この時期になると、お中元やお歳暮選び、何がいいか迷いますよね~
そこで、「贈って喜ばれるもの」「もらって嬉しい品物」を考えて整理してみました。
お中元選び・お歳暮選びに、活用してみてください。
旧暦の一年間の真ん中、7月15日のことを「中元」と言います。仏教では先祖の霊にお供え物をする盂蘭盆会(うらぼんえ=お盆)を迎えますが、それと重なって、お世話になった人に贈り物をする慣習が「お中元」として広まりました。
また、「歳暮」とは「年の暮れ」のことを意味し、歳暮に一年間お世話になった人にお礼の挨拶をして回る「歳暮周り」が広まり、年末に贈り物をする慣習が「お歳暮」と呼ばれるようになりました。
博報堂が毎年行っている「生活定点調査」によると、
・「お中元は毎年欠かさず贈っている」と答えた人の割合は 29.2%
・「お歳暮は毎年欠かさず贈っている」と答えた人の割合は 32.2%
でした。ただし、年齢別に見てみると、50代から上の年代の人達では、約半数が”毎年欠かさず贈っている”ようです。
お中元とお歳暮は、そもそもの意味合いが違うので、必ずセットで贈る必要はありません。基本的には、どちらか一方を贈れば十分です。逆に、両方とも贈ると、相手方の負担になりかねません。
では、お中元とお歳暮、どちらを贈った方がよいのでしょうか?。これも、決まりはありません。最近は、一年の締めくくりとしてお歳暮を贈られる方が多いようですが、相手との関係やお付き合いの程度にもよるでしょうから、お付き合いの機会が多い時期を選ばれたら如何でしょうか。また、地元の名産品や特産品などで、旬の時期や季節感のある果物や食品を贈りたい場合には、その時期に合わせて贈られたら如何でしょうか。
お中元やお歳暮を頂いた場合、基本的にお返しは不要です(ただし、確かに受け取ったことの報告を兼ねて、お礼状を送るか、電話でお礼は伝えましょう)。
したがって、相手が受け取って困るような「高価な品物」は、贈らない方がいいです。
お中元やお歳暮の相場は、3,000円~5,000円程度が主流です。ただし、おつき合いの程度によって、例えば特別にお世話になった相手には1万円を超えることもあるでしょう。
予算の範囲内で、先方が(もらう方が)喜びそうなものを選びましょう。
送り先の数が多い場合は、全部同じものにしがちですが、個々の嗜好や好みまでに至らないまでも、せめて年齢(年代)や家族構成には気を配るのが、喜ばれる秘訣です!。
お歳暮にはその由来から、かつては、“年取り肴”と言われる塩鮭やぶり、数の子などの魚介類を贈った名残りからか、今でも「食べ物」や「飲み物」を選ぶ人が多いようです。その場合には、必ず季節感のある品を選びましょう。 例えば、お酒でも、夏(お中元)なら「ビール」、冬(お歳暮)なら「日本酒」とか (←だいぶ私の個人的嗜好が入ったコメントになってしまいましたが・・・、相手がビール嫌いとか日本酒嫌いなら、当然違うものを!)。
食品類の最大の課題は、賞味期限があること。出来るだけ日持ちのするものがよいでしょう。それでも、数か月しか持たない物が多いので、もっと日持ちのする洗剤や調味料、さらに傷まないタオルなどを選ぶ人も多いです。ただし、家族構成によっては使いきれない量になってしまう場合もあるので、先方の家のことを考えて選ぶようにしてください。
お中元やお歳暮は、一回だけ贈って終わりということはありません。逆に、それは相手に対して失礼にあたります。なぜなら、お中元やお歳暮は「これからもずっとお世話になります」という、継続的なお付き合いを前提に、相手に贈るものだからです。したがって、来年も贈る気がない相手に対しては、のし書きは「御礼」として、贈るようにしましょう。
相手が、政治家や公務員、公立学校や公立病院の先生、関西電力の重役(笑)などである場合は、法律や職務規定に違反する可能性があるので、贈らない方がよいです。もし贈ってしまうと、受け取った相手方にも迷惑をかけてしまうことになり兼ねません。
相手の嫌いな食べ物や、アレルギーがあることを知らずに、その品物を贈ってしまうことは、往々にしてありがちです。まぁ致し方ないとしても、決して好印象は持たれないので、せっかく贈っておいて大損です・・・。できるだけ日頃のお付き合いの中で、相手の嗜好や趣味を知るように気を配っておくことが、人付き合いでは重要ですね。
調査会社が実施したアンケート調査によると、お中元やお歳暮で贈った商品(予定を含む)の鉄板のトップ3は、「ビール」、「和菓子・洋菓子・スイーツ」、「ハム・ソーセージ」でした。
これ以外では、果物・フルーツ、麺類、清涼飲料水・ジュース、コーヒー・お茶、調味料・食用油、日本酒・焼酎、海産物、佃煮・漬物・乾物などが、よく贈られている商品です。
お中元・お歳暮で、贈った商品は?
