【スキー板】2016NEWモデル・ラインナップ|今年の注目モデルは?

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 1.小賀坂スキー (OGASAKA)

日本のメーカー 小賀坂スキー (OGASAKA)
小賀坂スキーのロゴ小賀坂スキー製作所は、昭和33年(1958年)に設立された、日本のスキーメーカーです。本社は、長野県長野市にあります。家具職人だった先代が、明治45年に、国内第一号のスキーメーカーとして創業し、平成24年には創業100周年を迎えました。
財力的な制約からか、世界的な知名度は高まりませんが、国内においては、特にデモ系(基礎系・技術系)のモデルの人気は、歴史と伝統と、Made in Japanのマイナーさも加わって、確固たる地位を築いています。

小賀坂スキーのCOLLECTIONカタログから、ライナップ一覧図

小賀坂スキーの数多くのモデルのうち、ゲレンデスキーでオールラウンド性を追及したモデルが、「ユニティ」(UNITY)シリーズです。1979年に登場以来、デモンストレーター選考会でオガサカチームのデモンストレーターたちが愛用し、基礎スキーの名機となった、オガサカの”ユニティ”シリーズ。整地はもちろん、ちょっとしたパウダーや、春の悪雪までを楽しめる、”オールシチュエーションモデル”です。
何れのUNITYモデルも、F.F.S 5(Front Float System 5%)、TAIL ROCKER 3%、F.L.F、FLSを搭載。

今シーズンは、ホワイトカラーが追加されました。

U-AS/1
Length: 155・160・165・170cm   ¥96,000(税別)
(165: R=15.9m、 118/75/102、 1,042g/m)
UNITYシリーズの最高峰モデル。新たな強化材ZTCとの相乗効果で、雪質や雪面状況を選ぶことなく抜群の操作性と圧倒的な乗りやすさを実現。長いコースを滑っても疲れにくく、長時間の滑走が可能。
U-AS/2
Length: 150・155・160・165cm   ¥90,000(税別)
(160: R=14.4m、 118/74/102、 873g/m)
U-AS/1よりも更にたわみを出しやすく、きれいなたわみを利用した連続ターンが楽しめます。
U-AS/3
Length: 145・150・155cm   ¥66,000(税別)
(150: R=11.8m、 118/72/102、 852g/m)
UNITYの楽しさを、幅広い層のスキーヤーに体感してもらえるよう開発。低速時の操作性、特にスキーの動かしやすさに優れており、スピードのコントロールが容易。シリーズ最軽量で、145cmもラインナップし、女性やシニアにもお勧め。
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 2.Salomon (サロモン)

フランスのメーカー Salomon (サロモン)
サロモンのロゴサロモン(Salomon Group)は、1947年にフランスで設立されました。当初はビンディングの専業メーカーでしたが、その後、ブーツや板の生産も手掛けるようになりました。一時期、ゴルフ用品メーカーのテーラーメイドと合併して事業を拡大させますが、業績に陰りが出始めると、アディダスに買収され、さらにアディダスから、フィンランドのコングロマリットであるアメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に売却されて、今はアメアポーツ・グループの傘下に納まっています。同じアメアスポーツの傘下には、アトミックも所属しており、サロモンの板は現在、アトミック系の工場でOEM生産されているようです。アメアが、今後もスキー用品を性格を代えて2つのブランドで展開していくのか、アトミックに統合していくのかは、今のところ不明です。
サロモンの板は、日本ではレジャー嗜好で人気がありますが、欧州、特に本拠地フランスでは、競技界でも人気があります。2014年のソチ冬季オリンピックでは、サロモンレーシングチームは5カテゴリで8つのメダルを獲得しています。

サロモンのスキーカタログから、ライナップ一覧図

サロモンには、とても多くのシリーズがラインナップされていて、複雑すぎて、困惑するくらいです。一般スキーヤーが主にターゲットとなるモデルは、レース(X-RACEシリーズ)で培った技術を反映させた、ALL MOUNTAIN 系のシリーズが中心になるかと思います。2014-2015年モデルで人気だった、“X-KART”と、“24 HOURS”のシリーズは、2015-2016年モデルのカタログからは消え、代わりに、“X-MAX”シリーズがラインナップされました。

“X-MAX”は、2015-2016年のニューモデルとして、新しいコンセプトでラインナップに加えられた、デモ系オールラウンドモデルです。『オンピステシーンを極めた超軽量オールラウンドスキー』として、ターン弧の大小を問わない、軽快感のある操作性を持った、汎用性の高いモデルです。

