都会からリタイアして地元の田舎に戻り始めた家庭菜園、少しずつ学んだ野菜の育て方のコツをまとめてみました。
小松菜(コマツナ)は、アブラナ科の野菜で、冬菜(フユナ)とか、鶯菜(ウグイスナ)と呼ばれている野菜と、ほぼ同じものです。ただ、地域によって、様々な冬菜が存在するので、一概には同じ種類とも言えないのが、苦しいところ(汗)。旬は冬とされていますが、品種改良のおかげか、寒冷地での真冬以外は、ほぼ年間を通じて栽培が可能です。暑さ寒さに強いうえ、半日陰でもよく育ち、連作障害もほとんど受けないので、プランターでも簡単に栽培できます。そのうえ、味噌汁の具やあえ物、おひたしなど、料理の用途も多彩で、とても重宝する野菜です。
カブから分化したとされ、江戸時代の初期の頃には、江戸の小松川村の辺りで栽培が始まったと言われています。その後、当地の特産として献上品にもなったことから、「小松菜」と呼ばれるようになったのが、名の由来。
冬が旬とされる小松菜ですが、耐寒性にも耐暑性にも優れ、春から冬まで時間差で種まきを続けると、長い期間収穫できる、スグレモノの野菜です。生育も早く、温暖な時期には、種まきから3週間ほどで収穫できる品種もあります。アオムシに負けずに、ぜひ年間を通じた収穫を目指してください!(笑)。
種まきしたら直ぐに、防虫ネットなどでトンネル掛けし、蝶や蛾に卵を産み付けられないようにしましょう。防虫対策さえしっかりしてしまえば、後は全くと言っていいほど、手間のかからない野菜です。暖かい時期には、草取りが必要になりますが、3~4週間ほどで収穫期を迎えられるので、その回数はせいぜい1回で済みます!。
成長が早いので、追肥はまず必要ありません。もし、葉の色が薄く生育が遅いようであれば、速攻性の液肥を一回与えてみてもいいでしょう。
葉丈が15~20cmくらいになると、収穫の適期。陽当りがよい場所で、生育が早い株から順番に収穫して行きますが、時期によっては直ぐに巨大化してしまうので、早め早めに収穫を済ませるのがコツです。若い葉も、ベビーリーフとして食べられますよ。
春の菜花も、私は小松菜の花が、柔らかくてえぐみも少なく、一番好きです。花を咲かせて初夏までそのままにしておけば、F1種でなければ種を採ることも出来ます。ただし、アブラムシが付きやすく、放置しておくと凄いことになるので、ご注意あれ(汗)。