黒島でのダイビング

人口200人に対して牛が3千頭、それに何と野生の孔雀が1千羽も住む島!

牧場にいる孔雀の写真

 1.黒島ダイビング

八重山諸島の地図2006年5月25日から29日の4泊5日で沖縄県八重山諸島にある黒島へダイビングに行ってきました。黒島を選んだのは、港からポイントまでが近そうという理由からです。ダイビングは3日間、毎日2本ずつ(デフォルトで3本目は無し)で計6本、ようやく達した累計50本目は黒島でした。

梅雨時ですがそこは晴れ男パワー!、行き乗り継ぎの那覇空港では土砂降りでしたが石垣に着いたときには止んでいて、黒島へ渡った2日目・3日目は何と晴天、4日目は曇り、最終帰京日は小雨も既に関係なしです。しかし黒島が晴天でも、直ぐ隣の西表は雨続きだったらしく、さすがにこの時期のダイビングは臨機応変に目的地を変えられるような余裕を持っておきたいものです。

これまで沖縄へのダイビングには旅行会社のダイビング・パッケージツアーを使っていたのですが、黒島へのダイビングツアーはほとんど見当たらず、今回は石垣島へのフリープランツアー(1泊5日間¥35,000円)を使って黒島の宿(一泊¥5500円)とサービスショップ(一日2本¥12000円)は自分で手配したのですが、ダイビングツアーを使うより安く上げられたと思います。

気象条件等
  • 天気:晴れ時々曇り、気温:24~30度、水温:27~28度
  • 風:2~5メートル、波:1.5~2.5メートル
潜ったポイント
  • ハナヒゲ
  • パナリ 龍宮の根
  • パナリ マエビシ
  • 西の浜 ハオコゼの根
  • V字ポイント
  • 17番ポール前

民宿くろしまの玄関写真お世話になったダイビングサービスは「ダイビングサービス クロシマ」、宿は併設の「民宿くろしま」です(by 格安!国内旅行のジェイトリップツアー)。十数ほど宿泊者がいましたが、観光客とダイビング客は半々程度といった感じでしょうか。ボートは一艘で、オーナーと息子さんの二人でガイドをしてくれます。

ダイビングスタイルは、9時に宿を出てトラックの荷台に乗って5分ほどで港へ。ポイントは何処も比較的近いのですが、パナリ(人口10人ほどの黒島の離島)へのシュノーケリング客が同船する場合は先に送ってから一本目を潜ります。水深10メートルに満たない浅いポイントが多く、一本あたり60分近く潜っていることも。11時にはパナリに上陸するか一旦宿に帰ってお弁当ランチ、午後早々に二本目を潜ってからパナリに客を迎えに行って帰港。早ければ2時前に、遅くても3時には宿に着きます。一本の潜水時間が長いので、3本目はデフォルトでありませんでした。ログ付けは夕食後に食堂で。

 2.黒島散策

黒島ビジターセンターの外観写真ダイビング終了後、2日目は宿近くにある「黒島ビジターセンター」と「黒島研究所」などを訪れ、3日目はだいぶ日焼けしてしまったので宿でおとなしくしていましたが、4日目は曇りだったので宿のレンタル自転車(1時間¥200円)を借りて島内を散策してきました。黒島の外周は約12キロほどだそうです。

黒島研究所の外観写真余談ですが、黒島研究所(NPO日本ウミガメ協議会)が毎月発行している「うみがめーる」という機関紙は、黒島をとても楽しく(面白く)知ることができる最高のガイドブックです。沖縄・八重山のガイドブックを買っても、黒島はせいぜい1ページ程度しか紹介されていません。それよりは「うみがめーる」を定期購読(¥3,000円)するか2004年の縮刷版「まとめーる2004」(2004年発行の創刊号―12号まで、A5版101ページ、¥1,200円)を入手しましょう。私は現地のレストラン「Palm Tree」で、ローストビーフをつまみに生ジョッキを傾けながら、バックナンバーに読みふけりました(研究所見学者と島内世帯には無料配布されています)。


仲本海岸
写真:潮が引いた仲本海岸の干潟の様子黒島はサンゴ礁のリーフに囲まれた島で、引潮時には干潟が広がります。仲本海岸では非常にたくさんの海の生物を観察することができ、子供たちも大喜びの様子でした。
黒島に毎年来ているという同宿者は、黒島ではダイビングせず仲本でシュノーケリングだけして西表島に移動してからダイビングするということでした。仲本でしか見れない生物も多く、黒島はシュノーケリングだけで十分なんだそうです。
牧場
黒島のメイン産業は牧畜、石垣牛の繁殖が主に行われているようです。朝、集落内を散歩していたら、突然向こうから牛数頭がこちらに向かって来ます。体は大きいし、すれ違う時にはガンを飛ばすので結構怖い・・・。目を合わせないようにして、横に逃げました。人に連れられているわけでもなく、なぜ牛が牧場を抜け出して集落内で朝の散歩をしているのか?疑問だー。
人口はたった200人ほどの島ですが、牛は3千頭もいて、そのためかハエや蚊、ミミズやバッタ等が多く、カラスも目立ちましたね。
それから孔雀も。島に上陸して最初に孔雀を見たときはびっくりしましたよ。ここはサファリパークか?と。昔誰かが観賞用に飼っていた孔雀数羽が台風で小屋が壊れた時に逃げ出し、たまたま気候風土が孔雀の繁殖に適していたことから野生化して爆発的にその数が増えたんだそうです。
  • 写真:黒島の牧場の景色1
  • 写真:黒島の牧場の景色2
  • 写真:黒島の牧場の景色3
  • 写真:黒島の牧場の景色4
  • 写真:明け方に牧場を抜け出して集落を散歩する牛たち
  • 写真:牧草内をうろつく孔雀
集落
黒島には保里、伊古、東筋、仲本、宮里の5つの集落があります。民宿は仲本海岸近くの仲本に集中しているようですが、黒島最大の集落は東筋(あがりすじ)です。数十軒の民家のほか、島唯一の金融機関「郵便局」や島唯一の商店「たま商店」があります。
たま商店のお薦めはタマさん手作りのサーターアンダギー、人気で売れ切れることしばしばだそうです。私が3時頃に立ち寄った時は最後の一袋でした。
集落のそこここに掲示板が立っていて、「6月2日、清掃検査」と書かれたはり紙が貼りだされていました。さて何のことでしょう?。
  • 写真:東筋集落の様子
  • 写真:たま商店
  • 写真:集落内の掲示板

▲ページTOPへ