ノンアルコールビールを比較、お勧めはどれ?

胃がん健診で要精密検査と言われてしまい、しばらく断酒。そこでノンアルコールビールを飲み比べてみることに!

市の健康診断を受けたら、胃がん健診で要精密検査を言い渡されてしまいました。そのため、しばらく断酒を決意。しかし、禁酒を続けられる自信が全くありません・・・。

そこで、初めて自分でお金を出して、ノンアルコールビールを買ってみました。これは、その断酒の間に毎日3~5本ほどノンアルコールビールを飲み続け、私が飲み比べてみた、個人的な感想です。

※ 関連ページ「【糖質ゼロ】日本酒を比較、おススメはどれ?」もご覧ください!

 1.どうせ飲むなら特定保健用食品(トクホ)?、ノンアルコールビールを比較

【ノンアルコールビールを比較】 どれがおすすめ?
商品名
(メーカーサイト)
商品パッケージ 主な特徴 主な栄養成分
(350mlあたり)
キャッチコピー
商品紹介
原材料名
Asahi
アサヒビール

ヘルシースタイル
Healthy Style
アサヒ ヘルシースタイル
楽天市場 amazon
特定保健用食品
(トクホ)
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖類ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g
糖質: 0g
食物繊維: 5.6g
プリン体: 不明
  • ビールらしく食事にもぴったりなコクのある味わいを、カロリーゼロ・糖質ゼロで実現!
  • 食後の血中中性脂肪の上昇をおだやかにする健康機能を両立した特定保健用食品(トクホ)。
食物繊維
大豆ペプチド
ホップ、香料、安定剤
酸味料、カラメル色素
酸化防止剤、甘味料
Asahi
アサヒビール

ドライゼロ
DRY ZERO
アサヒ DRY ZERO
楽天市場 amazon
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖質ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g
糖質: 0g
食物繊維: 0.4~1.2g
プリン体: 0~1.0g
  • 目指したのは最もビールに近い味。
  • “ドライなうまさ”を実現する「ドライ鮮度製法」。
  • 世界初!カロリーゼロ、糖質ゼロの“黒ビールテイスト”、「ドライゼロ ブラック」もラインナップ。
食物繊維
大豆ペプチド
ホップ、香料、酸味料
カラメル色素
酸化防止剤、甘味料
Asahi
アサヒビール
新製品・新商品
ドライゼロフリー
DRY ZERO FREE
アサヒ DRY ZERO FREE
楽天市場 amazon
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖質ゼロ!
プリン体ゼロ!
人工甘味料ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g 糖質: 0g
食物繊維: 1.4~4.2g
プリン体: 0.0mg
  • アサヒは2017年1月に、ドライゼロフリーのクオリティアップを実施新製品・新商品
  • 業界に先駆けて、プリン体0.0のノンアルビールを誕生させ、Alc.0.00%、カロリーゼロ、糖質ゼロに4つのゼロに、今回新たに人工甘味料ゼロを加えて、「5つのゼロ」を実現。
  • “ドライなうまさ”を実現する「ドライ鮮度製法」。コクとキレのあるドライな味わいはそのままに、すっきりとした飲みやすさ。
食物繊維
ホップ、香料、酸味料
カラメル色素
酸化防止剤(ビタミンC)
甘味料(ステビア)
Asahi
アサヒビール

スタイルバランス
STYLE BALANCE

ノンアルコール
ビールテイスト
アサヒ STYLE BALANCE
楽天市場amazon
機能性表示食品
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖類ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g 糖質: 0g
食物繊維: 5.6g
プリン体: 不明
難消化性デキストリン
大豆ペプチド
ホップ、香料、安定剤
酸味料、カラメル色素
酸化防止剤、甘味料
KIRIN
キリンビール
新製品・新商品
零ICHI
(ゼロイチ)
KIRIN FREE
楽天市場 amazon
アルコールゼロ! アルコール分: 0.00%
エネルギー: 28kcal
脂質: 0g 糖質: 7g
食物繊維: 0~0.4g
プリン体: 0~7.7mg
  • 2017年4月11日、新発売新製品・新商品・新型,new
  • 麦のおいしいところだけ。一番搾り製法で、麦のうまみを引き出したノンアル、ついに登場。
  • キリンが誇る一番搾り製法とは、麦芽ろ過工程において二番麦汁を搾らず、最初に流れ出る一番搾り麦汁だけを使う製法。おいしいところだけを丁寧に引き出し、上質な味わいを実現しました。
麦芽、水あめ
食物繊維、ホップ
米発酵エキス
酸味料、香料
アミノ酸、乳化剤
KIRIN
キリンビール

