都会からリタイアして地元の田舎に戻り始めた家庭菜園、少しずつ学んだ野菜の育て方のコツをまとめてみました。
トマトは、アンデス山脈の高原地帯原産のナス科ナス属の植物です。元々は、痩せた土地の厳しい環境条件下で育ったトマト、そんなに美味しい野菜ではありませんでした(汗)。日本には、江戸時代に伝わったとされますが、食用として栽培されるようになったのは、明治以降のこと。それでも青臭くて酸味も強く、あまり普及しませんでした。日本人の食味に合うように品種改良され、今のように広く流通するようになったのは、昭和になってからです。しかし、昭和時代のトマトは、流通のために皮が固い青いうちに収穫するのが普通。今のように美味しい完熟トマトが一般家庭で食べられるようになったのは、なんと、皮の丈夫な「桃太郎」などの品種が生まれ流通するようになった、平成の時代になってからです!(驚)。
トマトには、大きく分けて、ジュースやケチャップ等に加工することを前提にした加工用トマトと、生食用のトマトがありますが、ここでは生食用のトマトを対象としています。
トマトは種から栽培することも可能ですが、寒冷地で種から苗を育てるとなると収穫が遅くなってしまい、冷たいトマトが一番食べたい暑い時期に、間に合わない可能性があります(汗)。早い時期から長い期間トマトを食べたいという人は、苗を買って育てた方が確実です。特に病気に弱い大玉トマトを数本しか植えない場合には、少々高いですが、丈夫な接ぎ木苗を選ぶのがおすすめ。一方、丈夫で草勢の強いミニトマトは、買った苗から生えてきた脇芽を挿し木して増やすことも容易です(笑)。
トマトの旬は夏と思われがちですが、強い日差しと共に冷涼な気候を好む野菜なので、初夏や初秋の方が生育がよく、沢山の実を付けます。特に丈夫なミニトマト系の品種なら、時間差を置いて遅めに植えれば、霜が降りる時期まで、長く収穫できますよ(笑)。
トマト、特に丈夫なミニトマトの場合は、種から苗を育てるより、脇芽から苗を育てる方が、何倍も楽で早いです。早い時期に買って植えたトマト苗から出た脇芽を、10cm位の大きさになったら斜め切りし、数時間水に刺して水揚げします。その後、大きな葉を切り落としてから、ポットに入れた土に埋めて、挿し木にします。日陰に置いて水をやり続ければ、2週間ほどで根を張り、1ヶ月もすれば立派な苗が出来ますよ(笑)。
ポットから出した苗は、少し根を崩してから、下葉が地面につかない程度に、斜めに植えつけます。根を崩すのは、新しい発根を促すため。斜めに植えるのは、できるだけ茎を土の中に埋めることで、茎の付け根から新しい発根を促すためです。定植後のトマトの管理は、草取りはもちろん、脇芽欠きと支柱への固定作業がメイン。しかし、これが意外と手間です(汗)。トマトの成長は、最初はゆっくりなのですが、実が着きだす頃から急速に早くなり、10本・20本と栽培すると、毎日のように芽欠きや支柱への固定作業をしなければなりません(汗)。

トマトの支柱の立て方は、人それぞれです。私は最初、2畝の支柱を斜めに合わせて固定していました。この方法は、支柱が安定し、台風などで少々強い風が吹いても、倒れることがありません。しかし、脇芽欠きや収穫作業をするのには、不便です。
そこで最近では、トマトの支柱は一本立てにしています。トマト苗一本に対して、一本の支柱を真っ直ぐに立てて、茎を誘引します。不安定極まりないとご心配かもしれませが、長めの支柱を雨上りの日に、男の力で思いっきり深く土中に刺し込めば、まず倒れることはありません!。ただし、正直なところ、台風の通り道になりやすい地域には、あまりお勧めできません(汗)。台風被害の少ない当地でも、何年かに一回くらいは、何本かの支柱が台風で倒されるからです…。不安な方は、畝の両端に杭を打って、一本横棒を通しておきましょう。
トマトの茎を支柱に誘引するには、百円ショップで買った麻ひもや、稲刈りに使うジュート紐(バインダー紐)が便利で、コストパフォーマンスに優れます。腐らないビニール紐などを使うと、撤去する際に大変です。ジュート紐はちょっと太すぎるので、私は撚ってある紐をばらして使っていますが、ますます安上がりで助かりますよ(笑)。
トマトの茎を支柱に紐でくくり付ける際には、さほどしっかり縛る必要はありません。八の字に巻いて、少しゆる目に縛った方が、多少風に煽られても倒れにくくなります。

定植して2週間もすると、主枝と葉の間から、脇芽がどんどん伸び出します!。大玉トマトは一本立ちで育てないと大きな実が採れないので、主枝だけ上に伸ばして、脇芽は全部欠き落とします。ミニトマトの場合は、1本立ちなら同様に、2本立ちにするなら下段の脇芽を一本だけ残して、他の脇芽を全部欠きます。
脇芽の欠き方は、切り口から細菌が入って病気にかからないように、晴れた日中に、清潔なハサミで脇芽を切り落とします。ずくなし(=面倒がる人、長野の方言)の私は、爪でちぎって済ますことも多々ありますが、爪の間に匂いが残って大変です(笑)。
花が咲き出したら、時々花芽の付いた枝を軽く揺すってやると、受粉が上手くいって着果率が上がります。トマトでは、特に一番花の着果が大事。一番花がうまく着果すると、その後の実成りもよくなりますよ。
熟した実から順番に収穫します。店で売られているトマトは、若採りした実が多いですが、家庭菜園では完熟したトマトをいただきましょう(笑)。
採れ過ぎたミニトマトは、洗ってから水気をふき取り、ジップロックなどのフリーザーバッグに入れて冷凍保存すると、来年の収穫時期まで食べ続けることができます。我が家の冷凍庫は、冬にはミニトマトで一杯(笑)。朝の目玉焼きを作る際に、一緒にフライパンに入れて蓋をし、蒸し焼きにして頂いています!。