猛暑日に、一の鳥居から、飯縄山へ登ってきました。
飯縄山*1(いいづなやま)は、長野市街地の北、直線距離で10キロほどの場所にある、標高1,917メートルの山で、スキーやゴルフ、キャンプなど、長野市民の憩いの場となっています。
隣の戸隠山、黒姫山、妙高山、斑尾山とともに、北信五岳のひとつに数えられます。約5万年前まで活動をしていた成層火山で、山岳信仰の霊山でもあり、上杉謙信や武田信玄、徳川家康など数多くの武将が尊崇を得ていました。また、飯綱忍法の修験地としても知られています。山頂近くにある飯縄神社(奧社)は、全国に多くの分社を持つ惣社ですが、その社はとても簡素で、一ノ鳥居から始まる登山道脇には、13体の石仏が点在しています。
*1 “飯綱山”と標記する場合もあります。飯縄山を境に東に広がる“飯綱町”や、飯縄山周辺一帯の“飯綱高原”など、行政地名や観光地名には「飯綱」の標記が使用されます。一方、山の名前ならびに山岳信仰の神社の名称には、「飯縄」の標記が通常使われます。
飯縄山の登山ルートは、西登山道コース(一ノ鳥居)と南登山道コース(萱ノ宮)の、主に2ルートです。いずれも、初心者が2時間ほどで登れる、やさしい登山コースです。下山まぎわ、ちょうど南峰ピークの平場で、中学生の集団登山の一行と、すれ違いになりました。中学生は、だいぶ疲れた様子で、『ここが頂上じゃぁねーのかよ~』と騒いでおりましたが・・・。
メインとなるのが、一ノ鳥居(南登山道)コースで、駐車場からトイレ、登山道もよく整備されていて、初心者でもチャレンジしやすい登山コースです。中腹まではカラマツやブナの林の中を登りますが、途中からは所々で視界が開け、戸隠村の山村やゴルフ場、長野市街地や、千曲川が蛇行する善光寺平を眼下に、登ることが出来ます。一ノ鳥居の駐車場から山頂までの標高差は約800mです。
もう一つの西登山道ルートは、戸隠中社から登るコースです。こちらの標高差は約680mです。他に、戸隠スキー場や、いいづなリゾートスキー場から登るルートもあります。
長野県山岳連盟『長野県の登山地図 飯縄山』へ
飯縄高原・一の鳥居の駐車場へは、車だと、上信越自動車道の長野ICか須坂長野東ICから22km、約55分です。
電車だと、JR北陸新幹線長野駅、西口(善光寺口)7番のりばから、アルピコ交通バスで、ループ橋経由・バードライン経由・県道経由の戸隠方面へのバスで、「一の鳥居バス停」で下車(約40分)。長野カントリークラブ・ゴルフ場の前を少し登り、「一の鳥居苑地」の駐車場手前を右に入り、別荘地を過ぎると大鳥居が現れ、その脇が登山口です。
(↓地図をクリックすると、googleマップが別ウインドウで開きます。)
梅雨明け直後は、不安定な天気が多く、雷雨等に注意が必要です。昨日は、山の上には雲が垂れ込めていて、長野県内でも各地で激しい夕立がありました。でも、今日は朝から快晴。最高気温は、長野市内で36度を記録する“猛暑日”。
そんな暑い日に、飯縄山に登ってきました。登山口の標高は1,000mを超えるので、木陰に入れば吹く風が涼しく感じて、爽やかです。駐車場から登山口まで続く別荘地を横目に見ながら、長野県民が、思わず『ここに別荘を買うか・・・』と思ってしまったほど。しかし、山を登って稜線に出ると、太陽を浴びた瞬間に『あつ!』。汗が吹き出します。