一方、“X-PRO”シリーズは、“X-RACE”シリーズで培った技術を反映させたモデルでありながら、“LAB”や“X-RACE”シリーズに比べて快適性が高められ、さまざまな斜面を、よりアグレッシブに、よりスポーティに楽しむことが出来るモデルとなっています。2016年のニューモデルでは、何れも軽量化が図られていますが、円安のせいか定価は、実質的に値上げになっています。

なお、2015年から新しくラインナップされた”X-DRIVE”シリーズは、オフピステでも滑りを満喫できる、幅広のオールラウンドシリーズです。オンピステでのシャープな滑りを期待することは難しいですが、センター幅の細いモデルをチョイスすれば、ゲレンデ主体でも、パウダーや荒れたバーン、コブなど、様々なシチュエーションを楽しめるモデルとして、選択肢のひとつに加えるのは有りだと思います。

X-MAX + XT12 TI
Length: 155・160・165・170・175cm   ¥120,000(税別)
(165: R=14m、 120/73/103、 1,967g@170)
オンピステでスピーディなロングクルージングを楽しむためのハイパフォーマンススキー。パワーラインカーボンやチタニウムバックボーンを採用することで、驚きの軽さを実現。軽快なスキー操作と、足元のグリップ感を両立させた次世代スキー。
W-MAX + XT10 TI W
Length: 150・155・160cm   ¥120,000(税別)
(160: R=13m、 120/73/105、 1,769g)
オンピステでスピーディなロングクルージングを楽しむための女性向けハイパフォーマンススキー。パワーラインカーボンやチタニウムバックボーンを採用することで、驚きの軽さを実現。軽快なスキー操作と、足元のグリップ感を両立させた次世代スキー。
X-PRO SW + XT12
Length: 155・162・169cm   ¥110,000(税別)
(169: R=14m、 119/72/104、 1,987g)
スキー場内のさまざまな斜面を、まるで二輪車のコーナーリングのようによりアグレッシブに、よりスポーティに身体を使って楽しむために登場したX-PROシリーズ。SWは抜群の操作性と安定感を持ち、一日の中で変化の大きい日本の雪にマッチする自在性を備えたフラッグシップモデル。
X-PRO TI + LITHIUM 10
Length: 154・162cm   ¥100,000(税別)
(162: R=12m、 124/73/107、 1,846g)
パワーラインマグネシウムを採用し、あらゆる斜面でスムーズなターンができるスキー。チタニウムをラミネートすることで安定感の向上も図られている。シチュエーションを楽しむだけでなく、カービング技術の向上をめざしているスキーヤーにも最適。
X-PRO MG + LITHIUM 10
Length: 158・165cm   ¥80,000(税別)
(165: R=15m、 119/73/101、 1,773g)
X-PROシリーズの中で最もやさしく、最もオールラウンド性が高いスキー。カーブロッカーがスキーヤーの技術をサポートし、ターンの大小だけでなく、グルーミングバーンを中心にさまざまなシチュエーションを楽しむことができる。新搭載のビンディングでスキーのフレックスをより体感しやすくなった。
X-DRIVE 8.3 + XT12
Length: 162・169・176cm   ¥90,000(税別)
(176: R=15.2m、 130/83/113、 1,987g)
Xシャーシとロッカースタビラーザーにより、身体を大きく傾けなくても確実なエッジグリップをもたらし、ラミネートされたチタニウムにより安定感が向上。ワイドなボディが、オンピステでのターンコントロール性を容易にし、膝下の新雪を滑る楽しさを倍増させる。
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 3.ATOMIC (アトミック)

オーストリアのメーカー ATOMIC (アトミック)
アトミックのロゴアトミック(Atomic Austria GmbH)は、1955年にオーストリアで設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、その後はビンディングやブーツへと、事業を多角化していきました。スキー版では一時、フランスのロシニョールと双璧をなすメーカーとして君臨しましたが、スノーボード市場に押されて、1994年に破産に陥ってしまいました。そこで、アメアスポーツ(Amer Sports Corporation)に買収されて、再建が図られ、現在はサロモンと共に、アメアスポーツ・グループの傘下に納まっています。2013年のスキー生産本数は160万ペアとなり、現在では、世界最大のスキーブランドへと復活を遂げました。
日本を代表するアルペンスキーヤーの皆川賢太郎選手が、ATOMICとスキー用具使用契約を結んでいます。アトミック=アルペンレーサーというイメージですが、2015年2月のワールドカップ・女子フリースタイル種目別(ハーフパイプ)で初優勝した小野塚彩那選手(ソチ銅メダリスト)は、ATOMICで空を舞っていました。
なお、以前にアトミックは、ディナミック(DYNAMIC、日本語読みでダイナミックとも)というブランドの板も販売していましたが、今では見かけられません。

