落葉が進むなか、聖山へ登ってきました。
聖山(ひじりやま)は、標高 1,447m。山頂部は東筑摩郡麻績村と長野市大岡(旧大岡村)の境に位置していますが、すぐ近くまで千曲市域が入り、この3市村の境を形成している山です。
かつて、聖山の北側斜面には、「聖山パノラマスキー場」がありました。ちょうど私が生まれた頃、東海道新幹線が開通して東京オリンピックが開催された昭和39年の2年後に、オープンしたスキー場です。私が子供のころは、「聖ヶ丘スキー場」という名称で、リフトは一本だけでした。私が長野を離れている間に、たぶん1980年代のCIブームに乗って、“パノラマ”というハイカラな名前に変わり、リフトも増設され2本になったようです。しかし、その後の少子化とスキーブームの終焉と衰退により、2009年-2010年シーズンの終了をもってスキー場の営業は廃止されてしまいました。現在、跡地にオートキャンプ場やマレットゴルフ場を開設して「聖山パノラマホテル」が、営業を続けています。
聖山へ登るコースは、主に4つです。麻績村側からの「坊平登山口」、千曲市側からの「三和峠登山口」(三ツ和峠とも)、千曲市桑原の樺平別荘地から登る「聖山遊歩道口」、長野市(旧大岡村)側からの「旧パノラマスキー場登山口」(聖山パノラマホテル脇)から、それぞれ1時間ほどのトレッキングで、山頂にたどり着くことが出来ます。でも実は、旧パノラマースキー場からの簡易舗装された車道が、山頂下まで続いていて、車でも登れる山なのです(汗)。
ここがおみごと!『麻績村ハイキングマップ ~聖山編~』(PDF)へ
私は、三和(みつわ)峠にある三和峠登山口から登りました。三和峠登山口から聖山山頂までは、標高差は約250m、距離は2.4km、約60分のトレッキング・ハイキングコースです。途中の見晴らしは、木々の間から見える展望だけですが、水道施設跡や、旧パノラマスキー場の終点、鉄塔の真下などを通って、山頂には5~6基もの様々な電波塔がそびえ立っているので、社会勉強にはもってこいのコースです。子供と一緒に登るのも良いでしょう。
三和峠へは、車だと、長野自動車道の麻績ICあるいは姨捨スマートICから約11km、約30分です。
電車だと、JR篠ノ井線の聖高原駅か姨捨駅から、タクシーを利用してください。
(↓地図をクリックすると、googleマップが別ウインドウで開きます。)
紅葉が真っ盛りと思って登ったのですが、登山道周辺の樹木はほとんどが既に落葉していて、登山道に積もった落葉が、平らな所ではよいクッション材になりつつも、急坂では滑りやすく、注意が必要です。また、風と共に杉の葉などが舞い散り、帽子が必需品だと痛感させられました。