素人が初めてニホンミツバチの飼育にチャレンジした、失敗と成功の軌跡をまとめてみました。
素人が初めてニホンミツバチの飼育にチャレンジした、失敗と成功の軌跡をまとめてみました。 ニホンミツバチとは?から、巣箱の手作りとその作り方、ニホンミツバチの捕獲から飼育方法の基礎、採蜜の方法、自家製100%ローヤルゼリーの味と効用まで。
ミツバチ(蜜蜂、a (honey) bee)は、ハチ目(膜翅目)・ミツバチ科(Apidae)・ミツバチ属(Apis)に属する昆虫です。
日本では、「ニホンミツバチ」(日本蜜蜂)と「セイヨウミツバチ」(西洋蜜蜂)の2種が飼育(養蜂)されて蜜の採取が行われていますが、そのほとんどが外来のセイヨウミツバチであり、日本に古くから生存するニホンミツバチは野生の採蜜が主で、その蜂蜜(ハチミツ)の流通量は非常に少ないのが現状です。
日本で『養蜂』を行い、その『蜂蜜を販売』するには、「養蜂振興法」という法律を守らなければなりません。
以前は、『セイヨウミツバチだけが対象で、ニホンミツバチは対象外』と一般的に解釈されていましたが、平成25年1月に施行された「改正養蜂振興法」では、『原則として蜜蜂を飼育する場合には、都道府県知事への飼育届の提出が必要』となりました。
平成24年6月27日法律第45号により、平成25年1月1日から「改正養蜂振興法」が施行されました。この法律により、以前は『利益を得る目的で蜜蜂を飼育する人(養蜂業者)のみが対象』でしたが、改正に伴い『全ての蜜蜂を飼育する人が対象』となりました。
つまり、蜜蜂を飼育する場合には(趣味で蜜蜂を飼育する場合や、日本蜜蜂を飼育する場合も対象です)、住所地を管轄する都道府県に『蜜蜂飼育届』を提出しなければなりません(手数料はかかりません)。
また、届出の内容に変更があった場合には、1か月以内に『蜜蜂飼育変更届』を提出する必要があります。
ただし、蜂蜜や蜜蜂等の販売や譲渡を行わず、かつ次のいずれかに該当する場合は、届出は不要です。
※ 蜜蜂を飼育する方は、「改正養蜂振興法の施行に関するQ&Aについて - 農林水産省(Adobe PDF)」に留意して下さい。
セイヨウミツバチとニホンミツバチの外観の大きな違いは、その体(腹部)の色です。
簡単な見分け方ですが、セイヨウミツバチは体全体が黄色(だいだい色)っぽく、ニホンミツバチは腹部全体が黒っぽく見えます。また、ニホンミツバチの胴体は縞模様がハッキリしていて、節の白い縞が目立ちます。また、セイヨウミツバチと比べると一回り小柄です。
ニホンミツバチは元々が野生種であるため、管理する必要はほとんどありませんが、セイヨウミツバチを養蜂するためには、小まめな管理が必要です。
セイヨウミツバチは、「アメリカ腐蛆病」や「チョーク病」といった伝染病にかかりやすく、「ミツバチヘギイタダニ」等のダニも寄生しやすく、ニホンミツバチに比べて耐虫耐病性が弱いためです。
また、ニホンミツバチはセイヨウミツバチに比べて、天敵のオオスズメバチに対しても強く、耐寒性も強いため越冬させやすいという特徴があります。
ただし、ニホンミツバチは体が小さく群れの数も数千から2万匹程度なのに対して、セイヨウミツバチは体も大きく数万匹の群れを作るため、一年に一回しか採蜜ができないニホンミツバチに比べて、5倍から10倍ものにハチミツが採れます。
また、セイヨウミツバチが逃去することはほとんどありませんが、ニホンミツバチは巣の環境が悪化すると直ぐに逃げていってしまいます。
このことから、セイヨウミツバチの方が採蜜の生産性がよいため飼育が圧倒的に盛んですが、耐病性と耐ダニ性に強い抵抗力を持ち殺虫剤や殺菌剤が不要のニホンミツバチからは、安全で安心なハチミツを採ることができ、このハチミツの美味しさを知ってしまうと、もう他のどんなハチミツも食べられなくなってしまうらしいです。