アトミックのスキーカタログから、ライナップ一覧図

アトミックのALPINEスキーでは、デモ系のBLUESTERシリーズと、レース系のREDSTERシリーズが、ラインナップの主流です。この他、ALL MOUNTAIN(NOMAD)、VANTAGE、FREE SKI、WOMEN(CLUD/AFFINITY)、KIDSなどがラインナップされています。

競技スキーで人気が高いアトミックですから、基礎スキーヤーにとっても注目が集まるのは、ブルースターの中でも、レースロッカータイプで、デモ上級者をターゲットにした、DEMO(DOUBLEDECK 3.0搭載)モデルです。しかし正直、一般スキーヤーのレベルでは、とても扱いきれません。そこで、一般スキーヤーでも扱えるアトミックとなると、ブルースターのARCモデルがお勧めです。ARCは、76~73mmのウエスト幅と、オールマウンテンロッカーの組み合わせで、オンピステでもオフピステでも、オールラウンドに滑りを楽しむことができます。また、ARCテクノロジーを搭載したことで、自然な乗り心地で、思い通りのターンを簡単に描くことができるモデルとなっています。

2015-16年のニューモデルでは、素材が軽量化されたことで操作性がアップし、より扱いやすくなっています。なお、サロモンの2016年ニューモデルは日本円で値上げされているのに対して、アトミックは定価表示されているTI ARCで、実質値下げとなっています。

BLUESTER TI ARC
Length: 157・164・171cm   ¥100,000(税別)
(164: R=13.6m、 123.5/76/103.5、 2,060g)
ウエスト幅が76mmになり、さらにオールラウンドで使いやすくなりました。フレックス剛性がアップし、ターン時のフィーリングはそのままに、高速かつ直進時の安定感が向上。
BLUESTER FW ARC
Length: 157・164・171cm   OPEN PRICE
(164: R=13.6m、 123.5/76/103.5、 2,040g)
スキー本来の自然なたわみを生み出し、スムーズな動きを引き出します。スピードの変化にも素早く対応し、快適なコントロール性能を発揮します。
BLUESTER FB ARC-L
Length: 149・157・165cm   OPEN PRICE
(157: R=12.4m、 121/73/100、 1,990g)
軽量ながらもターンを最後までしっかりと仕上げてくれます。体力に自信のないスキーヤーでもたわみを感じやすく、快適なスキーを楽しむことができます。
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 4.ROSSIGNOL (ロシニョール)

フランスのメーカー ROSSIGNOL (ロシニョール)
ロシニョールのロゴロシニョール(Skis Rossignol SAS)は、フランスの老舗スキーメーカーです。ロシニョール氏が、フランスで創業して初めてスキー板を作ったのは1907年のことですが、1955年に買収されてから、本格的にスキー分野に注力して、事業を拡大させました。1969年には、フランスのスキーメーカーのDynaster(ディナスター)を買収、1990年代にはスキーブーツのLange(ラング)、ビンディングのLook(ルック)やEmeryを買収し、事業の多角化を進めます。しかし、2005年には、サーフィンやスノーボードのブランドで知られる米国のQUIKSILVERに買収されてそのグループ傘下に入りますが、2008年にはオーストラリアのファンドに、その後はスウェーデンのファンドに転売されてしまいます。ただし、Skis Rossignol SAS社の本拠は、今でもフランスです。
1998年の長野冬季オリンピックのスキージャンプで、金メダルを獲った原田選手と岡部選手が、ロシニョールの板を使っていました。

ロシニョールのスキーカタログから、ライナップ一覧図

ロシニョールのスキーのラインナップは、RACING、DEMO、ALL MOUNTAIN、FREE、WOMEN、JR/KIDSに分かれていて、非常に明解です。
もちろん、我々一般スキーヤーがターゲットとするのは、DEMOモデルです。(ただし、上位モデルはハードルが高いのでご注意を。)

