【スキー比較】 中上級・オールラウンドマウンテンモデル 2025

グルームバーンからコブ、非圧雪、パウダーまでオールラウンドに使え、腕前以上の滑りが魅せられるようなスキー板は無いものでしょうか!?w

新着記事 デモ系・基礎系のスキー板の情報は、「NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?」のページをご覧ください。

 ここで対象にする板は?

スキーをやりたいからとスキーショップにスキーを買いに行くと、スキー板には値段やスペックと一緒に様々な用途が示されています。初級者用中級者用中上級者用といった対象者や技術レベルの表示は分かりやすく、スキーを始めたばかりなら初級者、上手いか下手かは別にして大概のゲレンデなら何とか滑って降りられる様になったら中級者、バッジテスト1級に合格するレベルなら上級者といった感じでしょうか!。初級者から中級者向けのスキーは、大概がオールラウンドタイプの板です。よく言えば万能、悪く言えば特徴が無い板ともいえ、レジャースキーとかゲレンデスキーとも呼ばれ、価格帯では数万円クラスの物が主流です。

10万円を超える様な上級者向けのスキーになると、デモとかオールマウンテンフリーライドといった表示が増えます。上級者になると、自分が滑るゲレンデや雪質の状況、滑り方などスキーの用途を区分し、その性格や性能に特化したスキーが欲しくなるからです。多くのゲレンデスキーヤーが目指すのが「基礎スキー」、タイムを争うアルペンレースに対して、ターンの質やスピード、合理性といった滑りの美しさや効率性で高みを目指します。各スキー場にあるスキー学校に入って教えてもらえるスキー技術が、まさに基礎スキーです。その技術レベルを認定してもらう制度がSAJのバッジテスト(1級や2級など)やプライズテスト(テククラ検定)といった技術検定で、さらに競技としての技術選なども開催されています。その頂点に立つのが全日本スキー技術選手権大会で、以前には全日本デモンストレーター選考会(デモ選)とか全日本基礎スキー選手権大会とも呼ばれていました。技術選(デモ選)に出る様なトップデモから、こうしたデモレベルを目指すスキーヤーが主に選ぶスキー板が、“デモ系”あるいは“基礎系”と呼ばれるスキーです。もちろん、技の難易度を争うフリースタイルスキー(モーグル、エアリアルなど)にも、それぞれの滑りに合ったスキー板が選ばれます。

ここで対象にしているスキー板は、中級者から使いこなせて上級者でも満足できる広い技術レベルへの対応力と、基礎スキーで磨いたオンピステの圧雪バーンでの高速カービングターンから新雪が深く積もったオフピステでのパウダースキーなどオールマウンテンで楽しめる汎用性を兼ね備えた、略して「オールラウンドマウンテンモデル」。もちろんこれは私の造語で、世の中にこんな都合のよいスキー板があるはずも無いのですが、できるだけ1本のスキー板で様々なシチュエーションが楽しめたら、こんな便利な事はありません!(笑)。デモ板だけでも小回り用、大回り用、さらには中回り用、そしてパウダー用のファットスキー、レジャー用のオールマウンテンスキーと買い足していったら、いつの間にか家の倉庫はスキー板でいっぱい、選んでスキー場に持っていくだけでも一苦労です…(汗)。気が付けば終活が気になるシニアの仲間入り、これからは1本のスキー板でスキー場を丸ごと楽しみたいと思っています(笑)。

 オールマウンテン系のスキー選びのコツ

スキー板の主な種類(ラインナップ)

まずは、スキー板の主なラインナップ(用途別のカテゴリー構成)を整理してみましょう。まずスキーには、ノルディックスキーとアルペンスキーがありますが、ここで対象にしているのは後者のアルペン用のスキー板です。そしてレース用からレジャー用まで多種多様な種類のスキー板を発売している大手スキーメーカーでは、以下のようなカテゴリーでスキー板(プロダクト)を分類していますが、その境界は曖昧で、あまり固まった定義などはありません。

こうした主な用途に応じて、目に見えるところでは、スキー板の形や長さが変わってきます。もちろん体格や体重、年齢に応じて、スキー板の適正な長さは違いますが、あくまで用途に応じた相対的な長さという意味で。さらに、素材や構造、重量、強度やロッカーの割合等、目に見えない違いも多々あり、メーカー間で特に技術で工夫が凝らされているところです。

