画質にこだわるか、防水カメラを買うか、悩みどころ。さらに防水のアクションカメラも登場し、ダイビングの世界はますます広がります!
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私用ですので、ここではプロや大ベテランの水中カメラマンが使うような、大型で高級な一眼レフカメラは対象外です。
DIVER(ダイバー) No.456 水中写真の教科書 [ ダイバー株式会社 ] 価格:857円 |
このページを最初に書いたのは、2012年のこと。今から11年も前になりますが、当時は、数万円で買えるデジタルカメラの多くに、別売の「水中ハウジング」がアクセサリーとして揃えられており、2万円ほどで買うことが出来ました!。
ところが、ダイビング人口が減り需要が衰えると、水中ハウジングが買えるデジカメの数は激減…。さらに、2014年頃から普及した防水デジタルカメラの防水性能が向上し、最大水深が18メートルとか25メートルまでに達すると、カメラメーカーが安価に別売する水中ハウジング・アクセサリーは、ほとんど姿を消してしまいました…。
ここでは、いま買うことができる、水中ハウジングが揃えられるデジタルカメラを中心に紹介していきたいと思います。ただし、私が買える10万円くらいのカメラまで。カメラマニアも垂涎の、高級カメラは除きます(汗)。併せて、最大水深が深くてダイビングに便利な防水ビデオカメラや、防水アクションカメラもピックアップして紹介してみたいと思います!。
最近は、防水デジタルカメラの耐圧水深がますます深くなり、最大水深18m~30mもの防水カメラもあります。防水カメラでも、スナップショットとしては十分すぎるほどキレイに撮れるのですが、水中では光が少なく暗い上に、一般的に防水カメラはレンズ径が小さくF値が大きくなるので、暗い場所での撮影は苦手です。もちろん、それでもスマホよりは遥にキレイな写真が撮れるので、素人的には十分満足することも出来ますが、やはりせっかく買うなら、旅行にも持って行きたいし、運動会で遠くで走っている子供の写真をキレイに撮りたいと欲をかくと、どうしてももっと良いカメラが欲しくなってしまいます…(汗)。
ハウジングには、カメラメーカーがアクセサリーとして別売している純正ハウジングと、専門の水中撮影機材メーカーが作っているサードパーティのハウジングとがあり、前者は比較的安価ですが、後者は得てして高価です。しかし、最初から純正ハウジングがラインナップされているデジタルカメラは、今ではほとんどありません。
なお、最近では、コンパクトデジタルカメラの1,000機種に適合するという汎用ハウジング( SeaShell SS-1/SS-2等 )や、 iPhone にも適合するスマホ用ハウジングが、数千円で売られたりします。しかし私には、何万円もするカメラや情報の詰まったスマホを、そのケースに入れて水中に持ち込む勇気はありません…(汗)。もし近い将来、海の中でスマホでLINEや通話をしたり、twitterでつぶやく、Googleマップを使ってナビしてもらうなんて時代が来たら、考えます!(問題は、果たして海の中まで電波は届くのか?…)。
私を含めカメラ初心者がまず注目してしまうのが、「画素数」。比較しやすいので、スマホのカメラの様にどうしても画素数の数字に目を奪われがちですが、最近のデジタルカメラであれば、ほとんど画素数を気にする必要は無いそうです!。画素数が多くなり過ぎて、逆にノイズが多くなってしまうこともあるそうです。
画質に拘るなら、最も注目すべきは、「撮影素子のサイズ」。スペック(仕様)欄に、1/2.3型CCDとか 1/1.7型CMOSとか書かれている数値です。この値が大きいほど(分子が1なら分母の数が小さいほど)、撮影素子のサイズは大きくなり、画質は向上します。その代わり、必然的にカメラ本体の大きさや重量も増えます。画質を優先するか、軽さとコンパクトさを優先するか、悩ましいところです!。
撮影素子が、CCDかCMOSかについては、あまり気にしなくて良いようです。原理的には、CCD方式の方が優れているらしいですが、最近の技術レベルであればCMOS方式もCCDに比べて遜色ないくらい画質が向上していて、かつ消費電力が少ないなどのメリットが享受できるためです。
画像処理エンジンは、デジカメの心臓部にあたり、センサーが受けた光信号を画像に変換するためのプログラム(ソフト)とハードウェアで構成されています。これは、各カメラメーカーが、最も注力し開発にしのぎを削っている部分で、私如きには語れないので、触れないでおきます…(汗)。