DEMO ALPHA R21 RACING
Length: 162・167・172cm   ¥138,000(税別)
(167: R=13m、 122/68/104、 g)
ロシニョールのレーシングファクトリーが日本のデモンストレーター向けに新たに開発された、スーパーパフォーマンスDEMOバージョン。ターン始動はプロップテックによりスムーズに、ターン後半はロッカーフレックスビンディング効果により素早く終わらせる事が可能。
2016年モデルでは、デモアルファには、ロッカーフレックス用に開発された、スキーのしなりを優先しつつ、パワー伝達に優れた、R21 Racingプレートが搭載されています。また、今季から採用されたラウンドチップは、ターン導入部のコントロールを高め、操作性の良さを高めています。2015年モデルに比べると、より幅広い技術層のスキーヤーに適応するよう図られました。
DEMO ALPHA SOFT TPX
Length: 162・167・172cm   ¥128,000(税別)
(167: R=13m、 122/68/104、 g)
ロシニョールのレーシングファクトリーが日本のハイレベルなデモンストレーターの為に開発。メタルの入っているこのモデルにもプロップテックが採用されており、優れたトーションバランス、反発力に加えソフトなTPXプレートで操作性も向上。一般上級スキーヤーが必ず満足できる一台。
DEMO BETA TPX
Length: 156・161・166・171cm   ¥118,000(税別)
(161: R=12m、 122/68/104、 g)
オールラウンド性と操作性重視のデモモデル。アーリーライズ・ロッカー、新形状ラウンドチップを搭載。整地カービングから不整地小回りまでなんでもこなすデモモデル。
DEMO GAMMA TPX
Length: 156・163・170cm   ¥101,000(税別)
(163: R=15m、 120/72/101、 g)
今期よりアーリーライズを採用したガンマは、ポローニア素材を使うことで軽量でしなやかなスキー操作を可能にしてくれる上級者にも評価の高いデモモデル。
DEMO DELTA XELIUM
Length: 156・163・170cm   ¥81,000(税別)
(163: R=13m、 124/71/104、 g)
マーケット内で最も軽いといわれるビンディングシステム「XELIUM」を採用し軽量化を追求したデルタは、滑走性も勿論高くデュアルサンドウィッチ構造でトップとテールはしなやかに、センター部分は安定感を与えるロシニョール独自のテクノロジーが詰まっている。
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 5.HEAD (ヘッド)

米国のメーカーオーストリアのメーカー HEAD (ヘッド)
ヘッドのロゴヘッド(HEAD)は、1950年に米国で設立されました。当初はスキー板の専業メーカーでしたが、1960年代後半にはテニスラケットの生産も開始しました。1970年に米AMF社が、HEADスキーのほか、オーストリアのビンディングメーカーであるチロリア(Tyrolia)や、イタリアのダイビング用品のマレス(Mares)を傘下に治め、事業を多角化します。その後も、投資家による何回もの合併や転売が繰り返され(1989年には、スキーブーツのSan Marcoも合流)、1998年にHTMの傘下でオーストリアに本拠を置くHEAD NV社が設立され、現在に至ります。
スキーをしない人には、ジョコビッチ選手やシャラポワ選手が使うテニスラケットの方が有名になってしまいましたが、2014年のソチ冬季オリンピックのダウンヒルで金メダルを獲ったマイヤー選手がHEADの板を使っていますし、2015年2月のワールドカップ・スーパーGでは、表彰台をHEADが独占したとのニュースが飛び込んできました。

ヘッドのスキーカタログから、ライナップ一覧図

ヘッドのスキーのラインナップは、2015年モデルのカタログでは、Racing、Performance、Allride、Big Mountain、All Country、Park & Pipe、Women、Juniorに分かれていて分かりやすかったのですが、2016年モデルのカタログでは、よりレーサー志向性が高まったような感じがします。

従来の“Performance”ライン、つまりDEMOモデルとしては“i.Supershape”シリーズが位置付けられますが、高速のレースロッカー(最上級者・エキスパート向き)モデルで、細身のシルエットは、終日乗るには相当に手強いはずです。その中でも、昨年も紹介した i.Supershape Rally は、比較的乗っていて楽しさも感じられる、オールラウンダーです。