キリンフリー
KIRIN FREE
KIRIN FREE
楽天市場 amazon
アルコールゼロ! アルコール分: 0.00%
エネルギー: 39kcal
脂質: 0g 糖質: 9.5g
食物繊維: 0~0.4g
プリン体: 0~9.8mg
  • 安心っておいしいね。
  • 無添加】人工甘味料、調味料、着色料、酸化防止剤不使用。
麦芽
糖類
ホップ
酸味料、香料
KIRIN
キリンビール

パーフェクトフリー
PERFECT FREE
KIRIN PERFECT FREE
楽天市場 amazon
機能性表示食品
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖類ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g 糖質: 0g
食物繊維: 5.6g
プリン体: (測定中)
  • 脂肪の吸収を抑える。
  • 糖の吸収をおだやかにする。
難消化性デキストリン
大豆たんぱく
ぶどう糖果糖液糖
ホップ、米発酵エキス
香料、酸味料
カラメル色素、甘味料
KIRIN
キリンビール

休む日のAlc.0.00%

(販売終了)
キリン 休む日のAlc.0.00%
楽天市場amazon
アルコールゼロ! アルコール分: 0.00%
エネルギー: 56kcal
脂質: 0g 糖質: 12.6g
食物繊維: 0~0.4g
プリン体: 0~9.5mg
オルニチン: 403mg
  • いつもがんぱっているから。「休む日のAlc0.00%」を。
  • 1缶(350ml)に「しじみ」の900個分のオルニチン(約400g)を含有。
麦芽、オルニチン
水あめ、ホップ
酸味料、香料
調味料、酸化防止剤
SUNTORY
サントリー
新製品・新商品・新型,new
オールフリー
ALL-FREE
SUNTORY ALL-FREE
楽天市場 amazon
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖質ゼロ!
プリン体ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g 糖質: 0g
食物繊維: 0~0.4g
プリン体: 0~0.7mg
  • 世界初!3つのゼロのノンアルコール。オールフリーは、アルコールだけでなく、カロリー、糖質もゼロ。
  • さらに、気になる「プリン体」もゼロ!
  • オールフリーは、2017年5月にリニューアル新製品・新商品・新型,new。“麦の旨み”“すっきりとした後味”に加え、仕込工程を見直すことで、“軽快なのどごし”を実現しました。
麦芽、ホップ
香料、酸味料
カルメラ色素
酸化防止剤
苦味料、甘味料
SUNTORY
サントリー

オールフリー
ALL-FREE
コラーゲン2000
SUNTORY ALL-FREE コラーゲン2000
楽天市場 amazon
アルコールゼロ!
カロリーゼロ!
糖質ゼロ!
プリン体ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 0kcal
脂質: 0g 糖質: 0g
食物繊維: 0~0.4g
プリン体: 0~0.7mg
コラーゲン: 2000mg
  • 世界初!すっきりおいしい!コラーゲン2000mg入り!
  • 天然水100%で仕込んだ粒選り麦芽100%の一番麦汁と、アロマホップを贅沢に100%使用した、こだわりのおいしさです。
  • そのままでは吸収されにくいコラーゲンですが、オールフリー コラーゲンは、その大きさを約60分の1にまで低分子化したコラーゲンペプチドを使用しています。
コラーゲンペプチド
麦芽、ホップ、香料
酸味料、カルメラ色素
酸化防止剤
苦味料、甘味料
SAPPORO
サッポロビール

プレミアム
アルコールフリー
PREMIUM
ALCOHOL FREE
SAPPORO PREMIUM ALCOHOL FREE
楽天市場 amazon
アルコールゼロ! アルコール分: 0.00%
エネルギー: 12kcal
脂質: 0g 糖質: 3.0g
食物繊維: 0~0.1g
プリン体: 4.0mg
  • コク、ウマ。
  • ビールと同じ二段階仕込製法。
  • 麦芽100%麦汁使用。
  • 生産者と協力し合った原料作り。
麦芽
ホップ
酵母
酸味料、香料
SAPPORO
サッポロビール

