携帯を水没させてしまった時には?(2回目)

携帯電話やスマホを水没させてしまっても慌ててはいけません。最初の対応次第で、データを保護できるかも!
まずは落ち着いて対処しましょう。

スマホをトイレに落としてしまいました!。携帯を水没させるのは、なんと、これで2回目(汗)。前回は、当時使っていたガラケーをズボンのポケットに入れたまま、不注意にも服と一緒に洗濯してしまい…。

6年半前、携帯を洗濯してしまいました ( ;∀;)

今回は、トイレに座って用を足していると、ピンポーンと来客!。慌てて水を流し、ズボンを上げた瞬間、ズボンのポケットに入れていたスマホがスルッと落ちて、トイレの中にダイブ・・・。渦を巻いて流れる、ウチとスマホ…(汗)。とっさの判断で、トイレの中に手を突っ込んでスマホを拾い上げ、手洗いでスマホを洗い、ぶら下がっていたタオルで包んだところで、まずは来客対応…。その後、洗面所に移動して、石鹸でスマホを水洗いしたのは言うまでもありません。。。

SH-M08今回水没させてしまったスマホは、シャープの「AQUOS sense2 SH-M08」(2018年冬モデル、SIMフリー版)。今や貴重となった国内メーカーのスマートフォンで、おさいふケータイも付いているし、大きすぎずコンパクト過ぎない画面サイズと軽量さを兼ね備え、バッテリーの持ちも比較的優秀です。そのうえ、耐衝撃(落下)など9項目のMIL規格(MIL-STD-810G)をクリアし、IP6Xの防塵性能と、IPX5/IPX8*1の防水性能を有していて、イザというときも安心(なはず…?)。

IPX5/IPX8の防水性能とは、JIS C 0920「電気機械器具の外郭による保護等級」において規定されている等級を示すIPコードで、水の浸入に対しては、
・IPX 5級:あらゆる方向からの噴流水による有害な影響がない(防噴流形)
・IPX 8級:継続的に水没しても内部に浸水することがない(水中形)
の両方(噴流と潜水)をカバーしているという証です。

シャープのカタログには、以下の様に記載されています。
*1 IPX5とは、内径6.3mmの注水ノズルを使用し、約3mの距離から12.5L/分の水を最低3分間注水する条件であらゆる方向から噴流を当てても、電話機としての機能を有することを意味します。IPX8とは、常温で水道水、かつ静水の水深1.5mのところに電話機を沈め、約30分間放置後に取り出したときに電話機としての機能を有することを意味します。

つまり、トイレ程度の水の深さの水中に入れたり、トイレのタンクの上にある手洗い管から出ている水の水圧程度で洗っても、故障しないはずなんですけど・・・、①トイレの水中にダイブ(落下)させたり、②トイレを流したことで強い水流が発生してしまった点に関しては、間違いなく防水性能の保証領域をオーバーしていると判断されるでしょうね…(汗)。

その後、私のスマホがどうなったのか?、時間を追って、詳しくお話ししましょう。

 1.水没させてしまったらまず何をする?

携帯やスマホを水没させてしまったら、まず何をするか?。
まずは対処方法をネットで検索するって人が多いでしょうね。私もそうでした…(汗)。

スマートフォンを水没させてしまった場合の対処については、幾つか鉄則があります!。

では、どれだけの間、電源を入れずに乾かせばいいのか?

基本的に、最低でも3日間は、自然乾燥するのを待ちましょう!。しかし今の時代、携帯電話が3日間も使えない状態が続いたら、連絡が取れず心配で心配で、気が気でないか、スマホ依存症の人は禁断症状が出てしまうかも…。

実際に私も、大丈夫かどうかと直ぐに電源を入れてしまいましたし、乾かしている数日間も、『もう大丈夫かな?』『もう大丈夫だろう!』と、数時間おきに電源を入れて状態を確認する行為を繰り返してしまいました…(汗)。しかし、水没から3~4日間は、①画面が点かなかったり、②再起動を繰り返す無限ループに陥ったり、③急にアプリの反応が遅くなったり、④カメラで写真撮影するとモヤがかかったりと、不具合が多発しました。しかし5日目以降は、そうした障害も出なくなり、多少の問題は残りましたが、ほぼ以前に近い状態でスマホが使える様になりました!。