ただし、一般のファン・スキーヤーのターゲットとしては、今季新たにラインナップされた“INSTINCT”シリーズが、HEADの新たなAllRoundモデルとして、位置付けられます。“MOUNTAIN”ラインに位置付けられ、オールライド・ロッカー(トップロッカー)タイプです。“INSTINCT”シリーズは、グラフィンを内部コアの補強素材として採用したことで、板自体を薄くし、更なる軽量化が図られています。センター幅が82cm以上のPOWER/STRONGモデルではなく、70センチ台のモデルを選んでみました。

i.Supershape Rally
Length: 156・163・170cm   ¥122,000(税別)
(170: R=13.6m、 131/76/109、 g)
その名が示す通り、このスキーは非の打ちどころのないオールラウンダーです。エキスパート・トップスキーヤー向けのモデルで、少々ワイドボディですがターンのキレがよく、ショートからミドルまで楽しめます。
2015年モデルと2016年モデルとでは、カラー及びデザイン的に、ほとんど見分けがつきません。主にテール部分のデザインが変わっています。
RAW INSTINCT Ti PRO
Length: 149・156・163・170・177cm   ¥95,000(税別)
(170: R=14.7m、 124/78/110、 g)
条件が過酷になればなるほど、このスキーは心の最も奥底に眠る本能を呼び覚まし、雪を征服する衝動を突き動かして、あらゆるテレインを踏破します。
SUPREME INSTINCT Ti
Length: 149・156・163・170cm   ¥80,000(税別)
(170: R=13.0m、 127/74/110、 g)
SUPREME INSTINCTを履けば、たちどころにカービングが直感的な滑りになります。
モデル名から“PRO”が外れたことで、より易しさを窺わせえるモデルです。実際に、小回りでの軽快感が高まり、操作性もより容易なモデルとなっています。
NATURAL INSTINCT
Length: 149・156・163・170cm   ¥65,000(税別)
(170: R=13.0m、 127/74/110、 g)
スキーを本能的かつ自然に滑るために作られたスキー。スキーがこれほど簡単だったことは未だかつてありません。
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 6.Völkl (フォルクル)

ドイツのメーカー Völkl (フォルクル)
フォルクルのロゴフォルクル(Volkl Group)は、1923年にドイツで設立されました。当初は、スキーの専業メーカーでしたが、スノーボードやアウターウェア、テニス用具などに事業を拡大していきました。ボリス・ベッカー選手が、フォルクルのテニスラケットを使っていたことで、一躍名を馳せ、後にベッカー氏は、フォルクル・テニス社のオーナーとなっています。
フォルクルは、同じドイツのビンディングメーカーのマーカー(Marker)や、イタリアのブーツメーカーのテクニカと共同で、スキーシステムの開発を行っていましたが、2004年に、フォルクル・スキーとマーカーは、米国のアウトドア用品のマーモット(Marmot)とともに、K2に買収されてしまいました。マーカーは、1952年にドイツで設立された、ビンディングメーカーです。現在のビンディングの基礎となるシステムを開発した、Hannes Marker氏により設立されました。そして上記のとおり、K2は、2007年にJarden Corporationに買収されてしまいましたので、フォルクルもマーカーも、今はジョーダン社の傘下の一ブランドとなっています。
現在、フォルクルの契約選手の中に日本人は見当たりませんが、2012年には皆川賢太郎選手と選手契約をしています(皆川選手は2014年に、以前も契約していたアトミックに再移籍)。

フォルクルのスキーカタログから、ライナップ一覧図

フォルクルのスキーのラインナップは、PLATINUM、RACETIGER WC、RTM、ESSENZA(Ladys)、JUNIOR、V-WERKS、TOUR UNIVERSAL、FREERIDE PLAYFUL、FREERIDE SPORTIVE、FREERIDE ALL MT.、PARK&PIPE、MOGULと、様々に別れています。特にフォルクルは、フリースキー系のラインナップが充実しているようです。

基礎スキーで人気が高いのは、”PLATINUM”シリーズです。今年で7年目を迎える日本限定の“プラチナムシリーズ”は、基礎スキーヤーの志向やフォルクルデモチームの意見に基づき、フォルクル社が日本市場の為だけにラインナップしたシリーズです。サイドカット・ビンディング・フレックス・UVO・形状の、全ての“パーフェクトセットアップ”、そして“軽量化”といったフォルクルが掲げてきたコンセプトを象徴し、こだわりの『メイド イン ジャーマニー』で培われた経験と技術の全てが凝縮された渾身のシリーズです。