スキー板のスペックの見方

スキー板のスペック表には、長さ(Length)、ラディウス(Radius:R)、スリーサイズ(トップ/センター/テール部の各板幅)、重量(Weight)などの数値が記載されています。なお、ラディウスやスリーサイズは、同じ型番でも長さが違うと異なる場合がありますが、代表的な長さのスキー板の数値しか記載されていない場合があります。また、重量の表示が無い場合、表示されていても、メーカーによって計量方法が違っている場合があり、注意が必要です。

基本的に、スキー板のセンター幅で、雪質(深雪か圧雪か)に対応して、サイドカーブの回転半径(ラディウス)とウェストのくびれ具合で、曲りやすい回転の大小に対応しています。一般的に、圧雪ゲレンデで滑る初級者から中級者レベルのスキーヤーには、おおよその目安として、センター幅が70mm~80mmで、ラディウス(R)が14m~17m前後のスキー板が、オールマイティで扱いやすく、滑りやすいとされています。ただし、同じスキー板でも長さが変わるとラディウスも変わるのが一般的なので、ラインナップされている長さの中間辺りのモデルに着目する様にしてください。ちなみに、中上級者クラスの基礎スキーヤーの多くが履いているショートターン用のデモ系モデルだと、165cm前後の長さでRは12m~13mくらい。170cmでRが16mを超えてくると、ミドルターン(中回り)からロングターン(大回り)用に分類されることが多くなります。

しかし、ここで対象としているスキーは、オンピステの圧雪ゲレンデだけでなく、新雪ゲレンデやパウダーのオフピステまで、雪山全体とは言わないまでも、広大なスキー場を丸ごと楽しめる、オールマウンテン系のスキー。いわゆる、パウダーをメインとする「ファットスキー」も含みます。センター幅が何ミリ以上を「ファット」と言うのかは、ウィキペディアにも定義されていませんが、80mmを超えてくると「セミファット」と呼び、90mmを超えるとほぼ「ファット」、100mm以上なら正真正銘の「ファットスキー」と言えるでしょう。さらにその上には、120mmを超える「スーパーファット」と呼ばれる板もありますが、正真正銘のパウダー専用としてオールラウンド性能はあまり期待しない方が良さそうです…(汗)。

ところで、センター幅が少し広めだからと言って、一般ゲレンデから深雪&パウダーも滑れるオールマイティ&オールマウンテンなスキーかと言うと、一概には判断できません。トップやテールが相対的に細ければ沈みがちになりますし、逆にトップが広すぎるとターンの導入が難しくなり、テールが広いとターンからの抜けが引っかかり気味になってしまいます。でも、高速安定性は増すというメリットも…。また、メタルが入って張りが強い(硬い)板だと、特に圧雪ゲレンデでの高速安定性やキレ、アイスバーンや悪雪下での粘りも増しますが重量が重くなりますし、たわみ難いので新雪では取り回しが難しくなります。逆に、柔らかい板やロッカーが多めのファット板の方が深雪での操作性は楽になります。いやはや、複雑すぎて困ったものです…(汗)。


一般的なスキーのセンター幅選択の目安
センター幅 適用
70mm未満 よりタイトでビビッドな滑りを目指す、デモ系。上級者・エキスパート向け。
70~75mm オンピステ(圧雪されたゲレンデ)向き。初心者から中級者でも扱いやすい、コンフォートタイプに多い。
75~80mm よりゲレンデや雪質への対応、滑りの幅が広がる、オールラウンドタイプに多い。
80mm以上 オンピステよりオフピステ(圧雪されていないゲレンデ)や悪雪で能力を発揮。オールマウンテンタイプに多い。
ファットスキーのセンター幅選択の目安
センター幅 適用
80~90mm セミファット。オンピステの圧雪ゲレンデがメインだが、パウダーや非圧雪も滑りたい向き。
90~100mm パウダーや非圧雪がメインだが、オンピステでのカービングも楽しみたい向き。
100~
  120mm
深雪&パウダーがメイン。オフピステに向かう途中にゲレンデがあったら滑る程度。
120mm以上 スーパーファット。パウダー命!(笑)。
一般的なスキーのサイドカーブ選択の目安
ラディウス 適用
14m未満 小回りしやすい。
14~17m 中周り、オールラウンド向き。
17m以上 大回りが得意。
30m以上 FIS対応GS板。SGは45m以上。
スキーのサイドカーブのラディウス(R)とは

自分が欲しいスキーの条件は?