一方、お中元やお歳暮を貰った側に、貰って嬉しかった商品は何か尋ねたアンケート調査によると、人気の商品は、「ビール等の酒類」、「ハム・肉・ソーセージ類」、「焼き菓子などの洋菓子類」でした。
ただし、お中元とお歳暮では季節柄の違いや、男性と女性とでは嗜好の違いが見受けられますので、贈る時期や、贈る相手を気に掛ける必要がありそうです!。
また、お歳暮に関しては、ビール券などの商品券や、カタログギフトが、貰う側には人気です。しかし、貰った人は、確かに『良いものを貰った』とその時は喜ぶかもしれませんが、個人的にはお勧めしません!。なぜなら、後から相手に、『さて、彼からは何を貰ったかな?』と、思い出してもらえるでしょうか?。 また、次に会った時に、『先日のお菓子はお口に合いましたでしょうか?』とか、『今年は天候に恵まれず、果物の出来がイマイチで済みませんでした。来年は・・・』なんて会話が、出来ないじゃないですか!。相手だって、まさか『商品券をありがとう』なんて、言えないですよ・・・。
個人的には、ビールや商品券など、相手が喜ぶ商品だけに頓着するくらいなら、ぜひ『地元や故郷の特産品』を贈って欲しいと思います!。
お中元・お歳暮で、もらって嬉しかった商品は?
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お中元やお歳暮の商品選びに迷ったら、迷わず地元や自分の出身地の特産品や名産品を贈りましょう!。「ご当地グルメ」も、喜ばれると思いますよ。また、最近の人気の、「ご当地B級グルメ」も、変わっていて珍しがられ、話のネタにもなって、一石二鳥だと思いますよ。
最近は、地域の特産品がもらえるからと「ふるさと納税」が人気ですが、本来は故郷への恩返しが目的。地元や故郷の生産品を購入すれば、経済的な波及効果が期待できますし、商品や製品・特産品のPRや知名度の向上にも一役買うことができますよ。
都道府県 | 特産品や名物など (全国順位) |
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北海道・東北 | |
北海道 | じゃがいも(1位)、 鮭(1位)、 ホタテ(1位)、 鱒・サンマ・タコ(1位)、 てんさい(1位)、 温泉地(数1位) |
青森県 | りんご (1位)、 にんにく・ごぼう(1位)、 フサスグリ(1位)、 ひらめ(1位) |
岩手県 | わかめ (1位)、 りんどう(1位)、 木炭(1位)、 日本短角牛(前沢牛) 飼育数(1位) |
宮城県 | 白石温麺 (特産)、 サメ(ふかひれ) (1位)、 ホヤ・カジキ・ギンザケ(1位)、 いちご(10位)、 うめ(7位) |
秋田県 | じゅんさい ・トンブリ(1位)、 ねまがりだけ・わらび(1位)、 スギ (1位)、 漆器製家具(1位) |
山形県 | さくらんぼ (1位)、 西洋なし (1位)、 たらのめ・うるい(1位)、 きはだ皮(1位) |
福島県 | もも (2位)、 日本なし (3位)、 喜多方ラーメン (ご当地グルメ)、 桐材(1位) |
関東 | |
東京都 | 東京都指定伝統工芸 (江戸押絵羽子板、 江戸切子、 江戸紗羅の小物、 等) |
神奈川県 | 横浜中華街 (中華街の規模1位)、 だいこん(市町村で三浦市1位)、 化粧品(1位) |
埼玉県 | (深谷)ねぎ (1位)、 ほうれんそう・さといも・こまつな(1位)、 節句人形(1位)、 うどん(2位) |
千葉県 | しょう油 (1位)、 らっかせい (1位)、 日本なし(二十世紀なし)(1位)、 いわし(1位) |
茨城県 | れんこん (1位)、 ほしいも (1位)、 メロン (1位)、 くり(1位)、 いわし・さば(1位)、 塩干ほっけ(1位) |
栃木県 | いちご (1位)、 かんぴょう(1位)、 万年筆・シャープペン部分品(1位) |
群馬県 | こんにゃく (1位)、 宇都宮餃子 (市町村の消費量1位)、 だるま(1位)、 草津温泉(湧き出るお湯の量1位) |