なお、”RTM”(ライド・ザ・マウンテン)シリーズの、センター幅75(RTM 75)か、73(RTM 73)のモデルも、軽量でゲレンデを選ばず、ビギナー向きかもしれません。

PLATINUM GD SPEEDWALL
Length: 175・180cm   Open Price
(170: R=17.9m、 114/70/96、 g)
大回り用。チップロッカー形状効果でターン導入が非常にスムーズ。パワーアップした芯材マルチレイヤーウッドコアとrMotion2ビンディングに加え振動吸収システムUVOを搭載。高速安定性・グリップ力に優れています。
PLATINUM SD SPEEDWALL
Length: 165・170cm   Open Price
(165: R=12.7m、 123/68/104、 g)
小回り用。フォルクルのベストセラー。俊敏な操作性を持ち、芯材・ビンディング・UVO・サイドカットの相乗効果によりグリップ力、パワー伝達、切れと走りが期待できるモデル。
PLATINUM SC
Length: 155・160・165・170cm   Open Price
(165: R=14.0m、 122/72/105、 g)
オールラウンド用。軽量チップロッカー形状であり、UVO標準装備によりトップ部分のスキーの安定感が抜群。素早い操作性とハイレベルなターンが可能。
PLATINUM TRS レッド/ブルー
Length: 153・159・166cm   Open Price
(159: R=13.7m、 120/75/105、 g)
オールラウンド用。しなやかさの中にもエッジグリップを利かせた滑りが可能。チップロッカー形状が高速でもターン導入を容易にし後半にエッジで雪面を捉えきれいなターンに導く。デモ志向の方に限らずスキーテクニックのレベルアップを目指すスキーヤーに最適。
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 7.K2 (ケーツー)

米国のメーカー K2 (ケーツー)
K2のロゴK2(K2 Corporation)は、1962年に米国で設立されました。その後、数々の買収と転売が行われつつ事業を高角化、社名もK2 Incと変更されました。2007年に、Jarden Corporationに買収され、今ではフォルクルやマーカーと並んで、Jardenグループの傘下の一ブランドになってしまいました。現在、K2 Sportsのブランドで、スキーやスノーボード用品、インラインスケート、自転車、アパレル等が扱われています。
1984年のサラエボ冬期オリンピックのスラロームでは、米国のメイヤー兄弟が、K2の板で金メダルと銀メダルに輝き、その名が世界に轟きました。
Jarden Corporationは、2001年に米国で設立された、消費者向け商品を販売する会社です。設立間もない企業ですが、既に120以上のブランドを持ち、世界的規模の小売流通業者へと、急成長を遂げています。その事業は、アウトドア・ ソリューション、消費ソリューション、ブランド消耗品の、3つのセグメントから構成されています。アウトドア・ ソリューションのブランドには、有名なところでは、野球用品のローリングス、スキー板のK2、フォルクル(Volkl)、ビンディングのマーカー(Marker)、アウトドア用品のコールマン(Coleman)、知る人ぞ知る釣り具のアブ・ガルシア(ABU Garcia)やバークレイ(Berkley)などが、その傘下に加わっています。

K2のスキーカタログから、ライナップ一覧図

K2のラインナップは、主なカテゴリーとして、PRECISION PISTE、ALL-MOUNTAIN RESORT、FREERIDE、FREESTYLE、BACKSIDE TOURINGに、分類されています。

基礎スキーで人気が高いのは、プレシジョン・ピステのスピードロッカーのモデルですが、少々ハードルが高い場合には、オールマウンテン(ALL-TERRAIN ROCKER)の細身のモデル、K2 KONIC 76(旧 AMP 76)あたりが扱いやすいでしょう。初心者から中級者には、K2 KONIC 75 も。