では、以上を踏まえて、自分が欲しい、自分に合ったスキーを考えてみましょう。

まず一般的に、ファットスキーでもキレッキレのカービングがこなせるという上級者はさておき、スキーに行くのは年に数回~十数回、オールマウンテン系のスキー1本で、主に圧雪されたゲレンデを中心に、時にはリフト下や非圧雪のゲレンデにも足を運びたい、せっかくスキーに来たのだから雪がガンガン降っている日でも滑りたいというスキーヤーには、センター幅が80mm台のスキーが扱いやすいと思います。特に、まだ深雪での滑りに不安がある中級者だと、非圧雪ゲレンデに向かう回数は減るでしょうから、80mm台前半までに留めた方が、圧雪ゲレンデでの取り回しが楽でしょう。新雪や深雪、コブでの回しやすさを重視するなら、堅い芯材やメタル入りのハードな板は避け、金額的にはビンディング込み(定価ベース)で 10万円未満が一つの目安になるかと思います。

一方、スキー板の長さも、メインとするシチュエーションによります。一般的な身長・体重の男性の場合、ハードバーンでのショートターンをメインに楽しみたいなら165cmくらい、のんびり・まったりとロングクルーズを楽しみたいなら170cm前後、深雪での浮力とスピードを求めるならMAX 170cm台後半までがおすすめです。板を長くしても、板の幅ほどは浮力は得られませんし、180cmを超えると途端に扱い難さが際立ちます。もちろん、エキスパートの方はこの限りでありませんので悪しからず…。

逆に、腕に覚えのあるベテランスキーヤーやリターンスキーヤーなら、センター幅が90mm台のファットスキーでも、ロッカーが少なめでメタル入りのハリの強い板を選べば、圧雪ゲレンデではキレッキレの高速カービングターンも楽しむことが出来ます。さらに、深雪でも板を浮かせられるスピードと技量があるなら、最近流行のセンター幅が広いワイドボディのデモモデルも検討対象になるでしょう。デモ板で大人気のアトミック REDSTER S9iシリーズにはセンター幅 75mmのワイドボディ「REDSTER Q9i REVOSHOCK S」が、ロシニョールの SUPER VIRAGE VIIIにはセンター幅 78mmの「SUPER VIRAGE VIII OVERSIZE」がラインナップしています。


SKI CLASSIC Vol.2 (スキークラシック) 2023年04月号

ところで、ファットスキーになると、一般的には深い雪の中でも回せるように、そもそも柔らかく作られていますので、ハードバーンやアイスバーンでは少々心もとないです。特に、ハイクにも適した軽量なファットスキーほど、その傾向が強くなります。その代わり、トップもテールにも長めのロッカーが入るので、スキーの長さが気にならなければ、意外とコブにも入っていけたりします。一方、同じファットスキーでも、広大なゲレンデやロングな尾根をハイスピードで滑降するのに適した、メタル入りでロッカー少なめ、張りの強いフリーライド系のファット板もありますが、逆に林の中での回転性能やコブでの操作性は、多少目をつむらなければなりません…(汗)。なお、フリースタイルスキーをする人や、ハイクやツアーに出かける人は、ロッカー度や重量などそれぞれ必要なスペックが異なると思うので、あくまでご参考までに…。


 おすすめのオールマウンテン系スキーを比較してみよう!

