鶴瓶の家族に乾杯 | 岡山県瀬戸内市(蛭子能収さん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時30分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成30年3月12日放送 絶景&再会SP 蛭子能収と岡山県瀬戸内市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、漫画家でタレントの蛭子能収(えびす よしかず)さん。その他の肩書には、意外な俳優や映画監督と並んで、芸能界きっての”ギャンブラー”というのもあります(笑)。さらに最近は、女性誌での人生相談が話題だとか・・・(汗)。熊本県牛深市(現天草市)出身の70歳。1年前に終了してしまいましたが、テレビ東京『ローカル路線バス乗り継ぎの旅』に長い間出演していて、すっかりお茶の間の顔なじみになりました。「家族に乾杯」も今回で3回目の出演ですから、すっかりベテランゲストのはず?(笑)。これまで、平成22年11月の放送で岐阜県岐阜市を、平成27年6月の放送で静岡県富士市を旅しました。

今回の旅の舞台は、岡山県瀬戸内市。岡山市の東隣りに位置し、瀬戸内海に面しています。2004年に、邑久郡(おくぐん)にあった邑久町、長船町、牛窓町の3町が合併して誕生しました。特に牛窓地区は、『日本のエーゲ海』とも称される様に瀬戸内海を望む景色がきれいで、風光明媚な場所として人気です。昨年公開の映画『君と100回目の恋』のロケ地にも選ばれ、miwaさんや坂口健太郎さんらが訪れ話題になりました。また、今年4月公開予定の想田和弘監督のドキュメンタリー映画(観察映画)の最新作で、牛窓で出会った人々にフォーカスを当てた『港町』は、第68回ベルリン国際映画祭(2018年2月15~25日)に正式招待されたそうです。また、長船地区や福岡地区は、古くから刀鍛冶が盛んで、特に「備前長船兼光」は著名です。

鶴瓶さんは、22年前の平成8年(1996年)9月放送の、「家族に乾杯」の前身である「鶴瓶のにっぽん家族に乾杯」のロケで、ゲストの内海好江さんと大島智子さんと共に、当時の牛窓町を訪れています。今回、牛窓を訪れることになった経緯は、蛭子さん自身もよく分かっていない様で、『海がある所が好きだからかな?』だそうです・・・(汗)。


ロケが行われたのは、平成30年1月29日(月)。「牛窓神社」の参道の入り口にある、「牛窓海水浴場」の海岸沿いで待ち合わせた、鶴瓶さんと蛭子さん。旅先で見つけた神社に、人との出会いを祈念してお参りするのが常となった鶴瓶さんは、鳥居の先に長々と続く階段を見て尻込みしつつも、5つ年上の蛭子さんも登るというので、牛窓神社を訪ねることに。だいぶ階段を上って息も絶え絶えになった鶴瓶さんと蛭子さん、海が見下ろせる広場に出た所で、ベンチに座って休憩していると、神社から下りてきた人に『あと120段くらいです』と教えられ、引き返そうかと相談・・・(汗)。階段は全部で364段もあるそうです。ようやく神社に辿り着いた二人は、並んでお参りすることに。お賽銭は、鶴瓶さんは何時もの通り500円、蛭子さんは以前は100円だったそうですが、奥さんからケチケチするなと言われて、今は千円札を入れることにしているそうです。すると、社殿の中で傘寿のお祓いを受けている方がいるらしく、奥の方から宮司さんの分かりやすい祝詞の言葉が聞こえてきました。境内にいた禰宜さんを見つけ鶴瓶さんが声を掛けると、皇学館大学を出てから神職に就いて3年目という息子さんでした。お姉さんが巫女兼権禰宜で、お母さんも権禰宜という、神職一家だそうです。そこに、お祓いが済んだお父さんの宮司さんが出てきてくれました。すると宮司さん、参られた方の芸妓の上達をお祈りさせて頂くことにしているそうで、今日のゲストの蛭子さんを横に、即興の祝詞を唱えてくれました。『とうときやぁかしこきやぁ、蛭子能収 技芸の道に・・・、笑福亭鶴瓶は家族に乾杯のメインキャスターとして・・・、人間らしく生きる力を与えたま~え、(はい、パチパチ)』と、とてもユニークで、分かりやすい話し言葉での祝詞。この宮司さん、長い階段を上ってきてくれた参拝者のためにと、20年ほど前から時間がある限り表に出て、こうした即興の祝詞を唱えながら参拝者と一緒にお参りするようにしていて、そのため常日頃は分かりやすい言葉の祝詞にしているそうです。もちろん、改まった祭事の際には、改まった言葉でやっているそうなので、ご安心を(笑)。

