鶴瓶の家族に乾杯 | 佐賀県武雄市(ムロツヨシさん)

各回の放送内容(あらすじ)と、ロケ場所となったお店の名前や取り上げられた名物・特産品の情報を集めてみました。

「鶴瓶の家族に乾杯」は、NHK総合テレビで、毎週月曜日の夜7時57分から放送されている、バラエティ番組です。
「家族」をテーマにして、司会の笑福亭鶴瓶さんとその時々のゲストが旅人として田舎を訪れ、地元の人々と触れ合いながら、ステキ(素敵)な家族を求めて日本中をめぐる、“ぶっつけ本番”の旅番組です。

今後の放送予定や、収録地・出演者(ゲスト)、再放送の予定などは、「放送予定のロケ地とゲスト情報!」のページをご覧ください。

 平成29年11月6日放送 奇跡連発?ムロツヨシと佐賀県武雄市ぶっつけ本番旅

旅のゲストは、コメディアンや演出家でもある、俳優のムロツヨシさん。神奈川県出身の41歳。もちろん芸名ですが、本名は非公開だそうです。きっと、苗字がムロさんで、名前がツヨシだろうと思い、苗字と名前の間に空白を入れようと思ったら、ムロツヨシという芸名に姓名の区別はないそうです…(汗)。とはいえ、ここではムロさんと呼ばせてもらいます!。現在、NHK大河ドラマ『おんな城主 直虎』で、無一文から商売で成功をおさめ、金の亡者でありつつも、ひょうきんな一面を持ち憎めない、”瀬戸方久”役を演じています。

ムロツヨシさんが訪ねた旅の舞台は、佐賀県武雄市。佐賀県の西部に位置し、西は長崎県に接しています。武雄市といえば、開湯以来1300年経つ「武雄温泉」や、隣接する伊万里市や有田市と並び「陶芸のふるさと」として有名ですが、私の記憶に残っている武雄市と言えば、2013年にTUTAYAを経営するカルチュア・コンビニエンス・クラブが、武雄市図書館の指定管理者となったことで注目を集め、地方公共団体の図書館の在り方に新風を吹き込んだことでした。また佐賀県と言えば、今年6月30日放送のNHK「ドキュメント72時間」で、ムロツヨシさんがナレーション(語り)をした『トラック一人旅 風に吹かれて』は、佐賀県鳥栖市の鳥栖トラックステーションが撮影場所でした。鶴瓶さんとムロツヨシさんは、「武雄温泉楼門」や、食事をしに「ごはんや」を訪れたようです。

なお、ロケのあった翌日の7日、鶴瓶さんは、『どう? ムロツヨシに言われて始めました』と、Instagram(@shofukuteitsurube)を公開、さっそく何点もの写真をアップしていますよ(笑)。


【二人旅】 待ち合わせ場所からロケがスタート

ロケが行われたのは、平成29年9月16日(土)。生憎の雨模様にムロさんは憂いますが、『雨をプラスにする、雨を晴れに出来る男です』と、自分を叱咤激励!?。ムロさんは、これまで訪れたことがない佐賀県に行ってみたい、佐賀県の中でも好きな「温泉街」(温泉ではなく)があるという理由で、武雄市を旅先に選んだそうです(笑)。宮野町広場で待ち合わせた、鶴瓶さんとムロさん。雨宿りしながら雑談をしていると、二人の高校生が通りがかり、話を聞くことに。高校生から地元の情報を聞き出そうとする鶴瓶さんとムロさんですが、『メシを食おうぜ!って時に行くような食堂はどこ?』と尋ねると、『コンビニですかね』と…。次に出てきたのは、札幌ラーメンの店。『わざわざ武雄まで来て、お前らにオモテナシの精神はないのか!』と鶴瓶さん(笑)。そこに通りがかった、歯医者に行ってきた帰りと話す中学生を呼び止め、やはり同じ質問をすると、彼は「きたろうラーメン 」を教えてくれました。しかし、ラーメンに食指が動かなかったムロさん、とりあえず温泉に行ってみたいと、二人は歩き出します。