明るいレンズほど「F値」は小さくなり、その値が小さいほどシャッタースピードは速くでき、背景との大きなボケを表現できるため、良いレンズであると評価できます(厳密にはF値だけでは判断できませんが、ここでは割愛)。例えばスペック表にある[F1.8(W)~F2.8(T)]とは、ズームの広角側(ワイド側)のF値は1.8、望遠側(テレ側)ではF値は2.8に下がることを示しています。単純にF値だけで計算すると、F値が1.8から2.8になると、明るさ的には2.4倍(=(2.8÷1.8)の2乗)も暗くなり、シャッタースピードは2.4倍も遅くなってしまい、上手に写真を撮ることが難しくなってしまいます。水中では、太陽の光が届きにくく暗くなるため、明るいレンズは特に重要なポイントになります。
その分、撮影感度(ISO)が高いデジカメを選ぶという選択肢も無くはないのですが、やはりカメラはレンズが命、値段が少々高くなっても、レンズには見栄を張りたくなるところです。(『コンパクトカメラ如きでレンズ云々言うな』と、お叱りの声も聞こえてきそうですが・・・)
個人的に水中では、ズーム(望遠)にこだわるより、広角にこだわって撮った写真の方が、表現力が豊かになったり、面白い写真が撮れたりすることが多いように思います。水中でのズーム撮影は、特に「手ぶれ」を起こしやすいです。「焦点距離」が小さいほど、広角ということになりますが、35mmフィルム換算で焦点距離が28mm以下、出来れば25mm以下が欲しいところ。
逆に、ズーム倍率は、光学で3~5倍もあれば十分でしょう。もちろん、倍率が高いに越したことはありませんが、倍率を上げても暗い水中で波に揺られながら写真を撮っても、ピントが合わずにボケるだけ。コンパクトカメラに光学20倍とかが必要かは?…。
マクロ好きのダイバーなら、マクロ撮影の機能はぜひ欲しいところでしょう。ワイド派のダイバーでも、マクロ撮影時の最短撮影距離は5cm以下のものを選びたいところです。
最近のデジカメは、撮影モード(シーン)が多すぎて、ほとんど使いこなせていません(汗)。しかし水中では、光が屈折して見た目と色合いが違ったり、光量が足りないために青みがかった色合い(青かぶり)になりがちです。自分でシャッタースピードや露出を調整するのが面倒なオート派や、後から画像処理をするのが面倒であるならば、撮影モードに「水中モード」が選べるカメラだと、その点がとても助かります。
手ぶれ補正は、最近のデジカメであれば、普通に付いている機能です。その機能の良し悪しのレベルまでは、ここでは問わないことにします。暗い水中では、手ぶれ補正の機能の良し悪しより、シャッタースピードを左右する「F値」の方が重要です。
画面モニターは、大きくて見やすいに越したことがありません。水中での撮影時でも、陸に上がってから仲間で見せ合うにしても。ただ、最近のデジカメは枚数を気にせずにバシャバシャと撮れるので、水中で今撮った画像をチェックするということはあまりしないため、画面モニターは3インチもあったら上等です。
バッテリーは、長時間持つほうがよいに決まっています。また、旅先では乾電池対応の方がよいという人も。しかし、ダイビング旅行中に一度も充電せずに済むということはまずあり得ないので、必ず充電器を持っていくことを前提とすれば、私は別にどんな方式でも構いません。それより軽い方が重要です。
記録メディアは、昔は値段が高かったので互換性や融通の利くメディアにこだわりましたが、今は大容量のメディアをデジカメに入れっぱなしと考えれば、どの方式でも構いません。
私はダイビング中に、動画撮影をすることは、まずありません。なので不要もしくは気にしなくてよい機能と言いいたいところですが、実は、大勢で潜ったときに動画撮影した映像を後で見るのって、結構楽しいかも!。なので、綺麗な動画を長時間バッテリーを気にせず撮れるなら、それはそれでポイントアップになります。
高画質で高性能なコンパクトデジタルカメラで、ダイビングにも使いたい方におすすめのカメラは、ソニーの「Cyber-shot DSC-RX100」シリーズです!。