ただし、数日間乾かしたからといって、水没したスマホの全部が全部、直るわけはありません。スマホ本体の防水性能の違いや、海やプールなど落とした場所と浸かった液体(海水や塩素水など)の違い、水の侵入の程度、キズの有り無し、さらには落とした人の運・不運によるかもしれません…(汗)。また、たとえ使える様になったとしても、完全に直るとは限りません。一部の機能が使えなくなってしまったり、液晶画面に残像(影)が残ったり、時々予期せぬ反応を示したり、アプリがフリーズして、時には勝手に再起動したりと、様々な障害が残る場合もありますし、時間と共にサビや腐食が進んで、数か月後に壊れてしまう可能性だって否定できません…(汗)。

ちなみに、TBSテレビ「林先生が驚く初耳学」によると、『水没したスマホは、3日間自然乾燥させれば 70%の確率で復旧できる』そうです。実際に番組スタッフが実験してみたところ、10台中8台が復活しました!。10台のスマホは全部違う機種なので、防水スマホだけでは無いと思われます。しかも、この番組が放送されたのは今から5年以上も昔のこと。この間、スマホは格段に進化していますので、今ならもっと高確率で復旧するかも !?。さらに、湘南工科大学の櫻井准教授の話によると、魔法の液体「Revive a phone(リバイバフォン)」に浸けてから乾かせ、90%の確率で復活できる』とか!。ただし、水没させた時に、この魔法の液体が手元にある確率は皆無かと…(汗)。

なお、注意すべき点ですが、修理店に相談したり、修理専門のショップのホームページを確認すると、水没させたら『直ぐに』『少しでも早く』修理に出すよう、急かされます。a)数日間乾かして復旧する可能性に賭けるか、b)直ぐに修理に出して無事にデータが温存されるなら高い修理代も厭わないか、選ぶのはあなたです…!。

 2.水没したスマホ、乾燥復旧までの道のり

1日目、水没直後

■ 電源が自動でシャットダウン

スマホをトイレに落として水没させたのは、月曜日の朝。トイレに落としたまま扱うのは忍びないので(汗)、水道で手洗い石鹸を付けて水洗いし、タオルで水分を拭き取ります。この段階で、スマホの電源は落ちていました。どうやらスマホには、少しの湿気や水分でも感知して自動で電源を落とすことで、電気回路をショートから保護する機能が備わっているようです!。

■ SIMカードを取り出してみると

季節は晩秋、既に肌寒い季節だったので、家の縁側(陽のあたる廊下)にスマホを置いて、乾かします。SIMカードとSDカードが入っているスロットのカードトレイを引き抜くと、カードの表面に水滴が付いています!。防水スマホなので、スロットの蓋と本体の隙間には、ゴム製のパッキンらしきものが付いているのですが、水の侵入は防げなかった様です…(汗)。

カードに付いた水滴を見たら、一気に不安感が増幅!。果たして起動するのかどうか、どうしても確認したい衝動が抑えきれず、電源ボタンをポチっと…(汗)。

■ 電源を入れてみると

ブルっとバイブレーターが振動し、画面には「SHARP」の文字が表示されます。『良かった!、動く!』と思ったのは束の間、その後は画面が真暗になったまま、うんともすんとも…(汗)。しかし、画面を指でなぞると、少しブルブルします。どうやら起動して、タッチパネルも生きている様なのですが、画面が点灯しない。画面が見えないので、終了操作も出来ず、電源ボタンを長押しして強制終了させます。

あとは我慢。縁側でスマホを”日向ぼっこ”させ、画面表示が復活することを願いつつ、自然乾燥するのを待つことに…。

ちなみに、Android(アンドロイド)のスマートフォンの強制終了の方法(やり方)は、メーカーごとで違う様です。iPhoneはもっと手順が複雑で、モデルによって強制終了や再起動の方法が異なっているので、事前に確認しておくことをおすすめします!。

1日目、水没から半日後

■ 半日乾かしてから再び電源ON

日があたる縁側で半日乾かしてから電源を入れてみると、最初は薄っすらでしたが徐々に画面が鮮やかに点灯します。『おぉ、ちゃんと起動して画面も表示された!』と歓喜しますが、今回も一瞬の出来事。すぐに画面は消えて、液晶は真暗に…(汗)。

■ 充電はできるのか?