【二人旅】 「山秀」を訪ねると

すると鶴瓶さん、立派な庭の門柱に『むかしも今も・・・(有)山秀』と書かれた看板を見つけると、何の店かと気になり、どんどんと広い敷地の奥まで侵入して行きます(汗)。ようやく山秀のご主人と出会い話を聞くと、元々は呉服の店を構えていたそうですが、息子さんは近所で歯医者を開業し、呉服商はご主人の代限りと、店をたたんで今はご自宅だけになっているそうです。家に上がらせてもらうと、武雄には90もの窯元があるそうで、床の間には大きな陶芸の作品が何点も飾られています。二人はご主人から、その作品を作った陶芸家の話しや、武雄温泉の楼門、武雄神社の樹齢3000年の大楠など、地元の情報をいろいろ教えてもらうことが出来ました。

【佐賀県武雄市の魅力紹介】

ここでスタジオから、武雄市の魅力をビデオ紹介。テーマは、二人が高校生や中学生から聞き出すことが出来なかった地元の美味しい物、それも”個性派俳優”のムロさんにちなんで、”個性派グルメ”です。
イノシシ肉 まずは、「レモングラスのいのしし鍋」。レモングラスは、レモンの様な香りが特徴のハーブ。武雄市では10年前から栽培が始まり、今では町の特産品です。たっぷりのレモングラスから取ったダシに入れるのは、地元産のイノシシ肉。レモングラスとイノシシ肉がマッチして、とても美味しいそうです。
 次は、「北方(きたがた)ちゃんぽん」。武雄市北方町で愛され続ける北方ちゃんぽんは、新鮮な野菜をたっぷり使っているのが特徴。かつて西杵炭鉱(にしきたんこう)があり、炭鉱の町として栄えた北方町で、炭鉱の労働者の胃袋を支えてきたちゃんぽん。炭鉱が閉鎖されて50年、今でも変わらず地元で食べられ続けている、武雄のソウルフードです。北方町には、店ごとに味を競いあう「ちゃんぽん街道」もあります。
 最後は、”ムロ”ではなく”クロ”(笑)。武雄市山内町では、地域のシンボル「黒髪山」にちなんで、黒い特産品が作られています。その名も、”黒シリーズ”。黒米(黒髪米)黒にんにく黒大根、黒スイカなどがあります。

【二人旅】 「こうすけデンタルクリニック」へ

鶴瓶さんとムロさんは、山秀さんを出て、教えられた楼門へと向かう途中、息子さんが開業したという歯医者「こうすけデンタルクリニック」を見つけます。そのお洒落な建物と、下の名前を冠した医院名に興味を抱いた二人は、訪ねてみることに。診療中ということで、先生から詳しい話を聞くことはできませんでしたが、若い女性スタッフは、『インスタ、フォローしています』と、鶴瓶さんよりムロさんの来訪に大喜び(笑)。

【二人旅】 定食屋「ごはんや」で武雄名物を堪能?

歯医者を出た所で、二人は定食屋「ごはんや」を見つけ、食事をしていくことに。ムロさんが注文したのは「しょうが焼き定食」で、鶴瓶さんは「から揚げみぞれ定食」。さっき、高校生たちに、武雄に来て札幌ラーメンとは何事ぞと怒鳴っておきながら、実際に自分たちが注文したのは、生姜焼きに唐揚げとは、ひどい大人です…(笑)。ここで鶴瓶さん、さっきの歯医者で聞いて気になった「インスタ」(Instagram)とは何か、ムロさんに尋ねます。インスタグラムとは、撮った写真をネット上で他人と共有できるSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)のひとつですが、説明するよりやってみせた方が早いと、ムロさんはその場で鶴瓶さんと一緒に自撮りした写真をインスタにアップすると、あっという間に44件の『いいね!』が付き、それを聞いてびっくりした鶴瓶さんがスマホを覗き込むと、すでにその数は152件にアップ。ムロさんのインスタグラムのフォロワーは、なんと100万人だそうです(驚)。これをきっかけに、さっそく翌日にインスタを始めた鶴瓶(@shofukuteitsurube)さん、1ヶ月でフォロワー数は13万人になったと大喜び(笑)。