ここでは、オンピステをメインに、グルーミング(圧雪)ゲレンデはもちろん、ハードパックから春のザラメまで、さらには非圧雪の新雪や悪雪、深雪パウダー、オフピステまで、1台のスキー板で様々なシチュエーションに対応できるという、私のわがままな要求「オールラウンドマウンテンモデル」に応えてくれそうなスキーをピックアップしてみました。センター幅は 80~90mm 前後で、かつそこそこの急斜面ゲレンデでも小回りから中・大回りまでオールラウンドにこなせそうな、ラディウス(R)が 15~18m 前後のスキーを対象にしました。基本はオールマウンテンスキーですが、一部にゲレンデモデル(デモとかオールラウンド、オンピステ等)に分類されているスキーやフリーライドのスキー板も含まれています。

圧雪から非圧雪・パウダーまで1台で楽しむなら、おすすめのスキー板は?
メーカー
モデル名
コスメ
デザイン
スペック
価格(税込)

摘要(特徴やお勧めポイント等)
HEAD
ヘッド

SUPERSHAPE
E-TITAN

+ PR 13 GW
L:163/170
R:15.7m(170)
3size:129-84-113
定価:176,000円/B付
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ヘッドの「SUPERSHAPE」(スーパーシェープ)シリーズは、オールマウンテン系モデルではなくヘッドの新技術EMCを搭載したハイスペックなオンピステ系モデルで、基礎スキーでも人気のシリーズです。センター幅が66mmから84mmまで個性ある5機種がラインナップする中で、最も幅広の「E タイタン」は、整地からパウダーまでスキー場内のあらゆる雪質で優れた操作性を発揮します。浮力も高く、パウダーや悪雪をかっ飛びたいオールラウンダーにもおススメです。
小賀坂
オガサカ

E-TURN
ET-8.5
L:158/166/174/182
R:15.6m(174)
3size:126-85-108
定価:140,800円
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『雪山を思う存分気ままに楽しみたい』、そんなスキーヤーの要望に応える、オールシチュエーション対応のオガサカのマウンテンスキー「E-TURN」(イーターン)シリーズ。センター幅が 85/ 98/ 108/ 115mmの4機種がラインナップすが、最も細身の ET-8.5は、2023年のモデルチェンジでよりゲレンデユースでのポテンシャルが向上しました。ゲレンデ脇のパウダーやツリーラン、地形遊びやゲレンデクルージングなど、さまざまなシーンに対応可能です。これからフリースタイルスキーを楽しみたい方、バックカントリーに興味がある基礎スキーヤーにもオススメのモデルです。
ROSSIGNOL
ロシニョール

EXPERIENCE
86 BASALT

+ NX12 KONECT
L:158/167/176/185
R:14m(167)
3size:132-86-120
定価:114,400円/B付
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ロシニョールのオールマウンテン系モデル「EXPERIENCE」(エクスペリエンス)シリーズは、比較的リーズナブルな価格設定ながらセンター幅が 76/ 78/ 80/ 86mmとラインナップが充実。中でも最もワイドな「86 BASALT」は、他のモデルが XPRESS仕様なのに対して唯一デモ板でも採用されている KONECTビンディングを採用。ターン前半でトップを素早くとらえ、テールの抜けを強化した設定の ALL TRAIL SIDECUTは、コンディションの変化にも柔軟に対応しスムーズな滑走性能を発揮。BASALTで強化された本体は、軽量ながら耐久性も高く、高速滑走も安定した操作が可能です。
ATOMIC
アトミック

MAVERICK
88 TI

マーベリック
L:161/169/176/184
R:18.2m(176)
3size:124.5-88-109.5
定価:98,890円
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2022年にリリースされた「MAVERICK」(マーベリック)シリーズは、VANTAGEの後継にあたるアトミックの新しいオールマウンテンスキーで、今季モデルチェンジされ 88/ 95/ 105/ 115mmの4機種がラインナップしました。一番細身の「MAVERICK 88 TI」は、メタル入りで強さがあるうえに何でもできる扱いやすさが魅力です。オールマウンテンに対応できる万能性を備えた OMATICコアによる構成材と、最適化されたロッカーとキャンバーが、ターン中の効果的なエッジコンタクトを実現します。
K2
ケーツー