中部 | |
新潟県 | お米 (1位)、 米菓 ・切り餅(1位)、 ニット製品(1位)、 金属洋食器(1位)、 清酒 製造場(1位) |
富山県 | ホタルイカ (定置網漁1位)、 ジャンボスイカ(1位)、 チューリップ球根(1位)、 高岡銅器(1位) |
石川県 | ふぐ (1位)、 ズワイガニ ・スルメイカ(3位)、 伝統工芸品 (工芸技術人間国宝の人口比1位) |
福井県 | おぼろ昆布 (1位)、 羽二重・リボン繊維製品(1位)、 手すき和紙(1位)、 眼鏡枠(1位) |
山梨県 | ワイン (1位)、 ぶどう (1位)、 もも (1位)、 すもも (1位) |
長野県 | りんご (2位)、 巨峰 ・あんず (1位)、 干し柿 (1位)、 まつたけ・きのこ(1位)、 凍み豆腐・寒天(1位) |
静岡県 | 温州みかん (1位)、 わさび (1位)、 しらす(1位)、 かつお・まぐろ(鮮魚・缶詰1位)、 お茶 (1位) |
愛知県 | うなぎ (2位)、 アサリ (1位)、 ガザミ(1位)、 イカナゴ・シラス(2位・3位)、 いちじく (1位) |
岐阜県 | 富有柿 (発祥地)、 陶磁器 (1位)、 バラ苗・ミニバラ(1位)、 ちこり(市町村で中津川市1位) |
関西 | |
大阪府 | 泉州水なす (地域ブランド商標)、 つげ櫛(1位)、 爪楊枝(1位)、 洋傘(1位) |
兵庫県 | しらす (1位)、 ずわいがに (1位)、 はも (1位)、 線香類(1位) |
京都府 | 和生菓子 (1位)、 豆腐類 (1位)、 さわら (1位)、 伝統工芸品(国指定数1位)、 ちりめん小幅物 (1位) |
滋賀県 | 琵琶湖 (湖の面積1位)、 繊維製品(1位)、 あゆ種苗(稚アユ)(1位) |
奈良県 | 柿 (2位、市町村で五條市1位)、 手延そうめん (3位)、 二輪菊(1位)、 金魚(1位) |
和歌山県 | 梅 (1位)、 温州みかん (1位)、 柿 (1位)、 蚊取り線香(1位)、 山椒(1位)、 たちうお (1位) |
三重県 | 伊勢えび (1位)、 いかなご・こうなご(1位)、 サマーフレッシュ (1位)、 ろうそく (1位)、 真珠(1位) |
中国・四国 | |
鳥取県 | ずわいがに (2位)、 はたはた (2位)、 らっきょう (2位)、 すいか・日本なし(4位) |
島根県 | 西条柿 (1位)、 塩干カレイ (1位)、 ぼたん(1位) |
岡山県 | 白桃 (1位)、 ぶどう (1位)、 ジャージー牛飼育数(1位)、 ジーンズ(1位) |
広島県 | 牡蠣 (1位)、 レモン(1位)、 筆(1位) |
山口県 | ふぐ (1位)、 えび・たい・ひらめ・かれい(3位)、 いよかん(4位) |
徳島県 | すだち (1位)、 生しいたけ(1位)、 地鶏(阿波尾鶏 )(1位)、 養殖あゆ(1位)、 ハモ (1位) |
香川県 | うどん (1位)、 ニンニク(2位)、 金時にんじん(1位)、 オリーブ (1位) |
愛媛県 | いよかん・ぽんかん (1位)、 清見・せとか (1位)、 養殖まだい(1位)、 タオル (1位) |
高知県 | カツオ (1位)、 ゆず (1位)、 ぶんたん (1位)、 しょうが・みょうが(1位) |
九州・沖縄 | |
福岡県 | 辛子めんたい (1位)、 玉露 (1位)、 たけのこ (1位)、 たんす・家具(1位) |
佐賀県 | ハウスみかん (1位)、 海苔 (1位)、 ムツゴロウ・エツ・ワラスボ(1位)、 |
長崎県 | びわ (1位)、 あじ(1位)、 いわしの煮干し (1位)、 ゆでぼし大根(1位) |
熊本県 | 馬肉 (1位)、 赤牛 (1位)、 養殖クルマエビ(1位)、 デコポン (1位)、 トマト(1位)、 いぐさ(1位) |
大分県 | かぼす (1位)、 乾しいたけ (1位)、 タチウオ(1位)、 鶏からあげ (1位)、 温泉源泉数・湧出量(1位) |
