート、上高地。河童橋から望む梓川と穂高連峰の壮大な景観。黄色く染まりあがったカラマツの木々が神秘的な雰囲気を醸し出す明神池。目指すは日本最大級の圏谷、涸沢カール。奥穂高岳をはじめとする3千メートル級の稜線に囲まれた広大なカールが、秋になれば色鮮やかな絶景に。ナナカマドやダケカンバが一斉に色付き、日本一ともいわれる紅葉が楽しめます。多くの登山者たちが憧れる光景が、朝陽によって山肌が赤く染まるモルゲンロートです。
上高地(上高地観光旅館組合)
涸沢ヒュッテ(公式サイト)
上高地~徳沢~涸沢 - トレッキング・登山コース(信州とっておき情報)
H.I.S. 圧巻の紅葉!! 上高地・涸沢トレッキング3日間

※(脚注)

「圏谷」(けんこく)とは
ドイツ語で「Kar」(カール)、氷河の侵食によってできた広いU字型(椀型)の谷のこと。
私ははじめ「渓谷」、あるいはより谷が深い「峡谷」と同義と勘違いしていましたが、渓谷や峡谷は川の浸食によって“V字型の谷”の形状を成した場所であって、狭い谷の両側は深く急峻に切り立っていますが、圏谷は巨大な氷河がゆっくりと押し潰しながら山肌を削ってできた“窪地”であり、急崖に囲まれたカール底は比較的平坦で広くなっています。
「モルゲンロート」とは
ドイツ語で「Morgenrot」、日本語で“朝焼け”のこと。
空の雲や山の頂が、日が昇る前に朝日を受け出した時、赤く染まった様子をいいます。
朝日が山頂に当たりだすと、山は黄金色に輝きだしますが、これは「Alpengluehen」(アルペングリューエン)と呼ばれます。また、“夕焼け”は登山用語で「Abendrot」(アーベントロート)と言われます。

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