MINDBENDER
89 Ti

+ GRIFFON 13
L:164/170/76/182/88
R:15.4m(176)
3size:130-89-114
定価:130,900円/B付
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K2の人気オールマウンテン「MINDBENDER」(マインドベンダー)シリーズ。薄くて軽量なのに、Yビームシステムの効果で剛性が高く、太いのにオンピステでのエッジグリップ力とカービング性能が魅力の一台です。センター幅は85mmから 89Ti/ 90C/ 99Ti/ 108Ti/ 116C まであり、WOMEN’Sモデルも6種類と豊富。高速域での安定性とカービングのキレを求めるならTi(チタン、メタル入り)モデルを、軽量で扱いやすさを求めるならメタル無しのカーボン(Cタイプ)モデルをチョイス。メタル入りの89mm「MINDBENDER 89Ti」は、カービングの血統を受け継ぐオールマウンテン・フリーライド・スキー。荒れたパウダーを蹴散らし、ハードパックのバーンでも確かなターンを刻み、スポーツカーのような感覚でビッグマウンテンを攻められます。
FISCHER
フィッシャー

NIGHTSTICK 90
ナイトスティック
L:159/168/177/184
R:18m(177)
3size:117-90-115
定価:110,000円
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フィッシャーのフリーライドスキーといえば「RANGER」(レンジャー)シリーズですが、ここでは敢えてフリースタイル界を賑わせている今まで以上に“遊べる”ギア、「NIGHTSTICK」(ナイトスティック)シリーズを紹介しておきましょう!。2シーズン前からカタログには掲載されていましたが、テストを重ねてようやく日本上陸。パーク、スロープスタイル、バックカントリー用に開発され、耐久性と多様性を兼ね備えた、ライダーの多くの要望に応えたセッティング。NIGHTSTICKシリーズには、センター幅が 90/ 97/ 104mmの3機種がラインナップしています。最細の90mm「NIGHTSTICK 90」は、パーク&パイプで抜群の操作性を発揮、グラフィックも特徴的です!。
L:Length(長さサイズのラインナップ、cm)、R:Radius(サイドカーブの回転半径、m)
※ ファット系のオールマウンテン用のスキー板の場合、ビンディングは別売のケースが多いので、価格を比較される際はご注意ください。定価(メーカー希望小売価格、税込み)が「円/B付」の場合はビンディング付きセットの価格、それ以外は「板のみ」の価格です。

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ファット系の細身で選ぶなら

しかし、1台のスキー板で、全てのゲレンデからオフピステまでをカバーしようというのは、ちょっと虫が良すぎます…(汗)。そこで、さらにスキーの楽しみを広げるためにも、デモ板との2台持ち、あるいは3台持ちを前提として、パウダーをメインに、オンピステでもキレのあるカービングを楽しめるような、センター幅が100mm弱の、細めのファットスキーまでターゲットを広げてみましょう!。探した条件は、ファットスキーが初めてという入門者でも扱いやすいセンター幅 90mm台、パウダーはもちろんオンピステの圧雪バーンでもキレのあるターンが楽しめ、悪雪や春先のザラメまでカバーできるオールマイティさを希望。長さは、パウダーを本格的に楽しむには180cmオーバーと言いたい所ですが、様々なシチュエーションでの扱いやすさを考慮すると、175cm前後くらいがベストではないでしょうか?。

デモ板との2本持ち、3本持ちが前提なら、100mm以上のもっと太いファットスキー、何ならパウダーオンリーに120mmオーバーのスーパーファットを選ぶという手もあります!。でも、日本のスキー場のゲレンデを滑る限りにおいては、幾ら前夜に新雪パウダーがたっぷり積もったとしても、オープンから2時間もすれば、大概のパウダーは食い尽くされてしまいます…。それでも、なんとか午前中は凸凹に荒れた新雪ゲレンデを滑ったら、午後には圧雪ゲレンデに戻ってカービングスキーを楽しみたいところ。そんな時、さてデモ板に履き替えるか?、それともそのままファットスキーで滑り倒すのか?。前者なら何も問題ありませんが、大概は遠い駐車場まで戻って板を履き替えるのは結構面倒です…。そんな時、100mm以内のファットスキーでハリが強めの板なら、圧雪バーンでのカービングもそつなくこなしてくれます!。むしろ、デモ板と性格が被りがちなので、勿体ないという人もいます。どっちにするか悩ましい所ですが、パウダーオンリーに100mmオーバーのファットスキーを選ぼうって人は、次の「本格的なファットスキーを楽しみたいなら」をご覧ください。何れにしても、オンピステでのカービングを快適に楽しもうとすると、幾らハリのあるファットスキーでも、センター幅は100mmまでが目安だと思います。

