紅葉真っ盛りの湯の丸高原・高峰高原をドライブしながら、黒斑山へ登ってきました。
黒斑山(くろふやま)は、浅間山の第一外輪山の最高峰で、標高は2,404m。「花の百名山」のひとつに挙げられています。
長野県小諸市と、群馬県嬬恋村にまたがり、高峰高原の「あさま2000パークスキー場」近く、車坂峠に登山口があります。浅間山の西に位置し、山頂間の直線距離は約3km。黒斑山山頂からの、眼前に迫る浅間山の眺めが最高で、浅間山を眺めるために黒斑山に登ると言っても過言ではありません。富士山を見に、金時山に登るようなものでしょうか。そういえば、金時山に登った時も、私は富士山を拝めませんでした(~_~;)。
登山家の田部井淳子さんが、2012年10月に放送されたNHKの旅特番「秋山へGO!田部井淳子さんと楽しむ紅葉狩り」で、“お薦めの紅葉スポット”(知る人ぞ知る超穴場スポット)として紹介してくれた、雄国山(福島)、赤城山(群馬)、鳴虫山(栃木)、黒班山(群馬・長野)、西沢渓谷(山梨)、大山(鳥取)のうちの一つで、『360度のパノラマ紅葉の絶景と、近くまで車でアクセスしやすいこと』が、黒斑山お勧めポイントでした。
黒斑山の登山ルートは、基本的に車坂峠の登山口から入り、“表コース”か“中コース”を通って「トミーの頭」の手前で合流し、黒斑山山頂へと続きます。車坂峠登山口(1,980m)から黒斑山山頂(2,404m)までの標高差は約420m、距離は約2kmです。
表コースは、尾根沿いのルートなので、眺望が開け、高峰高原や湯の丸高原、小諸市街を眼下に眺めながら登ることが出来ます。一方、中コースは、林間のルートで、天然カラマツの巨木林が発するマイナスイオン?をたっぷり浴び、清々しい森林浴を楽しむことができます。
何れのルートもよく整備されていますが、前者はガレ場が多く、後者は土の地面が多いことから、行きは景色を楽しみながら「表コース」を登り、帰りは木々を愛でながら「中コース」を下りる方が、歩きやすいと思います。実際に、多くの先達者が、表→中ルートをおススメしています。ただし、私が登ったのは紅葉全盛期の涼しい秋ですが、真夏の太陽が熱く感じられるときに、表コースを登るのは酷なような気がします。日の下では暑く感じる時期は、逆に林間の中コースを登り、眺望の開けた表コースをゆっくり下るのも、コース選択としてアリだと思いました。
ASAMA2000『トレッキング・ハイキングコースの紹介 ~車坂峠から黒斑山へ~』へ
高峰高原・車坂峠へは、車だと、上信越自動車道の小諸ICからチェリーパークラインを登って18km、約30分です。
電車だと、JR北陸新幹線の佐久平駅か、しなの鉄道とJR東日本(小海線)の小諸駅から、JRバス「高峰高原」行きで、「高峰高原ホテル前」で下車(佐久平駅から約60分)。また、新宿駅・練馬駅からは、高峰高原への直通の高速バス(1日1往復)があります。
(↓地図をクリックすると、googleマップが別ウインドウで開きます。)
長野地方は朝から快晴。この日とばかりに、田部井さんお勧めの紅葉の黒斑山へと出かけました。向かう途中、地元民の思い込みから、つい勘違いをしてしまい、高峰高原ではなく、一本手前の湯の丸高原へと登ってしまいました(~_~;)。
仕方なく、途中から舗装も剥げた「湯ノ丸高峰林道」を越えて、高峰高原のあさま2000スキー場へと。まぁおかげで、紅葉のドライブを満喫することが出来ました・・・。金曜日の午前中でしたが、すれ違う車はまばらで、とても静かな行楽日和。
やっとこさ湯ノ丸高峰林道も終わりかけ、アサマ2000スキー場のリフトが見えてきたあたりで、黒っぽい鶏のような鳥が、目の前を横切りました。『まさかライチョウでは?』と目を凝らして追ってみたのですが、後から写真を拡大してみると、キジの子供のようでした。またしても、恥ずかしながらの勘違い・・・。
高峰高原ビジターズカフェの駐車場をお借りして、さて登らん!。しかし、山の上にはガスが立ち込めてきてしまいました(汗)。