ここでスタジオから、瀬戸内市の魅力をビデオ紹介。紹介してくれるのは、瀬戸内市の魅力に惹かれ、去年フランスから瀬戸内市に移住したフランス人のソフィーさん。現在、国際交流員として、海外からの観光客に瀬戸内市をPRする仕事をしているそうです。

まず最初に紹介してくれたのは、”日本のエーゲ海”とも呼ばれている、牛窓町の美しい海と太陽。その太陽を活かしたメガソーラー「瀬戸内 Kirei 太陽光発電所」も建設中で、その面積は東京ドーム56個分もあり日本最大級。今年の秋に稼働すれば、年間8万世帯もの電力を賄うことができるそうです。
 次に邑久町には、ソフィーさんも大好きなアーティスト「竹久夢二」が生まれた家が残されています。竹久夢二は、大正から昭和にかけて、画家・詩人として活躍し、多くの美人画を残しました。その生家「少年山荘」(夢二郷土美術館分館)では、その美人画が数多く展示されています。
 最後、長船町の自慢は、日本刀。長船町には、鎌倉時代から江戸時代後期にかけて日本刀の職人が集まり、数多くの名刀が生み出されました。「備前おさふね刀剣の里」では、日本刀作りの様々な行程を間近に見ることができます。


次に二人が向かったのは、22年前に鶴瓶さんがゲストと訪れた、「正本写真館」。その際に、旅の最後に出会った人々に集まってもらい皆で記念撮影をした、思い出の場所です。店内には、その当時の若い鶴瓶さんと町の人々が写った写真が、今でも飾られていました。もちろん、この写真を撮ってくれたお父さんは、そこに写っていません。そこで今度は、代替わりした息子さんに、お父さんも入って正本さんご家族と一緒に、店の表で記念写真を撮ってもらいました(笑)。

二人が写真館を出ると、向かいにあった「フードショップ ナカニワヤ」の奥さんに呼び止められ、寄らせてもらうことに。居間に上げもらいお茶を頂きながら、ご夫婦に、金毘羅さん参りでの奇遇な馴初め話を聞かせてもらうことができました。そろそろ別れ時と察した蛭子さん、鶴瓶さんがトイレを借りている間に、奥さんにこの辺りの見所を尋ねると、「前島」に渡ってみてはと教えられました。すぐ近くの港から、船で6~7分だそうです。

二人が港に着くと、ちょうど大きなフェリーが港を横切っています。そこで、通りがかった車の中から、前島に住んでいるという森さんご夫婦に声を掛けられた鶴瓶さん、『車で前島を案内しますよ』との提案に、『お願いします』と蛭子さんを先に車に乗せると、『出発してください』と車を見送り、『やっと蛭子さんと別れられた』と(笑)。車の後部座席に乗せられたまま、フェリーであっという間に前島に渡った蛭子さんは、港で車を降りた所で、ようやく鶴瓶さんが居ないことに気が付きます(汗)。

ここでちょっと一息、岡山県瀬戸内市の「家族に一杯」の時間です。訪れたのは、「関町商店街」。漁師町として栄えてきた、牛窓町の昔ながらの商店街です。一軒の魚屋さん、「高祖鮮魚店」を覗いてみると、年配の女性陣が集まって、ゲタ(シタビラメ)のミンチを品定めしています。これから地域の奥さん方が集まって、一緒にゲタのミンチの料理を作るそうです。その場に伺ってみると、ゲタのミンチを炒めてそぼろにしてから、野菜と一緒に煮込んでいます。煮付けにならない小さいゲタを、丸ごとミンチにしているので、旨味がたっぷり出るそうです。本日の一杯は、その煮込んだ汁をご飯にかけて頂く、「ゲタの汁かけご飯」。何処の家でも昔から作られてきた、郷土料理です。