最初に、初代 DSC-RX100が発売されたのは、2012年6月のこと。それからほぼ毎年、マークII、マークIII、マークIV、・・・と、バージョンアップされた新機種が発売され続けていまが、なんと何れの旧モデルも未だに人気で、現役で販売され続けているモデルも多くあります!。価格.comの「デジタルカメラ 人気売れ筋ランキング」では、星の数ほど多くあるであろうデジカメの中で、何れの機種も2桁台以下の人気ぶりです。特に、値段がこなれた初代(DSC-RX100)やM3だけでなく、まだ結構な高値で売られているM5Aも人気というのがビックリです!。もちろん、性能だけ望めば最新機種がベストモデルだと思うのですが、前モデルは価格が下がっているので、旧型ほどコスパが高くなります。最新モデルは、2019年発売の「DSC-RX100M7/M7G」ですが、M6以降はソニーの純正ハウジング(MPK-URX100A
)が適合しません。
機種 | 発売日 | 最安値 | 人気 |
---|---|---|---|
DSC-RX100M3 | 2014年5月 | 7万円 | 27位 |
DSC-RX100M5A | 2018年7月 | 11万円 | 38位 |
DSC-RX100M6 | 2018年6月 | 12万円 | 48位 |
DSC-RX100M7 | 2019年8月 | 15万円 | 12位 |
※ 最安値(目安)と人気は価格.comを参考にしました(2023年4月8日調べ)。
M2では、初代からセンサーは変わりましたが、レンズや撮影性能に変化は無く、Wi-Fiなど便利機能が追加されました。M3からは、画像処理エンジンとレンズが変わり、M2のマイナーチェンジに比べたら、フルモデルチェンジくらいに変化しました。M4では、特に動画撮影が、従来のフルHDから「4K」へと進化したのが注目点です。そして M5では、AFの高速&高精度化が極められ、AFのスピードは世界最速の0.05秒を実現、コンパクトカメラが一眼レフカメラを超える時代の始まりです(笑)。
ちなみに水中ハウジングは、ソニーから「アンダーウォーターハウジング MPK-URX100A」(希望小売価格30,000円+税)が発売されていますが、対応機種はDSC-RX100からM5Aまでで、M6とM7には対応していません。
そこで個人的には、価格と性能のバランスを考慮すると、新型に拘らなければ、やはり「DSC-RX100M3」が価格もこなれてきて、性能的にもお薦めだと思います!。
なお、さすがに『世界のソニー』、人気のソニーのデジタルカメラには、国内の水中カメラ機材メーカーだけでなく海外メーカーからも、サードパーティの水中ハウジング(防水プロテクター)が何種類も発売されています。メーカー純正のハウジングと比べると価格は高いですが、その分、防水性能と操作性は優れています。余裕のある方は、最新機種を狙ってみては?。
![]() | ソニー(SONY) MPK-URX100A アンダーウォーターハウジング 価格:24,086円 |
![]() | Fisheye フィッシュアイ 10456 ノーティカム NA RX100VII コンパクトカメラハウジング Nauticam 価格:206,910円 |
『ダイビングや旅行の思い出に、スナップショットは残したいけど、カメラを趣味にしようとは思わない』というダイバーには、手軽に使える、高い防水性能を備えたデジタルカメラ(防水カメラ)がおすすめです!。ダイビング旅行中に、船上やビーチで濡れた手で操作しても安心ですし、夏休みのプール等でも活躍しそうです(笑)。
体験ダイビングで潜れる最大水深は、12mまで。初級ダイバーのライセンスである「Cカード」を所有すると、水深 18mまで潜れ、さらにPADIのアドヴァンスド・オープン・ウォーター・ダイバー・コースなどを受講すると、水深 30mまで潜ることができます。各自のダイビング目的やスキルに応じて、それぞれの最大水深までの防水性能がある防水カメラを購入してください。
ただし、カメラの防水圧(耐水圧)は、基本的に、静水の中で計った静水圧。水中でカメラを急激に動かしたり、流れのある水の中に入れたり、水が勢いよく出ている蛇口の下では、結構大きな水圧が余計に掛かります。最大水深の値を信じて、水中でカメラを乱暴に扱うと、水没する恐れもありますので、ご注意ください!(汗)。安心してダイビングを楽しむためには、たとえ防水カメラでも、水中ハウジングや防水プロテクターに入れて使う方がベターです!。
防水カメラで最初におすすめしたいのは、オリンパスの「Tough TG-6」(発売日:2019年7月26日、レッドとブラックの2色、オープン価格)。防水15m、防塵、耐衝撃2.1m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったタフ性能を有し、ハードな環境でも安心して撮影を楽しめます。さらに、オリンパスからは、TG-6専用の「防水プロテクター PT-059」(耐圧水深45m、オープン価格)が販売されていて、安心してダイビング中の写真撮影を楽しむことが出来ます。