サッポロプラス
SAPPORO+
SAPPORO+
楽天市場 amazon
特定保健用食品
(トクホ)
アルコールゼロ!
糖類ゼロ!
アルコール分: 0.00%
エネルギー: 4~18kcal
脂質:0g 糖質:0.4~2.8g
食物繊維: 4.6g
プリン体: 0~1.4mg
  • 史上初のトクホを取得したノンアルコールビールテイスト飲料。
  • すっきり爽やかな味わいは食事にピッタリ!
  • 難消化性デキストリンが糖の吸収を穏やかにする。
  • うれしい糖類ゼロ!
難消化性デキストリン
大豆ペプチド、ホップ
香料、酸味料、苦味料
カラメル色素、安定剤
酸化防止剤、甘味料
 原材料については一部省略しているものがあります。情報内容については、必ず公式ホームページやカタログでご確認ください。

 2.勝手に飲み比べてみた、感想は?

各社の主力商品を比較すると、サントリー(オールフリー等)とキリン(キリンフリー等)、サッポロ(プレミアムフリー等)は、麦汁を使用して『ビールらしさ』を追求しているそうです。それに対し、ビール類シェアトップのアサヒ(ドライゼロ等)では、麦芽を使わず、調合技術によって『クリアーな味わい』を追求しているとのこと。

そこで、私が実際に飲み比べてみて、独断と偏見と勝手に満ちた意見ながら、個人的な好みで、どのノンアルコールビールが美味しいか、評価してみました。何卒、対象のビールメーカーや飲料メーカーさん、ご容赦!。

ちなみに、私の好みのビールはと言うと、1番:サッポロ「黒ラベル」、2番:キリン「一番搾り」 or アサヒ「スーパードライ」、4番:サントリー「モルツ」、・・・といった順番になります。なお、アサヒのスーパードライは、味というより、のど越しを楽しむビールだと思っていて、夏の風呂上りや、汗をかいた時などは、この順位に関係なく、圧倒的にスーパードライの登場頻度が高くなります。(普段は、ほとんど安い第三のビールを飲んでいるのですが・・・。あと、滅多に飲む機会がないプレミアム系のビールは除外しています。)

また、ノンアルコールビールの個人的な評価にあたって、ただ単に「ビールに近い」とか、「ビールの味に似ている」といった評価基準で、高いポイントを付けることはしていません。あくまで、飲み物として、その味や飲み口(口当たり)などを評価したつもりです。ビールの代わりに飲むからと言って、ビールの味に似ていても、まずければ飲みたくありませんから・・・。

第1戦 - アサヒ対決(予選) - 「ドライゼロ 対 ドライゼロフリー」

アサヒ DRY ZERO飲み比べ 左の勝ちアサヒ DRY ZERO FREE

ドライゼロ(DRY ZERO)は、味もコクも、炭酸による喉越しも、とてもアサヒのビールに近いテイストで、これでノンアルコールかと疑ってしまうほど、よく出来た商品です。ノンアルコールビール特有の、後味の悪さを感じることもなく、味わいながら、美味しく飲むことができました。

ドライゼロフリー(DRY ZERO FREE)は ドライゼロと同様に、炭酸具合はアサヒのビールに近い感じがして、ビールの代替として飲むには向いているかもしれませんが、後味がイマイチぱっとしません。あと、なぜか缶のまま飲むとき、下唇が当たる箇所だけが、ザラザラしています。ひょっとしたら、バリアフリー(アクセシビリティ)的な配慮かもしれませんが、これって必要ですか?。私的には、口当たりにマイナスな印象が強く残ってしまいました。

ドライゼロフリーは、ドライゼロと同様に、「アルコールゼロ」「カロリーゼロ」「糖質ゼロ」に加え、「プリン体ゼロ」を実現した商品ですが、痛風を発症していない私には、まだこの味の差を乗り越えられるインセンティブにはなり得ません。したがって、私は断然、「ドライゼロ」の方が好みです!。