ニホンミツバチの巣箱としては、”丸洞”(丸太をくり抜いた物)や、”重箱式”(幾つかの箱を積み上げた物)、”巣枠式”(箱の中に何列かの巣枠を垂らした物)など、様々です。
近所に住むキマルのおじさんは、得意のチェンソーを使って丸太をくり抜いて、あっという間に4つも5つもの巣箱を作ってしまいました!。これなら材料費はタダです。
→ 【YouTube】 キマルのチェーンソーアート(NO2)
はじめに断っておきますが、『暇と、時間と、工作の才能と、何から何まで自分でやりたいという強いこだわり』が無い人は、巣箱は買ってください!。
DIYで自分で作るとしても、材料を買うだけで5千円、更に工具を揃えたら一万円近くの出費になります。その結果としての出来栄えも、市販品の方がはるかに立派だったりして。。。
その上で、素人がわざわざ日曜大工で、金と手間・暇と時間をかけて手作りするわけですから、どうせなら見栄えにも拘りたい!(ミツバチが住みついてくれどうかは、見かけではなくその質なのですが・・・)。
そこで、見よう見真似で、箱型と重箱型の合作のような、我流の巣箱を設計してみました。
なお、巣箱として利用するには、雨ざらしにして杉材の「アク抜き」をする必要があります。時間があれば半年から一年間も雨ざらしにするか、あるいは一週間ほど水に漬け込むと良いらしいのですが、そのような大きなタライが我が家には見当たらなかったもので・・・(どうしてもって言うなら、風呂桶に漬け込むってのはどうでしょう?)。
で結局、手間暇が惜しいので、数日間ほど日陰に材料を並べて、毎朝夕に水をかけて陰干しをしてみました。。。
材料には杉板を使います。出来るだけ厚い板を使った方が断熱効果が高く、寒さ暑さ対策になりますが、厚くなればなるほど価格も高くなり、加工も難くなります。
ただし、私は今回、安く手に入った12mm厚の杉野地板(幅180mm)を使いましたが、薄すぎてちょっとグラグラと安定感に欠けます。ネットで検索すると、15mm厚の野地板(15×180×2000mm)もあるようなので、もし手に入るようであれば、15mm厚をお勧めします(図面の寸法は違ってきますのでご留意を)。
ちなみに、「我が家にミツバチがやって来た」の著者、久志冨士男さんによると、10年を費やして研究した結果、待ち箱として最も優れたサイズは、厚さ25mm(規格品なら24mmも可)、内寸250×250×150mm、その3段の重箱式だそうです。
以下のの材料の購入額は、おおよそ5千円でした(近所のコメリでの値段)。工具は家にあったもので事足りましたが、新調するとなると安い物でも4千円ほどかかります。飲み会を1~2回ほど断ってください・・・。
巣箱の大きさは、丸太型のものは直径が約50cmくらい(チェンソーで中をくり抜くので、この太さが必要)、箱型のものは一辺の長さが25~30cmくらいが一般的で、高さは50~60cmくらいの縦長の形にします。
箱には蜂が出入りする“巣門”(蜂の出入口)を空けますが、大きすぎると外敵であるスズメバチが入りやすくなってしまい、逆に狭すぎると暑さと湿気が籠りやすく巣の環境悪化に繋がります。
働き蜂が出入りするためには4mm程度の隙間が必要で、一般的には5mm~7mm程度とすることが多いようです。直径1cm程度の穴をあける場合もあります。もし先に女王蜂を捕まえてきて巣箱に入れる場合には、体が大きな女王蜂が逃げ出さないように3.6~3.9mmの隙間にします。ただし、これだと働き蜂も出入りに窮屈なので、定着が確認できたら隙間を大きくしてあげましょう。
“巣板”(6角構造体の蜜蜂の巣そのもの)の落下防止のために、十文字の桟を架けます。横板に穴を開けて太い針金を通すと簡単ですが、太い針金やワイヤーが無い場合には、杉板の端材を細長く切って、最上段の重箱に十文字に架かるように外側からネジ止めします。
必要な時に分解が出来るよう、釘ではなく“ステンレス製のネジ”止めとします。接着剤は使いません!