そういえば、朝の時点でスマホのバッテリーが残り少ない状態でした。『充電したら画面が点くかも?』。無茶苦茶な発想ですが、溺れる者は藁をも掴みます。試しにUSBケーブルを繋ぎ充電してみると、充電中に点灯するはずのランプが点きません…(汗)。

■ 固定電話から携帯に電話を掛けてみると

ここで、今度は通信機能が生きているのか確認したくなり、家の固定電話から、携帯番号あてに電話を掛けてみることにしました。スマホを強制終了後、SIMカードを挿入して電源をON、固定電話からダイヤルすると、『おぉ、着信!』(笑)。また安心材料が一つ増えたので、さらに一晩乾燥させることにして、再び電源を強制シャットダウン、SIMカードを取り出してから、就寝…。

2日目

■ 電話の待ち受けだけなら使えるかも?

2日目の火曜日の朝、再び電源ボタンを押してみると、起動はするものの、まだディスプレイは点灯しません…(汗)。再び、固定電話から電話を掛けてみると、通じます!。真暗なスマホの画面でも、受話器のアイコンが表示されるのはこの辺りだろうと、手探りでスワイプしてみると、電話に出ることが出来ました!。

画面が真暗でも、電話が掛かってきたら出られるなら御の字と、今日はこの状態で持ち歩くことに…(汗)。

■ 再起動の無限ループ…

しかし、ズボンのポケットに仕舞った瞬間、スマホがブルっと動いて強制再起動…。再び起動したところで、今度は不用意にボタンに触れないよう、カバンに仕舞いますが、またもブルっとなって強制再起動…。どうやら、電源ボタンが何かに触れるなど、ちょっとした接触や衝撃で、電源が落ちてしまう様です。起動後、しばらく時間をおいてから再起動するならまだしも、時には、起動し始めたと思ったら直ぐに再起動が掛かり、「再起動の無限ループ」に陥ってしまいました…(汗)。なんとか強制終了させようと、何分間も必至に電源ボタンを長押ししていると、ようやく電源が落ちて静かになってくれました!。電源ボタンの隙間に、まだ水分が残っているのでしょうか?。これでは、電話の待ち受けすら出来ないので、再び家の縁側に置いて、丸一日乾かすことに。。。

3日目

■ ようやく画面が表示されるも…

3日目の水曜日の朝、再び電源を入れますが、やはり起動はしても、画面は真暗なまま。『まだダメか…』と、半ば諦め始めたその時、突然パッとディスプレイが点灯!。『おぉぉぉ、復活した!』と喜びますが、よく見ると、画面表示がちょっと変?。ディスプレイの上端部分が、何やらチカチカしています。下端には、影の様な暗い筋が2本浮き上がり…(汗)。

■ 今日は充電できるかな?

再び充電にチャレンジします。充電のためのUSBケーブルを差し込むと、やはりランプが点きません…(汗)。諦めかけたその時、パッと充電ランプが点灯!(笑)。

まだ完治するには時間が掛かりそうだと判断し、再びもう一晩、充電しながら自然乾燥させることにします。充電中は発熱し、乾燥が進むかも?・・・。

4日目

■ 徐々に回復傾向?

4日目の木曜日の朝、今日はだいぶ調子がいい様で、すんなり起動して、画面も表示されました!。バッテリーも満タン(笑)。電源を入れたままにした方が、『本体が発熱して 乾燥が進むかも?』と、またもや自分勝手な期待を胸に、今日こそは持ち歩くことに!。ところが、外出先で再び、突然の再起動ループに陥ります…。とはいえ、水没後最長となる、数時間の連続稼働時間を記録しました!。なんとか強制シャットダウンし、カードトレイを引き出し、クルマの中で再び自然乾燥させます。この日は、晩秋の小春日和。クルマの中はポカポカ陽気です(笑)。

■ 動作が不安定、カメラには白いモヤ…

数時間後、クルマに戻って再び電源をON。ちゃんと起動し、画面も表示されます!。再び、何時ものように持ち歩くことにしました。外出先でスマホを操作すると、なぜか突然、アプリの反応が鈍くなり、もっさり感がハンパありません…(汗)。次に写真を撮ると、最初はちゃんと撮影出来たのですが、数枚目から画面にも写真にも白い靄(もや)がかかってしまい、まともな写真が撮れません…(汗)。

今日のところは、無駄な操作は控え、とりあえず待ち受けだけにします。また、その後は突然の再起動も起こらなくなったので、夜も電源を入れたまま、寝ることにしました。

5日目

■ ほぼ復活!?

水没から5日目の金曜日、今日は朝から快調です!(笑)。アプリを操作していても、動作が不安定になることは無いし、カメラもちゃんと使えて、写真もキレイに撮れています。

■ スマホの健康状態をチェック!