【二人旅】 「楼門」へ

食事を済ませ店を出ると、ムロさんが宣言したとおり雨は上がっていて、目的の「楼門」はすぐ目の前にありました(笑)。この楼門は、大正4年(1915年)に造られたものですが、2005年に国の重要文化財に指定され、2013年には保存修理により建造当時の艶やかな朱色が復元されています。たまたまその時、それまで謎とされてきた、東京駅の八角形ドームの天井に描かれた十二支のうちの8種類の干支ですが、残りの4つの干支が同じ辰野金吾(唐津出身)の設計によるこの四角形の楼門で発見され、大きな注目を集めました。通常は、火曜日以外の9時から10時まで見学できるそうですが、二人は特別に、課長の岸川さんに楼門の中を案内して貰うことに。楼門の2階の天井の四隅には、酉(とり)・子(ね)・卯(う)・午(うま)の四干支が透かし彫りされています。また、岸川さんから、道後温泉より18年古い明治9年に建てられた武雄温泉の建物は、現存する温泉建物としては日本で一番古いことや、鍋島藩武雄領主専用のお風呂だった「殿様湯」があり、シーボルトが入浴し『お湯はまるで水晶のようだった』と記していることなどを紹介してもらいました。温泉に入りたそうなムロさんを見て鶴瓶さん、ムロは風呂に入って行けと、二人はここで別れることに。

【ムロさん】 「殿様湯」を貸切ってもらい

殿様湯は貸切風呂ですが、岸川さんが受付で確認すると空いているそうで、ムロさん用に1時間貸し切ってくれることに。ムロさんが一緒に入りましょうと誘うと岸川さん、ここの社員でありながら殿様湯には一度も入ったことが無いのでせっかくだからと、その場で上司に電話して、『仕事でお風呂に入りますので、一時間休憩を下さい』と懇願。とても明るく楽しい岸川さんでした(笑)。

【鶴瓶さん】 「茂右ヱ門窯」へ

一方の鶴瓶さんは、山秀さんのお宅で拝見した、立派な香炉を作った「茂右ヱ門窯」(もえもんがま)を訪ねることに。紹介の冊子に載っている、作務衣を着た十五代の辻田輝幸さんの写真を見た鶴瓶さん、頑固で気難しそうな芸術肌の職人さんを想像していたのですが、実際に会ったの辻田さんは、とてもにこやかで楽しそうな方でびっくり。奥さんに話を聞くと、このパンフレットの写真を撮るために、普段着たことが無い作務衣を買いに走ったとか(笑)。ただ、白磁に透彫の技法は門外不出だそうで、奥さんも作業場には入ったことが無いそうです。たまたま商談に訪れていたI・E・Iの原社長によると、辻田さんの作品は東京で何十本・何百本と売れるそうです。一人でその数を作るのはとても大変そうですが、奥さんいわく、『24時間寝ないで作って』と(笑)。

【ムロさん】 法事後の山口家へ

温泉を堪能したムロさん、次はパワースポットと聞いた武雄神社の大楠を見に行こうと歩いていると、一台の車が停まり、中から女性がムロさんに向かって手を振っています。話を聞くと、鶴瓶さんを見かけたと法事で集まった従弟から聞いて探し回るも出会えず、ネットで情報を探したら『カタカナの人がいる』との投稿を見て歩き回っていたら、ムロツヨシさんを見つけたそうです(笑)。温泉に入って喉が渇いたとムロさん、お宅にお邪魔してお茶をご馳走してもらうことに。山口さんのお宅に伺うと、先代の17回忌の法要があったと、大勢の家族や親族に出迎えられたムロさん。飾られていた額を拝見すると、建築士をしていたお爺ちゃんが頂いたという黄綬褒章の賞状だそうです。その國彦さんは、法事が終わり老人会に出掛けてしまって留守だそうですが、ムロさんが会ってみたいと話すと、なぜかその場にいた親族皆が揃って、止めておいた方がいいという雰囲気に…(汗)。どうやら國彦さんは理論派で、ムロさんは理詰めにされるだろうと心配してくれているらしいのですが、余計に國彦さんに会いたくなったムロさん、武雄神社に行ってから、またお宅を訪ねることにしました。

【家族に一杯】

ここでちょっと一息、スタジオから、「家族に一杯」の時間です。

本日の一杯は、ドライブイン かみやで頂く「カツ丼」。さくっさくのカツに、とろっとろの卵と、濃い目で甘めのタレが、食欲をそそります。作っているのは、御年95歳になるお婆ちゃん。卵は、カツとは一緒に煮込まず、後から上に載せます。昆布ダシの自慢のタレは、味が変わらないように継ぎ足しながら、50年間店をやってきたそうです。お客さんには、お婆ちゃん手作りの巾着袋をプレゼントするなど、心配りも忘れません。ちなみに、今日の家族に一杯のコーナーのBGMは、「You Make Me Feel So Young」(フランク・シナトラ)でした。