巣箱の底にはゴミが溜まるので、掃除ができるように底板は取り外せるようにします。
また、蜜を採集できない冬期や蜂が弱ってしまった時に、砂糖液を給餌する必要があり、この場合にも底板を外して入れて上げます。
巣箱の上部からは光が入らないように隙間なく木材を接合させ(接着剤は使いません)、雨が染み込んで湿気が籠らないように、巣箱の上には波板やトタン板などを載せて雨露がしのげるようにします。ただし夏に暑さには注意してください。
まず、ご注意!。 このオリジナル巣箱の図面(設計図)の寸法は、あくまで机上の計算によるものです。ゆめゆめ、この通りに切りだしたら、後は組立てるだけとは、絶対に思わないでください!。
なぜなら、長さ1間の杉板が5枚で1千円ですよ!?、幅も厚みも規格通りではありません。1cmだって誤差の内です。さらに、反っていたり曲がっていたりと、難題は山積みです。できれば、一部材ずつ組み立てながら実寸を図ってから切り出すと、比較的きれいに組み立てられると思います。
ニホンミツバチの生態については、その手の専門書を読むより、百田尚樹氏の小説「風の中のマリア」を読まれることを、お勧めします。
百田氏の小説の内容については色々ご意見あるかと思いますが、ミツバチについては、とてもよく調べて書かれている小説だと思います。
巣箱が出来ても、肝心のミツバチに住み着いてもらえなければ、ゴミ箱にもなりません・・・。
ミツバチの捕獲は、主に春の分蜂のシーズンに行います。分蜂(分封)とは、蜂蜜がたくさん貯まってミツバチの数も多くなり、巣が窮屈になったことで、ミツバチ達が分家することです。この分蜂の時期は、九州では3月下旬に始まり5月の前半、関東では4月から6月初旬、東北だと5月中旬から6月末ころです。その年の天候にもより前後しますが、もっとも最盛期は、そのうちの一月間ほどです。
ミツバチに、自分の作った巣に住み着いてもらうには、(1)自然に住み着いてもらえるまでじっと待つ!、(2)強引にミツバチの群を捕獲して巣箱の中に女王蜂を幽閉する!、という二種類の方法があります。
まぁ、自分の身も大切ですし、なかなか手荒な方法は取りたくないものです。かと言って、一鉢が数千円もする”キンリョウヘン”も、なかなか手が出せません。そこで、蜂トラップ(スズメバチ駆除用)の”誘引剤”(集蜂液)を代用してみるという手もありそうです。
「誘引剤」(集蜂液)は、主に害虫となるスズメバチを誘引して、駆除するために使われるのが一般的ですが、スズメバチが誘引できるのであればニホンミツバチも誘引できるはずと、様々な配合を研究して、誘引剤が作られているようです。なお、ご自分で配合される場合は、くれぐれもスズメバチを誘引しないようにご注意ください。命に係わりますので!。
夏は、花も多くて、ミツバチには良い季節のように思いますが、他の昆虫との競争が激化して、実は蜜を集め難い季節らしいです。その上、暑さで体力が落ちると、スムシ(蛾の幼虫)の発生を抑制できずに、巣から逃去してしまうことも。したがって、夏をどう乗り切るかが、ミツバチの飼育では一番重要です。
まず、暑さ対策として、木陰で風通しがよく、南に開けた場所に巣を置き、巣の温度が上がりすぎないように注意しましょう。そして、巣底のゴミの掃除をしながら、こまめに点検をして、もし、スムシやゴキブリの侵入を発見したら、除去と熱湯消毒をしてあげましょう。
そもそも、スムシはミツバチの天敵ではなく、共生する仲間らしいです。スムシは、古くなった巣板を撤去してくれる役割を担い、元気なミツバチはそれを噛んで切り落とし、新しい巣板を作ることができます。しかし、ミツバチが弱っていると、それができず、スムシに巣を占領されてしまうという事態が起こります。つまり、何よりミツバチを元気に育てることが、とても重要というわけです。