蛭子さんと分かれた鶴瓶さんは、車で移動中に白菜とキャベツの実った畑をみつけ、車を降りてみます。ちょうど収穫作業をしていた農家の人に話を聞くと、このキャベツはご当地ブランドの「牛窓甘藍」という品種で、歯触りが柔らかくて甘いのが特徴だそうです。すると、隣の白菜畑の藤岡さんの所では、親子孫の三世代で収穫作業をしているから「家族に乾杯」の番組向きと、紹介してくれることに(笑)。

鶴瓶さんが広大な白菜畑の中に入っていくと、ちょうど藤岡さん一家が、86歳になるお爺ちゃん夫婦から、息子夫婦とその子(孫)の三世代5人で、やはり地元ブランドの「牛窓白菜」の収穫作業をしていました。鶴瓶さんが、『白菜、今めっちゃ高いんですよ』と話しかけると、『でも、みな高い時ばかり値段の話をして、安い時は何も言わないじゃないですかと』とご主人(笑)。出来すぎた時には、1玉1円なんて時代もあったそうです。鶴瓶さんは、白菜の収穫体験をさせて貰いますが、芯を落す鎌の扱いが怖く、広い畑の全部の白菜を収穫し終わるには、一年もかかってしまいそうなペースです(汗)。

一方、前島に渡って、森さんのご自宅に伺った蛭子さん。家の裏に植えられたみかんの木から、ちょうど食べ頃のみかんを採って食べさせてもらうと、とても美味しかったそうです。車から買物してきた荷物を降ろすと、蛭子さんは森さんの車に乗せてもらい、前島ドライブに連れて行ってもらうことに。途中、森さんのキャベツ畑に立ち寄ると、蛭子さんは牛窓甘藍の収穫体験までさせてもらい、まさに至れり尽くせり(笑)。次に森さんが案内してくれたのは、「大坂城築城残石群」。大阪城再建(1620~1629)の時の石切り場の遺跡で、前島展望台から眺める海の景色もきれいです。最後に森さんの奥さんから、せっかくだから似顔絵を描いてほしいと頼まれた蛭子さん、似顔絵は苦手だと緊張しながらも、お二人を目の前に画用紙に似顔絵を描き、ようやく恩返しができました(笑)。

鶴瓶さんは、22年前に訪問したペンションのことを思い出し、当時の記憶を頼りに探してみることに。途中、「岬の丘のペンション村」と書かれた看板を見つけますが、少し記憶の場所とは違う感じがして、一軒の元ペンションをしていたお宅を訪ね、聞いてみることに。すると、当時のことを覚えているご主人が出て来てくれて、下にあるモッキンバードを鶴瓶さんが訪ねたと、教えてくれました。以前は数多くのペンションで栄えていた牛窓町ですが、今は数軒のペンションが営業を続けているだけだそうです。その数少ないペンション「モッキングバード」を、ようやく訪ね当てた鶴瓶さん。既に経営は代替わりしていましたが、当時のご主人夫婦も健在で、最近のご家族の暮らしぶりなど、いろいろ話を聞きせてもらいました。しかし、最初にご主人の口から出た言葉は、『また来たんですか』と・・・。実は当時の放送では、このペンションでの撮影は編集でカットされ、ご主人夫婦の写真とペンションの名前がチラっと紹介されただけでした(汗)。ペンションの食堂から見える海の景色と、夕日は最高で、さすがに今回はカットされずに放送されるでしょうと、鶴瓶さんが牛窓に来ているとの噂を聞きつけて化粧して待っていたと話す若奥さんは、期待しきりです(笑)。

前島から本島に戻った蛭子さん、港近くの瀬戸内市観光センター「瀬戸内きらり館」に立ち寄ります。すると、受け付けの女性から、瀬戸内市に来たら絶対に外せないのは、景色がきれいな「牛窓オリーブ園」だと教えて貰いました。車で10分もかからない場所で、既に夕方の5時なので、ちょうど今日はキレイな夕日が見れるでしょうとのこと。さっそくオリーブ園を訪ねた蛭子さん、テラスから噂の如くキレイな夕日を眺めることは出来たのですが、寒さに耐えきれず、すぐに紹介された「幸福の鐘」の場所へと移動(汗)。『お金持ちになれますように』との願いを込めて、3回鐘を鳴らした蛭子さん、きっと週末の競艇では、万馬券を当てられたことでしょう!(笑)。

再放送は、3月16日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


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番組内で紹介された 瀬戸内市の名物など

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