第1戦 - アサヒ対決(決勝) - 「ドライゼロ 対 スタイルバランス」

アサヒ DRY ZERO飲み比べ 右の勝ちアサヒ STYLE BALANCE

アサヒからは、3種類のノンアルコールビールが発売されているので、初戦を勝ち上がった「ドライゼロ」と、不戦勝の「スタイルバランス」との、飲み比べ対決です。

ドライゼロ(DRY ZERO)は 先の対戦で評価した通り、味もコクも、炭酸による喉越しも、とてもアサヒのビールに近いテイストで、これでノンアルコールかと疑ってしまうほど、よく出来た商品です。また、ドライゼロフリーとは違い、コクもあって、味も美味しいです。

スタイルバランス(STYLE BALANCE)は、ドライゼロとは逆に、ビールとはだいぶ違う味付けだと思いますが、さっぱりな“のど越し”と“すっきりした後味”で、嫌味がありません。少し酸味も感じられます。飲み物として、美味しく感じます。

この両者なら、値段が同じで、機能性表示食品とくれば、スタイルバランスを捨てて、ドライゼロを選ぶ理由が見当たりません。私は断然、「スタイルバランス」の方が好みです!。ただし、『どうしてもビールが飲みたい!、しかし飲めない。』という向きには、ドライゼロの方が、ビールを飲んだ感を強くイメージ出来ると思うので、ドライゼロを選択してください。

第2戦 - キリン対決(予選) - 「キリンフリー 対 休む日のAlc.0.00%」

KIRIN FREE飲み比べ 右の勝ちキリン 休む日のAlc.0.00%

キリンフリー(KIRIN FREE)は アサヒのドライゼロと同様に。ビールテイストを追い求めた商品のような感じがします。スパークリング感はビールに近く、雑味は、他のノンアルコールビールに比べ、とても少ないと思います。これを良しとする人向けには、受ける味かもしれません。しかし私的には、個性の感じられないビール(本当はビールでなく清涼飲料水ですが)を飲むのなら、無味無臭の水を飲めばいい話で、食事の際に飲むノンアルコールビールとしては、味が薄すぎると思います。

その点、休む日のAlc.0.00%は、ほのかな酸味も感じられる、しっかりした味付けで、好感が持てます。まずいノンアルコールビールは、冷たいうちはまだしも、ぬるくなると飲めたものではありません。しかし、休む日のAlc.0.00%は、個性的な味付けですが、後味に嫌味がなく、少しぬるくなっても、飲むことができるレベルです。

この両者なら、値段が同じなら、私は断然、「休む日のAlc.0.00%」の方が好みです!。飲み過ぎで、肝臓の数値が悪い私には、“オルニチン入り”って宣伝コピーも、衝動買いを誘うほど、酒飲みには訴求性が高いポイントかもしれません(~_~;)。 一方の、キリンフリーは、“無添加”(人口甘味料、調味料、着色料、酸化防止剤不使用)をウリにして、“安心って、おいしいね”がキャッチコピーです。 同じメーカーの商品なのに、『“オルニチン入り”と“無添加”、どっちが身体にいいの?』って思ってしまう、ラインナップです・・・。

第2戦 - キリン対決(決勝) - 「休む日のAlc.0.00% 対 パーフェクトフリー」

キリン 休む日のAlc.0.00%飲み比べ 左の勝ちKIRIN PERFECT FREE

キリンからは、3種類のノンアルコールビールが発売されているので、初戦を勝ち上がった「休む日のAlc.0.00%」と、不戦勝の「パーフェクトフリー」との、飲み比べ対決です。

パーフェクトフリー(PERFECT FREE)は キリンフリーに、とてもよく似ています。キリンフリーに、難消化性デキストリンを足して、「機能性表示食品制度対応」とした感が否めません。スパークリング感による喉越しはすっきりしていて、雑味は少なめでさっぱりしていますが、やはり食事の際に飲む飲み物としては、物足りなさを感じてしまいます。

