ノートPCのHDDをSSDに交換しよう! めっちゃ快適。

3年目のノートパソコンのHDDをSSDに交換しました。すったもんだしましたが、換装したらメチャクチャ快適!絶対おすすめです。

※ ちなみに、HDDはハードディスクのことで、SSDはソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)のこと。
HDDは、高速回転するディスクを機械的な仕組みで読み書きするのに対して、SSDはフラッシュメモリを利用して電気的に読み書きします。HDDより高速で静か。
HDDよりSSDの方が、パソコン(OS)やアプリケーションの起動時間は、おおよそ30%から半分程度も短縮できます。たかが30%、されど半分、体感的には劇的な変化に感じられます。

 1.SSDとは?

SSDとは、ソリッド・ステート・ドライブ(Solid State Drive)の略称です。

ハードディスクとSSDの違いSSDは、フラッシュメモリを利用して電気的に読み書きする、記憶媒体です。簡単に言えば、USBメモリの内臓型と思ってください。ノートパソコンで使われている2.5インチのSSDは、形や大きさ、インタフェースは、従来の2.5インチのハードディスク(HDD)と同じ規格で、HDDの代わりに、同じように使用できます。

このSSD、電気的に読み書きしますので、機械的・物理的な読み書きが伴うHDDと比べると、圧倒的に読み書きのスピードが早い、つまり、”アクセススピード”が非常に早いのが、最大の特徴であり、メリットです。
記憶媒体のアクセススピードが速くなると、パソコンのOSやアプリケーションソフトの起動や、作成した文書等の保存の作業が早くなるだけでなく、使用中のパソコンは常にハードディスクにアクセスしていますので、パソコンのCPU性能までもが飛躍的にアップしたかのごとく、体感(実感)することができます。

SSDはHDDに比べて、アクセススピードが早いだけでなく、モーターなどの物理的な部品が無いので、省電力静か発熱が少ない衝撃に強いといった、優れた利点・メリットが沢山あります。
しかし逆に、HDDよりも最大の容量が少ない、容量あたりの単価が高い、メモリ部分の書き込み制限(寿命)があるといった、欠点・デメリットが指摘されます。

とは言え、ITの技術進歩の時間は「ドッグイヤー」、SSDも年々、もとい、日々劇的に進化を遂げています。昨今は、250GBのSSDが1万円程度から買えるようになり、一般的な使い方のパソコンで必要とする容量であれば、HDDとほとんど価格差はありません。また、SSDの寿命云々言うのもばからしいほど、性能も向上しています。

貴方がお使いのパソコンの、ハードディスク(一般にはCドライブ)の使用領域の容量を、まず確認してみてください。方法は、フォルダを開いて、ローカルディスク(C:)を選択して右クリック、「プロパティ」を選択すると、“使用領域”と“空き領域”、“全体の容量”が確認できます。
もし、使用領域が100GB程度で、今後、写真や動画などの大量のデータを保存する予定がなければ、1万円程度の出費で、250GBクラスのSSDに交換して、快適なパソコンライフを満喫することができるようになります!。速度に関して、たぶん・・・(^_^;)

2.HDDをSSDに交換する方法

ハードディスクをSSDに換装する方法は、いたって簡単です。(ただし、すんなり「クローン」ができればですが・・・。)

ステップ①

まず、現在お使いのパソコンに内臓されているハードディスク(HDD)と同じ規格のSSDと、USB接続の外付けハードディスクケースを調達します。

SSDのディスク容量は、望ましくは、現在積まれているHDDの容量以上のサイズがベストなのですが(理由は、クローンの作業が成功しやすいから)、大容量のSSDはまだ高価なので、現在のHDD使用容量が100GB以下程度であれば、250GB前後のSSDを第一候補としましょう。

ちなみに、私がVAIOのノートパソコン(SVS15119FJB、HDDサイズは公称750GB)に載せ替えたSSDは、容量が240GBのサンディスク「SSDプラス」という製品です。この商品の型番をみると、「SDSSDA-240G-J25」と「SDSSDA-240G-J25C」という2種類の製品がありますが、末尾に“C”が付くか付かないかは、販売ルートの違いによるものらしく、購入者が気にする必要はなさそうです。

また、外付けのハードディスクケースは、パソコンにUSB3.0のインタフェースがあるなら、USB2.0より、USB3.0規格対応の物がおすすめです。理論値はともかく、実際にUSB3.0だと、速度的にUSB2.0の“2倍以上”のスピードが出るので、100GBとかのハードディスクをコピーする時間が、2時間から1時間に短縮できるくらい、違いがあります。ただし、USB2.0の方が規格が安定していて、商品や機器同士の相性のトラブルが少ないので、1時間くらいの差なら、数百円でも安い方が良いという人は、USB2.0の製品を選びましょう。安いものだと、送料より安い、200円ってな製品もあります・・・。

おすすめのSSDと、おすすめのハードディスクケース

ステップ②

次に、クローンソフト(フリー)を使って、HDDをSSDに丸ごとコピーします。

調達したハードディスクケースに、購入したSSDを装着して、USBでパソコンと接続します。

USB接続すると、パソコンは、接続したSSDを認識しましたか?。 私の場合、そのままだと、フォルダに接続したデバイスが表示されずに焦りました・・・。でも、Windows7のスタートボタンから、「デバイスとプリンター」を開くと、E:ドライブとしてSSDが認識されています。そこで、コントロールパネルの「システムとセキュリティ」から“管理ツール”の「ハードディスクパーティションの作成とフォーマット」を選択して、対象ドライブを右クリック、「ボリュームの作成」を実行します。つまり、フォーマットしたわけですが、するとフォルダに、対象ドライブが表示されるようになりました。