A.M.P. BOLT
Length: 172・179・186cm   ¥115,000(税別)
(179: R=18m、 125/72/99、 g)
SPEED ROCKER モデル。K2スキーの中で最もトーションが強く、ハイスピードに対応。一般エキスパート・上級者から、草レースでも使用されているモデル。
高精度ゲレンデパフォーマンススキーは硬くパックされた雪の中で高速で中長径ターンを作るための究極のカービングツールです。丈夫な構造とプロファイルの組合せは躊躇することなく、揺るぎないホールドと高い正確さを保証します。
A.M.P. CHARGER
Length: 165・172・179・186cm   ¥105,000(税別)
(172: R=16m、 125/74/106、 g)
SPEED ROCKER モデル。BOLTよりはトーション・フレックスともにしなやか。小回り・コブ・整地・中~大回りと、斜面・雪質を選ばないオールラウンドモデル。SAJ2級から乗りこなせる、上級モデル。
混雑するゲレンデでも素早くタイトな動きによって颯爽とゲレンデを駆け抜けることのできるCharger。リフトの下で完璧なターンを試しながらこのスキーの敏捷性とレスポンスのよさに感銘を受けることでしょう。
A.M.P. VELOCITY
Length: 165・172・179cm   ¥80,000(税別)
(179: R=15m、 121/72/111、 g)
SPEED ROCKER モデル。中速から高速で圧雪面を滑走するのに必要なスキーです。一日中滑るためのコントロールとエネルギーの完璧なバランスのためにSpeed RoXとウッドコア構造を編み込んだTriaxial Braid 設計。METALを使用していないので、軽快なレスポンスが魅力。中速~高速で整地やコブを滑るのにピッタリ。CHARGERほどの切れ味はないが、乗りやすく、1日中スキーを楽しむのに最適で、それほどスピードを出さない上級者にも。
K2 KONIC 76
Length: 149・156・163・170・177cm   Open Price
(170: R=15.5m、 120/76/105、 g)
ALL-TERRAIN ROCKER モデル。Konic 76は、あなたのスキーを次のレベルに底上げするためにデザインされました。そのパワーと精度はハイブリテックサイドウォールによるもので、オールマウンテンロッカーと複合コアによって寛容性と扱いやすさを備えています。その結果、思い描いた滑りを可能にし、どんなコンディションでも簡単に扱えます。
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 8.FISCHER (フィッシャー)

オーストリアのメーカー FISCHER (フィッシャー)
フィッシャーのロゴフィッシャー(Fischer Sports GmbH)は、1924年にオーストリアで設立されました。ノルディックスキー、アルペンスキー、アイスホッケー用品などを製造しています。スキー業界は、時代の変化や事業拡大の失敗等により、買収や転売が繰り返された会社が多い中で、フィッシャーは、創業家一族が今でも経営を続けている、世界でも数少ないスキーメーカーのひとつです。日本にはFischer社の支社や支店はなく、スポーツ用品大手のゴールドウィンが、輸入総代理店となっています。
フィッシャーは、日本の競技スキー界では、ノルディックでもアルペンでも、最も人気が高いスキーメーカーのひとつに挙げられます。日本のスキージャンプ界を背負うレジェンド、葛西紀明選手をはじめ、日の丸飛行隊の多くの選手が、フィッシャーの板を使っています。

フィッシャーのスキーカタログから、ライナップ一覧図

特にNOLDICスキーで名を馳せているフィッシャーですが、ALPINEのラインナップも、とても多岐にわたっています。2015年モデルのカタログでは、ON-PISTE用として、RACING、RACING JUNIOR、EXPERT、C-LINEが、ON/OFF-PIST用として、ALL MOUNTAINが、そしてOFF-PISTE用として、FREESKI PARK & PIPE、TOUR、FREESKI HIKE & RIDE、FREESKI BIG MOUNTAINシリーズがラインナップされ、さらにWOMEN用とJUNIOR用がラインナップされていました。

ただし、2016年モデルのカタログでは、ラインナップがよりシンプルに5つのカテゴリーに整理され、【ON PIST ←】RACE、DEMO CARVING、ALL MOUNTAIN、TOUR FREERIDE、TWINTIP【→ OFF PIST】に分類されています。ここでは、DEMO CARVINGモデルから、2015年にデザインが一新された「プログレッサー」シリーズを紹介しておきます。

2016年のk2のニューモデル、最新の「プログレッサー」は、『従来モデルを遥かに凌駕する高いパフォーマンスを発揮する』と記されています。その大きな理由は、やはり今年のメインテーマである、『軽量化』。先進のエアテックTiと、レーザーシェイプにより、スキーに必要な反発力をそのまま維持しつつ、物理的な重量を大胆に削ぎ落とすことで、パワー効率に優れた滑走を実現。セーブしたエネルギーで、更なる楽しさをいつでも追求できることをコンセプトに、開発されました。