宮崎県 | きんかん ・日向夏 (1位)、 さといも(1位)、 ブロイラー(1位)、 近海かつお一本釣り(1位) |
鹿児島県 | 焼酎 (1位)、 サツマイモ (1位)、 タンカン ・パッションフルーツ (1位)、 ブリ・カンパチ・マグロ養殖(1位) |
沖縄県 | 泡盛 (1位)、 さとうきび(1位)、 パイナップル (1位)、 もずく (1位)、 養殖車えび(1位) |
※ 全国順位は、あくまで参照元資料に基づくデータで、統計年によって変動する可能性があります。(同じものが別の県でも1位だったりします)
TBS系で火曜よる9時から放送され人気の、『マツコの知らない世界』で、「お歳暮の世界」が取り上げられました。
番組では、ゲストに大手デパート(三越、伊勢丹、大丸松坂屋、高島屋)のギフトバイヤーが登場、各デパートのベテランバイヤーが、『これを見れば、日本中の美味しい物が分かる』と、バイヤーがイチオシのお歳暮、一歩先行くお歳暮を、紹介してくれました。
現在お歳暮は、今までの儀礼的なものから進化していて、お歳暮の売り上げ自体も徐々に伸びているそうです。
まず、大手デパートの4人のギフトバイヤーが、それぞれ「2015年 超個人的におススメのお歳暮」を紹介。
【10月より再開】マツコの知らない世界で紹介されました!泉屋オリジナル本格ナポリピッツァ!鮎ピザ 価格:5,400円 |
お中元は、一年の真ん中にあたる「中元」(お盆)に贈るのが習わし。しかし、ここで悩ましいのが、地域によってお盆(中元)の時期が新暦か旧暦かにより異なることです。一般的には、関東では7月初旬~7月15日までに、関西では7月下旬~8月15日までに、お中元を贈るのが礼儀と考える人が多いようです。
お歳暮を贈る時期も、以前は関東では12月上旬に、関西では中旬にと違いがありましたが、最近は年々と年末商戦が前倒しされ、段々と早まってきています。年末の、留守になりがちや、慌ただしい頃にならないよう、12月20日までに送るのがよいとされます。ただし、正月用の新巻鮭や筋子などを送る場合は、遅い方が喜ばれますので、先方の都合を確認してから送るとよいですね。
生もの以外の贈りものには、紅白五本の蝶結びの水引がついた、熨斗紙を付けます。肉や魚などの“生もの”には、熨斗(のし紙の右上につける飾り)は付けないのが、正式なしきたりです。
なお、先方(当方でも)が喪中の場合、特に四十九日がまだのような場合には、後日に「暑中お見舞い」や「寒中御見舞」として、お贈りした方がよいでしょう。また、この場合は紅白の水引きも控え、包装紙だけで済ませても構いません。
お中元やお歳暮は、お世話になったお礼ですから、本来は持参して挨拶を述べるのが習わしです。
ただ最近は、贈る側ももらう側も出来るだけ簡単に済ませたいという傾向にあり、贈答品を注文したお店から直接配送してもらうことが多くなりました。その場合には、送りっぱなしにはせず、品物に挨拶状を同封するか、別に挨拶状を郵送します。ただ、親戚など近しい間柄であれば、電話でも構わないでしょう。
先方に持参する場合には、まず事前に先方の都合を伺うのがマナーです。贈答品は風呂敷で包んで持って行くのが正式ですが、仰々しい場合には紙袋でも構いません。
渡す場所は、部屋に上がらない場合は、玄関先でも構いません。ただし何れの場合も、まず挨拶が先です。挨拶が済んでから、風呂敷あるいは紙袋から出して、渡します。
「つまらないものですが・・・」とは言わず、「心ばかりですが・・・」とか、「お口に合うかどうかわかりませんが、評判のお菓子と聞きましたので・・・」と言って、渡すべきです。
逆に贈られる立場で、手土産などを受取った場合には、受け取ったままにせず、家人に渡すか自分で別室に移して手早く中身を確認して、お礼を言います。
お菓子やケーキなどであれば、「おもたせで失礼ですが・・・」と言って、それを客席に出して、一緒に喜びを分かち合うのが礼儀とされています。もし、事前に茶菓を用意していたとしても、特に贈り物が用意していたものと同じような場合には、“おもたせ”を優先するのが礼儀です。