窓の杜次に、フリーのクローンソフトを使って、ハードディスクをSSDに、丸写しします。クローンソフトには、フリーのものから有償の製品まで様々ありますが、対象となるHDDやSSDの仕様や規格によって相性があり、どのクローンソフトを使うかが、SSD換装の成否を左右する重要なポイントとなります。

ちなみに私は、価格comの口コミで相談してアドバイスされた、フリーの「EaseUS Todo Backup」というソフトを使ってみることに。
使い方は至って簡単で、インストール後に起動すると、メニューバーに表示される「クローン」をクリック、ソース(移す元のHDDドライブ)とターゲット(引っ越し先のSSD)のドライブを選択して、「SSDに最適化」のチェックボックスをクリックして、「次へ」進むだけです。

ステップ③

最後は、HDDをSSDに載せ替えて、パソコンがちゃんと起動すれば完了です。

クローン作業が終了したら、パソコンのHDDを、SSDに載せ替えます。

まず、Windowsを終了させ、電源ケーブルを抜きます。ノートパソコンの場合は、バッテリーも外します。ドアノブなどを触って、身体の静電気を除去したうえで、パソコンの外装パネル(裏蓋)を外し、ハードディスクを接続ケーブルから外して、SSDと付け替えます。以上で換装作業は終了ですが、ちゃんと起動しない場合もあるので、外装パネルのネジ止めは簡単にしておいて、まずはパソコンを起動させてみましょう!。

これで、パソコンがちゃんと起動すれば、SSDへの換装は、成功です!。 もしWindowsの起動に失敗したら、クローンの失敗が考えられますので、クローンソフトの検証作業が必要となります。こうなると、別途専門知識が必要になるので、その道の達人に頼ることになろうかと・・・。

3.クローンに失敗したら?

さて、私の場合はというと、パソコンの電源ボタンを押したら → →
   → → 「Operating System not found ・・・」 (汗)

私が、SSDの換装にチャレンジするきっかけとなった、ネット上の記事「VAIO Sシリーズ15 を自己責任でパワーアップしてみた」にも、実は、
『このVAIO Sシリーズ15は、起動ディスク(HDD)がGPTで領域確保されており、コピー自体ができない。他の同様のツールも試したが、コピー自体はできてもなぜか換装後の起動に失敗してしまい、全滅。原因が分からなかった。』 と、記されています。

ここで私が進む道は、a)それでも他のクローンソフトを試行錯誤しながら試してみる、 b)SSD換装を諦める、 c)HDDをSSDに交換してクリーンインストール後にパソコンをセットアップし直す、 の3つが考えれます。
で結局、私は c)の、セットアップし直す道を選ぶことに・・・。

HDDをSSDに交換して、パソコンをセットアップし直す

① Windowsのリカバリディスクを作成し、ハードディスクのバックアップを行います。

ハードディスクを元に戻して、リカバリディスクを作成します。リカバリディスクは、ブルーレイディスクなら1枚で足りますが、作成には1時間を要します。また、コントロールパネルから、バックアップを実行します。この作業時間は、ハードディスクの自己作成ファイルの容量によりますが、2~3時間は覚悟してください。ただし、過去に何度か途中までバックアップしてあれば、差分だけで済みますので、だいぶ早くなります。

② HDDをSSDに組み換え、Windowsのリカバリを実施します。

ハードディスクを外して、SSDを付け直し、ディスクドライブに作成したリカバリディスクを挿入し、パソコンを起動させます。その後、画面の指示に従って、ハードディスク(SSD)のフォーマットと、Windowsのリカバリ(初期状態への復元)を実施します。

リカバリの終了後、リカバリディスクを取出し、パソコンを再起動させ、Windowsが起動すれば、とりあえずハードディスク(SSD)の初期状態への復元は成功です。

③ Windowsのアップデートと、VAIOソフトウェアの更新をします。

Windowsは、購入した時の初期状態に戻ってしまったので、それ以降のアップデートがされていません。Windowsのアップデート(Update)を実行します。いつ買ったパソコンかによりますが、私の場合、Windowsのパッチの数だけで、5~600はあったのではないでしょうか!?。途中、何度となく再起動が必要となりますが、さすがSSD、とっても早い・・・(~_~;)。また、一回のアップデート操作では、すべてのパッチが当たりませんので、何度もウインドウズのアップデートを実行する必要があります。

Windowsのアップデートが済んだら、VAIO関連やハードウェア類のソフトの更新を実施します。こちらも何十というパッチがあって、何時間かかったことか・・・。

④ 必要なソフトウェアをインストールし直し、バックアップファイルをリストアします。

パソコンを購入以後に、自分でインストールしたソフトウェアは、再度インストールを実施し、セットアップし直す必要があります。その後、バックアップファイルをリストア(復元)したら、各ソフトウェアと自己作成ファイルとの関係について、紐付けし直す作業が必要となります。

さらに、ソフトウェアごとにプロダクトキーを入力し直したり、ブラウザのお気に入りの設定し直し、IDやパスワードの設定し直し、等々・・・、しなければならない作業は山積みです。
まぁ、手慣れた操作で実施したとしても、丸一昼夜は費やすことになろうかと、ご覚悟ください(~_~;)。

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