パウダー・オン・オフ全て楽しむなら細めのファットスキー、おすすめは?
メーカー
モデル名
コスメ
デザイン
スペック
価格(税込)

摘要(特徴やお勧めポイント等)
LINE
ライン

BLADE
ブレイド
L:160/169/176/181
R:13.5m(176)
3size:154-95-124
定価:140,800円
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2021年に誕生したメタル入りでカービングに特化した「BLADE」(ブレイド 又は ブレード)は、ノンメタルのフリースタイルなスキーを作り続けてきたLINEにとって新基軸となるハードパック向けマシン。2025年モデルは95mm幅のみとなり、デザインを一新。テールまでエッジが入り切り上がった形状、トップとテールが広く超タイトなサイドカット、そして前後のロッカーを低く取った長い有効エッジがターン時のグリップ力と安定感をもたらし、高いスピード域での操作性と小刻みなカービングターンに対応します。
なお、LINEを傘下に持つK2とMDV(Marker&Dalbello&Volkl)連合が統合し2022年に新社名「Elevate Outdoor Collective(EOC)」に変わりました。LINEのカタログはこちらのページへ。
LINE
ライン

OPTIC 96
オプティック
L:163/170/177/184
R:18m(184)
3size:129-96-111
定価:125,400円
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BLADEが誕生した翌年にリリースされたメタル入り「BLADE OPTIC」が2025年から「OPTIC」として生まれ変わり、96/ 104/ 114mmに加えて88mmが新登場。ハードパックに寄り過ぎたBLADEのエッジグリップと捻じれ安定性に加え、LINE本来のフリーライド向け性能を融合させたOPTICは、固いコーデュロイから深いパウダースノーまで妥協なく滑るために作られました。センター幅96mmの「OPTIC 96」は、自信を持って高速滑走を楽しみたい人に最適なモデル。スキー幅全体に内蔵されたチタン製プレートを採用した最細モデルで、硬い雪の上では絶大なエッジ・グリップを発揮し、切り立った雪や不整地ではパワフルでスムーズなライディングが楽しめます。
ELAN
エラン

RIPSTICK 96
リップスティック
L:168/175/182/189
R:17.8m(182)
3size:133-96-114
定価:110,000円
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超軽量スキーとしてエランが他社に先駆けて市場に送り出した今や伝説の「RIPSTICK」(リップスティック)シリーズが、2025年大きくフルモデルチェンジ。特に注目されるのは、優れたレスポンスと直感的な操作感を生み出すカーボンデッキテクノロジーと、トップ部分に天然の振動吸収素材フラックスファイバーが搭載されたこと。RIPSTICKのメリットは雪質に対しての多様性、パウダーやバックカントリーからゲレンデに戻っても普通にカービングが楽しめる、シチュエーションを問わない性能を持っています。RIPSTICKシリーズのセンター幅は88mmから108mmの全10機種、フラッグシップモデルは102mmと96mmですが、「RIPSTICK 96」がソフトで扱いやすくおすすめです。
VOLKL
フォルクル

M7 MANTRA
マントラ
L:163/170/177/184
R:16.8m(177)
3size:139-96-121
定価:117,700円
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世界中のファンを魅了しフォルクルのフリーライドスキーの代名詞とも言える「MANTRA」(マントラ)シリーズが、7世代目(M7)にフルモデルチェンジしました。テイラード カーボン チップにより、クイックなショートターンのための先端敏捷性が向上。そして 4Dラディウスにより操作性が格段に向上、これまでの境界線より更にその先までお連れします。オフピステ、不整地からオンピステまで、スキーの楽しさを最大限に体感できるスキーです。7代目MANTRAシリーズのフラッグシップモデルが、センター幅96mmの「M7 MANTRA」。他に MANTRA 88/ 102/ 108と、センター幅112mmの KATANA V.WERKSがラインナップします。
ちなみに、私は1世代前の M6 MANTRAを持っています…w。
BLASTRACK
ブラストラック