その後、今日で水没から10日が経ちましたが、この間、突然の再起動は起きていません。電話もアプリも、普通に使えています。ただし、まったく問題が無いわけではありません…(汗)。3日目に、ディスプレイの上端に発生したチカチカは消えましたが、下端部に浮き出た2本の細い影のような筋が残ってしまいました。また、アクオスには指紋センサーが表のディスプレイの下に付いていますが、どうやら故障した様です。試しに、「Phone Doctor Plus」という無料アプリをダウンロードして使ってみますが、指紋認証で失敗ばかり繰り返し、どうしてもクリアできません…。

 3.乾くまで待てない、すぐに代替機が必要ならどうする?

以前使っていた古いスマホを再利用する?

水没などスマホが突然故障しても、今なら多くの場合、同じキャリアの回線に対応したスマホであれば、SIMカードを差し替えるだけで、代替機として使用できます。私の場合、格安スマホの「mineo」で、通話あり(デュアルタイプ)のau回線のサービスを使っているので、SIMフリー機かau機種の白ロム・赤ロムなら大抵使えるはずです。

私は1年半前に一回スマホを買い替えていますので、古い機種でも使えそうなものですが、前の「シャープ AQUOS SERIE SHL25」(2014年6月発売)は、古い4G回線対応のモデルなので、今の「AQUOS sense2 SH-M08」(2018年12月発売)で使っているVoLTE(新4G回線)対応SIMは、同じ形状のnano-SIMでも、使うことが出来ません…(汗)。mineoに問い合わせると、前のVoLTE非対応SIMに戻すには、SIMカード再発行に伴う変更事務手数料(2,200円)とSIMカード発行料(440円/枚)が必要だそうです。

水没後、すぐにSIMの再発行を申し込めば、一両日中には手元に届くと思いますが、もし水没機が直って元のSIMに戻すとなると、また同じくSIMの再発行に係る手数料が発生します。行って来いで、¥5,280円…。ちなみに、水没機が直らず、新しいスマホを購入せざるを得ない場合は、新機種購入キャンペーンをやっている別な格安スマホに乗り換えるのが一番安上りだとは思いますが、MNPの申請など、手間は掛かりますよね…(汗)。

同じSIMが使えるスマホをレンタルする?

ネットで検索すると、スマホのレンタルサービスをしている会社が幾つか見つかります。ただし、SIMフリーのスマホで、自分が持っているSIMが使える機種のレンタルサービスとなると、なかなか難しい様です…(汗)。料金もさほど安くありません。速攻で手に入るなら、中古機を買った方が安上がりかもしれません。

中古スマホを買う?

SIMの再発行手数料が数千円となると、予備として中古のスマホを持つのも一考です。中古スマホの相場感ですが、古い機種でもとりあえず動けばいいなら、数百円からでも入手可能みたいです!。しかし、たぶん今使っているSIMに合わない確率が高いかも…(汗)。ここ数年以内に発売されたスマホだと、最低でも5千円から、1万円スタートという機種も少なくありません。

水没や故障したスマホを、買ってからどれくらい使ったのかにもよりますが、買って間もなければ中古スマホを格安で予備機として買うのも有りですが、私の様に3万円前後の機種を1~2年使ったとすれば、いっそうのこと諦めて、新しいスマホを買い替えた方が良いかもしれません。でも、10万円もするようなiPhoneなど高機能スマホを使っている人は、おいそれと買い替える訳にはいきませんよね…(汗)。

いっそうのこと、新機種のスマホに買い替える?

早々に諦めて、さっさと新しいスマホに買い替えるなら、話は早いですが、それでも何処で買うかは思案しどころ…(汗)。都会にお住まいで、近くに中古のスマホショップがあるなら便利ですが、私の様に田舎に居ては、ネットに頼ることになります。

それでも、貯まっているポイントがあれば今のキャリアから買うのもよし、欲しいスマホを最安値で売っているネットショップを探して買うのもよし、いろいろ手段はありそうです。でも、一番安く上がりそうなのは、スマホと回線の同時注文で、多額のキャッシュバック・キャンペーンをしているキャリアや格安スマホの業者を見つけて、MNPで乗り換えてしまうこと。その代わり、多少の時間と手間は掛かります…(汗)。明日にでもスマホが必要となると、amazonの「お急ぎ便」や、楽天市場の「あす楽」対応の商品にターゲットを定めましょう!。

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