したがって、この対戦でも、私は断然、「休む日のAlc.0.00%」の方が好みです!。さすが“オルニチン入り”、酒飲みに強し!?。

第3戦 - サントリー対決 - 「オールフリー 対 オールフリーコラーゲン」

SUNTORY ALL-FREE飲み比べ 右の勝ちSUNTORY ALL-FREE コラーゲン2000

オールフリー(ALL-FREE)は 特に女性に人気が高いようで、各社からあまた新銘柄が登場しているノンアルコールビール乱世の昨今に、No.1の売上の座に登りつめた、売れ筋商品です。女性ウケしている理由は何か?と探ると、「炭酸が比較的穏やかで、飲みやすい」という評判が目に付きますが、実際に私が飲んでみると、それほど炭酸が少ないとは感じません。他にもっと穏やかな商品はあると思います。これは私の憶測ですが、缶のデザインやキャッチコピー、CM、さらにレモン&ライムといったラインナップを含め、トータル・パッケージングで、女性のハートを射止めたのではないかと思われます。
私の飲んだ感想はと言うと、正直、好みではありません。確かに、最初の飲み口は、さっぱりとしたスパークリング感があり、良いのですが、飲んだ後で舌に、ノンアルコールビール特有の何とも言えない雑味が残ります。

その点、オールフリーコラーゲンは、ほとんど「オールフリー」と似ているのですが、僅かですがオールフリーより、ほのかな甘みというかまろやかさがあり、舌に残る嫌な後味が抑えられて、飲みやすく感じました。

私は、コラーゲンを経口摂取する必要性も有用性もまったく信じていないのですが、値段が同じで、味も美味しいのであれば、あえてコラーゲン含有の商品を外す程の理由は持ち合わせていないので、この両者なら、「オールフリーコラーゲン」を推したいと思います。


第4戦 - サッポロ対決 - 「プレミアムアルコールフリー 対 サッポロプラス」

SAPPORO PREMIUM ALCOHOL FREE飲み比べ 右の勝ちSAPPORO+

プレミアムアルコールフリー (PREMIUM ALLCOHOL FREE)は 一口飲んで、とても酸味を強く感じました。ビールという印象からは、一番遠い位置付けの、ノンアルコールビールのように思います。酸味が強いので、“さっぱり”した飲み物がよく合う味の濃い食べ物、たとえば、いなり寿司などと一緒に飲むには良い感じでした。しかし、これだけ飲んでいると、舌には、酸味の後に苦味だけが残ってしまいます。それであったら、一層のこと、もっとビールらしさを捨てて、苦味を消した方がいいのでは?と思ってしまいました。

一方、満を侍して登場のトクホのノンアルコールビール、サッポロプラス(SAPPORO+)は プレミアムアルコールフリーと比べると酸味は少ないですが、他社のノンアルコールビールよりは強めと感じました。一方、コクはあまり感じられず、薄い味だな~という印象です。そのため、旨味より苦味が舌に残ってしまい、それが強めの炭酸と相まって、雑味として後味があまりよくない印象です。

とは言えこの両者では、売値で何十円も高い「特定保健用食品」のラベルをノンアルコールビールで唯一冠した「サッポロ+」を、排するわけには行きません。サッポロビールの意気込みに一票を投じたいと思います。

第5戦 - 2017新商品対決 - 「キリン零ICHI 対 アサヒALL-FREE」

キリン零ICHI飲み比べ 引分けアサヒALL-FREE

2017年4月に新発売されたキリンの零ICHI(ゼロイチ)は、一番麦汁だけを使用することで麦のうまみを丁寧に引き出し、『香料などを使わずに、よりビールに近い味わいを目指した』そうです。ですが、私が飲んでみての個人的な感想はというと、”うまみ”を感じることは出来なかったです。ただ、苦みと酸味の入り組んだ味がして、ノンアルコールビールの中にあっては、結構複雑系で個性的な味だと感じました。

一方、2017年1月にリニューアルしたサントリーのオールフリーは、従来からの芽100%の一番麦汁とアロマホップの使用に加え、天然水仕込みにより『ビールらしい味わいを実現』したそうです。実際に私が飲んでみると、確かに前作より、いっそうスッキリ・さっぱり感が増した様に感じました。