PROGRESSOR F19 TI
Length: 163・170・177・182cm   ¥113,000(税別)
(170: R=13-17m、 122/75/104、 g)
開発コンセプトは無限のエネルギー。新開発のレーザー・シェイプは、スムーズなスキーコントロールとターン時のバイブレーションを抑えた安定感が特徴。ロングターン、ショートターンを問わず、デュアル・ラディウス・システムとレーストラック・プレートによって、理想的なパワー伝達性能とダイナミックなスキーコントロールが実現。さらに、エアテックTiによる安定感を損なうことのないままでの軽量化も大きな特徴としてあげられる。
PROGRESSOR F18
Length: 153・160・167・174cm   ¥93,000(税別)
(167: R=12-15m、 122/74/103、 g)
コンセプトはゲレンデでの完璧なパートナー。スピードを出して滑ることが好きだが、時々リラックスしてスキーを楽しむというエキスパートに推奨のモデル。新開発のレーザー・シェイプにより、ショート、ロング双方のターンで、優れたコントロール性能を発揮。エアテック・テクノロジーによる軽量化も実現。
PROGRESSOR F17
Length: 153・160・167・174cm   ¥80,000(税別)
(167: R=14-17m、 120/73/103、 g)
単純なクルージングを楽しむだけでなく、ダウンヒルのスリルも味わうことができる、オールラウンドな性能が特徴。新開発のレーザー・シェイプとオンピステ・ロッカーを採用し、スムーズなターン導入と、正確なカービングターンが可能。
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 9.その他のメーカー・ブランド

スロベニアのメーカー elan (エラン)
エランのロゴエラン(elan)は、1948年にスロベニアで設立されました。スキーやスノーボードのブランドとして知られていますが、他にもヨットやスポーツ用具、アパレルなども生産している、スポーツ用品の総合メーカーです。中央ヨーロッパの、人口が206万人しかない国、スロベニアの会社ですが、エラン・グループの製品は、世界中の46カ国で代理店を通じて販売されています。フィッシャーと同じく、浮き沈みの激しいスキー業界において、大手資本に買収されずに自立経営を続けている数少ない一社ですが、2013年には、エラン・オーストリアの子会社が破産して、大きな打撃を受けました。
1970年代にアルペンスキー・ワールドカップで3連覇を成し遂げ、「史上最強の天才スラローマー」と呼ばれた、スウェーデンのステンマルク選手が、現役の間ずっとエランの板を使い続けたことで、世界に広く知られるようになりました。最近では、ジャンプの若きエース・高梨沙羅選手が、エランの板で活躍しています。

オーストリアのメーカー BLIZZARD (ブリザード)
ブリザードのロゴブリザード(Blizzard Sport GmbH)は、オーストリアで1945年に設立されました。その後、オーストリアのスキー界を背負って立つ存在にまで成長し、1996年には世界で最初にカービングスキーを製品化しました。しかし2006年に、テクニカグループ傘下のノルディカSPAに買収され、現在はノルディカやブリザード等と並んで、テクニカグループの傘下にあります。ただし、ブリザード社の本部は、今でもオーストリアです。
テクニカ(Tecnica Group S.p.A.)は、イタリアで1960年に創業した、スキーブーツの老舗メーカーです。1985年にはアウトドアブーツも展開、その後は事業の多角化を図り、1989年にスポーツアパレルのブランド・Think Pinkを買収したのを皮切りに、スキーブーツのドロミテ(DOLOMITE)やノルディカ(NORDICA)、スキー板のブリザード(BLIZZARD)、インラインスケートのローラーブレード(ROLLERBLADE)といった会社を次々に傘下におさめ、今では世界最大のスキーブーツメーカーに成長しました。
なお、スキー板メーカーのケスレー(Kastle)や、スキーブーツのノルディカは、一時イタリア最大の衣料品会社のベネトンに買収されていましたが、2003年にベネトンからテクニカグループに売却されました。

フランスのメーカー DYNASTAR (ディナスター)
ディナスターのロゴディナスター(DYNASTAR、日本語読みでダイナスターとも)は、1963年にフランスで設立されました。1969年に、ロシニョールに買収されてしまい、今ではSkis Rossignol社の、一ブランドになっています。
1990年代から2000年代に活躍し、オリンピックと世界選手権で合わせて20個ものメダルを獲得したアンドレ・オモット選手や、1994年のリレハンメル冬期オリンピックで金メダルを獲ったトミー・モー選手などが、ディナスターの板を使っていました。

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原本作成日: 2015年2月17日; 更新日: 2015年8月11日;
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