Tough TG-6は、そのタフさだけでなく、高画質カメラとしての性能も、相当なものです!。他の防水カメラは、たいてい小さな径のレンズを採用していますが、Tough TG-6のレンズ径は比較的大きく、F値もW2.0~T4.9と明るいレンズを搭載しています。防水カメラと侮るなかれ、画質的にもハイエンドのコンデジに迫る性能を有しています。カメラ以外の機能でも、動画撮影は4K(3840×2160)対応、GPSとWi-Fiを搭載するなど、贅沢すぎるほど(笑)。
特に、水中での高画質撮影を可能にする「水中モード」が、とても充実しています。水中撮影モードは、何と ①水中マクロ ②水中顕微鏡 ③水中ワイド ④水中スナップ ⑤水中HDR の5種類!。さらに、水深にあわせて最適な色再現が得られるように、水中ホワイトバランスで選択できる設定は3種類もあります。
またTG-6では、TG-5には無かった全周魚眼対応のフィッシュアイコンバーターレンズが追加され、水中撮影対応のアクセサリーがますます充実しました。
![]() | オリンパス Tough TG-6 RED (レッド) コンパクトデジタルカメラ [ラッピング対応可] 価格:52,499円 |
![]() | オリンパス OLYMPUS PT-059 防水プロテクター PT059 価格:32,340円 |
もう少し予算を抑えたい方には、リコーの「WG-70」(発売日:2020年3月13日、ブラックとオレンジの2色、オープン価格)がおすすめです。防水14m、防塵、耐衝撃1.6m、耐荷重100kgf、耐低温-10℃、耐結露といったオリンパスToughにも劣らないタフ性能を有し、ハードな環境でも安心して撮影を楽しめます。さらに、水中撮影機材メーカーのSEA&SEA(シーアンドシー)からは、リーズナブルな「DX-6G ハウジング」(耐圧水深55m、¥33,000)が発売されています。カメラ(WG-70)とハウジング(DX-6G)の両方がセットになった「DX-6G カメラハウジングセット」もありますよ!。
カメラの性能的には、オリンパスのTough TG-6ほどレンズは明るくなく、F値はW3.5~T5.5ですが、同じサイズの1/2.3型CMOSを搭載し、有効画素数はTG-6の1200万画素に対して1600万画素もあります。光学ズームはTG-6の4倍に対して5倍まであり、サイズ的にはほぼ同じですが、重さはWG-70の方が20%以上も軽いです。
水中撮影の機能としてはTG-6には見劣りしますが、水中撮影したデータを元に画像処理を行い、水中で失われがちな赤系の色やコントラストの補正を行う「マーメード」モードを搭載しています。また、レンズの周囲に配置した6灯のLEDが点灯してスーパーマクロ撮影ができる「デジタル顕微鏡モード」では、最大6.6倍までズームができ、まるで顕微鏡を覗いたような驚きの写真が撮れます。マクロ派のダイバーには、とても重宝しそうな機能です!。
![]() | RICOH WG-70 オレンジ(リコー コンパクトデジタルカメラ 防水 防塵 耐衝撃 タフ 現場 CALS)【安心のメーカー直販】 価格:37,800円 |
![]() | [ SEA&SEA ] シーアンドシー DX-6G ハウジング 06197 U/W Housing for RICOH WG-70 / 60 / 50 価格:29,700円 |
製品名 (製品HP) |
ソニー DSC-RX100M3 |
オリンパス Tough TG-6 |
リコー WG-70 |
---|---|---|---|
カメラ (発売日) (予算目安) |
![]() (2014年5月30日) (7万円弱 ![]() |
![]() (2019年7月26日) (5万円台 ![]() |
![]() (2020年3月13日) (4万円弱 ![]() |
防水性能 | - | ○ 15m | ○ 14m |
ハウジング (予算目安) |
![]() SONY MPK-URX100A (3万円前後 |
![]() OLYMPUS PT-059 (3万円前後 |
![]() Sea&Sea DX-6G (3万円前後 ![]() |
撮像素子画素数 サイズ・タイプ |
2,010万画素(有効) 1.0型 CMOS |