さて、この二つのノンアルビールとも、『より本物のビールに近い、ビールらしさ』を重視した商品というのがウリなので、これまでの対決では単純に”飲料としての美味しさ”を重視した私的な感想を比較してきたのですが、ここでは”ビールらしいか否か”も判定基準に加えることに。そこで二種類を飲み比べてみた私の評価ですが、両者、痛み分けのドロー・・・(汗)。普段、第3のビール(キリンのどごしオールライト)を飲むことが多い私なので、本物のビールと感じるか否かのハードルは低いはずなのですが、正直、どっちも本物のビールには程遠い感が否めません。オールフリーは、すっきりしすぎていて、ビールらしいコクが感じられませんし、逆にゼロイチは、ビールとは違う苦みや酸味が強調され過ぎている感じで、何れも両極端の方向に離れて行ってしまっているような気がします。

とはいえ、昔のノンアルビールに比べたら、格段に美味しくなっているのも事実。本物のビールは飲みたいけど、飲めない。そんな時、風呂上りに、『どっちを飲む?』と聞かれたら、私は『オールフリーを』と言うかもしれません。しかし、今日のお昼は餃子、『どっちを飲む?』と聞かれたら、その時は『ゼロイチを』と言うと思います。。。(汗)

 3.人気のノンアルコールビール、売れ筋ランキング

ノンアルコールビールの消費量

ノンアルコールビールって、どれくらい売れているのでしょうか?

よくテレビや新聞で、「この夏のビール系飲料の出荷数量は・・・」なんてニュースや記事を目にしますが、これは、ビール酒造組合に加盟するビールメーカー大手5社(サッポロ、サントリー、アサヒ、キリン、オリオン)のデータによるものです。これによると、昨年(2016年)のビール類(ビール・発泡酒・第3のビール)の出荷量は、前年比2.4%減の4億1,476万ケースでした。12年連続で過去最低を記録し、ビールに限っては2015年に19年ぶりに前年比プラスになったのに、2016年は再びマイナスに転じ、この10年間で約3割近くも減っています。

ビール類の出荷量データ

 

一方、ノンアルコールビールは清涼飲料に分類されるため、こうしたビール類の統計には登場してきませんが、サントリーの推計によると、2016年のノンアルコール・ビールテイスト飲料の市場規模は、3,735万ケース(対前年比1.7%増)と見込まれています。

つまり、ノンアルコールビールの消費量(2016年)は、ビール類全体に比べ約 9.0%、発泡酒の半分以上の量が、飲まれていると推計され、年々増加傾向にあります。

ノンアルコールビールテイスト飲料の市場推移

ノンアルコールビールの人気銘柄

ノンアルコールビールは、どんどん新しい商品が発売されるため、どの商品がどれだけ売れているのか、定かでありません。

マイボイスコム株式会社が毎年行っている、「ノンアルコールビールに関するアンケート調査(第7回)」(調査日:2015年1月1日~1月5日、回答者数:11,248名)によると、ノンアルコールビール飲用者は全体の3割弱でした。

その飲用者の中で、直近1年間に最も多くの人に飲まれたノンアルコールビールの銘柄は、サントリーの「オールフリー」が引き続き第1位(46.2%)、第2位にはアサヒの「ドライゼロ」が、キリンフリーを抜き昨年の3位から第2位(41.3%)となり、第3位が「キリンフリー」(37.8%)となっています。

第1回(2011年1月)調査では、78.5%の飲用経験と圧倒的1位を誇った「キリンフリー」ですが、他銘柄に追い上げられ、年々減少傾向にあります。ちなみに、人気トップの「オールフリー」の2017年の販売数量目標は、720万ケース(対前年104%)と発表されています(2017.1.10 ニュースリリースより)。

人気第1位 サントリー オールフリー 人気第2位 アサヒビール ドライゼロ 人気第3位 キリン キリンフリー
楽天市場
amazonへ
Yahoo!へ
楽天市場
amazonへ
Yahoo!へ
楽天市場
amazonへ
Yahoo!へ

サントリーは、主力の「オールフリー」をこの1月にリニューアル。麦芽100%の一番麦汁と、アロマホップを使用し、さらに天然水仕込みにより、『ビールらしい味わいを実現』したそうです。

一方、猛追するアサヒの「ドライゼロ」は、他と違いビールの原料である麦芽を使っていません。麦汁発酵後のビールの成分を、調合技術で再現することで、『甘味や雑味が残らないように設計』しているそうです。さらに、氷点貯蔵することで、『スッキリとした後味を実現』したそうです。