BLAZER
ブレイザー
L:170/176/185
R:16.5m(176)
3size:130-97-117
定価:135,300円
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BLASTRACK(ブラストラック)は小賀坂のフリースキーブランドで、アルペンスキーと同様に Made in JAPANを武器に、日本の雪質へのベストマッチが真骨頂。そのブラストラックのオールラウンダー「BLAZER」が2025年フルモデルチェンジしました。フレックスバランスと構成材の変更により、足元のグリップ感、高速域での安定性、荒れた場所での走破性が高められました。センター幅90mmの「FARTHER」と103mmの「VERSANT」の間に位置する97mmのウエストサイズと定評のロングノーズ、しなやかさを持つボディで、ゲレンデからBCエリアのディープパウダーまで、様々なシチュエーションにおいて扱いやすい 「BLAZER」は、まさにいいとこ取りのオールコンディション対応スキーです。
SALOMON
サロモン

QST 98
キューエスティ
L:169/176/183/189
R:17m(183)
3size:133-98-121
定価:110,000円
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サロモンのオールマウンテンスキーと言えば「STANCE」(スタンス)シリーズ、オンオフを問わずどんな斜面も切り裂く優れたグリップ力が魅力です。ですが敢えてここでは、軽量でパウダーをより楽しむことができ、日本の雪質にもマッチするフリーライドの「QST」シリーズを推したいと思いますw。昨シーズン第3世代にフルアップデートされ、2025年はリデザイン。ロッカー部分を長くした遊び心あふれる先端シェイプと、高いグリップ力を発揮するダブルサイドウォールを採用したことで、先代のQSTより大幅に性能が向上しました。中でも「QST 98」は、最も多様性に富んだ98㎜ウエストモデル。モダンなシェイプ、最先端の軽量素材、独自の振動吸収システム、ダブルサイドウォールを採用し、パワフルかつ遊び心に溢れた滑りを楽しめます。
※ ファット系のオールマウンテン用のスキー板の場合、ビンディングは別売のケースが多いので、価格を比較される際はご注意ください。

本格的にファットスキーを楽しみたいなら

オンピステでのカービング性能はあまり気にしない、とにかくパウダーを快適に楽しみたいという人は、センター幅 100mm超のファットスキーを探しましょう!。100mm以上だとカービングスキーが出来ないという分けではありませんが、そこそこの技量ではスキーを切り返す際に“どっこいしょ”となるので、どうしてもキレのあるスムーズなカービングは期待できません…。でも、パウダーでの浮力は段違いにアップしますよ(笑)。

全力でパウダーを楽しみたいなら100mmオーバーのファットスキー、おすすめは?
メーカー
モデル名
コスメ
デザイン
スペック
価格(税込)

摘要(特徴やお勧めポイント等)
LINE
ライン

SAKANA
サカナ
L:166/174/181
R:15.0m(174)
3size:150-105-138
定価:135,300円
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フリーライドスキーが真骨頂のLINEの中で、世界のメディアから高評価を受け数々の賞に選ばれたオールマウンテンスキーが「SAKANA」。2025年モデルはデザインを一新、遊び心あふれるオシャレなコスメに生まれ変わりました!。ユニークなスワローテイルでありつつ、しっかりとしたキャンバー形状とタイトなラディウスにより、硬い雪の上でもしっかりとしたカービングターンが可能です。一方で、アーリーライズチップ、バックマウントスタンス、ワイドショベルにより、パウダーをサーフィン感覚で楽しむことが出来る、他に類を見ない多目的オールマウンテンモデルです。
FACTION
ファクション

AGENT 3
エージェント
L:164/172/178/183
R:19m(178)
3size:134-106-124
定価:134,000円
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FACTION(ファクション)の「AGENT」(エージェント)シリーズは、モダンかつ軽量なツアーリングスキーで、気持ちの良い滑り心地と登りの効率性を併せ持ち、シーズン初めのバックカントリーから春のビッグミッシヨンまで全てに対応。86mmから116mmのウエストモデルの中でも106mmの「AGENT 3 / 3X」は、軽さと滑走性能の高さを追求したモデルで、昨今のフリーライドのアグレッシブさとツアーの軽さを兼ね備えたプロダクトの潮流を生み出したとも評されます。ディープパウダーでも、荒れた斜面でも、春のコーンスノーでも同じように滑ることができ、登りの快適性も失われない汎用性を持つこの1台は、今シーズンも最も注目を集めるツアーリングスキーのひとつです。なお「AGENT 3」と「AGENT 3X」は、サイズバリエーションとグラフィックが異なりますがその他の仕様は同じです。
BLIZZARD
ブリザード