もし、蜜源不足でミツバチが弱っているようだと、たとえ周りに花がたくさんあっても、給餌をしてあげる必要があります。給餌には、他のミツバチに横取りされるのを防ぐため、匂いの少ない精糖(白砂糖)を使います。1kgの砂糖を400Lの水で溶くと、おおよそ70%の溶液になります。これを容器に入れ、ミツバチが溺れないように、隙間を空けて、ワラ屑や発泡スチロールの板を浮かべてあげます。この1kgの砂糖水を、ミツバチは、だいたい数時間で飲み干してしまいます。溶液が無くなったら片づけ、容器はよく洗って、熱湯消毒をしておきます。これを、飲み干し具合を観察しながら、数日から一週間ほど与え続けることで、ミツバチは元気を取り戻してくれるはずです。
また、夏には、田や畑で農薬散布が盛んに行われますが、農薬は、ミツバチにとってスムシやオオスズメバチより、大敵です。最近は、無人ヘリコプターで、高濃度の農薬を散布することもあり、この時に、もし風下に巣があったら、3kmも先までミツバチが全滅してしまうことも。周辺の環境に、十分注意してください。
お盆を過ぎてから、11月末頃までの最大の敵は、”オオスズメバチ”です。強勢のミツバチ群であれば、スズメバチの襲撃を迎え撃って、追い払えるだけの力を持っているのですが、夏を乗りこえるのに弱ってしまっていると、オオスズメバチの来襲で、ニホンミツバチが壊滅させられてしまうこともあります。
まず、巣門の幅(高さ)を、10mm以上にしてはいけません。オオスズメバチが、侵入できてしまいます。6mmくらいが最適とされますが、巣箱の板が朽ちかかっていたり、薄かったりすると、オオスズメバチは食いちぎって穴を広げ、侵入してしまいます。その場合は、大がかりになってしまいますが、巣全体や巣門の前方に、10mm幅以下のネットや網で、オオスズメバチを防除する方法もあります。
お盆を過ぎてから、11月末頃までの最大の敵は、”オオスズメバチ”です。強勢のミツバチ群であれば、スズメバチの襲撃を迎え撃って、追い払えるだけの力を持っているのですが、夏を乗りこえるのに弱ってしまっていると、オオスズメバチの来襲で、ニホンミツバチが壊滅させられてしまうこともあります。
なお、スズメバチトラップを仕掛けて、駆除する方法もありますが、ミツバチもスズメバチも同じ蜂、スズメバチだけを殺してしまうことには、反対意見もあるようです。また、トラップを仕掛けて、スズメバチを呼び寄せてしまっては、意味がありません。仕掛ける時期や場所を、工夫する必要があります。
そして、夏の暑さとオオスズメバチの来襲を無事に乗り切れば、秋には、まちにまった採蜜の時期がやってきます。
肌寒くなったころ、もし貯蜜の量が少ない場合には、越冬用に、消費量をみながら一週間ほど、給餌してあげる必要があります。なお、この時期は寒さで溶液が固まりやすいので、濃度は50%くらいまで下げ、溶液の温度も少し温めてやるとよいでしょう。
また、厳しい寒冷地では、巣箱の中の温度が下がりすぎないように、巣箱の周りを毛布や保温材で覆って、寒風から巣を守ってあげる必要があります。
無事に冬を乗り切り、春を迎え3月頃になると、産卵や育児が盛んになります。しかし、まだ花粉や蜂蜜が不足する時期なので、給餌が必要となる場合があります。
また、脱糞の量が多くなる時期なので、巣底の掃除と消毒に気を配ってください。
暖かくなり、果物の花が咲きだす頃になると、また分蜂の時期がやってきます。捕獲するためには、分蜂してもらわないとならないのですが、飼育中の巣から分蜂されて、本家が弱体化してしまっては、元も子もありません。もし、冬の寒さ対策で巣枠を減らしてスペースを狭めていたり、巣が大きくなっているようであれば、巣枠(巣箱)を足して、スペースを広げてあげる必要があります。可能であれば、こまめに採蜜をした方が、分蜂を抑止することに繋がります。
ミツバチは滅多に人を刺しませんが、あまり侮ってばかりいると、大ケガをしかねませんので、ご注意を。稀に、アレルギーに過敏な人が、ミツバチに刺されて、アナフィラキシーショックで呼吸困難になったり、場合によっては心肺停止に至るケースもある程です。