1,2000万画素(有効) 1/2.3型 CMOS |
1,600万画素(有効) 1/2.3型 CMOS |
レンズ焦点距離 F値 |
24mm~70mm F1.8(W)~F2.8(T) |
25mm~100mm F2.0(W)~F4.9(T) |
28mm~140mm F3.5(W)~F5.5(T) |
光学ズーム (Digital Zoom) |
2.9倍 (最大x44倍) |
4倍 (最大x2倍) |
5倍 (x7.2倍) |
最短撮影距離 | 5cm(標準) 5cm(マクロ) |
10cm(標準) 1cm(マクロ) |
50cm(標準) 1cm(1cmマクロ) |
動画撮影サイズ フレームレート |
1920x1080(フルHD) 60p |
3840x2160(4K) 30p |
1920x1080(フルHD) 30fps |
液晶モニター | 3.0型 123万ドット | 3.0型 104万ドット | 2.7型 23万ドット |
Wi-Fi / GPS | Wi-Fi / - | Wi-Fi / GPS | - / - |
水中撮影機能 | - | 水中撮影モード(5種類) 水中ホワイトバランス(3種類) 水中ピクチャーモード |
マーメード撮影モード マーメードムービー |
本体サイズ 重量 |
幅102x高58x厚41 mm 290g |
幅113x高66x厚32 mm 253g |
幅123x高62x厚30 mm 193g |
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最近はデジカメだけでなく、「デジタルビデオカメラ」や「アクションカメラ」でも、水深20mとか30mもの防水性能を誇る製品が登場してきました。デジカメで水中写真だけでなく動画を撮影するのも楽しいのですが、普段からビデオを撮る機会が多い人は、一層のこと、ビデオカメラで水中写真&動画撮影を楽しむってのも、アリかもしれませんよ!
「アクションカメラ」とは、マウンテンバイクやスキーなど、アウトドア・スポーツを楽しむ際に、ヘルメット等に装着して、臨場感あふれる動画を撮影ることに特化した、小型のデジタルビデオカメラのこと。防水性能の高いアクションカメラも登場してきたので、いよいよダイビングでも、アクション動画を楽しむ人が増えてきそうです。ただし、手に持たずに、あまり上手くないダイバーが身体に着けて撮影した動画だと、見ているだけで「波酔い」してしまいそう・・・(汗)。
もちろん、デジカメでも動画は撮影できます。YouTubeで、2015年発売の「ニコン Coolpix AW130」(発売当初4.5万円~最安値3万円)で海中撮影したというビデオ映像を見つけました。これを見ると、『やっぱ道具じゃなくて、腕なんだなぁ~』って、感心します・・・(汗)。
私は、ダイビング以外にも、スキーやバイクを楽しんでいますが、今どきのスキーヤーにもライダーにも大人気なのが、YouTubeに動画をアップするのに撮影するためのアクションカメラ!。中でも人気商品は、画質の良さや手ぶれ補正の優秀さといった性能面で、「GoPro(ゴープロ)」の独壇場と言っても過言ではありません。GoPro社は、2002年に設立された米国カリフォルニア州に本社を構える、ウェアラブルカメラ・カムコーダの世界的なトップメーカーです。
現在、市場で流通しているGoProの機種は、HERO7シリーズ(2018年9月発売)、HERO8シリーズ(2019年10月発売)、HERO9シリーズ(2020年9月発売)、HERO10シリーズ(2021年9月発売)、そして最新のHERO11 Black(2022年9月発売)です。GoProはシリーズ毎に、フラッグシップモデルのBlack、ミドルレンジのSilver、エントリーモデルのWhiteなどがラインナップされて来ましたが、最近はBlackのみとなっています。ただし、HERO11 Blackに関しては、コンパクトな「HERO11 BLACK Mini」が同時発売!。小さくて操作もシンプル、価格も抑えられていて入門用には最適ですね。
基本的にHERO本体の防水性能は水深10mですが、GoProから純正のダイブハウジング(AJDIV-001)(¥4,827 OFF-32%)が発売されており、最大水深 60mまで潜ることが可能です!。現行機種が対応するのは、HERO9 Black、HERO10 Black、HERO11 Black となっていますが、旧モデルの HERO7/6/5ブラック に対応するダイブハウジング(AADIV-001)(¥5,380)もamazonの公式ストアから購入可能です。
