令和8年度の芥川龍之介賞において、候補作として選考にノミネートされた全小説の一覧です。
※ 2026年上半期の第175回芥川賞の候補作が発表されました!
※ 2026年度の直木三十五賞の候補作・受賞作は、【直木賞2026】のページへ!
2026年下半期、第176回芥川龍之介賞(芥川賞)の候補作は 2026年12月15日頃に、芥川賞受賞作は 2027年1月15日頃に発表される予定です。
第175回(2026年上半期)芥川賞にノミネートされたのは、5作品。仁科斂さん、村司侑さん、八木詠美さんは初めて候補となり、小砂川チトさんと鈴木涼美さんは3回目の候補入りです。
今回の芥川賞・直木賞の選考委員会は、2026年7月15日(水)午後に東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、夜には選考結果が発表される予定です。
「ゾンビ回収婦」(群像 5月号) 小砂川チト |
「悪い血」(文學界 6月号) 鈴木涼美 |
「丹心(まごころ)」(新潮 4月号) 仁科斂 |
「ソリティアおじさんがいた頃」(文學界 5月号) 村司侑 |
「アンチ・グッドモーニング」(文藝 春季号) 八木詠美 |
著者:小砂川 チト
この世界の秘密をあなたに教えたい――。わたしはこのホテルの、たったひとりの掃除婦。殺されたゾンビの骸を拾い集めて、世界を美しく保つのだ。一気読み必至の圧倒的虚構世界〈リアルライフ〉。
AI〈やつら〉に侵食された世界で、夫とともに職を失ったわたし――の前にもうひとつの現実がたち顕れた。三十数年良い子で大人になったわたしは、これまでと変わらずに、賢明にひたむきに役割をこなしていく。
感謝されず、褒められもしない。それこそまるで「 」みたいに?(講談社)
著者:鈴木 涼美
思いがけず妊婦検診を受ける事態になり、管四本分の血液が抜き取られた。
深夜に目が覚め、猛烈に何かが許しがたい気持ちに突き動かされた私は、自分の血液を奪還するため、夜の病院へと足を踏み出す。ビジュー付きのサンダルで病院への階段を下りながら、私に突きつけられる、数々の過去の行い。(文學界)
著者:仁科 斂
初小説にして芥川賞候補作となった『いなくなくならなくならないで』に続く、向坂くじらの小説第二弾! 幼い頃から納得できないことがあると「割れる」アンノは、愛に疑念を抱いていて――。(河出書房)
著者:村司 侑
昔職場にいた、黒野田さんが亡くなった。「ソリティアおじさん」と心の中で呼んでいたけれど、かつては有能な社員だったという。
通夜に参列することになったわたしは、その死を通じて、人生の停滞に直面する。黒野田さんの最後の愛弟子だった海史のこと、中途入社した会社のこと、気づけば30を超えていた自分のこと――。(文學界)
著者:八木 詠美
眠りは突然奪われた。
仕事のチャット通知に追い立てられ、自分を失った「わたし」。
ウェルビーイングを強要する会社、丁寧な暮らしを推奨する夫、怪しげなeラーニング講師。安眠のために奔走するうち、いつしか不思議な世界に迷い込んで──。
ポジティブ至上主義の現代社会に反逆する、“不眠”アドベンチャー長篇!(河出書房新社)