一方、アサヒのドライゼロに逆転を許したキリンですが、今年4月11日に発売した新商品NEW新製品零 ICHI」(ゼロイチ)が、発売開始から2カ月で63万ケースを販売。既に年間販売予定数の半分を達成したことから、6月以降は年初計画の約3倍に増産できる供給体制を急きょ整えることとしました。「零ICHI」は、ビールの「一番搾り」と同様に、麦汁ろ過工程で最初に得られた一番搾り麦汁(一番麦汁)だけを使用することで、麦のうまみを丁寧に引き出したおいしさを実現。『香料などを使わずに、よりビールに近い味わいを目指した』そうです。

ノンアルコールビールの売れ筋ランキング

ネットショップ(通販)で最もよく売れている、「ノンアルコールビール」のランキングを調べてみました。


楽天市場のノンアルコールランキングはこちら

 

 


amazonのノンアルコール飲料の売れ筋ランキングはこちら

 4.ノンアルコールビールのウンチク

ウィキペディアには、「ノンアルコールビール」という記事(項目)は有りませんでした。ノンアルコール飲料という括りの中で、ひとつのラインナップとして、「ビールテイスト飲料」(ノンアルコール飲料の一種でビール風味の発泡性炭酸飲料のこと)が挙げられています。そして、「ビールテイスト飲料」の別称として、『ノンアルコールビール、ビアテイスト飲料、ビール風味飲料、ノンアルコールビールテイスト飲料とも呼ばれる。』と記されています。

ちなみに、「ノンアルコール飲料」とは、アルコール分が含まれない、もしくは1%未満のアルコール分を含むアルコールテイストの飲料のことで、日本の法律では「清涼飲料水」に分類されています。なお、統計に出てくる「RTD」とは、栓を開けてすぐに飲める缶チューハイなどの飲料のことで、”レディー・トゥ・ドリンク”の略称です。

実は、2000年代前半までは、「ノンアルコールビール」の呼称や表示が、ごく普通に、一般的に使われていました。それが私たちの記憶に根付き、未だに(私も含め)多く人がそう呼んでいるだけのようです。2004年に、公正取引委員会が、『実際にはアルコール分を1%未満で含有する商品も存在するのに、「ノンアルコールビール」という呼び方は、“アルコール分が全く含有されていない酒類の代替的飲料”と消費者に誤認を与える可能性が高い』という理由から、関連企業や団体に対して、表示適正化の指導要望を出したことで、それ以後は、「ビールテイスト飲料」などの呼称や表現が使われるようになっているそうです。

つまり、公取的には、“ノンアルコールビール”という呼び方はNG! なんでしょうが・・・、とりあえずここでは使わせて下さい。。。

と言うのも、そもそも日本におけるノンアルコールビールの需要は、飲酒運転の回避や、妊娠中や病気などでアルコールの摂取を控える必要のある人が主に利用することが多く、たとえ法的に“ノンアルコール飲料”が1%未満のアルコール含有を認めていたとしても、昨今の“ノンアルコールビール”の売れ筋商品は、アルコールを全く含まない、アルコール含有量 0.00%の“ビールテイスト飲料”が主流となっています。
実は、酒税法に該当しないビールテイスト飲料では、アルコール分の含有値の表示において“四捨五入”が使用可能で、極端な話、0.4%のアルコール分を含んだ商品でも、四捨五入して0%と表示することが出来ます。このため、日本のメーカーでは、最近は消費者への安心感を訴えるため、「ALC. 0.00%」と表示する商品が多くなっています。

ノンアルコールビールの製法は、いくつかの種類があり、海外では古くから、① 一度ビールを製造してからアルコール分を除去する方法 が採用されてきましたが、日本国内では法的な制約で、この製法が使われていません。
そこで、キリン(休む日のAlc.0.00%)やサントリー(オールフリー)では、② ビール製造と同様に麦芽を糖化させホップを加えて煮込んだ麦汁をベースに、酵母菌は入れず不純物を取り除いて炭酸やその他の成分を加える方法 が、アサヒ(ダブルゼロ)やサッポロ(スーパークリア)などでは、③ 麦汁を使わずに麦芽から取れる麦芽エキスにさまざまな成分を加える方法 が用いられています。

【関連ページ】も、是非ご覧ください。

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