アクションカメラを使ったダイビング中の動画撮影では、基本的にハウジングに入れたカメラをマウントキットを使って、頭や腕、スーツなどに固定して使うので、ダイビングの途中に静止画を撮影することは難しいのが実際です。どうしてもスナップショットが欲しい場合は、画質は落ちますが、後で動画から静止画を切り出した方が簡単でしょう。しかし、GoProの神髄は、超広角レンズで、広大な海の中の雰囲気を臨場感たっぷりに動画で撮影できる点にあり、水中カメラを使った写真とはまた、違った楽しみを教えてくれます!。ちなみに、先のデジタルカメラの様な、水中モードや青かぶり補正の機能は付いていないので、ご注意ください。
![]() | GoPro ゴープロ ウェアラブル アクションカメラ HERO11 Black CHDHX-111-FW[ラッピング可] 価格:71,172円 |
![]() | GoPro|ゴープロ ダイブハウジング(HERO8 Black) AJDIV-001[ゴープロ ヒーロー8 アクセサリー 保護 ケース] 価格:4,928円 |
機種 | 動画画質 | 発売日 | 公式ストア |
---|---|---|---|
HERO8 Black | 4K 60 | 2019年 | ¥47,000 |
HERO9 Black | 4K 60 | 2020年 | ¥78,980 |
HERO10 Black | 5.3K 60 | 2021年 | ¥82,500 |
HERO11 Black | 5.3K 60 | 2022年 | ¥89,760 |
HERO11 Black mini | 5.3K 60 | 2022年 | ¥74,360 |
※ 価格は、2023/4/8時点でのGoPro公式ストア(amazon)での販売価格(税込)です。
リコーが発売する 360°カメラ「THETA(シータ)」シリーズは、2 つの超広角レンズで上下左右全ての空間を撮影できる優れモノで、小型軽量でとてもコンパクト、スマートフォンやパソコンで撮影した映像を見ることが出来るのは当然ですが、VRゴーグルを使えば、撮影した風景をまるで現地にいるかのような圧倒的な臨場感で体験することが出来ます!。
初代 RICOH THETA(シータ)が誕生したのは、2013年11月のこと。スティック状の本体先端に搭載された2つの円周魚眼レンズが、1レリーズで2枚の画像を記録。それを合成することで、周囲360度をカバーする全天球イメージが生成される仕組みが世に初めて登場しました。その後、2014年11月には、360°動画撮影も可能にした THETA m15 が発売されました。2015年秋にはWi-Fiを搭載した THETA S が、2016年秋には廉価モデルの THETA SC が、2017年秋には4K動画や空間音声に対応し、加速センサー以外にもジャイロセンサーを搭載、Wi-Fiの他にBluetoothにも対応した THETA V が発売。そして、2019年5月、フラッグシップモデルとなる「THETA Z1 / Z1 51GB」(実勢 13万円前後)が発売されました。さらに2019年12月には、SCの後継機となる「THETA SC2
」(実勢 4万円前後)が発売され、最新機種は2022年7月発売の「THETA X
」(実勢 12万円前後)です。
最新の「RICOH THETA X」は、THETA V に代わるアドバンスドモデルです。シリーズ初のタッチパネルモニター(2.25型)を搭載、本体のみで大部分の操作が完結できるようになりました。イメージセンサーやレンズは一新され、静止画(JPEGのみ)の解像度は11Kと5.5Kの2種類、動画解像度は8K/10fps、5.7K/30fps、4K/60fpsに対応。天頂補正と動的つなぎ処理が本体側で行えるようになり、アプリでの後処理が不要。内蔵メモリ(46GB)に加えて外部メモリ(microSDXC)スロットを備え、交換可能なバッテリーに加えて外部給電によるバッテリーレスにも対応!。そして、対応アクセサリーとして、「水中ハウジングケース TW-2」も発売されています。
![]() | RICOH THETA リコー シータ X JPN 46GB 1年保証モデル|THETA X 2.25型 大型液晶 タッチパネル 全天球 360度 アクションカメラ 動画撮影 高速無線転送 | 価格:116,000円 |