RUSTLER 11
ラスラー
L:162/68/74/80/86/92
R:19m(180)
3size:140-112-130
定価:137,500円
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ブリザードのフリーライドスキー「RUSTLER」(ラスラー)シリーズは、パウダーでのスムーズなターン始動を実現するために、トップとテールのトーションが柔らかくなるようプレートを搭載。カーボン素材による軽量化で、高い浮力と操作性、柔らかい雪での回転性の向上を図っています。「RUSTLER 11」は、フリーライド・ワールドツアーに出場する多くのトップ選手が使用し、輝かしい成績を残しているモデル。パウダーでは自在なコントロールが可能で、オンピステでもしっかりしたカービング性能を発揮します。ウエスト102mmの「RUSTLER 10」は、高い操作性と柔らかいトーション設計により、パウダーからフリーライドまで快適にクルージングでき、オン・オフ問わず、あらゆるコンディションで楽しめる汎用性の高いスキーです。96mmの「RUSTLER 9」も新登場。
ARMADA
アルマダ

ARV 112
エーアールブイ
L:165/175/185/192
R:19m(175)
3size:135-112-130
定価:132,000円
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ARMADA(アルマダ)を代表するパウダースキーの名機と呼んでも過言ではない「ARV 106 JJ」は2024シーズンのフルモデルチェンジで姿を消し、パウダーを自在に高速で滑るための長く低いロッカー形状をした全く新しい「ARV 112」にアップデートされました。パウダーを斬るシェイプとオールマウンテンに対応する新構造でARVシリーズの頂点に立つ ARV 112は、オールコンディションに対応する力強く進化した“JJ”ともいえるでしょう。こだわりのグラフィック表示も魅了。
そんなアルマダが満を持して世に送り出したオールマウンテンスキー「DECLIVITY」(ディクリビティー)シリーズも要注目です。トップモデルとなるセンター幅115mmの「DECLIVITY X」は、 メタルは入っていませんが芯材に厚みを持たせたパワフルなスキーで安定感は抜群、急斜面をハイスピードで攻めたい方へオススメのスピードマシーンです。
BLASTRACK
ブラストラック

MASSIVE 116
マッシヴ
L:165/178/185
R:20.6m(178)
3size:139-116-131
定価:143,000円
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BLASTRACK(ブラストラック)は小賀坂のフリースキーブランドで、アルペンスキーと同様に Made in JAPANを武器に、日本の雪質へのベストマッチが真骨頂。2025年フルモデルチェンジした「MASSIVE 116」は、スキーのフレックスバランスを一から見直し、特にノーズ側の剛性をUPさせました。また構成材の変更を合わせて行い、パウダーのみではなく荒れたバーンや硬い雪質での安定性、走破性も高くなりました。独自のロングノーズは、滑走中の雪の抵抗を軽減しパウダーでのハイスピードと高い直進性を保ちます。一方ゲレンデ内では、短めの接雪長と程よくたわむフレックスによりキレのある滑りも楽しめるモデルです。
ATOMIC
アトミック

BENT CHETLER
120

ベンチェトラー
L:176/184/192
R:19m(184)
3size:143-120-134
定価:129,800円
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BENT CHETLER 120」は、フリーライドからフリースタイルまであらゆる地形に対応する幅広い性能を備えるアトミックのフリースキー「BENTファミリー」の兄貴分で、クリス・ベンチェトラーのシグネチャーモデル。彼自身によって描かれたトップシートとベースアートを特徴としています。ビッグマウンテンのパウダーでは遊び心にあふれ、パークでは大胆不敵で革新的な滑りをすることができます。トップとテールには船底の様なロッカー形状である HRZNテックを採用し、スキーの幅や重量を増やすことなく深雪での浮力を高めるために表面積を10%増加させています。軽量でフレックスも柔らかめ、パウダーの中で扱いやすく120mmあるセンター幅を感じさせません。少し細身の「BENT 110」と、さらに汎用性を高めた「BENT 100」もラインナップ。
※ ファット系のオールマウンテン用のスキー板の場合、ビンディングは別売のケースが多いので、価格を比較される際はご注意ください。

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