【鶴瓶さん】 「くろかみ窯」へ

鶴瓶さんは、茂右ヱ門窯の玄関先に置かれていた立派な甕が「くろかみ窯」で焼かれたものと聞き、今度はその窯元を訪ねてみることに。先代の小野竹春さんは85歳になるそうですが、鶴瓶さんに会うと『ちょっとこりゃこりゃ』と照れて笑いながら走って逃げ出してしまうほど、やはり頑固職人には程遠いお茶目ぶり(笑)。しかし、焼き物への意欲が弱くなり、既に息子の元紹さんに代を譲って、今では趣味程度で焼き物を続けているそうですが、鶴瓶さんに出会って、再び『やってやろう!』という意欲が湧いてきたそうで、もう一度作品作りにチャレンジしたいと語ってくれました。

【ムロさん】 パワースポット「武雄神社」へ

ムロさんは、パワースポットと教えられた「武雄神社」を訪れます。鳥居をくぐり竹林を抜けると、その先に見えたのは、樹齢3000年の巨木「武雄の大楠」。想像を超える存在感で、幹の中には12畳もの空洞があるそうです。大楠の前で一緒になった男女のカップルに、『デート中でしょ、邪魔しないから』と言いながら近づき、根ほり歯ほり聞き出すムロさんでした(笑)。

【鶴瓶さん】 絵手紙教室の原口さん家へ

鶴瓶さんは、撮影を覗きに来ていた元紹さんの姪の原口さんが、絵手紙の教室をしていると聞き、家におしかけます(笑)。教室で、生徒さんが書いた絵手紙を見せてもらった鶴瓶さん、自分も絵手紙を書いてみたいと、筆を借りて巻紙に向かうと、なぜか左端に書いたのは、ゾウの顔?。その後で何を書こうかと思案した鶴瓶さんが書いた文面は、『家族に乾杯 小野家に訪ねて来て 85歳の竹春さん もうひと花咲かせる ゾウ(鶴瓶拝)』と、大喜利よろしく、みごと像の絵にオチを繋げた鶴瓶さんでした(笑)。達筆ぶりも素晴らしい!。

【ムロさん】 偶然にも流鏑馬の練習に!

カップルと分かれたムロさんは、武雄神社の向かいの広場で、大きなトラックの荷台から何かを下ろそうとしている若者らを見かけ、声を掛けます。すると、これから「流鏑馬」(やぶさめ)の練習をするそうです。そして、トラックから降ろされたのは、一頭の白馬。10月23日の「武雄くんち」(九州北部では秋祭りのことを、”くんち”とか”おくんち”と呼ぶそうです)では、流鏑馬が奉納されるのが恒例。練習を見学させてもらったムロさん、その流鏑馬の難しさを初めて知り、感心しきりです。

【鶴瓶さん】 「小山路窯」へ

鶴瓶さんが次に訪ねたのは、山秀さんで拝見した「和紙染」の絵付け技法の陶筥(とうばこ)を作ったという、「小山路(おやまじ)窯」。江口勝美さんは、ようやく陶芸家らしく作務衣を着ていましたが、やはりにこやかで優しそうな方でした(笑)。和紙染とは、素焼きしたものに和紙をあて、筆で染料を付けていくことで和紙の形に絵付けをする技法だそうです。筥は、土の塊をノミで削り出し、蓋をピッタリと合わせるのに100回以上もの調整作業を重ねるそうで、展覧会に出品するような大きな和紙染の陶筥は、作るのに数か月から数年かかり、最長で10年かかった作品もあるそうです。鶴瓶さんが作品を拝見でき良かったとお礼を伝えると、『今から飲みましょうか』と江口さん。酒好きの鶴瓶さんが断るわけもなく、江口さんの作ったぐい呑みに、一升瓶の「東長」を注いでもらい、『おいしい』と何杯も日本酒を頂く鶴瓶さんでした(笑)。

【ムロさん】 念願の國彦さんと出会えますが…

ムロさんは最後、再び山口さんのお宅を訪ね、お爺さんの國彦さんにお会いすることが出来ました。しかし、親族の皆さんが心配したとおり、ムロさんは、お爺さんから『有田焼の有田は隣町。せっかく佐賀に来るんだったら、そこまで勉強しとかんと』と、お叱りを受けてしまいました(笑)。

再放送は、11月10日(金)午前0時10分~午前1時25分(木曜日の深夜)に、NHK総合で放送予定です。

 


二人旅

武雄市の紹介ビデオ(個性派グルメ)

鶴瓶さん

ムロツヨシさん

家族に一杯

 


番組内で紹介された 武雄市の名物など

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