ニホンミツバチは、飼い主や人に馴れる、かわいいペットです。ただし、一度でも乱暴に扱ってしまうと、代替わりしても人嫌いは直らず、ずっと気性の激しい蜂たちを、飼い続けなければならない羽目になります。近所の悪ガキどもに悪戯されないように、注意も必要です。また、ほったらかしにせず、毎日のように、ジッと暖かく見守って(観察して)あげましょう。そうすれば、人の匂いを覚えて、懐いてくれます。
ただし、巣の状態や環境の変化によって、ハチ自体が気性が荒くなることがあります。また、誤って巣箱を蹴ってしまったり、掃除や採蜜の最中に巣箱を倒してしまったりして、蜂が襲ってくることもあり得ます。もし襲われてしまったら、逃げるが勝ち、蜂を振り払綯いながら、一目散に逃げてください。
ニホンミツバチが、人を警戒している時は、羽音が違うので、普段から羽音に注意しておくと良いでしょう。ミツバチが警戒心を高めると、身体を震わせ、羽を震わせて、シバリング(シヴァリング)します。シバリングとは、身震い等により体温調整を行う生理現象のことで、”オシッコをすると身震いがする”あれですね。ニホンミツバチが、尻の白い縞模様を目立たせながら、「シャー」という激しい音を出してシバリングしている時は、赤信号です。しばらく離れて、蜂たちが落ち着くのを待ちましょう。
そもそも、巣の掃除や採蜜の時等は、刺されないように、防御することが重要です。馴れは禁物ですよ!。夏でも、厚手の長袖、ズボンにウィンドブレーカーなど、刺されにくい服装をして、面防にゴム手袋を着け、長靴を履きましょう。
採蜜の作業は、ちょっと難しいので、まずは先輩養蜂家を訪ねて、その作法を学ぶ方が早いです。ニホンミツバチを飼うなんてのは、自己満足の世界ですから、たいていの養蜂家は、”おだてりゃ木に登る”タイプの人ばかりです。なので、『先輩、教えて下さい』的に、平身低頭でおべんちゃらを言えば、まず間違いなく、喜んで教えてくれるはずです!。
基本的な作業は、巣箱から巣板を取り出して、それを布に巻き入れ、粉々につぶした後で吊るして、濾過します。これを、「垂れ蜜」方式と呼びます。気温が低いと、全部をろ過するのに数日かかりますので、出来るだけ暖かい室内で作業するようにして下さい。
蜂蜜は、”常温でも傷まない”のが常識です。しかし、これは質の良い(糖度の高い)蜂蜜の場合で(または市販の殺菌処理がされたもの)、一般的には冷蔵庫で保管する方が良いでしょう。
市販の上等な蜂蜜だと、採蜜の花によって味が違いますが、砂糖水を与えすぎた手前味噌の蜂蜜は、砂糖の味しかしない場合も・・・。給餌した場合は、数週間は間を空けてから、採蜜しましょう。
働き蜂は、花から花蜜と花粉を集めて巣に貯めます。若くて元気な働き蜂は、食べた花粉を体内で吸収・合成して、咽頭腺から分泌します、それが「ローヤルゼリー」で、女王蜂だけが食べられるエサになります。
一方、働き蜂が花蜜を食べると、ブドウ糖と果糖に分解されますが、これを口から巣に戻して熟成されると、「ハチミツ」になります。これは、自分たちや育児のための、エサになります。
また、プロポリスとは、ミツバチが作りだす”天然の抗生物質”です。樹脂やミツバチの分泌質、ミツロウが混ざり合ったもので、これを巣の壁や入口に塗ると、病原菌の繁殖や外的の侵入を防いでくれます。
蜂蜜の、疲労回復効果など、健康に役立つ効能は、私が今さら語るべくもありません(下手に語ると、薬事法に抵触しかねません・・・)。塗っても、切り傷や擦り傷、火傷、口内炎の治療に効果があり、何より、ハチに刺された時の応急処置にも最適と言われています。また、飲んでは、二日酔いの防止や解消、不眠症や喉荒れの解消、ストレスや便秘の改善に効果があるとも言われています。動脈硬化を防ぐ効果もあるらしいです。
そんなこんなで、若返った自分を想像しながら、楽しく養蜂を元気に続けていきたいものです!。